JP2570873Y2 - 繊維強化シートの貼付装置 - Google Patents

繊維強化シートの貼付装置

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JP2570873Y2
JP2570873Y2 JP5118592U JP5118592U JP2570873Y2 JP 2570873 Y2 JP2570873 Y2 JP 2570873Y2 JP 5118592 U JP5118592 U JP 5118592U JP 5118592 U JP5118592 U JP 5118592U JP 2570873 Y2 JP2570873 Y2 JP 2570873Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート等の外壁
面に繊維強化シートを貼付けて補強する際に、この繊維
強化シートの貼付けを自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製の既存構造物を補強する
に、炭素繊維等を用いた繊維強化シートを外壁面に貼付
ける方法および装置が、特開平2ー153170号公報
によって提案されている。即ち、この方法による繊維強
化シートの貼付けは、繊維強化シートをロール状に巻回
し、この繊維強化のロール自体を接着剤を塗布した壁面
に当接させ、この状態でロールを走行させることにより
繊維強化シートを順次繰出して、この繰出された繊維強
化シートを壁面に順次貼付けて行くものである。
【0003】そして、かかる方法を用いて繊維強化シー
トの貼付装置が構成され、ロール回転方向の前段に第1
の接着剤塗布機を配すと共に、このロールの直後に繰出
された繊維強化シートの押えローラを配し、更に、最後
段に第2の接着剤塗布機を配すようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の繊維強化シートの貼付装置にあっては、接着剤塗
布機として接着剤の吹付機が開示されており、この吹付
機によって壁面に接着剤が塗布されるようになってい
る。また、ローラから繰出された繊維強化シートは、単
一の押えローラによって接着剤塗布面に押付けられるよ
うになっている。
【0005】このため、前記吹付機を駆動するための動
力源、例えば電気モータを必要とし、従って、このモー
タに通電するための電気配線を、移動する貼付装置に対
して配索しなければならず、その配線が複雑化されてし
まう。また、前記吹付機では吹き付ける中心部とその周
縁部とで、どうしても接着剤の塗布密度が異なり、接着
剤の塗布むらを生じてしまい、延いては、繊維強化シー
トの貼付け強度を均一に行うことができなくなってしま
う。
【0006】更に、単一の押えローラで繊維強化シート
をローラに押さえ付けるため、この押えローラの押付け
力の加減により、繊維強化シートの押付けを均一に行う
ことができず、やはり貼付け強度の低下が来されてしま
う恐れがあるという課題があった。
【0007】そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑み
て、接着剤の塗布および繊維強化シートの繰出し、そし
て繊維強化シートを壁面に押付けるという一連の動作
を、装置自体の移動によって行うことにより余分な動力
源を廃止し、かつ、繊維強化シートの貼付けをむら無く
行うことができる繊維強化シートの貼付装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本考案は、壁面との間に略一定の間隔を保って移動
するフレームと、フレームの移動方向中間部に回転可能
に支持される繊維強化シートの巻取ドラムと、巻取ドラ
ムから繰出される繊維強化シートに添着された離形紙
を、巻取ドラムの回転に連動して順次剥離する離形紙分
離機構と、フレームの移動方向先端部に設けられ、接着
剤の貯溜部から供給される接着剤を壁面に塗布する、フ
レームの移動方向に配置した複数の塗布ローラと、フレ
ームの移動方向後端部に設けられ、離形紙分離機構で分
離された繊維強化シートを接着剤が塗布された壁面に押
圧する、フレームの移動方向に配置した複数の押えロー
ラと、前記塗布ローラおよび前記押えローラを、それぞ
れ適宜な付勢力をもって壁面に押圧し、この押圧力によ
り塗布ローラおよび押えローラをフレームの移動に伴っ
て自転させる付勢手段と、を備えることにより構成す
る。
【0009】
【作用】以上の構成により本考案の繊維強化シートの貼
付装置にあっては、フレームが壁面に沿って移動するこ
とにより、付勢手段を介して壁面に押圧された塗布ロー
