JP3280006B2 - 自動溶接装置 - Google Patents

自動溶接装置

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JP3280006B2
JP3280006B2 JP34154999A JP34154999A JP3280006B2 JP 3280006 B2 JP3280006 B2 JP 3280006B2 JP 34154999 A JP34154999 A JP 34154999A JP 34154999 A JP34154999 A JP 34154999A JP 3280006 B2 JP3280006 B2 JP 3280006B2
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省司 宮内
克己 大久保
實 上林
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、仮付けされた第
1及び第2の板材を位置決め搬送しつつ、自動的に溶接
する自動溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、LPG船の船殻ブロック等のよ
うに、板材に相互に平行な多数の骨材を接合して形成さ
れる大型構造物においては、溶接装置を、板材と骨材の
接合部分に沿って移動し、板材と骨材との接合を行うよ
うにしている。
【0003】そのため、溶接終了後に、クレーン等で、
この大型構造物を所定の箇所に搬送する必要があり、段
取り替えの手間が余計にかかってしまう。
【0004】そこで、板材に相互に平行に多数の骨材を
接合して形成される大型構造物を段取り替えなく連続的
に溶接施工し得る効率のよい溶接方法として、例えば特
公平1−40712号公報に記載されるように、板材
に、直線状に形成された骨材と搬送方向とが平行をなす
ように前記板材をコンベヤにより搬送しながら、この板
材が前記コンベヤに対して前記搬送方向と直角な左右方
向に変位にしないように当該板材を規制する一方、前記
コンベヤの上方に固設された溶接装置により前記骨材を
溶接するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな方法であると、下側に位置する板材の一方の側端面
を位置決めローラに常に当接させることで位置決めを行
い、その位置決めされた状態でコンベヤ上を移動させて
いるため、その一方の側端面を前記骨材と平行になる直
線形状にし、その部分を位置決めローラにて倣わせる必
要があり、前記板材は形状について一定の制約を受け
る。また、この場合、骨材は、板材の一方の側端面と平
行となるように溶接されることになる。
【0006】この発明は、下側に位置する水平方向の板
材がどのような形状であっても、自動的に溶接すること
ができる自動溶接装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動溶接装
置は、第1の板材と第2の板材とを直角をなすように仮
付けし、その仮付けされた第1及び第2の板材をそれぞ
れ鉛直方向及び水平方向になるように搬送手段にて搬送
しつつ、溶接手段にて溶接する自動溶接装置であって、
前記溶接手段は、前記搬送手段による搬送方向に平行で
ある溶接線を形成するように定位置に配設されており、
前記搬送手段に沿って前記溶接手段に対応して設けられ
前記搬送手段にて搬送される第1の板材を、前記搬送手
段による搬送方向と平行になるように位置決めする案内
手段を備えるものである。すなわち、鉛直方向の第1の
板材を、案内手段にて、搬送手段の搬送方向と平行にな
るように位置決めすることで、その状態で第1及び第2
の板材を搬送するだけで、溶接手段との位置関係が決定
され、溶接手段を移動させることなく、前記両板材の溶
接を可能とするものである。
【0008】このようにすれば、案内手段にて、鉛直方
向の第1の板材が、搬送手段による搬送方向と平行にな
るように位置決めされることで、搬送方向に直交する方
向についての位置決めがなされ、第1及び第2の板材が
位置決めされた状態で、搬送手段にて所定の搬送方向に
搬送されつつ、定位置に配設されている溶接手段にて自
動的に溶接され、前記搬送手段による搬送方向に平行で
ある溶接線が形成される。よって、案内手段による位置
決めは、鉛直方向の第1の板材を利用してなされるの
で、水平方向の第2の板材の形状は、溶接作業のための
位置決めをする上で制限されない。すなわち、前述した
特公平1−40712号公報に記載の技術のように、第
2の板材の一方の側端面を、位置決めのために第1の板
材と平行になる直線形状にする必要はない。また、前記
第1の板材は、水平方向に延びる上端面を有し、前記溶
接手段が備えるアース手段は、搬送されつつある前記第
1の板材との当接により前記第1の板材の高さを検知す
る高さ検知部材と、該高さ検知部材に連係され前記第1
の板材の高さに応じて昇降し前記溶接手段による溶接時
に前記第1の板材に接触するアース部材とを有する。第
1の板材の高さが一定範囲内において変化する場合にお
いても、自動溶接することを可能とするためである。こ
のようにすることで、搬送手段にて搬送されつつある第
1の板材との当接により、高さ検知部材にて第1の板材
の高さが検知され、その第1の板材の高さに応じて、ア
ース部材が昇降され、アース部材の高さが調整される。
