JPH10506239A - 三次元的に位置決め可能なマスクホルダを有するリソグラフ装置 - Google Patents

三次元的に位置決め可能なマスクホルダを有するリソグラフ装置

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JPH10506239A JP8536322A JP53632296A JPH10506239A JP H10506239 A JPH10506239 A JP H10506239A JP 8536322 A JP8536322 A JP 8536322A JP 53632296 A JP53632296 A JP 53632296A JP H10506239 A JPH10506239 A JP H10506239A
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Abstract

(57)【要約】 リソグラフ装置は、サブストレートホルダ(1)、合焦装置(3)及びマスクホルダ(5)を垂直方向に支持するマシンフレーム(45)を有する。サブストレートホルダ(1)を、水平のX軸方向及びこのX軸方向に直交する水平のY軸方向に平行に第1位置決め装置(21)により移動自在にし、マスクホルダ(5)をX軸方向に平行に第2位置決め装置(31)により移動自在にする。サブストレートホルダ(1)及びマスクホルダ(5)を、半導体サブストレート(19)の露光中、X軸方向に同期して移動させる。第2位置決め装置(31)はマスクホルダ(5)をY軸方向に平行に位置決めし、かつ垂直回転軸線(67)の周りに回転できるようにする。このことは、第2位置決め装置(31)の位置決め精度によって決定され、また第2位置決め装置(31)の案内(75)の平行関係及び直線性からのずれによって悪影響を受けないX軸方向に対する平行関係を有することによって達成される。半導体サブストレート(19)を露光する精度は、更に、合焦装置(3)の光学的縮小率に対応する要因によっても改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 三次元的に位置決め可能なマスクホルダを有するリソグラフ装置 本発明は、Z軸方向に見て、Z軸方向に直交するX軸方向及びこのX軸方向と Z軸方向の双方に直交するY軸方向に平行に第1位置決め装置によって位置決め されるサブストレートホルダと、Z軸方向に平行な主軸線を有する合焦装置と、 第2位置決め装置によってX軸方向に平行に位置決めされるマスクホルダと、放 射源とをこの順序で支持するマシンフレームを有するリソグラフ装置に関するも のである。 冒頭の段落に記載の種類のリソグラフ装置は、米国特許第5,194,893 号に記載されている。この既知のリソグラフ装置は、光学的リソグラフィックプ ロセスによって集積半導体回路の製造に使用される。既知のリソグラフ装置の放 射源を光源とし、合焦装置を光学的レンズ系とし、このレンズ系によって、マス クホルダに載置したマスクに設けた集積半導体回路の部分パターンを、サブスト レートホルダ上に載置した半導体サブストレートに縮小スケールで結像させる。 このような半導体サブストレートは、個別の半導体回路を設けた多数のフィール ドを設ける。半導体サブストレートの個別のフィールドを、リソグラフ装置によ ってマスクを介してこの目的のために順次露光する。このプロセスは、各回毎に 異なる部分パターンを有する異なるマスクを使用するプロセスを多数回繰り返し て、複雑な構造の集積半導体回路を製造することができる。半導体サブストレー トの単独のフィールドの露光中は、半導体サブストレート及びマスクを腰装置に 対してX軸方向に平行に第1位置決め装置及び第2位置決め装置によってそれぞ れ同期移動させる。このようにして、マスク上のパターンをX軸方向に平行に走 査して半導体サブストレート上に同期結像させる。このようにして、合焦装置に よって半導体サブストレート上に結像することができる最大表面積が合焦装置の 開孔(アパーチャ)の寸法により制限される度合いを少なくすることができる。 半導体サブストレートの次のフィールドは、2個の順次の露光ステップ間で、X 軸又はY軸方向に平行に第1位置決め装置によって生ずるサブストレートホルダ の適当な移動によって合焦装置に対する所定位置に送られる。集積半導体回路は サブミクロンレンジの微細寸法の構造を有する。従って、順次のマスクに存在す る部分パターンは、サブミクロンの精度で互いに半導体サブストレートのフィー ルド上に結像される。従って、半導体サブストレート及びマスクは、やはり単独 のフィールドの露光中合焦装置に対してサブミクロンレンジの精度で移動させな ければならない。マスク上のパターンは縮小スケールで半導体サブストレート上 に結像するため、半導体サブストレートの単独のフィールドの露光中、マスクを 合焦装置に対して移動させる速度及び距離を、サブストレートを合焦装置に対し て移動させる速度及び距離よりも大きくし、上記速度及び上記距離間の比を、双 方とも合焦装置の縮小率に等しくする。 既知のリソグラフ装置のマスクホルダはX軸方向に平行に移動自在であり、か つ詳述しない位置決め装置によって厳密には規定されない回転軸線の周りに比較 的僅かな角度にわたり回転可能にする。位置決め装置は、普通、制限された位置 決め精度を有するため、マスクホルダは位置決め装置によってX方向に正確に平 行には移動できない。例えば、位置決め装置にマスクホルダが移動できる直線的 案内を設ける場合、案内によってマスクホルダを案内する案内方向は僅かな角度 X軸から変位する。マスクホルダは合焦装置に対して比較的長い距離にわたり移 動するので、マスクホルダがX軸方向に直交する方向に受ける移動は、案内方向 の変位に起因して無視できるほどの小さいものではなくなる。X軸方向に直交す る方向のマスクホルダの移動は好ましいものではない。即ち、マスクにおけるパ ターンの半導体サブストレートへの結像エラーを生ずるためである。このような 結像エラーは、主にY軸方向へのマスクホルダの好ましくない移動によって生ず る。このような移動は数マイクロメーターもの大きさとなり、サブストレートホ ルダをY軸方向に平行に移動することによって補償しなければならない。このよ うな案内における不均一性は、マスクホルダの移動中X軸方向に直交する方向へ の振動を生じ、この振動はX軸方向に直交する方向に無視できないマスクホルダ の移動を生ずることになる。マスクホルダを静的ガス軸受によって案内に沿って 案内したとしても、このような無視できない移動は静的ガス軸受のガス圧の不均 一さを生起する結果となる。 本発明の目的は、上述の欠点をてきるだけ防止する冒頭の段落に述べた種類の リソグラフ装置を得るにある。 この目的を達成するため、本発明リソグラフ装置は、前記マスクホルダを第2 位置決め装置によってY軸方向に平行に位置決めするとともに、Z軸方向に平行 な回転軸線の周りに回転自在にしたことを特徴とする。マスクホルダはY軸方向 に平行に第2位置決め装置によって位置決めされるため、第2位置決め装置によ るマスクホルダの移動は、この平行関係は第2位置決め装置の位置決め精度によ って決定されるX軸に対する平行関係を有する。第2位置決め装置を適正に設計 することによって、サブミクロンレンジの位置決め精度が得られ、この第2位置 決め装置によるマスクホルダの移動はX軸方向に対してサブミクロンレンジの平 行関係を得ることができる。更に、マスクホルダはX軸ほこに平行な案内に沿っ て案内する必要がなく、このような案内によって生ずるY軸方向に平行な振動は 回避される。