JPH06105177A - テレビジョン装置 - Google Patents

テレビジョン装置

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JPH06105177A
JPH06105177A JP5195347A JP19534793A JPH06105177A JP H06105177 A JPH06105177 A JP H06105177A JP 5195347 A JP5195347 A JP 5195347A JP 19534793 A JP19534793 A JP 19534793A JP H06105177 A JPH06105177 A JP H06105177A
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ジエイ ダフイールド デイビツド
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィールド長さが標準と異なる場合でも、適
切な垂直パンを行う。 【構成】 画像を表し、ある動作条件下ではフィールド
当たりの水平ライン数が標準と異なる可能性のある水平
ラインからなるフィールドを画定する垂直同期成分を含
むビデオ信号用の表示手段が設けられる。カウンタ(14
04、1410) とラッチ(1408、1409) が連続したフィール
ド中の水平ライン数を測定する。パン回路(1416 、142
0、1424、1430) がビデオ信号の垂直同期成分に対しあ
る選択された数の水平ライン分だけ位相シフトされた垂
直リセット信号を生成して、ビデオ表示手段上で画像を
選択された数の水平ライン分だけ垂直にパンする。水平
ラインの選択された数は上記ある動作条件下でも垂直パ
ンの選択された量を維持するために、測定されたフィー
ルドの長さに応じて調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続するビデオフィ
ールド中の水平ラインの数が等しくない場合及び/また
はフィールドの長さが標準の長さと異なるような状況に
おいても適正に動作する垂直パンシステムに関するもの
である。
【0002】ワイドスクリーンテレビジョン受像機はテ
レビジョン信号を色々な態様で表示するように構成でき
る。そのような受像機は郵便受けフォーマットの信号を
検出し、また、受信した4×3の信号を、その上下のブ
ランクの帯状部分を切り捨てて(クロッピング)、その
信号が16×9の表示領域を満たすように広げることが
できる。また、そのような受像機は、上下の有効なビデ
オ領域を切り捨てて、ワイドスクリーン表示を満たすよ
うに非郵便受け信号(例えば、4×3のアスペクト比の
信号)を伸張あるいはズームすることができる。このよ
うな特徴と共に、ズーム処理された信号源の表示のため
の垂直ブランキング信号及び垂直リセット信号を生成す
る機能がある。
【0003】垂直パン回路は垂直に過走査されたラスタ
のどの部分がスクリーン上に表示されるかを制御する。
垂直に過走査されたビデオ信号が郵便受けフォーマット
でない場合は、画像はズームされ、即ち、垂直水平両方
向に伸張され、信号の表示された部分を歪ませることな
くワイドスクリーン表示フォーマット風にすることがで
きる。例えば、4×3信号の16×9表示への変更を考
えてみると(勿論、他の特定のアスペクト比も可能であ
る)、画面の垂直寸法の3分の1が切り捨てられる。多
くの垂直偏向システムは交流結合されている。その結
果、画面は常にスクリーン上で垂直方向の中心に位置し
ている。4×3の画面が16×9の表示器上で表示する
ためにズームされると、交流結合垂直偏向システムで
は、画面の上部6分の1と下部6分の1が常に切り捨て
られる。
【0004】画像の内容によっては、画面の上部か下部
のどちらかをより多く切り捨てて、他方の画面内容を残
しておいたほうが良い場合がある。例えば、画面中での
アクションが地面のレベルで行われている場合には、見
ている者にとっては、空の方をより多く切り捨てたいで
あろう。垂直パン機能は、ズームされた画面のどの部分
を切り捨てるかの選択を可能にする。この機能は、受信
したビデオ信号に基づく処理された垂直同期信号VSY
NCの前縁から選択可能な可変量だけ遅延した垂直リセ
ットパルスを生成することによって達成できる。同様に
して、垂直ブランキング信号も生成される。垂直リセッ
トパルスは垂直リトレースを開始させるためにシャーシ
で用いられ、垂直ブランキングパルスによって規定され
るブランキング期間中、電子ビームがディスエーブルさ
れる。ワイドスクリーンプロセッサのビデオ出力は遅延
を受けないので、VSYNCに対する垂直ブランキング
と垂直リセットパルスの遅延を適切に操作することによ
って、垂直パンを行わせることができる。
【0005】ある場合には、上下方向のパンを行いたい
ことがあろう。ここでは、パン操作の方向は、拡大され
た、即ちズームされた画面上を視野が動く方向として定
義される。例えば、下方向へのパンを行うと、ズーム画
面の下部の画面内容が現れ、上部から画面内容が切り取
られる。また、ビデオの下方向へのパンは、画面の上方
へのクロールと考えることができる。逆に、ビデオの上
方へのパンは、ビデオの下方へのクロールと考えること
ができる。下方への画面のパンには、(2つのインター
リーブされたフィールドの)各フィールドについて垂直
リセット及びブランキングを、そのフィールドの水平ラ
