JP3850537B2 - 線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法及び装置 - Google Patents

線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベニヤ単板の巻き取り方法及び装置に関するものであり,更に詳しく述べると,ベニヤ単板を線材によって巻き取りロールの外周に案内しながら該線材と一緒に巻き取るベニヤ単板の巻き取り方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記線材と一緒に巻き取るベニヤ単板の巻き取り方法及び装置としては,特開昭52‐10410号公報「中板用単板の処理方法及びその装置」,特開昭52‐12908号公報「単板のリーリング方法及びその装置」,或いは特開昭56‐159101号公報「ベニヤ単板の製造方法」などがあり,巻き取られるベニヤ単板の背面に該ベニヤ単板の進行方向を制御し且つ巻き取りロールに巻き取られる糸条等の線材を順次繰り出し,この線材の繰り出しとロールの回転によりベニヤ単板同士を一体化して巻き取りを行っていた。
【0003】
そして上記従来技術においては,前記線材を前記巻き取りロールへ固定する方法とし,予め該線材を該巻き取りロールに数回巻き付けたり,或いは,該線材を粘着テープ等で該巻き取りロールに止着するなどの方法がとられていた。
【0004】
ところがこれらのやり方では,ベニヤ単板の巻き取りを開始する都度,該線材の始端をベニヤ単板の始端と共に人手によって巻き取りロールへ巻き付けたり,或いは該線材の始端を予め人手により巻き取りロールへ止着するなどの必要があったので,作業性が悪く,生産性の向上が望めなかった。
【0005】
そこで,特開昭57‐138901号公報「ベニヤ単板の巻取り装置における線材の供給方法および装置」では,巻き取り処理を開始する際に,巻き取りロールの適宜位置に備えた係合部に向けて線材を送風することにより,係合部と線材との係合を図り,該線材を順次自動的に繰り出すことが行われていた。
【0006】
また,特開昭57‐146601号公報「ベニヤ単板の巻取り装置における線材の供給方法」では,巻き取りロールの該線材供給位置に敵数本の針状体を適宜配列し,該針状体と相対する外周面に針状体保護用の弾性体又は溝を付設したバックアップロールを対設して備え,線材の端部を,巻き取り処理の開始に伴って回動する巻き取り軸の針状体とバックアップロールの近接位置付近に向けて圧縮空気により風送することによって,該針状体に線材を刺着させて該線材を順次自動的に繰り出すことが行われていた。
【0007】
しかし,これら上述のやり方では,巻き取りロール側に該線材を係止する為の部材を備えなければならず,従来の巻き取りロールをそのまま使うことができなかった。
【0008】
一方,特開昭57‐142303号公報「ベニヤ単板の巻取り装置における糸の供給方法」では,線材の端部を水などの液体と一緒に圧縮空気によって巻き取りロールの回転方向と同じ接戦方向に向けて送風することにより,風圧によって直線状に延びる糸を液体の付着力によって巻き取り軸に付着させて,順次自動的に繰り出すようにしていた。
この為,巻き取りロール側に係止部材などを備える必要がなく,従来の巻き取りロールがそのまま使用できるという利点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のベニヤ単板の巻き取り作業においては,以下のような問題点があった。即ち,従来のやり方では,巻き取られるベニヤ単板の背面に該ベニヤ単板の進行方向を制御し且つ巻き取りロールに巻き取られるようにする為に,前記線材を巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手でしかもベニヤ単板搬送位置の下側であるベニヤ単板の背面側から供給を行っていたので,巻き取りを終了した後は該線材を切断しないと,次に搬送されてくる巻き取りを行わないベニヤ単板の搬送の妨げになった。
【0010】
この為,巻き取りが終了すると,例え巻玉に巻き取られたベニヤ単板の量が少なくて更に巻き取ることのできる余裕があったとしても,原木一本分の切削が終わってしまえば,原木が変わる都度該巻き取りロールの入れ換えを行わねばならなかった。
【0011】
ところで,前記原木は自然物であるが故,巻き取りに適したベニヤ単板の量は原木それぞれで異なるものであり,一本の原木から少量しか巻き取りに適したベニヤ単板が切削されなかった場合は,当然ながら一本のリールに巻き取られる量は少ないので,そのまま巻き取りを終了して次工程の巻き戻し工程に前記巻玉を搬送することは,生産性,作業性などの点からも望ましくなかった。
従って,次の原木から切削される巻き取りに適したベニヤ単板を該巻玉に追加して巻き取りを行いたいとの要望があった。
しかし,一度切断された線材の始端は,どうしても人手によって巻玉に巻き付けたり,止着するなどの必要があったので,業性が悪く,生産性の向上が望めなかった。
【0012】
