JP2002080508A - ポリ塩化ビニルの改良された製造プロセス - Google Patents

ポリ塩化ビニルの改良された製造プロセス

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色の改良されたポリマー、特にポリ塩化ビニ
ル及びPVDF生成物を製造する水性懸濁重合プロセ
ス、N置換されたヒドロキシルアミン連鎖停止剤と所定
の重合開始剤との組合せを利用したプロセスを提供す
る。 【解決手段】 塩化ビニルを単独で又は50%よりも少
ない別のビニルモノマーとの混合物として水性懸濁重合
させる方法であって、重合開始剤がジアルキルペルオキ
シジカーボネート、ペルオキシ−t−アルカノエート及
びジアシルペルオキシドから選ぶ少なくとも一種の化合
物を含みかつモノ−又はジ−アルキル置換されたNヒド
ロキシルアミンを重合調節剤又は連鎖停止剤として使用
することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色の改良されたポ
リマー、特にポリ塩化ビニル及びPVDF生成物を製造
する水性懸濁重合プロセス、N置換されたヒドロキシル
アミン連鎖停止剤と所定の重合開始剤との組合せを利用
したプロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニルを製造する際には、最良
の収率及び品質を最も低いコストで得るのが商業上重要
である。開始剤及び連鎖停止剤の両方が有意の因子にな
り得る。理想的には、PVCは、有効な、安価な、非毒
性の、非黄変連鎖停止剤及び開始剤によって製造される
べきである。
【0003】ジ2−エチルヘキシルペルオキシジカーボ
ネート及びジ(sec−ブチル)ペルオキシジカーボネ
ート(それぞれLup223及びLup225として市
販されかつ表示されている)は、安価な開始剤であり、
良好に作用するが、色が不良なPVCを生成する。
【0004】塩化ビニルを水性懸濁重合させるための最
も一般的に使用されている連鎖停止剤は、ATSC(ア
セトンチオセミカルバゾン)、ビスフェノールA(4,
4’−イソプロピリデンジフェノール)及びIrgan
ox(登録商標)245(2,4−ジメチル−6−se
c−ヘキサデシルフェノール)の単独又はIrgano
x 1076[オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]との
混合物としてである。Irganox 1141(本明
細書中以降IGX 1141)は、Irganox 2
45 80重量部とIrganox 1076 20重
量部との商用混合物である。しかし、これらの連鎖停止
剤は、すべていくつかの欠点:水への溶解度不良、重合
を停止させるのが遅い、毒性/取り扱い問題を有する。
【0005】代表的な置換されたヒドロキシルアミン化
合物であるN,N−ジエチルヒドロキシルアミン(DE
HA)は、PVC製造において塩化ビニル安定剤とし
て、暴走反応を停止させるための「キラー」として、ア
ンチスカラント(antiscalant)として、開
始させる前に低いレベルで加える時に、PVC密度を改
質する(時には、開始剤に「衝撃を与える(stun)
と呼ばれる)ために又は「ウォームアップ」期間の間望
まない重合を防ぐために使用されてきた。
【0006】ヒドロキシルアミン化合物は、また、産業
においてPVC連鎖停止剤としても知られているが、ほ
とんどのテストは、DEHAがポリマーの黄変を引き起
こすことを示した。
【0007】米国特許第3,222,334号(12/
7/65)は、明細書中に、N,N−ジアルキルヒドロ
キシルアミンを、塩化ビニルの乳化重合を停止させるの
に使用し得ることを開示している。しかし、例は挙げら
れておらず、かつ利点も述べられていない。その文献
は、ジアルキルヒドロキシルアミンが、「非毒性及び非
変色性」を有するが、これは、種々のゴムの使用に関す
るもので、非変色と色の安定化との間に区別を設け得;
前者は、色形成の無関与を示唆するのに対し、後者は、
色生成プロセスの妨害を意味することを提案した。
【0008】世界特許出願WO 98/51714は、
エチルヒドロキシルアミンを、ラジカル重合用連鎖停止
剤として使用することを開示している。しかし、言われ
るエチルヒドロキシルアミンの「驚くべき非揮発性」、
並びにそれの低い腐食性及び水への溶解度により、新規
性が請求されている。しかし、この特許は、すべてのラ
