JPH0610529U - 繊維強化シートの貼付装置 - Google Patents

繊維強化シートの貼付装置

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JPH0610529U JP5118592U JP5118592U JPH0610529U JP H0610529 U JPH0610529 U JP H0610529U JP 5118592 U JP5118592 U JP 5118592U JP 5118592 U JP5118592 U JP 5118592U JP H0610529 U JPH0610529 U JP H0610529U
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fiber reinforced
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着剤の塗布および繊維強化シートの繰出
し、そして繊維強化シートを壁面に押付けるという一連
の動作を、装置自体の移動によって行うことにより余分
な動力源を廃止し、かつ、繊維強化シートの貼付けをむ
ら無く行う。 【構成】 下方移動するフレーム12の中間部分に繊維
強化シート22の巻取ドラム14を支持する。互いに圧
接する第1ゴムローラ44と第2ゴムローラ48とを備
えて離形紙分離機構36を構成し、繊維強化シート22
の離型紙52を第1,第2ゴムローラ44,48間に取
り込む。巻取ドラム14と第2ゴムローラ48とをスプ
ロケット26,56およびチェーン58を介して連動す
る。フレーム12の下端部に、接着剤を壁面Wに塗布す
る第1,第2塗布ローラ64,66を設ける。フレーム
12の上端部に繊維強化シート22を壁面Wに押付ける
第1,第2押えローラ94,96を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンクリート等の外壁面に繊維強化シートを貼付けて補強する際に 、この繊維強化シートの貼付けを自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート製の既存構造物を補強するに、炭素繊維等を用いた繊維強化シー トを外壁面に貼付ける方法および装置が、特開平2ー153170号公報によっ て提案されている。即ち、この方法による繊維強化シートの貼付けは、繊維強化 シートをロール状に巻回し、この繊維強化のロール自体を接着剤を塗布した壁面 に当接させ、この状態でロールを走行させることにより繊維強化シートを順次繰 出して、この繰出された繊維強化シートを壁面に順次貼付けて行くものである。
【0003】 そして、かかる方法を用いて繊維強化シートの貼付装置が構成され、ロール回 転方向の前段に第1の接着剤塗布機を配すと共に、このロールの直後に繰出され た繊維強化シートの押えローラを配し、更に、最後段に第2の接着剤塗布機を配 すようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の繊維強化シートの貼付装置にあっては、接着剤塗 布機として接着剤の吹付機が開示されており、この吹付機によって壁面に接着剤 が塗布されるようになっている。また、ローラから繰出された繊維強化シートは 、単一の押えローラによって接着剤塗布面に押付けられるようになっている。
【0005】 このため、前記吹付機を駆動するための動力源、例えば電気モータを必要とし 、従って、このモータに通電するための電気配線を、移動する貼付装置に対して 配索しなければならず、その配線が複雑化されてしまう。また、前記吹付機では 吹き付ける中心部とその周縁部とで、どうしても接着剤の塗布密度が異なり、接 着剤の塗布むらを生じてしまい、延いては、繊維強化シートの貼付け強度を均一 に行うことができなくなってしまう。
【0006】 更に、単一の押えローラで繊維強化シートをローラに押さえ付けるため、この 押えローラの押付け力の加減により、繊維強化シートの押付けを均一に行うこと ができず、やはり貼付け強度の低下が来されてしまう恐れがあるという課題があ った。
【0007】 そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑みて、接着剤の塗布および繊維強化シ ートの繰出し、そして繊維強化シートを壁面に押付けるという一連の動作を、装 置自体の移動によって行うことにより余分な動力源を廃止し、かつ、繊維強化シ ートの貼付けをむら無く行うことができる繊維強化シートの貼付装置を提供する ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本考案は、壁面との間に略一定の間隔を保って移 動するフレームと、フレームの移動方向中間部に回転可能に支持される繊維強化 シートの巻取ドラムと、巻取ドラムから繰出される繊維強化シートに添着された 離形紙を、巻取ドラムの回転に連動して順次剥離する離形紙分離機構と、フレー ムの移動方向先端部に設けられ、接着剤の貯溜部から供給される接着剤を壁面に 塗布する、フレームの移動方向に配置した複数の塗布ローラと、フレームの移動 方向後端部に設けられ、離形紙分離機構で分離された繊維強化シートを接着剤が 塗布された壁面に押圧する、フレームの移動方向に配置した複数の押えローラと 、前記塗布ローラおよび前記押えローラを、それぞれ適宜な付勢力をもって壁面 に押圧し、この押圧力により塗布ローラおよび押えローラをフレームの移動に伴 って自転させる付勢手段と、を備えることにより構成する。