また,特開昭57‐142303号公報に開示された前記線材の巻き取りロールへの付着技術を用いたとしても,巻玉自体に自動的に該線材を付着させることは困難であった為,引き続いて巻玉に別のベニヤ単板を巻き取る場合には,前記線材の始端を再度該巻玉に人手により止着するなどの処置を施した後に巻き取りを行わなければならなかった。
【0013】
このように,一本の原木の切削終了後に継続して次の原木から切削されるベニヤ単板を巻玉に自動的に追加して巻き取ることができなかったので,作業性,生産性からも効率が悪いものであった。
更にまた,前記線材を人手によって巻玉に巻き付けたり,止着するなどして別のベニヤ単板を継ぎ足して巻き取りがおこなえたとしても,次の巻き戻し工程において,該線材の回収が連続して行えなくなるので,また人手を必要とした。
【0014】
従って,本発明の目的は,従来はほとんど人手に頼って行われていた巻き取り処理を,前記線材を前記巻き取りロールに直接止着させることなく巻き取り作業を開始し,該線材により前記ベニヤ単板の搬送を制御して該ベニヤ単板を巻き取りロールに自動的に巻き取ることができ,しかも,必要に応じてベニヤ単板の巻き取りを中断或いは終了した後に,前記線材を切断することなく該線材で該巻玉を締め付けて保持固定させたまま該巻玉を前記ベニヤ単板搬送路から離間した位置に移動して待機させることができ,必要に応じて引き続き別の新たなベニヤ単板を該巻玉に継続して巻き付けができるようにして,ベニヤ単板巻き取り処理を自動化し,省力及び生産性の向上を図るようにした線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法及び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の発明では,ベニヤ単板の巻き取りに先だって,前記巻き取りロールの上方位置より該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手に向けて,前記線材が該搬送されるベニヤ単板の搬送進路を遮るように該線材を線材供給装置から流体と共に吐出供給し,次に,該吐出供給された線材が前記ベニヤ単板の搬送進路を遮る状態を保ったまま,前記線材供給装置を該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロールの下方に移動し,次いで,前記ベニヤ単板を搬送して該ベニヤ単板を線材と一緒に巻き取る方法とした。
【0016】
請求項2の発明では,前記線材を前記線材供給装置から流体と共に吐出供給する際に,キャプスタンローラにより該線材の吐出供給量を制御して吐出供給する方法とした。
【0017】
請求項3の発明では,先ず,前記ベニヤ単板の巻き取りを終了した巻き取りロールを,該巻き取りロールに巻き取られたベニヤ単板の外周面を前記線材供給装置で押圧保持しながら前記ベニヤ単板の搬送進路から移動して一旦離隔させ,次に,該巻き取りロールを再び該ベニヤ単板搬送進路上に移動した後,該線材供給装置による該ベニヤ単板の外周面への押圧保持を解除し,次いで,該後続のベニヤ単板を搬送して該線材と一緒に巻き取る方法とした。
【0018】
請求項4の発明では,ベニヤ単板を搬送する為のベニヤ単板搬送装置と,前記ベニヤ単板搬送装置上に備えた該ベニヤ単板を巻き取る為の巻き取りロールと,該ベニヤ単板の巻き取りに先だって,前記巻き取りロールの上方位置より該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手に向けて,前記線材が該搬送されるベニヤ単板の搬送進路を遮るように該線材を流体と共に吐出供給する線材供給装置と,前記線材供給装置を,前記吐出供給された線材が前記ベニヤ単板の搬送進路を遮る状態を保ったまま,該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロールの下方まで移動する線材供給装置移動機構と,を備える装置とした。
【0019】
請求項5の発明では,前記線材を前記線材供給装置から流体と共に吐出供給する際の吐出供給量を制御するキャプスタンローラを備えた装置とした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態についてその概略を図面に基づいて説明し,その後更に詳しく説明することにする。先ず図1は,線材を利用したベニヤ単板の巻き取り装置2(以下,単に巻き取り装置という)により該線材と一緒にベニヤ単板が巻き取られる状態を説明する為の側面概略図である。
該巻き取り装置2は,線材3,巻き取りロール5,線材供給装置7及び線材供給装置移動機構71(以下,単に移動装置という)を備えている。
図1において,巻き取りロール5に巻き取られているベニヤ単板1は,前工程のベニヤレース(図示せず)により原木を切削して得られるものであり,搬送ベルト11aで巻き取り装置へと搬送され,該ベニヤ単板のうち,巻き取りに適すると判断されたものは,該巻き取りロール5に前記線材3と共に巻き取られる。
