JPH06106347A - 薄板多層体の中厚板への溶接方法 - Google Patents

薄板多層体の中厚板への溶接方法

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JPH06106347A
JPH06106347A JP21785791A JP21785791A JPH06106347A JP H06106347 A JPH06106347 A JP H06106347A JP 21785791 A JP21785791 A JP 21785791A JP 21785791 A JP21785791 A JP 21785791A JP H06106347 A JPH06106347 A JP H06106347A
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welding
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thin plate
welded
plate
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Mikito Kai
幹人 甲斐
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ASAHI PLANT KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層薄板を中厚板に無欠陥で確実に、かつ良
好な作業性で突き合わせ溶接できる溶接方法を提供す
る。 【構成】 薄板積層体(1)の下面外側に捨て金(4)を、
上面外側に当て金(3)をそれぞれ配置し、この捨て金
(4)と当て金(3)の少なくとも一方に加圧力を作用させ
て、薄板積層体(1)を圧着して多層体(6)を形成する。
この多層体(6)の端面部をグラインダで斜めに面取りし
て開先用傾斜面(7)を形成する。多層体(6)から捨て金
(4)を除去したのち、下側当て板(8)を薄板積層体(1)
の端面から2〜3mm突出した状態で配置する。傾斜開先
面(7)内で上下当て板(3)(8)と薄板積層体(1)とを1
0mm以下のピッチで仮付け固定する。仮付け後に積層体
(1)の端面と中厚板(12)の端面とを突き合わせて配置
し、その溶接線部分をTIG溶接により、一層目を裏波
溶接したのち、多層溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層配置した薄板と中
厚板とを突き合わせ溶接する際の溶接方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えばベローズ等を製造する場合、耐圧性
と弾性とを合わせ持たせるために、薄板を密に積層し、
その積層薄板の端面を数mm〜30mm程度の肉厚を有する
中厚乃至厚板(以下、中厚板という)の端面に突き合わせ
溶接しているのであるが、従来、積層配置した薄板を中
厚板の端面に突き合わせ溶接する場合、積層した薄板を
スポット溶接で一体化し、この一体化した薄板積層体を
中厚板の端面に突き合わせ状態で配置して溶接するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の溶接
方法では、複数の薄板を積層してスポット溶接により一
体化させ、一体化した積層薄板と中厚板を突き合わせ溶
接しているが、スポット溶接した積層薄板では、各薄板
同士は部分的に溶着しているだけであるから、各薄板同
士間に存在するエアを完全に排除することが困難で、中
厚板に突き合わせ溶接する際にこのエアが溶接金属内に
入り込んで溶接欠陥になるという問題がある。
【0004】しかも、積層薄板の密着度が弱いことか
ら、一体性が弱く、本溶接時に大きな溶接電流をかける
と各薄板が溶け落ちる虞れがあり、弱い溶接電流で本溶
接を行わなければならず、作業性が悪いという問題があ
った。本発明は、このような点に着目してなされたもの
で、積層薄板と中厚板とを無欠陥で確実に、かつ良好な
作業性で溶接できる溶接方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、薄板積層体の最下位薄板の下面外側に捨
て金を配置するとともに、最上位薄板の上面外側に当て
金を配置し、捨て金と当て金の少なくとも一方に加圧力
を作用させることにより、薄板積層体を捨て金及び当て
金とで挟圧することにより一体の多層体を形成し、圧着
することにより一体化した多層体の端面部をグラインダ
で斜めに面取りして開先用傾斜面を形成し、多層体から
捨て金を除去するとともに、下側当て板を薄板積層体の
最下位薄板の端面から2〜3mm突出した状態で配置して
傾斜開先面を有する溶接多層体を形成し、この溶接多層
体の傾斜開先面内で上下当て板と薄板積層体とを10mm
以下のピッチで仮付け固定し、仮付けした溶接多層体の
端面に溶接する中厚板の端面を突き合わせて配置し、突
き合わせ配置した溶接多層体と中厚板をTIG溶接によ
り、一層目を裏波溶接したのち、多層溶接するようにし
たことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明では、薄板積層体の最下位薄板の下面外
側に捨て金を配置するとともに、最上位薄板の上面外側
に当て金を配置し、捨て金と当て金の少なくとも一方に
加圧力を作用させることにより、薄板積層体を捨て金及
び当て金とで挟圧することにより一体の多層体を形成
し、圧着することにより一体化した多層体の端面部をグ
ラインダで斜めに面取りして開先用傾斜面を形成し、多
層体から捨て金を除去するとともに、下側当て板を薄板
積層体の最下位薄板の端面から2〜3mm突出した状態で
配置して傾斜開先面を有する溶接多層体を形成し、この
溶接多層体の傾斜開先面内で上下当て板と薄板積層体と
を10mm以下のピッチで仮付け固定しているから、各薄
板間からエアを排除した状態で密着させることができ、
本溶接時に溶着金属内にエアが混入することがなくな