このようにして、上述の結像エラーを最小限に抑えることができる 。結像エラーの値は、X軸及びY軸方向に見て、マスクにおけるパターンをサブ ストレート上に結像する精度によって決定される。パターンは縮小スケールでサ ブストレート上に結像されるため、この精度は、2個の位置決め装置の位置決め 精度と合焦装置の縮小率との商によって決定される。マスクホルダはX軸方向及 びY軸方向に平行に移動可能であり、かつZ軸方向に平行な軸線の周りに回転自 在であるため、結像エラーも、やはり、合焦装置の縮小率にほぼ等しい縮小率で 縮小される。 本発明によるリソグラフ装置の好適な実施例においては、第2位置決め装置に は、前記マスクホルダをX軸方向及びY軸方向に平行に比較的僅かな距離わたり 位置決めすることができ、かつ前記マスクホルダの回転軸線の周りに回転するこ とができる第1リニアモータと、前記マスクホルダをX軸方向に平行に比較的大 きな距離にわたり位置決めすることができる第2リニアモータとを設ける。この 実施例においては、第2リニアモータとしては、マスクホルダをX軸方向に平行 に比較的低い精度で比較的大きな距離にわたり移動することができる比較的簡単 な構造のリニアモータを使用することができ、一方、マスクホルダの所要の位置 決め精度を得ることができるリニアモータは第1リニアモータに使用しなければ ならない。このようにして、第2位置決め装置の効率のよい構造が得られる。 本発明によるリソグラフ装置の他の実施例においては、リソグラフ装置に設け たフォースフレームであって、このフォースフレームは、前記マシンフレームか ら動力学的に絶縁し、かつ露光中にマスクホルダによって第2位置決め装置に加 わりまた第2位置決め装置によってマスクホルダに加わる駆動力から生ずる反作 用力が前記フォースフレームにのみ伝達されるように前記第2位置決め装置の固 定部分を支持するフォースフレームを設ける。半導体サブストレートの露光中、 マスクホルダの比較的高速の速度及び加速度の結果、マスクホルダによって第2 位置決め装置に加わる比較的大きな反作用力はリソグラフ装置のフォースフレー ムに伝達される。このようにして、マスクホルダ、合焦装置、及びサブストレー トホルダを支持するマシンフレームには、反作用によってフォースフレームに生 ずる機械的振動がない状態にすることができる。従って、半導体サブストレート の露光中に、サブストレートホルダ及びマスクホルダを合焦装置に対して移動さ せる精度は、この機械的振動によって悪影響を受けないでいられる。 本発明によるリソグラフ装置の他の好適な実施例においては、動作中第2位置 決め装置の磁石装置及び電気コイル装置のローレンツ力によってのみ前記マスク ホルダを前記第2位置決め装置の固定部分に連結する。マスクホルダはローレン ツ力によってのみ第2位置決め装置の固定部分に連結されるため、マスクホルダ は第2位置決め装置の固定部分とは物理的に分離しておく、即ち、マスクホルダ と第2位置決め装置の固定部分との間には物理的接触又は物理的連結のない状態 にすることができる。この実施例においては、ローレンツ力は、第2位置決め装 置によってマスクホルダに加わる駆動力を有する。マスクホルダは第2位置決め 装置の固定部分から物理的に分離しているため、ローレンツ力により生ずる反作 用力によって第2位置決め装置の固定部分に生ずる機械的振動は第2位置決め装 置を介してマスクホルダ及びマシンフレームに伝達される。 本発明によるリソグラフ装置の好適な実施例においては、前記磁石装置及び前 記電気コイル装置を第1リニアモータに属するものとし、第2リニアモータは、 前記フォースフレームに固定した固定部分と、前記固定部分の案内上でX軸方向 に平行に移動自在の可動部分とを有し、前記第1リニアモータの磁石装置を前記 マスクホルダに固定し、また前記第1リニアモータの前記電気コイル装置を前記 第2リニアモータの前記可動部分に固定する。マスクホルダが、第2リニアモー タによってX軸方向に平行に比較的僅かな距離にわたり移動するとき、マスクホ ルダは第1リニアモータの適当なローレンツ力によって第2リニアモータの可動 部分に対して搬送される。第2リニアモータの可動部分の移動は、合焦装置に対 するマスクホルダの所要の移動にほぼ等しく、合焦装置に対するマスクホルダの 所要の移動は第1リニアモータのローレンツ力の制御によって得られる。マスク ホルダは第2リニアモータの可動部分に対してのみ比較的僅かな距離にわたり移 動すべきであるため、第1リニアモータの磁石装置及び電気コイル装置は比較的 小さい寸法でよい。第2リニアモータにより加わる駆動力によって生ずる第2リ ニアモータの固定部分における反作用は直接フォースフレームに伝達される。第 1リニアモータにより発生するローレンツ力から生ずる第1リニアモータの電気 コイル装置の反作用力は、第2リニアモータの可動部分、案内、及び固定部分を 介してフォースフレームに伝達される。 本発明によるリソグラフ装置の他の実施例においては、動作中電気コントロー ラによって制御し、マシンフレームに補償力を発生するフォースアクチュエータ 装置を設け、この補償力は、前記マシンフレームの基準点の周りの機械的モーメ ントが、前記マスクホルダに作用する重力の前記基準点の周りの機械的モーメン トの値に等しい値を有し、前記重力の機械的モーメントの方向とは逆の向きを有 するものとする。マスクホルダは、このマスクホルダに作用する重力により決定 される支持力でマシンフレームに休止する。マスクホルダが移動するとき、支持 力の作用点はマシンフレームに対して移動する。フォースアクチュエータ装置の シ使用により、半導体サブストレートの露光中、マスクホルダの比較的大きく迅 速な移動の結果生ずる振動及び震動を防止する。コントローラは、マシンフレー ムに対するマスクホルダの位置の関数としてフォースアクチュエータ装置の補償 力を制御する。この補償力によって、移動可能なマスクホルダは、マシンフレー ムに対してほぼ一定の位置をとるいわゆる仮想重心を有し、これによりマシンフ レームは、マスクホルダの移動を感知せず、マシンフレームに対するマスクホル ダの実際の重心移動によって生ずる機械的振動がない状態にすることができる。 半導体サブストレートの露光中、合焦装置に対してサブストレートホルダ及びマ スクホルダが移動できる精度が、この機械的振動によって悪影響を受けないよう になる。 本発明によるリソグラフ装置の他の好適な実施例においては、動作中電気コン トローラによって制御し、マシンフレームに補償力を発生するフォースアクチュ エータ装置を設け、この補償力は、前記マシンフレームの基準点の周りの機械的 モーメントが、前記サブストレートホルダに作用する重力の前記基準点の周りの 機械的モーメントと、前記マスクホルダに作用する重力の前記基準点の周りの機 械的モーメントとの和の値に等しく、前記補償力の機械的モーメントの方向が前 記和の機械的モーメントの方向とは逆向きとなるようにする。この実施例におけ るフォースアクチュエータ装置は、マスクホルダ及びサブストレートホルダのジ ョイントフォースアクチュエータ装置を構成する。このフォースアクチュエータ 装置の使用により、半導体サブストレートの露光中、マシンフレームに対するマ スクホルダ及びサブストレートホルダの双方の移動の結果生ずるマシンフレーム の振動及び震動を防止することができる。コントローラは、マシンフレームに対 するマスクホルダの位置及びサブストレートホルダの位置の関数としてフォース アクチュエータ装置の補償力を制御する。