JPH06107710A - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系重合体の製造方法Info
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- JPH06107710A JPH06107710A JP28092792A JP28092792A JPH06107710A JP H06107710 A JPH06107710 A JP H06107710A JP 28092792 A JP28092792 A JP 28092792A JP 28092792 A JP28092792 A JP 28092792A JP H06107710 A JPH06107710 A JP H06107710A
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- vinyl chloride
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- monomer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】塩化ビニル単独又は塩化ビニル及びこれと共重
合可能な単量体の混合物を35℃以上45℃未満の温度
にて微細懸濁重合させるに際し、重合開始剤として半減
期10時間を得る温度が40〜55℃である単量体可溶
性のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁止剤又
は、重合遅延剤を添加する塩化ビニル系重合体の製造方
法である。 【効果】反応時間が短縮され、かつ反応開始から終点の
ほとんどの全区間を通して除熱能力を最大に有効に利用
できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転化
率が平準化された反応が得られる。
合可能な単量体の混合物を35℃以上45℃未満の温度
にて微細懸濁重合させるに際し、重合開始剤として半減
期10時間を得る温度が40〜55℃である単量体可溶
性のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁止剤又
は、重合遅延剤を添加する塩化ビニル系重合体の製造方
法である。 【効果】反応時間が短縮され、かつ反応開始から終点の
ほとんどの全区間を通して除熱能力を最大に有効に利用
できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転化
率が平準化された反応が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩化ビニル系重合体の製
造方法の改良に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、重合度の高いペースト用塩化ビニル系重
合体を、重合反応の末期の反応熱除去の負荷増大を解消
すると共に、時間当たりの単量体重合転化率を平準化
し、効率よく製造する方法に関するものである。
造方法の改良に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、重合度の高いペースト用塩化ビニル系重
合体を、重合反応の末期の反応熱除去の負荷増大を解消
すると共に、時間当たりの単量体重合転化率を平準化
し、効率よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系重合体の製造において、重
合反応速度を上げることは生産性の向上をもたらし、工
業上有利である。この重合反応速度を上げるには重合の
反応熱を除去する能力を高めることが必要であり、その
ため従来種々の方法、例えば(1)重合缶の仕様の工
夫、(2)冷凍機による冷媒の使用、(3)還流凝縮器
の使用、(4)反応中の反応器内容物を耐圧管で引き出
し、外部熱交換器で冷却して、重合缶に戻す方法などが
検討され、実用されている。前記(1)の重合缶の仕様
の工夫としては、反応器を縦に長くしてジャケットの伝
熱面積を大きくしたり、ジャケットを耐圧反応器の内側
に設けて総括伝熱係数を大きくすることが行われている
が、この場合大きな設備費を要するという問題がある。
また、(2)の冷凍機による冷媒の使用においても同様
に大きな設備費を要するという問題がある。一方、
(3)の還流凝縮器の使用においては泡の混入によるス
ケール付着に対する保守の問題があるし、(4)の方法
においては、スケール付着に対する保守の問題やラテッ
クスの不安定化の問題がある。さらに、微細懸濁重合に
よって、35℃以上45℃未満の低い温度で重合させ
て、重合度の高い塩化ビニル系重合体を製造する場合、
反応の開始から終点において反応の前半、特に初期の反
応進行が遅く、前記方法では反応の全区間を通して平均
して除熱能力を有効に利用することができないという問
題がある。これは、このような低温の微細懸濁重合にお
いては、通常半減期10時間を得る温度が40℃以下で
あるアセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド、
イソブチリルパーオキシド、クミルパーオキシネオデカ
ネートなどの低温活性の単量体可溶性重合開始剤が用い
られるべきであるが、これらの重合開始剤は、いずれ
