JPH06107246A - 車両のスペアタイヤ配設構造 - Google Patents

車両のスペアタイヤ配設構造

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JPH06107246A
JPH06107246A JP26230392A JP26230392A JPH06107246A JP H06107246 A JPH06107246 A JP H06107246A JP 26230392 A JP26230392 A JP 26230392A JP 26230392 A JP26230392 A JP 26230392A JP H06107246 A JPH06107246 A JP H06107246A
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JP
Japan
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spare tire
tire
vehicle
floor panel
transmission
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JP26230392A
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Masaya Watanabe
雅也 渡辺
Kiyoshi Sakurai
潔 櫻井
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後輪駆動形式の車両において、車室後方の荷
室に対し、スペアタイヤの占める実質的な容積を小さく
するようにした車両のスペアタイヤ配設構造を提供す
る。 【構成】 荷室2の床面を構成するフロアパネル34の
下方域には、車幅方向中央部に、デファレンシャルギヤ
11とトランスミッション12とが直列に配置され、ト
ランスミッション12は、そのミッション軸12aを車
幅方向に向けて搭載されている。フロアパネル34は、
その前部の基準面34aがデファレンシャルギヤ11等
と干渉する高さ位置に設定され、デファレンシャルギヤ
11等と干渉する部位は上方に突出した膨出部34bが
形成されて、膨出部34bを利用してスペアタイヤ収容
部36が形成されている。すなわち、スペアタイヤ38
は、そのホイールディスク38aを膨出部34bに嵌め
込むようにして、横倒しの状態でスペアタイヤ収容部3
6に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のスペアタイヤ配
設構造に関し、より詳しくは後輪駆動形式の車両に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車両は、例えばエンジンを車体前部に搭
載して後輪を駆動するいわゆるFR車にあっては、後輪
駆動軸にデファレンシャルギヤが介装されて、このデフ
ァレンシャルギヤによってエンジン出力を左右の後輪に
分配するようになっている。この種の車両において、車
室の後方に荷室を形成したものにあっては、スペアタイ
ヤをデファレンシャルギヤの後方に配置するのが通例で
ある(例えば、実開平1ー115993号公報参照)。
【0003】
【課題を解決するための問題点】ところで、スペアタイ
ヤの占める容積は荷室の容積に対して大きな比重を占め
ることから、スペアタイヤの存在は荷室の容積拡大にと
って大きな問題となる。あるいは、同じ容積の荷室を確
保するのであれば、スペアタイヤの存在は後部車体の設
計に制約を与える大きな要因となる。このような観点か
ら、スペアタイヤとして、スペア専用タイヤすなわち小
径且つ細いタイヤを搭載した車両も見受けられる。
【0004】そこで、本発明の目的は、荷室の容積に占
めるスペアタイヤの実質的な容積を小さくするようにし
た車両のスペアタイヤ配設構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を達成
すべく、本発明のうち、第1の発明にあっては、車室の
後方に形成された荷室の床面を構成するフロアパネル
に、スペアタイヤを横置き状態で収納するタイヤ収容部
が形成され、該タイヤ収容部の少なくとも一部が、エン
ジン出力を後輪に伝達する駆動装置の上方域に位置して
いる構成としてある。
【0006】また、本発明のうち、第2の発明にあって
は、車室の後方に形成された荷室の床面を構成するフロ
アパネルに、スペアタイヤを横置き状態で格納するタイ
ヤ収容部が形成され、該タイヤ収容部は、少なくともそ
の一部がエンジン出力を後輪に伝達する駆動装置の上方
域に位置していると共に、該駆動装置の一部と重なり合
う高さ位置に設定されている構成としてある。
【0007】
【作用】第1発明及び第2発明によれば、タイヤ収容部