ジカル重合用に使用することを特許請求しているが、ゴ
ムの乳化重合だけしか検討しておらずかつ例は、すべて
そのようなプロセスに関連させた比較を指向している。
【0009】米国特許第4,749,757号は、DE
HA(及びその他の重合開始剤)をPVA(懸濁剤)と
共に使用し、反応装置内に低い濃度(5〜10ppmが
好適)を保つことによってPVCの密度及び多孔度を同
時に増大させることを含めている。しかし、DEHA
は、PVC用連鎖停止剤として開示されていない。
【0010】日本国02235912において、カノロ
等は、「DEHA、シクロペンタジエン、及びピロがロ
ールの反応生成物」が、反応装置壁に塗布する時に、ス
ケールの形成を防ぐことについて記載している。これ
は、PVC反応装置の壁に剥がれ防止(antisca
ling)性を付与するためのコーティングの一部とし
てヒドロキシルアミンの性質を利用する既知の用途に関
する。
【0011】また、DEHAを、暴走塩化ビニル重合を
止めるために「キラー」剤として使用することも、当分
野で知られている。DEHAは、DEHAの水への溶解
度が優れ及びこれより水への分散が速いことにより、例
えば、絶縁破壊が生じて機械的撹拌が止む時に、塩化ビ
ニル重合を止めるのに有効である。
【0012】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明では、置換されたヒドロキシルアミン連鎖停止剤
と所定の有機開始剤との組合せが優れた重合速度論及び
速く効率的な連鎖停止をもたらし、高品質ポリマーを高
い収率で低いコストで生じることを見出した。
【0013】記載されるプロセスに由来する塩化ビニル
を配合する時に、生成物の熱安定性及び色が、時には連
鎖停止剤を用いないで造られた樹脂よりも改良されるの
が認められる。
【0014】本発明の別の態様は、置換されたヒドロキ
シルアミンを熱安定剤に加えることによって押し出され
るPVCの色を改良することに関する。
【0015】本発明の別の態様は、アルキル置換された
ヒドロキシルアミン連鎖停止剤とジアルキルペルオキシ
ジカーボネート、ペルオキシ−t−アルカノエート及び
ジアシルペルオキシド開始剤との組合せを使用すること
によって、優れた重合速度論及び速く効率的な連鎖停止
をもたらし、高品質ポリマーを高い収率で低いコストで
生じるプロセスに関する。
【0016】塩化ビニルを単独で又は別のビニルモノマ
ーとの混合物として水性懸濁重合させる発明の別の態様
では、重合開始剤はジアルキルペルオキシジカーボネー
ト、ペルオキシ−t−アルカノエート及びジアシルペル
オキシドから選ぶ少なくとも一種の化合物を含みかつモ
ノ−又はジ−アルキルヒドロキシルアミン(それの各々
のアルキルラジカルは、炭素原子1〜4を含む)を重合
を停止させるための剤として使用する。このようにして
得られた結果は、優れた白色度を示す。
【0017】発明の最終の態様は、連鎖停止をモノ−又
はジ−アルキルヒドロキシルアミンによって実施する時
に起きる可塑剤の吸収の改良に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の具体的な説明 今、ジアルキルペルオキシジカーボネート、ペルオキシ
−t−アルカノエート及びジアシルペルオキシドから選
ぶ少なくとも一種の化合物を含む開始系と、モノ−又は
ジ−アルキル置換されたNヒドロキシルアミンで構成さ
れる重合連鎖停止剤との組合せが、重合を効率的に停止
させることを可能にするばかりでなく、又同時に優れた
白色度を示す物質を生じるPVC又はコポリマー樹脂を
得ることも可能にすることを見出した。その上に、モノ
−及びジ−アルキル置換されたヒドロキシルアミンは、
従来の連鎖停止剤に比べて、安定剤又は溶媒を加えない
で作用濃度で水に瞬間的に希釈可能であることの利点を
示す。
【0019】発明の主題は、これより、塩化ビニルを単
独で又は50%よりも少ない別のビニルモノマーとの混
合物として水性懸濁重合させる方法であって、重合連鎖
開始剤がジアルキルペルオキシジカーボネート、ペルオ
キシ−t−アルカノエート及びジアシルペルオキシドか
ら選ぶ少なくとも一種の化合物を含みかつ重合停止剤が
モノ−又はジ−アルキルN置換されたヒドロキシルアミ
ン(それの各々のアルキルラジカルは、炭素原子1〜4
を含む)であることを特徴とする方法である。
【0020】一般的に使用される油溶性開始系は、モノ
マー成分の重合を誘発する一種又はそれ以上のラジカル
発生化合物で構成される。これらのラジカルは、ジアシ