も、微細懸濁重合の場合、乳化液滴の安定性を弱める傾
向にあり、重合缶内壁へのスケール状重合物の付着及び
重合体ラテックス中の凝集物が増加するなどの弊害があ
るからである。このような問題を解決する方法として、
重合温度を当初高くしておき、反応途中で下げる方法が
考えられるが、この方法は、重合体の分子量分布を変え
ることになり、多くの場合採用できない。
合反応速度を上げることは生産性の向上をもたらし、工
業上有利である。この重合反応速度を上げるには重合の
反応熱を除去する能力を高めることが必要であり、その
ため従来種々の方法、例えば(1)重合缶の仕様の工
夫、(2)冷凍機による冷媒の使用、(3)還流凝縮器
の使用、(4)反応中の反応器内容物を耐圧管で引き出
し、外部熱交換器で冷却して、重合缶に戻す方法などが
検討され、実用されている。前記(1)の重合缶の仕様
の工夫としては、反応器を縦に長くしてジャケットの伝
熱面積を大きくしたり、ジャケットを耐圧反応器の内側
に設けて総括伝熱係数を大きくすることが行われている
が、この場合大きな設備費を要するという問題がある。
また、(2)の冷凍機による冷媒の使用においても同様
に大きな設備費を要するという問題がある。一方、
(3)の還流凝縮器の使用においては泡の混入によるス
ケール付着に対する保守の問題があるし、(4)の方法
においては、スケール付着に対する保守の問題やラテッ
クスの不安定化の問題がある。さらに、微細懸濁重合に
よって、35℃以上45℃未満の低い温度で重合させ
て、重合度の高い塩化ビニル系重合体を製造する場合、
反応の開始から終点において反応の前半、特に初期の反
応進行が遅く、前記方法では反応の全区間を通して平均
して除熱能力を有効に利用することができないという問
題がある。これは、このような低温の微細懸濁重合にお
いては、通常半減期10時間を得る温度が40℃以下で
あるアセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキシド、
イソブチリルパーオキシド、クミルパーオキシネオデカ
ネートなどの低温活性の単量体可溶性重合開始剤が用い
られるべきであるが、これらの重合開始剤は、いずれ
も、微細懸濁重合の場合、乳化液滴の安定性を弱める傾
向にあり、重合缶内壁へのスケール状重合物の付着及び
重合体ラテックス中の凝集物が増加するなどの弊害があ
るからである。このような問題を解決する方法として、
重合温度を当初高くしておき、反応途中で下げる方法が
考えられるが、この方法は、重合体の分子量分布を変え
ることになり、多くの場合採用できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、35℃以上45℃未満の温度で重合を行
い、重合度の高いペースト用塩化ビニル系重合体を製造
するに際し、反応時間が短縮され、かつ反応開始から終
点のほとんど全区間を通して除熱能力を最大に有効に利
用できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転
化率が平準化された、かつスケール及び重合体凝集物の
少ない塩化ビニル系重合体の製造方法を提供することを
目的としてなされたものである。
事情のもとで、35℃以上45℃未満の温度で重合を行
い、重合度の高いペースト用塩化ビニル系重合体を製造
するに際し、反応時間が短縮され、かつ反応開始から終
点のほとんど全区間を通して除熱能力を最大に有効に利
用できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転
化率が平準化された、かつスケール及び重合体凝集物の
少ない塩化ビニル系重合体の製造方法を提供することを
目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、重合開始剤と
して半減期10時間を得る温度が40〜55℃である単
量体可溶性のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁
止剤又は重合遅延剤を添加することにより、該重合開始
剤を従来より多く使用することができ、反応時間が短縮
され、しかも従来の最大時の時間当たりの単量体重合転
化率を超えない平準化された反応が得られ、かつスケー
ル及び重合体凝集物の少ないことを見い出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、塩化ビニル単独又は塩化ビニル及びこれと共重合
可能な単量体の混合物を35℃以上45℃未満の温度に
て微細懸濁重合させるに際し、重合開始剤として半減期
10時間を得る温度が40〜55℃である単量体可溶性
のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁止剤又は重
合遅延剤を添加することを特徴とする塩化ビニル系重合
体の製造方法を提供するものである。以下、本発明を詳
細に説明する。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、重合開始剤と
して半減期10時間を得る温度が40〜55℃である単
量体可溶性のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁
止剤又は重合遅延剤を添加することにより、該重合開始
剤を従来より多く使用することができ、反応時間が短縮
され、しかも従来の最大時の時間当たりの単量体重合転
