JPH0610651Y2 - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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JPH0610651Y2
JPH0610651Y2 JP1985204214U JP20421485U JPH0610651Y2 JP H0610651 Y2 JPH0610651 Y2 JP H0610651Y2 JP 1985204214 U JP1985204214 U JP 1985204214U JP 20421485 U JP20421485 U JP 20421485U JP H0610651 Y2 JPH0610651 Y2 JP H0610651Y2
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coil
coil winding
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coil bobbin
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道男 石川
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、トランスや各種コイル装置に使用されるコイ
ルボビンに関する。
〈従来の技術〉 トランスや各種のコイル装置に使用されるコイルボビン
として、従来より、コイル巻枠部及び端子部を、熱可塑
性絶縁樹脂を用いて一体成形したものが多用されてい
る。フライバック.トランス等の高圧タイプのものでは
特にこの傾向が著しい。熱可塑性絶縁樹脂は、成形性が
良く、量産性、微細加工性に優れていること、電気絶縁
性が高いこと、コストが安価であること、撓性に優れ機
械的強度が大きいこと等の点で、熱可塑性絶縁樹脂に勝
っているからである。
しかしながら、コイルボビン全体を熱可塑性絶縁樹脂に
よって形成した場合、コイル巻枠部のみならず、端子部
も熱可塑性絶縁樹脂でなるため、リード端子に対するコ
イル端末の半田付け時に、溶融半田熱によって、端子部
の熱可塑性絶縁樹脂が軟化して変形してしまい、リード
端子抜け等の問題を生じ易いこと、軟化、変形した端子
部の樹脂に半田が付着して、絶縁耐力を低下させるこ
と、これらの問題を解消するために、後工程で修正作業
が必要になり、量産性が低下すること等の問題点を生じ
る。
上述する熱可塑性絶縁樹脂の問題点を解決する手段とし
て、熱可塑性絶縁樹脂にガラス粉末等の耐熱材を混入し
て、耐熱性を向上させる試みもなされているが、充分で
はなく、却って熱可塑性絶縁樹脂の利点が損なわれ、コ
ストアップを招いてしまっていた。別の手段として、コ
イル端末の半田付け方法を改善し、半田熱によって熱可
塑性絶縁樹脂が軟化するのを防止する試みもなされた
が、半田付け作業が面倒になり、量産性が低下するいう
問題点があった。
上述のような問題点解決を狙った従来技術としては、実
開昭56−84310号公報に開示されたものがある。
この従来技術は、第5図に示すように、コイル巻枠部1
は熱可塑性絶縁樹脂で形成し、このコイル巻枠部1に対
して、熱硬化性樹脂でなる端子部2を結合させたもので
ある。端子部2は熱硬化性樹脂でなるブロック状の絶縁
体2Aの一端面にピン状の端子2Bを植設してあり、絶
縁体2Aの他面側をコイル巻枠部1Aの軸方向の一端面
側に設けられた鍔部1Bに結合して組立てられる。
この従来技術の場合、ボビン本体部となるコイル巻枠部
1を熱可塑性樹脂によって形成してあるので、この部分
で、熱可塑性樹脂の特長を充分に活し、成形性、量産
性、微細加工性に優れ、電気絶縁性が高く、コストが安
価で、機械的強度の大きなコイルボビンが得られる。
一方、コイル端末半田付け時に半田熱を受ける端子部2
は熱硬化性樹脂で形成してあるから、端子部2が溶融半
田熱によって軟化、変形したりせず、耐熱強度の充分に
大きなコイルボビンが得られる。同様の技術は、実開昭