【0009】
【作用】
以上の構成により本考案の繊維強化シートの貼付装置にあっては、フレームが 壁面に沿って移動することにより、付勢手段を介して壁面に押圧された塗布ロー ラおよび押えローラは、壁面への押圧力によりフレームの移動に伴って自転し、 塗布ローラで接着剤を壁面に塗布すると共に、押えローラで繊維強化シートを壁 面に押圧する。このとき、巻取ドラムから繰出された繊維強化シートは、押えロ ーラで壁面に押圧された状態でフレームが移動するため、この巻取ドラムはフレ ームの移動に伴って回転し、繊維強化シートを順次繰出して行く。また、繊維強 化シートが巻取ドラムに巻回された状態で添着されている離形紙は、巻取ドラム の回転に連動する離形紙分離機構によって順次剥離される。
【0010】 ところで、前記繊維強化シートの貼付けの前段階で行われる接着剤の塗布は、 フレームの移動方向に配置した複数の塗布ローラで行われるため、最初の塗布ロ ーラで一次的に塗布した接着剤を、残りの塗布ローラで更に均等にならすことが できるため、接着剤の塗布むらを無くして一様な接着層を形成することができる 。また、巻取ドラムから繰出された繊維強化シートを接着剤が塗布された壁面に 押付けるに、フレームの移動方向に配置した複数の押えローラで行われるため、 最初の押えローラで押付けた繊維強化シートを、残りの押えローラで更に押付け ることができるため、この繊維強化シートを均等に貼付けてその強度を著しく大 きくすることができる。更に、かかる一連の繊維強化シートの貼付け動作がフレ ームの移動に伴って行われるため、この貼り付け動作を行うために余分な駆動源 を必要としない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図12 は本考案にかかる繊維強化シートの貼付装置の一実施例を示し、図1は貼付装置 全体の側面図、図2は貼付装置全体の正面図、図3は図2中のA−A線断面図、 図4は図2中B−B線断面図、図5は図2中C−C線断面図、図6は図1中D− D線断面図、図7は図1中E−E線断面図、図8は図2中F−F線断面図、図9 は塗布ローラ支持部分の桟部材を示す平面図、図10は同正面図、図11は塗布 ローラのスライド軸を示す側面図、図12は塗布ローラのガイド板を示す側面図 である。
【0012】 即ち、本実施例の繊維強化シートの貼付装置10は、図1,図2に示したよう にフレーム12を備え、このフレーム12に後述する巻取ドラム14,離型紙分 離機構36,接着剤塗布機構60および繊維押え機構92等を取り付けることに より、この貼付装置10が概略構成される。
【0013】 前記フレーム12は上下方向に長辺を有する正面視で矩形状に形成されると共 に、上下端部に背面(図1中右側)方向に取付部12a,12bを突出した側面 視でコ字状に形成され、これら取付部12a,12bを介して図外のゴンドラに 取り付けられるようになっている。ゴンドラは巻取装置を装着した自走式でコン クリート製の壁面Wの頂部に固定されたワイヤーに吊持され、このゴンドラが下 方移動されることに伴って、前記フレーム12も壁面Wとの間に略一定の間隔L を保って下降される。尚、ゴンドラには作業員が搭乗できるようになっている。
【0014】 前記巻取ドラム14は図3,図8に示したように中心部に支軸16が設けられ 、この支軸16から十字状のプレート18を放射状に取り付け、その外周部を支 持板20で互いに連結することにより構成される。そして、前記巻取ドラム14 の外周に、繊維強化シート22を筒状に巻回したロール24を嵌合して固定する ようになっている。また、前記支軸16の一端部には離型紙分離機構36を駆動 するためのスプロケット26が取り付けられる。尚、前記繊維強化シート22の 繊維としては炭素繊維が用いられ、この炭素繊維を一方向に揃えて樹脂を含浸さ せることにより、この繊維強化シート22が構成される。
