JP2932982B2 - 貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車

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JP2932982B2
JP2932982B2 JP7283768A JP28376895A JP2932982B2 JP 2932982 B2 JP2932982 B2 JP 2932982B2 JP 7283768 A JP7283768 A JP 7283768A JP 28376895 A JP28376895 A JP 28376895A JP 2932982 B2 JP2932982 B2 JP 2932982B2
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばボトルカー
のような貨物自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の標準的な貨物自動車は、前輪の車
軸付近にエンジンが搭載され、そのエンジンの上方にキ
ャブが搭載された、いわゆるキャブオーバー式が一般的
であり、このような形式の車両は全長を短かくできるこ
と及び前方視野が良いという長所がある。一方、飛行場
で使用される特殊車両の中には、キャブを前輪の前方下
位に移動させた低床前置き式のものがあり、このような
形式の車両は、例えば実開平3−115581号公報に
開示されている。なお、このような低床前置き形式の車
両は乗降性に秀れ、乗降頻度の高い車両には好適であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的な自動車の生産
手法によれば、上記したキャブオーバー式の貨物自動車
と低床前置き式の貨物自動車を生産する場合、その形式
毎でそれぞれ専用キャブ、専用シャシフレーム、専用ス
テアリング系等の部材を別々に設計し、製作するのが一
般的である。しかしながら、このような生産手法に基づ
いて異なる形式の貨物自動車を生産するかぎり、形式毎
に生産設備が必要なことから、生産コストがアップして
しまう。この場合において、仮にキャブオーバー式と低
床前置き式の貨物自動車を生産するに際し、両形式間で
上記した主要な部材の共通化が図れるならば、その生産
コストを大幅に低減することが可能となると考えられ
る。
【0004】そこで本発明は、上記のことに鑑み、キャ
ブオーバー式の貨物自動車と低床前置き式の貨物自動車
とを簡単に作り分けることができるようにする、具体的
には主要な構成部材につていはそのまま利用し、それに
一部の新たな部品を追加することにより、キャブオーバ
ー式から低床前置き式に簡単に転換できるようにするこ
とを、解決すべき技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に以下の手段を講じている。すなわち、前輪
の車軸付近にエンジンが搭載され、そのエンジンの上方
にキャブが搭載されるキャブオーバー式貨物自動車のた
めの標準シャシフレームと標準キャブを利用しており、
前記標準キャブの搭載位置を該標準キャブの当初の搭載
位置より前方下位に移動することで低床前置き式に切替
えられた貨物自動車であって、前記標準シャシフレーム
の前方に延長フレームを設けるとともに、その延長フレ
ームに設けたフロントマウントと、前記標準シャシフレ
ーム又は前記延長フレームに設けたリヤマウントとによ
り前記標準キャブを前方の低い位置に支持するように構
成したことを特徴とする。
【0006】この場合、走行中において、平坦面から傾
斜面へ又は傾斜面から平坦面へ移行する際の路面に対す
る干渉回避を図るために、前記延長フレーム前端下面が
アプローチ角に対応する角度に傾斜していることが好ま
しい。また、所要強度を確保した上でアプローチ角を稼
ぐために、前記標準シャシフレームの前端下部に設置さ
れたフロントバンパーが円形パイプから形成されている
ことが望ましく、しかもその場合、平坦面から傾斜面へ
又は傾斜面から平坦面へ移行する際の路面に対する干渉
回避を図るために、標準キャブの下部側面に沿って後方
へ延在するバンパーサイド部がアプローチ角に対応する
角度で傾斜していることが好ましい。
【0007】また、ステアリングギヤボックスの共用化
を図るために、前記標準キャブに設置されているステア
リングシャフトと、前記標準シャシフレームに取り付け
られたステアリングギヤボックスとの間を中継軸機構で
連結することが望ましく、しかもその場合、ステアリン
グギヤボックスは、標準シャシフレームに対する取付角