これにより、半導体サブストレートの 露光中、マスクホルダ及びサブストレートホルダを合焦装置に対して位置決めで きる精度が、マスクホルダ及びサブストレートホルダの重心のマシンフレームに 対する移動によって生ずる機械的振動によって悪影響を受けないようにすること ができる。 本発明によるリソグラフ装置の他の実施例においては、互いに三角形の形態を なすよう配列した3個の動力学的アイソレータによってリソグラフ装置のベース に前記マシンフレームを配置し、前記フォースアクチュエータ装置を3個の個別 のフォースアクチュエータにより構成し、各フォースアクチュエータをそれぞれ 個々の動力学的アイソレータに一体にする。例えば、動力学的アイソレータは、 比較的低い機械的剛性を有するダンパとし、これによりフレームはベースから動 力学的に隔離又は絶縁される。ダンパの比較的低い機械的剛性のため、ベースに 存在する機械的振動例えば、床の振動はフレームに伝達されない。フォースアク チュエータ装置を動力学的アイソレータの装置又は系に一体にすることによりリ ソグラフ装置の構造をコンパクトかつ簡単にすることができる。更に、アイソレ ータの三角形の形態に配列することによりマシンフレームのための安定した支持 体を構成する。 次に、図面につき本発明をより詳細に説明する。 図1は、本発明によるリソグラフ装置の斜視図であり、 図2は、図1のリソグラフ装置の線図的説明図であり、 図3は、図1のリソグラフ装置のベース及びサブストレートホルダの斜視図で あり、 図4は、図3のリソグラフ装置のベース及びサブストレートホルダの平面図で あり、 図5は、図1のリソグラフ装置のマスクホルダの平面図であり、 図6は、図5のVI-VI線上の断面図であり、 図7は、図1のリソグラフ装置の動力学的アイソレータの断面図であり、 図8は、図7のVIII-VIII線上を断面図であり、 図9は、図1のリソグラフ装置のフォースアクチュエータ装置の線図的説明図 である。 図1及び図2に示す本発明によるリソグラフ装置は、光学的リソグラフィック プロセスによって集積半導体回路を製造するのに使用する。図2に線図的に示す ように、リソグラフ装置は、垂直のZ軸方向に平行に見て順次に、サブストレー トホルダ1、合焦装置3、マスクホルダ5、及び放射源7を設ける。図1及び図 2に示すリソグラフ装置は、光学的リソグラフ装置であり、放射源7は、光源9 と、ダイヤフラム11と、ミラー13,15を有する。サブストレートホルダ1 は支持面17を有し、この支持面17はZ軸方向に直交する方向に延在し、この 支持面17上に半導体サブストレート19を配置しかつとができ、Z軸方向に直 交するX軸方向に平行に、またX軸方向及びZ軸方向に直交するY軸方向に平行 に合焦装置3に対して移動できるようにする。合焦装置3は、結像(イメージン グ)装置又は投射(プロジェクション)装置とし、Z軸方向に平行な主光軸25 と、例えば、4又は5の光学的縮小率を有する光学的レンズ系を有する。マスク ホルダ5は、Z軸方向に直交しかつマスク29を配置できるとともに、リソグラ フ装置の第2位置決め装置31によって合焦装置3に対してX軸方向に方向に移 動自在の支持面27を有する。マスク29は、集積半導体回路のパターン又は部 分的パターンを有する。動作にあたり、光源9から出射する光ビーム33はダイ ヤフラム11及びミラー13,15を経てマスク29を通過し、レンズ系23に より半導体サブストレート19上に合焦され、マスク29におけるパターンが半 導体サブストレート19上に縮小スケールで結像する。半導体サブストレート1 9は、個別の半導体回路を設ける多数の個別フィールド35を有する。この目的 のため、半導体サブストレート19のフィールド35は順次マスクを経て露光さ れ、個別のフィールド35を露光した度毎に次のフィールド35を合焦装置3に 対して移動し、このとき、第1位置決め装置21によってサブストレートホルダ 1をX軸方向又はY軸方向に平行に移動する。このプロセスは、異なるマスクの 度毎に多数回繰り返し、従って、層状の相当複雑な集積半導体回路を製造するこ とができる。 図2に示すように、半導体サブストレート19及びマスク29は、個別のフィ ールド35の露光中は第1位置決め装置21及び第2位置決め装置31によって X軸方向に平行に合焦装置3に対して同期して移動する。マスク29におけるパ ターンはX軸方向に平行に走査し、これに同期して半導体サブストレート10上 に結像する。このようにして、図2に示すように、合焦装置3によって半導体サ ブストレート19上に結像することができるY軸方向に平行な方向のマスク29 の最大幅Bは、図2に線図的に示す合焦装置3の開孔(アパーチャ)37の直径 Dによって制限される。合焦装置3によって半導体サブストレート19上に結像 することができるマスク29の許容長さLは直径Dよりも大きい。いわゆる「ス テップアンドスキャン」原理に従うこの結像方法においては、合焦装置3によっ て半導体サブストレート19上に結像することができるマスク29の最大表面積 は、合焦装置3の開孔37の直径Dによって制限されるが、いわゆる「ステップ アンドリピート」原理に従う従来の結像方法におけるよりも制限される程度が少 ない。この「ステップアンドリピート」原理に従う従来の結像方法は、例えば、 半導体サブストレートの露光中マスク及び半導体サブストレートが合焦装置に対 して固定した位置をとるヨーロッパ特許公開第0498496号から既知のリソ グラフ装置において使用される。マスク29におけるパターンは縮小スケールで 半導体サブストレート19上に結像するため、マスク29の長さL及び幅Bは半 導体サブストレート19上の対応のフィールド35の長さL′及び幅B′よりも 大きく、長さL,L′間の比及び幅B,B′間の比は合焦装置3の光学的縮小率 に等しい。この結果、露光中にマスク29が移動する距離と露光中半導体サブス トレート19が移動する距離との比、及び露光中マスク29が移動する速度と露 光中半導体サブストレート19が移動する速度の比は、双方とも合焦装置3の光 学的縮小率に等しい。図2に示すリソグラフ装置においては、露光中に半導体サ ブストレート19及びマスク29を移動する方向は互いに逆向きである。マスク パターンが逆転結像しない異なる合焦装置をリソグラフ装置が有する場合、この 方向は同一にする。 このリソグラフ装置で製造すべき集積半導体回路は、サブミクロンのレンジの 微細寸法を有する構体を有する。半導体サブストレート19を順次異なる多数の マスクで露光するため、マスクにおけるパターンは半導体サブストレート19上 に相対的にサブミクロン又はナノメーターのレンジの精度で結像しなければなら ない。半導体サブストレート19の露光中、半導体サブストレート19及びマス ク29はこのような精度で合焦装置3に対して移動しなければならず、従って、 第1位置決め装置21及び第2移動装置31の位置決め精度には相当高い要求が 課せられる。 図1に示すように、リソグラフ装置は水平床面上で配置できるベース39をユ ニット。このベース39はフォースフレーム41の一部をなし、このフォースフ レーム41にはベース39に固定した他の垂直の比較的堅固な金属支柱43が含 まれる。リソグラフ装置には更に、三角形の相当堅固な金属製の主プレート47 を有するマシンフレーム45を設け、この主プレート47は合焦装置3の主光軸 25を横切り、図1には見えない中心光透過開口を設ける。主プレート47は3 個の角部49を有し、これらの角部49を3個の動力学的アイソレータ51上に 載置し、これらの動力学的アイソレータ51はベース49上に固定する。これら の動力学的アイソレータ51については後述する。