尚,巻き取りロール5と該巻き取りロール5に線材3と共に巻き取られたベニヤ単板1を総称して,巻玉4と呼ぶことにする。
【0021】
次に,前記線材3は,ベニヤ単板1の巻き取りが進行するに伴い,該線材供給装置7の先端部分より順次供給される。この時,該線材3には後述する線材張力装置30により適度な張力が与えられた状態で順次供給されるので,巻き取られるベニヤ単板1は該線材の張力によりベニヤ単板同士を密着させて巻き取ることができる。
【0022】
9はキャプスタンロールである。9aは従動ロールであって,押圧部材(図示せず)によりキャプスタンロール9に対して押圧自在に構成されている。
詳しくは後述するが,線材3が従動ロール9aと回転駆動するキャプスタンロールとで押圧されることにより,線材3を所定量繰り出したり或いは該線材3を所定量引き戻したりすることができる。尚,キャプスタンロール9を必要量回転駆動させると共に,流体供給ホース7eから圧縮空気などの流体を送り込むことにより,線材供給装置7の先端部より必要量の線材3を吐出することができる。
【0023】
次に,線材供給装置7は線材供給装置取付台70を介して前記移動装置71に備えられている。該移動装置71は,線材供給装置7を所定の位置まで移動する為のものであり,機枠21には,昇降シリンダ71bにより昇降自在に備えられた取付台71gが備えられている。そして,該取付台71gには水平シリンダ71aが備えられ,該水平シリンダ71aは線材供給装置取付台70をベニヤ単板の搬送方向と同方向に前後に移動させることができる。
【0024】
次に,11bはタッチロールで,前記巻玉4の荷重を支える為のものであり,従動回転自在に該タッチロールの両端が支持されている。尚,必要に応じては,該タッチロール11bに駆動力を与えることにより該巻玉4を回転駆動させる為のロールとしても良い。
該タッチロール11bは,その外周部がウレタンゴムで焼き付けされている。該外周部には,前記搬送ベルト11a及び線材供給装置7の先端部分を収納できるように,溝部が形成されている。尚,図1に示したように,線材供給装置7の先端部が巻き取りロール5の下にあってベニヤ単板を巻き取っている位置を,以下,「巻き取り位置」と呼ぶ。
【0025】
図2は,ベニヤ単板を巻き取りロール5に巻き取るのに先立ち,前記線材供給装置7が所定の位置に待機している状態を示した側面概略図である。以下,この位置を「待機位置」と呼ぶ。
前記「待機位置」は図からも明らかなように,該線材供給装置7の位置が該巻き取りロール5に対して該ベニヤ単板の搬送方向下手側上方にある状態である。この為,前工程のベニヤレースで切削されたベニヤ単板のうち,該巻き取りロール5に巻き取る必要のないベニヤ単板は,そのまま巻き取りロール5の下を通過して次工程へと搬送ベルト11aにより搬送することができる。尚,このような場合には,該巻き取りロール5は昇降装置(図示せず)によりベニヤ単板の搬進路から離隔させておくことが望ましい。
【0026】
さて,図1及び図2からも明らかなように,線材供給装置7の「巻き取り位置」から「待機位置」への移動は,水平シリンダ71aにより線材供給装置7を一旦ベニヤ単板搬送方向の下手側に移動させた後,昇降シリンダ71bにより上方へ移動させることにより行われる。
【0027】
次に,図3は移動装置71の構成及び動作を説明する為の側面概略図である。図中,線材供給装置取付台70は直線運動用ベアリングケースを備えた水平軸受71eに取り付けられており,該水平軸受71eは取付台71gに備えられた水平軌道軸71c上を,水平シリンダ71aの作動により前後に移動することができる。
【0028】
次に,取付台71gは直線運動用ベアリングケースを備えた昇降軸受71fに取り付けられており,該昇降軸受71fは機枠21に備えられた昇降軌道軸71d上を昇降シリンダ71bの作動により上下に移動することができる。
このように,線材供給装置7は移動装置71により,「待機位置」と「巻き取り位置」との間を移動することができる。
【0029】
図4及び図5は,線材供給装置7と線材供給装置取付台70との取付関係及び「巻き取り位置」における線材供給装置7とタッチロール11bとの位置関係を説明する為の図面である。図4に示したように,線材供給装置7はタッチロール11bの回転軸線方向に適宜間隔を保って複数個所に備えられている。
例えばベニヤ単板のケ引き幅が8尺(約2.4m)である場合,前記軸線方向に適宜間隔で4乃至7個所ほど備えるものである。
即ち,線材供給装置の設置個所数は,ベニヤ単板を何本の線材とともに巻き取るかによるものであるから,巻き取りやすいベニヤ単板の場合には,使用する線材3の本数は少なくてもよい。因みに,ベニヤ単板の板厚が1mm以下で割れの少ない場合は4個所でも良いが,板厚が厚い場合や或いは割れの多いベニヤ単板を巻き取る場合には,7個所或いはそれ以上備えた方が望ましい。このように,巻き取るベニヤ単板の性質に合わせ,予め線材供給装置の設置個所を設定するのが望ましい。
【0030】