イン数よりも少ない何本かの水平ライン分だけ遅延させ
ることが必要である。NTSC方式の場合、各フィール
ドのライン数は262.5本である。一方、上方へのパ
ンには、垂直リセット及びブランキングパルスをVSY
NCに対して時間的に進ませる必要があり、これは、こ
のVSYNC信号がトリガ信号の場合は、交流結合され
た垂直偏向システムでは不可能である。
【0006】上方及び下方へのパンは両方共、垂直リセ
ット信号を、1フィールド中の2分の1ラインの数と等
しいかそれより少ない数の2分の1ライン数分だけ遅延
させることにより行うことができる。262.5本のラ
イン(即ち、525本の2分の1ライン)を有するフィ
ールドからなる標準のNTSC信号の場合、下方へのパ
ンのための遅延(下方パン遅延)は2分の1ライン0本
〜262.5本分である。上方へのパンのための遅延
(上方パン遅延)は2分の1ライン262.5本〜52
5本分である。しかし、この解決法は、例えば、ある種
のVCR再生モードにおいて生成される非標準信号には
依然として対処できない。この非標準信号が、フィール
ドの長さが等しくない場合、例えば、デュアル・アジマ
ス4ヘッドVCRにおけるポーズの場合など、上方パン
により、フィールド間のオフセットが隣接フィールド間
のライン数の差と等しくなって、インタライン・フリッ
カーが生じる。表示される連続するフィールドのそれぞ
れのラインは整列しておらず、その結果、相当な雑音が
発生して、実質的に画面が見るに耐えられなくなる。
【0007】別のVCRモードでは、フィールドの長さ
は等しいが、標準の長さとは異なる(即ち、水平ライン
数が異なる)ことがある。例えば、ビジュアル・サーチ
モードの場合、フィールドの長さは等しいが、前方サー
チ時は標準の長さより短く、後方サーチ時は標準よりも
長い。フィールドラインのカウントの標準との差は、記
録速度とサーチ速度によって左右され、例えば、±10
ラインとなることがある。フィールドライン長が変動す
ると、サーチモードの動作時に、標準モードでの動作時
に較べてパンの程度が多めになったりあるいは少なめに
なったりする。即ち、フィールドライン長の変動は、不
要なパンを付加させる可能性がある。このような現象が
生じるのは、パン用の遅延が、フィールドの長さが等し
いという前提で、前の垂直同期信号を基準としているた
めである。しかし、得られる上方へのパンはパン遅延回
路によって生成される垂直リセットパルスと次のフィー
ルドの開始点、即ち、次のVSYNCとの位相関係の関
数である。フィールド中のライン数が変動するような状
況では、垂直リセットと次のVSYNCとの位相関係も
同様に変動する。
【0008】
【発明の概要】この発明のテレビジョン装置は、画像を
表すビデオ信号用の表示器、測定回路、パン回路、及び
調整回路を含んでいる。ビデオ信号は水平ラインからな
るフィールドを規定する垂直同期成分を有し、フィール
ドは、ある動作条件ではフィールドあたりの水平ライン
数が標準と異なることがある。測定回路は各フィールド
中の水平ライン数を求める。パン回路は、ビデオ表示器
上で画面を選択された水平ライン数だけ垂直方向にパン
するために、ビデオ信号の垂直同期成分に対して上記選
択された水平ライン数だけ位相シフトされた垂直リセッ
ト信号を発生する。この選択された水平ライン数は、上
記ある動作条件下においても、垂直パンの選択された量
を維持するために、測定されたフィールドの長さに応じ
て調整される。
【0009】測定回路は、第1と第2のカウンタと、第
1のカウンタに結合された第1と第2のラッチと、第1
と第2のラッチに結合され、この第1と第2のラッチの
いずれが第1のカウンタからの入力をロードするかを選
択するゲート回路と、第2のカウンタに応答し、第1と
第2のラッチからの出力を選択する第1のマルチプレク
サとを含んでいる。
【0010】調整回路は、出力として、(a)上記選択
された水平ライン数の連続するそれぞれと、(b)選択
された水平ライン数の連続するそれぞれと測定された長
さの連続するそれぞれとの代数和の一方を選択し、位相
シフトの符号を表すビットに応答する第2のマルチプレ
クサと、測定されているフィールドの長さが第2のマル
チプレクサの出力値に達した時に垂直リセット信号を生
じさせるための出力信号を生成する比較器とを含んでい
る。
【0011】
【実施例の説明】この発明によるワイドスクリーンテレ
ビジョンのブロック図が図1に示されている。このテレ
ビジョンは2fH の非飛越し水平走査、または通常の水
平走査で動作するように構成できる。なお、図には非飛
越し型が示されている。このテレビジョン受像機は、概
略的に説明すると、電源装置70、ビデオ信号入力部2
0、ワンチップ・プロセッサ202に結合されたシャー
シ、即ちTVマイクロプロセッサ216、ワイドスクリ
ーン・プロセッサ30、1fH −2fH 変換器40、偏
向回路50、RGBインタフェース60、YUV−RG
B変換器240、映像管ドライバ242、及び表示管構
成244を含んでいる。なお、この表示管構成244は
投写型あるいは直視型いずれに構成してもよい。また、
これらの回路はテレビジョンの動作の説明に便利なよう
に機能グループ別にグループ分けしているが、個々の回
路の他の回路との位置関係あるいは機能的な結合はこの
グループ化によって限定されるものではない。
【0012】ビデオ信号入力部20は異なる信号源、例