【0015】 一方、前記支軸16の両端部には一対の軸受メタル28が取り付けられ、これ ら軸受メタル28が、前記フレーム12の中間部分背面(図1中右側)から突設 される一対の支持ブラケット30の上側凹部30aに嵌合されることにより、前 記巻取ドラム14は回転自在に支持される。また、前記フレーム12の前面(図 1中左側)には、前記巻取ドラム14の下端部に位置してブラケット32支持さ れるローラ34が突設され、前記ロール24から繰り出された繊維強化シート2 2を、このローラ34の外周に周回して案内するようになっている。
【0016】 更に、前記ローラ34の下方に位置して離型紙分離機構36が設けられる。こ の離型紙分離機構36は図4にも示したように、フレーム12の前面に若干突出 してブラケット38支持されるローラ40と、フレーム12の背面に上下揺動可 能に突出した揺動ブラケット42に取り付けられる第1ゴムローラ44と、この 第1ゴムローラ44に対向してフレーム12にブラケット46支持される第2ゴ ムローラ48とを備えて構成される。そして、前記揺動ブラケット42をスプリ ング50で下方に引張り付勢することにより、第1,第2ゴムローラ44,48 は互いに圧接されるようになっている。
【0017】 ところで、前記繊維強化シート22は、裏面に離型紙52が添着された状態で 巻回されており、繊維強化シート22がロール24から繰り出される際に、この 繊維強化シート22を前記ローラ34に案内する一方、分離した離型紙52を前 記ローラ40に周回した後、前記第1,第2ゴムローラ44,48間に取り込む ようになっている。また、図5に示したように前記第2ゴムローラ48の支軸5 4の一端部にはスプロケット56が取り付けられ、このスプロケット56と前記 巻取ドラム14のスプロケット26との間にチェーン58が周回されることによ り、巻取ドラム14の回転に連動して第2ゴムローラ48が回転されるようにな っている。
【0018】 前記フレーム12の下端部つまりフレーム12が下降される際の移動方向先端 部に接着剤塗布機構60が設けられる。この接着剤塗布機構60は、接着剤の貯 溜部62から供給される接着剤を壁面Wに塗布する第1,第2塗布ローラ64, 66を備えている。これら第1,第2塗布ローラ64,66は、上下方向つまり フレーム12の移動方向に配置されると共に、それぞれがフレーム12に若干の 出没を可能に取り付けられるようになっており、かつ、これら第1,第2塗布ロ ーラ64,66は壁面W方向に押圧される。
【0019】 前記第1,第2塗布ローラ64,66は図6に示したように、それぞれコ字状 のローラ受け68に回転自在に取り付けられ、このローラ受け68はスライド軸 70を介して、フレーム12の左右両側間に取り付けられた桟部材72に支持さ れる。桟部材72は図9,図10に示したように、中央部にガイド筒74を固設 すると共に、このガイド筒74の両側に適宜間隔を設けて一対のブラケット76 を立設し、かつ、これらブラケット76の更に外側に一対のスプリング受け78 を設けてある。一方、前記ローラ受け68は前記桟部材72にフレーム12の前 面方向で対向し、このローラ受け68の中央部に前記スライド軸70のコ字状取 付部70aをボルト80,ナット80a結合すると共に、このスライド軸70を 前記ガイド筒74内に摺動可能に挿通してある。
【0020】 前記一対のブラケット76にはそれぞれガイドローラ82が対向して取り付け られる一方、前記スライド軸70の上側に図12に示したL字状のガイド板84 が配置され、このガイド板84の一端部が前記ボルト80に共締めされると共に 、他端部がスライド軸70の先端にボルト84固定される。そして、前記ガイド 板84の両側が前記ガイドローラ82に挟持されて、前記スライド軸70の摺動 を案内し、このスライド軸70とガイド筒74との間でこじりが発生されるのを 防止する。
【0021】 また、前記ローラ受け68には、前記桟部材72に設けられた一対のスプリン グ受け78にそれぞれ対向して、一対のスプリング受け86を設け、これら両ス プリング受け78,86間に付勢手段としてのコイルスプリング88をそれぞれ 縮設することにより、前記第1,第2塗布ローラ64,66を壁面W方向に所定 の付勢力をもって常時押圧するようになっている。
【0022】 ところで前記接着剤の貯溜部62は、前記第1塗布ローラ64のローラ受け6 8の下側に取り付けられる。そして、この貯溜部62内には第1塗布ローラ64 に圧接される供給ローラ90が設けられ、第1塗布ローラ64に伴って供給ロー ラ90が回転される。従って、貯溜部62内に溜められた接着剤は、まず、回転 される供給ローラ90に付着し、そして、この供給ローラ90に付着した接着剤 が第1塗布ローラ64に付着して壁面Wに塗布される。
【0023】 前記フレーム12の上端部つまりフレーム12が下降される際の移動方向後端 部に繊維押え機構92が配置される。この繊維押え機構92は、上下方向つまり フレーム12の移動方向に配置される第1,第2押えローラ94,96を備えて いる。これら第1,第2押えローラ94,96は、図7に示す構成をもって、前 記第1,第2塗布ローラ64,66と同様にそれぞれがフレーム12に若干の出 没を可能に、かつ、壁面W方向への付勢力をもって取り付けられる。