主プレート47の2個の角部 49及び2個の動力学的アイソレータのみが図1に見えており、3個のすべての 動力学的アイソレータ51は図3及び図4において見える。合焦装置3の下側の 近傍に取付リング53を設け、この取付リング53によって合焦装置3を主プレ ート47に固定する。マシンフレーム45には主プレート47に固定した垂直の 相当堅固な金属製の支柱55を設ける。合焦装置3の上側の近傍にマスクホルダ のための支持部材57を設け、マシンフレーム45に属するこの支持部材をマシ ンフレーム45の支柱55に固定する。この支持部材については後述する。3個 の角部49に隣接して主プレート47の下側に固着した3個の懸垂プレート59 はマシンフレーム45に属する。図1においては、2個の懸垂プレート59のみ が見えており、3個のすべての懸垂プレート59は図3及び図4において見える 。図4に示すように、マシンフレーム45に属するサブストレートホルダ1のた めの水平支持プレート61を3個の懸垂プレート59に固定する。支持プレート 61は図においては見えないが、図3において一部のみが見える。 マシンフレーム45は、リソグラフ装置の主要コンポーネント即ち、サブスト レートホルダ1、合焦装置3及びマスクホルダ5を垂直Z軸方向に平行に支持す る。以下に詳細に説明するように、動力学的アイソレータ51は機械的剛性が比 較的低い。例えば、床の振動のようなベース39における機械的振動はこの動力 学的アイソレータ51を介してマシンフレーム45には伝達されない。これによ り、ベース39における機械的振動によって影響されてい位置決め精度が得られ る。フォースフレーム41の機能については以下に詳細に説明する。 図1及び図5に示すように、マスクホルダ5は、ブロック63を有し、このブ ロック63上に支持面27を配置する。マシンフレーム45に属するマスクホル ダ5のための支持部材57は、図5で見える中心光透過開口64と、X軸方向に 延びてZ軸方向に直交する共通平面上にある2個の平面案内65とを有する。マ スクホルダ5のブロック63は、空気静力学的軸受(図面には見えていない)に よって支持部材57の平面案内65上を、X軸方向に平行なまたY軸方向に平行 な自由度の運動と、Z軸方向に平行なマスクホルダ5の回転軸線67の周りの回 転自由度で案内される。 更に、図1及び図5に示すように、マスクホルダ5を移動する第2位置決め装 置31は、第1リニアモータ69と第2リニアモータ71とを有する。それ自体 既知の通常の種類の第2リニアモータ71はフォースフレーム41の支柱43に 固定した固定部分73を有する。固定部分73は、X軸方向に平行に延びる案内 75を有し、この案内75に沿って第2リニアモータ71の可動部分77を移動 自在にする。可動部分77は、Y軸方向に平行に延びる連結アーム79を有し、 この連結アーム79に第1リニアモータ69の電気コイルホルダ81を固定する 。第1リニアモータ69の永久磁石ホルダ83をマスクホルダ5のブロック63 に固定する。第1リニアモータ69はヨーロッパ特許第0421527号に記載 の種類とする。図5に示すように、第1リニアモータ69のコイルホルダ81は 、Y軸方向に平行に延びる4個の電気コイル85,87,89,91と、X軸方 向に平行に延びる電気コイル93とを設ける。コイル85,87,89,91は 図5で破線で線図的に示す。磁石ホルダ83は図5で一点鎖線で示した10個の 対の永久磁石対(95a,95b),(97a,97b),(99a,99b) ,(101a,101b),(103a,103b),(105a,105b) ,(107a,107b),(109a,109b),(111a,111b) ,(113a,113b)を有する。電気コイル85及び永久磁石95a,95 b,97a,及び97bは、第1リニアモータ69の第1X軸モータ115に属 し、コイル87及び永久磁石99a,99b,101a,及び101bは第1リ ニアモータ69の第2X軸モータ117に属し、コイル89及び永久磁石103 a,103b,105a,及び105bは第1リニアモータ69の第3X軸モー タ119に属し、コイル91及び永久磁石107a,107b,109a,及び 109bは第1リニアモータ69の第4X軸モータ121に属し、コイル93及 び永久磁石111a,111b,113a,及び113bは第1リニアモータ6 9のY軸モータ123に属する。図6は、第1X軸モータ115及び第2X軸モ ータ117の断面図である。図6に示すように、コイルホルダ81は、磁石95 a,97a,99a,101a,103a,105a,107a,109a,1 11a,及び113aを有する磁石ホルダ83の第1部分125と、磁石95b ,97b,99b,101b,103b,105b,107b,109b,11 1b,及び113bを有する磁石ホルダ83の第2部分127との間に配置する 。図6に示すように、第1X軸モータ115の磁石対95a,95b及び第2X 軸モータ117の磁石対99a,99bは、Z軸方向の正方向に平行に磁化する とともに、第1X軸モータ115の磁石対97a,97b及び第2X軸モータ1 17の磁石対101a,101bは、Z軸方向の負方向に平行に磁化する。これ と同様に、第3X軸モータ119の磁石対103a,103b及び第4X軸モー タ121の磁石対107a,107b並びにY軸モータ123の磁石対111a ,111bは、Z軸方向の正方向に平行に磁化するとともに、第3X軸モータ1 19の磁石対105a,105b及び第4X軸モータ121の磁石対109a, 109b並びにY軸モータ123の磁石対113a,113bは、Z軸方向の負 方向に平行に磁化する。更に、図6に示すように、第1X軸モータ115の磁石 95a,97aを磁気的閉回路形成ヨーク129によって相互連結するとともに 、磁石95b,97b、磁石99a,101a、磁石99b,101bを、それ ぞれ磁気的閉回路形成ヨーク131、133、135で相互連結する。第3X軸 モータ119、第4X軸モータ121、Y軸モータ123にも同様の磁気的閉回 路形成ヨークを設ける。動作中、電流がX軸モータ115,117,119,1 21のコイル85,87,89,91を流れるとき、X軸モータ115,117 ,119,121の磁石及びコイルは互いにX軸方向に平行なローレンツ力を発 生する。コイル85,87,89,91を流れる電流が大きさと方向が同一であ る場合には、マスクホルダ5はローレンツ力によりX軸方向に平行移動するとと もに、コイル85,87を流れる電流の大きさが同一でコイル89,91を流れ る電流とは向きが逆である場合には、マスクホルダ5は回転軸線67の周りに回 転する。Y軸モータ123のコイル93に電流が流れるとY軸モータ123の磁 石及びコイルは互いにY軸方向に平行なローレンツ力を発生し、これによりマス クホルダ5はY軸方向に平行に移動する。 半導体サブストレート19の露光中、マスクホルダ5は合焦装置3に対してX 軸方向に平行に比較的大きな距離にわたり、かつ高い位置決め精度で移動しなけ ればならない。このことを達成するため、第1リニアモータ69のコイルホルダ 81をX軸方向に平行に第2リニアモータ71によって移動させ、マスクホルダ 5の所要の移動は第2リニアモータ71によって得られ、またマスクホルダ5は 第1リニアモータ69のX軸モータ115,117,119,121の適当なロ ーレンツ力によって第2リニアモータ71の可動部分77に沿って搬送される。 合焦装置3に対するマスクホルダ5のこの所要の移動は、マスクホルダ5の移動 中にX軸モータ115,117,119,121のローレンツの力を適当な位置 制御装置により制御することによって得られる。