さて,図中7aは線材供給ノズルであり,「巻き取り位置」においては,該線材供給ノズル7aはタッチロール11bに予め設けられている溝部に収納されている。そして,線材3は該線材供給ノズルの先端開口部より順次吐出されながら搬送ベルト11aで搬送されてくるベニヤ単板と共に巻き取られることになる。また図5においては,線材供給ノズルと同様に,搬送ベルト11aが該搬送ベルト11aを保持するベルト支持台11cと共に,タッチロール11bに設けられた溝部に収納されていることが分かる。
【0031】
次に,図6乃至図14に基づいて詳しく説明することにする。図6は,既に述べたように線材供給装置7の「待機位置」を示すものである。先ず線材3について説明する。該線材3は,搬送されてくるベニヤ単板を順次巻き取りロール5に巻き付ける為のガイドの働きをすると共に,該巻き取られたベニヤ単板に後続のベニヤ単板が緩んだ状態で巻き取られたり,或いは巻き取り時の緩みが増大して折れ曲がって巻き取られたりしないように,該線材3に一定の張力を掛けた状態でベニヤ単板を巻き取る為に使用されるものである。ベニヤ単板が折り曲げられた状態で巻き取られてしまうと,該折れ曲がって重なり合った個所に割れが発生したりすることになるので,品質が低下したり,或いは後工程で巻き取られた巻玉の巻き戻し作業を行う際に割れたりして,歩留まりの低下を招くという問題があった。
【0032】
このような目的を果たす為に使用する線材としては,線材自体が細くて,比較的引っ張り強度が強く,しかも作業性の点からも線材一巻当たりの長さが長いものが要求された。これらの要求に適合するものとして,本発明の実施の形態においてはポリエステル糸を使用している。
使用するポリエステル糸の太さとしては,巻き取るベニヤ単板の板厚により適宜換えて使用する。因みに,ベニヤ単板の板厚が薄い場合には500デニールの太さのポリエステル糸を使い,板厚が厚くなると1000デニールのポリエステルの糸に変更して使用する。因みに,デニールとは「繊維及び糸の太さを表す単位で,長さ9000m当たりの重さをグラム数で表したもの」である。
【0033】
さて,線材3は線材張力装置30(以下,単に張力装置という)を通過することにより所定の張力が働くように調節されている。即ち,張力装置30はセラミック製の加圧ゲート30a及び固定ゲート30b(図中斜線で示した部分)を備えており,線材3がこれらのゲートに巻き付いた状態で移動する際に発生する摩擦力を利用して,該線材3に張力を付与するというものである。
この為,該加圧ゲート30aは,押圧シリンダー,バネなどの弾性部材(図示せず)或いは重しなどの重力部材(図示せず)を利用して,固定ゲート30bに対して閉じるように備えることにより,該線材3をそれぞれのゲートで挟み込むようにしている。
【0034】
線材3に作用する張力の大きさは,該線材3と加圧ゲート30a及び固定ゲート30bとの挟み込みが多いほど,即ち,ゲートに対する巻き付け角度が大きくなる程増大するので,加圧ゲート30aの加圧力を増やすことにより該線材3とゲートとの挟み込み量が増えるので,該線材3に作用する張力も増えることになる。尚,該張力装置30では,バネ(図示せず)で加圧ゲート30aを押圧することにより張力を一定に保っている。
【0035】
本発明の実施の形態においては,該線材3の張力を約500g程度に調整している。この張力の大きさについては,実際にベニヤ単板の巻き取りを行いながら調整を行って適正な値を求めることが望ましい。尚,500デニールの糸の破壊強度は約2.5Kgである。
【0036】
次に,線材供給装置7は,加圧バネ7bにより付勢されて,回動支点7cを中心として図中右回りの作用を受けている。尚,該回動はストッパ7dにより回動上限が規制されているので,通常は図に示したように線材供給装置本体7gがストッパ7dと接触した状態である。
加圧バネ7dで線材供給装置本体を付勢する理由について詳しくは後述するが,線材供給ノズル7aにより巻き取りを終了した巻玉4を一定の力で押圧保持できるようにする為である。
【0037】
図7乃至図9は,ベニヤ単板の巻き取りの準備段階を説明するための側面概略図である。図7は,線材供給装置7から線材3を吐出して,巻き取りロール5に掛け渡す状態を説明するための側面概略図である。
先ず,線材供給装置本体7gに設けられている線材孔7kに,予め線材3を挿入して準備をしておく。但し,この作業は最初に行えば良いものであり,以後,線材が切れてしまったり或いは新たな別の線材と交換する場合など以外は必要のない作業である。
【0038】
さて,線材供給装置本体7gには流体供給ホース7e(以下,単に流体ホースという)が備えられており,該流体ホースを通して供給される流体は,前記線材孔7kを通過して線材供給ノズル7aから吐出される。
該流体ホース7eに供給する流体としては圧縮空気を使用する。従って,圧縮空気が線材孔を通過する際に,挿入されている線材3を該圧縮空気中に巻き込んで,該圧縮空気と共に線材供給ノズル7aの先端部から該線材3を吐出することができる。
【0039】
