JPH0610671Y2 - 移動テ−ブル装置 - Google Patents

移動テ−ブル装置

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JPH0610671Y2
JPH0610671Y2 JP1987048130U JP4813087U JPH0610671Y2 JP H0610671 Y2 JPH0610671 Y2 JP H0610671Y2 JP 1987048130 U JP1987048130 U JP 1987048130U JP 4813087 U JP4813087 U JP 4813087U JP H0610671 Y2 JPH0610671 Y2 JP H0610671Y2
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movable
mounting table
moving
mounting
cam
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立夫 山中
稔 田久保
山田  豊
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、少なくともZ軸(上下方向)に移動可能な
移動テーブル装置、特に移動テーブルのZ軸方向への移
動を円滑に行うことが可能な移動テーブル装置に関す
る。
〔従来の技術〕
半導体集積回路の製造工程には、フォトレジストを塗布
したウェハに回路パターンを露光して焼付ける露光装置
が用いられている。この露光装置は、半導体集積回路の
高集積化に伴い、0.1ミクロンオーダの高精度位置決め
が要求されるようになってきている。
このような高精度の位置決めを行うには、単に移動テー
ブルを送りねじで移動させる従来から公知の移動テーブ
ル装置では困難である。このため、送りねじによって移
動されるテーブルを粗動テーブルとして用い、この粗動
テーブル上に微小移動可能に支持された微動台を設け、
この微動台の絶対位置をレーザ測長器により測定し、粗
動テーブルの動きの誤差を微動台を微小変位させて補正
し、精密な位置決めを行うようにすることが提案されて
いる。
そして、露光装置としては、縮小投影式の露光装置が一
般に採用されている。この縮小投影式の露光装置は、ウ
ェハに小さな集積回路パターンを一つづつ順に焼付けて
行く所謂ステップアンドリピート式となっているので、
ウェハの受光面の平行度を高精度に維持する必要があ
り、従ってウェハを載置するテーブルの上面の平行度も
高精度に維持する必要がある。
従来の移動テーブル装置としては、傾斜面を有する断面
台形状のスライダと、その傾斜面に摺接する傾斜面を有
しウェハを載置する載置台とを有し、スライダを直線駆
動機構によって進退させることにより、載置台をZ軸方
向に移動させる形式のものが提案されている(特開昭5
8−78630号公報及び実開昭58−196834号
公報参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の移動テーブル装置にあって
は、傾斜面を有するスライダを直線駆動機構によって進
退させることによってその傾斜面に摺接する傾斜面を有
する載置台をZ軸方向に移動させる構成を有するので、
最近のようにウェハの大きさが6インチや8インチのよ
うに大型化し、あるいは陰極線管(CRT)のシャドウ
マスクや大型液晶マスク等の例えば長さ508mm,幅4
57mmの大型被露光部材を露光する要望が多くなってき
たときには、載置台自体を被露光部材の大きさに合わせ
て大型化する必要があり、必然的にスライダの重量も重
くなる。このようにスライダが大型化することにより、
スライダの傾斜面と載置台の傾斜面との精度を確保しに
くくなり、これに応じて載置台上面の平行度を確保する
ことができなくなるという問題点があった。
また、スライダの高重量化とスライダ及び載置台の傾斜
面の接触面積が広くなることにより、両者間の摩擦抵抗
が大きくなって、スライダを駆動する場合に大きな駆動
力を必要とするすると共に、スティックスリップが生じ
て振動を発生し易くなるという問題点もあった。
上記問題点を解決するために、従来米国特許第4561
815号明細書に記載されているようにスライダの傾斜
面と載置台の傾斜面との間にころがりベアリングを介挿
して、両傾斜面間の摩擦抵抗を減少させるようにしたも
のが提案されている。
しかしながら、縮小投影露光装置にあっては前述したよ
うに載置台の位置決めを高速で行う必要があるので、上
記のようにころがりベアリングを適用し両傾斜面間の摩
擦抵抗を減少させると、載置台を高速移動させたときに
スライダの慣性力がかえって大きくなり、位置決めのた
め正確にテーブルを停止出来なかったり、ころがりベア
リングの位置ずれを生じ円滑なテーブルの動きが出来な
くなる等の問題点があった。
