JPH06103831A - 絶縁被覆電線およびその製造方法 - Google Patents
絶縁被覆電線およびその製造方法Info
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- JPH06103831A JPH06103831A JP25456792A JP25456792A JPH06103831A JP H06103831 A JPH06103831 A JP H06103831A JP 25456792 A JP25456792 A JP 25456792A JP 25456792 A JP25456792 A JP 25456792A JP H06103831 A JPH06103831 A JP H06103831A
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Abstract
る。 【構成】 カーボンファイバーを固めて線状の中心材1
6を得、中心材16の周りに導体を被覆後、その周りに
導体線18を撚合わせ、撚線導体とし、熱処理後、絶縁
被覆を施した絶縁被覆電線。
Description
特に電柱間などに架線される架空電線用の絶縁被覆電
線、およびその製造方法に関する。
縁被覆電線としては、従来、複数の硬銅線を撚合わせた
撚線の周りに、ポリエチレン等の絶縁被覆が施された電
線が用いられている。
絶縁被覆電線は、撚合わされた各硬銅線に、撚りを解除
しようとする残留応力が必然的に発生する。さらに、こ
の絶縁被覆電線には、架線された場合、架線張力によ
り、各硬銅線には引張応力が発生している。
被覆電線内は腐食しやすい環境となり、硬銅線表面に酸
化被膜が形成したりする。
と、引張応力とが互いに影響し合うと、硬銅線に応力腐
食割れが生じたり、その結果、断線にまで至る。
場合、電線の落下事故の可能性があった。
ば、上述のような残留応力を低減することができるの
で、その結果、応力腐食割れを低減することができる。
しかし、その反面、軟銅線を用いれば、架空電線として
の引張強度、破断荷重の低下はまぬがれず、そのため、
実際上、軟銅線を被覆電線用導体として用いることは不
可能である。
力腐食割れが発生する可能性を低下させ、かつ、破断荷
重が所定の破断荷重より低くならない絶縁被覆電線を提
供することを目的とする。また、本発明は、さらに、応
力腐食割れ等により絶縁被覆電線の導体が断線した場合
でも落下しない絶縁被覆電線を提供することを目的とす
る。
縁被覆電線は、カーボンファイバーを主成分とする中心
材に導体を被覆してなる中心線と、中心線の周りに撚合
わされた導体線と、導体線の周りに設けられる絶縁被覆
とを備える。
を用いることができる。たとえば、そのようなものとし
て、PAN系、レーヨン系、ピッチ系等のカーボンファ
イバーを用いることができる。どのような種類のカーボ
ンファイバーを用いるかは、目的用途等に応じて選択す
ればよいが、強度の点から、たとえば、PAN系、また
は、ピッチ系が好ましい。また、このようなカーボンフ
ァイバーの形態としては、フィラメント糸、ステープル
糸、クロス等を用いることができる。どのような形態の
カーボンファイバーを用いるかは、目的、用途等に応じ
て選択すればよい。また、フィラメント糸カーボンファ
イバーを用いる場合は、カーボンファイバーのフィラメ
ントの直径が、たとえば、3μm〜20μmを用いるこ
とができる。
を用いる場合は、カーボンファイバーのフィラメント系
体当り、フィラメント数が約500本〜30,000本
を用いることができる。
を用いる場合は、フィラメント系の密度が、1.4g/
cm3 〜2.3g/cm3 を用いることができる。
たとえば、450kgf/mm2 〜800kgf/mm
2 がより好ましい。
とえば、20,000kgf/mm 2 〜80,000k
gf/mm2 がより好ましい。
ファイバーを単に束ねるだけでも形成することができる
が、取扱いの向上等を目的として、カーボンファイバー
を熱硬化樹脂に浸漬した後、加熱炉で樹脂を硬化させて
形成してもよい。熱硬化樹脂は、絶縁被覆電線の用途、
目的等に応じて選択すればよい。