ところで,このように流体と共に線材を供給する方法は従来から行われていたが,単に流体を供給するだけの従来の方法では,線材の吐出量を一定にすることができず,特に吐出量に不足が生じた場合は,ベニヤ単板の巻き取りが行えないという問題が生じた。そこで本願発明では,線材を線材供給ノズル7aから流体と共に吐出する際に,キャプスタンロール9により該線材の吐出供給量の制御を行うものである。
【0040】
即ち,本発明の実施の形態において採用するキャプスタンロール9は,正逆回転自在に備えられたモータ(図示せず)から駆動力を供給されて所定量回転するよう構成されている。また,該キャプスタンロール9に対向して従動ロール9aを備え,該従動ロールは押圧部材(図示せず)によりキャプスタンロール9に対して押圧自在に構成されている。
従って,該従動ロール9aをキャプスタンロール9に押圧し,該キャプスタンロール9を所定量回転駆動させると共に前記流体供給ホース7eから圧縮空気を供給することにより,所定量の線材3を過不足なく吐出することができるのである。そして線材3の吐出が終了すると,従動ロール9aのキャプスタンロール9への押圧を解除する。
【0041】
ところで,圧縮空気を供給する際に該圧縮空気を連続して供給すると,前記線材孔7k内部で線材3が渦巻いてしまい,その結果,線材3の吐出供給量が不安定になる恐れがあった。しかし,該圧縮空気の供給方法を工夫することによりそれらの問題が生じないことが分かった。
即ち,該圧縮空気の供給を間欠的に行うことにより,線材孔7k内部で該線材3が渦巻くことがなく確実に所定量の線材を吐出する事ができるのである。尚,該圧縮空気の供給を間欠的に行う際は,キャプスタンロール9も該間欠供給に同期させて回転駆動すると良い。
【0042】
このようにして,該線材供給ノズル7aから吐出された線材3は,前記巻き取りロール5のベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロール5の上方を通過して上手側に向けて所定量の長さだけ吐き出される。そして図7に示したように,該線材3の先端部分を搬送ベルト11bよりも低い位置となるようにすることで,次にベニヤ単板が搬送されてきた場合,該ベニヤ単板の進路を妨げる位置関係となるように掛け渡すものである。
【0043】
図8は,線材供給装置7が,移動装置71により「待機位置」から「巻き取り位置」へと移動する途中の状態を示したものである。線材供給装置7は,図に点線で示した「待機位置」から下降を始め,実線で示した位置,即ち,線材供給ノズル7aが搬送ベルト11aよりも低い位置へと移動する。尚,この移動に伴って,該線材3がベニヤ単板搬送方向下手側へ引き戻されるという現象が生じるが,前述の線材3を吐出する段階において,該線材3の引き戻される量も考慮した上で充分な長さの線材を吐出しておくことにより,該線材3の先端部分が前記搬送ベルトの高さよりも上になることはなく,従って,線材3がベニヤ単板の進路を妨げることができるという位置関係を保つことができるのである。
【0044】
図9は,線材供給装置7の「巻き取り位置」への移動が完了した状態を示したものである。該「巻き取り位置」は,該線材供給装置7を図8における位置から更にベニヤ単板搬送方向上手側に向かって移動させた位置であり,該線材供給ノズル7aの先端部分が該巻き取りロール5のほぼ真下で,該巻き取りロール5に設けられた溝に入り込んだ状態である。このように最終的な「巻き取り位置」へ移動して巻き取りの準備が完了すると,次にベニヤ単板の搬送が開始される。
【0045】
図10乃至図12は,ベニヤ単板が巻き取りロール5に巻き取られる状態を説明するための側面概略図である。先ず,図10を用いてベニヤ単板1がどのように線材3により巻き取りロール5に案内されていくかを説明する。
搬送ベルト11aが走行を始めると,該搬送ベルト11aとの摩擦力により巻き取りロール5が矢印の方向に回転を始めると同時に,回転自在に備えられたタッチロール11bもまた巻き取りロール5との摩擦力により矢印の方向に回転を始める。
【0046】
ところで,巻き取りロール5が回転を始めると,該線材5には該巻き取りロール5との摩擦力が働くことになるが,該摩擦力は線材3を巻き取りロール5に巻き付ける程の力はなく,通常はスリップした状態である。
【0047】
次に,線材3はベニヤ単板の進路を妨げるという位置関係にあるため,図10に示した様に,搬送されてきたベニヤ単板1の先端は,巻き取りロール5に掛け渡されて垂れ下がった状態で待機している線材5と係着し,この係着状態を保ったまま更に搬送されることになる。
【0048】
図11は,ベニヤ単板1が線材3の案内により巻き取りロール5に巻き取られる状態を示したものである。図に示したように,搬送されてくるベニヤ単板1は,その前端部分に線材3が係着された状態で巻き取りロール5とタッチロール11bとの間に搬入されることになるが,該線材3がベニヤ単板の外側である裏面と接触した状態で供給される為,ベニヤ単板の搬送方向を規制するガイドの役目を果たすことになり,該ベニヤ単板は直進せずに巻き取りロール5の外径に沿って案内され,該巻き取りロール5の回転と共に順次巻き取られることになる。
【0049】
