JPH06107529A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH06107529A
JPH06107529A JP26018492A JP26018492A JPH06107529A JP H06107529 A JPH06107529 A JP H06107529A JP 26018492 A JP26018492 A JP 26018492A JP 26018492 A JP26018492 A JP 26018492A JP H06107529 A JPH06107529 A JP H06107529A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪の艶や感触に優れ、また粘度の安定性に
も優れている染毛剤組成物を提供する。 【構成】 組成物の重量に対して、黒色401号 0.
02%、紫色401号0.02%、橙色205号 0.
08%(タール系酸性色素)、セチルアルコール 7.
0%(脂肪族高級アルコール)、ラウリル硫酸ナトリウ
ム 2.0%(アニオン界面活性剤)、ベンジルアルコ
ール 4.0%(芳香族アルコール)、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース 5.0%(セルロース誘導体)
からなる混合物に、乳酸を加えてpH3に調整し、精製
水で100%にした、クリーム状である染毛剤組成物。
各成分の相互作用により、優れた粘度安定性と、毛髪の
艶及び感触とに優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛剤組成物に関する
もので、詳しくは、毛髪の艶や感触に優れ、また粘度の
安定性にも優れている染毛剤組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、タール系酸性色素を用いた染毛剤
は、酸化染毛剤と比較して、安全性や簡便性に優れるた
め、広く用いられている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、ター
ル系酸性色素を用いた染毛剤は、染毛後の、毛髪の艶や
感触には、まだ十分満足できるものではなく、また経時
変化により粘度が低下し、毛髪に塗布する際に垂れ落ち
て地肌や衣服を汚すという欠点があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決し、タール系酸
性色素を用いても毛髪の艶や感触に優れ、また粘度の安
定性にも優れている染毛剤組成物を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、特
定の成分を特定の配合割合にて組み合わせて特定のpH
及びクリーム状にすることにより、上記欠点を解消する
ことを見出し、本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち、本発明の染毛剤組成物は、
(a)タール系酸性色素 0.01〜2重量%、(b)
脂肪族高級アルコール 1〜10重量%、(c)非イオ
ン界面活性剤またはアニオン界面活性剤 0.2〜5重
量%、(d)芳香族アルコール 1〜15重量%並びに
(e)メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロースエチルエーテル及びカルボキシメチルセ
ルロースナトリウムからなる群から選ばれる1種以上の
セルロース誘導体 0.5〜10重量%を含有し、しか
も、混合物のpHが2〜5であり、クリーム状であるこ
とを特徴とする。
【0007】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。 (a)タール系酸性色素 0.01〜2重量% 本発明で対象となるタール系酸性色素としては従来公知
のものでよく、希望する染着色に応じて適宜選定するこ
とができ、また、必要に応じて2種以上の色素を併用し
てもよい。これらタール系酸性色素の具体例としては、
例えば、赤色102号(1−(4−スルホ−1−ナフチ
ルアゾ)−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸のト
リナトリウム塩)、赤色106号(9−(4’−スルホ
−2’−スルホニウムフェニル)−6−ジエチルアミノ
−3−(N,N−ジエチルイミノ)−3−イソキサンテ
ンのモノナトリウム塩)、赤色201号(4−(オルト
ースルホーパラートリルアゾ)−3−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸のモノナトリウム塩)、橙色205号(1−
パラースルホフェニルアゾ−2−ナフトールのモノナト
リウム塩)、橙色402号(4−パラースルホフェニル
アゾ−1−ナフトールのモノナトリウム塩)、黄色4号
(3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−パラースルホ
フェニル−4−パラースルホフェニルアゾピラゾールの
トリナトリウム塩)、黄色403号の(1)(2,4−
ジニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸のジナトリ
ウム塩)、緑色204号(1−ヒドロキシ−3,6,8
−ピレントリスルホン酸のトリナトリウム塩)、青色1
号(4−{[4−(N−エチルーメタースルホベンジル
アミノ)−フェニル]−(2−スルホニウムフェニル)
−メチレン}−[1−(N−エチル−N−メタースルホ
ベンジル)−△2.5−シクロヘキサジエンイミン]の
ジナトリウム塩)、青色203号(4−{[4−(N−
エチルーベンジルアミノ)−フェニル]−(5−ヒドロ
キシ−4−スルホ−2−スルホニウムフェニル)−メチ
レン}−(N−エチル−N−ベンジル−△2.5−シク
ロヘキサジエンイミン)のカルシウム塩)、紫色401
号(1−ヒドロキシ−4−(オルトースルホーパラート
ルイノ)−アントラキノンのモノナトリウム塩)、黒色