よって、異なる高さの第1の板材が連続的に搬送されて
も、アース部材の高さが調整され、アース部材が第1の
板材の上端面に自動的に接触するようになり、溶接手段
による溶接が行われている際には、第1の板材を接地す
ることが簡単に実現される。さらに、前記高さ検知部材
は、搬送方向に長い部材で、回転可能に支持され、前記
第1の板材と当接する下側部分に摺動部材が、それと反
対の上側部分にバランスウェイトがそれぞれ設けられ、
中間部分に前記高さ検知部材と直交する方向に延びる連
結部材が設けられ、この連結部材が前記アース部材を昇
降させる昇降機構に連係されている。ここで、「摺動部
材」とは、第1の板材との当接により無理なく回転する
ように、摩擦係数の低い部材であること意味し、低摩擦
係数の摺動材のほか、複数個のベアリングを一定間隔で
設けることも含まれる。このようにすることで、第1の
板材が高さ検知部材に接触すると、第1の板材が高さ検
知部材の下側部分(摺動部材)を摺動し、第1の板材の
高さに応じて、高さ検知部材が回転され、それに伴って
アース部材が昇降され、アース部材が第1の板材の上端
面に接触する高さとされる。このとき、高さ検知部材の
上側部分にバランスウェイトが設けられているので、高
さ検知部材の回転変位は、バランスよく無理なく行われ
る。
【0009】具体的には、前記案内手段が、前記搬送手
段の側方に前記搬送手段に沿って配設され前記溶接手段
が設けられている部位の前後に亘って延びる位置規制手
段と、前記第1の板材を、前記位置規制手段に対して弾
性的に押さえ付ける第1の押さえ付け部材とを有する構
成とすることで、簡単に実現される。なお、前記位置規
制手段や第1の押さえ付け部材が、溶接手段による溶接
作業を妨げない位置に設けられているのは勿論である。
【0010】このようにすれば、鉛直方向の第1の板材
が第1の押さえ付け部材にて位置規制手段に押し付けら
れ、それらの間に挟持されることで、搬送方向に直交す
る方向についての位置決めが簡単になされる。それに加
えて、鉛直方向の第1の板材を、それの厚さ方向におい
て、第1の押さえ付け部材にて位置規制手段に対して弾
性的に押さえ付け、前記第1の押さえ付け部材と位置規
制手段とで挟み込むようにしているので、第1の板材の
板厚が変わっても対応することができる。
【0011】また、さらに、前記溶接手段が設けられて
いる部位の上流側に設けられ、前記第2の板材の通過を
検出する第1のリミットスイッチと、該第1のリミット
スイッチよりの信号を受け、前記第2の板材の前端部の
通過を検出してから一定時間経過した後に前記溶接手段
を作動させ、前記第2の板材の後端部を検出してから一
定時間経過した後に前記溶接手段の作動を停止させる制
御手段とを備えるようにすることが、自動化を図る点か
ら望ましい。ここで、検出される第2の板材の前後端部
は、第1の板材を延長した場合に交わる部分付近である
ことが望ましく、通過してから、前記一定時間経過後に
第1及び第2の板材の被溶接部分が、前記溶接手段が設
けられている部位に達することになる部分である。前記
一定時間は、例えば前記制御手段が有するタイマーによ
って計測される。また、第1の板材の前後端部の第2の
板材の端縁部からの間隔は、通常、一定とされているた
め、前記一定時間は、搬送手段による搬送速度を考慮し
て、制御手段にプリセットすることで対応できるが、前
記間隔が複数種類ある場合には、前記第1のリミットス
イッチの場合と同様に、鉛直方向の第1の板材の通過を
検出するリミットスイッチを設けて、そのリミット信号
よりの信号が入力される場合にそれが優先されるように
して、前記一定時間(溶接開始タイミング及び溶接終了
タイミング)を適宜修正するようにすることも可能であ
る。
【0012】このようにすれば、仮付けされた第1及び
第2の板材が一定の速度で搬送手段にて搬送され、第2
の板材の前端部が第1のリミットスイッチで検出される
と、制御手段が、溶接を開始する必要があると判定し
て、例えばタイマーが作動して、溶接開始端が溶接手段
が設けられている部位に達するまでの一定時間の経過が
カウントされる。そして、その一定時間が経過すると、
第1及び第2の板材の被溶接部分の溶接開始端が、搬送
手段による搬送にて、溶接手段が設けられている部位に
達し、前記制御手段よりの指令にて溶接手段により、第
1及び第2の板材の被溶接部分に対する溶接が開始され
る。それに続いて、第2の板材の後端部が第1のリミッ
トスイッチで検出されると、制御手段が、溶接を終了す
る必要があると判定して、タイマーが作動して、溶接終
了端が溶接手段が設けられている部位に達するまでの一
定時間の経過がカウントされる。そして、その一定時間
が経過すると、第1及び第2の板材の被溶接部分の溶接
終了端が、搬送手段による搬送にて、溶接手段が設けら
れている部位に達し、前記制御手段よりの指令にて溶接
手段による第1及び第2の板材の被溶接部分に対する溶
接が停止される。
【0013】この場合、第1及び第2の板材は、位置規
制手段と第1の押さえ付け部材との間に挟まれ位置決め
されつつ搬送されているので、溶接手段はスタンバイ状
態になっていれば、制御手段よりの指令により定位置に
おいて溶接処理を直ちに開始することができ、プリセッ
トされた溶接条件に従い、第1及び第2の板材の被溶接
部分に対する溶接が行われる。
【0014】前記搬送手段は、回転駆動される複数本の
エンドレスチェーンと、該エンドレスチェーンの間に回