化率を超えない平準化された反応が得られ、かつスケー
ル及び重合体凝集物の少ないことを見い出し、この知見
に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、塩化ビニル単独又は塩化ビニル及びこれと共重合
可能な単量体の混合物を35℃以上45℃未満の温度に
て微細懸濁重合させるに際し、重合開始剤として半減期
10時間を得る温度が40〜55℃である単量体可溶性
のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁止剤又は重
合遅延剤を添加することを特徴とする塩化ビニル系重合
体の製造方法を提供するものである。以下、本発明を詳
細に説明する。
【0005】本発明においては、微細懸濁重合により重
合度の高い塩化ビニル系重合体が製造される。この場
合、原料単量体として塩化ビニル単独又は塩化ビニル及
びこれと共重合可能な単量体との混合物を用いることが
できるが、特に塩化ビニル70〜99重量%と、これと
共重合可能なビニルエステル、ビニルエーテル、アルケ
ン類及びアリル化合物の中から選ばれた少なくとも1種
30〜1重量%との混合物が好ましい。このような混合
物から得られる重合度の高い塩化ビニル系共重合体は、
低温溶融性や柔軟性を備えていながら機械的強度が高
く、ペースト用として好適である。前記の塩化ビニルと
共重合可能な単量体としては、塩化ビニルに比べて反応
性の小さな単量体が後半において反応熱の発生が多くな
るので、本発明では有効である。本発明により溶融温度
の低い、または柔軟性の大きい高重合度の塩化ビニル系
共重合体のペースト加工用樹脂を安定に効率的に得るこ
とができるようになった。このような単量体としては、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニ
ルなどのビニルエステル、クロロエチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル
などのビニルエーテル、1−ブテン、イソブチレン、
1,1−ジアセトキシ−2−プロペンなどのアルケン類
及びアリルフェニルエーテルなどのアリル化合物が好ま
しく挙げられる。これらの共重合可能な単量体は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
合度の高い塩化ビニル系重合体が製造される。この場
合、原料単量体として塩化ビニル単独又は塩化ビニル及
びこれと共重合可能な単量体との混合物を用いることが
できるが、特に塩化ビニル70〜99重量%と、これと
共重合可能なビニルエステル、ビニルエーテル、アルケ
ン類及びアリル化合物の中から選ばれた少なくとも1種
30〜1重量%との混合物が好ましい。このような混合
物から得られる重合度の高い塩化ビニル系共重合体は、
低温溶融性や柔軟性を備えていながら機械的強度が高
く、ペースト用として好適である。前記の塩化ビニルと
共重合可能な単量体としては、塩化ビニルに比べて反応
性の小さな単量体が後半において反応熱の発生が多くな
るので、本発明では有効である。本発明により溶融温度
の低い、または柔軟性の大きい高重合度の塩化ビニル系
共重合体のペースト加工用樹脂を安定に効率的に得るこ
とができるようになった。このような単量体としては、
例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニ
ルなどのビニルエステル、クロロエチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル
などのビニルエーテル、1−ブテン、イソブチレン、
1,1−ジアセトキシ−2−プロペンなどのアルケン類
及びアリルフェニルエーテルなどのアリル化合物が好ま
しく挙げられる。これらの共重合可能な単量体は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0006】本発明においては、微細懸濁重合法が採用
される。この該微細懸濁重合法は、触媒として油溶性触
媒を用い、重合開始前に均質化処理してから重合させる
方法である。なお、重合すべき単量体の一部を均質化処
理しないで、重合反応開始前又は重合反応中に重合系へ
加えてもよい。本発明においては、該油溶性触媒とし
て、半減期10時間を得る温度が40〜55℃である単
量体可溶性重合開始剤が用いられる。このような重合開
始剤としては、従来公知のもの、例えばジ−2−エチル
ヘキシルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネー
ト類、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチ
ルパーオキシピバレートなどのパーオキシエステル類、
2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ化合物などを挙げることができる。これらの重
合開始剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。その使用量は、単量体の種類、量及び
仕込み方式などによって適宜選ばれるが、本発明におい
ては反応時間を短縮させるために、従来の使用量より
1.5〜3倍の量を用いることができる。該重合開始剤
の使用量は、通常使用単量体100重量部当たり,0.
001〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
される。この該微細懸濁重合法は、触媒として油溶性触
媒を用い、重合開始前に均質化処理してから重合させる
方法である。なお、重合すべき単量体の一部を均質化処
理しないで、重合反応開始前又は重合反応中に重合系へ
加えてもよい。本発明においては、該油溶性触媒とし
て、半減期10時間を得る温度が40〜55℃である単
量体可溶性重合開始剤が用いられる。このような重合開
始剤としては、従来公知のもの、例えばジ−2−エチル
ヘキシルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネー
ト類、t−ブチルパーオキシネオデカネート、t−ブチ
ルパーオキシピバレートなどのパーオキシエステル類、
2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どのアゾ化合物などを挙げることができる。これらの重
合開始剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。その使用量は、単量体の種類、量及び
仕込み方式などによって適宜選ばれるが、本発明におい
ては反応時間を短縮させるために、従来の使用量より
1.5〜3倍の量を用いることができる。該重合開始剤
の使用量は、通常使用単量体100重量部当たり,0.
001〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
【0007】また、微細懸濁重合法においては、通常界
面活性剤が用いられる。この界面活性剤としては、例え
ばラウリル硫酸エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エ
ステルナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カリウムなどのアルキルアリールスルホン
酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキ
シルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸エ
ステル塩類、ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸カ
リウムなどの脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ル硫酸エステル塩類などのアニオン性界面活性剤類、ソ
ルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレートなどのソルビタンエステル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルエステル類などのノニオン性界面活性剤類、セチル
ピリジニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
ブロミドなどのカチオン性界面活性剤などが挙げられ、
これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、通常使用単量体100重
量部当たり、0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜
4.0重量部の範囲で選ばれる。
面活性剤が用いられる。この界面活性剤としては、例え
ばラウリル硫酸エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エ
ステルナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カリウムなどのアルキルアリールスルホン
酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキ
シルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸エ
ステル塩類、ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸カ
リウムなどの脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ル硫酸エステル塩類などのアニオン性界面活性剤類、ソ
ルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレートなどのソルビタンエステル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルエステル類などのノニオン性界面活性剤類、セチル
ピリジニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
ブロミドなどのカチオン性界面活性剤などが挙げられ、
これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、通常使用単量体100重
量部当たり、0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜
4.0重量部の範囲で選ばれる。
【0008】この微細懸濁重合法においては、まず水性
媒体中に、前記重合開始剤、単量体、前記界面活性剤及
び所望に応じて用いられる高級脂肪酸類や高級アルコー
ル類などの乳化助剤、その他の添加剤を加え、プレミッ
クスし、ホモジナイザーにより均質化処理を行う。該ホ
モジナイザーとしては、例えばコロイドミル、振動撹拌
機、二段式高圧ポンプ、ノズルやオリフィスからの高圧
噴出、超音波撹拌などが挙げられる。さらに、油滴の粒
径の調節は、均質化処理時の剪断力の制御、重合中の撹
拌条件、反応装置の形式、界面活性剤や添加剤の量など
により影響されるが、これらは簡単な予備実験により、
適当な条件を選べばよい。次に、このようにして均質化
処理された液は重合缶に送られ、ゆっくりと撹拌しなが
ら昇温し、本発明においては35℃以上45℃未満の範
囲の温度において重合が行われる。この重合温度が35
℃未満では重合速度が遅すぎて実用的でないし、45℃
以上では目的の重合度の高い塩化ビニル系重合体が得ら
れにくい。
媒体中に、前記重合開始剤、単量体、前記界面活性剤及