ところで,搬送されてくるベニヤ単板の巻き取りロール5への巻き付けをより確実にする為の手段として,例えば,巻き取りロール5の外周面にサンディングペーパなど,線材3が絡みやすい係止部材(図示せず)を備えても良い。
即ち,巻き取りロール5は線材を該係止部材に絡みつけた状態で回転を始めることになるので,搬送されてくるベニヤ単板と接触する前の段階で既に該線材3は巻き取りロール5に巻き付いた状態となる。従って,ベニヤ単板1は巻き取りロール5と線材3との間に搬送されることになるので,巻き取りロール5の外周面に沿って確実に案内されて巻き取ることができる。
【0050】
また他の手段としては,線材3を吐出供給する際に,圧縮空気の代わりに水などの液体を使用することにより,該液体は線材3を巻き取りロール5に付着させる作用があるので,前記係止部材を使用した時と同様に,巻き取りロール5は該線材3を外周面に付着させた状態で回転を始めることになる。
従って,ベニヤ単板1は巻き取りロール5と線材3との間に搬送されることになるので,巻き取りロール5の外周面に沿って確実に案内されることができる。
【0051】
図12は,ベニヤ単板1が連続して巻き取られていく状態を示している。ベニヤ単板1は,巻き取りロール5の回転と共に順次巻き取られ,次第に大きな巻玉4となっていく。尚,線材3はベニヤ単板1の裏面と接触し,しかも一定の張力が加えられているので,巻き取られるベニヤ単板1は既に巻き取られたベニヤ単板1に密着されて巻き取られ,全体的に緩みのないしっかりとした巻玉4を形成することができる。
【0052】
図13は,ベニヤ単板1の巻き取りの終了状態を説明するための側面概略図である。先ず,ベニヤ単板1の巻き取りが全て終わった後も,前記搬送ベルト11aの走行を継続することにより線材3を巻玉4の外周に複数回余分に巻き付けを行う。こうすることにより該巻玉をしっかりと固定することができるので,巻玉の終端部が緩まず,巻き姿が崩れることがない。
【0053】
次に図に示したように,搬送ベルト11aの走行を停止させ,線材供給装置7を,破線で示した位置から上昇させて該巻玉4に前記線材供給ノズル7aを当接させて押圧すると共に,該線材供給ノズル7aによる押圧状態を保ったまま該巻玉4を昇降装置(図示せず)により上昇させてベニヤ単板の搬送路外へと移動させる。
既に述べたように,線材供給装置本体7gは,加圧バネ7bにより回動支点7cを中心として図中右回りの作用を受けているが,該巻玉4に前記線材供給ノズル7aが当接すると,今度は回動支点7cを中心として下方へ押圧され,図中左回りの作用を受けて回動する。従って,この時加圧バネ7bは圧縮されるので,該巻玉4は,該加圧バネ7bの一定した力で線材供給ノズル7aにより押圧保持されることになる。この為,巻玉4は回転することなく静止した状態で待機することができる。
【0054】
さて,ベニヤ単板1の巻き取りが全て終了すると,該巻玉4を次工程の巻き戻し工程へと搬送する為に,該線材3の切断を行う。線材3の切断は,線材切断部材7f内に備えたヒータ7h(図示せず)に通電して加熱すると共に,前記キャプスタンロール9に従動ロール9aを押圧した後該キャプスタンロール9を逆回転させて該線材3を引っ張ることにより簡単に切断することができる。
【0055】
線材3が切断されると,該巻玉4は次工程へと搬送される。この時,該線材供給ノズル7aによる押圧保持が解除されることになるが,既に巻玉4の外周には複数回余分に線材3が巻き付けられているので,巻玉4の巻き姿は崩れることなく次工程まで搬送することができる。
【0056】
さて,切断された線材3は,線材供給装置本体7gの線材孔7k内に残っているので,次の巻き取りの準備として新たに線材3を線材孔7kに挿入する必要はない。従って,前述したように,圧縮空気を流体供給ホース7eに供給するだけで,線材供給ノズル7aから吐出させることができる。
【0057】
ところで,原木の直径や材質の違いなどによっては,切削されるベニヤ単板の内,巻き取りに適したベニヤ単板の切削される量が少ない場合がある。このような原木の場合,巻き取りロール5に巻き取られる量も当然少ないので,該原木一本分の切削を終了した時点で巻玉4を次の巻き戻し工程まで搬送することは,生産性,作業性などの点からも望ましくなかった。
【0058】
そこで,巻玉4に更にベニヤ単板1を巻き取ることのできる余裕がある場合には,本願発明では,次の原木に備えて該線材3の切断を行わずに図13に示したようにベニヤ単板の搬送路外で待機させておく。この為,例えば,次の原木を切削して最初に搬送されてくる巻き取りに適さない上剥きベニヤ単板などは,そのまま搬送ベルト11aにより巻玉4の下を通過して次工程まで搬送することができるのである。
従って,従来のような,巻玉と線材を切断した後に該巻玉を一旦上昇させ,次に巻き取りに適するベニヤ単板が切削されると該巻玉を下降し,再度線材を人手により巻き付けたり,止着するなどの作業が不要となった。
【0059】
さて,本発明においては,巻き取りに適するベニヤ単板が切削されるようになると,一旦原木の切削を中止し,搬送ベルト11aの走行を停止させる。