ラおよび押えローラは、壁面への押圧力によりフレーム
の移動に伴って自転し、塗布ローラで接着剤を壁面に塗
布すると共に、押えローラで繊維強化シートを壁面に押
圧する。このとき、巻取ドラムから繰出された繊維強化
シートは、押えローラで壁面に押圧された状態でフレー
ムが移動するため、この巻取ドラムはフレームの移動に
伴って回転し、繊維強化シートを順次繰出して行く。ま
た、繊維強化シートが巻取ドラムに巻回された状態で添
着されている離形紙は、巻取ドラムの回転に連動する離
形紙分離機構によって順次剥離される。
【0010】ところで、前記繊維強化シートの貼付けの
前段階で行われる接着剤の塗布は、フレームの移動方向
に配置した複数の塗布ローラで行われるため、最初の塗
布ローラで一次的に塗布した接着剤を、残りの塗布ロー
ラで更に均等にならすことができるため、接着剤の塗布
むらを無くして一様な接着層を形成することができる。
また、巻取ドラムから繰出された繊維強化シートを接着
剤が塗布された壁面に押付けるに、フレームの移動方向
に配置した複数の押えローラで行われるため、最初の押
えローラで押付けた繊維強化シートを、残りの押えロー
ラで更に押付けることができるため、この繊維強化シー
トを均等に貼付けてその強度を著しく大きくすることが
できる。更に、かかる一連の繊維強化シートの貼付け動
作がフレームの移動に伴って行われるため、この貼り付
け動作を行うために余分な駆動源を必要としない。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図12は本考案にかかる繊維
強化シートの貼付装置の一実施例を示し、図1は貼付装
置全体の側面図、図2は貼付装置全体の正面図、図3は
図2中のA−A線断面図、図4は図2中B−B線断面
図、図5は図2中C−C線断面図、図6は図1中D−D
線断面図、図7は図1中E−E線断面図、図8は図2中
F−F線断面図、図9は塗布ローラ支持部分の桟部材を
示す平面図、図10は同正面図、図11は塗布ローラの
スライド軸を示す側面図、図12は塗布ローラのガイド
板を示す側面図である。
【0012】即ち、本実施例の繊維強化シートの貼付装
置10は、図1,図2に示したようにフレーム12を備
え、このフレーム12に後述する巻取ドラム14,離型
紙分離機構36,接着剤塗布機構60および繊維押え機
構92等を取り付けることにより、この貼付装置10が
概略構成される。
【0013】前記フレーム12は上下方向に長辺を有す
る正面視で矩形状に形成されると共に、上下端部に背面
(図1中右側)方向に取付部12a,12bを突出した
側面視でコ字状に形成され、これら取付部12a,12
bを介して図外のゴンドラに取り付けられるようになっ
ている。ゴンドラは巻取装置を装着した自走式でコンク
リート製の壁面Wの頂部に固定されたワイヤーに吊持さ
れ、このゴンドラが下方移動されることに伴って、前記
フレーム12も壁面Wとの間に略一定の間隔Lを保って
下降される。尚、ゴンドラには作業員が搭乗できるよう
になっている。
【0014】前記巻取ドラム14は図3,図8に示した
ように中心部に支軸16が設けられ、この支軸16から
十字状のプレート18を放射状に取り付け、その外周部
を支持板20で互いに連結することにより構成される。
そして、前記巻取ドラム14の外周に、繊維強化シート
22を筒状に巻回したロール24を嵌合して固定するよ
うになっている。また、前記支軸16の一端部には離型
紙分離機構36を駆動するためのスプロケット26が取
り付けられる。尚、前記繊維強化シート22の繊維とし
ては炭素繊維が用いられ、この炭素繊維を一方向に揃え
て樹脂を含浸させることにより、この繊維強化シート2
2が構成される。
【0015】一方、前記支軸16の両端部には一対の軸
受メタル28が取り付けられ、これら軸受メタル28
が、前記フレーム12の中間部分背面(図1中右側)か
ら突設される一対の支持ブラケット30の上側凹部30
aに嵌合されることにより、前記巻取ドラム14は回転
自在に支持される。また、前記フレーム12の前面(図
1中左側)には、前記巻取ドラム14の下端部に位置し
てブラケット32支持されるローラ34が突設され、前
記ロール24から繰り出された繊維強化シート22を、
このローラ34の外周に周回して案内するようになって
いる。
【0016】更に、前記ローラ34の下方に位置して離
型紙分離機構36が設けられる。この離型紙分離機構3
6は図4にも示したように、フレーム12の前面に若干
突出してブラケット38支持されるローラ40と、フレ
ーム12の背面に上下揺動可能に突出した揺動ブラケッ
ト42に取り付けられる第1ゴムローラ44と、この第
