JPH0610499A - 足場架設用吊り具及び足場架設方法 - Google Patents

足場架設用吊り具及び足場架設方法

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JPH0610499A
JPH0610499A JP6136993A JP6136993A JPH0610499A JP H0610499 A JPH0610499 A JP H0610499A JP 6136993 A JP6136993 A JP 6136993A JP 6136993 A JP6136993 A JP 6136993A JP H0610499 A JPH0610499 A JP H0610499A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 足場の組み立て、解体を容易なものとし、安
全に作業を行うことができ、足場に加わる衝撃を吸収し
て揺れを防止する足場架設用吊り具を提供することにあ
る。 【構成】 上下に間隔をあけて設置された固定部材2と
受け具3とを接続ボルト4で接続し、受け具3に横架材
挿通部23を形成し、接続ボルト4の上端部と固定部材
2との間及び接続ボルト4の下端部と受け具3との間に
それぞれ緩衝材27を介在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁等に吊り足場を架
設するに好適な足場架設用吊り具及び該足場架設用吊り
具を用いた足場架設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、橋梁等に吊り足場を架設するに
は、桁材の下端フランジに吊り金具を取り付け、あるい
は桁、斜め材等の構造材に鎖を巻き付け、吊り金具又は
鎖の先端に桁材に沿ってパイプ、丸太等を互いに平行に
吊り、隣接するパイプ、丸太間にこれに交差する足場板
受け材を90〜120cm間隔で載せ、足場板受け材を
パイプ、丸太に結束した後、その上に2〜4mの長さの
足場板を敷設し、さらに床骨組みにアサガオの骨組みを
結束し、骨組みの外面にシート、安全ネット等を取り付
けていた。しかし、上記の作業は、足場板を張るまでは
作業員がぶら下がって行うので、結束等の作業が非常に
困難なばかりか危険であり、工程数が多く繁雑で、衝撃
で足場が揺れやすく、足場架設途中のみならず、足場架
設後の建築作業中にも振動で事故を起こす心配があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、足場の組み立て、解体を容易なものとし、安全に作
業を行うことができ、足場に加わる衝撃を吸収して揺れ
を防止する足場架設用吊り具を提供することにあり、第
2の目的は、足場架設用吊り具の取り付け及び横架材の
架設を一層容易にし、足場の振れを更に小さくすること
にある。また、第3の目的は、剪断力に対する耐久性が
大きい足場架設用吊り具を提供することにあり、第4の
目的は、固定部材と受け具との間隔を調整して足場床面
の水平精度を高くできる足場架設用吊り具を提供するこ
とにあり、第5の目的は、工程数が少なく、作業効率が
良く、安全性の高い足場架設方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の足場架設用吊り
具は、上記第1の課題を達成するために、上下に間隔を
あけて設置された固定部材と受け具とを接続ボルトで接
続し、前記受け具に横架材挿通部を形成し、前記接続ボ
ルトの上端部と前記固定部材との間及び前記接続ボルト
の下端部と前記受け具との間にそれぞれ緩衝材を介在
し、第2の課題を達成するために、側壁の上端に締め付
けボルト支持板を、該締め付けボルト支持板の下方に間
隔を開けて挟持板を、さらに挟持板の下方に間隔を開け
て接続ボルト支持板をそれぞれ側方に張り出して設け、
前記締め付けボルト支持板を貫通する締め付けボルトを
前記挟持板に接近離間自在に設けて成る固定部材と、起
立壁の上端に接続ボルト受け板を、下端に横架材支持板
をそれぞれ側方に張り出して設け、前記横架材支持板の
先端と起立壁の中間部との間に逆L型ボルトを跨設する