び所望に応じて用いられる高級脂肪酸類や高級アルコー
ル類などの乳化助剤、その他の添加剤を加え、プレミッ
クスし、ホモジナイザーにより均質化処理を行う。該ホ
モジナイザーとしては、例えばコロイドミル、振動撹拌
機、二段式高圧ポンプ、ノズルやオリフィスからの高圧
噴出、超音波撹拌などが挙げられる。さらに、油滴の粒
径の調節は、均質化処理時の剪断力の制御、重合中の撹
拌条件、反応装置の形式、界面活性剤や添加剤の量など
により影響されるが、これらは簡単な予備実験により、
適当な条件を選べばよい。次に、このようにして均質化
処理された液は重合缶に送られ、ゆっくりと撹拌しなが
ら昇温し、本発明においては35℃以上45℃未満の範
囲の温度において重合が行われる。この重合温度が35
℃未満では重合速度が遅すぎて実用的でないし、45℃
以上では目的の重合度の高い塩化ビニル系重合体が得ら
れにくい。
【0009】本発明方法においては、重合反応末期の反
応熱除去の負荷増大を解消するとともに、時間当たりの
単量体重合転化率を平準化させるために、重合反応の途
中で重合禁止剤又は重合遅延剤を添加することが必要で
ある。重合反応末期の反応熱除去の負荷増大の原因とし
ては、例えば(1)重合の進行に伴い反応系の粘度が上
昇し、除熱効率が低下する、(2)本発明のように半減
期10時間を得る温度が40〜55℃といった相対的に
高い重合開始剤(微細懸濁重合における乳化系を安定に
保持するのに必要)、すなわち重合反応温度に照らし活
性の小さな重合開始剤を用いると分解生成するラジカル
が反応の後半に多くなり、除熱の負荷が過大になる、
(3)塩化ビニルと共重合すべき単量体の反応性が塩化
ビニルに比べて小さい場合、後半に反応熱の発生が多く
なる、などが挙げられる。本発明において用いられる重
合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−t−ブ
チルカテコールなどのフェノール化合物、N,N−ジエ
チルヒドロキシルアミン、N−ニトロソフェニルヒドロ
キシルアミンアンモニウム塩(クペロン)などのヒドロ
キシルアミン化合物、ジチオベンゾイルジスルフィド、
テトラエチルチウラムジスルフィドなどの有機イオウ化
合物などが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
応熱除去の負荷増大を解消するとともに、時間当たりの
単量体重合転化率を平準化させるために、重合反応の途
中で重合禁止剤又は重合遅延剤を添加することが必要で
ある。重合反応末期の反応熱除去の負荷増大の原因とし
ては、例えば(1)重合の進行に伴い反応系の粘度が上
昇し、除熱効率が低下する、(2)本発明のように半減
期10時間を得る温度が40〜55℃といった相対的に
高い重合開始剤(微細懸濁重合における乳化系を安定に
保持するのに必要)、すなわち重合反応温度に照らし活
性の小さな重合開始剤を用いると分解生成するラジカル
が反応の後半に多くなり、除熱の負荷が過大になる、
(3)塩化ビニルと共重合すべき単量体の反応性が塩化
ビニルに比べて小さい場合、後半に反応熱の発生が多く
なる、などが挙げられる。本発明において用いられる重
合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、p−t−ブ
チルカテコールなどのフェノール化合物、N,N−ジエ
チルヒドロキシルアミン、N−ニトロソフェニルヒドロ
キシルアミンアンモニウム塩(クペロン)などのヒドロ
キシルアミン化合物、ジチオベンゾイルジスルフィド、
テトラエチルチウラムジスルフィドなどの有機イオウ化
合物などが挙げられる。これらは1種用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】一方、重合遅延剤としては、例えばシクロ
ペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどの炭素
数5〜8のシクロアルケン化合物などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。前記重合禁止剤及び重合遅延剤の中で、得ら
れる重合体の熱安定性が良くなる点から重合遅延剤の炭
素数5〜8のシクロアルケン化合物が好ましく、特にシ
クロヘキセンが好適である。本発明においては、該重合
禁止剤又は重合遅延剤は単量体の重合転化率が5〜75
%、好ましくは20〜70%の間の反応途中にて使用す
る重合開始剤量の0.02モル倍ないし等モル倍の量で
分割又は連続、好ましくは連続して添加するのが望まし
い。これによって、重合反応末期の反応熱の負荷増大が
解消されるとともに、時間当たりの単量体重合転化率が
平準化される。このようにして粒子径が0.2〜3μm
程度の重合度の高い塩化ビニル系重合体微粒子が安定に
分散したラテックスが得られる。このラテックスは、通
常塩析又は噴霧乾燥などの公知の処理が施され、重合体
は固形物として取り出される。
ペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどの炭素
数5〜8のシクロアルケン化合物などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。前記重合禁止剤及び重合遅延剤の中で、得ら
れる重合体の熱安定性が良くなる点から重合遅延剤の炭
素数5〜8のシクロアルケン化合物が好ましく、特にシ
クロヘキセンが好適である。本発明においては、該重合
禁止剤又は重合遅延剤は単量体の重合転化率が5〜75
%、好ましくは20〜70%の間の反応途中にて使用す
る重合開始剤量の0.02モル倍ないし等モル倍の量で
分割又は連続、好ましくは連続して添加するのが望まし
い。これによって、重合反応末期の反応熱の負荷増大が
解消されるとともに、時間当たりの単量体重合転化率が
平準化される。このようにして粒子径が0.2〜3μm
程度の重合度の高い塩化ビニル系重合体微粒子が安定に
分散したラテックスが得られる。このラテックスは、通
常塩析又は噴霧乾燥などの公知の処理が施され、重合体
は固形物として取り出される。
【0011】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。 実施例1 水/乳化剤/乳化助剤/重合開始剤の所定量を容積1.