ルペルオキシド、ジアルキルペルオキシジカーボネート
又はペルオキシ−t−アルカノエートを熱分解すること
から生じるのが普通である。反応混合物中に導入する開
始剤の量を、開始系によって放出されることができる活
性酸素の総括含量によって表わすのが工業的な実施であ
る。一般的に使用される活性酸素の全量は、モノマー成
分100重量部当たり、0.0005〜0.01重量部
であり、0.0015〜0.005重量部であるのが好
ましい。所定の温度について異なる半減期を有する開始
剤の混合物を使用する時は、一方の他方に対する割合
は、1〜99重量%、好ましくは10〜90重量%の範
囲にすることができる。同じ温度において、反応媒体中
に導入する開始剤が多い程、反応は速くなる。同じ重合
期間では、重合温度が高い程、反応媒体中に残る開始剤
は少なくなる。
【0021】工業上バッチ様式で実施する水性懸濁重合
プロセスでは、安定かつ均一なポリマーを得るように、
重合をあらかじめ決めた転化度に達した後に停止させる
のが通常望ましい。また、時には、壁(ジャケット又は
凝縮器)との簡単な熱交換によって制御するのが困難な
最終発熱を回避するために、最終の重合段階において、
すなわち転化度が60質量%よりも大きな値に達した時
に反応を停止させる又は減速するのが必要であることも
分かることができる。
【0022】ジアルキルペルオキシジカーボネートにお
いて、各々のアルキルラジカルは、炭素原子1〜16を
含むことができ、線状、枝分れ又は環状にすることがで
きる。そのようなジアルキルペルオキシジカーボネート
の例として、ジエチル、ジイソプロピル、ジ−n−プロ
ピル、ジブチル、ジセチル、ジミリスチル、ジ(4−t
−ブチルシクロヘキシル)又はジ(2−エチルヘキシ
ル)ペルオキシジカーボネートを挙げることができ、こ
れらに制限しない。ペルオキシジカーボネートにおい
て、各々のアルキルラジカルが炭素原子6〜16を含む
もの、一層特にジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジ
カーボネートが優先的に挙げられる。
【0023】発明に従って用いるジアルキルペルオキシ
ジカーボネートは、速い開始剤の系統に分類される。そ
れらは、およそ56°〜67℃において半減期1時間を
有するのが普通であり、これより塩化ビニル重合温度5
0°〜70℃について使用することができる。
【0024】ペルオキシ−t−アルカノエートの系統か
らの非常に速い開始剤の例として、1,1−ジメチル−
3−ヒドロキシブチルペルオキシネオデカノエート、ク
ミルペルオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テ
トラメチルブチルペルオキシネオデカノエート及び1,
3−ジ(2−ネオデカノイルペルオキシイソプロピル)
ベンゼンを挙げることができ、これらに制限しない。非
常に速いペルオキシ−t−アルカノエートは、およそ5
3°〜61℃において半減期1時間を有するのが普通で
ある。
【0025】本発明において有用なヒドロキシルアミン
(N置換された化合物を含む)は、下記の構造を含み、
これらに制限しない: HONR 式中、R及びRは、同じでも又は異なってもよく、
下記から選ぶ:H、C〜C14炭化水素、ここで、各
々の鎖は、枝分れでも、不飽和でも、又は水素を−O
H、−SO、ベンジル、アミノ、−SH、ケト、カル
ボキシル、及びその他のかかる官能基のような官能基で
置換させてもよい。また、Rの内の2つは、ピペリジニ
ルオキシ化合物のように環状構造の部分であってもよ
い。また、これらの内のいずれかとこのリストからの他
のものとの混合物又はこれらの内のいずれかとビスフェ
ノールAのようなその他の知られているPVC連鎖停止
剤との混合物も効果的に使用してもよい。
【0026】重合連鎖停止剤のような発明に従って用い
る置換されたヒドロキシルアミンを、質量による転化率
60〜90%、好ましくは70〜80%で、すなわち圧
力降下がすでに始まった時に、導入する。使用すべきモ
ノ−又はジ−アルキルヒドロキシルアミンの量は、モノ
マー成分100重量部当たり、0.0005〜0.1重
量部の範囲にすることができ、0.001〜0.05重
量部にするのが好ましい。
【0027】発明に従う重合連鎖停止剤は、ジアルキル
ヒドロキシルアミンから選ぶのが好ましく、一層特に好
適なジアルキルヒドロキシルアミンは、水溶性であり、
効率が高く、かつ商業的入手可能であることにより、
