JPH06104467A - 有機太陽電池 - Google Patents

有機太陽電池

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JPH06104467A
JPH06104467A JP4250135A JP25013592A JPH06104467A JP H06104467 A JPH06104467 A JP H06104467A JP 4250135 A JP4250135 A JP 4250135A JP 25013592 A JP25013592 A JP 25013592A JP H06104467 A JPH06104467 A JP H06104467A
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JP
Japan
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group
charge
photoconductive layer
dye
organic solar
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JP4250135A
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English (en)
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Yasushi Mizuta
泰史 水田
Masafumi Tanaka
雅史 田中
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換効率に優れ、連続使用時の特性が安
定な、有機太陽電池を得る。 【構成】 2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷輸送
染料とを含有する光導電層が形成されている有機太陽電
池。その電荷輸送染料は、下記一般式(1)で表される
化合物である。 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、水素原子、
アルキル基などを示し、o、p、q、rおよびsは0〜
2の整数を示し、mは1または2を示す;A1およびA2
は水素原子または下記式(2)で表される基である): 【化2】 (式中、R6およびR7は、水素原子、アルキル基などを
示し、nは0または1である)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機太陽電池に関し、
より詳しくは、有機顔料および有機染料を用いた機能分
離型の有機太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】有機太陽電池は、シリコン、ゲルマニウ
ム等の無機半導体と有機色素からなる光導電層との間に
pn接合を形成させ、または金属と有機色素とを結合さ
せることにより、光エネルギーを電気エネルギーに変換
させるものである。その光導電層は、例えば、クロロフ
ィルなどの合成色素や顔料、ポリアセチレンなどの導電
性高分子材料、またはそれらの複合材料などからなる有
機光導電体を、真空蒸着法、キャスト法またはディッピ
ング法などにより薄膜化したもので形成されている。
【0003】上記のような有機光導電体や有機半導体を
用いた有機太陽電池は、従来のシリコン、ゲルマニウム
などの無機半導体の単結晶にpn接合を形成させた無機
太陽電池に比べて、経済性に優れていること、製造し易
いことなどの利点を有しているため、近年、民生用の太
陽電池として注目されている。
【0004】例えば、特開平1−215070号公報に
は、有機電荷発生顔料と、有機電荷輸送染料とをバイン
ダー樹脂中に分散させた光導電層を、2つの電極間に配
設して形成された有機太陽電池が開示されている。
【0005】この有機太陽電池においては、有機電荷輸
送染料として、ピラゾリン系、ヒドラゾン系、オキサゾ
ール系、トリアリールメタン系、ポリアールアルカン類
などの有機化合物が用いられている。
【0006】この有機太陽電池においては、上記電極
と、上記有機電荷発生顔料を含有する光導電層との間
に、ショットキー接合が形成されている。このため、上
記有機電荷発生顔料に光が照射されると、このショット
キー障壁部分でキャリア対が発生する。このキャリア対
の内、正孔が光導電層内の有機電荷輸送染料に注入さ
れ、正孔は該染料中を、電子は上記顔料中を、それぞれ
ショットキー接合のポテンシャル差に従って移動する。
【0007】従って、この特開平1−215070号公
報に開示された有機太陽電池によれば、安価で、光電変
換効率が高く、連続使用安定性の高い有機太陽電池が得
られるとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の有機電
荷輸送染料を用いた有機太陽電池では、キャリア移動度
が低く、光電変換効率が不十分である。さらに、紫外線
照射により劣化しやすく、連続使用時には特性が不安定
であるなどの問題点を有している。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は高い光電変換率を有し、
連続使用時に安定な特性を有する有機太陽電池を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の有機太陽電池
は、2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷輸送染料と