そこで、この考案は、上記従来例の問題点に着目してな
されたものであり、複数のZ軸方向移動機構を設けるこ
とにより、小さな駆動力でスティックスリップ等による
振動を発生することなく円滑で高精度の位置決めが可能
な移動テーブル装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、基台に対して
上下方向に移動可能な載置台を有する移動テーブル装置
において、前記基台及び載置台間に可動自在に配設され
た平板状の可動テーブルと、該可動テーブルを可動させ
る1つの可動機構と、前記可動テーブル及び載置台の何
れか一方に形成された当該可動テーブルの可動方向に延
長する傾斜カム面を有する複数のカム板及び他方に形成
された当該カム板のカム面に係合するカムフォロワとを
備えたことを特徴としている。
〔作用〕
この考案においては、ウェハ等を載置する載置台と、基
台との間に可動自在に配設した可動テーブルとの何れか
一方に可動テーブルの可動方向に延長する複数の傾斜カ
ム面を形成し、これらに係合するカムフォロワを他方に
形成しているので、可動テーブルを可動機構によって摺
動又は回動させて可動させることにより、傾斜カム面と
カムフォロワとが協動して載置台を上下方向(Z軸方
向)に移動させる。このように、載置台の上下方向への
移動を複数の傾斜カム面とこれらに係合するカムフォロ
ワとで分担しているので、これらの慣性質量及び摩擦抵
抗が増加することがなく、円滑で高精度の位置決めを行
う。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、この考案を適用し得る縮小投影露光装置を第1図
について説明する。
図中、101は縮小投影露光装置であって、ウェハ10
2を載置するステージ103と、その上面に対向して固
定配置された縮小レンズ104と、その上方位置に配置
されたレチクル105を載置するレチクル載置台106
と、その上方位置に配置された光源部107とを有して
おり、光源部107からの露光光線がレチクル105及
び縮小レンズ104を介して移動テーブル装置としての
XYZステージ103上のウェハ102に照射され、レ
チクル105に形成された回路パターンをウェハ102
上に縮小投影露光する。
XYZステージ103は、XYZ軸の3軸方向に移動可
能に構成され、Z軸方向に移動させることにより焦点調
整を行う。
縮小レンズ104を保持する筒体108のウェハ102
に対向する下端部には、露光光線を透過する透孔109
と、その周囲に等角間隔で4つの空気吹き出しノズル1
10が形成されている。各ノズル110は、共通の空気
供給源111に絞り112を介して接続されていると共
に、共通の差圧変換器113の一方の入力側に接続され
ている。差圧変換器113の他方の入力側は、絞り11
4を介して前記空気供給源111に接続されていると共
に、大気に連通されている。これらノズル110,空気
供給源111,絞り112,114及び差圧変換器11
3で空気マイクロメータ115が構成されている。
そして、差圧変換器113の検出信号が焦点調整制御装
置116に供給され、この制御装置116で目標値設定
器116aで予め設定した所定の目標値と比較してその
差値である偏差信号が増幅器とうで構成される駆動回路
116bに供給され、これにより、モータ等のアクチュ
エータ117を作動させる駆動出力を形成し、これをX
YZステージ103のZ軸駆動機構に供給してこれを駆
動し、ノズル110とウェハ102との間の間隔を適正
値に調節する。
前記XYZステージ103の具体例は、第2図〜第9図
に示すように構成されている。
図中、1は方形の基台であって、送りねじ等の送り機構
によってXY方向に高速移動される粗動テーブル(図示
せず)に形成された枠体2に方形枠状に連結部材3を介
して固着されている。
基台1の中央部には、第4図及び第5図に示す如く、案
内筒4が固着され、この案内筒4の上端側に保持器付ボ
ールベアリング5を介して摺動筒体6が上下方向に摺動
可能に配設され、この摺動筒体6にウェハ等の被載置部
材を載置する載置台7が載置されている。
この載置台7は、第4図〜第6図及び第8図に示す如
く、摺動筒体6に固着された上板部8とこの上板部8の
下面に固着された下板部9と、上板部8の第8図に示す
X方向両端部に板ばね部10a〜10dを介して連結さ
れた左右側板部11L,11Rと、この左右側板部11
L,11Rの前後端部に板ばね部12a〜12dを介し
て連結された方形の枠状部13と、この枠状部13上に
載置され被載置部材を真空吸着する複数の吸着部14を
形成した載置板部15とを有し、載置板部15の中央部
下面と上板部8の中央部に固着された円板状部16との
間にシリコンオイル等の比較的粘性の高い制振材17が
塗布されている。実際上、上板部8、左右側板部11
L,11R及び枠状部13とは、第8図に示す如く、方
形の板体をワイヤカット放電加工機で比較幅狭のスリッ