と共に、前記横架材支持板及び起立壁と逆L型ボルトと
の間に横架材挿通部を形成して成る受け具と、前記固定
部材の接続ボルト支持板と前記受け具の接続ボルト受け
板とを接続すると共に、前記接続ボルト支持板の下面に
当接する上部鍔片及び前記接続ボルト受け板の上面に当
接する下部鍔片をそれぞれ有する接続ボルトとを備え、
該接続ボルトの上端と前記接続ボルト支持板との間に緩
衝材を介在すると共に、前記接続ボルトの下端と前記接
続ボルト受け板との間に緩衝材を介在する。
【0005】また、第3の課題を達成するために、接続
ボルトの上下端に螺子部を形成し、該螺子部からやや間
隔をあけて螺子溝が形成されていない部分に上下部鍔片
をそれぞれ設け、第4の課題を達成するために、接続ボ
ルトの上下端に螺子部を形成し、該螺子部に上下部鍔片
をそれぞれ移動可能に螺合する。
【0006】さらに、本発明の足場架設工法は、間隔を
開けて並設される複数の桁材の下端フランジに固定部材
を固定することにより、前記各桁材の長手方向に沿って
適宜間隔を開けて足場架設吊り具を2乃至数個づつ取り
付けた後、桁材の幅方向に沿って一列に配置された前記
足場架設用吊り具の横架材挿通部に桁材に交差する横架
材をそれぞれ挿通して固定し、次に隣接する一対の前記
横架材間に適宜間隔をおいて床板受け具を跨設し、さら
に、前記床板受け具上に床板を載置し、足場の一端から
他端に向かって上記手順を順次繰り返す。
【0007】
【作用】本発明の足場架設用吊り具は、桁材の振動ある
いは足場に加わる衝撃を接続ボルトと固定部材及び受け
具との間に介在された緩衝材によって吸収し、横架材を
受け具の横架材挿通部に挿入して足場架設用吊り具に取
り付け、足場架設時の結束作業及び解体時の解く作業を
不要とする。また、固定部材の挟持板と締め付けボルト
との間に桁材の下端フランジを差し込み、締め付けボル
トを締めて足場架設用吊り具を桁材に取り付け、逆L型
ボルトを締めて横架材を足場架設用吊り具に固定し、固
定部材の下面に当接する上部鍔片と受け具の上面に当接
する下部鍔片とが接続ボルトの振れを防止する。
【0008】さらに、上下部鍔片を螺子部から間隔をあ
けて螺子が形成されていない部分に設けたことにより、
接続ボルトの螺子溝が形成されていない大断面の部分が
固定部材及び受け具に挿通され、揺れによって剪断され
にくい。また、上下部鍔片を螺子部に移動可能に螺合し
た場合は、接続ボルトに螺合されたナットを螺子部の長
さの範囲内で移動し、固定部材と受け具との間隔を変え
て足場架設用吊り具の長さを予め調節することにより、
足場床面と桁材との距離を変更可能とする。
【0009】本発明の足場架設方法は、桁材の下端フラ
ンジに固定部材を固定することにより、間隔を開けて並
設される複数の桁材の長手方向に沿って適宜間隔を開け
て足場架設吊り具を2乃至数個づつ取り付けた後、桁材
の幅方向に沿って一列に配置された前記足場架設用吊り
具の横架材挿通部に桁材に交差する横架材をそれぞれ挿
通して固定し、次に隣接する一対の前記横架材間に適宜
間隔をおいて床板受け具を跨設し、さらに、前記床板受
け具上に床板を載置し、足場の一端から他端に向かって
上記手順を順次繰り返す。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。足場架設用吊り具1は、図1に示すように
固定部材2と、固定部材2の下方に吊持される受け材3
と、固定部材2と受け具3とを接続する接続ボルト4と
より成る。
【0011】固定部材2は、垂直方向に延びる側壁6の
上端から側方に締め付けボルト支持板7が張り出され、
締め付けボルト支持板7の中央部には螺子孔8が穿設さ
れ、螺子孔8には締め付けボルト10が締め付けボルト
支持板7を貫通するように螺合されている。また、締め
付けボルト支持板7と間隔を開けて、側壁6の中間部か
ら側方に挟持板11が平行に張り出され、側壁6の下端
から側方に接続ボルト支持板12が平行に張り出して設
けられ、接続ボルト支持板12の中央部には貫通孔13
が穿設されている。
【0012】受け具3は、垂直方向に延びる起立壁14
の上端から側方に接続ボルト受け板15が張り出され、
接続ボルト受け板15の中央部には貫通孔16が穿設さ
