JPH0697480A - 有機太陽電池 - Google Patents

有機太陽電池

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JPH0697480A
JPH0697480A JP4245270A JP24527092A JPH0697480A JP H0697480 A JPH0697480 A JP H0697480A JP 4245270 A JP4245270 A JP 4245270A JP 24527092 A JP24527092 A JP 24527092A JP H0697480 A JPH0697480 A JP H0697480A
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solar cell
organic solar
dye
compounds
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JP4245270A
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Yasushi Mizuta
泰史 水田
Arihiko Kawahara
在彦 川原
Nariaki Muto
成昭 武藤
Keisuke Sumita
圭介 住田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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    • H10K85/60Organic compounds having low molecular weight
    • H10K85/631Amine compounds having at least two aryl rest on at least one amine-nitrogen atom, e.g. triphenylamine
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換効率に優れ、連続使用時の特性が安
定な有機太陽電池を得る。 【構成】 2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷輸送
染料とを含有する光導電層が形成されている有機太陽電
池。その電荷輸送染料はが、下記一般式(1)で表され
るビス型ヒドラゾン系化合物である。 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、水素原
子、アルキル基、アラルキル基、アリール基および複素
環式基を示し、アルキル基、アリール基、アラルキル基
および複素環式基は置換基を有していてもよい)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機太陽電池に関し、
より詳しくは、有機顔料および有機染料を用いた機能分
離型の有機太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】有機太陽電池は、シリコン、ゲルマニウ
ム等の無機半導体と有機色素からなる光導電層との間に
pn接合を形成させ、または金属と有機色素とを結合さ
せることにより、光エネルギーを電気エネルギーに変換
させるものである。その光導電層は、例えば、クロロフ
ィルなどの合成色素や顔料、ポリアセチレンなどの導電
性高分子材料、またはそれらの複合材料などからなる有
機光導電体を、真空蒸着法、キャスト法またはディッピ
ング法などにより薄膜化したもので形成されている。
【0003】上記のような有機光導電体や有機半導体を
用いた有機太陽電池は、従来のシリコン、ゲルマニウム
などの無機半導体の単結晶にpn接合を形成させた無機
太陽電池に比べて、経済性に優れていること、製造し易
いことなどの利点を有しているため、近年、民生用の太
陽電池として注目されている。
【0004】例えば、特開平1−215070号公報に
は、有機電荷発生顔料と、有機電荷輸送染料とをバイン
ダー樹脂中に分散させた光導電層を、2つの電極間に配
設して形成された有機太陽電池が開示されている。
【0005】この有機太陽電池においては、有機電荷輸
送染料として、ピラゾリン系、ヒドラゾン系、オキサゾ
ール系、トリアリールメタン系、ポリアリールアルカン
類などの有機化合物が用いられている。
【0006】従って、この特開平1−215070号公
報に開示された有機太陽電池によれば、安価で、光電変
換効率が高く、連続使用安定性の高い有機太陽電池が得
られるとされている。
【0007】この有機太陽電池においては、上記電極
と、上記有機電荷発生顔料を含有する光導電層との間
に、ショットキー接合が形成されている。このため、上
記有機電荷発生顔料に光が照射されると、このショット
キー障壁部分でキャリア対が発生する。このキャリア対
の内、正孔が光導電層内の有機電荷輸送染料に注入さ
れ、正孔は該染料中を、電子は上記顔料中を、それぞれ
ショットキー接合のポテンシャル差に従って移動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の有機電
荷輸送染料を用いた有機太陽電池では、キャリア移動度
が低く、光電変換効率が不十分である。さらに、紫外線
照射により劣化しやすく、連続使用時には特性が不安定
であるなどの問題点を有している。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は高い光電変換率を有し、
連続使用時に安定な特性を有する有機太陽電池を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の有機太陽電池
は、2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷輸送染料と