1ゴムローラ44に対向してフレーム12にブラケット
46支持される第2ゴムローラ48とを備えて構成され
る。そして、前記揺動ブラケット42をスプリング50
で下方に引張り付勢することにより、第1,第2ゴムロ
ーラ44,48は互いに圧接されるようになっている。
【0017】ところで、前記繊維強化シート22は、裏
面に離型紙52が添着された状態で巻回されており、繊
維強化シート22がロール24から繰り出される際に、
この繊維強化シート22を前記ローラ34に案内する一
方、分離した離型紙52を前記ローラ40に周回した
後、前記第1,第2ゴムローラ44,48間に取り込む
ようになっている。また、図5に示したように前記第2
ゴムローラ48の支軸54の一端部にはスプロケット5
6が取り付けられ、このスプロケット56と前記巻取ド
ラム14のスプロケット26との間にチェーン58が周
回されることにより、巻取ドラム14の回転に連動して
第2ゴムローラ48が回転されるようになっている。
【0018】前記フレーム12の下端部つまりフレーム
12が下降される際の移動方向先端部に接着剤塗布機構
60が設けられる。この接着剤塗布機構60は、接着剤
の貯溜部62から供給される接着剤を壁面Wに塗布する
第1,第2塗布ローラ64,66を備えている。これら
第1,第2塗布ローラ64,66は、上下方向つまりフ
レーム12の移動方向に配置されると共に、それぞれが
フレーム12に若干の出没を可能に取り付けられるよう
になっており、かつ、これら第1,第2塗布ローラ6
4,66は壁面W方向に押圧される。
【0019】前記第1,第2塗布ローラ64,66は図
6に示したように、それぞれコ字状のローラ受け68に
回転自在に取り付けられ、このローラ受け68はスライ
ド軸70を介して、フレーム12の左右両側間に取り付
けられた桟部材72に支持される。桟部材72は図9,
図10に示したように、中央部にガイド筒74を固設す
ると共に、このガイド筒74の両側に適宜間隔を設けて
一対のブラケット76を立設し、かつ、これらブラケッ
ト76の更に外側に一対のスプリング受け78を設けて
ある。一方、前記ローラ受け68は前記桟部材72にフ
レーム12の前面方向で対向し、このローラ受け68の
中央部に前記スライド軸70のコ字状取付部70aをボ
ルト80,ナット80a結合すると共に、このスライド
軸70を前記ガイド筒74内に摺動可能に挿通してあ
る。
【0020】前記一対のブラケット76にはそれぞれガ
イドローラ82が対向して取り付けられる一方、前記ス
ライド軸70の上側に図12に示したL字状のガイド板
84が配置され、このガイド板84の一端部が前記ボル
ト80に共締めされると共に、他端部がスライド軸70
の先端にボルト84固定される。そして、前記ガイド板
84の両側が前記ガイドローラ82に挟持されて、前記
スライド軸70の摺動を案内し、このスライド軸70と
ガイド筒74との間でこじりが発生されるのを防止す
る。
【0021】また、前記ローラ受け68には、前記桟部
材72に設けられた一対のスプリング受け78にそれぞ
れ対向して、一対のスプリング受け86を設け、これら
両スプリング受け78,86間に付勢手段としてのコイ
ルスプリング88をそれぞれ縮設することにより、前記
第1,第2塗布ローラ64,66を壁面W方向に所定の
付勢力をもって常時押圧するようになっている。
【0022】ところで前記接着剤の貯溜部62は、前記
第1塗布ローラ64のローラ受け68の下側に取り付け
られる。そして、この貯溜部62内には第1塗布ローラ
64に圧接される供給ローラ90が設けられ、第1塗布
ローラ64に伴って供給ローラ90が回転される。従っ
て、貯溜部62内に溜められた接着剤は、まず、回転さ
れる供給ローラ90に付着し、そして、この供給ローラ
90に付着した接着剤が第1塗布ローラ64に付着して
壁面Wに塗布される。
【0023】前記フレーム12の上端部つまりフレーム
12が下降される際の移動方向後端部に繊維押え機構9
2が配置される。この繊維押え機構92は、上下方向つ
まりフレーム12の移動方向に配置される第1,第2押
えローラ94,96を備えている。これら第1,第2押
えローラ94,96は、図7に示す構成をもって、前記
第1,第2塗布ローラ64,66と同様にそれぞれがフ
レーム12に若干の出没を可能に、かつ、壁面W方向へ
の付勢力をもって取り付けられる。
【0024】即ち、前記第1,第2押えローラ94,9
6は、それぞれコ字状のローラ受け68を用いて回転自
在に取り付けられると共に、このローラ受け68にはス
ライド軸70がボルト80,ナット80a固定される。
そして、前記スライド軸70を桟部材72のガイド筒7