ト18a〜18fを形成することにより、スリット18
aの両端及びスリット18c,18d間、スリット18
bの両端及びスリット18c,18d間、スリット18
a及びスリット18e,18f間、及びスリット18b
及びスリット18e,18f間で薄肉部を形成し、この
薄肉部で板ばね部10a〜10d,12a〜12dの作
用を発揮させるように一体形成されている。
また、下板部9の第8図に示すY方向端部の中央部及び
第8図に示すX方向端部の中央部にそれぞれコ字状鉄心
に励磁コイルを巻回した電磁石19a,19b及び19
c,19dが配設され、これら電磁石19a〜19dが
枠状部13の側壁に固設された磁性板20a〜20dに
所定間隔を保って対向されている。したがって、電磁石
19a及び19bの励磁コイルに通電する励磁電流量を
調整することにより、枠状部13を板ばね10a〜10
dに抗してY方向に微動させ、電磁石19c及び19d
の励磁コイルに通電する励磁電流量を調整することによ
り、枠状部13を板ばね12a〜12dに抗してX方向
に微動させることができる。
これら電磁石19a〜19dによる枠状部13の微動調
整は、載置板部15の上面の第2図に示すY軸の正方向
側端部及びX軸の正方向側端部にそれぞれ取付けた測長
ミラー21a,21bに、これらと対向する位置に配設
されたレーザ測長機(図示せず)からのレーザ光を投射
して、その反射光をレーザ測長機に入射させることによ
り、レーザ光の干渉によって枠状部13即ち載置台7の
絶対距離を測長し、その測長結果に基づき電磁石19a
〜19dの制御回路で、励磁電流量を制御することによ
り、高精度の位置決めを行う。
そして、上板部8の下面の4隅には、第6図及び第8図
に示す如く、下板部9に穿設された透孔22a〜22d
内に挿入された傾斜カム板23a〜23dが取付ねじに
よって螺着されている。これら傾斜カム板23a〜23
dのそれぞれは、第6図に示す如く、下端面が後述する
可動テーブルの移動方向即ちY軸方向に延長し、且つY
軸の負方向に前下がりに傾斜するカム面24に形成され
ている。
一方、基台1の上面における傾斜カム板23a〜23d
に対向する位置には、第4図〜第6図に示す如く、第5
図に示すY方向に延長する案内レール25a〜25d
と、これらに跨るスライダ26a〜26dとが設けら
れ、これらスライダ26a〜26dの上面に可動テーブ
ル27が取付けられている。したがって、可動テーブル
27はリニアガイドによって基台1に対して第5図に示
すY軸方向に摺動可能に配設されている。
この可動テーブル27は、第7図に示す如く、中央部に
基台1に固着された案内筒4及び摺動筒体6を挿通する
透孔28を有すると共に、傾斜カム板23a〜23dに
対応する上面にそれぞれそのカム面24に係合するカム
ホォロワとしての回転ローラ29a〜29dが、可動テ
ーブル27に固定された支持枠30に固着された軸31
に回転自在に枢着されている。
そして、可動テーブル27の上面中央部に、ボールナッ
ト32が固着され、このボールナット32が、第5図及
び第7図に示す如く、基台1の前方部に固着されたステ
ッピングモータ33の回転軸にカップリング34を介し
て連結されたY方向に延長するボールねじ35に螺合さ
れ、ステッピングモータ33を回転駆動することによ
り、可動テーブル27がY軸方向に往復動される。この
可動テーブル27の往復動により、回転ローラ29a〜
29dの傾斜カム板23a〜23dのカム面24に対す
る転接位置が変更され、載置台7が上下方向即ちZ軸方
向に上下動される。なお、ステッピングモータ33は、
軸受ハウジングと一体に作られたマウンタ151により
ブロック150に取付けられ、ブロック150が基台1
に取付けられている。
また、連結部材3の4隅に、第7図及び第9図に示す如
くL字状の支持板36a〜36dが取付けられ、この支
持板36a〜36dと載置台7の下板部9の4隅との間
に、載置台7を下方に付勢すると共に、その回動を規制
する板ばね37a〜37dが橋架されている。これら板
ばね37a〜37dのそれぞれは、略台形状に形成さ
れ、その底辺部の中心線を挟んで対称位置に平行なスリ
ット38が形成されて両側部39と中央部40とに分割
され、その両側部39が下板部9に、中央部40が支持
板36a〜36dにそれぞれビスによって固定されてい
る。
さらに、第2図において示すように、連結部材3のY軸
の負方向側端部のステッピングモータ33の左側にホー
ル素子等の近接スイッチ41を取付けた支柱42が取付
けられ、且つ近接スイッチ41に対向する下板部9に永
久磁石43が取付けられ、これら近接スイッチ41及び
永久磁石43によって、載置台7のZ軸方向の原点位置
が検出され、この原点検出信号に基づきステッピングモ
ータ33の制御回路(図示せず)でステッピングモータ
33の回転を制御することにより、Z軸方向の位置決め
を高精度で行うことができる。