図面には詳細に示さない位置制 御装置は、例えば、合焦装置3に対するマスクホルダ5の位置を測定するための それ自体既知の普通のレーザ干渉計(インターフェロメータ)を有し、これによ りサブミクロン又はナノメータのレンジの所要の位置決め精度が得られる。半導 体サブストレート19の露光中第1リニアモータ69はマスクホルダ5をX軸方 向に平行な移動を制御するばかりでなく、Y軸方向に平行な位置及び回転軸線6 7の周りにのマスクホルダ5の回転角度も制御する。マスクホルダ5は、第1リ ニアモータ69によりY軸方向に平行に位置決めされまた回転軸線67の周りに 回転させられるため、マスクホルダ5の移動はX軸方向に対する平行関係を有し 、この平行関係は第1リニアモータ69の位置決め精度によって決定される。X 軸方向に対する第2リニアモータ71の案内75の平行関係からのずれは、Y軸 方向に平行にマスクホルダ5を移動することによって補償される。マスクホルダ 5の所要の移動は第2リニアモータ71によってのみ得られ、またX軸方向に対 する案内75の平行関係には特別に高い要求は課せられないため、比較的簡単な 普通の一次元リニアモータを第2リニアモータ71として使用することができ、 これによりマスクホルダ5を比較的大きな距離にわたり比較的低い精度で移動す ることができる。マスクホルダ5の移動の所要の精度は、マスクホルダ5を第2 リニアモータ71の可動部分77に対して第1リニアモータ69によって比較的 小さい距離にわたり移動することによって得られる。第1リニアモータ69は比 較的小さい寸法とする。即ち、マスクホルダ5が第2リニアモータ71の可動部 分77に対して移動する距離は小さいためである。これにより第1リニアモータ 69の電気コイルにおける電気的抵抗損失は小さくて済む。 上述したように、第2リニアモータ71の固定部分73はリソグラフ装置のフ ォースフレーム41に固定する。第2リニアモータ71の駆動力によって固定部 分73に加わりまた可動部分77に加わる第2リニアモータ71の駆動力から生 ずる反作用力はフォースフレーム41に伝達される。第1リニアモータ69のコ イルホルダ81は第2リニアモータ71の可動部分77に固定するため、マスク ホルダ5により可動部分77に加わりまたマスクホルダ5に加わる第1リニアモ ータ69のローレンツ力から反作用力も、第2リニアモータ71の可動部分77 及び固定部分73を介してフォースフレーム41に伝達される。従って、動作中 マスクホルダ5により第2位置決め装置31に加わりまたこの第2位置決め装置 31によってマスクホルダ5に加わる力から生ずる反作用力はフォースフレーム 41にのみ伝達される。この反作用力は、第2リニアモータ71の比較的大きい 移動から生ずる低周波成分と、所要の位置決め精度を得るため第1リニアモータ 69により行われる比較的小さい移動から生ずる高周波成分とを有する。フォー スフレーム41は相当堅固であり、密実なベースに載置するため、反作用力の低 周波成分によってフォースフレーム41に生ずる機械的振動は無視できる程小さ いものとなる。反作用力の高周波成分は小さい値であるが、使用されるフォース フレーム41のようなフレームのタイプの共振周波数特性に相当する周波数を有 するのが普通である。この結果、反作用力の高周波成分はフォースフレーム41 に無視できない高周波の機械的振動を生ずる。しかし、フォースフレーム41は マシンフレーム45から動力学的に絶縁されている即ち、フォースフレーム41 に存在する或る閾値例えば10Hz以上の周波数を有する機械的振動はマシンフ レーム45には伝達されない。即ち、このマシンフレーム45は低周波の動力学 的アイソレータ51を介してのみフォースフレーム41に連結されているためで ある。従って、第2位置決め装置31の反作用力によってフォースフレーム41 に生ずる高周波の機械的振動は、上述の床振動と同様にマシンフレーム45に伝 達されない。支持部材57の平面案内65はZ軸方向に直交し、また第2位置決 め装置31によってマスクホルダ5に加わる駆動力もZ軸方向に直交するため、 駆動力自体はマシンフレーム45に機械的振動を発生しない。更に、フォースフ レーム41に存在する機械的振動は第2リニアモータ71の固定部分73及び可 動部分77からマシンフレーム45に伝達されることはない。即ち、上述の説明 から明らかなように、マスクホルダ5は第2リニアモータ71の可動部分77に 対して、第1リニアモータ69の磁石装置及び電気コイル装置のローレンツ力に よってのみ結合されており、またマスクホルダ5はローレンツ力とは別に物理的 に第2リニアモータ71の可動部分77から分離されているためである。上述の 説明のように、マシンフレーム45は、第2位置決め装置31の駆動力及び反作 用力により生ずる機械的振動及び変形がない。このことの利点を以下に更に説明 する。 図3及び図4に示すように、サブストレートホルダ1は支持面17を配置する ブロック137と、空気静力学的に支持したフット139とを有し、このふっと 139には空気静力学的軸受を設ける。サブストレートホルダ1は、空気静力学 的に支持したフット139によってマシンフレーム45の支持プレート61上に 設けたZ軸方向に直交する花崗岩支持体143の上面141で案内し、X軸方向 及びY軸方向に平行な移動の自由度と、Z軸方向に平行な方向のサブストレート ホルダ1の回転軸線145の周りにの回転の自由度を有する。 図1、図3及び図4に示すように、サブストレートホルダ1の位置決め装置2 1は、第1リニアモータ147、第2リニアモータ149、及び第3リニアモー タ151とを有する。位置決め装置121の第2リニアモータ149及び第3リ ニアモータ151は位置決め装置31の第2リニアモータ71と同一の種類とす る。第2リニアモータ149は、フォースフレーム41に属するベース39に固 定したアーム155に固定した固定部分153を有する。この固定部分153は Y軸方向に平行に延びて第2リニアモータ149の可動部分159が移動する案 内157を設ける。第3リニアモータ151の固定部分161は第2リニアモー タ149の可動部分159上に配置し、X軸方向に平行に延びて第3リニアモー タ151の可動部分165が移動する案内163を設ける。図4で見えるように 、第3リニアモータ151の可動部分165は連結ピース167を有し、この連 結ピース167に第1リニアモータ147の電気コイルホルダ169を固定する 。第1位置決め装置21の第1リニアモータ147は第2位置決め装置31の第 1リニアモータ69と同様にヨーロッパ特許第0421527号に記載の種類の ものとすることができる。第2位置決め装置31の第1リニアモータ69は先に 詳述したので、第1位置決め装置21の第1リニアモータ147の詳細な説明は 省略する。ただし、サブストレートホルダ1は第3リニアモータ151の可動部 分165に対して動作中Z軸方向に直交するローレンツ力によってのみ連結する ことを述べておくだけで十分であろう。しかし、第1位置決め装置21の第1リ ニアモータ147と第2位置決め装置31の第1リニアモータ69と違いは、第 1位置決め装置21の第1リニアモータ147が比較的高い定格電力のX軸モー タ及びY軸モータを有するが、第2位置決め装置31の第1リニアモータ69の 単独のY軸モータ123はX軸モータ115,117,119,121の定格電 力よりも低い定格電力を有する点である。このことは、サブストレートホルダ1 は第1リニアモータ147によってX軸方向に平行に比較的大きい距離にわたっ て移動するだけでなく、Y軸方向にも大きな距離にわたって平行に移動すること を意味する。