52−33041号公報にも開示されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、実開昭56−84310号公報に開示さ
れた従来技術においては、コイル巻枠部とは別に成形さ
れたブロック状の端子部を、コイル巻枠部の鍔部に面接
触的に取付ける構造であるため、次のような問題点を生
じる。
(イ)コイルボビンの軸方向長さが、端子部2を構成す
る絶縁体2Aの分だけ大きくなる。このため、全体形状
が大型化し、小型化の要求の強い用途には適しない。
(ロ)コイル巻枠部1と端子部2とが、鍔部1Bの端面
と絶縁体2Aの端面とで、面接触状態で結合されるた
め、組立時または組立後に面ズレを生じ易く、端子2B
に接続したリード線が上記面ズレによって断線してしま
う等の問題点を生じ易い。
(ハ)コイル巻枠部1と端子部2との結合に当っては、
鍔部1Bと絶縁体2Aの接触界面に接着剤を塗布して接
着固定するか、フック結合、ネジ止め等の手段によって
機械的に結合する必要がある。しかし、接着固定手段を
とった場合には、接着剤塗布工程が必要となり、組立工
程が増えるという問題点の他に、接着剤が鍔部1Bと絶
縁体2Aの接触界面からコア挿通孔1Cの方向にはみ出
して、コア挿通孔径を縮小させ、コアが入りにくくなっ
たり、反対に外周方向に流れ出して周囲を汚してしまう
等の問題点を生じる。機械的結合手段の場合には、いわ
ゆるガタを皆無にすることができず、鍔部1Bと絶縁体
2Aとの間に前記ガタによる面ズレを生じてしまうた
め、コイル端末断線の危険がつきまとう。
(ニ)端子部の形状を、コイル巻枠の形状に適合させな
ければならないため、コイル巻枠の形状が異なる毎に、
異なる端子部を用意しなければならない。このことは、
コイル巻枠が異なる毎に、別々の端子部成形用金型を用
意しなければならないことを意味する。このため、金型
の個数が増え、それがコイルボビンのコストに反映さ
れ、コスト高になる。
(ホ)複数の端子2Bを同一の絶縁体2Aに植設する構
造であるので、端子2Bの本数が異なる毎に、異なる端
子部2を使用しなければならない。このことは、端子数
が異なる毎に、端子部2を成形するための金型を用意し
なければならないことを意味する。このため、金型の個
数が増え、それがコイルボビンのコストに反映され、コ
スト高になる。
(ヘ)端子数の異なる端子部毎に、金型を交換しなけれ
ばならないため、量産性が低下する。
(ト)端子数の異なる端子部毎に区分けした在庫管理及
び納期管理が必要になるため、これらの管理作業に大き
な労力を必要とし、これらもコストに反映される。
実開昭52−33041号公報に開示された技術も同様
の問題を生じる。
本考案の課題は、上述する問題点を解決したコイルボビ
ンを提供することである。
〈課題を解決するための手段〉 上述した課題解決のため、本考案に係るコイルボビン
は、コイル巻枠部と、端子部と、複数のピン状の端子と
を含んでおり、 前記コイル巻枠部は、熱可塑性絶縁樹脂でなり、コイル
巻軸方向の少なくとも一端部に設けられた鍔部に、軸方
向の外端面から厚み方向に向かう複数の孔を有し、前記
孔がほぼ同一の孔形状を有し互いに独立して設けられて
おり、 前記端子部は、複数個備えられており、前記端子部のそ
れぞれは、熱硬化性絶縁体で構成され、前記孔に適合す
るほぼ同一の外形形状を有すると共に、前記孔内に互い
に独立に嵌合挿着されて前記コイル巻枠部に取付けられ
ており、 前記ピン状端子は、各一本が前記端子部のそれぞれに植
設されている。
〈作用〉 コイルボビン本体部分となるコイル巻枠部が熱可塑性絶
縁樹脂でなるから、熱可塑性絶縁樹脂の特長たる成形
性、量産性、微細加工性、電気絶縁性、低コスト、機械
的強度等を充分に活すことができ、また、端子部が熱硬
化性絶縁樹脂で形成されているから、端子にコイル端末
を半田付けする場合、端子部が溶融半田熱によって軟化
したり変形したりすることがない。
しかも、端子部をコイル巻枠部の鍔部に形成された孔内
に嵌合挿着してあるから、コイル巻枠部と端子部とを分
けて結合する構造をとったにも拘わらず、全体の形状が
大型化することがない。
また、端子部を孔内に嵌合挿着することで、組立時また