次に、上記実施例の動作について説明する。まず、載置
台7の載置板部15の吸着部14上にウェハ、CRTシ
ャドウマスク、液晶マスク等の被載置部材Mを載置し、
これを吸着保持させ、次いで焦点調整を行う。この焦点
調整は、空気供給源111から圧力空気を絞り112を
介してノズル110に供給して空気マイクロメータ11
5を作動状態とし、この状態で焦点調整制御装置116
を作動状態とする。
このように焦点調整制御装置116が作動状態となる
と、目標値設定器116aで予め設定された焦点調整目
標値と、差圧変換器113から出力される差圧検出信号
との差値でなる偏差信号が駆動回路116bに供給さ
れ、この駆動回路116bから出力されるパルス信号が
可動機構を構成するステッピングモータ33に供給され
る。このため、差圧検出信号が目標値に対して小さいと
きには、ノズル110と被載置部材102との間隔が基
準値より広いので、例えばステッピングモータ33を正
転させる。このようにステッピングモータ33が正転す
ると、その回転力がボールねじ35及びボールナット3
3を介して可動テーブル27に伝達されるので、この可
動テーブル27がリニアガイドに案内されて前進し、こ
れに設けられた回転ローラ29a〜29dが載置台7の
傾斜カム板23a〜23dの前方部に転接することにな
るので、載置台7が上方に板ばね37a〜37dに抗し
て移動する。このとき、可動テーブル27は、リニアガ
イドによって精密に案内されて前方に移動するので、可
動テーブル27の平行度が狂うことがなく、各回転ロー
ラ29a〜29dと傾斜カム板23a〜23dのカム面
24との転接状態が均一に維持され、且つ載置台7が案
内筒4、ボールベアリング5及び摺動筒体6によって精
密に上下方向に案内されるので、載置台7の平行度が狂
うことなく、載置台7が上昇される。しかも、傾斜カム
板23a〜23dと回転ローラ29a〜29dとが転接
するので、両者間の摩擦抵抗は少なくなり、可動テーブ
ル27を駆動するステッピングモータ33の回転トルク
は小さなもので済むと共に、従来例のように載置台7の
大きさに応じた面積の斜面スライダに代えて、小面積の
斜面カム板23a〜23dのみでよいので、載置台7を
Z軸方向に移動させるための部材の慣性質量を極めて小
さくすることができ、したがって載置台全体の慣性質量
も小さくなるので、ステッピングモータ33によって載
置台7をZ軸方向に高速移動させる際の慣性力を小さく
することができ、高精度の位置決めを行うことができ
る。
このようにして、載置台7が上昇することにより、被載
置部材102とノズル110との間の間隔が狭まり、こ
れが基準値と一致した時点で上昇が停止されて焦点調整
を終了する。
逆に差圧検出信号の値が目標値より大きいときには、制
御装置116からステッピングモータ33を逆転駆動す
るパルス信号が出力され、ステッピングモータ33が逆
転して、可動テーブル27を後退させて、載置台5を下
降させ、被載置部材102とノズル110との間隔を広
げ、これが基準位置に達したときに、その下降が停止さ
れて焦点調整を終了する。
この焦点調整を終了した状態で、被載置部材102の位
置調整を行うには、被載置部材102のXY方向の移動
距離が大きい場合には、粗動テーブル(図示せず)を駆
動機構によって高速移動させて目標位置近傍に移動さ
せ、次いで電磁石19a〜19dの励磁コイルに通電し
て載置台7をXY方向に微動させ、この微動の絶対値を
レーザ測長器(図示せず)で正確に検出し、この検出値
に基づき電磁石19a〜19dの励磁コイルへの通電量
を制御することにより、サブミクロンオーダの位置決め
を行うことができる。このように、XY軸方向の微動を
行う駆動機構として、電磁石を採用することにより、モ
ータを使用する場合のように振動を発生することがな
く、載置台7のXY方向への移動の際にZ軸方向への位
置ずれを防止することができる。また、粗動テーブルを
駆動機構によって高速移動させたときに、載置台7の枠
状部13、載置部15等の慣性によりこれらがXY平面
内で振動することになるが、載置部15と上板部8との
間に高粘度の制振材17が介挿されているので、大きな
制振効果を発揮することができる。
なお、上記実施例においては、載置台5に傾斜カム板2
3a〜23dを、可動テーブル27に回転ローラ29a
〜29dをそれぞれ設けた場合について説明したが、こ
れらを逆関係に設けるようにしてもよい。
また、上記実施例においては、可動テーブル27がY軸
方向に直線往復動する場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、X軸方向或いはZ軸方向に直
線往復動させたり、案内筒4を中心として回動させるよ
うにしたりしてもよく、可動テーブルを回動させる場合
には、傾斜カム板23a〜23dを可動テーブルの回動
方向に沿って延長させるようにすればよい。