更に、サブストレートホルダ1は第1リニアモータ147によって 回転軸線145の周りに回転することができる。 半導体サブストレート19の露光中、サブストレートホルダ1は合焦装置3に 対してX軸方向に平行に高い精度で移動させるべきであり、一方半導体サブスト レート19の次のフィールド35を合焦装置3に対して露光のための所定位置入 送るときX軸方向又はY軸方向に平行に移動させねばならない。サブストレート ホルダ1をX軸方向に平行に移動するため、第1リニアモータ147のコイルホ ルダ169を第3リニアモータ151によってX軸方向に平行に移動し、サブス トレートホルダ1の所要の移動は第3リニアモータ151によって行い、またサ ブストレートホルダ1は第1リニアモータ147の適当なローレンツ力によって 第3リニアモータ151の可動部分165に対して移動する。X軸方向又はY軸 方向に平行なサブストレートホルダ1の所要の移動は第1リニアモータ147の ローレンツ力によって生じ、この第1リニアモータ147はサブストレートホル ダ1の移動中上述のリソグラフ装置の位置制御装置によって制御し、これにより サブミクロン又はナノメータのレンジの位置決め精度が得られる。サブストレー トホルダ1の所要の移動は第2リニアモータ149及び第3リニアモータ151 によってのみ得られ、第2リニアモータ149,第3リニアモータ151の位置 決め精度にはそれほど高い必要条件は課せられないため、第2リニアモータ14 9及び第3リニアモータ151は第2位置決め装置31の第2リニアモータ71 のように比較的簡単な普通の一次元リニアモータとすることができ、これにより サブストレートホルダ1は低い精度で比較的大きい距離にわたり、Y軸方向及び X軸方向に平行にそれぞれ移動することができる。サブストレートホルダ1の移 動の所要の精度は、サブストレートホルダ1を第1リニアモータ147により比 較的僅かな距離にわたり第3リニアモータ151の可動部分165に対して移動 することによって得られる。 サブストレートホルダ1の位置決め装置21はマスクホルダ5の位置決め装置 31と同様の種類とすることができ、第1位置決め装置21の第2リニアモータ 149の固定部分153を、第2位置決め装置31の第2リニアモータ71の固 定部分73と同様にリソグラフ装置のフォースフレーム41に固定するため、動 作中サブストレートホルダ1によって第1位置決め装置21に加わりまた第1位 置決め装置21によってサブストレートホルダ1に加わる駆動力から生ずる反作 用力はフォースフレーム41に伝達されることになる。このことは、第1位置決 め装置21の反作用力並びに第2位置決め装置31の反作用力はフォースフレー ム41に機械的振動を発生させ、この機械的振動はマシンフレーム45には伝達 されない。サブストレートホルダ1が案内される花崗岩支持体143の上面14 1はZ軸方向に直交するため、やはりZ軸方向に直交する第1位置決め装置21 の駆動力自体もマシンフレーム45に機械的振動を発生しない。 マスク29におけるパターンは半導体サブストレート19に上記の精度で結像 する。即ち、マスク29及び半導体サブストレート19は双方ともに、半導体サ ブストレート19の露光中にそれぞれ第2位置決め装置31及び第1位置決め装 置21によって、上記精度で合焦装置3に対してX軸方向に平行に移動できるた めであり、またマスク29及び半導体サブストレート19は上記精度でY軸に平 行に位置決めされまた回転軸線67,145の周りに回転するためである。パタ ーンを半導体サブストレート19上に結像する精度は位置決め装置21,31の 位置決め精度よりも良好である。即ち、マスクホルダ5はX軸方向に平行に移動 するばかりでなく、Y軸方向に平行に移動できかつ回転軸線67の周りに回転で きるためである。合焦装置3に対するマスク29の移動は、半導体サブストレー ト19におけるパターンイメージのシフトを生じ、このシフトはマスク29の移 動量に対する合焦装置3の光学的縮小率の商に等しい。このようにして、マスク 29のパターンは半導体サブストレート19上に、第2位置決め装置31の位置 決め精度に対する合焦装置3の縮小率の商に等しい精度で結合することができる 。 図7及び図8は3個の動力学的アイソレータ51のうちの1個の断面を示す。 この図示の動力学的アイソレータ51は取付プレート171を有し、動力学的ア イソレータ51上に載置するマシンフレーム45の主プレート47の角部49を この取付プレート171に固定する。動力学的アイソレータ51は、更に、ハウ ジング173を有し、このハウジング173をフォースフレーム41のベース3 9に固定する。取付プレート171は、Z軸方向に平行に延びる連結ロッド17 5を介して中間プレート177に連結し、この中間プレート177は円筒形のタ ブ又は槽体181内に3個の互いに平行なテンションロッド179によって懸垂 する。図7では1個のテンションロッド179のみが見えており、3個のすべて のテンションロッド179は図8において見える。円筒形のタブ181はハウジ ング173の円筒形室183内に同心状に配置する。円筒形タブ181と円筒形 室183との間の空間185は空気ばね187の一部をなし、供給バルブ189 を介して圧縮空気を充填する。。この空間187は環状の可撓性ゴム薄膜191 によりシールし、このゴム薄膜191は円筒形タブ181の第1部分193と第 2部分195との間及び、ハウジング173の第1部分197と第2部分199 との間に固定する。このようにして、マシンフレーム45とこのマシンフレーム 45に支持したリソグラフ装置のコンポーネントは、Z軸方向に平行な方向に3 個の動力学的アイソレータ51の空間185内の圧縮空気によって支持され、円 筒形タブ181及び従って、マシンフレーム45は薄膜191の可撓性のため円 筒形室183に対して或る程度の移動の自由度がある。空気ばね187は、3個 の動力学的アイソレータ51の空気ばね187、マシンフレーム45及びこのマ シンフレーム45によって支持されるリソグラフ装置のコンポーネントにより形 成される質量ばね装置が比較的小さい共振周波数例えば、3Hzを有する剛性に する。マシンフレーム45は動力学的にフォースフレーム41から、所定閾値以 上の周波数例えば、上述した10Hzの機械的振動に対して絶縁される。図7に 示すように、空間185は空気ばね187の側方室203に狭い通路201を介 して接続する。この狭い通路201はダンパとして作用し、これにより円筒形室 183に対する円筒形タブ181の周期的運動は緩衝される。 図7及び図8に示すように、各動力学的アイソレータ51は、この動力学的ア イソレータ51に一体にしたフォースアクチュエータ205を有する。フォース アクチュエータ205は、ハウジング173の内壁209に固定した電気コイル ホルダ207を有する。図7に示すように、コイルホルダ207は、Z軸方向に 直交する方向に延びており、図面で破線で示す電気コイル211を有する。この コイルホルダ207は取付プレート171に固定した2個の磁気ヨーク213, 215間に配置する。更に、1対の永久磁石(217,219),(221,2 23)を各ヨーク213,215に固定し、磁石(217,219),(221 ,223)の対は電気コイル211の平面に直交するそれぞれ互いに反対向きに 磁化する。電流がコイル211を通過するとき、コイル211及び磁石(217 ,219,221,223)は互いにZ軸方向に平行なローレンツ力を発生する 。ローレンツ力の値はリソグラフ装置の電気コントローラによって以下に詳細に 説明するように制御する。 