転自在に設けられた多数の補助ローラとを有し、さら
に、前記搬送手段にて搬送される第2の板材を、前記搬
送手段に対して弾性的に押さえ付ける第2の押さえ付け
部材を備えるようにすることも可能である。なお、前記
第2の押さえ付け部材も、前記位置規制手段や第1の押
さえ付け部材と同様に、溶接手段による溶接作業を妨げ
ない位置に設けられているのはいうまでもない。
【0015】このようにすれば、第2の板材が、第2の
押さえ付け部材によって、搬送手段に対し弾性的に押さ
え付けられているので、搬送中あるいは溶接中に第2の
板材が浮き上がるということがなく、エンドレスチェー
ンとの間に一定の摩擦力が確保され、エンドレスチェー
ンが空回りされないようにされる。また、搬送手段は、
複数本のエンドレスチェーンの間に多数の補助ローラが
回転可能に設けられてなるので、補助ローラの回転にて
搬送が補助され、前記第2の押さえ付け部材による押さ
え付けによって、円滑な搬送が妨げられることはない。
【0016】また、前記第1の部材は、水平方向に延び
る上端面を有し、前記溶接手段が備えるアース手段は、
搬送されつつある前記第1の板材との当接により前記第
1の板材の高さを検知する高さ検知部材と、該高さ検知
部材に連係され前記第1の板材の高さに応じて昇降し前
記溶接手段による溶接時に前記第1の板材に接触するア
ース部材とを有するようにすることで、第1の板材の高
さが一定範囲内において変化する場合においても、自動
溶接することが可能とされる。
【0017】このようにすれば、搬送手段にて搬送され
つつある第1の板材との当接により、高さ検知部材にて
第1の板材の高さが検知され、その第1の板材の高さに
応じて、アース部材が昇降され、アース部材の高さが調
整される。よって、異なる高さの第1の板材が連続的に
搬送されても、アース部材の高さが調整され、アース部
材が第1の板材の上端面に自動的に接触するようにな
り、溶接手段による溶接が行われている際には、第1の
板材を接地することが簡単に実現される。
【0018】その場合、前記高さ検知部材は、搬送方向
に長い部材で、回転可能に支持され、前記第1の板材と
当接する下側部分に摺動部材が、それと反対の上側部分
にバランスウェイトがそれぞれ設けられ、中間部分に前
記高さ検知部材と直交する方向に延びる連結部材が設け
られ、この連結部材が前記アース部材を昇降させる昇降
機構に連係されるようにすることができる。ここで、
「摺動部材」とは、第1の板材との当接により無理なく
回転するように、摩擦係数の低い部材であること意味
し、低摩擦係数の摺動材のほか、複数個のベアリングを
一定間隔で設けることも含まれる。
【0019】このようにすれば、第1の板材が高さ検知
部材に接触すると、第1の板材が高さ検知部材の下側部
分(摺動部材)を摺動し、第1の板材の高さに応じて、
高さ検知部材が回転され、それに伴ってアース部材が昇
降され、アース部材が第1の板材の上端面に接触する高
さとされる。このとき、高さ検知部材の上側部分にバラ
ンスウェイトが設けられているので、高さ検知部材の回
転変位は、バランスよく無理なく行われる。
【0020】また、前記昇降機構は、長さ調節可能なワ
イヤー部材を介して前記連結部材に連係され搬送方向に
長い昇降部材を有し、前記昇降部材には、一定間隔を存
して2つのアース部材が設けられ、該両アース部材の間
において前記溶接手段による溶接が行われるようにする
ことが望ましい。
【0021】このようにすれば、溶接手段による溶接作
業中に、第1の板材の上端面にいずれか一方のアース部
材が接触していることとなり、第1の板材の接地が確実
になされる。
【0022】さらに、前記溶接手段が設けられている部
位の下流側に設けられ、上向きのバーナーによって加熱
して歪み取りを行う歪取手段を備えることが望ましい。
【0023】このようにすれば、溶接作業に連続して、
その溶接作業により生じた歪みを、歪取手段のバーナー
の加熱により取り除くことができ、効率のよく、一連の
溶接・歪取作業が実現される。特に、上向きのバーナー
によって加熱するので、連続して搬送しつつ歪み取りを
行うことができる。
【0024】この場合、前記歪取手段の上向きバーナー
による加熱のタイミングを制御し自動化を図るために、
さらに、前記溶接手段が設けられている部位の下流側に
設けられ、前記第2の板材の通過を検出する第2のリミ
ットスイッチを備え、前記案内手段は、さらに、前記搬
送手段に沿って前記歪取手段にも対応するように延長し
て設けられ、前記制御手段が、前記第2のリミットスイ
ッチよりの信号を受け、前記第2の板材の前端部の通過
を検出してから一定時間経過した後に前記歪取手段を作
動させ、前記第2の板材の後端部を検出してから一定時
間経過した後に前記歪取手段の作動を停止させるもので
あることが望ましい。ここで、検出される第2の板材の
前後端部は、前述した第1の板材の場合と同様であり、
通過してから、前記一定時間経過後に第1及び第2の板
材の被溶接部分が、前記歪取手段が設けられている部位
に達することになる部分である。前記一定時間は、例え
ば前記制御手段が有するタイマーによって計測される。
【0025】このようにすれば、溶接作業が終了した第
1及び第2の板材は、さらに一定の速度で搬送され、第
2のリミットスイッチにて第2の板材の前端部が検出さ
れると、制御手段が、溶接を終了して次に歪み取りを行