401号(8−アミノ−7−パラーニトロフェニルアゾ
−2−フェニルアゾ−1−ナフトール−3,6−ジスル
ホン酸のジナトリウム塩)などが挙げられる。
【0008】上記タール系酸性色素の含有量は0.01
〜2重量%、好ましくは0.05〜1.5重量%であ
る。タール系酸性色素の量が0.01重量%より少ない
場合には、染毛効果が不十分となり、逆に2重量%より
多い場合には、頭皮や手指への染着が著しいばかりか、
色落ちも多い。 (b)脂肪族高級アルコール 1〜10重量% 次に、脂肪族高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが
挙げられる。これら脂肪族高級アルコールは2種以上併
用して使用してもよい。
【0009】脂肪族高級アルコールの含有量は1〜10
重量%、好ましくは4〜8重量%である。この含有量が
1重量%より少ない場合、組成物全体としての粘度が低
くなりクリーム基剤の分離を引き起こす危険性がある。
一方、10重量%よりも多い場合、組成物全体の粘度が
高くなり過ぎ、毛髪に塗布しにくく均一な染毛処理がで
きなくなる。 (c)非イオン界面活性剤またはアニオン界面活性剤
0.2〜5重量% アニオン界面活性剤としては、例えば以下のものが使用
可能である。 1.硫酸エステル塩 1-1)アルキル硫酸エステル塩 ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリ
ウム、ステアリル硫酸ナトリウムなど 1-2)アルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エステル
塩 ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸ア
ンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、
POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、P
OEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POE
アルキルエーテル硫酸アンモニウムなど 1-3)高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩 硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム 1-4)高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩 1-5)硫酸化油 硫酸化ヒマシ油など 2.リン酸エステル塩 POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)など 3.スルホン酸塩 3-1)α−オレフィンスルホン酸塩 3-2)高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩 3-3)高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメ
チルタウリンナトリウムなど 3-4)アルキルベンゼンスルホン酸塩 ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなど 3-5)スルホコハク酸塩 スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、PO
Eスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク
酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリ
ウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二
ナトリウムなど 4.カルボン酸塩 4-1)高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物 ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサル
コシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウ
ム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムな
どN−アシルグルタミン酸塩 4-2)脂肪酸石鹸 石鹸用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナト
リウムなど非イオン界面活性剤としては、例えば、以下
のものが使用可能である。 1.POEアルキルエーテル POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、P
OEベヘニルエ−テル、POEオレイルエーテル、PO
Eラウリルエーテルなど 2.POEアルキルアリルエーテル POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニ
ルエーテルなど 3.POEソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸P
OEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、
モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸PO
Eソルビタンなど 4.POEグリセリンモノ脂肪酸エステル モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸
POEグリセリンなど 5.POEソルビトール脂肪酸エステル テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなど 6.ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体 POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油など 7.POE脂肪酸エステル モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチ
レングリコールなど 8.高級脂肪酸グリセリンエステル 親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリ
ン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ンなど 9.ソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタンなど 10.ラノリン誘導体 POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソ
ルビトールラノリンなど 11.アルキロールアミド ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノ
ールアミドなど 12.POE脂肪酸アミド POEステアリン酸アミド 13.ショ糖脂肪酸エステル 14.アルキルアミンオキシド ジメチルラウリルアミンオキシドなど 非イオン界面活性剤またはアニオン界面活性剤の含有量
は0.2〜5重量%である。非イオン界面活性剤または
アニオン界面活性剤の量が0.2重量%より少ない場合
には、安定な乳化物(クリーム)をつくることが難し
く、逆に5重量%より多い場合には、クリーム基剤の安
定性や毛髪の感触が悪くなる。非イオン界面活性剤また
はアニオン界面活性剤は2種以上併用して使用してもよ
い。
【0010】非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性
剤の配合は、クリーム基剤の乳化安定性を向上させ、し
かも、タール系酸性色素の頭皮や手指への染着を抑制す
るばかりか、付着した色素を落し易くする働きがある。
なお、本発明においてはカチオン界面活性剤を配合する
と、タール系酸性色素とイオン結合を起こし、毛髪への
染着力が低下するので、カチオン界面活性剤の配合は避
けた方が望ましい。 (d)芳香族アルコール 1〜15重量% 本発明では上述のタール系酸性色素、脂肪族高級アルコ
ール、非イオン界面活性剤またはアニオン界面活性剤、
後述するセルロース誘導体とともに、染着性を高めるた
めに芳香族アルコールを含有する。芳香族アルコールは
2種以上併用して使用してもよい。
【0011】本発明で用いられる芳香族アルコールとし
ては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フ
ェニルプロピルアルコール、ケイ皮アルコール、アニス
アルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェニル
エチルアルコール、フェノキシエタノール、特にベンジ
ルアルコールが好ましい。
【0012】芳香族アルコールの含有量は1〜15重量
%、好ましくは3〜10重量%である。芳香族アルコー
ルの含有量が1重量%未満の場合、タール系酸性色素の
毛髪への染着が悪くなり、また、15重量%を超えた場
合、クリーム基剤の安定性を損なう。 (e)セルロース誘導体 0.5〜10重量% 本発明では、さらに、セルロース誘導体として、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
エチルエーテル及びカルボキシメチルセルロースナトリ
ウムからなる群から選ばれる1種以上を含有する。この
うち特に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが粘度
安定性について極めて優れているために好ましい。これ
らセルロース誘導体は2種以上併用して使用してもよ
い。
【0013】配合量は0.5〜10重量%。好ましくは
1〜8重量%である。0.5重量%よりも配合量が少な
い場合、組成物の粘度が低くなり、クリーム基剤の分離
を引き起こしたり、毛髪に塗布する際に垂れ落ちるとい
う危険性があり、また毛髪に十分な保湿性を与えること
ができず、毛髪の艶や感触が悪いという問題点がある。
一方10重量%よりも多い場合、組成物の粘度が高くな
りすぎ、毛髪に塗布する際の伸びが悪いため塗布しにく
く、また毛髪の艶や感触が悪いという問題点がある。 (f)pH2〜5のクリーム状 本発明の染毛剤組成物においては、混合物のpHが2〜
5に調整され、クリーム状に調節されていることが重要
である。このクリーム状とは、ゲル状又はペースト状も
含まれる。pH調整剤としては、通常、クエン酸、乳酸
などの有機酸又は塩酸などの無機酸が使用される。も
し、pHが2未満であると頭皮や手指への染着が著しく
なり、一方、5を超えると染着力が弱くなる。 (g)その他の成分 なお、本発明の染毛剤組成物には、必要に応じて、パラ
フィン類,ラノリン誘導体、エステル類,シリコンオイ
ル類や動植物油等の油脂類や両性界面活性剤、抗フケ
剤、育毛養毛剤、パラベン等の防腐剤,各種タンパク加
水分解物,キサンタンガム等の水溶性高分子,グリコー
ルエステル類等のパール化剤及び香料などの公知の配合
剤を適宜配合することもできる。
【0014】また、溶剤として、低級アルコール、例え
ば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等;
有機溶剤、例えば、N−メチルー2ーピロリドン、レブ
リン酸、エチレンカーボネート等を適宜配合することも
できる。これらは2種以上併用して用いても差し支えな
い。これらは、芳香族アルコールのクリーム基剤への溶
解を容易にし、タール系色素の染着力を増す効果があ
る。
【0015】本発明ではこのように所定量のタール系酸
性色素、脂肪族高級アルコール、非イオン界面活性剤ま
たはアニオン界面活性剤、セルロース誘導体及び芳香族
アルコールの相互作用により、安定したクリーム基剤を
維持し(従って保存中に粘度低下がない)、塗布性及び