動力学的アイソレータ51に一体にしたフォースアクチュエータ205は、図 9に線図的に示したフォースアクチュエータ装置を形成する。図9は更に、線図 的にマシンフレーム45、サブストレートホルダ1、マシンフレーム45に対し て移動自在のマスクホルダ5、並びにベース39及び3個の動力学的アイソレー タ51を示す。図9には更に、マシンフレーム45の基準点Pを示し、この基準 点Pに対してサブストレートフレーム1の重心GSはX位置XS及びY位置YSを 有し、またマスクホルダ5の重心GMはX位置XM及びY位置YMを有する。これ らの重心GS及びGMは、それぞれ半導体サブストレート19を有するサブストレ ートホルダ1の移動可能質量の全体及びマスク29を有するマスクホルダ5の移 動可能質量の全体の重心を示す。図9には、更に、3個のフォースアクチュエー タ205のローレンツ力FL1,FL2及びFL3が、それぞれ基準点Pに対してX位 置XF1,XF2,XF3及びY位置YF1,YF2,YF3のポイントでマシンフレーム4 5に対して作用することを示す。マシンフレーム45はサブストレートホルダ1 及びマスクホルダ5をZ軸方向に平行に支持するため、サブストレートホルダ1 及びマスクホルダ5はそれぞれ支持力FS,FMをマシンフレーム45に 加え、これらの支持力はサブストレートホルダ1及びマスクホルダ5に作用する 重力の値に対応する値を有する。支持力FS,FMは、それぞれサブストレートホ ルダ1及びマスクホルダ5の重心GS及びGMのX位置及びY位置に対応するX位 置及びY位置のポイントでマシンフレーム45に作用する。半導体サブストレー ト19の露光中マシンフレーム45に対してサブストレートホルダ1及びマスク ホルダ5が移動する場合、サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の支持力 FS,FMの作用点もマシンフレーム45に対して移動する。リソグラフ装置の電 気コントローラはローレンツ力FL1,FL2及びFL3の値を制御し、マシンフレー ム45のローレンツ力FL1,FL2及びFL3の基準点Pの周りの機械的モーメント の和が、サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の支持力FS,及びFMの基 準点Pの周りの機械的モーメントの和の値の絶対値が等しくかつ値及び方向にそ れぞれ正負が逆の値及び方向を有する。即ち、 FL1+FL2+FL3=FS+FM L1*XF1+FL2*XF2+FL3*XF3=FS*XS+FM*XM L1*YF1+FL2*YF2+FL3*YF3=FS*YS+FM*YM ローレンツ力FL1,FL2及びFL3を制御するコントローラは、例えば、それ自 体既知であり普通のフィードフォワード制御ループを有するものとして構成する ことができ、これにより、コントローラはサブストレートホルダ1の位置XS, YS及びマスクホルダ5の位置XM,YMに関する情報を、サブストレートホルダ 1及びマスクホルダ5を制御するリソグラフ装置の電気制御ユニット(図示せず )から受ける。この受け取った情報はサブストレートホルダ1及びマスクホルダ 5の所要の位置に関連する。代案として、コントローラはそれ自体既知であり普 通のフィードバック制御ループを有するものとして構成することができ、これに より、コントローラはサブストレートホルダ1の位置XS,YS及びマスクホルダ 5の位置XM,YMに関する情報を、サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5 を制御するリソグラフ装置の位置制御装置(図示せず)から受ける。この受け取 った情報はサブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の測定位置に関連する。 更に、代案として、コントローラは上述のフィードフォワード制御ループとフィ ードバック制御ループの組み合わせとして構成することもできる。このよ うにして、フォースアクチュエータ装置のローレンツ力FL1,FL2及びFL3は、 サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の重心GS及びGMのマシンフレーム 45に対する移動を補償する補償力を生ずる。ローレンツ力FL1,FL2及びFL3 及び支持力FS,FMのマシンフレーム45の基準点Pの周りの機械的モーメント の和は一定の値及び方向を有するため、サブストレートホルダ1及びマスクホル ダ5は、それぞれマシンフレーム45に対するホボ一定の位置を有するいわゆる 仮想重心を有する。これにより、マシンフレーム45は半導体サブストレート1 9の露光中サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の実際の重心GS及びGM の移動を感知しない。上述のフォースアクチュエータ装置がないと、サブストレ ートホルダ1及びマスクホルダ5の移動は支持力FS,FMのマシンフレーム45 の基準点Pの周りの機械的モーメントの補償されない変化となって現れ、この結 果、マシンフレーム45は動力学的アイソレータ51の低周波の振動を生じたり 又はマシンフレーム45に弾性変形又は機械的振動を生ずることになる。 3個の動力学的アイソレータ51に3個のフォースアクチュエータ205を組 み込んだことによりフォースアクチュエータ装置及びリソグラフ装置の構造がコ ンパクトかつ簡単になる。更に、動力学的アイソレータ51の三角形状の配列に よりフォースアクチュエータ装置の動作が特別に安定する。フォースアクチュエ ータ装置の補償力はローレンツ力を有するため、ベース39及びフォースフレー ム41に存在する機械的振動はフォースアクチュエータ205を経てマシンフレ ーム45に伝達されない。 上述の方法即ち、位置決め装置21,31の反作用力のフォースフレーム41 への直接導入、サブストレートホルダ1及びマスクホルダ5のローレンツ力によ るフォースフレーム41との連結、及びフォースアクチュエータ205の補償力 はマシンフレーム45が支持機能のみを有する結果となる。マシンフレーム45 には値及び方向が変化する力は実質的には作用しない。例えば、サブストレート ホルダ1及びマスクホルダ5の移動中、サブストレートホルダ1及びマスクホル ダ5の空気静力学的軸受によって花崗岩支持体143の上面141及び支持部材 57の平面案内65に加わる水平方向の粘性摩擦力によってのみ例外を生ずる。 しかし、このような摩擦力は比較的小さく、マシンフレーム45に知覚できる振 動や変形を生ずることはない。マシンフレーム45は機械的振動及び弾性変形が ないため、マシンフレーム45によって支持されるリソグラフ装置のコンポーネ ントハ互いに特に正確に規定された位置をとる。特に、合焦装置3に対するサブ ストレートホルダ1の位置及び合焦装置3に対するマスクホルダ5の位置は極め て正確に規定され、またサブストレートホルダ1及びマスクホルダ5が合焦装置 3に対して位置決め装置21,31によって極めて正確に位置決めされることに より、マスク29における半導体回路のパターンを、サブミクロン又はナノメー タのレンジの精度で半導体サブストレート19上に結像することができるように なる。マシンフレーム45及び合焦装置3は機械的振動及び弾性変形がないため 、マシンフレーム45はサブストレートホルダ1及びマスクホルダ5の上述の位 置決め制御装置の基準フレームとして作用することかでき、例えば、光学素子及 びレーザ干渉装置のような位置制御装置の位置センサを直接マシンフレーム45 に取り付けることができるという利点も得られる。