うと判定して、タイマーが作動して、歪取作業を開始す
るまでの一定時間をカウントする。そして、一定時間経
過後第1及び第2の板材の溶接開始部分が歪取手段のと
ころに達するので、前記歪取手段のバーナーにて下側か
ら加熱される。また、前記第2の板材の後端部を検出し
てから、一定時間経過した後には、第1及び第2の板材
の溶接終了部分が歪取手段のところに達するので、前記
歪取手段の作動を停止させる。このようにして、溶接作
業に連続する歪取作業が自動化される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0027】図1は本発明に係る自動溶接装置の概略構
成を示す斜視図、図2は本発明に係る自動溶接装置の溶
接加工部分の概略断面図である。
【0028】図1及び図2に示すように、自動溶接装置
1は、図示しないホイストにて搬送されてきた第1の板
材である縦板材2(スティフナ)と第2の板材である横
板材3とをそれらが直角をなすように作業者が仮付溶接
(CO2溶接)し、その仮付溶接された縦板材2と横板
材3をそれぞれ鉛直方向及び水平方向になるように位置
決めしつつ搬送手段4にて搬送し、その搬送過程におい
て定位置に配設された溶接手段5にて溶接し、それから
歪取手段6にて歪み取りを行い、目視、手直し、検査の
後、完成品として次の工程に排出するものである。
【0029】前記搬送手段4は、複数本(本実施の形態
では3本)のエンドレスチェーン4Aが回転駆動され
て、このチェーンの要素が、縦板材2が横板材3に立設
された状態の前記横板材3の下面に接触し、それらの間
に生ずる摩擦力によって搬送するものである。前記エン
ドレスチェーン4Aの左右方向の間には、多数の補助ロ
ーラ4Bが一定のピッチでもって回転自在に設けられ、
前記エンドレスチェーン4Aによる搬送を補助するよう
になっている。
【0030】前記搬送手段4の側方には、位置規制手段
7が、前記搬送手段4に沿って配設されている。この位
置規制手段7は、前記溶接手段5及び歪取手段6に対応
して、すなわち前記溶接手段5及び歪取手段6が設けら
れている部位の前後に亘って延びるように設けられてい
る。前記位置規制手段7は、搬送手段4の側方に位置し
搬送方向に延びる支持部材7aに一定の間隔でもって設
けられたローラハウジング7bと、該ローラハウジング
に鉛直方向の軸線を有するように回転可能に設けられた
位置規制ローラ7cとを備える。
【0031】また、前記位置規制手段7に対応して、搬
送中の前記縦板材2を前記位置規制手段7に対して弾性
的に押さえ付ける複数個の第1の押さえ付けローラ8
(第1の押さえ付け部材)が設けられている。第1の押
さえ付けローラ8は、図示しない支持部材に鉛直方向の
軸線を有するように設けられ、図2に示すように、第1
のスプリング9にて位置規制手段7側に弾性的に付勢さ
れ、位置規制ローラ7cとの間に縦板材2を挟持するこ
とで、左右方向の位置決めをするようになっている。こ
の位置決めをする位置規制手段7及び第1の押さえ付け
ローラ8によって、縦板材2を、搬送手段4による搬送
方向と平行になるように位置決めする案内手段が構成さ
れている。
【0032】前記支持部材には、また、水平方向の軸線
を有する複数個の第2の押さえ付けローラ10(第2の
押さえ付け部材)が設けられ、該第2の押さえ付けロー
ラ10は、図2に示すように、第2のスプリング11に
て搬送手段4側に対して弾性的に押さえ付けられ、横板
材3が上方に浮き上がらないようにして、エンドレスチ
ェーン4Aが空回りしないようにされている。
【0033】これによって、仮付溶接された縦板材2と
横板材3とは、前記両押さえ付けローラ8,10にて位
置規制ローラ7c側に弾性的に押しやられると共に浮き
上がってエンドレスチェーン4Aが空回りをしないよう
に弾性的に規制され、その状態で、前記両板材2,3の
溶接部材に対して、前記溶接手段5にて溶接が行われ
る。
【0034】この溶接手段5は、搬送される縦板材2の
両側に対称に位置する2つの溶接トーチ5a,5bを有
し、一定の傾斜角度をもって所定の定位置に設けられ、
縦板材2の下縁部分の両側を横板材3の上面に溶接する
ようになっている。そして、溶接手段5の溶接トーチ5
a,5bは、位置決めされた縦板材2の搬送経路にほぼ
対応して配設されており、その溶接トーチ5a,5bに
よって形成される溶接線は、搬送手段4による搬送方向
と平行になる。
【0035】また、前記溶接手段5が設けられている部
位の上流側には、前記搬送手段4の下側に、水平状態の
横板材3の通過を検出する第1のリミットスイッチ12
が設けられている。この第1のリミットスイッチ12
は、後述の第2のリミットスイッチ41とともに、位置
決めされる縦板材2の搬送経路に対応して配置されてい
る。
【0036】前記第1のリミットスイッチ12は、横板
材3が通過している間は横板材3の下面がそれの接触子
に接触していることから、ON状態を維持し、通過後、
接触が解除されてOFF状態に切り換わる。よって、第
1のリミットスイッチ12がOFF状態からON状態に
切り換わることで、横板材3の前端部が検出され、ON
状態からOFF状態に切り換わることで、横板材3の後
端部が検出されることになる。前記第1のリミットスイ
ッチ12より検出信号は、マイクロコンピュータからな
る制御手段(図示せず)に送信され、この制御手段が、
前記横板材3の前端部を検出すると、それをトリガーと