3m3の耐圧容器に入れ、脱気後塩化ビニル及び酢酸ビ
ニルを所定量加え、25℃で20分間撹拌することによ
り、粗い単量体の液滴を形成させた。この混合物全量を
1500psiの条件下で加圧式ホモジナイザーに通過
させたのち、脱気された容積1.3m3のステンレス鋼製
重合反応缶に移した。次いで、重合反応缶内容物を撹拌
しながら、ジャケット加熱により44℃まで昇温し重合
反応を開始した。以後ジャケットを介して冷却水により
重合温度を44℃に維持し、重合反応缶に設置されてい
る熱量計により、単量体の重合転化率を随時測定した。
次に、重合遅延剤であるシクロヘキセンを重合開始剤に
対して0.5モル倍量微量定量ポンプにより反応時間2.
5〜6Hrの間連続して反応缶上部より注入し、さらに反
応を続行して全反応時間9.8時間で反応を終了した。
最終重合転化率、平均の時間当たり重合転化率(最終重
合転化率/反応時間)、最大の時間当たりの重合転化
率、反応平準化係数(最大の時間当たりの重合転化率/
平均の時間当たりの重合転化率)を求めた。また重合反
応終了後の重合反応缶内壁に付着したスケールの乾燥重
量の仕込単量体に対する比率及び生成ラテックス10リ
ットルを目開き149μmの篩に通した後に残る重合体
凝集物の乾燥重量を求めた。反応終了後の重合体ラテッ
クスを噴霧乾燥し、粉砕してペースト用樹脂試料とし
た。この試料150gと可塑剤ジオクチルフタレート9
0g及びバリウム−亜鉛系液状熱安定剤3gとをミキサ
ーで混練し、得られたペースト5gをステンレス製の型
枠に入れ、180℃に設定されたギヤオーブン中で20
分間加熱し、成形シート片を得た。この成形品の着色程
度を基準品(比較例1のもの)をBとして、これより良
いものをA、悪いものをCとして評価したところ、Aで
あった。第1表に単量体100重量部当たりの仕込み重
量部数を、第2表に反応条件及び結果を示す。
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。 実施例1 水/乳化剤/乳化助剤/重合開始剤の所定量を容積1.
3m3の耐圧容器に入れ、脱気後塩化ビニル及び酢酸ビ
ニルを所定量加え、25℃で20分間撹拌することによ
り、粗い単量体の液滴を形成させた。この混合物全量を
1500psiの条件下で加圧式ホモジナイザーに通過
させたのち、脱気された容積1.3m3のステンレス鋼製
重合反応缶に移した。次いで、重合反応缶内容物を撹拌
しながら、ジャケット加熱により44℃まで昇温し重合
反応を開始した。以後ジャケットを介して冷却水により
重合温度を44℃に維持し、重合反応缶に設置されてい
る熱量計により、単量体の重合転化率を随時測定した。
次に、重合遅延剤であるシクロヘキセンを重合開始剤に
対して0.5モル倍量微量定量ポンプにより反応時間2.