を含有する光導電層が設けられている有機太陽電池であ
って、該電荷輸送染料が、下記一般式(1)で表される
化合物であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5
同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基または
複素環式基を示し、アルキル基、アルコキシ基、アリー
ル基、アラルキル基および複素環式基はそれぞれ置換基
を有していてもよい。o、p、q、rおよびsは同一ま
たは異なって0〜2の整数を示し、mは1または2を示
す。A1およびA2は水素原子または下記式(2)で表さ
れる基である。ただし、A1およびA2は同時に水素原子
ではない):
【0013】
【化4】
【0014】(式中、R6およびR7は同一または異なっ
て、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール
基、アラルキル基または複素環式基を示し、アルキル
基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基および複
素環式基はそれぞれ置換基を有していてもよく、同時に
水素原子ではない。nは0または1である)。
【0015】
【作用】有機太陽電池の光導電層に光が照射されると、
光導電層中の電荷発生顔料には、電荷が発生し、電子は
正極へ移動すると共に、正孔は電荷輸送染料に注入され
て、この電荷輸送染料を介して負極へ移動する。
【0016】ここで、本発明に用いられるベンジジン誘
導体(上記式(1)において、mが2である化合物)
は、電子供与性が大きく、特開平1−215070号公
報に開示されている電荷輸送染料に比べて、正孔輸送能
力に優れている。また、上記ベンジジン誘導体は、長時
間の光暴露や高温下での光暴露に対してダメージを被る
ことが少なく、光安定性に優れている。よって、上記ベ
ンジジン誘導体を電荷輸送染料として光導電層に含有さ
せることにより、高い光電変換効率を有し、連続使用時
の特性にも優れた有機太陽電池を得ることができる。
【0017】また、フェニレンジアミン誘導体(上記式
(1)において、mが1である化合物)は、特開平1−
215070号公報に開示されている電荷輸送染料に比
べて、電荷輸送能力に優れている。よって、このフェニ
レンジアミン系化合物を電荷輸送染料として光導電層に
含有させることにより、光電変換効率に優れた有機太陽
電池が得られる。
【0018】ところで、フェニレンジアミン誘導体にお
いては、一般に、光劣化による特性の低下の原因は、ト
ラップとなる不純物が、光導電層中に生成することにあ
る。例えば、このような光劣化反応として、中心ベンゼ
ン環の酸化反応が考えられる。この反応は、フェニレン
ジアミン誘導体の分子の電子密度が、中心ベンゼン環に
偏っているために起こりやすいと考えられる。また、立
体的配置からも光励起時に酸素等の酸化物質からの攻撃
を受け易い分子構造となっており、この部分から電子が
引き抜かれるため酸化反応が起こると考えられる。そこ
で、中心ベンゼン環に付加した窒素原子に結合している
フェニル基を、所定の置換基で置換すること、もしくは
中心ベンゼン環を置換基で置換することにより、フェニ
レンジアミン誘導体の反応性を抑制して、光に対する安
定性を向上させることが可能である。その結果、電荷発
生顔料で発生した正孔は、途中でトラップされることな
く、負極へ移動することになる。
【0019】上記フェニレンジアミン誘導体は、中心ベ
ンゼン環が所定の置換基で保護されたことにより、酸化
物質等からの攻撃を受け難くなり、上記酸化反応が抑制
され、光に対する安定性が向上する。よって、光導電層
に上記フェニレンジアミン誘導体を含有させることによ
り、長時間の光暴露や高温下での光暴露に対してダメー
ジを被ることが少なく、光安定性に優れた有機太陽電池
を得ることができる。
【0020】
【好適態様】本発明に係る有機太陽電池は、例えば、図
1に示すような構成とすることができる。
【0021】この有機太陽電池Aは、基板1と、該基板
1上に順次積層された電極2、光導電層3および透明対
向電極4とを有する。
【0022】この構造において、光は透明電極4側から
照射されるが、基板1と電極2とが透光性である場合に
は、基板1側から光が照射されてもよい。その場合に
は、透明電極4は、非透光性であってもよい。また、こ
の構造において、電極2と基板1との密着性向上のため
に、基板1上に下引き層を設けてもよい。
【0023】上記基板1の材料としては、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、紙、プラスチックなどを用
いることができる。
【0024】上記電極2および透明電極4の材料として
は、光導電層3とのショットキー接合を形成する材料で
あれば、いずれも用いることができる。例えば、アルミ
ニウム、銅、ステンレスなどの金属;ポリアセチレン、
ポリピロールなどの導電性高分子;4級アンモニウム塩
を高分子中に溶解させたもの;SnO2、ITOなどの
酸化物などを用いることができる。ただし、透光性が必
要とされる場合には、金属の半透明薄膜、透明導電性酸
化物などを用いる必要がある。
【0025】上記電極2および4は、例えば、真空蒸着
またはスパッタリングなどにより形成される。
【0026】上記光導電層3は、一般的には、バインダ
ー樹脂と、電荷発生顔料と、電荷輸送染料とを含有す
る。
【0027】上記光導電層3に含有される有機電荷輸送
染料としては、上記一般式(1)で表される化合物が用
いられる。