また、傾斜カム板23a〜23dに係合するカムフォロ
ワとしては、回転ローラ29a〜29dに限定されるも
のではなく、回転ローラに代えてボール、コロ等の転動
体を適用することができ、さらには摺接面積が少ないこ
とから傾斜カム板23a〜23dのカム面24に係合す
る傾斜面を有するスライダを適用することもできる。
さらに、上記実施例においては、傾斜カム板23a〜2
3d及び回転ローラ29a〜29dを4組設けた場合に
ついて説明したが、これに限らず載置台5の重量に応じ
て適宜組数の傾斜カム板及び回転ローラを適用すること
ができる。
また、上記実施例においては、基台1を高速移動可能な
粗動テーブルに連結する場合について説明したが、これ
に限らず基台1を固定部に固定配置する場合にもこの考
案を適用し得るものである。
さらに、上記実施例においては、この考案を縮小投影露
光装置に適用した場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、他のZ軸方向に移動する移動テー
ブル装置にもこの考案を適用し得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、ウェハ等の被
載置部材を載置する載置台を基台に対してZ軸方向に移
動させる移動機構として、基台及び載置台間に可動機構
によって可動される可動テーブルを配設し、この可動テ
ーブルと載置台の何れか一方に複数の傾斜カム板を、他
方に傾斜カム板に係合するカムフォロワを形成するよう
に構成したので、載置台の載置面積が大きくなる場合で
あっても、載置台を複数のカム板及びこれに係合するカ
ムフォロワで分担支持し、載置台を上下方向に移動させ
るための移動機構の慣性質量を従来例の斜面スライダに
比較して極めて少なくすることができ、小さな駆動力で
スティックスリップなどによる振動を発生することな
く、円滑で高精度の位置決めを行うことができる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用し得る縮小投影露光装置の一例
を示す概略構成図、第2図はこの考案の一実施例を示す
平面図、第3図は第2図の正面図、第4図は第1図のIV
−IV線断面図、第5図は第2図のV−V線断面図、第6
図は第4図のVI−VI線断面図、第7図は第3図のVII−V
II線断面図、第8図は載置台の載置部を取り外した状態
の平面図、第9図は第7図のIX−IX線断面図である。 図中、1は基台、3は連結部材、4は案内筒、6は摺動
筒体、7は載置台、10a〜10d,12a〜12dは
ばね部、15は載置部、17は制振材、19a〜19d
は電磁石、23a〜23dは傾斜カム板、29a〜29
dは回転ローラ、32はボールナット、33はステッピ
ングモータ、35はボールねじ、37a〜37dは板ば
ね、41は近接スイッチである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 K 8418−4M F 8418−4M

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に対して上下方向に移動可能な載置台
    を有する移動テーブル装置において、前記基台及び載置
    台間に可動自在に配設された平板状の可動テーブルと、
    該可動テーブルを可動させる1つの可動機構と、前記可
    動テーブル及び載置台の何れか一方に形成された当該可
    動テーブルの可動方向に延長する傾斜カム面を有する複
    数のカム板及び他方に形成された当該カム板のカム面に
    係合するカムフォロワとを備えたことを特徴とする移動
    テーブル装置。
  2. 【請求項2】カムフォロワはカム板のカム面に転接する
    転動体を有する実用新案登録請求の範囲第1項記載の移
    動テーブル装置。
  3. 【請求項3】載置台は可動テーブルに対向する板部と、
    該板部に弾性的に連結されて水平方向に微動可能な水平
    移動板部とを備えている実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の移動テーブル。
  4. 【請求項4】載置台の板部と水平移動板部との間に制振
    材が介挿されている実用新案登録請求の範囲第3項記載
    の移動テーブル装置。
JP1987048130U 1987-03-31 1987-03-31 移動テ−ブル装置 Expired - Lifetime JPH0610671Y2 (ja)

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JP1987048130U JPH0610671Y2 (ja) 1987-03-31 1987-03-31 移動テ−ブル装置

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