は組立後に、面ズレまたはガタを生じる余地がなくな
り、面ズレ、ガタによるコイル端末断線事故が皆無とな
る。
更に、孔内に端子部を嵌合挿入する構造であるから、仮
に接着剤を塗布して両者間の結合強度を高めた場合で
も、接着剤がコア挿通孔の方向にはみ出して、コア挿通
孔径を縮小させ、コアが入りにくくなったり、反対に外
周方向に流れ出して周囲を汚してしまうといった事態を
引起こすことが皆無である。
コイル巻枠部は熱可塑性絶縁樹脂でなり、端子部は熱硬
化性絶縁体で構成され孔内に個別に嵌合挿着されてコイ
ル巻枠部に取付けられているから、比較的硬度の高い熱
硬化性絶縁体でなる端子部を、弾性変形を生じ易い熱可
塑性絶縁樹脂でなるコイル巻枠部の孔内に嵌合挿入した
とき、熱可塑性絶縁樹脂の撓み変形を利用して、コイル
巻枠部と端子部とを、互いに強くかしめる嵌合構造が得
られる。このため、コイル巻枠部と端子部との間に、簡
単な構造で、機械的接続強度の高い接続構造を形成でき
る。
コイル巻枠部は孔がほぼ同一の孔形状を有し互いに独立
して設けられており、端子部はそれぞれが孔に適合する
ほぼ同一の外形形状を有しており、ピン状端子は各一本
が端子部のそれぞれに植設されているから、コイル巻枠
部の形状が変化した場合でも、それに影響を受けること
なく、コイル巻枠部の孔内に端子部を挿入することによ
って組み立てることができる。このことは、端子部を成
形するための金型として、コイル巻枠部の形状に無関係
に、ただ一種の金型を備えるだけでよいことを意味す
る。このため、金型の個数が激減し、それがコイルボビ
ンのコストに反映され、大幅なコストダウンになる。
また、コイルボビンが変わったために端子数が変化した
場合でも、同一形状及び構造の端子部を、必要な数だけ
用意し、孔に挿入するだけでよい。このことは、端子部
を成形するための金型として、端子の数に無関係に、た
だ一種の金型を備えるだけでよいことを意味する。この
ため、金型の個数が激減し、それがコイルボビンのコス
トに反映され、大幅なコストダウンになる。
また、端子部の成形に当り、金型交換が不要であるか
ら、端子部の量産性、延いてはコイルボビンの量産性が
向上する。
しかも、ただ一種の端子部の在庫管理及び納期管理で済
むから、これらの管理作業に要する労力が激減し、その
反射的効果としてコストダウンが図られる。
〈実施例〉 第1図は本考案に係るコイルボビンの部分断面図であ
る。図において、1はコイル巻枠部で、軸方向の両端に
鍔部11、12を有するドラム状に形成されている。鍔
部11の所定箇所には、適当な間隔で、軸方向の外端面
側から厚み方向に向う孔13が形成されている。孔13
は、外端面側で孔径の大きな段付状となっている。この
コイル巻枠部1はPBT等の熱可塑性絶縁樹脂によって
一体成形されている。
上述のように、ボビン本体部分となるコイル巻枠部1が
熱可塑性絶縁樹脂によって形成されているので、熱可塑
性絶縁樹脂の特長たる成形性、量産性、微細加工性、電
気絶縁性、低コスト、機械的強度等を充分に活すことが
できる。
鍔部11に設けられた孔13内には、軸方向の端面側か
ら端子部2が嵌合挿着されている。端子部2は、孔13
の内形に適合する外形の段付状の熱硬化性絶縁樹脂21
にピン状の端子22の一端部を植設したものである。孔
13に対する端子部2の挿着手段は、代表的には圧入で
あるが、接着剤を塗布して接着してもよい。端子部2を
構成する熱硬化性絶縁樹脂としては、200℃〜400
℃の溶融半田中に10秒前後浸しても著しい変形または
損傷を受けないものが望ましい。このような熱硬化性絶
縁樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等をあ
げることができる。
上述のように、端子部2が熱硬化性絶縁樹脂で形成され
ていると、端子22にコイル端末を半田付けする場合、
端子部2が溶融半田熱によって軟化したり変形したりす
ることがない。
しかも、端子部2が鍔部11に形成された孔13内に挿
着されているから、コイル巻枠部1と端子部2とを分け
て結合する構造をとったにも拘わらず、全体の形状が大
型化することがなく、小型化の要求にも充分に応えるこ