れ、起立壁14の下端から側方に横架材支持板17が張
り出され、横架材支持板17の先端中央部には切り欠き
9が形成されている。また、水平方向に延びるボルト1
8の先端に逆L型に屈曲する屈曲板19の水平部を溶接
して逆L型ボルト20を構成し、逆L型ボルト20の頭
部に形成された螺子部が起立壁14の中間部に穿設され
た挿通孔21に内側から挿通され、その先端に起立壁1
7の外面からナット22が螺合され、逆L型ボルト20
の下端が横架材支持板17の切り欠き9に嵌合されて溶
接され、逆L型ボルト20と起立壁14及び横架材支持
板17との間に横架材挿通部23が形成されている。
【0013】接続ボルト4は、図13に示すように、上
端及び下端にそれぞれ螺子部24,24´が形成され、
上端の螺子部24から下方にやや間隔を明けて螺子溝が
形成されていない部分に上部鍔片64が側方に張り出さ
れて一体に形成され、下端の螺子部24´から上方にや
や間隔をあけて螺子溝が形成されていない部分に下部鍔
片65が側方に張り出されて一体に形成され、上部鍔片
64が固定部材2の接続ボルト支持板12の下面に、ま
た下部鍔片65が受け具3の接続ボルト受け板15の上
面にそれぞれ当接するように、その上下端部が接続ボル
ト支持板12に穿設された貫通孔13及び接続ボルト受
け板15に穿設された貫通孔16に挿通される。
【0014】また、接続ボルト支持板12の上方におい
て接続ボルト4の上端部に上部鍔片64とほぼ同径の2
枚の座金25,25´が挿通され、同じく接続ボルト受
け板15の下方において接続ボルト4の下端部に下部鍔
片65とほぼ同径の2枚の座金25,25´が挿通さ
れ、螺子部24,24´にそれぞれ座金25,25´よ
りやや小径のナット26,26´が螺合されて、固定部
材2と受け具3とが接続され、2枚の座金25,25´
の間にはそれぞれ合成樹脂,ゴム等を素材とするリング
状の緩衝材27が介在され、橋の揺れ及び足場に加わる
衝撃を吸収するようになっている。なお、上下部鍔片6
4,65として接続ボルト4の外周面にナットを溶接し
ても良い。
【0015】次に、上記の足場架設用吊り具1を用いる
足場架設工法を説明する。先ず、構築しようとする吊り
足場Aの一端において、図2に示すように、桁材5の下
端フランジ28の外側端を固定部材2の挟持板11と締
め付けボルト10との間に差し込み、締め付けボルト1
0を締め付け、その下端に設けられた押圧盤9と挟持板
11とで下端フランジ28を挟持し、足場架設用吊り具
1を桁材5に取り付ける。他の足場架設用吊り具1の固
定部材2も同様に桁材5の下端フランジ28に取り付け
られ、2個の足場架設用吊り具1が桁材5の長手方向に
沿って60〜80cmの間隔を開けて、かつ各桁材5に
取り付けられた足場架設用吊り具1が橋梁の幅方向に沿
って一列に並ぶように装着される。
【0016】なお、橋梁の中心線より右側に配置された
桁材5においては、その下端フランジ28の右側に足場
架設用吊り具1が取り付けられ、左側に配置された桁材
5においては下端フランジ28の左側に装着される。次
に、受け具3の接続ボルト受け板15及び横架材支持板
17の張り出し方向を桁材5の長手方向に一致させ、横
一列に並ぶ足場架設用吊り具1の横架材挿通部23に桁
材5に交差する横架材29を挿通し、逆L型ボルト20
に螺合されたナット22を締め、横架材29を受け具3
に強固に取り付けた後、同様にして、他の横架材29を
他列の足場架設用吊り具1に取り付け、図3に示すよう
に、2本の横架材29を平行に足場架設用吊り具1の配
置間隔すなわち60〜80cmの間隔をおいて配設す
る。
【0017】横架材29は、図4に示すように、断面角
型のパイプより成り、その両端には上下に貫通するボル
ト挿入孔30が穿設され、上面には適宜間隔ごとに取り
付けボルト31が立設されている。その後、隣り合って
配置された一対の横架材29間に図5に示すような帯状
の床板受け具32を約30cm間隔で跨設し、床板受け
具32の両端に設けられた折曲山部33を横架材29に
上方から嵌合し、さらに、床板受け具32の上に60〜
80cmの幅を有する合板製の足場板34を載せる。
【0018】次に、敷設し終わった足場板34の上に作