度を変更することで入力軸がその軸線を前後方向とする
前向きとされ、その状態で中継軸に連結される構成とす
ることが好ましい。
【0008】また、荷物の収納スペースの拡大を図るた
めに、前記標準キャブを前方の低い位置に配置したこと
により形成される車軸及びエンジン上方の空間部に荷室
を追加設定することが望ましく、さらには前記標準キャ
ブを前方の低い位置に配置したことにより形成される該
標準キャブのフロア下面の空間部に収納箱を設けること
が望ましい。
【0009】上述のように構成された本発明によれば、
低床前置き式貨物自動車は、キャブオーバー式貨物自動
車のための標準シャシフレーム及び標準キャブをそのま
ま利用しており、それに延長フレームと、フロント及び
リヤマウントを追加設定することにより、低床前置き式
の貨物自動車を製作することが可能となる。すなわち、
本発明によれば、貨物自動車を生産するに際して、キャ
ブオーバー式と低床前置き式間における主要部材の共通
化を図り、キャブオーバー式と低床前置き式の貨物自動
車を簡単に作り分けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。本実施の形態はキャブオ
ーバー式の貨物自動車を標準車とし、その標準車を基礎
にして低床前置き式の貨物自動車を得ようとしたもので
あり、一般にボトルカーと呼ばれている、清涼飲料水の
瓶や缶をケース詰めして輸送する貨物自動車を対象に実
施している。図2には前輪1の車軸付近にエンジン2が
搭載され、そのエンジン2の上方に標準キャブ3が搭載
された、標準車としてのいわゆるキャブオーバー式の貨
物自動車が示されており、まずこれについて説明する。
【0011】キャブオーバー式貨物自動車では、標準キ
ャブ3は前後方向に延在するチャンネル状の左右の標準
シャシフレーム6上に左右一対のフロントマウント4と
左右一対のリヤマウント5を介して搭載されており、エ
ンジン2のサービス作業はチルト式の場合には、チルト
軸4aを中心に標準キャブ3を前方へチルトアップし
て、また固定式の場合にはキャブ室内のフロアパネルに
設けたエンジンカバーを開放して行うようになってい
る。なお、図2において、7はラジエータ、8はエアク
リーナ、9はエアクリーナダクトを示し、このエアクリ
ーナダクト9は、キャブ後方の荷室10(ボデー)付近
に立設され、必要に応じて荷室10の壁面に適宜補助具
を介して固定される。
【0012】また、標準シャシフレーム6の前端側には
ステアリングホイール11からステアリングシャフト1
2を経て入力されるトルク及び回転変位を変換し、リン
ク機構(図ではピットマンアーム13及びドラッグリン
ク14を示す)を介して前輪1に伝達するためのステア
リングギヤボックス15が配置されている。ステアリン
グギヤボックス15は、ステアリングシャフト12と連
結される入力軸16の軸線が略鉛直方向となるように標
準シャシフレーム6に取り付けられ、出力軸としてのセ
クタシャフト17にピットマンアーム13が取り付いて
いる。なお、図中18はシートを示す。
【0013】図1には上記したキャブオーバー式から低
床前置き式に転換された貨物自動車が示されている。こ
の低床前置き式の貨物自動車では、標準キャブ3が仮想
線で示すキャブオーバー位置から実線で示す前輪1の車
軸及びエンジン2の前方下位に移動されている。このよ
うなキャブ位置の変更に対応するために、前記左右の標
準シャシフレーム6の前端にはそれぞれ略水平状に延在
するチャンネル状の延長フレーム19の基部が溶接等に
より取り付けられ(図3参照)、この延長フレーム19
に左右一対のフロントマウント20及び左右一対のリヤ
マウント23(図5参照)を介してキャブ3が搭載され
ている。すなわち、キャブオーバー式の貨物自動車の標
準キャブ3及び標準シャシフレーム6をそのまま利用し
て低床前置き式の貨物自動車を構成している。
【0014】左右のフロントマウント20は図3及び図
4に示すように、左右の延長フレーム19と、該延長フ
レーム19の前端部間に架設されたクロスメンバ21と
の交差部に取り付けられた略平板状のブラケット22上
に取り付けられており、リヤマウント23は図5に示す
ように、標準シャシフレーム6と標準キャブ3のフレー
ムバック3aとの間に上下のブラケット24U,24L
を介して取り付けられている。この場合において、前記
フロントマウント20のブラケット22は延長フレーム
19の下面側、すなわち、下側フランジ部に取り付けら
れ、このことによりキャブ3の低床化が図られている。
【0015】また、延長フレーム19の前端部には断面