5〜6Hrの間連続して反応缶上部より注入し、さらに反
応を続行して全反応時間9.8時間で反応を終了した。
最終重合転化率、平均の時間当たり重合転化率(最終重
合転化率/反応時間)、最大の時間当たりの重合転化
率、反応平準化係数(最大の時間当たりの重合転化率/
平均の時間当たりの重合転化率)を求めた。また重合反
応終了後の重合反応缶内壁に付着したスケールの乾燥重
量の仕込単量体に対する比率及び生成ラテックス10リ
ットルを目開き149μmの篩に通した後に残る重合体
凝集物の乾燥重量を求めた。反応終了後の重合体ラテッ
クスを噴霧乾燥し、粉砕してペースト用樹脂試料とし
た。この試料150gと可塑剤ジオクチルフタレート9
0g及びバリウム−亜鉛系液状熱安定剤3gとをミキサ
ーで混練し、得られたペースト5gをステンレス製の型
枠に入れ、180℃に設定されたギヤオーブン中で20
分間加熱し、成形シート片を得た。この成形品の着色程
度を基準品(比較例1のもの)をBとして、これより良
いものをA、悪いものをCとして評価したところ、Aで
あった。第1表に単量体100重量部当たりの仕込み重
量部数を、第2表に反応条件及び結果を示す。
【0012】実施例2 実施例1において、重合遅延剤シクロヘキセンの代わり
に重合禁止剤クペロンの5wt%水溶液を用い、第1表に
示す仕込み量及び第2表に示す反応条件にて、実施例1
と同様に実施した。結果を第2表に示す。 比較例1、2 実施例1において、重合遅延剤のシクロヘキセンを用い
ずに、第1表に示す仕込み量及び第2表に示す反応条件
にて、実施例1と同様に実施した。結果を第2表に示
す。 比較例3 実施例1において、重合開始剤としてクミルパーオキシ
ネオデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を用い
た以外は実施例1と同様に実施した。結果を第2表に示
す。
に重合禁止剤クペロンの5wt%水溶液を用い、第1表に
示す仕込み量及び第2表に示す反応条件にて、実施例1
と同様に実施した。結果を第2表に示す。 比較例1、2 実施例1において、重合遅延剤のシクロヘキセンを用い
ずに、第1表に示す仕込み量及び第2表に示す反応条件
にて、実施例1と同様に実施した。結果を第2表に示
す。 比較例3 実施例1において、重合開始剤としてクミルパーオキシ
ネオデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を用い
た以外は実施例1と同様に実施した。結果を第2表に示
す。
【0013】
【表1】
【0014】注 1)単量体100重量部当たりの量である。 2)シェルゾール71はシェル化学株式会社製炭化水素
の商品名。イソパラフィン99.8wt%以上、引火点5
7.5℃、比重0.769 3)比較例3のみ重合開始剤としてクミルパーオキシネ
オデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を用い
た。
の商品名。イソパラフィン99.8wt%以上、引火点5
7.5℃、比重0.769 3)比較例3のみ重合開始剤としてクミルパーオキシネ
オデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を用い
た。
【0015】
【表2】
【0016】注 1)重合開始剤としてクミルパーオキ
シネオデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を使
用した。重量部は単量体100重量部当たりである。 実施例3 重合反応温度を38℃とし、重合遅延剤のシクロヘキセ
ンを反応途中で添加し、第3表に示す仕込み量及び第4
表に示す反応条件にて、実施例1と同様に実施した。結
果を第4表に示す。 比較例4、5 実施例3において、重合遅延剤のシクロヘキセンを用い
ずに、第3表に示す仕込み量及び第4表に示す反応条件
にて、実施例3と同様に実施した。結果を第4表に示
す。
シネオデカネートの70wt%シェルゾール71溶液を使
用した。重量部は単量体100重量部当たりである。 実施例3 重合反応温度を38℃とし、重合遅延剤のシクロヘキセ
ンを反応途中で添加し、第3表に示す仕込み量及び第4
表に示す反応条件にて、実施例1と同様に実施した。結
果を第4表に示す。 比較例4、5 実施例3において、重合遅延剤のシクロヘキセンを用い
ずに、第3表に示す仕込み量及び第4表に示す反応条件
にて、実施例3と同様に実施した。結果を第4表に示
す。
【0017】
【表3】
【0018】注 1)単量体100重量部当たりの量で
ある。
ある。
【0019】
【表4】
【0020】注 重量部は単量体100重量部当たりで
ある。以上の結果から、次のことが分かる。比較例1は
重合温度44℃の基準データーであって、比較例2は、
重合開始剤を増量して反応時間を短縮しているが、反応
後期に最大である時間当たりの重合転化率がさらに大き
くなっている。比較例3から、半減期10時間を得る温
度が40℃以下の触媒を用いるとスケールの生成が多
く、ラテックス中にも重合体凝集物が多量に生成する問
題があることが判る。実施例1及び2では重合反応途中
で、それぞれ重合遅延剤のシクロヘキセン及び重合禁止
剤のクペロンを添加することにより、比較例1よりも反
応時間を短縮し、かつ最大時の時間当たりの重合転化率
が比較例1を超えない反応を与えた。また、実施例1及
び2は、平準化係数が1.0に近ずいて小さくなってい
ることからも、平準化した改良された反応パターンが得
られることが明確である。また、重合温度が38℃の場
合においても、前記と同様なことがいえる。比較例2及
び比較例5のように、重合開始剤を増量すると着色が進
むが、重合遅延剤又は重合禁止剤を反応途中で添加した