業員が乗り、次の足場架設用吊り具1を先に装着した足
場架設用吊り具1から60〜80cmの間隔を開けて取
り付け、この足場架設用吊り具1に横架材29を取り付
け、この横架材29と先に取り付けられた横架材29と
の間に床板受け具32を装着し、床板受け具32の上に
足場板34を載せて足場を広げ、同じ手順を繰り返し
て、橋梁の全長に亘って吊り足場Aの床面を構成する。
【0019】図3において、53は帯板より成る繋ぎ材
であり、図6に示すように、上方に折曲げられた嵌合凸
部54が横架材29の配置間隔とほぼ等間隔で形成さ
れ、3〜4列の足場板34を敷設した後、足場板34の
上に横架材29に交差するように配置し、嵌合凸部54
をそれぞれ横架材29に嵌合し、嵌合凸部54の頂部中
央に穿設された挿入孔35に取り付けボルト31を挿通
し、取り付けボルト31の先端にナットを螺合し、4〜
5本の横架材29を繋ぐように桁材5の長手方向に沿っ
て配設され、これにより、横架材29を位置決めすると
共に、横架材29の相対的な揺れを防止する。
【0020】床面が出来上がったら、横架材29の両端
にL型継ぎ手36を介してアサガオの骨組みとなる縦材
37を垂直方向より10パーセント程度外方へ傾斜する
ように取り付ける。
【0021】L型継ぎ手36は、図7に示すように、横
架材29よりやや大径の断面角型のパイプより成り、水
平管55の外側端に100度程度の角度をもって交叉す
るよう起立管38が立設され、水平管55の内側端部に
は上下方向に貫通するボルト孔39が穿設され、起立管
38の上端部には前後方向に貫通するボルト孔40が穿
設され、水平管55と起立管38の交差部の内角には円
弧状の係合部41が設けられている。縦材37は、図8
に示すように、横架材29とほぼ同径の角型パイプより
成り、下端部に前後方向に貫通するボルト孔42が穿設
され、内側面に適宜間隔ごとに取り付けボルト43が設
けられ、内側面の中間部に円弧状の係合部44が設けら
れている。
【0022】L型継ぎ手36及び縦材37を横架材29
に取り付けるには、L型継ぎ手36の水平管55の内側
端部を横架材29の端部外周に嵌合し、横架材29のボ
ルト挿入孔30及び水平管55のボルト孔39に接続用
のボルトを挿通してナットを螺合し、L型継ぎ手36の
起立管38の上端内周に縦材37の下端を差し込み、縦
材37をやや外側に傾斜するように立設し、縦材37の
ボルト孔42と起立管38のボルト孔40とに接続用の
ボルトを挿通してナットを螺合すればよい。
【0023】次に、縦材37の取り付け用ボルト43
に、床面と同様にして図5に示す繋ぎ材53を取り付
け、4〜5本の縦材37を連結した後、図9に示すよう
に、両端にフック52が設けられた2本のターンバック
ル材50,51の一端を、桁材5の上端部に取り付けら
れた掛止部材49に引っ掛け、ターンバックル材50,
51の他端をそれぞれL型継ぎ手36の係合部41及び
縦材37の係合部44に引っ掛ける。その後、必要に応
じて、安全ネット、シート等をアサガオ、床部の骨組み
に張る。
【0024】図10はアサガオの骨組みとなる他の縦材
59を示し、長手方向に沿って適宜間隔ごとに前後方向
に貫通するボルト孔56が穿設され、上端の左右両側に
は相対向する一対の支持壁57が立設され、支持壁57
にはそれぞれボルト孔58が穿設されている。図11
は、図10に示す縦材59に取付けられる繋ぎ材60を
示し、その一面には、縦材59の巾とほぼ同じ間隔を開
けて対向する一対の挾持片61が、縦材59の設置間隔
とほぼ同間隔毎に立設され、挾持片61にはそれぞれボ
ルト孔62が穿設され、前記一面に交差する面には、挾
持片61,61の中間部には臨む位置にそれぞれボルト
孔63が穿設されている。
【0025】縦材59と繋ぎ材60とを用いてアサガオ
の骨組を構築するには、図12に示すように、縦材59
の中間部内面に桁材5に沿って繋ぎ材60を配置し、繋
ぎ材60の挾持片61によって縦材59を挾み、挾持片
61に形成されたボルト孔62と縦材59のボルト孔5
6に貫通したボルトによって縦材59と繋ぎ材60とを
固定する。また、縦材59の先端間を繋ぐように繋ぎ材
60を支持壁57間に嵌合して配設し、繋ぎ材60のボ