円形のパイプから形成されたフロントバンパー25がブ
ラケット26を介して取り付けられている。このフロン
トバンパー25は、図4に示すように、その中央部が所
要幅にわたって前方へやや張り出しており、従ってこの
中央張出部25aが車両の前端下部となる。
【0016】しかして、前記延長フレーム19の下面
9aは、図1及び図4に示すように、車両の前端下部に
相当するフロントバンパー25の中央張出部25a下面
と前輪1の接地点とを結ぶ直線が、地面となす角度、す
なわち、アプローチ角αに対応する前上がりの傾斜面に
形成されており、また、同様にフロントバンパー25は
キャブ側面に沿って後方へ延在するバンパーサイド部2
5bがアプローチ角αに対応する傾斜状に形成されてい
る。
【0017】また、ステアリング系に関しては、標準キ
ャブ3の前方への位置変更に対応するために、標準キャ
ブ3とステアリングギヤボックス15間に中継軸機構2
7が介在されており、これによりステアリングホイール
11のトルク及び回転変位をステアリングギヤボックス
15に1対1の速比で伝達する構成を採用している。中
継軸機構27は図6に示すように、相互に噛み合う2つ
の傘歯車28,29と、一本の中継軸30とからなり、
一方の傘歯車28の軸が自在継手31を介してステアリ
ングシャフト12に連結され、中継軸30が他方の傘歯
車29の軸とステアリングギヤボックス15の入力軸1
6にそれぞれ自在継手32,33を介して連結されてい
る。
【0018】この場合において、ステアリングギヤボッ
クス15は中継軸30との合理的な連結を図るべく、図
1に仮想線で示されるキャブオーバー時の位置から軸線
を車幅方向とするセクタシャフト17の軸心回りに前方
へ約90度回動することにより、入力軸16をその軸線
を前後方向とする横向きとなるように標準シャシフレー
ム6に対する取付角度が変更されている。
【0019】すなわち、ステアリングギヤボックス15
の取付角度を変えるとともに、中継軸機構27を追加設
定することにより、キャブオーバー式の貨物自動車用の
ステアリングギヤボックス15をそのまま利用してお
り、この場合、セクタシャフト17の軸線位置に変更が
ないため、それに連なるピットマンアーム13及びドラ
ックリンク14等のレイアウトはキャブオーバー式と同
一となる。また、エンジン2及びそれに関連するラジエ
ータ7やエアクリーナ8等についても、キャブオーバー
式貨物自動車と同様の配置構成となっている。
【0020】また、低床前置き式の貨物自動車では、標
準キャブ3を前方の低い位置に配置することに伴い車軸
及びエンジン2上方に空間部が形成されるため、この空
間部を利用して第2荷室34が形成されている。第2荷
室34は本実施の形態では本来の荷室10から完全に独
立した形態で上下2段に設定されるとともに、それぞれ
ヒンジ35aにて取り付けられた外開き式のドア35を
備えており、そして下側の荷室のフロアにはエンジカバ
ー36を設定し、これを図示仮想線の如く開放した状態
でエンジン2のサービス作業を行い得るよう設定してい
る。
【0021】さらにまた、低床前置き式の貨物自動車で
は、標準キャブ3を前方の低い位置に配置することに伴
い従来、エンジン2が存在していた標準キャブ3のフロ
ア下面に空間部が形成されるため、この空間部を利用し
て収納箱41を設定している。以下、このことを図7〜
図9に基づいて説明する。
【0022】図示のように、標準キャブ3のフロアパネ
ル37には、キャブオーバー式貨物自動車の場合のエン
ジンサービス作業に対応するために、エンジンカバー3
8がヒンジ39を介して開閉可能に取り付けられてお
り、収納箱41は、このエンジンカバー38により開閉
されるサービスホール40の真下に配置されている。フ
ロアパネル37の下面には前後方向に延在する左右の補
強用メンバ43が設けられ、このメンバ43に収納箱取
付用の複数個(図では前後4個の場合を示す)のブラケ
ット44が溶接により結合されている。そして、収納箱
41はその前後の側面部分が各ブラケット44に設けた
ウェルドナット45に箱内からねじ込まれるボルト46
により取り付けられる。
【0023】なお、収納箱41の上面には蓋42がヒン
ジ42aを介して開閉可能に設けられている。また、エ
ンジンカバー38及び収納箱41の蓋42は、閉じた状
態では図示省略のキャッチによってロックされるように
なっている。
【0024】上述したように、本実施の形態にあって
は、キャブオーバー式の標準キャブ3及び標準シャシフ
レーム6を利用し、それに延長フレーム19とステアリ
ング用中継軸機構27とを追加設定することにより、キ