を駆動装置とオーバラップして配置してあるため、従
来、駆動装置の後方にスペアタイヤを配置することに伴
って存在したデッドスペースを小さなものとすることが
できる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添附した図面に基
づいて説明する。第1実施例(図1、図2) 図1、図2は第1実施例を示すものである。図1、図2
において、符号1は自動車を示し、自動車1は、車体前
部に形成されたエンジンルーム(図示せず)と、車体後
部に形成された荷室2と、これらエンジンルームと荷室
2とで挟まれた車室3とを備えたセダンタイプのものと
されて、車室3には前席(図示せず)と後席4とが設け
られている(図2参照)。ここに、自動車1に採用され
ている駆動形式は、車体前部(エンジンルーム)に搭載
されたエンジン(図示せず)で後輪6を駆動するフロン
トエンジンーリヤドライブ(FR)とされている。
【0009】他方、後輪6の駆動軸10には、図1に示
すように、デファレンシャルギヤ11が介装され、また
後輪駆動軸10と同軸にトランスミッション12が配設
されている。すなわち、自動車1は、エンジンとトラン
スミッション12とを切り離した、いわゆるトランスア
クスル式の駆動系が採用され、既知のように、トランス
ミッション12とエンジン出力軸とは、概略的には、車
体前後方向に延びるプロペラシャフト13によって連結
されている。ここに、トランスミッション12は、その
ミッション軸12aを車幅方向に向けて、つまり横置き
にして車幅方向中央部より詳しくは車体中心線CLから
右側に若干オフセットして配設され、トランスミッショ
ン12の内方端に連結されたデファレンシャルギヤ11
は、車体中心線CLから左側に若干オフセットして配設
されている。また、トランスミッション12は、そのミ
ッション軸12aが中空シャフトで構成され、この中空
ミッション軸12a内を貫通して右後輪用の駆動軸10
が延びている。このトランスミッション12とプロペラ
シャフト13とは中間シャフト15を介して連結されて
いる。
【0010】中間シャフト15は、車幅方向に向けてつ
まりミッション軸12aと平行に配置され、その内方端
がハイポイドギヤ16を介してプロペラシャフト13と
連結され、外方端が歯車列18を介してトランスミッシ
ョン12に連結されている。歯車列18は、中間シャフ
ト15に取付けられた第1ギヤ20と、ミッション軸1
2aに取付けられた第2ギヤ21と、これら第1、第2
ギヤ20と21との間に介装された中間ギヤつまりカウ
ンタギヤ22とで構成されて、このカウンタギヤ22を
介装することに伴うプロペラシャフト13の高さ位置の
設定の自由度によって、プロペラシャフト13の高さ位
置がほぼ最低地上高に設定されている。
【0011】トランスミッション12に隣接してその後
方には、左右の後輪6を転舵する後輪転舵機構25が配
設されている。後輪転舵機構25は、ここでは機械式の
転舵機構とされて、連結ロッド26を介して前輪転舵機
構(図示せず)と連係されている。尚、図中、符号28
は共通排気管、30はサイレンサ、32は後輪サスペン
ション機構の一部をなすラテラルリンク、33は燃料タ
ンクである。
【0012】荷室2の床面を構成するフロアパネル34
には、トランスミッション12及びデファレンシャルギ
ヤ11の上方域をなす部位にスペアタイヤ収容部36が
形成されている。すなわち、フロアパネル34は、その
前部が水平に延び、この基準面34aはデファレンシャ
ルギヤ11等と干渉する高さ位置まで下げた位置に設定
されている。そして、フロアパネル34の前部には、ト
ランスミッション12及びデファレンシャルギヤ11と
干渉する部位に、上方に向けて突出する膨出部34bが
形成され、膨出部34bはスペアタイヤ38の内径より
も若干小径の大きさとされている。スペアタイヤ38
は、横倒しにした状態でタイヤ収容部36に配置され、
このときタイヤ38のホイールディスク38aを膨出部
34bに嵌め込むようにして、スペアタイヤ38の収容
がなされる。また、スペアタイヤ収納部36にはカバー
部材40が開閉自在に取付けられ、このカバー部材40
によってスペアタイヤ収納部36つまりスペアタイヤ3
8が覆われる。
【0013】以上の構成において、自動車1は、トラン
スアクスル式の駆動系を採用したにもかかわらず、トラ
ンスミッション12を横置きに配置し、またトランスミ
ッション12とデファレンシャルギヤ11とを同軸に配
設してあるため、トランスミッション12、デファレン
シャルギヤ11が占める空間の車体前後方向の長さ寸法
を必要最小限まで短縮することができる。ちなみに、従
来のトランスアクスルにあっては、トランスミッション
が縦置き、つまりミッション軸を車体前後方向に向けて
配置されていた。
【0014】また、荷室2のフロアパネル34におい