N,N−ジエチルヒドロキシルアミンである。
【0028】本発明のプロセスによって造ることができ
るポリマーは、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリフッ化ビニル、及びPTFEを含み、これらに
制限しない。
【0029】「水性懸濁重合」なる用語は、少なくとも
一種の油溶性開始剤の存在において、モノマー成分(塩
化ビニルを単独で又は別のビニルモノマーとの混合物と
して)を少なくとも一種の懸濁剤を含む水性媒体中に機
械的手段によって分散させて実施する重合を意味すると
理解される。
【0030】モノマー成分中の塩化ビニルの割合は、少
なくとも50重量%であり、80%よりも多いのが好ま
しい。水性懸濁液中で共重合させることができるビニル
モノマーは、良く知られており、ビニルアセテートのよ
うなビニルエステル、塩化ビニリデンやフッ化ビニリデ
ンのようなハロゲン化ビニリデン、ブチルアクリレート
のようなアクリル酸エステル、メチルメタクリレートの
ようなメタクリル酸エステルを挙げることができ、これ
らに制限しない。
【0031】懸濁重合において一般的に用いられる懸濁
剤は、既知の保護コロイド、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキシドのような水溶性ポリマー、メ
チルセルロースのような水溶性セルロース誘導体、ポリ
ビニルピロリドン、ゼラチン及びビニルアセテート/無
水マレイン酸コポリマーである。これらの懸濁剤は、単
独で又は混合物の形態でモノマー成分100重量部当た
り、通常0.01〜0.5重量部、好ましくは0.04
〜0.2重量部の量で使用することができる。
【0032】水性媒体のpHを緩衝する系を使用するの
が普通である。この系は、例えば酸性pHについてクエ
ン酸であり、塩基性pHについて炭酸水素ナトリウムで
あり、モノマー成分100重量部当たり、0.01〜
0.2重量部の量で使用し、0.02〜0.1重量部の
量で使用するのが好ましい。
【0033】塩化ビニル又は塩化ビニルをベースにした
モノマー成分の水性懸濁重合を、45°〜80℃で実施
するのが普通であり、50°〜70℃で実施するのが好
ましく、ジアルキルペルオキシジカーボネートの系統か
らの開始剤を広範囲に使用することを可能にする。
【0034】しかし、選定した重合温度が非常に高いと
は言えない(50°〜57℃)時に、選定した温度にお
いて異なる半減期を有する開始剤、例えばジアルキルペ
ルオキシジカーボネートを含む開始剤と非常に速いペル
オキシ−t−アルカノエートの系統からの開始剤との組
合せ、又は速いペルオキシ−t−アルカノエート及び非
常に速いペルオキシ−t−アルカノエートを含むペルオ
キシ−t−アルカノエートの系統からの開始剤の組合せ
を採用するのが有用であると判明し得る。
【0035】選定した重合温度がわずかに高い(56°
〜63℃)時に、選定した温度において異なる半減期を
有する開始剤、例えばジアルキルペルオキシジカーボネ
ートを含む開始剤と速いペルオキシ−t−ジアルカノエ
ートの系統からの開始剤との組合せ、又は速いペルオキ
シ−t−アルカノエートの組合せを採用するのが有用で
あると判明し得る。
【0036】速いペルオキシ−t−アルカノエートは、
61°〜71℃において半減期1時間を有するのが普通
であり、これより塩化ビニル重合温度50°〜70℃に
ついて使用することができる。速いペルオキシ−t−ア
ルカノエートの例として、t−ブチルペルオキシネオデ
カノエート及びt−アミルペルオキシネオデカノエート
を挙げることができ、これらに制限しない。
【0037】かなり高い重合温度(62°〜70℃)の
場合には、選定した温度において異なる半減期を有する
開始剤、例えばジアルキルペルオキシジカーボネート又
は速いペルオキシ−t−アルカノエートを含む開始剤と
ジラウロイルペルオキシドのようなジアシルペルオキシ
ドの系統からのむしろのろい開始剤との組合せを採用す
るのが有用であると判明し得る。
【0038】発明に従うプロセスは、それ自体知られた
方法で、例えば保護コロイドを水性媒体又はモノマー成
分中に溶解し、油溶性重合開始剤を水性媒体中に分散さ
せ又は油溶性重合開始剤をモノマー成分中に溶解し、そ
して水性媒体のpHを緩衝する系を溶解するに在るそれ
自体知られた方法で実施することができる。微量の酸素
を除き、それで水に溶解した酸素の残留含量を水100
重量部当たり、0.0005〜0.05重量部、好まし