えば、ANT1及びANT2に受信される放送信号ある
いはケーブル信号などの複数の複合ビデオ信号を同時に
受信、選択あるいは表示することができ、これらの信号
はRFスイッチ204によって選択されて第1のチュー
ナ206と第2のチューナ208に供給される。第1の
チューナ206の出力は、ある同調機能、偏向機能及び
ビデオ制御機能を行うワンチップ回路202、例えば、
TA7777型のワンチップに供給される。このワンチ
ップ202からのVIDEO OUT(ビデオ・アウ
ト)ベースバンド信号はビデオスイッチ200とワイド
スクリーン・プロセッサ30のTV1入力に供給され
る。ビデオカメラ、レーザディスクプレーヤ、ビデオテ
ーププレーヤ、ビデオゲーム等の他の信号源用に副入力
AUX1とAUX2が設けられており、これらの信号は
ビデオスイッチ200によって選択されて、ワイドスク
リーン・プロセッサ30のSWITCHED VIDE
O(切換えビデオ)入力に供給される。選択された複合
ビデオ信号(SELECTED COMP OUT)
は、他のビデオ源からの信号S1とS2と共にY/Cデ
コーダ210に供給され、TVマイクロプロセッサ21
6に応答して、一対のルミナンス及びクロミナンス信号
(以下、「主」信号と呼ぶ)が選択されて、信号Y_M
とC_INとしてワイドスクリーン・プロセッサ30に
結合される。これらの信号はR−Y信号及びB−Y信号
と等価の色差信号U_M及びV_Mを生成するために、
ワンチップ202に結合される。これらの信号はこれ以
降の処理のためにデジタル形式に変換される。
【0013】第2のチューナ208はベースバンドビデ
オ信号TV2を生成する。この信号TV2はビデオスイ
ッチ200からのSWITCHED VIDEO信号と
共に選択されてY/Cデコーダに入力される。スイッチ
SW3とSW4が、これらの信号Y、C、または副信号
として考えられる入力S1に対応する外部信号Y_EX
TとC_EXTを選択する。主信号については、各信号
に「_M」を付して示し、副信号については各信号に
「_A」を付して示す。それぞれの信号は、いずれか一
方を表示するために、あるいは、PIP回路を介するピ
クチャ・イン・ピクチャモードでの表示のために処理さ
れる。
【0014】Y_Mに対応する複合同期信号COMP
SYNCが、ワイドスクリーン・プロセッサ30から同
期分離器212に供給され、垂直カウントダウン回路2
14に入力される水平及び垂直同期信号HとVが生成さ
れる。垂直カウントダウン回路214はワイドスクリー
ン・プロセッサ30に供給される垂直リセット信号VE
RTICAL RESETを発生する。ワイドスクリー
ン・プロセッサ30は内部垂直リセット出力信号IN
VERT RST OUTを生成してRGBインタフェ
ース60に供給し、このRGBインタフェース中のスイ
ッチがこの内部垂直リセット出力信号と外部RGB源の
垂直同期成分との間の選択を行う。このスイッチの出力
は選択された垂直同期成分SEL_VERT_SYNC
で、これは偏向回路50に供給される。副ビデオ信号用
の水平及び垂直同期信号はワイドスクリーン・プロセッ
サ30内の同期分離器によって生成される。
【0015】1fH −2fH 変換器40は飛越し走査ビ
デオ信号を順次走査非飛越し信号に変える。ビデオRA
M420を隣接するフィールドあるいはフレームを記憶
して、ラインを供給するために用いることができるが、
一本おきのラインまたは複数のラインを反復あるいは補
間する、例えば、水平ラインを2回表示するとか、画面
内で検出された動きに基づいてラインを選択するように
してもよい。変換されたビデオデータはY_2fH 、U
_2fH 及びV_2fH としてRGBインタフェース6
0に供給される。RGBインタフェース60は、変換さ
れたビデオデータまたは外部RGBビデオ信号の選択を
可能とし、ビデオ信号入力部に結合する。外部RGBは
2fH 走査に適合するようにされたワイドフォーマット
表示比信号であると考える。主信号の垂直同期成分は
(INT VERT RST OUTとして)RGBイ
ンタフェースに結合され、ユーザによる内部または外部
RGB信号の選択と共に、偏向回路50に供給される垂
直同期信号の選択が行われる。しかし、垂直ラスタ崩壊
を防ぐために、RGBインタフェース回路は外部同期信
号を検出する機能を有し、存在しない外部RGB信号の
選択を無効にする。ワイドスクリーン・プロセッサ30
内のマイクロプロセッサWSP μPが外部RGBに対
するカラー(COLOR)及びティント(TINT)制
御を行う。
【0016】ゲートアレー300と協働して、ピクチャ
・イン・ピクチャ(PIP)プロセッサ301が主ビデ
オ信号データと副ビデオ信号データを組み合わせて、例
えば、副ビデオ信号が圧縮されて郵便受け形主表示信号
の上部または下部の縁部に表示されたもの、4×3主表
示信号の側部に沿って表示されたもの、等の種々の選択
可能な表示フォーマットを生成する。ワイドスクリーン
・マイクロプロセッサWSP μPは直列バスを介して
TVマイクロプロセッサ216に応答する。また、ワイ
ドスクリーン・プロセッサ30は、3つのレベルからな
るサンドキャスル信号の形の複合垂直ブランキング/リ
セット信号を発生する。垂直ブランキング信号と垂直リ
セット信号は、後でパン制御に関連して詳述するよう
に、別々の信号として発生することもできる。複合ブラ
ンキング信号はビデオ信号入力部によってRGBインタ
フェースに供給される。