して、制御手段が内蔵するタイマー(図示せず)が、プ
リセットされた一定時間のカウントを開始し、前記横板
材3の前端部の通過を検出してから前記一定時間経過し
た後に、前記溶接手段5の設けられている部位を通過す
ることから、前記溶接手段5を作動させ、溶接作業を開
始させる。また、前記後端部を検出すると、それをトリ
ガーとして制御手段のタイマー(図示せず)が一定時間
のカウントを開始し、前記横板材3の後端部の通過を検
出してから一定時間経過した後に、前記溶接手段5の設
けられている部位を通過することから、前記溶接手段5
の作動を停止させ、溶接作業を終了する。
【0037】ここで、縦板材2と横板材3との形状等、
溶接条件は予め定められており、制御手段にプリセット
されるので、熟練は必要としない。
【0038】また、前記溶接手段5は、テコの原理を利
用したアース手段21を備える。前記アース手段21
は、前記搬送手段4にて搬送されつつある縦板材2との
当接により前記縦板材2の高さを検出する高さ検知部材
22と、該高さ検知部材22に連係され前記縦板材2の
高さに応じて昇降し、前記溶接手段5(溶接トーチ5
a,5b)による溶接作業時に前記縦板材2の上端面
(塗装等がされていない金属露出面)に接触するアース
部材23A,23Bとを有する。
【0039】前記高さ検知部材22は、搬送方向に長く
前記搬送方向に沿って配設され、ほぼ中間位置を回転中
心として回転可能に支持された長尺部材である。前記高
さ検知部材22は、前記回転中心の一側で縦板材2と当
接する下側部分には、複数のベアリング24が摺動部材
として設けられ、それと反対の上側部分の端部付近には
バランスウェイト25がそれぞれ設けられている。
【0040】また、前記高さ検知部材22は、回転中心
部付近の中間部分において、それと直交する方向に延び
る連結部材26が突設され、その連結部材26の先端
が、連係ワイヤー27を介して、アース部材23A,2
3Bを昇降させる昇降機構28に連係されている。な
お、連係ワイヤー27の途中には、連係ワイヤー27の
長さを調整できるようにターンバックル29が設けられ
ている。
【0041】前記昇降機構28は、前記連係ワイヤー2
7が連係される昇降部材30を有する。前記昇降部材3
0は、搬送方向に長く、位置決めされる縦板材2の搬送
経路上において水平状態で昇降可能なるように配設され
ている。昇降部材30には、一定間隔を存して2つのア
ース部材23A,23B(銅板)が設けられ、これらの
間に前記溶接手段5(溶接トーチ5a,5b)が位置す
るようになっており、前記両アース部材23A,23B
の間において前記溶接手段5による溶接が行われること
になる。各アース部材23A,23Bは、L字形状で、
前記アース部材23A,23Bを下方に付勢するスプリ
ング31A,31Bにより弾性的に支持され、縦板材2
の上端面2aに弾性的に接触するようになっている。
【0042】さらに、前記溶接手段5が設けられ溶接作
業が行われる部位の下流側に、上向きのメインバーナー
6aによって歪み取りを行う歪取手段6が設けられてい
る。この歪取手段6により歪み取りが行われるときも、
前述したように、位置規制ローラ7cと第1の押さえ付
けローラ8とによる左右方向の位置決めは行われてお
り、前記メインバーナー6aが、位置決めされた縦板材
2の搬送経路にほぼ対応するように、その下側に設けら
れている。なお、6bはメインバーナー6aに点火する
ための種火バーナーである。
【0043】さらに、前記溶接手段5による溶接作業が
行われる部位の下流側であって前記歪取手段6の上流側
に、横板材3の通過を検出する第2のリミットスイッチ
41が設けられている。この第2のリミットスイッチ4
1は、第1のリミット12と同一構造で、前記制御手段
が第2のリミットスイッチ41よりの信号を受け、前述
した溶接手段5の場合と同様の制御を行うようになって
いる。よって、第2のリミットスイッチ41が前記横板
材3の前端部の通過を検出したことをトリガーとして、
制御手段のタイマーによって一定時間のカウントが開始
され、一定時間が経過した後に、縦板材2と横板材3と
の溶接開始部分が、前記歪取手段6が設けられている部
位を通過するので、種火バーナー6bにてメインバーナ
ー6aを点火させ、歪取手段6を作動させ、歪み取りを
行う。また、第2のリミットスイッチ41によって前記
横板材3の後端部の通過が検出されたことをトリガーと
して、制御手段のタイマーがカウントを開始し、一定時
間経過した後に、縦板材2と横板材3との溶接終了部分
が、前記歪取手段6が設けられている部位を通過するの
で、前記メインバーナを消し、前記歪取手段6の作動を
停止させるという、具合に、制御手段によって制御され
る。
【0044】続いて、上記自動溶接装置1の動作につい
て説明する。
【0045】まず、搬送手段4による搬送開始端付近に
おいて、図示しないホイストにて搬送されてきた縦板材
2と横板材3とを、図4(a)(b)に示すように、そ
れらが直角をなすように作業者が、それらの両端部分S
1,S2を仮付溶接する。そのようにして仮付溶接され
た縦板材2と横板材3とが、それぞれ鉛直方向及び水平
方向になる状態でもって、搬送手段4にて搬送される。
【0046】この搬送の時に、鉛直方向の縦板材2が第
1の押さえ付けローラ8にて位置規制ローラ7c側に押
し付けられ、それらの間に挟持されることで、搬送方向
に直交する方向についての位置決めがなされる。このよ