ルト孔63と支持壁57のボルト孔58に貫通したボル
トによって、縦材59とその頭繋ぎとなる繋ぎ材60と
を固定する。
【0026】なお、上記実施例では、吊り足場Aの構築
の第一段階において、桁材5の長手方向に沿って2個の
足場架設用吊り具1を装着したが、3乃至数個の足場架
設用吊り具1を装着し、数列の足場板34を敷設した
後、この足場板34に乗って、さらに作業を繰り返すよ
うにしても良い。また、横架材29,L型継手36及び
縦材37,59を丸パイプによって構成することもでき
る。
【0027】図13及び図14は本発明の第二の実施例
を示し、足場架設用吊り具1aの接続ボルト4aの上下
端に形成される螺子部24a,24a´の長さをやや長
くし、該螺子部24a,24a´にナットからなる上下
鍔片64a,65aをそれぞれ移動可能に螺合する。
【0028】この足場架設用吊り具1aを用いて吊り足
場Aを組み立てるには、桁材5の下端と足場床面との距
離に応じて、接続ボルト4aに螺合された上下鍔片64
a,65aを回動して移動し、必要とする全ての足場架
設用吊り具1aの固定部材2と受け具3との間隔を予め
調整し、受け具3の横架材挿通部23に挿入された横架
材29が水平に支持されるようにする。足場架設用吊り
具1aの他の部分及び足場架設方法の第二段階以後の構
成は前記第一の実施例とほぼ同様なので、説明を省略す
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の足場架設用吊り具は、横架材を
横架材挿通部に通すだけで、危険な結束作業をすること
なく容易に装着することが可能で、このため、足場の架
設及び解体を効率良く行うことができ、作業員の安全も
確保でき、接続ボルトと固定部材との間及び前記接続ボ
ルトと受け具との間にそれぞれ緩衝材を介在したので、
橋の振動や足場に加わる衝撃を緩衝材で吸収して足場の
揺れを抑制することができる。また、締め付けボルト支
持板を貫通する締め付けボルトを挟持板に接近離間自在
に設けて成る固定部材と、横架材支持板及び起立壁と逆
L型ボルトとの間に横架材挿通部を形成して成る受け具
とを接続ボルトによって接続すれば、桁材のフランジに
締め付けボルトを締めるだけで簡単に取り付けることが
でき、作業効率及び安全性が向上し、接続ボルトの上端
部に接続ボルト支持板の下面に当接する上部鍔片を、下
端部に接続ボルト受け板の状面に当接する下部鍔片をそ
れぞれ形成すると、固定部材と受け具との間隔が大きく
なっても接続ボルトが振れ難く、足場が安定して吊持さ
れる。
【0030】さらに、上下部鍔片を螺子部から間隔を開
けてそれぞれ螺子溝の形成されていない部分に設ける
と、固定部材及び受け具に螺子溝の形成されていない大
断面の部分が挿通され、接続ボルトが振れによって剪断
されにくく、耐久性、安全性が高まる。また、上下部鍔
片を螺子部に移動自在に螺合すると、上下部鍔片を螺子
部の長さの範囲内で移動し、予め固定部材と受け具との
間隔を調節しておくことにより、容易に足場床面の水平
を維持することが可能で、接続ボルトの長さを変えて足
場床面と桁材の下端フランジとの距離を変更し、作業に
最適な吊り足場を架設することができる。
【0031】さらに、本発明の足場架設方法によれば、
足場の一端部が構築された後は、作業員は完全に敷設し
終わった揺れにくい足場板に乗って作業を行うことがで
き、このため、ぶら下がって行う作業が減り、作業の効
率が高まると共に、安全性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す足場架設用吊り具
の正面図。
【図2】橋梁及び吊り足場の正面図。
【図3】吊り足場の斜視図。
【図4】横架材の斜視図。
【図5】床板受け具の斜視図。
【図6】繋ぎ材の斜視図。
【図7】L型継ぎ手の斜視図。
【図8】縦材の斜視図。
【図9】ターンバックル材の斜視図。
【図10】他の縦材の斜視図。
【図11】他の繋ぎ材の斜視図。
【図12】他の吊り足場の要部斜視図。
【図13】本発明の第一の実施例に係る接続ボルトの要
部正面図。
【図14】本発明の第二の実施例を示す足場架設用吊り
具の正面図。
【図15】本発明の第二の実施例に係る接続ボルトの要
部正面図。
【符号の説明】