ャブオーバー式貨物自動車の仕様をそのまま利用する、
つまりキャブオーバー式に用いる主要部の構成部材を共
用化して低床前置き式の貨物自動車を作る構成としたも
のであり、従って、キャブオーバー式と低床前置き式の
貨物自動車を簡単に作り分けることができる。
【0025】そして、低床前置き式の貨物自動車を作る
場合は、キャブオーバー式の貨物自動車の生産費に、延
長フレーム19と中継軸機構27の追加による費用が加
算されるだけであり、従って、キャブオーバー式と低床
前置き式の貨物自動車を別々に設計し、製作するといっ
た技法に基づいて生産する場合に比べると、生産に係わ
る設備費が大幅に削減され、生産コストを低減すること
が可能となる。
【0026】また、低床前置き式の場合、標準キャブ3
を支持するフロントマウント20を、延長フレーム19
の下面側にブラケット22を介して取り付けるととも
に、リヤマウント23をブラケット24U,24Lを介
して取り付ける構成としてキャブ3の支持位置を極力下
位に設定することにより、標準キャブ3の低床化を達成
してあり、従って乗降性が改善されることになる。ま
た、このような標準キャブ3の低床化は車高を低下でき
るが、その一方でアプローチ角αの狭小化を招くことに
なる。
【0027】このことに鑑みて本実施の形態では、車両
の最前端下部を構成するフロントバーンパー25を延長
フレーム19の下面よりもやや上位に設定した上で、該
フロントバンパー25のバンパーサイド部25b及び延
長フレーム19の前端部下面19aを、フロントバンパ
ー25の前端下面と前輪1の接地面とを結ぶ直線に整合
する前上がりの傾斜状に設定することにより、アプロー
チ角αを増大してあるため、走行時における平坦面から
傾斜面へ又はその逆に移行する際の路面との干渉を回避
する上で有効となる。
【0028】さらにまた、本実施の形態では、低床前置
き式貨物自動車におけるフロントバンパー25を円形の
パイプ材から構成したことにより、チャンネル状バンパ
ーの場合と同等の強度を確保した上で、上下方向の寸法
を縮小化してアプローチ角αを増大することができる。
また、本実施の形態では標準キャブ3を前方へ変移した
ことに伴って形成される車軸及びエンジン2上方の空間
部に本来の荷室10から独立した形態の第2荷室34を
設定してあり、この荷室34を空瓶や空缶の回収室とし
て有効に利用することができ、しかも下部荷室のフロア
にエンジンカバー36を設定することによりキャブオー
バー式に比べてエンジン2のサービス作業を簡便化でき
る。
【0029】なお、第2荷室34を設定する場合におい
て、例えばその荷室フレームを左右の側面方向に関して
貫通させて底無しの筒孔を形成し、その筒孔に荷物箱を
収納した引出し構造に変更することが可能である。この
ような構成としたときは、荷物箱を引き出した状態で
は、反対側からエンジン2のサービス作業を行うことが
可能となる。
【0030】また、本実施の形態では、標準キャブ3を
変移したことに伴って形成される標準キャブ3のフロア
パネル37の下方空間部に収納箱41を設定したので、
キャブオーバー式から低床前置き式に変換した場合に生
ずる空間を合理的に活用することができる。
【0031】次に、本発明の他の実施の形態を図10及
び図11に基づいて説明する。この実施の形態は、キャ
ブオーバー式から低床前置き式に転換した場合における
標準キャブ3のフロア下面に設定される収納箱41に関
するものであり、収納箱41の蓋42を、蓋42上面と
エンジンカバー38下面にそれぞれピン47aを介して
回動可能に取り付けられた連結手段としての連結ステー
47によってエンジンカバー38と連結する構成として
いる。
【0032】従って、この実施の形態によるときは、エ
ンジンカバー38を開閉することにより収納箱41の蓋
42を同時に開閉することができるため、開閉操作が簡
便化される。また、エンジンカバー38と収納箱41の
蓋42との連結手段として、剛体からなる連結ステー4
7を用いたときは、エンジンカバー38を閉じた状態で
は連結ステー47により蓋42を押えることができるた
め、キャッチによるロックが不要となり、構造の簡素化
及びコスト低減が可能となる。
【0033】なお、実施の形態での説明では、標準キャ
ブ3を支持するリヤマウント23を標準シャシフレーム
6に設定するとしたが、これを延長フレーム19に設定
する構成に変更しても差し支えない。また、エンジンカ
バー38と収納蓋42とを結ぶ連結手段としては、連結
ステー47に変えてケーブルのような可撓性の部材を使
用することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