【0017】図2に偏向回路50の詳細を示す。偏向回
路50は、ワイドスクリーン・プロセッサ30から垂直
リセット信号を、RGBインタフェース60から選択さ
れた2fH 水平同期信号を、また、ワイドスクリーン・
プロセッサから別の制御信号を受け取る。この別の制御
信号は水平位相調整、垂直サイズ調整及び左右ピンクッ
ション調整に関するものである。偏向回路50は2fH
フライバックパルスをワイドスクリーンプロセッサ3
0、1fH −2fH 変換器40、及びYUB−RGB変
換器240に供給する。
【0018】回路500が種々の異なる表示フォーマッ
トを実施するために必要とされる所要の垂直過走査(オ
ーバスキャン)量に従ってラスタの垂直サイズを調整す
るために設けられている。概略的に示されているよう
に、定電流源502が、垂直ランプキャパシタ504を
充電する一定量の電流IRAMPを供給する。この垂直ラン
プキャパシタ504と並列にトランジスタ506が結合
されていて、垂直リセット信号に応答してこのキャパシ
タを周期的に放電させる。
【0019】どのような調整も行わない場合には、電流
RAMPはラスタに対して最大可能な垂直サイズを与え
る。これは、ワイドスクリーン表示器の使用されていな
い上下の部分が過走査されるように4×3フォーマット
の郵便受け信号源を伸張して、ワイドスクリーン表示器
を垂直方向に満たすに必要な垂直過走査に相当する。も
っと小さい垂直ラスタサイズが必要な場合は、可調整電
流源508が調整可能な電流IADJ をIRAMPから分流さ
せて、垂直ランプキャパシタ504がゆっくりと、か
つ、より低いピーク値まで充電されるようにする。可変
電流源508は、図3に示す垂直サイズ制御回路103
0によって生成される、例えば、アナログ形式の、垂直
サイズ調整信号に応答する。垂直サイズ調整回路500
は、背面パネルの調整ノブのポテンショメータとするこ
とができる手動垂直サイズ調整装置510から独立して
いる。いずれの場合でも、垂直偏向コイルは適切な大き
さの駆動電流を受ける。水平偏向は位相調整回路51
8、左右ピンクッション補正回路514、2fH 位相固
定ループ520及び水平出力回路516によって行われ
る。
【0020】図3には、垂直サイズ制御回路1030の
一部としての自動郵便受け検出器が示されている。垂直
サイズ制御回路1030は郵便受け検出器1032、垂
直表示制御回路1034、及び3状態出力装置1036
とを含んでいる。あるいは、垂直ブランキングパルスと
垂直リセットパルスは別々の信号として伝送することも
できる。
【0021】自動郵便受け検出回路は、代表的には、1
6×9フォーマット表示比の郵便受けの形の能動(アク
ティブな)表示領域と、使用されていない、あるいは色
の鈍い上下周辺領域とをを含む4×3フォーマット表示
比の信号を伸張することにより、自動的に垂直ズームあ
るいは伸張を行うことができる。自動郵便受け検出器
は、あるビデオラインとその前のラインとの間のルミナ
ンスの変化をモニタしてビデオの能動部分を検出するこ
とができ、最初と最後の能動ビデオラインが表示器の頂
部と底部とを占めるように、表示された信号の伸張を可
変量制御する。これに代えて、郵便受け検出器は、例え
ば、16×9のスクリーンを満たすように、4×3信号
の16×9部分をズームするに必要とされるような、個
々の標準表示比を切り換えるように構成してもよい。こ
の場合、出力信号VERTICALSIZE ADJ
(垂直サイズ調整)が能動化されると、表示がズームさ
れる。偏向高さは4/3倍に増加し(図2参照)、これ
によって、郵便受け信号の能動ビデオ部分は、画像アス
ペクト比歪みを生じることなく、ワイドスクリーン表示
器を満たすことができる。
【0022】垂直表示制御回路1034は過走査された
ラスタのどの部分をスクリーン上に表示するか、即ち、
垂直パン、を制御する。垂直に過走査されたビデオ信号
が郵便受けフォーマットでない場合は、擬似ワイドスク
リーンフォーマットとを得るように、通常の表示フォー
マット画面がズームされる、即ち、伸張される。しか
し、この場合は、4/3垂直過走査によって切り捨てら
れた画面の部分は能動ビデオ情報を含んでいる。画面の
1/3を垂直方向に切り捨てる必要がある。交流結合型
垂直偏向システムでは、更に別の制御を行わなければ、
上部の1/6と下部の1/6は常に切り捨てられる。し
かし、画面の内容によっては、関心の低い信号部分を犠
牲にして、関心の高い部分を残しておくために、画面の
下部よりも上部の方を多く切り捨てたい場合、あるい
は、その逆の場合がある。例えば、アクションが全て地
上レベルで行われている画面の場合、視聴者は空の方を
より多く切り捨てることを望むかもしれない。垂直パン
機能は、ズームされた画面のどの部分を表示し、どの部
分を切り捨てるかの選択を可能にする。
【0023】垂直パン動作を図4及び図5(a)乃至図
5(c)を参照して説明する。図4のタイミング図の一
番上に3レベル複合垂直ブランキング/リセット信号が
示されている。これらの信号は別々に生成することもで
きる。垂直ブランキングパルスは信号L_COUNTが
VRT_BLNK0に等しくなった時に開始し、L_C
OUNTがVRT_BLANK1に等しくなった時に終
了する。垂直リセットパルスはL_COUNTがVRT
_PHASEに等しくなった時に開始する。L_COU
NTは水平2分の1ラインのVSYNC_MNの前縁に