くは0.001〜0.02重量部にするようにする。引
き続き、モノマー成分を反応装置の中に導入し、次いで
反応混合物を撹拌しかつ温度45°〜80℃、好ましく
は50°〜70℃にもたらす。
【0039】重合の間、反応混合物の圧力及び温度を一
定に保つ必要はない。重合サイクルの始めか又は終わり
のいずれかにおけるプログラム化された昇温は、開始剤
の分解速度及び重合速度を促進することを可能にする。
この温度及びこの圧力を一定に保つならば、ポリマー鎖
の分子マスの多分散度は、1.8〜2.5になる。重合
の期間全体を通してのプログラム化された温度による重
合の場合に、多分散度1.8〜3.5が観測されること
になる。
【0040】液体モノマー相の消耗によって、重合を終
わらせ、これは、モノマー液/蒸気平衡の変更によって
反映され、圧力降下が観測される。圧力降下の始めで
は、モノマーの質量による転化率は、65〜75%の近
辺である。
【0041】一旦重合が完了したら、形成されたポリマ
ーを水性媒体から分離し、次いでそれを排液させかつ乾
燥させる。ポリマーは、粒径80〜250マイクロメー
ター程度を有する粒子の形態で出るのが普通である。
【0042】本発明の好適な実施態様では、塩化ビニル
を、当業者に良く知られているような懸濁状態で、条件
及び反応装置に最適な量のペルオキシジカーボネート開
始剤(又はペルオキシジカーボネート及び「速い」ペル
エステルを含む開始剤の混合物)を使用して重合させ、
かつ懸濁を、反応低下の間、実験関係に基づいて計算し
た量のアルキルヒドロキシルアミンによって連鎖停止さ
せる。
【0043】一層好適な実施態様では、ペルオキシドは
ジ2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネートであ
り、アルキルヒドロキシルアミンはN,N−ジエチルヒ
ドロキシルアミン(DEHA)である。
【0044】本発明では、本発明者等は、DEHA及び
シブチルヒドロキシルアミンの両方が、ジ2−エチルヘ
キシルペルオキシジカーボネートと反応してそれの破壊
を促進することを見出した。更に、DEHAを懸濁PV
C用連鎖停止剤として使用する時に、そのPVCの白色
度が、時には、連鎖停止剤を用いないで造ったPVCに
比べて、改善される。また、連鎖停止剤として加える過
剰のDEHAが、ポリマーの黄変を増大させることにな
ることも見出した。これは、ヒドロキシルアミンの求核
性により得る。これより、ポリマーの品質は、変色を引
き起こす過剰を使用しないで完全な連鎖停止及び残留開
始剤の完全な除去の両方を実施する程のヒドロキシルア
ミンを使用することに依存する。その精確な量は、重合
の条件、ペルオキシド開始剤の使用量、及びペルオキシ
ドの性質に依存することになる。
【0045】本発明の別の態様は、置換されたヒドロキ
シルアミンを使用し、熱安定剤への相乗剤として加える
時に、押し出されるPVCの色を改良するものである。
一連の実験では、DEHAを、押し出す前にPVC樹脂
に加える配合用配合物の成分とした。DEHAの割合を
0〜60ppm樹脂の範囲で変え、結果は、DEHAが
60ppmよりも少ない、特に約35ppmよりも少な
い量で存在する時に、相乗的色の低減を示した。DEH
Aを60ppmよりも多く加えた時に、拮抗作用が観測
された。好適な範囲は、20〜50PPMである。
【0046】本発明の方法では、置換されたヒドロキシ
ルアミンを、反応の終わりにおいて連鎖停止剤として使
用し、その使用によって可塑剤の一層多くの吸収を達成
する。
【0047】下記の例は、発明を例示するものであり、
網羅するものである又は発明を開示する正確な形態に制
限することを意図しない。その他の多数の変更及び変更
態様が、明細書及び例に鑑みて可能である。示す部及び
パーセンテージは、他の様式で挙げない場合には、重量
によって表わす。
【0048】
【実施例】例1(対照) 脱ミネラル水14kg、クエン酸2.52g、加水分解
度78モル%を有するポリビニルアルコール3.73
g、加水分解度72モル%を有するポリビニルアルコー
ル3.73g、加水分解度55モル%を有するポリビニ
ルアルコールの水溶液(活性物質39%を含む)8.0
8g及び活性物質40%を含むジ(2−エチルヘキシ
ル)ペルオキシジカーボネートエマルション(Lupe
rox(登録商標)223 EN40)13.63g
を、アーム3つを含むインペラータイプの攪拌機及びジ
ャケットを装備した容量30リットルを有する反応装置