4に挿通すると共に、このスライド軸70の上側に固定
したガイド板84を、桟部材72のブラケット76に取
り付けられた一対のガイドローラ82間に挟持してあ
る。そして、桟部材72とローラ受け68に設けたスプ
リング受け78,86間にコイルスプリング88を縮設
することにより、第1,第2押えローラ94,96は常
時壁面W方向に押圧される。
【0025】以上の構成により本実施例の貼付装置10
にあっては、ウインチに吊持されたゴンドラに取り付け
られたフレーム12を、壁面Wの繊維強化シート22を
貼り付けようとする上端部に位置させる。このとき、ゴ
ンドラに作業員が搭乗しており、この作業員は貼付装置
10による繊維強化シート22の貼付準備を行う。この
貼付準備は、まず、巻取ドラム14を回転させて繊維強
化シート22の端部をロール24から引き出し、引き出
された繊維強化シート22の離形紙52を剥離して、こ
の離形紙52の端部を離形紙分離機構36のローラ40
に周回した後、一対のゴムローラ44,48間に通して
挟持させる。一方、離形紙52が剥離された繊維強化シ
ート22の端部をローラ34に周回させた後、人手によ
り接着剤を塗布した壁面Wに貼り付ける。そして、この
貼り付けられた繊維強化シート22の上面に第1,第2
押えローラ94,96を位置させて、前記貼付装置10
の初期設定が完了される。
【0026】このように初期設定された貼付装置10
は、フレーム12と壁面Wとの間に略一定の間隔Lを保
ってゴンドラと共に下降される。このとき、第1,第2
塗布ローラ64,66および第1,第2押えローラ9
4,96はそれぞれコイルスプリング88を介して壁面
Wに押圧されており、フレーム12の下方移動に伴って
これら第1,第2塗布ローラ64,66および第1,第
2押えローラ94,96は押圧時の摩擦力をもって自転
される。従って、初期設定状態で繊維強化シート22の
端部が、第1,第2押えローラ94,96に押圧された
状態で壁面Wに固着されているため、フレーム12つま
り貼付装置10の下方移動により巻取ドラム14はこの
固着された繊維強化シート22に引っ張られて回転し、
繊維強化シート22はフレーム12の下方移動量に応じ
て自動的にロール24から繰出される。
【0027】このとき、前記巻取ドラム14の回転に伴
ってスプロケット26,56およびチェーン58を介し
てゴムローラ48が回転されるため、このゴムローラ4
8に圧接されたゴムローラ44も連れ回りされる。この
ため、巻取ドラム14から繰出された繊維強化シート2
2の離形紙52は、前記一対のゴムローラ44,48の
回転により順次引き込まれるため、この離形紙52を自
動的に繊維強化シート22から分離することができる。
【0028】一方、前記フレーム12の下降によって第
1,第2塗布ローラ64,66が回転されることによ
り、まず、第1塗布ローラ64によって貯溜部62内の
接着剤が壁面Wに塗布され、そして、この壁面Wに塗布
された接着剤は第2塗布ローラ66によってならされ
る。従って、接着剤は第1塗布ローラ64により一時的
に塗布した後、第2塗布ローラ66で更に均等にならす
ことができるため、接着剤の塗布むらを無くして一様な
接着層を形成することができる。
【0029】また、前記巻取ドラム14から順次繰出さ
れた繊維強化シート22は、第1,第2押えローラ9
4,96を介して前記接着剤が塗布された壁面Wに押付
けられる。このとき、一次押えローラ94で繊維強化シ
ート22を押付けた後、第2押えローラ96で更に押付
けることができるため、この繊維強化シート22を均等
に貼付けることができる。従って、強化繊維シート22
の貼付け力を著しく増大し、延いては、この強化繊維シ
ート22を貼付けた壁面Wの強度を著しく大きくするこ
とができる。
【0030】ところで、本実施例にあっては前記巻取ド
ラム14,離型紙分離機構36,接着剤塗布機構60お
よび繊維押え機構92の一連の動作が、フレーム12つ
まり貼付装置10自体の下降によって行われるため、そ
れぞれを駆動するための余分な駆動源を必要としない。
このため、貼付装置10自体の構成を簡単化し、かつ、
安価に提供することができる。
【0031】ところで、本実施例の貼付装置10にあっ
ては、これを下方に移動することにより繊維強化シート
22を壁面Wに貼付けて行くものを開示したが、これに
限ることなく、貼付装置の移動方向を上方若しくは左右
方向とすることができる。尚、この場合は巻取ドラムを
フレームの移動方向中間部に配置し、塗布ローラをフレ
ームの移動方向先端部に設けると共に、押えローラをフ
レームの移動方向後端部に設けることはいうまでもな
い。
