JPH06104280B2 - 長尺厚鋼板への溶接裏当金用角鋼の取付装置 - Google Patents

長尺厚鋼板への溶接裏当金用角鋼の取付装置

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JPH06104280B2
JPH06104280B2 JP41185890A JP41185890A JPH06104280B2 JP H06104280 B2 JPH06104280 B2 JP H06104280B2 JP 41185890 A JP41185890 A JP 41185890A JP 41185890 A JP41185890 A JP 41185890A JP H06104280 B2 JPH06104280 B2 JP H06104280B2
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信一 岩田
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川鉄メタルファブリカ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築の構造材に使用され
るボックス状の角コラム(角形鋼管柱)を製造するため
に先立つ長尺厚鋼板への溶接裏当金用角鋼の取付装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築の構造材に使用されるボックス状の
角コラム(角形鋼管柱)は4枚の厚鋼板を角形に溶接一
体化して製造されている。すなわち図2に示すように角
コラムは、裏当金となる長尺の角鋼20を両端部に取付け
ると共に端面を斜めに溶断した2枚の長尺厚鋼板22と、
長尺厚鋼板21とを用いて組立てたもので長尺厚鋼板22に
取付けた角鋼20の部分に長尺厚鋼板21を当てがって各端
部を突き合わせ溶接用開先23を形成した後、この開先23
にCO2 ガスシールドアーク溶接又はサブマージアーク溶
接等を行って一体化したものである。
【0003】ところで、端面を斜めに溶断した長尺厚鋼
板22に裏当金となる角鋼20は図3に示すように長尺厚鋼
板22と角鋼20とのなすコーナ部をところどころ間隔を置
いて溶接することによって取付けてある。24は間隔を置
いた溶接箇所を示す。このようにして溶接する際には、
長尺厚鋼板22に対して角鋼20を正確に位置決めして動か
ないようにしてから溶接する必要がある。
【0004】このため、従来は図4に示すように長尺厚
鋼板22の長手方向に対応して複数の角鋼取付枠25を配置
し、まず角鋼取付枠25内に長尺厚鋼板22を斜め溶断側を
下面にして取込む。そして長尺厚鋼板22の両端部上面に
角鋼20を載せて位置決めし、角鋼取付枠25と角鋼20との
間に楔26を打込んで角鋼20を動かないように固定して、
前述図3に示すような手順により手作業で溶接してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術では、
長尺厚鋼板22に角鋼20を取付ける度に、角鋼取付枠25に
楔26を用いて角鋼20を固定する作業が必要となるが、楔
26を打込む際に角鋼20がずれ易く、正確な位置決めが困
難で、固定作業に手間取り、作業能率を低下させるとい
う問題点があった。
【0006】また、長尺厚鋼板22の途中には複数箇所に
角鋼取付枠25が配置されているため溶接作業の自動化が
困難であり、手動溶接を行わざるを得ず省力化の面でも
問題があった。本発明は前述従来技術の問題点を解消
し、能率よく長尺厚鋼板へ溶接裏当金用の角鋼を取付け
ることができる装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、長尺厚鋼板の両端部上面に角鋼を長手方向
に沿わせて載置し、溶接により取付けるようにした長尺
厚鋼板の溶接裏当金用角鋼の取付装置において、前記長
尺厚鋼板を搬送するローラコンベヤの搬送途上に、前記
長尺厚鋼板の両側をガイドして対をなす長尺厚鋼板用ガ
イドローラと、前記長尺厚鋼板上に載置された角鋼の両
側をそれぞれガイドして対をなす角鋼用ガイドローラ
と、前記長尺厚鋼板と角鋼とのなすコーナ部を溶接する
ための一対の溶接トーチと、前記長尺厚鋼板の上に載置