て、水平とされた前部の基準面34aがトランスミッシ
ョン12等と干渉する高さ位置まで下げられ、このトラ
ンスミッション12等と干渉する部位に形成した膨出部
34bを利用してスペアタイヤ収容部36が形成されて
いるため、横倒しに収容されるスペアタイヤ38の高さ
位置を下げることができ、これにより荷室2の容積を拡
大することができる。勿論、従来と異なり荷室2の前部
にスペアタイヤ38を配置してあるため、荷室2の後部
を全体的に荷物収容空間として利用することが可能にな
る。このようにして拡大された荷室2の容積の大きさを
明らかにするため、図面に大型の海外旅行用トランク4
2を示してある。
【0015】以下に、本発明の他の実施例を説明する
が、これら実施例の説明において、上記第1実施例と同
一の要素には、同一の参照符号を付すことによりその説
明を省略し、以下にこれら実施例の特徴部分について説
明を加える。第2実施例(図3、図4) 本実施例にあっては、第1実施例と同様にトランスアク
スル式の駆動系が採用され、また、後輪転舵機構25を
除いて、デファレンシャルギヤ11、トランスミッショ
ン12等の配置についても第1実施例と同一とされてい
る。すなわち、本実施例が適用された自動車1は4輪転
舵機構が採用されておらず通常の2WSとされている。
【0016】以上のことを前提として、荷室2のフロア
パネル34は、その前部が、前端から後端に向かうに従
って徐々に下方に位置する傾斜面とされている。すなわ
ち、フロアパネル34は、その前部が後ろ下がりの傾斜
面とされ、この傾斜面の基準面34aは、デファレンシ
ャルギヤ11等と干渉する高さ位置まで下げた位置に設
定されている。そして、この傾斜面とされたフロアパネ
ル34の前部には、トランスミッション12及びデファ
レンシャルギヤ11と干渉する部位に、上方に向けて突
出する膨出部34bが形成され、膨出部34bはスペア
タイヤ38の内径よりも小径とされている。スペアタイ
ヤ38は、傾斜した基準面34aに沿って傾斜した状態
でタイヤ収容部36に配置され、このときタイヤ38の
ホイールディスク38aを膨出部34bに嵌め込むよう
にして、スペアタイヤ38の収容がなされる。
【0017】以上の構成により、本実施例においては、
スペアタイヤ38を傾斜した状態で格納するようにして
あるため、荷室2の後部つまりフロアパネル34をほぼ
最低地上高まで下げた部位の車体前後方向の長さ寸法を
第1実施例の場合よりも拡大することができる。第3実施例(図5、図6) 本実施例にかかる自動車1は、第1実施例等と同様にト
ランスアクスル式の駆動系が採用されているが、トラン
スミッション12等は以下のように配置されている。す
なわち、車体中心線CLに沿って配置されたプロペラシ
ャフト13の高さ位置は、後輪駆動軸10よりも低い位
置に設定されて、このプロペラシャフト13の後端は後
輪駆動軸10と交差して後方に延びる構成とされてい
る。他方、トランスミッション12はデファレンシャル
ギヤ11よりも後方に並列に配置され、このトランスミ
ッション12とデファレンシャルギヤ11とは、車体中
心線CLを挟んで左右に振り分けて配設されている。具
体的には、トランスミッション12が右側に配置され、
デファレンシャルギヤ11が左側に配置されている。
【0018】以上のことを前提として、車体中央部に位
置するトランスミッション12の入力軸端12cがハイ
ポイドギヤ16によってプロペラシャフト13に連結さ
れ、他方、右側に位置するミッション出力軸端12d
は、第1歯車列46を介して、中継シャフト48に連結
されている。第1歯車列46は、ミッション出力軸端1
2dに取付けられた第1ギヤ50と、中継シャフト48
に取付けられた第2ギヤ51とで構成されている。中継
シャフト48は、トランスミッション12に隣接しその
前方に並列に配置され、その内方端には、デファレンシ
ャルギヤ11の入力ギヤ11aと噛合するギヤ54が取
付けられている。
【0019】また、排気系においては、共通排気管28
にプリサイレンサ56が介装され、プリサイレンサ56
は、車幅方向中央部において、後輪駆動軸11の上方域
に配設されている。以上のことを前提として、荷室2の
フロアパネル34は、その高さ位置が、全体として、プ
リサイレンサ56と干渉しない位置に設定されている。
そして、フロアパネル34には、トランスミッション1
2の後方域つまり後部右側には、スペアタイヤ収容部3
6を構成する凹所つまりスペアタイヤパンが設けられて
いる。スペアタイヤパン36は、その前端がトランスミ
ッション12の中心線近傍まで延び、その高さ位置がト
ランスミッション12と干渉しない程度まで持ち上げら
れ、他方、後端はほぼ最低地上高に設定されて、スペア
タイヤパン36は前方に向かうに従って徐々に高所とな
る傾斜状態で配設されている。ここに、デファレンシャ