うに、位置決めは、鉛直方向の縦板材2を利用してなさ
れるので、水平方向の横板材3の形状は、溶接のための
位置決めをする上での制限はなく、位置規制ローラ7c
側の部分は、長い場合には、位置規制ローラ7cの下側
に位置することになる。すなわち、位置規制ローラ7c
は、搬送手段4の上側に若干突出していることになる。
【0047】ここで、第1及び第2の押さえ付けローラ
8,10は、第1及び第2のスプリング9,11にて押
し付け方向に付勢されているので、縦板材2及び横板材
3の板厚が変化しても、スプリング9,11が伸張又は
収縮することで対応できる。よって、形状や板厚が異な
る板材であっても、連続して溶接することを実現でき
る。
【0048】仮付溶接された両板材2,3は、一定の速
度で搬送手段4にて搬送され、横板材3の被検出部が第
1のリミットスイッチ12で検出されると、その検出信
号を受けた制御手段が、溶接を開始する必要があると判
定して、制御手段のタイマーが作動して、溶接開始まで
の一定時間の経過がカウントされる。そして、その一定
時間が経過すると、両板材2,3の溶接部分が、搬送手
段4の搬送にて、溶接手段5が設けられている部位に達
し、前記溶接手段5にて、両板材2,3の溶接部分に対
する溶接が自動的に開始される。この場合、両板材2,
3は位置決めされつつ搬送されているので、定位置にお
いて溶接手段5の溶接トーチ5a,5bが溶接処理を施
すことで、両板材2,3の溶接部分の両側に対する溶接
が無理なく行われる。なお、第1のリミットスイッチ1
2よりの信号を制御手段が受けると、制御手段が、溶接
手段4をスタンバイ状態になるように支持し、溶接の開
始は、作業者が操作盤などの操作でタイミングを計って
実行するようにしてもよい。
【0049】このようにして両板材2,3が位置決めさ
れた状態で、搬送手段4にて所定の搬送方向に搬送され
つつ、定位置に配設された溶接手段5にて、図5(a)
(b)に示すように、順次連続的に溶接される。
【0050】また、この溶接作業に先立って、搬送され
つつある縦板材2は、高さ検知部材に当接して、その高
さ検知部材22を回転させ、縦板材2の高さに応じて、
昇降部材30を昇降させる。このとき、縦板材2の前端
部は、高さ検知部材22の24上を滑るようになるの
で、高さ検知部材22は無理なく円滑に回転される。
【0051】この昇降部材30の昇降によりアース部材
31A,31Bも縦板材2の高さに応じて昇降し、溶接
作業時には、アース部材31A,31Bが縦板材2の上
端面2aに弾性的に接触していることになる。このと
き、アース部材31A,31Bはスプリング32A,3
2Bにて下方に付勢されているので、縦板材2の上端面
2aに若干の凹凸があっても確実に接触することにな
る。
【0052】図6(a)(b)に示すように、溶接が終
了すると、それに続いて、位置決め状態を維持したまま
歪取手段6のメインバーナー6aにて加熱され、歪み取
りが行われる。この歪取作業も、前述した溶接作業の場
合と同様に、第2のリミットスイッチ41を利用して、
タイミングを計って行われる。
【0053】それから、目視、手直し、検査の後、完成
品として次の工程に排出される。このように一連の溶接
作業が連続的に自動的に行われる。
【0054】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0055】本発明に係る自動溶接装置は、搬送手段に
て搬送される第1の板材を、案内手段によって、前記搬
送手段による搬送方向と平行になるように、搬送方向に
直交する方向についての位置決めをし、その第1及び第
2の板材を位置決めした状態で、搬送手段にて所定の搬
送方向に搬送しつつ、定位置に配設された溶接手段にて
溶接するようにしているので、溶接される第1及び第2
の部材を搬送しつつ、溶接作業を行うことができ、作業
効率のよい溶接作業を実現できる。即ち、溶接装置をセ
ットする手間、溶接される部材を移動させる手間がなく
なり、自動化、省人化を図る上で有利となる。また、位
置決めは、案内手段にて、鉛直方向の第1の板材を利用
してなされるので、水平方向の第2の板材の形状は、溶
接のための位置決めをする上での制限はされず、非常に
汎用性が高くなる。また、前記第1の板材が、水平方向
に延びる上端面を有するとともに、前記溶接手段が備え
るアース手段が、高さ検知部材を、搬送されつつある前
記第1の板材と当接させることで前記第1の板材の高さ
を検知し、前記第1の板材の高さに応じて、前記溶接手
段による溶接時に前記第1の板材に接触するアース部材
を昇降させるようにしているので、鉛直方向の第1の板
材の高さに応じてアース部材を昇降して、それの高さを
調整することができる。よって、第1の板材の高さが異
なる場合でも、アース部材が第1の板材の上端面に自動
的に接触することとなり、連続的に自動溶接することを
実現できる。さらに、前記高さ検知部材が、前記第1の
板材と当接する下側部分に摺動部材を、それと反対の上
側部分の端部付近にバランスウェイトをそれぞれ設け、
中間部分の連結部材を前記アース部材を昇降させる昇降
機構に連係することで、第1の板材が高さ検知部材に接
触すると、第1の板材の端部上を高さ検知部材の下側部
分(摺動部材)が摺動し、第1の高さ検知部材の高さに
応じて、高さ検知部材が回転してアース部材が昇降する
こととなり、バランスよく、スムーズに、アース部材を