【0032】また、本実施例では接着剤塗布機構60お
よび繊維押え機構92に、2つの塗布ローラ64,66
および2つの押えローラ94,96をそれぞれ設けたも
のを開示したが、これら塗布ローラおよび押えローラは
2つに限ることなく3つ以上設けても良い。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように、本考案にかかる繊
維強化シートの塗布装置にあっては、フレームを壁面に
沿って移動することにより、付勢手段を介して壁面に押
圧された塗布ローラおよび押えローラが自転され、塗布
ローラで接着剤を壁面に塗布すると共に、押えローラで
繊維強化シートを壁面に押圧することができる。また、
繊維強化シートは前記押えローラで押圧された状態でフ
レームが移動されるため、このフレームの移動に伴って
繊維強化シートを巻取ドラムから自動的に順次繰出すこ
とができる。更に、繊維強化シートの離形紙は、巻取ド
ラムの回転に連動した離形紙分離機構によって自動的に
順次剥離することができる。
【0034】ところで、前記塗布ローラはフレームの移
動方向に複数配置してあるため、最初の塗布ローラで一
次的に塗布した接着剤を、残りの塗布ローラで更に均等
にならすことができるため、接着剤の塗布むらを無くし
て一様な接着層を形成することができる。また、前記押
えローラもフレームの移動方向に複数配置してあるた
め、最初の押えローラで押付けた繊維強化シートを、残
りの押えローラで更に押付けることができるため、この
繊維強化シートを均等に貼付けてその強度を著しく大き
くすることができる。
【0035】また、繊維強化シートの繰出し,離形紙分
離機構,塗布ローラおよび押えローラによる一連の強化
繊維シートの貼付け動作がフレームの移動に伴って行わ
れるため、この貼付け動作を行うために余分な駆動源を
必要としない。このため、貼付装置の構成を簡単化でき
ることと相俟って装置自体のコストを低下させることが
できるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す貼付装置全体の側面図
である。
【図2】本考案の一実施例を示す貼付装置全体の正面図
である。
【図3】図2中のA−A線断面図である。
【図4】図2中のB−B線断面図である。
【図5】図2中のC−C線断面図である。
【図6】図1中のD−D線断面図である。
【図7】図1中のE−E線断面図である。
【図8】図2中のF−F線断面図である。
【図9】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラ支持
部分の桟部材を示す平面図である。
【図10】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラ支
持部分の桟部材を示す正面図である。
【図11】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラの
スライド軸を示す側面図である。
【図12】本考案の一実施例に用いられる塗布ローラの
ガイド板を示す側面図である。
【符号の説明】
10 貼付装置 12 フレーム 14 巻取ドラム 22 繊維強化シ
ート 36 離形紙分離機構 52 離形紙 62 貯溜部 64 第1塗布ロ
ーラ 66 第2塗布ローラ 88 コイルスプ
リング(付勢手段) 94 第1押えローラ 96 第2押えロ
ーラ W 壁面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面との間に略一定の間隔を保って移動
    するフレームと、 フレームの移動方向中間部に回転可能に支持される繊維
    強化シートの巻取ドラムと、 巻取ドラムから繰出される繊維強化シートに添着された
    離形紙を、巻取ドラムの回転に連動して順次剥離する離
    形紙分離機構と、 フレームの移動方向先端部に設けられ、接着剤の貯溜部
    から供給される接着剤を壁面に塗布する、フレームの移
    動方向に配置した複数の塗布ローラと、 フレームの移動方向後端部に設けられ、離形紙分離機構
    で分離された繊維強化シートを接着剤が塗布された壁面
    に押圧する、フレームの移動方向に配置した複数の押え
    ローラと、 前記塗布ローラおよび前記押えローラを、それぞれ適宜
    な付勢力をもって壁面に押圧し、この押圧力により塗布
    ローラおよび押えローラをフレームの移動に伴って自転
    させる付勢手段と、を備えたことを特徴とする繊維強化
    シートの貼付装置。
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