実施例では、重合開始剤の増量による着色の進行を防止
している。特にシクロヘキセンを用いた実施例1及び3
では、積極的に着色を良くする改良効果が顕著である。
ある。以上の結果から、次のことが分かる。比較例1は
重合温度44℃の基準データーであって、比較例2は、
重合開始剤を増量して反応時間を短縮しているが、反応
後期に最大である時間当たりの重合転化率がさらに大き
くなっている。比較例3から、半減期10時間を得る温
度が40℃以下の触媒を用いるとスケールの生成が多
く、ラテックス中にも重合体凝集物が多量に生成する問
題があることが判る。実施例1及び2では重合反応途中
で、それぞれ重合遅延剤のシクロヘキセン及び重合禁止
剤のクペロンを添加することにより、比較例1よりも反
応時間を短縮し、かつ最大時の時間当たりの重合転化率
が比較例1を超えない反応を与えた。また、実施例1及
び2は、平準化係数が1.0に近ずいて小さくなってい
ることからも、平準化した改良された反応パターンが得
られることが明確である。また、重合温度が38℃の場
合においても、前記と同様なことがいえる。比較例2及
び比較例5のように、重合開始剤を増量すると着色が進
むが、重合遅延剤又は重合禁止剤を反応途中で添加した
実施例では、重合開始剤の増量による着色の進行を防止
している。特にシクロヘキセンを用いた実施例1及び3
では、積極的に着色を良くする改良効果が顕著である。
【0021】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系重合体の製造方法
によると、反応時間が短縮され、かつ反応開始から終点
のほとんどの全区間を通して除熱能力を最大に有効に利
用できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転
化率が平準化された反応が得られ、重合度の高いペース
ト用塩化ビニル系重合体を効率よく製造することができ
る。
によると、反応時間が短縮され、かつ反応開始から終点
のほとんどの全区間を通して除熱能力を最大に有効に利
用できるとともに、従来より時間当たりの単量体重合転
化率が平準化された反応が得られ、重合度の高いペース
ト用塩化ビニル系重合体を効率よく製造することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】塩化ビニル単独又は塩化ビニル及びこれと
共重合可能な単量体の混合物を35℃以上45℃未満の
温度にて微細懸濁重合させるに際し、重合開始剤として
半減期10時間を得る温度が40〜55℃である単量体
可溶性のものを用い、かつ重合反応の途中で重合禁止剤
又は重合遅延剤を添加することを特徴とする塩化ビニル
系重合体の製造方法。 - 【請求項2】原料単量体が、塩化ビニル70〜99重量
%と、これと共重合可能なビニルエステル、ビニルエー
テル、アルケン類及びアリル化合物の中から選ばれた少
なくとも1種30〜1重量%との混合物である請求項1
記載の塩化ビニル系重合体の製造方法。 - 【請求項3】重合遅延剤として炭素数5〜8のシクロア
ルケン化合物を重合反応の途中で添加する請求項1又は
2記載の塩化ビニル系重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28092792A JPH06107710A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28092792A JPH06107710A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107710A true JPH06107710A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17631874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28092792A Pending JPH06107710A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 塩化ビニル系重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107710A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080508A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-03-19 | Atofina Chemicals Inc | ポリ塩化ビニルの改良された製造プロセス |
KR101410547B1 (ko) * | 2010-09-06 | 2014-06-20 | 주식회사 엘지화학 | 높은 생산성과 향상된 열 안정성을 갖는 염화비닐계 수지의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP28092792A patent/JPH06107710A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080508A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-03-19 | Atofina Chemicals Inc | ポリ塩化ビニルの改良された製造プロセス |
KR101410547B1 (ko) * | 2010-09-06 | 2014-06-20 | 주식회사 엘지화학 | 높은 생산성과 향상된 열 안정성을 갖는 염화비닐계 수지의 제조 방법 |
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