第1の板材が接触する高さとすることができる。
【0056】そのような構成は、前記案内手段が、前記
搬送手段の側方に前記搬送手段に沿って配設され前記溶
接手段が設けられている部位の前後に亘って延びる位置
規制手段と、前記第1の板材を、前記位置規制手段に対
して弾性的に押さえ付ける第1の押さえ付け部材とを有
するように構成することで、簡単に実現することができ
る。それに加えて、このような構成とすることで、第1
の板材を、それの厚さ方向において第1の押さえ付け部
材と位置規制手段とで挟み込んで位置決めすることがで
き、第2の板材の板厚が変わっても対応することがで
き、搬送手段による搬送を妨げることもない。
【0057】また、前記溶接手段が設けられている部位
の上流側に、前記第2の板材の通過を検出する第1のリ
ミットスイッチを設け、溶接手段による溶接のタイミン
グを制御手段にて制御するようにすれば、溶接手段を移
動させることなく、定位置において、第1及び第2の板
材の溶接部材に対する溶接を無理なく行うことができ
る。
【0058】前記搬送手段を、複数本のエンドレスチェ
ーンと、それらの間の多数の補助ローラとで構成し、さ
らに、前記搬送手段にて搬送される第2の板材を、第2
の押さえ付け部材にて前記搬送手段に対して弾性的に押
さえ付けるようにすれば、エンドレスチェーンを空回り
させることなく、円滑な搬送を実現することが可能とな
る。
【0059】さらに、前記第1の部材が、水平方向に延
びる上端面を有するとともに、前記溶接手段が備えるア
ース手段が、高さ検知部材を、搬送されつつある前記第
1の板材と当接させることで前記第1の板材の高さを検
知し、前記第1の板材の高さに応じて、前記溶接手段に
よる溶接時に前記第1の板材に接触するアース部材を昇
降させるようにしているので、鉛直方向の第1の板材の
高さに応じてアース部材を昇降して、それの高さを調整
することができる。よって、第1の板材の高さが異なる
場合でも、アース部材が第1の板材の上端面に自動的に
接触することとなり、連続的に自動溶接することを実現
できる。
【0060】その場合、前記高さ検知部材が、前記第1
の板材と当接する下側部分に摺動部材を、それと反対の
上側部分の端部付近にバランスウェイトをそれぞれ設
け、中間部分の連結部材を前記アース部材を昇降させる
昇降機構に連係することで、第1の板材が高さ検知部材
に接触すると、第1の板材の端部上を高さ検知部材の下
側部分(摺動部材)が摺動し、第1の高さ検知部材の高
さに応じて、高さ検知部材が回転してアース部材が昇降
することとなり、バランスよく、スムーズに、アース部
材を第1の板材が接触する高さとすることができる。
【0061】また、前記昇降機構の昇降部材には、一定
間隔を存して2つのアース部材を設け、該両アース部材
の間において前記溶接手段による溶接を行うようにすれ
ば、溶接手段による溶接作業中に、第1の板材の上端面
にいずれかのアース部材が接触していることとなり、
1の板材の接地を確実に実現することができる。
【0062】さらに、前記溶接手段が設けられている部
位の下流側に、歪取手段を設ければ、溶接作業に連続し
て、その溶接作業により生じた歪みを、歪取手段により
取り除くことができる。よって、溶接作業に続いて歪取
作業も連続してできるので、自動化、省人化を図る上で
より一層有利となる。
【0063】この場合、前記溶接手段による溶接作業が
行われる部位の下流側に、前記第2の板材の通過を検出
する第2のリミットスイッチを設け、前記第2のリミッ
トスイッチよりの信号に基づき、制御手段が、歪取手段
の作動のタイミングを制御するようにすれば、定位置に
おいて、第1及び第2の板材の溶接部材に対する歪み取
りを自動的に行うことを容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動溶接装置の概略構成を示す説
明図である。
【図2】本発明に係る自動溶接装置の溶接加工部分の概
略断面図である。
【図3】本発明に係るアース手段の概略構成を示す説明
図である。
【図4】溶接作業の手順を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は平面図である。
【図5】溶接作業の手順を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は平面図である。
【図6】溶接作業の手順を示すもので、(a)は斜視
図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1 自動溶接装置 2 縦板材 2a 上端面 3 横板材 4 搬送手段 4A エンドレスチェーン 4B 補助ローラ 5 溶接手段 5a 溶接トーチ 5b 溶接トーチ 6 歪取手段 6a メインバーナー 7 位置規制手段 7c 位置規制ローラ 8 第1の押さえ付けローラ 9 第1のスプリング 10 第2の押さえ付けローラ 11 第2のスプリング 12 第1のリミットスイッチ 21 アース手段 22 高さ検知部材 23A アース部材 23B アース部材 24 ベアリング 25 バランスウェイト 28 昇降機構 30 昇降部材 31A アース部材 31B アース部材 32A スプリング 32B スプリング 41 第2のリミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23K 37/06 B23K 37/06 K B23Q 7/05 B23Q 7/05 Z (72)発明者 瀬戸 武雄 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平2−133190(JP,A) 特開 昭54−155147(JP,A) 実開 昭55−134077(JP,U) 実公 平4−44308(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/02 B23K 9/00 B23K 9/025 B23K 9/12 B23K 37/00 B23K 37/06 B23Q 7/05