対するトラッキングを維持するために用いられる10ビ
ットカウンタの出力である。VSYNC_MNは、ゲー
トアレーに供給される主信号の垂直同期成分であるVD
RV_MNの同期した形のものである。VRT_BLN
K0とVRT_BLNK1は、垂直パン指令に応じてマ
イクロプロセッサによって供給される。VRT_PHA
SEは、COMP_SYNC出力中の垂直同期成分の立
ち上がりエッジに対するVRT_RST出力の相対位相
をプログラムする。COMP_SYNC出力はJ−Kフ
リップフロップの出力である。このフリップフロップの
状態はL_COUNTとH_COUNTの出力を復号す
ることによって決められる。H_COUNTは水平位置
カウンタである。L_COUNTカウンタはCOMP_
SYNC信号を、水平同期パルス、等化パルス、及び垂
直同期パルスに対応する3つのセグメントに分割するた
めに用いられている。
【0024】過走査無し(これは実際は通常の6%過走
査にあたる)に対する垂直偏向電流は図4に、対応する
垂直ブランキング信号と同様、点線で示されている。過
走査無しに対する垂直ブランキングパルスの幅はCであ
る。垂直同期パルスは垂直リセットパルスと同相であ
る。過走査モードに対する垂直偏向電流は図4に、パル
ス幅Dを有する対応する垂直ブランキングパルスと同
様、実線で示されている。
【0025】底部過走査Aが上部過走査Bに等しい場合
は、表示は図5(a)に示すように、中央に位置する。
垂直リセットパルスが、垂直同期パルスより遅れるよう
に生成される場合は、底部過走査Aが上部過走査Bより
小さくなり、図5(b)に示すような表示が得られ、画
面の下側の部分がより多く表示され、上部の多くが消去
される。逆に、垂直リセットパルスが垂直同期パルスよ
り進むように生成されると、底部過走査Aが上部過走査
Bより大きくなり、図5(c)に示すような表示が得ら
れる。この場合、画面の上部がより多く表示され、底部
の多くが消去される。垂直同期信号と垂直リセット信号
の相対位相はワイドスクリーン・プロセッサ30のマイ
クロプロセッサWSP μPによって制御可能で、これ
によって過走査動作モード中の垂直パン動作が可能とな
る。垂直パンの間、過走査されたラスタは映像管即ちス
クリーン上の垂直方向の中心に配置される。即ち、垂直
方向に対称に維持される。底部より上部、または上部よ
りも底部の画面をより多く消去するようにラスタに対し
て垂直方向に動かされる、あるいは、非対称に配置され
るのはブランキング期間である。
【0026】垂直パンを使用する際の1つの問題は、V
CR再生の特殊効果モード時に生じる。ビデオを上方に
少量(例えば、4〜5ライン)パン(これは表示画像を
下方にスクロールすることと同じと考えられる)したい
時は、実際には、垂直リセットパルスは垂直同期信号か
ら262.5ラインからパン値のライン数だけ差し引い
た量遅延される。VCRの早送りモードにおいては、テ
ープの線速度が標準から外れるので、1フィールド中の
ライン数は、記録モード(例えば、SPかSLPか)及
びテープの線速度に応じた数だけ少なくなる。VCR再
生(SPモード)の早送りモードにおいて含まれるフィ
ールド当たりの正規のライン数は、例えば、253.5
ラインである。希望のパンの値が下方へ5ラインである
とすると、遅延の設定は257.5ライン分となろう。
しかし、新しいVSYNCは253.5ライン毎に生起
し、所要パン遅延カウントがカウントされた時に垂直リ
セットを発生する2分の1ラインカウンタをリセットす
る。このモード中、2分の1ラインカウンタは、所要値
がカウントされる前に繰り返しリセットされるので、垂
直リセットは生成されず、垂直ラスタの崩壊が生じ、映
像管が損傷を受ける可能性がある。従って、VSYNC
の位相及び垂直リセットの遅延の設定には関係なく、垂
直リセットパルスが生成されるようにする必要がある。
【0027】図6はパン回路で、フィールドの長さが等
しくなく、かつ/または標準のライン数と異なる場合に
生じ得るタイミングの問題を示している。上方パン遅延
と下方パン遅延はフィールド1に先行する垂直同期パル
スの前縁を基準にして示されている。下方パン用の垂直
リセットパルスは、信号VRST−A中に点線で示され
ており、上方パン用の垂直リセットパルスは実線で示さ
れている。当然ながら、パンは一時に一方向にしかでき
ない。
【0028】図6に示すように、フィールド1に対する
上方パン遅延d1は、生成された垂直リセットパルス
を、上方パンに必要とされるように、次の垂直同期パル
スよりも僅かに前におくに充分なものである。しかし、
フィールド2がフィールド1とライン数が同じでない場
合は、d1と同じ量の遅延d2では垂直リセットパルス
の位置は誤ったものとなる。図示の例では、フィールド
2の垂直リセットVRST−Aはフィールド2に先行す
る垂直同期パルスより後に生じる。垂直同期パルスは基
準点であり、パン遅延を決めるラインカウンタは通常垂
直同期パルスによってリセットされる。何の対策も施さ
なければ、必要とされる遅延期間の経過前に垂直同期パ
ルスによって遅延ラインカウンタが連続してリセットさ
れてしまうことにより、垂直リセット信号がなくなって
しまう可能性がある。
【0029】図6のVRST−Bに示すように、正しい
垂直リセット信号は、不変の量だけ次の垂直同期パルス
VSYNCに先行している必要がある。垂直リセットV
RST−Bを強制的に発生させる回路が図7に示されて