された角鋼を上方から押圧してガイドする角鋼押圧用ロ
ーラを配置してなることを特徴とする長尺厚鋼板への溶
接裏当金用角鋼の取付装置である。
【0008】
【作 用】ローラコンベヤのローラ上を搬送される長尺
厚鋼板は長尺厚鋼板用ガイドローラによって両サイドか
らガイドされるので幅方向に位置ずれすることなく移動
できる。また長尺厚鋼板の両端部上面に載置される角鋼
はそれぞれ両サイドから角鋼用ガイドローラによってガ
イドされているので幅方向にずれることなく位置決めさ
れた状態で長尺厚鋼板と共に搬送される。
【0009】さらに長尺厚鋼板の上に載置された角鋼は
上方から角鋼押圧用ローラによって押圧されるので角鋼
を長尺厚鋼板の表面に密接することができる。なお、長
尺厚鋼板用ガイドローラおよび角鋼用ガイドローラはよ
り確実に位置決めするためにローラコンベヤの長手方向
に複数個配設するのが好ましい。
【0010】前述のようにして長尺厚鋼板と角鋼とを互
に幅方向にずれることなく確実に位置決めすると共に、
両者を密接した状態でローラコンベヤ上を搬送されるの
で溶接トーチを用いて長尺厚鋼板に角鋼を正確な位置に
取付けることができる。なお、ローラコンベヤの途上に
配置する前述各ローラおよび溶接トーチの前後の配置位
置は作業状況に応じて適宣に定めればよく、配置の順序
を特定するものではない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明
する。図1はローラコンベヤの搬送ローラ1上を端面を
斜めに溶断した長尺厚鋼板21が、斜めに溶断した端面を
下側にすると共にその両端部上面に溶接用裏当金となる
角鋼20を長手方向に沿わせて載置した状態で一定の速度
で搬送されているところを示している。なお搬送ローラ
1の軸受や駆動装置等は図示を省略してある。
【0012】ローラコンベヤのローラ1上を矢印方向に
搬送される長尺厚鋼板21の両サイドにはブラケット3に
支持された長尺厚鋼板用ガイドローラ2が対をなして配
設されており、長尺厚鋼板21が蛇行することなく移動す
るようにしてある。また長尺厚鋼板21上に載置された角
鋼20の両側にそれぞれ角鋼用ガイドローラ4が対をなし
て配設されており、角鋼20が幅方向にずれることがない
ようにガイドされている。
【0013】これら角鋼用ガイドローラ4はその2個宛
が一対の横行ブロック5に垂直軸6を介して回転自在に
支持されている。そして一対の横行ブロック5は、中央
部を境にして互に逆ねじ、すなわち例えば左ねじ18、右
ねじ19を有するねじ軸7にねじ込まれており、このねじ
軸7は、支持フレーム8に設けた軸受9を介して支持さ
れていると共に、一端に設けたハンドル10によって回転
可能になっている。さらに横行ブロック5の下部は、支
持フレーム8に固定された2本の平行な平鋼で形成され
た横行ブロック用ガイド11にはめ込まれていて、ハンド
ル10を操作してねじ軸7を回転すると左ねじ18と右ねじ
19により一対の横行ブロック5が横行ブロック用ガイド
11にガイドされながら互に接近したり離れたりする。
【0014】このようにしたのは、幅の異なる長尺厚鋼
板21に対応するためであり、一定幅のものを処理するの
であればこのような横行機構は不要である。なお、図面
では省略してあるが、ねじ軸7の他端部は同様な構造の
支持フレームに設けた軸受に支持され、また横行ブロッ
ク用ガイド11も、もう一方の支持フレームに固定されて
いるのは云うまでもない。
【0015】長尺厚鋼板21の上に載置された角鋼20の上
方には角鋼押圧用ローラ12が配置されており、図面では
一方側のみを示しているが角鋼押圧用ローラ12は両端部
を昇降ブロック17に設けた昇降軸受13に支持されてい
る。昇降ブロック17は昇降軸16を介して上部に連結され
た昇降駆動装置(図示せず)の駆動によって軸受用ガイ
ドフレーム14に沿って昇降される。このような昇降ブロ
ック17の昇降作用を利用して角鋼押圧用ローラ12の押圧
力が調整され、角鋼20と長尺厚鋼板21とが密接される。
【0016】なお、図面による説明は省略したが、長尺
厚鋼板用ガイドローラ2を取付けたブラケット3を幅方
向に移動させる機構を設けて長尺厚鋼板21の幅変更に対
応すると共に、角鋼20のサイズ変更に備えて角鋼20を挾
んで対をなす角鋼用ガイドローラ4を幅方向に移動させ