の中に、周囲温度でかつ撹拌(250r/分)しながら
導入する。次いで、活性酸素の含量を、引き続いて投入
することになる塩化ビニルモノマー(VCM)重量に対
して28ppmにする。
【0049】反応装置を閉じた後に、それを部分真空
(6.66絶対kPa)下に置き、該真空を15分間保
つ。引き続き撹拌を330r/分にもたらし、次いでV
CM9kgを導入する。
【0050】加熱を、冷水をジャケット内で循環させる
ことによって調節して、30分で重合温度56.5℃に
達しさせる。重合媒体が56.5℃に達した瞬間を、重
合の始まり(時間=t)と見なし、次いでこの瞬間の
圧力(P)を基準とする。
【0051】30分間重合させた後に(すなわち、時間
+30分で)、水4kgを、一定流量1.2kg/
時で反応装置の中に連続して導入して、ジャケットの交
換表面積を一定に保ちながら熱交換を改良しかつVCM
をPVCに60%転化(該転化率は、反応装置の境界で
求めた熱収支によって計算する)した後に水性懸濁液の
粘度を低減させる。
【0052】反応装置内のVCMガス相の消耗は、転化
率65〜70%の間の圧力降下によって反映される。圧
力がPに対して1バール(0.1MPa)降下したら
直ぐに、ジャケットの中に注入した冷水によって媒体を
急速冷却することによって重合を停止させる。
【0053】ジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカ
ーボネートの残留する含量は、モノマーの初期重量に対
しておよそ90重量ppmである。
【0054】引き続いて、大気圧に戻す(ガス抜き)従
来の技術によって残留するVCMを反応媒体から除き、
引き続いて微量のVCMを50℃で真空13.33kP
a下でガス抜きする(ストリッピング)ことによって除
く。
【0055】このようにして得られたPVC樹脂(K値
=67)を、次いで排液させ、流動床上で50℃に加熱
した乾燥空気の流れによって6時間乾燥させ、500μ
mメッシュを通して篩い分けする。
【0056】プレスド板又はWIPP(White I
ndex Pressed Plate)上でのこの樹
脂の着色指数を下記の通りにして評価する:
【0057】樹脂150gをMOK(Cibaにより販
売される液状形態のスズをベースにした熱安定化溶液)
17部中のジオクチルフタレート1部の溶液12gと6
00mlブラベンダーミキサー中で50r/分及び96
℃において5分間ブレンドする。ブレンドをミキサーか
ら取り出し、Weberプレス装置によりかつ遅くとも
次の15分で、ブレンド20gを直径70mm及び厚さ
0.05mmを有する2つのアルミニウムシートの間に
厚さ3mmを有する金型内で184℃で300バール
(30MPa)下で2分間プレスする。得られた板を、
引き続いて、水中で45秒間、次いでプレスした後30
〜90分の期間で、それの着色を、Hunterlab
D 25M DP 9000装置によって測定し、A
STM規格E 313に従い下記によってWIPPで表
わす: WIPP=(L/100)(L−5.71b) L及びbは、装置によって与えられる。
【0058】例2 重合を例1の通りにして実施したが、圧力降下が0.3
バール(0.03MPa)に達した(すなわち、P
0.3バールで)ら直ぐに、1.35%ジエチルヒドロ
キシルアミン(DEHA)水溶液を反応媒体中に、VC
Mの初期重量に対してそれぞれDEHA100、15
0、175、200及び300重量ppmの割合で2分
かけて注入し、反応媒体を56.5℃に15分間保った
後に、冷却した。ガス抜き、ストリッピング、排液、乾
燥及び篩い分けを引き続いて例1と同じようにして実施
し、このようにして得られたPVC樹脂を同じテストに
従ってWIPPで評価した。
【0059】
【表1】
【0060】結果は、WIPPによって測定した通りの
PVC色が、DEHAを連鎖停止剤として使用すること
によって改善され、かつその改善がDEHAの使用量に
依存することを示す。過剰のDEHAは、利点を与え
ず、実際色の改善を逆転させ得る。
【0061】例3〜8(対照) 例2を反復したが、DEHA水溶液を、連鎖停止剤とし
て知られている種々の化合物の溶液、すなわち下記に代
えた:−35%メタノール溶液の形態で使用するビスフ
ェノールA(BPA)、VCMの初期重量に対してBP
A370重量ppmの割合で使用する(例3)、−エポ
キシ化大豆油中8%溶液の形態で供するIrganox
1141(IGX 1141)、VCMの初期重量に