【0028】上記ハロゲン原子としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素があげられる。
【0029】上記アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基等の炭素数1〜6の低級アルキル基があげられる。
【0030】上記アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t
−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等
のアルキル部分の炭素数が1〜6の低級アルコキシ基が
あげられる。
【0031】上記アリール基としては、例えばフェニル
基、ビフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナ
ントリル基があげられる。
【0032】アラルキル基としては、例えばベンジル
基、α−フェネチル基、β−フェネチル基、3−フェニ
ルプロピル基、ベンズヒドリル基、トリチル基などがあ
げられる。
【0033】複素環式基としては、例えばチエニル基、
ピロリル基、ピロリジニル基、オキサゾリル基、イソオ
キサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミ
ダゾリル基、2H−イミダゾリル基、ピラゾリル基、ト
リアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、ピリジル
基、ピベリジル基、ピペリジノ基、3−モルホリニル
基、モルホリノ基、チアゾリル基などがあげられる。ま
た、芳香族環と縮合した複素環式基であってもよい。
【0034】また、上記置換基としては、例えばハロゲ
ン原子、アミノ基、水酸基、エステル化されていてもよ
いカルボキシル基、シアノ基、炭素数が1〜6のアルキ
ル基、炭素数が1〜6のアルコキシ基、アリール基を有
することのある炭素数2〜6のアルケニル基などがあげ
られる。
【0035】上記一般式(1)において、mが2である
ベンジジン誘導体としては、例えば下記式で表されるも
のがあげられる。
【0036】
【化5】
【0037】
【化6】
【0038】
【化7】
【0039】
【化8】
【0040】
【化9】
【0041】
【化10】
【0042】上記ベンジジン誘導体は、種々の方法で合
成することが可能であり、例えば、下記の反応式により
得ることができる。
【0043】
【化11】
【0044】(式中、R1〜R4、R6、R7、o、p、q
およびrは前記と同じように定義される)。
【0045】この反応式は、式(a)で表されるアルデ
ヒドに、式(b)で表されるジアルキル亜リン酸化合物
を、DMF、ニトロベンゼン、THF、ジオキサン等の
有機溶媒中で、触媒としての塩基性物質(例えばC65
LiやNaOH等)の存在下で反応させて、式(1−
1)で表される上記ベンジジン誘導体を得るものであ
る。上記ジアルキル亜リン酸化合物(b)は、塩基性物
質の作用でHIが脱離して反応が進行する。
【0046】上記アルデヒド(a)とジアルキル亜リン
酸化合物(b)とは、等モル量で用いられ、約10〜1
50℃で反応させて、式(1−1)で表される上記ベン
ジジン誘導体が得られる。
【0047】上記一般式において、mが1であるフェニ
レンジアミン誘導体としては、中心ベンゼン環に付加し
た窒素原子がm(メタ)位にあるものが、光電変換効率
が高く、かつ、連続使用時に特性が安定な有機太陽電池
を得る上で好ましい。例えば、以下の式に示すものがあ
げられる。
【0048】
【化12】
【0049】
【化13】
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】上記フェニレンジアミン誘導体は、種々の
方法で合成することが可能であり、例えば、下記の反応
式により得ることができる。
【0056】
【化19】
【0057】(式中、R1〜R7、o、p、qおよびrは
前記と同じように定義される。)この反応式は、式
(c)で表されるアルデヒドに、式(d)で表されるジ
アルキル亜リン酸化合物を、DMF、ニトロベンゼン、
THF、ジオキサン等の有機溶媒中で、触媒としての塩
基性物質(例えばC65LiやNaOH等)の存在下で
反応せて、式(2−1)で表される上記フェニレンジア
ミン誘導体を得るものである。上記ジアルキル亜リン酸
化合物(d)は、塩基性物質の作用でHIが脱離して、
反応が進行する。
【0058】上記アルデヒド(c)とジアルキル亜リン
酸化合物(d)とは、等モル量で用いられ、約10〜1
50℃で反応させて、式(2−1)で表される上記フェ
ニレンジアミン誘導体が得られる。
【0059】また、上記一般式(1)で表される化合物
は、単独で用いてもよく、従来公知の他の電荷輸送材料
と組み合わせて使用することもできる。従来公知の電荷
輸送材料としては、種々の電子吸引性化合物、電子供与
性化合物を用いることができる。
【0060】上記電子吸引性化合物としては、例えば、
2,6−ジメチル−2′,6′−ジtert−ジブチル
ジフェノキノン等のジフェノキノン誘導体、マロノニト
リル、チオピラン系化合物、テトラシアノエチレン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、3,4,5,
7−テトラニトロ−9−フルオレノン、ジニトロベンゼ
ン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニト
ロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハ
ク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等が例
示される。
【0061】また、電子供与性化合物としては、2,5
−ジ(4−メチルアミノフェニル)、1,3,4−オキ
サジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、9−(4
−ジエチルアミノスチリル)アントラセン等のスチリル
系化合物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系
化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、ヒドラゾン
化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化
合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環式化合物が
例示される。
【0062】これらの電荷輸送材料は、1種または2種
以上混合して用いられる。なお、ポリビニルカルバゾー
ル等の成膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、
バインダー樹脂は必ずしも必要ではない。
【0063】上記光導電層3に含有される電荷発生顔料
としては、太陽光または可視光の吸収性がよいものが好
ましく、また、上記電荷輸送染料に対して、電子受容体
として機能するものが好ましい。例えば、セレン、セレ
ン−テルル、セレン−ヒ素、アモルファスシリコン、ピ
リリウム塩、チオピリリウム系顔料、フタロシアニン系
化合物、アンサンスロン系化合物、アントアントロン顔
料、ペリレン系化合物、ジベンズピレンキノン顔料、ピ
ラトロン顔料、トリスアゾ顔料、ビスアゾ顔料、アゾ系
化合物、ジスアゾ系化合物、インジゴ系化合物、チオイ
ンジゴ系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スレン
系化合物、トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、
キナクドリン系化合物、ピロロピロール系化合物、非対
称キノシアニン、キノシアニン、多環縮合系色素、ポル
フィリン色素などを用いることができる。
【0064】これらの電荷発生顔料は、1種または2種
以上を混合して用いてもよい。
【0065】上記電荷有機発生顔料は、ミリング分散液
の加熱撹拌などにより適当な結晶形の微粒子とすること
ができる。
【0066】上記光導電層3を構成するバインダー樹脂
としては、例えば、スチレン系重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、アルキド樹
脂、ポリカーボネート類、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂
などの熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、その他
架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシアクリレート、
ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂などが挙げ
られる。これらのバインダー樹脂は、1種または2種以
上を混合して用いることができる。
【0067】本発明の有機太陽電池は、以下のようにし
て作製される。
【0068】まず、上記電荷発生顔料、電荷輸送染料、
バインダー樹脂および溶媒を、ホモジナイザー、超音
波、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ル、ペイントシェイカーなどの方法を用いて塗布液を調
製する。この塗布液においては、通常、上記電荷発生顔
料は粒子状に分散され、上記電荷輸送染料は均一に溶解
されている。
【0069】上記溶媒としては、種々の有機溶剤が使用
可能である。例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−ヘキサ
ン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸
メチル等のエステル類、ジメチルホルムアルデヒド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等があげら
れる。これらの溶剤は1種または2種以上を混合して用
いることができる。
【0070】次に、上記塗布液を、キャスティングやデ
ィッピングなどにより電極2上に積層して、光導電層3
を形成する。
【0071】なお、上記光導電層3には、キャリアの発
生、注入および輸送性向上のために、種々の添加剤を含
有させることができる。例えば、ジフェニル、塩化ジフ
ェニル、ターフェニル、ハロナフトキノン類、ジブチル
フタレート、ジメチルグリコールフタレート、ジオクチ
ルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、
アセチルナフタレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィ
ン、ジラウリルチオプロピオネート、3,5−ジニトロ
サリチル酸、各種フルオロカーボン類などが挙げられ
る。
【0072】さらに、電荷輸送染料や電荷発生顔料の分
散性、染工性等をよくするために界面活性剤、レベリン
グ剤等を使用してもよい。
【0073】ここで、上記バインダー樹脂100重量部
に対して、電荷発生顔料は2〜20重量部、特に3〜1