を含有する光導電層が設けられている有機太陽電池であ
って、該電荷輸送染料が、下記一般式(1)で表される
ビス型ヒドラゾン系化合物でありそのことにより上記目
的が達成される:
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R1、R2、R3、R4、R5および
6は同一または異なって水素原子、アルキル基、アラ
ルキル基、アリール基および複素環式基を示し、アルキ
ル基、アリール基、アラルキル基および複素環式基は置
換基を有していてもよい)。
【0013】
【作用】有機太陽電池の光導電層に光が照射されると、
光導電層中の電荷発生顔料には、電荷が発生し、電子は
正極へ移動すると共に、正孔は電荷輸送染料に注入され
て、この電荷輸送染料を介して、負極へ移動する。
【0014】また、本発明に用いられるビス型ヒドラゾ
ン系化合物は、2つのヒドラゾン基を有しているので、
従来の電荷輸送染料に比べて高い正孔輸送能力を有す
る。よって、上記ビス型ヒドラゾン系化合物を電荷輸送
染料として光導電層に含有させることにより、光電変換
効率に優れ、連続使用時の特性が安定した有機太陽電池
を得ることができる。
【0015】
【好適態様】本発明に係る有機太陽電池は、例えば、図
1に示すような構成とすることができる。
【0016】この有機太陽電池Aは、基板1と、該基板
1上に順次積層された電極2、光導電層3および透明対
向電極4とを有する。
【0017】この構造において、光は透明電極4側から
照射されるが、基板1と電極2とが透光性である場合に
は、基板1側から光が照射されてもよい。その場合に
は、透明電極4は、非透光性であってもよい。また、こ
の構造において、電極2と基板1との密着性向上のため
に、基板1上に下引き層を設けてもよい。
【0018】上記基板1の材料としては、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、紙、プラスチックなどを用
いることができる。
【0019】上記電極2および透明電極4の材料として
は、光導電層3とのショットキー接合を形成する材料で
あれば、いずれも用いることができる。例えば、アルミ
ニウム、銅、ステンレスなどの金属;ポリアセチレン、
ポリピロールなどの導電性高分子;4級アンモニウム塩
を高分子中に溶解させたもの;SnO2、ITOなどの
酸化物などを用いることができる。ただし、透光性が必
要とされる場合には、金属の半透明薄膜、透明導電性酸
化物などを用いる必要がある。
【0020】上記電極2および4は、例えば、真空蒸着
またはスパッタリングなどにより形成される。
【0021】上記光導電層3は、一般的には、バインダ
ー樹脂と、電荷発生顔料と、電荷輸送染料とを含有す
る。
【0022】上記光導電層3に含有される有機電荷輸送
染料としては、上記一般式(1)で表されるビス型ヒド
ラゾン系化合物が用いられる。
【0023】上記アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基等の炭素数1〜6の低級アルキル基があげられる。
【0024】上記アリール基としては、例えば、フェニ
ル基、ナフチル基、ビフェニリル基、アントリル基、フ
ェナントリル基などが挙げられる。
【0025】上記アラルキル基としては、例えば、ベン
ジル基、α−フェネチル基、β−フェネチル基、3−フ
ェニルプロピル基、ベンズヒドリル基、トリチル基など
が挙げられる。
【0026】上記複素環式基としては、例えば、チエニ
ル基、ピロリル基、ピロリジニル基、オキサゾリル基、
イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル
基、イミダゾリル基、2H−イミダゾリル基、ピラゾリ
ル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、
ピリジル基、ピペリジル基、ピペリジノ基、3−モルホ
リニル基、モルホリノ基、チアゾリル基などが挙げられ
る。
【0027】また、上記アルキル基などに置換していて
もよい基としては、例えば、ハロゲン原子、置換基(ア
ルキル基)を有していてもよいアミノ基、水酸基、エス
テル化されていてもよいカルボキシル基、シアノ基、炭
素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ
基、アリール基を有していてもよい炭素数2〜6のアル
ケニル基などが挙げられる。これらの置換基は2つ以上
であってもよく、また2つの置換基が環を形成していて
もよい。
【0028】上記ハロゲン原子としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素があげられる。
【0029】上記ビス型ヒドラゾン系化合物としては、
例えば下記式で表されるものがあげられる。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】上記ビス型ヒドラゾン系化合物は、種々の
方法で合成することが可能であり、例えば、下記の反応
式により得ることができる。
【0034】
【化6】
【0035】(式中、R1、R3およびR4は前記と同じ
ように定義され、Xはハロゲン原子を示す)。
【0036】即ち、式(a)で表されるヒドラゾン系化
合物に、式(b)で表される硫化物を反応させて、式
(1−1)で表される上記ビス型ヒドラゾン系化合物を
得るものである。この反応は、上記ヒドラゾン系化合物
と硫化物とを溶剤で煮沸することにより行うことができ
る。溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノールなどを用いることができる。
【0037】また、上記ビス型ヒドラゾン系化合物は、
下記の反応式により得ることもできる。
【0038】
【化7】
【0039】(式中、R1〜R6およびXは、前記と同じ
ように定義される)。
【0040】この反応式は、式(c)で表されるヒドラ