とができる。
また、端子部2を孔13内に嵌合挿着することで、組立
時または組立後に面ズレを生じる余地がなくなり、面ズ
レによるコイル端末断線事故が皆無となる。しかも、孔
13及び端子部2が段付による嵌合挿着構造となってい
るので、鍔部11の厚み方向に段部による位置決め作用
が働き、端子22の長さが一定になる。
更に、孔13内に端子部2を嵌合挿入する構造であるか
ら、仮に接着剤を塗布して両者間の結合強度を高めた場
合でも、接着剤がコア挿通孔14の方向にはみ出して、
コア挿通孔径を縮小させ、コアが入りにくくなったり、
反対に外周方向に流れ出して周囲を汚してしまうといっ
た事態を引起こすことが皆無である。
更に、コイル巻枠部1は熱可塑性絶縁樹脂でなり、端子
部2は熱硬化性絶縁体で構成されているから、比較的硬
度の高い熱硬化性絶縁体でなる端子部2を、弾性変形を
生じ易い熱可塑性絶縁樹脂でなるコイル巻枠部1の孔1
3内に嵌合挿入したとき、熱可塑性樹脂の撓み変形を利
用して、コイル巻枠部1と端子部2とを、互いに強くか
しめる嵌合構造が得られる。このため、コイル巻枠部1
と端子部2との間に、簡単な構造で、機械的接続強度の
高い接続構造を形成できる。
コイル巻枠部1は、孔13がほぼ同一の孔形状を有し、
互いに独立して設けられている。端子部2は複数備えら
れそれぞれが孔13に適合するほぼ同一の外形形状を有
している。端子22は各一本が端子部2のそれぞれに植
設されている。このような構造であると、コイル巻枠部
1の形状が変化した場合でも、それに影響を受けること
なく、コイル巻枠部1の孔13内に端子部2を挿入する
ことによって組み立てることができる。このことは、端
子部2を成形するための金型として、コイル巻枠部1の
形状に無関係に、ただ一種の金型を備えるだけでよいこ
とを意味する。このため、金型の個数が激減し、それが
コイルボビンのコストに反映され、大幅なコストダウン
になる。
また、コイルボビンが変ったために端指数が変化した場
合でも、同一形状及び構造の端子部2を、必要な数だけ
用意して孔13に挿入するだけでよい。このことも、ま
た、端子部2を成形するための金型として、端子22の
数に無関係に、ただ一種の金型を備えるだけでよいこと
を意味する。このため、金型の個数が激減し、それがコ
イルボビンのコストに反映され、コイルボビンの大幅な
コストダウンになる。
また、端子部2の成形に当り、金型交換が不要であるか
ら、端子部2の量産性、延いてはコイルボビンの量産性
が向上する。
しかも、ただ一種の端子部2の在庫管理及び納期管理で
済むから、これらの管理作業に要する労力が激減し、そ
の反射的効果としてコストダウンが図られる。
第2図は本考案にかかるコイルボビンの別の実施例にお
ける平面図、第3図は第2図A−A線上における断面図
である。この実施例では、フライバックトランス等の高
圧トランスに使用されるコイルボビンを示し、筒状に形
成されたコイル巻枠部1の軸方向の一端側に、所定の間
隔をおいて、互いに独立する鍔部11を放射状に突設
し、鍔部11のそれぞれに、段付状の孔13を設けてあ
る。コイル巻枠部1及び鍔部11はPBT等の熱可塑性
絶縁樹脂によって一体成形されている。
そして、各鍔部11に設けられた孔13内に、軸方向の
端面側から、熱硬化性樹脂絶縁体21にピン状の端子2
2の一端部を植設した端子部2を嵌合挿着させてある。
1つの端子部2に備えられる端子22は1本である。
各鍔部11は間隔をおいて互いに独立していて、これに
対して、端子部2を個別的に嵌合挿着する構造となって
いるから、各端子部分間の絶縁沿面距離を充分に確保で
きる。
第4図は第2図及び第3図に示したコイルボビンを用い
た高圧トランスの断面図である。図において、3は本考
案に係るコイルボビンのコイル巻枠部1に巻装された一
次コイル、4はこの一次コイル3の上から装着された二
次コイルボビンである。二次コイルボビン4はコイル巻
枠部が複数に分割されて、各コイル巻枠部に二次コイル
5を分割巻してある。6は外装ケース、7及び8はコア
である。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案によれば、次のような効果を