そして,巻玉4を搬送ベルト11aの上に降ろし,線材供給ノズル7は更に下降させて巻玉との押圧保持状態を解除して,図14に示したような「巻き取り位置」となる。
【0060】
図14は,一旦巻き取りを終了した巻玉4に,次の原木から切削されたベニヤ単板を継続して巻き取る状態を説明するための側面概略図である。
この状態で搬送ベルト11aを走行させてベニヤ単板1の搬送を開始すれば,継続して巻き取りを行うことができるのである。
従って,従来のように,線材3を切断することなく,次の原木から排出されるベニヤ単板を継続して巻き取ることができるのである。
【0061】
以上述べたように,本願発明によれば必要に応じて引き続き別の新たなベニヤ単板を巻き取りの終了した巻玉に継続して巻き取ることができるので,図示はしないが,以下のように実施することもできる。
即ち,上述の実施の形態においては,ベニヤ単板搬送装置11に対して巻き取り装置2を一個所備えた場合について述べたが,本発明では一個所に限る必要はなく,複数個所備えることができる。例えば,搬送ベルト11a上に,ベニヤ単板搬送方向に適宜間隔をおいて巻き前記巻き取り装置2を二個所備えた場合について説明する。
【0062】
通常一本の原木を切削する場合,既に述べたように原木は自然物であるが故,その断面が非円形であったりするので,切削を開始すると先ず非連続状の乱尺ベニヤ単板が切削され,引き続いて徐々に連続したベニヤ単板が切削されるようになる。また,原木の質が悪い場合は,例え連続したベニヤ単板が切削されても,切削されたベニヤ単板に割れや腐れがある為に,品質が求められる板厚の薄い表板としては使用できず,中板用に厚剥きされることがある。
【0063】
このように一本の原木から板厚の異なるベニヤ単板が切削される場合でも,巻き取り装置2を二個所備えることにより,一方の巻き取りロール5で薄物ベニヤ単板の巻き取りを行い,もう一方で厚物ベニヤ単板の巻き取りを行うようにすれば,原木複数本から切削されるベニヤ単板を継続して巻き取ることができる。
【0064】
また,巻き取り装置2を複数個所備えることにより,同じ板厚のベニヤ単板であっても複数個所の巻き取りロールで巻き取るようにすれば,巻き取りを終了した巻玉4を次工程に搬送し,代わりの新たな巻き取りロール5を準備している間は他の巻き取りロールで巻き取ることができるので,ロスタイムが生じることがなく,作業性が一段と向上する。
このように,巻き取り装置2を複数個所配置することにより,目的に合わせた巻き取りを,効率よく行うことができるのである。
【0065】
【発明の効果】
本発明は,上述のとおり構成されているので,以下に記載されるような効果を奏する。先ず,請求項1及び及び請求項4の発明によれば,ベニヤ単板の巻き取りに先だって,前記巻き取りロールの上方位置より該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手に向けて,前記線材が該搬送されるベニヤ単板の搬送進路を遮るように該線材を線材供給装置から流体と共に吐出供給し,次に,該吐出供給された線材が前記ベニヤ単板の搬送進路を遮る状態を保ったまま,前記線材供給装置を該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロールの下方に移動し,次いで,前記ベニヤ単板を搬送して該ベニヤ単板を線材と一緒に巻き取りを行うものであるから,従来は,人手により巻き取りロールに線材を止着させたり,或いは巻き取りロールに線材を係止する為の係止部材などを備えるなどして行っていたものが,本発明によれば自動的にベニヤ単板を線材と共に巻き取ることができるので,省力化及び生産性が大いに向上した。
また,従来の巻き取りロールをそのまま使用することができる。
【0066】
次に,請求項2及び請求項5の発明によれば,前記線材を前記線材供給装置から流体と共に吐出供給する際に,キャプスタンローラにより該線材の吐出供給量を制御して吐出供給を行うものであるから,所定量長さの線材を過不足なく吐出することができる。
【0067】
次に,請求項3の発明によれば,ベニヤ単板の巻き取りを終了した巻き取りロールを,該巻き取りロールに巻き取られたベニヤ単板の外周面を前記線材供給装置で押圧保持しながら前記ベニヤ単板の搬送進路から移動して一旦離隔させ,次に,該巻き取りロールを再び該ベニヤ単板搬送進路上に移動した後,該線材供給装置による該ベニヤ単板の外周面への押圧保持を解除し,次いで,該後続のベニヤ単板を搬送して該線材と一緒に巻き取りを行うものであるから,一旦ベニヤ単板の巻き取りを中断した場合であっても,引き続いて後続の新たなベニヤ単板の巻き取りを自動的に行うことができるものであるから,省力化及び生産性が大いに向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】線材と共にベニヤ単板が巻き取られる状態を説明する為の側面概略図である。
【図2】線材供給装置7が所定の位置に待機している状態を示す側面概略図である。
【図3】移動装置71の構成及び動作を説明する為の側面概略図である。
【図4】線材供給装置7の取付関係及び位置関係を説明する為の側面概略図である。