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の板材と第2の板材とを直角をなす
    ように仮付けし、その仮付けされた第1及び第2の板材
    をそれぞれ鉛直方向及び水平方向になるように搬送手段
    にて搬送しつつ、溶接手段にて溶接する自動溶接装置で
    あって、 前記溶接手段は、前記搬送手段による搬送方向に平行で
    ある溶接線を形成するように定位置に配設されており、 前記搬送手段に沿って前記溶接手段に対応して設けられ
    前記搬送手段にて搬送される第1の板材を、前記搬送手
    段による搬送方向と平行になるように位置決めする案内
    手段を備え、前記第1の板材 は、水平方向に延びる上端面を有し、 前記溶接手段が備えるアース手段は、搬送されつつある
    前記第1の板材との当接により前記第1の板材の高さを
    検知する高さ検知部材と、該高さ検知部材に連係され前
    記第1の板材の高さに応じて昇降し前記溶接手段による
    溶接時に前記第1の板材に接触するアース部材とを有
    し、 前記高さ検知部材は、搬送方向に長い部材で、回転可能
    に支持され、前記第1の板材と当接する下側部分に摺動
    部材が、それと反対の上側部分にバランスウェイトがそ
    れぞれ設けられ、中間部分に前記高さ検知部材と直交す
    る方向に延びる連結部材が設けられ、この連結部材が前
    記アース部材を昇降させる昇降機構に連係されているこ
    とを特徴とする自動溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記案内手段は、 前記搬送手段の側方に前記搬送手段に沿って配設され前
    記溶接手段が設けられている部位の前後に亘って延びる
    位置規制手段と、 前記第1の板材を、前記位置規制手段に対して弾性的に
    押さえ付ける第1の押さえ付け部材とを有する請求項1
    記載の自動溶接装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記溶接手段が設けられている
    部位の上流側に設けられ、前記第2の板材の通過を検出
    する第1のリミットスイッチと、 該第1のリミットスイッチよりの信号を受け、前記第2
    の板材の前端部の通過を検出してから一定時間経過した
    後に前記溶接手段を作動させ、前記第2の板材の後端部
    を検出してから一定時間経過した後に前記溶接手段の作
    動を停止させる制御手段とを備える請求項1又は2記載
    の自動溶接装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、回転駆動される複数本
    のエンドレスチェーンと、該エンドレスチェーンの間に
    回転自在に設けられた多数の補助ローラとを有し、 さらに、前記搬送手段にて搬送される第2の板材を、前
    記搬送手段に対して弾性的に押さえ付ける第2の押さえ
    付け部材を備える請求項2又は3記載の自動溶接装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降機構は、長さ調節可能なワイヤ
    ー部材を介して前記連結部材に連係され搬送方向に長い
    昇降部材を有し、 前記昇降部材には、一定間隔を存して2つのアース部材
    が設けられ、該両アース部材の間において前記溶接手段
    による溶接が行われる請求項1記載の自動溶接装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記溶接手段が設けられている
    部位の下流側に設けられ、上向きのバーナーによって加
    熱して歪み取りを行う歪取手段を備える請求項1〜5の
    いずれかに記載の自動溶接装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記溶接手段が設けられている
    部位の下流側に設けられ、前記第2の板材の通過を検出
    する第2のリミットスイッチを備え、 前記案内手段は、さらに、前記搬送手段に沿って前記歪
    取手段にも対応するように延長して設けられ、 前記制御手段が、前記第2のリミットスイッチよりの信
    号を受け、前記第2の板材の前端部の通過を検出してか
    ら一定時間経過した後に前記歪取手段を作動させ、前記
    第2の板材の後端部を検出してから一定時間経過した後
    に前記歪取手段の作動を停止させるものである請求項6
    記載の自動溶接装置。
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