いる。基本回路1100は複数のD型フリップフロップ
1102、1104、1106、1108及び111
0、J−Kフリップフロップ1112及びカウンタ11
14、さらに、複数のANDゲート及びNORゲート及
びインバータを含んでいる。この回路は、クロック信
号、例えば、1024fH のビデオ信号と同期させるこ
とのできるクロック信号に同期して動作する。基本的な
動作は次の通りである。
【0030】垂直同期信号は、1水平ライン周期に2回
生じる1クロック幅のパルスである信号SOL_X_2
によってサンプルされる。垂直同期信号は、SOL_X
_2から、例えば、1ライン周期の1/16または1/
8だけオフセットするように処理されている。垂直同期
信号をSOL_X_2でサンプリングすると、垂直同期
信号は再びSOL_X_2と整列する。STR_RST
信号は1ライン周期の1/2の長さの正向きのパルスで
ある。このパルスの前縁は所要の垂直リセット期間の開
始点を示す。1フィールド中のライン数がSTR_RS
T信号を生成するために用いられる遅延設定に等しいか
これより大きい場合には、STR_RSTの前縁がカウ
ンタ1114をクリアするために用いられ、このカウン
タは所要の垂直リセット長の間カウントし、自動的にデ
ィスエーブルされる。垂直リセット信号VRSTはカウ
ンタ1114の出力に結合されたゲートによって生成さ
れる。信号VRSTは垂直リセットパルスの期間中は高
(カウンタをイネーブルする)である。この例において
は、所要の垂直リセット長は2分の1ライン6本で、ゲ
ートは、2及び4ビットカウンタ出力に結合されてい
る。6本の2分の1ラインの垂直リセット長以外の垂直
リセット長も、対応するカウンタ出力と、その出力を復
号するに必要な任意のゲートとを用いることにより、使
用することができる。
【0031】1フィールド中のライン数がSTR_RS
T信号を生成するために用いられる遅延の設定よりも少
ない場合は、垂直リセットが確実に生成される。サンプ
ルされた垂直同期信号の前縁で、J−Kフリップフロッ
プ1112がセットされる。このフリップフロップの出
力は、次のサンプルされた垂直同期信号VSYNCが生
じた時、即ち、J−Kフリップフロップ1112がST
R_RSTの発生によってリセットされていない場合
に、垂直リセットを行わせるようにトリガ信号を通過さ
せるイネーブル信号として用いられる。フリップフロッ
プ1112がセットされてもSTR_RSTパルスが生
じない時は、次のサンプルされた垂直同期信号の前縁が
VRST信号の生成に用いられるカウンタ1114をク
リアする。ゲートによってカウンタの出力に生成された
信号VRSTは、カウンタ1114に、SOL_X_2
から2分の1ラインの所要のカウントが累積されるま
で、高となる。このようにして、VSYNCが存在して
いる限り、フィールド中のライン数及びSTR_RST
信号に必要な遅延の設定には関係なく、正しい長さのV
RSTパルスが生成される。STR_RSTパルスが生
成されない場合は、その信号の前縁がJ−Kフリップフ
ロップをクリアし、STR_RSTパルスに基づいてV
RST信号を生成する。
【0032】再び図6を参照すると、上方パン及び下方
パンは両方共、垂直リセット信号を1フィールドに等し
いかまたはそれより少ない量だけ遅延させることによっ
て行うことができる。標準NTSC信号に対しては、下
方へのパンは遅延を2分の1ラインを0乃至262.5
本カウントすることにより行われ、上方へのパンは遅延
を2分の1ラインを262.5本と525本の間でカウ
ントとすることによって行われる。この方法の問題は、
非標準信号の場合、フィールドの長さが等しくない場合
があるという点である。その一例は、2アジマス4ヘッ
ド式VCRのポーズ(一時停止)モードである。フィー
ルドの長さが等しくない場合は、上方へのパン(下方へ
のスクロール)を行うために2分の1フィールドより多
くをカウントすると、そのフレーム中の2フィールド
が、フィールドの長さの差に等しいライン数だけずれて
しまい、相当なインタラインフリッカが生じてしまう。
【0033】そこで、下方へのパンのためのパン遅延を
フィールドの開始点におけるVSYNCに基準付け、上
方へのパンのためのパン遅延をそのフィールドに続くV
SYNCに基準付ける回路が必要となる。これは、この
発明によって、ラインカウント信号(例えば、2分の1
ラインカウント)を、各フィールド中のラインの総数を
記憶するラッチとカウンタに供給することによって達成
することができる。新しい各フィールドに対する上方パ
ン遅延は、その前に生じた同じ形式のフィールド中のラ
インの総数から、プロセッサが要求しているパンの可変
量を差し引いたものから計算される。
【0034】図8を参照する。ワイドスクリーン・プロ
セッサは、パン遅延回路に垂直リセット位相情報と垂直
ブランキング位相情報を供給する。この位相情報は、例
えば、9ビットの2の補数データの形式のものとするこ
とができ、このデータは、ビデオ信号の最も新しい垂直
同期信号に対する前方への遅延、または、垂直リセット
信号を次のフィールド用の垂直同期信号に先行させるよ
うにする、次の垂直同期信号に対して負の遅延、即ち、
完全な1フィールドよりも幾らか短い遅延のいずれかを
表す。
【0035】ワイドスクリーン・プロセッサはさらにパ
ルス幅情報も供給する。図8、図12及び図13に示す
ように、垂直リセットパルスと垂直ブランキングパルス