【図5】線材供給装置7の取付関係及び位置関係を説明する為の側面概略図である。
【図6】線材供給装置7の取付関係及び位置関係を説明する為の側面概略図である。
【図7】ベニヤ単板の巻き取りの準備段階を説明するための側面概略図である。
【図8】ベニヤ単板の巻き取りの準備段階を説明するための側面概略図である。
【図9】ベニヤ単板の巻き取りの準備段階を説明するための側面概略図である。
【図10】ベニヤ単板が巻き取られる状態を説明する為の側面概略図である。
【図11】ベニヤ単板が巻き取られる状態を説明する為の側面概略図である。
【図12】ベニヤ単板が巻き取られる状態を説明する為の側面概略図である。
【図13】ベニヤ単板の巻き取りの終了状態を説明するための側面概略図である。
【図14】巻玉4に継続して巻き取る状態を説明するための側面概略図である。
【符号の説明】
1 ベニヤ単板
2 巻き取り装置
3 線材
4 巻玉
5 巻き取りロール
7 線材供給装置
7a 線材供給ノズル
7b 加圧バネ
7c 回動支点
7d ストッパ
7e 流体供給ホース
7f 線材切断部材
7g 線材供給装置本体
7h ヒータ
7k 線材孔
9 キャプスタンロール
9a 従動ロール
11 ベニヤ単板搬送装置
11a 搬送ベルト
11b タッチロール
11c ベルト支持台
21 機枠
30 線材張力装置
30a 加圧ゲート
30b 固定ゲート
70 線材供給装置取付台
71 移動装置
71a 水平シリンダ
71b 昇降シリンダ
71c 水平軌道軸
71d 昇降軌道軸
71e 水平軸受
71f 昇降軸受
71g 取付台

Claims (5)

  1. ベニヤ単板を線材によって巻き取りロールの外周に案内しながら該線材と一緒に巻き取るベニヤ単板の巻き取り方法において,
    前記ベニヤ単板の巻き取りに先だって,前記巻き取りロールの上方位置より該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手に向けて,前記線材が該搬送されるベニヤ単板の搬送進路を遮るように該線材を線材供給装置から流体と共に吐出供給し,
    次に,該吐出供給された線材が前記ベニヤ単板の搬送進路を遮る状態を保ったまま,前記線材供給装置を該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロールの下方に移動し,
    次いで,前記ベニヤ単板を搬送して該ベニヤ単板を線材と一緒に巻き取ることを特徴とする,線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法。
  2. 前記線材を前記線材供給装置から流体と共に吐出供給する際に,キャプスタンローラにより該線材の吐出供給量を制御して吐出供給することを特徴とする,請求項1記載の線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法。
  3. 前記請求項1記載の線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法において,
    ベニヤ単板の巻き取りを終了した巻き取りロールに後続のベニヤ単板を継続して巻き取る方法であって,
    先ず,前記ベニヤ単板の巻き取りを終了した巻き取りロールを,該巻き取りロールに巻き取られたベニヤ単板の外周面を前記線材供給装置で押圧保持しながら前記ベニヤ単板の搬送進路から移動して一旦離隔させ,
    次に,該巻き取りロールを再び該ベニヤ単板搬送進路上に移動した後,該線材供給装置による該ベニヤ単板の外周面への押圧保持を解除し,
    次いで,該後続のベニヤ単板を搬送して該線材と一緒に巻き取ることを特徴とする,線材を利用したベニヤ単板の巻き取り方法。
  4. ベニヤ単板を線材によって巻き取りロールの外周に案内しながら該線材と一緒に巻き取るベニヤ単板の巻き取り装置であって,
    前記ベニヤ単板を搬送する為のベニヤ単板搬送装置と,
    前記ベニヤ単板搬送装置上に備えた該ベニヤ単板を巻き取る為の巻き取りロールと,
    該ベニヤ単板の巻き取りに先だって,前記巻き取りロールの上方位置より該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向上手に向けて,前記線材が該搬送されるベニヤ単板の搬送進路を遮るように該線材を流体と共に吐出供給する線材供給装置と,
    前記線材供給装置を,前記吐出供給された線材が前記ベニヤ単板の搬送進路を遮る状態を保ったまま,該巻き取りロールのベニヤ単板搬送方向下手側より該巻き取りロールの下方まで移動する線材供給装置移動機構と,
    を備えることを特徴とする線材を利用したベニヤ単板の巻き取り装置。
  5. 前記線材を前記線材供給装置から流体と共に吐出供給する際の吐出供給量を制御するキャプスタンローラを備えたことを特徴とする,請求項記載の線材を利用したベニヤ単板の巻き取り装置。
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