マシンフレーム45に直接セ ンサを取り付けることは、サブストレートホルダ1、合焦装置3、及びマスクホ ルダ5に対する位置センサのとる位置が機械的振動及び変形に影響を受けないと いう結果となり、合焦装置3に対するサブストレートホルダ1及びマスクホルダ 5の位置の特に信頼性の高い正確な測定が得られる。マスクホルダ5はX軸方向 に平行に位置決めされるだけでなく、Y軸方向にも平行に位置決めされまた回転 軸線67の周りにも回転させられ、これにより半導体サブストレート19上への マスク29の極めて高い精度での結像が得られ、上述したように、サブミクロン のレンジの精密な寸法の半導体サブストレートを本発明によるリソグラフ装置に よって製造することができる。 上述の本発明によるリソグラフ装置は、集積電子半導体回路の製造における半 導体サブストレートの露光に使用される。更に、代案として、このようなリソグ ラフ装置はサブミクロンレンジの微細寸法の構造を有する他の製品の製造もマス クパターンをリソグラフ装置によってサブストレート上に結像して行うことがで きる。集積した光学装置の構造又は磁気ドメインメモリの導入及び検出パターン 並びに液晶ディスプレイパターンの構造にも適用できる。 上述のリソグラフ装置の第1位置決め装置21はローレンツリング力のみを発 生する第1リニアモータと、普通の第2及び第3のリニアモータとを設けた駆動 ユニットを有するとともに、上述のリソグラフ装置の第2位置決め装置31はロ ーレンツ力のみを発生する第1リニアモータと、単独の普通の第2リニアモータ とを設けた駆動ユニットを有する。更に、本発明は異なるタイプの駆動ユニット を設けたサブストレートホルダ及びマスクホルダのための位置決め装置にも関す るものである。この例としては、ヨーロッパ特許公開第0498496号に記載 のリソグラフ装置におけるサブストレートホルダの駆動装置に使用される駆動ユ ニットがある。 上述のリソグラフ装置は、サブストレートホルダ1を支持するマシンフレーム 45と、合焦装置3と、マスクホルダ5と、位置決め装置21,31の反作用力 が伝達されるフォースフレーム41とを有する。このマシンフレーム45はフォ ースフレーム41に属するベース39から動力学的に絶縁される。更に、本発明 は、このようなマシンフレーム及びベースのみを有し、サブストレートホルダ及 びマスクホルダの位置決め装置の反作用力をマシンフレームに伝達するリソグラ フ装置に関するものである。このようなマシンフレームは、例えば、ヨーロッパ 特許公開第0498496号に記載のリソグラフ装置に使用される。 最後に、本発明は、上述のフォースアクチュエータ装置を設けない、又はマス クホルダの重心移動のみを補償することができる補償力を供給するフォースアク チュエータ装置を設けたリソグラフ装置もカバーすることに注意されたい。この ようなフォースアクチュエータ装置は、例えば、リソグラフ装置の合焦装置が比 較的大きな縮小率を有し、従って、マスクホルダの重心移動よりもサブストレー トホルダの重心移動が比較的小さい、またサブストレートホルダの重心移動によ りマシンフレームに比較的小さい機械的振動を生ずる場合に設けることが考えら れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 515F (72)発明者 スペーリング フランク ベルンハルト オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 メイエル ヘンドリクス ヨハネス マリ ア オランダ国 5508 ベーカー フェルトホ ーフェン ヘクセンベルク 7 (72)発明者 ファン エイク イアン オランダ国 5621 ベーアー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.Z軸方向に見て、Z軸方向に直交するX軸方向及びこのX軸方向とZ軸方向 の双方に直交するY軸方向に平行に第1位置決め装置によって位置決めされるサ ブストレートホルダと、Z軸方向に平行な主軸線を有する合焦装置と、第2位置 決め装置によってX軸方向に平行に位置決めされるマスクホルダと、放射源とを この順序で支持するマシンフレームを有するリソグラフ装置において、前記マス クホルダを第2位置決め装置によってY軸方向に平行に位置決めするとともに、 Z軸方向に平行な回転軸線の周りに回転自在にしたことを特徴とするリソグラフ 装置。 2.第2位置決め装置には、前記マスクホルダをX軸方向及びY軸方向に平行に 比較的僅かな距離わたり位置決めすることができ、かつ前記マスクホルダの回転 軸線の周りに回転することができる第1リニアモータと、前記マスクホルダをX 軸方向に平行に比較的大きな距離にわたり位置決めすることができる第2リニア モータとを設けた請求項1記載のリソグラフ装置。 3.リソグラフ装置に設けたフォースフレームであって、このフォースフレーム は、前記マシンフレームから動力学的に絶縁し、かつ露光中にマスクホルダによ って第2位置決め装置に加わりまた第2位置決め装置によってマスクホルダに加 わる駆動力から生ずる反作用力が前記フォースフレームにのみ伝達されるように 前記第2位置決め装置の固定部分を支持するフォースフレームを設けた請求項1 又は2記載のリソグラフ装置。 4.動作中第2位置決め装置の磁石装置及び電気コイル装置のローレンツ力によ ってのみ前記マスクホルダを前記第2位置決め装置の固定部分に連結した請求項 3記載のリソグラフ装置。 5.前記磁石装置及び前記電気コイル装置を第1リニアモータに属するものとし 、第2リニアモータは、前記フォースフレームに固定した固定部分と、前記固定 部分の案内上でX軸方向に平行に移動自在の可動部分とを有し、前記第1リニア モータの磁石装置を前記マスクホルダに固定し、また前記第1リニアモータの前 記電気コイル装置を前記第2リニアモータの前記可動部分に固定した請 求項2又は4記載のリソグラフ装置。 6.動作中電気コントローラによって制御し、マシンフレームに補償力を発生す るフォースアクチュエータ装置を設け、この補償力は、前記マシンフレームの基 準点の周りの機械的モーメントが、前記マスクホルダに作用する重力の前記基準 点の周りの機械的モーメントの値に等しい値を有し、前記重力の機械的モーメン トの方向とは逆の向きを有するものとした請求項1乃至5のうちのいずれか一項 に記載のリソグラフ装置。 7.動作中電気コントローラによって制御し、マシンフレームに補償力を発生す るフォースアクチュエータ装置を設け、この補償力は、前記マシンフレームの基 準点の周りの機械的モーメントが、前記サブストレートホルダに作用する重力の 前記基準点の周りの機械的モーメントと、前記マスクホルダに作用する重力の前 記基準点の周りの機械的モーメントとの和の値に等しく、前記補償力の機械的モ ーメントの方向が前記和の機械的モーメントの方向とは逆向きとなるようにした 請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のリソグラフ装置。 8.互いに三角形の形態をなすよう配列した3個の動力学的アイソレータによっ てリソグラフ装置のベースに前記マシンフレームを配置し、前記フォースアクチ ュエータ装置を3個の個別のフォースアクチュエータにより構成し、各フォース アクチュエータをそれぞれ個々の動力学的アイソレータに一体にした請求項6又 は7記載のリソグラフ装置。
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