ゾン系化合物に、式(d)で表される化合物を上記と同
様に反応させて、式(1−2)で表される上記ビス型ヒ
ドラゾン系化合物を得るものである。
【0041】また、上記一般式(1)で表される化合物
は、単独で用いてもよく、従来公知の他の電荷輸送材料
と組み合わせて使用することもできる。従来公知の電荷
輸送材料としては、種々の電子吸引性化合物、電子供与
性化合物を用いることができる。
【0042】上記電子吸引性化合物としては、例えば、
2,6−ジメチル−2′,6′−ジtert−ジブチル
ジフェノキノン等のジフェノキノン誘導体、マロノニト
リル、チオピラン系化合物、テトラシアノエチレン、
2,4,8−トリニトロチオキサントン、3,4,5,
7−テトラニトロ−9−フルオレノン、ジニトロベンゼ
ン、ジニトロアントラセン、ジニトロアクリジン、ニト
ロアントラキノン、ジニトロアントラキノン、無水コハ
ク酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレイン酸等が例
示される。
【0043】また、電子供与性化合物としては、2,5
−ジ(4−メチルアミノフェニル)、1,3,4−オキ
サジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、9−(4
−ジエチルアミノスチリル)アントラセン等のスチリル
系化合物、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール系
化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ピラゾリン等のピラゾリン系化合物、ヒドラゾン
化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化
合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物等の含窒素環式化合物、縮合多環式化合物が
例示される。
【0044】これらの電荷輸送材料は、1種または2種
以上混合して用いられる。なお、ポリビニルカルバゾー
ル等の成膜性を有する電荷輸送材料を用いる場合には、
バインダー樹脂は必ずしも必要ではない。
【0045】上記光導電層3に含有される電荷発生顔料
としては、太陽光または可視光の吸収性がよいものが好
ましく、また、上記電荷輸送染料に対して、電子受容体
として機能するものが好ましい。例えば、セレン、セレ
ン−テルル、セレン−ヒ素、アモルファスシリコン、ピ
リリウム塩、チオピリリウム系顔料、フタロシアニン系
化合物、アンサンスロン系化合物、アントアントロン顔
料、ペリレン系化合物、ジベンズピレンキノン顔料、ピ
ラトロン顔料、トリスアゾ顔料、ビスアゾ顔料、アゾ系
化合物、ジスアゾ系化合物、インジゴ系化合物、チオイ
ンジゴ系化合物、トリフェニルメタン系化合物、スレン
系化合物、トルイジン系化合物、ピラゾリン系化合物、
キナクドリン系化合物、ピロロピロール系化合物、非対
称キノシアニン、キノシアニン、多環縮合系色素、ポル
フィリン色素などを用いることができる。
【0046】これらの電荷発生顔料は、1種または2種
以上を混合して用いることができる。
【0047】上記電荷発生顔料は、ミリング分散液の加
熱撹拌などにより適当な結晶形の微粒子とすることがで
きる。
【0048】上記光導電層3を構成するバインダー樹脂
としては、例えば、スチレン系重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、アルキド樹
脂、ポリカーボネート類、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂
などの熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、その他
架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシアクリレート、
ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂などが挙げ
られる。これらのバインダー樹脂は、1種または2種以
上を混合して用いることができる。
【0049】本発明の有機太陽電池は、以下のようにし
て作製することができる。
【0050】まず、上記電荷発生顔料、電荷輸送染料、
バインダー樹脂および溶媒を、ホモジナイザー、超音
波、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミ
ル、ペイントシェイカーなどの方法を用いて塗布液を調
製する。この塗布液においては、上記電荷発生顔料は粒
子状に分散され、電荷輸送染料は均一に溶解される。
【0051】上記溶媒としては、種々の有機溶剤が使用
可能である。例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール等のアルコール類、n−ヘキサ
ン、オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチル
エーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸
メチル等のエステル類、ジメチルホルムアルデヒド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等があげら
れる。これらの溶剤は1種または2種以上を混合して用
いることができる。
【0052】次に、上記塗布液を、キャスティングやデ
ィッピングなどにより電極2上に積層して、光導電層3
を形成する。
【0053】なお、上記光導電層3には、キャリアの発
生、注入および輸送性向上のために、種々の添加剤を含
有させることができる。例えば、ジフェニル、塩化ジフ
ェニル、ターフェニル、ハロナフトキノン類、ジブチル
フタレート、ジメチルグリコールフタレート、ジオクチ
ルフタレート、トリフェニル燐酸、メチルナフタレン、