の発生には同じ形式の回路を用いることができる。プロ
セッサは垂直リセット及び垂直ブランキングのパルス幅
と遅延ラインのカウントを、互いに相補関係となるよう
に選択する。遅延ラインカウントは、例えば、9ビット
の2分の1ラインカウントとし、パルス幅は6ビット
(リセット用)または8ビット(ブランキング用)とす
ることができる。パルス幅はプロセッサからのこの幅デ
ータをカウンタにロードし、パルス期間中このカウンタ
をカウントダウンすることによって決めることができ
る。そのようにする代わりに、比較器を設けて、カウン
タが所要の数までカウントアップした時にパルスをディ
スエーブルするようにしてもよい。
【0036】図8において、信号SOL_X_2は、1
水平ラインに2回生じる1クロック幅のパルスで、10
ビットカウンタ1404に供給される。その前にVSY
NCが生じた時からの2分の1ラインの数が10ビット
カウンタ1404によってカウントされ、VSYNCの
前縁で(1クロック幅のパルスVSYNC_Eによっ
て)、そのカウントがラッチ1408に記憶される。こ
のラッチ1408は各フィールド中の2分の1ラインの
総数を記憶するためのものである。
【0037】1ビットカウンタ1410からなるトグル
回路にVSYNC_Eが結合されており、その時のフィ
ールドが第1フィールドか第2フィールドかを判定す
る。VSYNC_Eが発生する度に、1ビットフィール
ドカウンタ1410はその状態を変え、カウンタ140
4の内容のラッチ1409へのローディングを可能にす
る。VSYNC_Eはまた、次のフィールドに備えてカ
ウンタ1404をクリアする。
【0038】1ビットカウンタ1410は、2つのラッ
チ1408と1409の一方の内容を加算器1416に
供給するマルチプレクサ1414を制御する。加算器1
416及びもう1つのマルチプレクサ1420には、希
望の位相データ、これは正(下方パン用)または負(上
方パン用)である、が供給される。位相データの最上位
ビット(これは2の補数ワードが正か負かを示す)がマ
ルチプレクサ1420を制御する。位相データの符号ビ
ットは、その位相データが直接用いられるか(下方パン
を示す、位相が正の場合)、そのフィールド用のライン
カウンタに加えられるか(上方パンを示す、位相が負の
場合)を決定する。
【0039】マルチプレクサ1420の出力は比較器1
424の一方の入力に結合される。比較器1424の他
方の入力には、カウンタ1404からのその時の2分の
1ラインカウントが供給される。その時のフィールドの
2分の1ラインカウントが、上方パン遅延ラインカウン
ト、または、下方へのパンについての、最後に生じたそ
の形式のフィールド中のラインの総数から垂直リセット
パルスと次のVSYNCとの間の進相を規定する、ライ
ンの数を減じたもののいずれかに等しくなると、信号S
TR_RSTが生成されて強制パルス回路1430に供
給される。この強制パルス回路は、パルス幅がゲート処
理によって決められずに、プロセッサによって供給され
る点を除けば図6の回路と同様である。
【0040】垂直リセットパルスを発生するように働く
パルス発生部と垂直ブランキングパルスを発生するパル
ス発生回路1432は、垂直リセットパルスと垂直ブラ
ンキングパルスとでは、位相の遅れ(または進み)を特
定するために必要なビット数が違う点を除けば、実質的
に同じである。
【0041】図9乃至図11はこの発明のある1つの実
施例の詳細を示し、図12と13は垂直リセットパルス
発生部と垂直ブランキングパルス発生部を、どの様にし
て同じライン計数手段で駆動するかを示すものである。
図8で説明したものと同じ回路素子には、同じ参照番号
を付してある。
【0042】10ビット2分の1ラインカウンタ140
4、ラッチ1408、1409及びマルチプレクサ14
14は図9に示すように実施できるが、1ビットカウン
タはD型フリップフロップ1440とそれに関連するゲ
ート構成によって実施してトグル回路を形成させてい
る。このトグル回路は、VSYNC_Eが生じる度に状
態を変えて、ラッチ1408、1409の一方とマルチ
プレクサ1414への入力の1つの組を選択して出力さ
せる。
【0043】図10と11を参照する。加算器1416
はカスケードに接続された3つの4ビット加算器として
実施されている。垂直位相データと総ラインカウントの
和、または、垂直位相データそのままが、位相データの
符号ビットの関数としてマルチプレクサ1420によっ
て選択され、選択されたものが比較器1424(図1
1)に供給される。カウンタ1404によって表示され
るその時のラインカウントが希望のラインカウントに等
しくなると、比較器1424の出力から強制パルス回路
1430(図11)にパルスが供給される。強制パルス
回路は、次のVSYNCが生じる前にSTR_RSTが
生じない場合に、VSYNCによって垂直リセットパル
スを発生することができるようにしてラスタの崩壊を防
ぐように働く、図7に示すような回路1100を含んで
いる。
【0044】図7において、垂直リセットパルスの幅
は、パルス幅カウンタの出力に結合されているゲーティ
ング構成によって決められ、このゲーティング構成は、
希望のカウントに達した時、カウンタをディスエーブル
し、リセットパルスを終了させる比較器を構成してい
る。図11において、パルス幅はプロセッサの制御の下
に可変とされている。必要なパルス幅をパルス幅を決め
るためのカウントダウン形カウンタにロードしてもよい