ルギヤ11の径寸法は、トランスミッション12の径寸
法よりも小径であるのが通例であり、したがってスペア
タイヤパン36の前端の高さ位置は、デファレンシャル
ギヤ11の上端部の高さ位置とオーバラップした関係に
ある。
【0020】上記の構成により、本実施例によれば、荷
室2のフロア後部に傾斜した状態でスペアタイヤ38を
配置してあるため、スペアタイヤ38を水平位置まで横
倒しにして配置したものに比べて、このスペアタイヤ3
8が占める空間の車体前後方向の長さ寸法を短縮するこ
とができる。したがって、図5に示すように、自動車1
の後端1aと後輪駆動軸10との間の間隔の短縮つまり
ショートデッキ化を図ることが可能になる。第4実施例(図7、図8) 本実施例にあっては、駆動系の構成は上記第3実施例と
同一とされている。このことを前提として、トランスミ
ッション12の右方域にプリサイレンサ56が配設さ
れ、このプリサイレンサ56の高さ位置はほぼ最低地上
高に設定されている。他方、荷室2のフロアパネル34
には、プリサイレンサ56の上方域に凹所60が形成さ
れ、凹所60に工具ボックス62を収容するようになっ
ている。
【0021】以上の構成により、本実施例によれば、デ
ッドスペースを利用して、工具ボックス62を収納する
凹所60及びプリサイレンサ56を設けてあるため、例
えば、図7から理解できるように、荷室2のフロアパネ
ル34において、その前部の高さ位置を駆動系と干渉し
ない程度まで下げることができ、荷室2の容積を拡大す
ることができる。尚、このようにしてフロアパネル34
の前部の高さ位置を下げたときには、スペアタイヤパン
36の深さ寸法が通常のタイヤを収納するには浅すぎる
ことになるが、この場合には、図7に示すように、スペ
ア専用タイヤ38′を配置するようにすればよい。
【0022】図9以降の図面は、本発明の他の実施例を
示すものであるが、これら実施例においては、前述した
第1実施例あるいは第2実施例、つまりスペアタイヤ3
8を荷室2の前部に配置した場合を前提とするものであ
る。すなわち、スペアタイヤ38を荷室2の前部に配置
した場合、トランクリッドを開放してスペアタイヤ38
を取り出すのに困難を生じる。下記の実施例は、この問
題を解消することを目的とするものである。第5実施例(図9) 先ず、スペアタイヤ38を覆うカバー部材40は、その
後端がヒンジ40aを介してフロアパネル34に結合さ
れて前開きに開放自在とされている。他方、後席4は、
背もたれ64が、その下端部を中心に前倒し可能とされ
ている。この背もたれ64の回動中心を符号65で示し
てある。
【0023】上記の構成により、本実施例においては、
背もたれ64を倒すことによって、車室3側からスペア
タイヤ34を取り出すことが可能となる。尚、図中、
(I)はスペアタイヤ34の格納状態を示し、(II)は
スペアタイヤ34の取り出し状態を示す。第6実施例(図10) 本実施例にあっては、背もたれ64が上部64aと下部
64bとに上下に分割され、カバー部材40は、その前
端がヒンジ40aによって背もたれ上部64aの下端に
結合されて後ろ開きに開放自在とされている。他方、背
もたれ64は、その上部64aが車体に固定され、下部
64bが、その下端部を中心に前倒し可能とされてい
る。
【0024】上記の構成により、背もたれ下部64bを
倒すことによって、第5実施例と同様に車室3側からス
ペアタイヤ34を取り出すことが可能となる。そして、
スペアタイヤ34の際、前倒しされる背もたれ64が、
その下部64bであるため、つまり前倒しされる背もた
れ64の高さ寸法が短かいため、前方に倒した後の背も
たれ64によって後席4のフットスペースが覆われるこ
とがなく、したがって後席4のフットスペース上を立っ
たままで、スペアタイヤ34の取り出し作業を行うこと
ができる。第7実施例(図11) 本実施例にあっては、上記第6実施例を前提として、カ
バー部材40が、その後端をフロアパネル34にヒンジ
結合したものとなっている。また、背もたれ上部64a
はパッケージトレー66と共に、パッケージトレー66
の後端部を中心に回動可能とされている。このパッケー
ジトレー66の回動中心を符号66aで示してある。
【0025】上記の構成により、スペアタイヤ34を取
り出すときに、背もたれ下部64bを前倒しにすると共
に、背もたれ上部64aを上方にはね上げることによっ
て、車室3と荷室2との間に形成されるスペアタイヤ取
り出し開口を拡大することが可能となり、スペアタイヤ
34を取り出し作業を容易にすることができる。
【0026】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、従来、駆動装置を避ける形でスペアタイヤを配置し
ていたことに伴うデッドスペースを小さなものとするこ
とができるため、荷室の実質的な容積を拡大することが