【0024】 即ち、前記第1,第2押えローラ94,96は、それぞれコ字状のローラ受け 68を用いて回転自在に取り付けられると共に、このローラ受け68にはスライ ド軸70がボルト80,ナット80a固定される。そして、前記スライド軸70 を桟部材72のガイド筒74に挿通すると共に、このスライド軸70の上側に固 定したガイド板84を、桟部材72のブラケット76に取り付けられた一対のガ イドローラ82間に挟持してある。そして、桟部材72とローラ受け68に設け たスプリング受け78,86間にコイルスプリング88を縮設することにより、 第1,第2押えローラ94,96は常時壁面W方向に押圧される。
【0025】 以上の構成により本実施例の貼付装置10にあっては、ウインチに吊持された ゴンドラに取り付けられたフレーム12を、壁面Wの繊維強化シート22を貼り 付けようとする上端部に位置させる。このとき、ゴンドラに作業員が搭乗してお り、この作業員は貼付装置10による繊維強化シート22の貼付準備を行う。こ の貼付準備は、まず、巻取ドラム14を回転させて繊維強化シート22の端部を ロール24から引き出し、引き出された繊維強化シート22の離形紙52を剥離 して、この離形紙52の端部を離形紙分離機構36のローラ40に周回した後、 一対のゴムローラ44,48間に通して挟持させる。一方、離形紙52が剥離さ れた繊維強化シート22の端部をローラ34に周回させた後、人手により接着剤 を塗布した壁面Wに貼り付ける。そして、この貼り付けられた繊維強化シート2 2の上面に第1,第2押えローラ94,96を位置させて、前記貼付装置10の 初期設定が完了される。
【0026】 このように初期設定された貼付装置10は、フレーム12と壁面Wとの間に略 一定の間隔Lを保ってゴンドラと共に下降される。このとき、第1,第2塗布ロ ーラ64,66および第1,第2押えローラ94,96はそれぞれコイルスプリ ング88を介して壁面Wに押圧されており、フレーム12の下方移動に伴ってこ れら第1,第2塗布ローラ64,66および第1,第2押えローラ94,96は 押圧時の摩擦力をもって自転される。従って、初期設定状態で繊維強化シート2 2の端部が、第1,第2押えローラ94,96に押圧された状態で壁面Wに固着 されているため、フレーム12つまり貼付装置10の下方移動により巻取ドラム 14はこの固着された繊維強化シート22に引っ張られて回転し、繊維強化シー ト22はフレーム12の下方移動量に応じて自動的にロール24から繰出される 。
【0027】 このとき、前記巻取ドラム14の回転に伴ってスプロケット26,56および チェーン58を介してゴムローラ48が回転されるため、このゴムローラ48に 圧接されたゴムローラ44も連れ回りされる。このため、巻取ドラム14から繰 出された繊維強化シート22の離形紙52は、前記一対のゴムローラ44,48 の回転により順次引き込まれるため、この離形紙52を自動的に繊維強化シート 22から分離することができる。
【0028】 一方、前記フレーム12の下降によって第1,第2塗布ローラ64,66が回 転されることにより、まず、第1塗布ローラ64によって貯溜部62内の接着剤 が壁面Wに塗布され、そして、この壁面Wに塗布された接着剤は第2塗布ローラ 66によってならされる。従って、接着剤は第1塗布ローラ64により一時的に 塗布した後、第2塗布ローラ66で更に均等にならすことができるため、接着剤 の塗布むらを無くして一様な接着層を形成することができる。
【0029】 また、前記巻取ドラム14から順次繰出された繊維強化シート22は、第1, 第2押えローラ94,96を介して前記接着剤が塗布された壁面Wに押付けられ る。このとき、一次押えローラ94で繊維強化シート22を押付けた後、第2押 えローラ96で更に押付けることができるため、この繊維強化シート22を均等 に貼付けることができる。従って、強化繊維シート22の貼付け力を著しく増大 し、延いては、この強化繊維シート22を貼付けた壁面Wの強度を著しく大きく することができる。
【0030】 ところで、本実施例にあっては前記巻取ドラム14,離型紙分離機構36,接 着剤塗布機構60および繊維押え機構92の一連の動作が、フレーム12つまり 貼付装置10自体の下降によって行われるため、それぞれを駆動するための余分 な駆動源を必要としない。このため、貼付装置10自体の構成を簡単化し、かつ 、安価に提供することができる。
【0031】 ところで、本実施例の貼付装置10にあっては、これを下方に移動することに より繊維強化シート22を壁面Wに貼付けて行くものを開示したが、これに限る ことなく、貼付装置の移動方向を上方若しくは左右方向とすることができる。尚 、この場合は巻取ドラムをフレームの移動方向中間部に配置し、塗布ローラをフ レームの移動方向先端部に設けると共に、押えローラをフレームの移動方向後端 部に設けることはいうまでもない。