対してIGX 1141 620重量ppmの割合で使
用する(例4)。−3%メタノール溶液の形態で使用す
るブチルヒドロキシルアニソール(BHA)、VCMの
初期重量に対してBHA76重量ppmの割合で使用す
る(例5)。−2%メタノール溶液の形態で使用するA
lpha−メチルスチレン(alphaMS)、VCM
の初期重量に対してalphaMSA196重量ppm
の割合で使用する(例6)。−1%水溶液の形態で使用
する亜硝酸ナトリウム、VCMの初期重量に対してNa
NO116重量ppmの割合で使用する(例7)。
【0062】−2.5%水溶液の形態で使用するN−ニ
トロソフェニル−ヒドロキシルアミンのアンモニウム塩
(Cupferon)、VCMの初期重量に対してCu
feron65重量ppmの割合で使用する(例8)。
比較例3〜8及びそれらの結果を下記の表にまとめる。
【0063】
【表2】
【0064】BPA(例3)、IGX 1141(例
4)及びBHA(例5)は、白色指数がDEHA150
ppmを用いた例2の白色指数に近い樹脂を生じる。し
かし、これらの連鎖停止剤は、十分には水溶性でないこ
との不都合を有し、従ってメタノール系溶液中で使用す
る必要があり、AlphaMS(例6)は、同じ不都合
を提示し、その上に不良な白色指数に至る。
【0065】亜硝酸ナトリウム及びCupferon
(例7及び8)は、十分に水溶性であるが、不透明な樹
脂に至る。
【0066】例9(対照) 重合を例1の通りにして実施したが、ジ(2−エチルヘ
キシル)ペルオキシジカーボネートの半分(300pp
m)をイソドデカン中50質量%溶液の形態の1,1−
ジメチル−3−ヒドロキシブチルペルオキシネオデカノ
エート350ppmに代えた。
【0067】重合の期間は、例1と同じである。1,1
−ジメチル−3−ヒドロキシブチルペルオキシネオデカ
ノエート及びジ(2−エチルヘキシル)ペルオキシジカ
ーボネートの残留含量は、それぞれ7ppm及び43p
pmである。
【0068】例10 重合を例9の通りにして実施したが、圧力降下が0.3
バール(0.03MPa)に達した(すなわち、P
0.3バールで)ら直ぐに、1.35%ジエチルヒドロ
キシルアミン(DEHA)水溶液を反応媒体中に、VC
Mの初期重量に対してDEHA50ppmの割合で2分
かけて注入し、反応媒体を56.5℃に15分間保った
後に、冷却した。ガス抜き、ストリッピング、排液、乾
燥、篩い分け及びWIPPの測定を引き続いて例1と同
じようにして実施した。
【0069】例9及び10並びにそれらの結果を下記の
表にまとめる。
【0070】
【表3】
【0071】DEHAの重合調節剤としての効果が、5
0ppmだけで観測される。樹脂の白色指数が改善され
る。
【0072】例11(対照) 重合を例1の通りにして実施したが、ジ(2−エチルヘ
キシル)ペルオキシジカーボネート600ppmをイソ
ドデカン中50質量%溶液の形態のt−ブチルペルオキ
シネオデカノエート600ppmに代えた。
【0073】重合の期間は、例1と同様である。t−ブ
チルペルオキシネオデカノエートの残留含量は、およそ
180ppmである。
【0074】例12 重合を例11の通りにして実施したが、圧力降下が0.
3バール(0.03MPa)に達した(すなわち、P
−0.3バールで)ら直ぐに、1.35%ジエチルヒド
ロキシルアミン(DEHA)水溶液を反応媒体中に、V
CMの初期重量に対してDEHA50ppmの割合で2
分かけて注入し、反応媒体を56.5℃に15分間保っ
た後に、冷却した。ガス抜き、ストリッピング、排液、
乾燥、篩い分け及びWIPPの測定を引き続いて例1と
同じようにして実施した。
【0075】例11及び12並びにそれらの結果を下記
の表にまとめる。
【0076】
【表4】
【0077】DEHAの重合調節剤としての効果が、5
0ppmだけで観測される。樹脂の白色指数が保たれ
る。
【0078】例13(対照) 重合を例11の通りにして実施したが、t−ブチルペル
オキシネオデカノエートの半分(300ppm)をイソ
ドデカン中50質量%溶液の形態の1,1−ジメチル−
3−ヒドロキシブチルペルオキシネオデカノエート35
0ppmに代えた。
【0079】重合の期間は、例11と同じである。1,
1−ジメチル−3−ヒドロキシブチルペルオキシネオデ
カノエート及びt−ブチルペルオキシネオデカノエート
の残留含量は、それぞれおよそ7ppm及び90ppm
である。
【0080】例14 重合を例13の通りにして実施したが、圧力降下が0.