キャブオーバー式と低床前置き式間で標準シャシフレー
ム、標準キャブ及びエンジンレイアウト等を同一とし得
るから、両形式の貨物自動車を簡単に作り分けることが
できる。そして、両形式の生産に要する設備費は、各形
式毎で別々に設計し、かつ製作する場合に比較して大幅
に減少するため、生産コストの低減が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る低床前置き式の貨物
自動車を示す側面図である。
【図2】標準的なキャブオーバー式の貨物自動車を示す
側面図である。
【図3】延長フレーム及びフロントマウントの取付構造
を示す斜視図である。
【図4】フロントバンパーとその取付構造を示す斜視図
である。
【図5】リヤマウントの取付構造を示す斜視図である。
【図6】中継軸機構を示す側面図である。
【図7】標準キャブのフロア下面に設定される収納箱取
付構造を示す斜視図である。
【図8】収納箱及びエンジンカバーを示す概略側面図で
ある。
【図9】収納箱とその周辺の概略縦断面図である。
【図10】収納箱に関する他の実施の形態を示す斜視図
である。
【図11】同じく概略側面図である。
【符号の説明】
1…前輪 2…エンジン 3…標準キャブ 6…標準シャシフレーム 10…荷室 12…ステアリングシャフト 15…ステアリングギヤボックス 16…入力軸 17…セクタシャフト 19…延長フレーム 20…フロントマウント 23…リヤマウント 25…フロントバンパー 25a…中央張出部 25b…バンパーサイド部 27…中継軸機構 34…第2荷室 41…収納箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹之下 雅 鹿児島県国分市上之段395番地1 株式 会社トヨタ車体研究所内 (56)参考文献 特開 平2−216372(JP,A) 実開 平3−115581(JP,U) 実開 昭62−172684(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 33/06 B62D 25/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪の車軸付近にエンジンが搭載され、
    そのエンジンの上方にキャブが搭載されるキャブオーバ
    ー式貨物自動車のための標準シャシフレームと標準キャ
    ブを利用しており、前記標準キャブの搭載位置を該標準
    キャブの当初の搭載位置より前方下位に移動することで
    低床前置き式に切替えられた貨物自動車であって、 前記標準シャシフレームの前方に延長フレームを設ける
    とともに、その延長フレームに設けたフロントマウント
    と、前記標準シャシフレーム又は前記延長フレームに設
    けたリヤマウントとにより前記標準キャブを前方の低い
    位置に支持するように構成した貨物自動車。
  2. 【請求項2】 前記延長フレームの前端下面がアプロー
    チ角に対応する角度で傾斜した請求項1記載の貨物自動
    車。
  3. 【請求項3】 前記延長フレームの前端に円形パイプか
    ら形成されたフロントバンパーが設置された請求項1記
    載の貨物自動車。
  4. 【請求項4】 前記フロントバンパーの、前記標準キャ
    ブの側面に沿って後方へ延在するバンパーサイド部がア
    プローチ角に対応する角度で傾斜した請求項3記載の貨
    物自動車。
  5. 【請求項5】 前記標準キャブに設置されているステア
    リングシャフトと、前記標準シャシフレームに取り付け
    られたステアリングギヤボックスとの間を中継軸機構で
    連結した請求項1記載の貨物自動車。
  6. 【請求項6】 前記ステアリングギヤボックスの入力軸
    が前方となるように該ステアリングギヤボックスをセク
    タシャフトの軸心回りに回動した位置で該ステアリング
    ギヤボックスを前記標準シャシフレームに取り付けた請
    求項5記載の貨物自動車。
  7. 【請求項7】 前記標準キャブを前方の低い位置に配置
    したことにより形成される車軸及びエンジン上方の空間
    部に荷室を追加設定した請求項1記載の貨物自動車。
  8. 【請求項8】 前記標準キャブを前方の低い位置に配置
    したことにより形成される該標準キャブのフロア下面の
    空間部に収納箱を設けた請求項1記載の貨物自動車。
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