し、あるいは、カウンタ1114の内容を必要なパルス
幅と比較するための比較器を設けるようにしてもよい。
後者の場合は、回路は図7に示したと実質的に同じよう
に動作する。
【0045】図12と図13は、図9、図10及び図1
1に詳細に示した、2分の1ラインカウンタ、ラッチ、
マルチプレクサ及び加算器を含む構成1460の出力に
結合された並列回路1452によって垂直リセットパル
スと垂直ブランキングパルスの両方が生成される実施例
を示す。パン用の遅延時間及び垂直リセットパルスと垂
直ブランキングパルスのパルス幅を相補的に変化させる
ことにより、プロセッサは、フィールドの長さが変化す
るような、及び/またはフィールドの長さが互いに異な
っているような非標準動作モード、例えば、VCR再生
時のポーズモードあるいはサーチモードなどの動作モー
ドにおいても正確なパン処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるフレーム基準垂直パン制御装置
を有するワイドスクリーンテレビジョン装置の構成要素
を概略的に示す概略図である。
【図2】図1の偏向回路を示すブロック回路図である。
【図3】郵便受け検出器を含む垂直サイズ制御回路のブ
ロック図である。
【図4】垂直パンを説明するタイミング図である。
【図5】図4に関連して垂直パンを説明するために用い
る表示フォーマットを示す図である。
【図6】この発明の動作の説明に供する垂直同期信号と
垂直リセット信号の関係を示すタイミング図である。
【図7】強制的に垂直リセット信号を発生させる手段の
回路図である。
【図8】測定されたフィールドの長さに従って調整され
る垂直パンを実行するために連続するフィールドの長さ
をモニタし、垂直リセットパルスと垂直ブランキングパ
ルスとを発生するための回路のブロック図である。
【図9】図8の回路におけるカウンタ、ラッチ及びマル
チプレクサの具体例を詳細に示す回路図である。
【図10】図8の回路の加算器及びマルチプレクサ部分
の具体例の詳細を示す回路図である。
【図11】図8の回路の比較器部分の具体例の詳細を示
す回路図である。
【図12】図8の回路に示される垂直リセットパルスと
垂直ブランキングパルスの両方を発生する並列回路の具
体例の一部を示す回路図である。
【図13】図8の回路に示される垂直リセットパルスと
垂直ブランキングパルスの両方を発生する並列回路の具
体例の一部を示す回路図である。
【符号の説明】
244 ビデオ信号表示手段 1404、1408、1409、1410 測定手段 1430 垂直リセット信号発生手段 1416、1420、1424 垂直リセット信号位相
シフト調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テイモシー ウイリアム セイガー アメリカ合衆国 インデイアナ州 46260 インデイアナポリス ナシユア・ドライ ブ 8318 (72)発明者 デイビツド ジエイ ダフイールド アメリカ合衆国 インデイアナ州 46205 インデイアナポリス ノース・ペンシル バニア 4601

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表し、ある動作条件下では、1垂
    直走査期間当たりの水平ライン数が標準の水平ライン数
    と異なることもある連続した垂直走査期間を画定する垂
    直同期成分を有するビデオ信号を表示するための手段
    と、 上記連続した垂直走査期間の長さを測定する手段と、 上記画像を上記ビデオ信号表示手段上である予め定めら
    れた量だけ垂直方向にパンするために、上記ビデオ信号
    の上記垂直同期成分に対して位相シフトされた垂直リセ
    ット信号を生成する手段と、 上記ある動作条件下においても垂直パンの上記予め定め
    られた量を維持するために、上記位相シフトを上記垂直
    走査期間の上記測定された長さに応じて調整するための
    手段と、 を備えたテレビジョン装置。
  2. 【請求項2】 画像を表し、ある動作条件下では、1フ
    ィールド当たりの水平ライン数が標準の水平ライン数と
    異なることもある水平ラインからなるフィールドを画定
    する垂直同期成分を有するビデオ信号を表示するための
    手段と、 上記フィールドの各々における水平ラインの数を測定す
    る手段と、 上記画像を上記ビデオ信号表示手段上で垂直方向にパン
    するために、ある選択された水平ライン数だけ上記ビデ
    オ信号の上記垂直同期成分に対してシフトされた垂直リ
    セット信号を発生するパン手段と、 上記ある動作条件下においても選択された水平ライン数
    の上記垂直パンを維持するために、上記測定された上記
    フィールドの長さに応じて上記選択された水平ラインの
    数を調整するための手段と、 を備えたテレビジョン装置。
  3. 【請求項3】 画像を表すビデオ信号を表示する手段
    と、 上記画像を上記ビデオ信号表示手段上で垂直方向にパン
    するために、上記ビデオ信号の垂直同期成分に対して位
    相シフトされた垂直リセット信号を生成する手段と、 上記ビデオ信号の走査期間の変化する長さに応じて上記
    位相シフトを調整する手段と、 を備えたテレビジョン装置。
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