5重量部、上記一般式(1)で表されるフェニレンジア
ミン系化合物は40〜200重量部、特に50〜150
重量部であるのが好ましい。また、光導電層の厚みは
0.1〜2μm、特に0.5μm程度であるのが好まし
い。
【0074】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
詳細に説明する。
【0075】(1)フェニレンジアミン誘導体の合成 下記式(3)で表されるアルデヒド44.1g、下記式
(4)で表されるジアルキル亜リン酸化合物28.0g
とを、塩基性物質(t−ブトキシカリウム)20gの存
在下、DMF2000ml中にて、50℃の温度下で1
2時反応させ、た。再結晶操作により生成物を単離し
て、下記式(5)で表されるフェニレンジアミン誘導体
(下記表1において、電荷輸送染料として表される化
合物)を得た。
【0076】
【化20】
【0077】
【化21】
【0078】
【化22】
【0079】このフェニレンジアミン誘導体の収率は2
6%であった。この誘導体の元素分析を行ったところ、
以下のような結果が得られた。
【0080】元素分析値:C44342として 計算値(%)C89.46 H5.80 N4.74 実測値(%)C89.60 H5.70 N4.70 (実施例1〜10および比較例1〜5)100mm×1
00mmのガラス板上に、厚み500nmのアルミ電極
(透光率70%)を真空蒸着した。
【0081】次に、電荷発生顔料および電荷輸送染料と
して、表1に示す化合物を10重量部ずつ、ポリビニル
ブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水化学工業社
製)10重量部、シクロヘキサノン50重量部を混合
し、直径1mmのガラスビーズを用いたボールミルにて
24時間混合分散した。得られた分散液を、スピンコー
ト法を用いて、上記アルミ電極上に塗布し、100℃で
30分間乾燥して、厚み0.5μmの光導電層を形成し
た。
【0082】その上に、20mm×20mmの金電極を
厚み2000オングストロームに蒸着した。
【0083】上記の工程により有機太陽電池が得られ
た。
【0084】(評価試験)各実施例1〜10および比較
例1〜5で得られた有機太陽電池のオープンサーキット
電圧VOC(V)、ショートサーキット電流ISC(mA)
および1kΩ付加時における最大光電変換効率E
MAX(%)を以下の条件にて測定した。
【0085】光源:タングステンランプ 光量:200ルクス 試験結果を表1に併せて示す。また、表1中に示した電
荷発生顔料および電荷輸送染料の化学構造式を以下に示
す。
【0086】
【表1】
【0087】
【化23】
【0088】
【化24】
【0089】
【化25】
【0090】
【化26】
【0091】
【化27】
【0092】
【化28】
【0093】
【化29】
【0094】
【化30】
【0095】
【化31】
【0096】これらの試験結果から、本発明の有機太陽
電池は、いずれも、オープンサーキット電圧V
OC(V)、ショートサーキット電流ISC(mA)および
1kΩ付加時における最大光電変換効率EMAX(%)に
おいて、従来の有機太陽電池に比べて良好な値を示して
いる。
【0097】また、光に対する安定性に関しては、従来
の有機太陽電池に比べて優れており、連続使用時に安定
な特性を有している。
【0098】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来の有機太陽電池に比べて、光電変換効率
に優れ、連続使用時に安定な特性を有する有機太陽電池
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機太陽電池の一実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 電極 3 光導電層 4 透明電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷
    輸送染料とを含有する光導電層が設けられている有機太
    陽電池であって、 該電荷輸送染料が下記一般式(1)で表される化合物で
    ある有機太陽電池: 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5は同一または異
    なって、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコ
    キシ基、アリール基、アラルキル基または複素環式基を
    示し、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラル
    キル基および複素環式基はそれぞれ置換基を有していて
    もよい。o、p、q、rおよびsは同一または異なって
    0〜2の整数を示し、mは1または2を示す;A1およ
    びA2は水素原子または下記式(2)で表される基であ
    る。ただし、A1およびA2は同時に水素原子ではな
    い): 【化2】 (式中、R6およびR7は同一または異なって、水素原
    子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキ
    ル基または複素環式基を示し、アルキル基、アルコキシ
    基、アリール基、アラルキル基および複素環式基はそれ
    ぞれ置換基を有していてもよく、同時に水素原子ではな
    い。nは0または1である)。
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