アセチルナフタレン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィ
ン、ジラウリルチオプロピオネート、3,5−ジニトロ
サリチル酸、各種フルオロカーボン類などが挙げられ
る。
【0054】さらに、電荷輸送染料や電荷発生顔料の分
散性、染工性等をよくするために界面活性剤、レベリン
グ剤等を使用してもよい。
【0055】ここで、上記バインダー樹脂100重量部
に対して、電荷発生顔料は2〜20重量部、特に3〜1
5重量部、上記一般式(1)で表されるフェニレンジア
ミン系化合物は40〜200重量部、特に50〜150
重量部であるのが好ましい。また、光導電層の厚みは
0.1〜2μm、特に0.5μm程度であるのが好まし
い。
【0056】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
詳細に説明する。
【0057】(1)ビス型ヒドラゾン系化合物の合成 下式(2)で表される化合物24.5gと下式(3)で
表される化合物14.4gをエタノール中で24時間煮
沸し、下記式(4)で表されるビス型ヒドラゾン系化合
物(表1において、電荷輸送染料として表される化合
物)を得た。
【0058】(収率56%)
【0059】
【化8】
【0060】
【化9】
【0061】
【化10】
【0062】生成物の元素分析を行ったところ、以下の
ような結果が得られた。
【0063】元素分析値:C28264Sとして 計算値(%)C74.64 H5.82 N12.40
S7.11 実測値(%)C76.21 H5.54 N11.78
S −− (実施例1〜6および比較例1〜5)100mm×10
0mmのガラス板上に、厚み500nmのアルミ電極
(透光率70%)を真空蒸着する。
【0064】次に、電荷発生顔料および電荷輸送染料と
して、表1に示す化合物を10重量部ずつ、ポリビニル
ブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水化学工業社
製)10重量部、シクロヘキサノン50重量部を混合
し、直径1mmのガラスビーズを用いたボールミルにて
24時間混合分散した。得られた分散液を、スピンコー
ト法を用いて、上記アルミ電極上に塗布し、100℃で
30分間乾燥して、厚み0.5μmの光導電層を形成し
た。
【0065】その上に、20mm×20mmの金電極を
厚み2000オングストロームに蒸着した。
【0066】上記の工程により有機太陽電池が得られ
た。
【0067】(評価試験)各実施例1〜6および比較例
1〜5で得られた有機太陽電池のオープンサーキット電
圧VOC(V)、ショートサーキット電流ISC(mA)お
よび1kΩ付加時における最大光電変換効率E
MAX(%)を以下の条件にて測定した。
【0068】 光源:タングステンランプ 光量:200ルクス 試験結果を表1に併せて示す。また、表1中に示した電
荷発生顔料および電荷輸送染料の化学構造式を以下に示
す。
【0069】
【表1】
【0070】
【化11】
【0071】
【化12】
【0072】
【化13】
【0073】
【化14】
【0074】
【化15】
【0075】
【化16】
【0076】
【化17】
【0077】
【化18】
【0078】これらの試験結果から、本発明の有機太陽
電池は、いずれも、オープンサーキット電圧V
OC(V)、ショートサーキット電流ISC(mA)および
1kΩ付加時における最大光電変換効率EMAX(%)に
おいて、従来の有機太陽電池に比べて良好な値を示して
いる。
【0079】また、光に対する安定性に関しては、従来
の有機太陽電池に比べて優れており、連続使用時に安定
な特性が得られる(連続使用時の安定性について、試験
結果がございましたら、実施例の補充をお願いしま
す)。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来の有機太陽電池に比べて、光電変換効率
に優れ、連続使用時に安定な特性を有する有機太陽電池
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機太陽電池の一実施例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 基板 2 電極 3 光導電層 4 透明電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】また、光に対する安定性に関しては、従来
の有機太陽電池に比べて優れており、連続使用時に安定
な特性が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 住田 圭介 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの電極の間に、電荷発生顔料と電荷
    輸送染料とを含有する光導電層が設けられている有機太
    陽電池であって、 該電荷輸送染料が、下記一般式(1)で表されるビス型
    ヒドラゾン系化合物である有機太陽電池: 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は同一また
    は異なって、水素原子、アルキル基、アラルキル基、ア
    リール基および複素環式基を示し、アルキル基、アリー
    ル基、アラルキル基および複素環式基は置換基を有して
    いてもよい)。
JP4245270A 1992-09-14 1992-09-14 有機太陽電池 Withdrawn JPH0697480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4245270A JPH0697480A (ja) 1992-09-14 1992-09-14 有機太陽電池

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