る機構を必要に応じて設けることができるのは勿論であ
る。
【0017】次に本発明の操作について説明すると、ロ
ーラコンベヤのローラ1上を搬送される長尺厚鋼板21は
長尺厚鋼板用ガイドローラ2によって両サイドからガイ
ドされるので幅方向に位置ずれすることなく移動するこ
とができる。またこのようにして搬送される長尺厚鋼板
21の両端部上面に長手方向に沿わせて載置される角鋼20
はそれぞれ両サイドから対をなす角鋼用ガイドローラ4
によってガイドされるので幅方向にずれることなく移動
できる。その結果、長尺厚鋼板21の両端部上面に角鋼20
を幅方向に互にずれを生じることなく正確に位置決めし
た状態を確保しながら搬送される。さらに長尺厚鋼板21
の上に載置された角鋼20は上方から角鋼押圧用ローラ12
によって押圧されているので角鋼20を長尺厚鋼板21の表
面に密接した状態で搬送される。
【0018】前述のようにして長尺厚鋼板21と角鋼20と
を互に幅方向にずれることなく確実に位置決めすると共
に両者の接触面を密接した状態で搬送されるので、溶接
トーチ15を用いて CO2ガスシールドアーク溶接により溶
接用ワイヤを一定の速度で送給し長尺厚鋼板21と角鋼20
とのなすコーナ部を適宜間隔を置いて精度よく下向きに
アーク溶接することができる。24は長尺厚鋼板21に角鋼
20をアーク溶接により取付けた溶接箇所を示す。なお、
溶接箇所24の間隔の調整は、溶接トーチ15による作動を
タイマを用いてその作動タイミングを調節すれば容易に
行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によればロー
ラコンベヤ上で長尺厚鋼板を搬送しながら角鋼を所定の
位置に正確に位置決めすると共に、両者の接触面を密接
させた状態で溶接トーチを用いて自動的に溶接すること
ができるので長尺厚鋼板への溶接裏当金用角鋼の取付作
業の能率向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】一般の角コラムの組立状況を示す正面図であ
る。
【図3】一般の長尺厚鋼板への角鋼取付状況を示す斜視
図である。
【図4】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 搬送ローラ 2 長尺厚鋼板用ガイドローラ 3 ブラケット 4 角鋼用ガイドローラ 5 横行ブロック 6 垂直軸 7 ねじ軸 8 支持フレーム 9 軸受 10 ハンドル 11 横行ブロック用ガイド 12 角鋼押圧用ローラ 13 昇降軸受 14 軸受用ガイドフレーム 15 溶接用トーチ 16 昇降軸 17 昇降ブロック 18 左ねじ 19 右ねじ 20 角鋼 21 長尺厚鋼板 22 長尺厚鋼板(端面斜め溶断) 23 溶接用開先 24 溶接箇所 25 角鋼取付枠 26 楔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺厚鋼板の両端部上面に角鋼を長手方
    向に沿わせて載置し、溶接により取付けるようにした長
    尺厚鋼板の溶接裏当金用角鋼の取付装置において、前記
    長尺厚鋼板を搬送するローラコンベヤの搬送途上に、前
    記長尺厚鋼板の両側をガイドして対をなす長尺厚鋼板用
    ガイドローラと、前記長尺厚鋼板上に載置された角鋼の
    両側をそれぞれガイドして対をなす角鋼用ガイドローラ
    と、前記長尺厚鋼板と角鋼とのなすコーナ部を溶接する
    ための一対の溶接トーチと、前記長尺厚鋼板の上に載置
    された角鋼を上方から押圧してガイドする角鋼押圧用ロ
    ーラを配置してなることを特徴とする長尺厚鋼板への溶
    接裏当金用角鋼の取付装置。
JP41185890A 1990-12-20 1990-12-20 長尺厚鋼板への溶接裏当金用角鋼の取付装置 Expired - Lifetime JPH06104280B2 (ja)

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CN105108437B (zh) * 2015-09-23 2017-01-11 武汉铁盾民防工程有限公司 钢结构活门槛拼装定位焊接装置及方法

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