3バール(0.03MPa)に達した(すなわち、P
−0.3バールで)ら直ぐに、1.35%ジエチルヒド
ロキシルアミン(DEHA)水溶液を反応媒体中に、V
CMの初期重量に対してDEHA50ppmの割合で2
分かけて注入し、反応媒体を56.5℃に15分間保っ
た後に、冷却した。ガス抜き、ストリッピング、排液、
乾燥、篩い分け及びWIPPの測定を引き続いて例1と
同じようにして実施した。
【0081】例13及び14並びにそれらの結果を下記
の表にまとめる。
【0082】
【表5】
【0083】DEHAの重合調節剤としての効果が、5
0ppmだけで観測される。樹脂の白色指数が保たれ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチャン・ボナルディ フランス国サンジェニ・ラヴァル、シュマ ン・デュ・クロ・ビュルタン (72)発明者 ピエール・エブラルド フランス国リヨン、リュ・クロードジョゼ フ・ボネ (72)発明者 リシャール・ペレ フランス国スール・デュラン、サントーバ ン、リュ・ジャック・ルヴェ、3 (72)発明者 ケニス・マローン アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデ ルフィア、ペンシルベニア・アベニュー 2104 (72)発明者 マイケル・メンドラ アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデ ルフィア、サウス・ジェサップ・ストリー ト412 (72)発明者 ジアーンファン・ロウ アメリカ合衆国ペンシルベニア州ウェイ ン、アダムズ・ドライブ268 (72)発明者 マーティン・ノソウィッツ アメリカ合衆国ペンシルベニア州バーウィ ン、ウッドサイド・アベニュー554 (72)発明者 バーバラ・ステインブルック アメリカ合衆国ペンシルベニア州カレッジ ビル、スチュワード・ロード639 (72)発明者 ピーター・カライス アメリカ合衆国ペンシルベニア州カレッジ ビル、コットンウッド・ドライブ1000 Fターム(参考) 4J011 BA06 BB02 BB11 JA06 JA07 JA08 JB05 JB14 JB22 JB26 NA13 NB03 NB04 NC06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニルを単独で又は50%よりも少
    ない別のビニルモノマーとの混合物として水性懸濁重合
    させる方法であって、重合開始剤がジアルキルペルオキ
    シジカーボネート、ペルオキシ−t−アルカノエート及
    びジアシルペルオキシドから選ぶ少なくとも一種の化合
    物を含みかつモノ−又はジ−アルキル置換されたNヒド
    ロキシルアミン(それの各々のアルキルラジカルは、炭
    素原子1〜4を含む)を重合調節剤又は連鎖停止剤とし
    て使用することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 重合調節剤又は連鎖停止剤がジアルキル
    ヒドロキシルアミン(各々のアルキルラジカルは、炭素
    原子1〜4を含む)である請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 連鎖停止剤がジエチルヒドロキシルアミ
    ンである請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 ジアルキルペルオキシジカーボネートの
    アルキルラジカルが炭素原子1〜16を含む請求項1の
    方法。
  5. 【請求項5】 アルキルラジカルが炭素原子8を有する
    請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 重合開始剤がジ(2−エチルヘキシル)
    ペルオキシジカーボネートである請求項4の方法。
  7. 【請求項7】 重合開始剤がジアルキルペルオキシジカ
    ーボネート及び非常に速いペルオキシ−t−アルカノエ
    ートを含む請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 非常に速いペルオキシ−t−アルカノエ
    ートが1,1−ジメチル−3−ヒドロキシブチルペルオ
    キシネオデカノエートである請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 重合開始剤がジアルキルペルオキシジカ
    ーボネート及び速いペルオキシ−t−アルカノエートを
    含む請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 重合開始剤がジアルキルペルオキシジ
    カーボネートの混合物又はペルオキシ−t−アルカノエ
    ートとジアシルペルオキシドとの混合物である請求項1
    の方法。
  11. 【請求項11】 ペルオキシ−t−アルカノエートが
    1,1−ジメチル−3−ヒドロキシブチルペルオキシネ
    オデカノエートである請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 重合開始剤が二種の速いペルオキシ−
    t−アルカノエートの混合物又は非常に速いペルオキシ
    −t−アルカノエートと速いペルオキシ−t−アルカノ
    エートとの混合物である請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 非常に速いペルオキシ−t−アルカノ
    エートが1,1−ジメチル−3−ヒドロキシブチルペル
    オキシネオデカノエートである請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 請求項1の方法によって得られる塩化
    ビニルをベースにしたポリマー及びコポリマー。
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