染毛性等に優れた染毛剤組成物を調製することができる
のである。この優れた粘度安定性は、これらの組み合せ
によってのみ得られるものであり、後に実施例にて比較
したように、いずれを欠いても得られるものではない。
しかもこの配合によれば、毛髪の艶や感触が良好であ
る。 (h)染毛方法 毛髪に塗布し20〜40分放置した後、温湯で洗浄し、
シャンプーし、ドライヤーで乾燥する。また、徐染性タ
イプとすることもできる。例えば、染毛液を毛髪に塗布
した後の放置時間を5〜10分とし、2〜数回染毛を繰
り返すことにより、人に気づかれずに徐々に白髪を黒く
染めることもできる。
【0016】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を明らかに
するために、以下に本発明の好適な実施例について説明
する。 [実施例1及び比較例1〜3]以下の表1に示したよう
な各配合成分を所定量の割合で混合(精製水で100重
量%とした)し、しかも、所定のpHに調製することに
より、染毛剤組成物(実施例1、比較例1〜3)を得
た。但し、表中の組成割合の単位は、重量%である。
【0017】
【表1】
【0018】上記実施例1及び比較例1〜3の組成物に
対して、以下に示す評価方法で、毛髪の艶、毛髪の感
触、及び粘度安定性について評価した。結果を上記表1
に示す。 ・評価方法 実施例および比較例の染毛剤を毛束(白髪混じりの人
毛、重量約2g)に塗布し、30分放置した後、温水で
十分にすすぎ、乾燥させる。これを各10名のパネラー
が下記の基準で評価し、最も多い回答を表に示した。
【0019】(1)毛髪の艶 ○…艶のある美しい染め上がり。。 △…やや艶のない染め上がり。 ×…艶がない。
【0020】(2)毛髪の感触 ○…しなやかで櫛通りがよい。 △…ややしなやかさ、櫛通りが悪い。 ×…しなやかさがなく、櫛通りが悪い。
【0021】(3)粘度の安定性 40℃、1ケ月の加速試験を行ない、下記の基準で評価
した。 ○…適度な粘性があり、毛髪に塗布し易い。 △…やや粘度が低下し、毛髪に塗布する際に垂れ落ちが
ある。
【0022】×…粘度が低下し、垂れ落ちる。 表1から明らかなように、本実施例によれば、毛髪の
艶、毛髪の感触及び粘度の安定性のいずれもが優れた染
毛剤組成物が得られた。さらに、比較例1〜3の評価結
果から明らかなように、比較例1:(e)セルロース誘
導体、比較例2:(b)の脂肪族高級アルコール、比較
例3:(c)非イオン界面活性剤または、アニオン界面
活性剤のいずれを欠いても、毛髪の艶、感触及び粘度の
安定性について良好な結果が得られなかった。なお、芳
香族アルコールを欠いた場合については、染着性が著し
く劣るため、比較実験をするまでもなく染毛剤としては
不適当であるので、表には加えなかった。 [実施例2]上記実施例1と同様に、以下の表2に示す
成分及び配合割合の染毛剤組成物を調製した。
【0023】
【表2】
【0024】実施例1と同様に染毛を行なうと、実施例
1と同様に艶のある美しい染め上がりが得られ、しなや
かで感触もよく、また経時変化により粘度が低下した
り、使用時に垂れ落ちたりしなかった。 [実施例3]上記実施例1と同様に、以下の表3に示す
成分及び配合割合の染毛剤組成物を調製した。
【0025】
【表3】
【0026】実施例1と同様に染毛を行なうと、実施例
1と同様に艶のある美しい染め上がりが得られ、しなや
かで感触もよく、また経時変化により粘度が低下した
り、使用時に垂れ落ちたりしない。 [実施例4]上記実施例1と同様に、以下の表4に示す
成分及び配合割合の染毛剤組成物を調製した。
【0027】
【表4】
【0028】実施例1と同様に染毛を行なうと、実施例
1と同様に艶のある美しい染め上がりが得られ、しなや
かで感触もよく、また経時変化により粘度が低下した
り、使用時に垂れ落ちたりしない。 [実施例5]上記実施例1と同様に、以下の表5に示す
成分及び配合割合の染毛剤組成物を調製した。
【0029】
【表5】
【0030】実施例1と同様に染毛を行なうと、実施例
1と同様に艶のある美しい染め上がりが得られ、しなや
かで感触もよく、また経時変化により粘度が低下した
り、使用時に垂れ落ちたりしない。以上述べたように、
上記各実施例によれば、本発明の所定の配合成分を所定
量にて配合し、しかもpHを所定範囲内に調製すること
により、毛髪の艶、感触及び粘度安定性が優れた染毛剤
組成物が得られた。
【0031】尚、上記各実施例では、数種の配合成分及
び配合量しか記載していないが、本発明の範囲内にて種
々なる配合を行ない、同等な効果を得ることができた。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこう
した実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の染毛剤組
成物によれば、毛髪の艶や感触に優れ、また粘度の安定
性にも優れているという極めて望ましい効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)タール系酸性色素 0.01〜2重
    量%、(b)脂肪族高級アルコール 1〜10重量%、
    (c)非イオン界面活性剤またはアニオン界面活性剤
    0.2〜5重量%、(d)芳香族アルコール 1〜15
    重量%並びに(e)メチルセルロース、ヒドロキシエチ
    ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
    ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、ヒ
    ドロキシエチルセルロースエチルエーテル及びカルボキ
    シメチルセルロースナトリウムからなる群から選ばれる
    1種以上のセルロース誘導体 0.5〜10重量%を含
    有し、しかも、混合物のpHが2〜5であり、クリーム
    状であることを特徴とする染毛剤組成物。
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