A 吊り足場 1,1a 足場架設用吊り具 2 固定部材 3 受け具 4,4a 接続ボルト 5 桁材 6 側壁 7 締め付けボルト支持板 8 螺子孔 9 切り欠き 10 締め付けボルト 11 挟持板 12 接続ボルト支持板 13,16 貫通孔 14 起立壁 15 接続ボルト受け板 17 横架材支持板 18 ボルト 19 屈曲板 20 逆L型ボルト 21 挿通孔 22,26,26´ ナット 23 横架材挿通部 24,24´ 螺子部 25,25´ 座金 27 緩衝材 28 下端フランジ 29 横架材 30 ボルト挿入孔 31,43 取り付けボルト 32 床板受け具 33 折曲山部 34 足場板 35 挿入孔 36 L型継ぎ手 37,59 縦材 38 起立管 39,40,42,56,58,62,63 ボルト孔 41,44 係合部 49 掛止部材 50,51 ターンバックル 52 フック 53,60 繋ぎ材 54 嵌合凸部 55 水平管 57 支持壁 64,64a 上部鍔片 65,65a 下部鍔片

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に間隔をあけて設置された固定部材
    と受け具とを接続ボルトで接続し、前記受け具に横架材
    挿通部を形成し、前記接続ボルトの上端部と前記固定部
    材との間及び前記接続ボルトの下端部と前記受け具との
    間にそれぞれ緩衝材を介在したことを特徴とする足場架
    設用吊り具。
  2. 【請求項2】 側壁の上端に締め付けボルト支持板を、
    該締め付けボルト支持板の下方に間隔を開けて挟持板
    を、さらに挟持板の下方に間隔を開けて接続ボルト支持
    板をそれぞれ側方に張り出して設け、前記締め付けボル
    ト支持板を貫通する締め付けボルトを前記挟持板に接近
    離間自在に設けて成る固定部材と、起立壁の上端に接続
    ボルト受け板を、下端に横架材支持板をそれぞれ側方に
    張り出して設け、前記横架材支持板の先端と起立壁の中
    間部との間に逆L型ボルトを跨設すると共に、前記横架
    材支持板及び起立壁と逆L型ボルトとの間に横架材挿通
    部を形成して成る受け具と、前記固定部材の接続ボルト
    支持板と前記受け具の接続ボルト受け板とを接続すると
    共に、前記接続ボルト支持板の下面に当接する上部鍔片
    及び前記接続ボルト受け板の上面に当接する下部鍔片を
    それぞれ有する接続ボルトとを備え、該接続ボルトの上
    端と前記接続ボルト支持板との間に緩衝材を介在すると
    共に、前記接続ボルトの下端と前記接続ボルト受け板と
    の間に緩衝材を介在したことを特徴とする足場架設吊り
    具。
  3. 【請求項3】 接続ボルトの上下端に螺子部を形成し、
    該螺子部からやや間隔をあけて上部鍔片および下部鍔片
    をそれぞれ螺子溝が形成されていない部分に設けた請求
    項1又は2記載の足場架設吊り具。
  4. 【請求項4】 接続ボルトの上下端に螺子部を形成し、
    該螺子部に上部鍔片および下部鍔片をそれぞれ移動可能
    に螺合した請求項1又は2記載の足場架設吊り具。
  5. 【請求項5】 下記(1)乃至(4)の手順を足場の一
    端から他端に向かって順次繰り返すことを特徴とする足
    場架設工法。 (1)間隔を開けて並設される複数の桁材の下端フラン
    ジに固定部材を固定することにより、前記各桁材の長手
    方向に沿って適宜間隔を開けて請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の足場架設吊り具を2乃至数個づつ取り
    付ける。 (2)前記桁材の幅方向に沿って一列に配置された前記
    足場架設用吊り具の横架材挿通部に桁材に交差する横架
    材をそれぞれ挿通して前記横架材を足場吊り具に固定す
    る。 (3)隣接する一対の前記横架材間に適宜間隔をおいて
    複数の床板受け具を跨設する。 (4)床板受け具上に足場板を載置する。
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