可能となる。あるいは、従来の同じ容積の荷室を確保す
るのであれば、後部車体の設計、例えばリヤオーバハン
グを短縮できる等の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る車両の後部を側方から見た
図。
【図2】第1実施例に係る車両に採用されて車体後部に
配設された駆動系を上方から透視して見た図。
【図3】第2実施例に係る車両の後部を側方から見た
図。
【図4】第2実施例に係る車両に採用されて車体後部に
配設された駆動系を上方から透視して見た図。
【図5】第3実施例に係る車両の後部を側方から見た
図。
【図6】第3実施例に係る車両に採用されて車体後部に
配設された駆動系及び排気系を上方から透視して見た
図。
【図7】第4実施例に係る車両の後部を側方から見た
図。
【図8】第4実施例に係る車両に採用されて車体後部に
配設された駆動系、排気系並びに工具収容部を上方から
透視して見た図。
【図9】第5実施例に係る車両の後部の一部を側方から
見た図。
【図10】第6実施例に係る車両の後部の一部を側方か
ら見た図。
【図11】第7実施例に係る車両の後部の一部を側方か
ら見た図。
【符号の説明】
1 自動車 2 荷室 6 後輪 10 後輪駆動軸 11 デファレンシャルギヤ 12 トランスミッション 13 プロペラシャフト 34 荷室の床面を構成するフロアパネル 34a フロアパネルの基準面 34b デファレンシャルギヤの上部を覆う膨出部 36 フロアパネルに形成されたタイヤ収容部 38 スペアタイヤ 38a スペアタイヤのホイールディスク 40 スペアタイヤを覆うカバー部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の後方に形成された荷室の床面を構
    成するフロアパネルに、スペアタイヤを横置き状態で収
    納するタイヤ収容部が形成され、該タイヤ収容部の少な
    くとも一部が、エンジン出力を後輪に伝達する駆動装置
    の上方域に位置している、ことを特徴とする車両のスペ
    アタイヤ配設構造。
  2. 【請求項2】 車室の後方に形成された荷室の床面を構
    成するフロアパネルに、スペアタイヤを横置き状態で格
    納するタイヤ収容部が形成され、該タイヤ収容部は、少
    なくともその一部がエンジン出力を後輪に伝達する駆動
    装置の上方域に位置していると共に、該駆動装置の一部
    と重なり合う高さ位置に設定されている、ことを特徴と
    する車両のスペアタイヤ配設構造。
  3. 【請求項3】 前記駆動装置がデファレンシャルギヤを
    有し、 前記荷室のフロアパネルは、その基準面が前記デファレ
    ンシャルギヤと重なり合う高さ位置に設定され、該フロ
    アパネルには、上方に向けて突出する凸形状とされて前
    記デファレンシャルギヤの上部を覆う膨出部が形成さ
    れ、該膨出部にスペアタイヤが嵌まり込む位置に前記タ
    イヤ収容部が形成されている、請求項1又は請求項2に
    記載の車両のスペアタイヤ配設構造。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置が、デファレンシャルギヤ
    と、車体前後方向に延びるプロペラシャフトを介してエ
    ンジンと連結されたトランスミッションとを有し、 前記タイヤ収容部の一部が前記トランスミッションの上
    方域に配置されて、該タイヤ収容部は、前記デファレン
    シャルギヤと重なり合う高さ位置に設定されている、請
    求項1又は請求項2に記載の車両のスペアタイヤ配設構
    造。
  5. 【請求項5】 前記タイヤ収容部が車体前後方向に傾斜
    して形成されている、請求項3に記載の車両のスペアタ
    イヤ配設構造。
  6. 【請求項6】 前記トランスミッションがそのミッショ
    ン軸を車幅方向に向けて車両に搭載されている、請求項
    4に記載の車両のスペアタイヤ配設構造。
  7. 【請求項7】 前記トランスミッションの側方に排気系
    部品が配設されている、請求項6に記載の車両のスペア
    タイヤ配設構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010030563A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Honda Motor Co Ltd 車両のスペアタイヤ配置構造
JP2011084158A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Suzuki Motor Corp 後部車体構造

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