奏する。
(a)ボビン本体部となるコイル巻枠部で、熱可塑性絶
縁樹脂の特長を充分に活すことができ、成形性、量産
性、微細加工性に優れ、電気絶縁性が高く、コストが安
価で、機械的強度の大きなコイルボビンが得られる。
(b)端子部は熱硬化性絶縁樹脂で形成してあるから、
端子部が溶融半田熱によって軟化したり変形したりせ
ず、端子の抜け等を生じることがなく、耐熱強度の充分
に大きなコイルボビンが得られる。
(c)端子の抜け、半田付着等に対する後修正工程が不
要になり、量産性が向上する。
(d)全体の形状が大型化することなく、小型化の要求
にも充分に応えることができる。
(e)組立時または組立後に、面ズレまたはガタを生じ
る余地がなくなり、面ズレ、ガタによるコイル端末断線
事故が皆無となる。
(f)端子部を鍔部に設けた孔内に嵌合挿着する場合
に、両者間に接着剤を塗布して結合強度を高めた場合で
も、接着剤がコア挿通孔の方向にはみ出して、コア挿通
孔径を縮小させ、コアが入りにくくなったり、反対に外
周方向に流れ出して周囲を汚してしまうといった事態を
引起こすことが皆無である。
(g)コイル巻枠部は熱可塑性絶縁樹脂でなり、端子部
は熱硬化性絶縁体で構成され孔内に個別に嵌合挿着され
てコイル巻枠部に取付けられているから、コイル巻枠部
と端子部との間に、簡単な構造で、機械的接続強度の高
い接続構造を形成できる。
(h)端子部を成形するための金型として、コイル巻枠
部の形状及び端子の数に無関係に、ただ一種の金型を備
えるだけでよく、金型費用が少なくて済み、従って大幅
なコストダウンになる。
(i)端子部の成形に当り、金型交換が不要であるか
ら、端子部の量産性、延いてはコイルボビンの量産性が
向上する。
(j)ただ一種の端子部の在庫管理及び納期管理で済む
から、これらの管理作業に要する労力が激減し、その反
射的効果としてコストダウンが図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るコイルボビンの部分断面図、第2
図は本考案に係るコイルボビンの別の実施例における平
面図、第3図は第2図A−A線上における断面図、第4
図は第2図及び第3図に示したコイルボビンを用いた高
圧トランスの断面図、第5図は従来のコイルボビンの分
解斜視図である。 1……コイル巻枠部、11……鍔部 13……孔、2……端子部 21……熱硬化性絶縁体、22……端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭52−33041(JP,U) 実開 昭56−84310(JP,U) 実公 昭56−54566(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル巻枠部と、端子部と、複数のピン状
    の端子とを含むコイルボビンであって、 前記コイル巻枠部は、熱可塑性絶縁樹脂でなり、コイル
    巻軸方向の少なくとも一端部に設けられた鍔部に、軸方
    向の外端面から厚み方向に向かう複数の孔を有し、前記
    孔がほぼ同一の孔形状を有し互いに独立して設けられて
    おり、 前記端子部は、複数個備えられており、前記端子部のそ
    れぞれは、熱硬化性絶縁体で構成され、前記孔に適合す
    るほぼ同一の外形形状を有すると共に、前記孔内に互い
    に独立に嵌合挿着されて前記コイル巻枠部に取付けられ
    ており、 前記ピン状端子は、各一本が前記端子部のそれぞれに植
    設されている コイルボビン。
  2. 【請求項2】前記熱硬化性絶縁樹脂は、200℃〜40
    0℃の溶融半田中に10秒前後浸しても著しい変形また
    は損傷を受けないものでなる 実用新案登録請求の範囲第1項に記載のコイルボビン。
JP1985204214U 1985-12-30 1985-12-30 コイルボビン Expired - Lifetime JPH0610651Y2 (ja)

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