【0032】 また、本実施例では接着剤塗布機構60および繊維押え機構92に、2つの塗 布ローラ64,66および2つの押えローラ94,96をそれぞれ設けたものを 開示したが、これら塗布ローラおよび押えローラは2つに限ることなく3つ以上 設けても良い。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案にかかる繊維強化シートの塗布装置にあっては、 フレームを壁面に沿って移動することにより、付勢手段を介して壁面に押圧され た塗布ローラおよび押えローラが自転され、塗布ローラで接着剤を壁面に塗布す ると共に、押えローラで繊維強化シートを壁面に押圧することができる。また、 繊維強化シートは前記押えローラで押圧された状態でフレームが移動されるため 、このフレームの移動に伴って繊維強化シートを巻取ドラムから自動的に順次繰 出すことができる。更に、繊維強化シートの離形紙は、巻取ドラムの回転に連動 した離形紙分離機構によって自動的に順次剥離することができる。
【0034】 ところで、前記塗布ローラはフレームの移動方向に複数配置してあるため、最 初の塗布ローラで一次的に塗布した接着剤を、残りの塗布ローラで更に均等にな らすことができるため、接着剤の塗布むらを無くして一様な接着層を形成するこ とができる。また、前記押えローラもフレームの移動方向に複数配置してあるた め、最初の押えローラで押付けた繊維強化シートを、残りの押えローラで更に押 付けることができるため、この繊維強化シートを均等に貼付けてその強度を著し く大きくすることができる。
【0035】 また、繊維強化シートの繰出し,離形紙分離機構,塗布ローラおよび押えロー ラによる一連の強化繊維シートの貼付け動作がフレームの移動に伴って行われる ため、この貼付け動作を行うために余分な駆動源を必要としない。このため、貼 付装置の構成を簡単化できることと相俟って装置自体のコストを低下させること ができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す貼付装置全体の側面図
である。
【図2】本考案の一実施例を示す貼付装置全体の正面図
である。
【図3】図2中のA−A線断面図である。
【図4】図2中のB−B線断面図である。
【図5】図2中のC−C線断面図である。
【図6】図1中のD−D線断面図である。
【図7】図1中のE−E線断面図である。
【図8】図2中のF−F線断面図である。
【図9】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラ支持
部分の桟部材を示す平面図である。
【図10】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラ支
持部分の桟部材を示す正面図である。
【図11】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラの
スライド軸を示す側面図である。
【図12】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラの
ガイド板を示す側面図である。
【符号の説明】
10 貼付装置 12 フレーム 14 巻取ドラム 22 繊維強化シ
ート 36 離形紙分離機構 52 離形紙 62 貯溜部 64 第1塗布ロ
ーラ 66 第2塗布ローラ 88 コイルスプ
リング(付勢手段) 94 第1押えローラ 96 第2押えロ
ーラ W 壁面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面との間に略一定の間隔を保って移動
    するフレームと、 フレームの移動方向中間部に回転可能に支持される繊維
    強化シートの巻取ドラムと、 巻取ドラムから繰出される繊維強化シートに添着された
    離形紙を、巻取ドラムの回転に連動して順次剥離する離
    形紙分離機構と、 フレームの移動方向先端部に設けられ、接着剤の貯溜部
    から供給される接着剤を壁面に塗布する、フレームの移
    動方向に配置した複数の塗布ローラと、 フレームの移動方向後端部に設けられ、離形紙分離機構
    で分離された繊維強化シートを接着剤が塗布された壁面
    に押圧する、フレームの移動方向に配置した複数の押え
    ローラと、 前記塗布ローラおよび前記押えローラを、それぞれ適宜
    な付勢力をもって壁面に押圧し、この押圧力により塗布
    ローラおよび押えローラをフレームの移動に伴って自転
    させる付勢手段と、を備えたことを特徴とする繊維強化
    シートの貼付装置。
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