る。しかも溶接多層体自体が中厚板と同等の厚みを有す
る板体となるから、十分な溶接電流でしっかりと溶接す
ることができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施手順例を示す概略図であ
る。符号(1)は超音波洗浄を施すことによりスラッジを
除去した板厚0.3mmのステンレス鋼板(2)を複数枚重
ね合わせて形成した薄板積層体であり、この薄板積層体
(1)の上面に板厚3mmのステンレス鋼板製当て金(3)を
配置するとともに、薄板積層体(1)の下面に板厚2mmの
ステンレス鋼板製捨て金(4)を配置し、この当て金(3)
と捨て金(4)に緊縛手段(5)からの加圧力を作用させ
て、当て金(3)、薄板積層体(1)、捨て金(4)を圧着す
ることにより一体化させて多層体(6)を形成する。な
お、この多層体(6)は構成板材同士の各当接面を全面で
密着させることにより、構成板材間に空気層が残らない
ようにしてある。
【0008】一体化した多層体(6)の一端面部を垂直線
に対して30〜40度傾斜させてグラインダで面取りす
ることにより、多層体(6)の一端面を傾斜開先面(7)に
形成する。そして、傾斜開先面(7)を形成した多層体
(6)から捨て金(4)を取り除き、板厚2mmのステンレス
鋼板製下当て金(8)を薄板積層体(1)の下面に配置し、
内張り治具で下側当て金(8)を薄板積層体(1)の下面に
密着させて溶接多層体(10)を形成する。このとき、下側
当て金(8)は、その先端部が薄板積層体(1)の下端縁よ
り2〜3mm突出する状態に配置する。
【0009】溶接多層体(10)の開先傾斜面内で、下側当
て金(8)と薄板積層体(1)及び当て金(3)を仮付け溶接
により一体化させる。この仮付け溶接は約5mmピッチで
行う。そして、この溶接多層体(10)の端面と、溶接する
中厚ステンレス鋼板(12)の端面とが接当する状態に突き
合わせ配置し、その接当部をTIG溶接により仮付け溶
着する。このとき、溶接多層体(10)の中厚ステンレス鋼
板(12)の下面が同一面内に位置するように、溶接線(13)
部分に内張り治具(14)が配置してある。そして、内張り
治具(14)を取り外した後、TIG溶接により本溶接す
る。なお、この本溶接時、一層目は裏波溶接がなされ
る。
【0010】なお、上記実施例では、積層する薄板を
0.3mmのステンレス鋼板としたが、この溶接方法は中
厚板に突き合わせ溶接することが難しい板厚0.8mm以
下の薄板の場合に効果がある。また上記実施例では、上
下当て金(3)(8)と薄板積層体(1)との仮付け溶接を5
mmピッチで行っているが、この仮付け溶接のピッチが粗
いと本溶接時に薄板積層体(1)の密着度が低下すること
から、この仮付け溶接のピッチは10mm以下であること
が望ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明では、薄板積層体の最下位薄板の
下面外側に捨て金を配置するとともに、最上位薄板の上
面外側に当て金を配置し、捨て金と当て金の少なくとも
一方に加圧力を作用させることにより、薄板積層体を捨
て金及び当て金とで挟圧することにより一体の多層体を
形成し、圧着することにより一体化した多層体の端面部
をグラインダで斜めに面取りして開先用傾斜面を形成
し、多層体から捨て金を除去するとともに、下側当て板
を薄板積層体の最下位薄板の端面から2〜3mm突出した
状態で配置して傾斜開先面を有する溶接多層体を形成
し、この溶接多層体の傾斜開先面内で上下当て板と薄板
積層体とを10mm以下のピッチで仮付け固定しているか
ら、各薄板間からエアを排除した状態で密着させること
ができ、本溶接時に溶着金属内にエアが混入することが
なくなる。しかも溶接多層体自体が中厚板と同等の厚み
を有する板体となるから、十分な溶接電流でしっかりと
溶接することができる。これにより、積層下薄板を中厚
板に突き合わせ溶接により無欠陥でしっかりと溶着する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施手順例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…薄板積層体、 2…薄板、3…
当て金、 4…捨て金、6…多
層体、 7…開先用傾斜面、8
…下側当て板、 10…溶接多層体、
12…中厚板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.8mm以下の薄板(2)を多数積層して
    なる薄板積層体(1)の端面を中厚板(12)の端面部分に突
    き合わせ溶接するに当り、 薄板積層体(1)の最下位薄板の下面外側に捨て金(4)を
    配置するとともに、最上位薄板の上面外側に当て金(3)
    を配置し、 捨て金(4)と当て金(3)の少なくとも一方に加圧力を作
    用させることにより、薄板積層体(1)を捨て金(4)及び
    当て金(3)とで挟圧することにより一体の多層体(6)を
    形成し、 圧着することにより一体化した多層体(6)の端面部をグ
    ラインダで斜めに面取りして開先用傾斜面(7)を形成
    し、 多層体(6)から捨て金(4)を除去するとともに、下側当
    て板(8)を薄板積層体(1)の最下位薄板の端面から2〜
    3mm突出した状態で配置することにより傾斜開先面(7)
    を有する溶接多層体(10)を形成し、 この溶接多層体(10)の傾斜開先面(7)内で、上下当て板
    (3)(8)と薄板積層体(1)とを10mm以下のピッチで仮
    付け固定し、 仮付けした溶接多層体(10)の端面に溶接する中厚板(12)
    の端面を突き合わせて配置し、 突き合わせ配置した溶接多層体(10)と中厚板(12)とをT
    IG溶接により、一層目を裏波溶接したのち、多層溶接
    するようにした薄板多層体の中厚板への溶接方法。
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