系、ポリイミド系、ポリアミド系等の熱硬化樹脂を用い
ることができる。
中心材に被覆する導体としては、特に以下のものには限
定されないが、Cu、Al等を用いることができる。ど
のような導体を用いるかは、絶縁被覆電線の用途、目的
等に応じて選択すればよい。また、この中心材に導体を
被覆する方法として、導体をテープ状にして中心材に巻
きつけてもよく、また、メッキ等によって被覆してもよ
い。どのような被覆方法を用いるかは、絶縁被覆電線の
用途、目的等に応じて選択すればよい。また、このよう
な導体の厚みは、絶縁被覆電線の用途、目的等に応じて
異なるが、たとえば、0.1mm〜1mmが好ましい。
としては、特に限定されるものではないが、たとえば、
硬銅線、アルミ線、Ni被覆Cu線、Sn被覆Cu線等
を用いることができる。また、中心線の周りに撚合わさ
れる導体線は、素線、撚線等であってもよい。中心線の
周りに撚合せる導体線として、どのような導体線を用い
るかは、絶縁被覆電線の用途、目的等に応じて選択すれ
ばよい。また、中心線の周りに撚合わされる導体線の本
数は、絶縁被覆電線の用途、目的等に応じて決めればよ
い。
は、特に限定されるものではないが、たとえば、ポリエ
チレン、塩化ビニル等を用いることができる。どのよう
な種類の絶縁被覆を用いるかは、絶縁被覆電線の用途、
目的等に応じて選択すればよい。
において、中心線の周りに撚合わされる導体線は、熱処
理により残留応力を低減されたものとしてもよい。熱処
理の温度、時間は、中心材の周りに撚合わされる導体線
の材質、本数、導体線の断面積、引張強度、破断荷重等
によっても異なるが、温度範囲90℃〜190℃、時
間、0.1時間〜2時間が好ましい。この場合、中心線
の周りに撚合わされる導体線の各々の線に、絶縁被覆電
線導体として最終的に要求される破断荷重に相当する1
線当りの破断荷重より高い破断荷重を有する導体線を用
いることにより、熱処理後の絶縁被覆電線導体として、
最終的に要求される破断荷重を有する絶縁被覆電線導体
を作製することができる。
処理により生じる破断荷重の低下を見込んで、予め破断
荷重の高い導体線を用いているが、このような高い破断
荷重を有する導体線は、従来よりも太い線径の導体線を
用い、これを冷間加工することにより破断荷重を高めた
ものや、あるいは、導電率の低下が許容される範囲内に
おいて合金化したようなものを使用することができる。
方法は、カーボンファイバーを固めて線状の中心材を得
る工程と、中心材の周りに導体を被覆する工程と、導体
の被覆の周りに導体線を撚合わせる工程と、撚合わせた
導体線を熱処理する工程と、撚合わせた導体線の周りに
絶縁被覆する工程とを備える。
を得る工程において、特に以下の場合には限定されない
が、たとえば、カーボンファイバー束を熱硬化樹脂に浸
漬した後、所望の直径を有するダイスを通し、加熱炉で
樹脂を硬化させることにより、所望の直径を有する中心
材を得ることができる。また、このような工程において
金属を樹脂中に混合してもよい。
て、特に以下の場合に限定されないが、たとえば、カー
ボンファイバーを固めて線状の中心材を得た後、この中
心材の周りに銅テープ等を巻きつけ、溶接により接合し
た後、所望の直径を有するダイスを通し、ダイス加工に
より所望の直径を有する中心線を得ることができる。
を撚合わせる工程において、圧縮撚線加工することによ
り所望の直径を有する絶縁被覆電線導体を得ることがで
きる。
ファイバーを主成分とする中心材に、導体を被覆してな
る中心線を用いている。
を用いているのは、カーボンファイバーの引張強度が高
いからである。また、カーボンファイバーは、それ自
体、雨水等により腐食が生じないため、応力腐食割れを
生じないからである。
体、繊維の横方向に対するせん断力にもろい。したがっ
て、カーボンファイバーを主成分とする中心材の周り
に、直接、導体線を撚合わせると、撚線導体を形成する
際に、中心材と導体線の接触部位において発生する、カ
ーボンファイバーの繊維の横方向に対するせん断力によ
り、カーボンファイバーが切断される等し、その結果、
中心材の引張強度が低下する。
に、応力腐食割れが生じた際に、中心材と導体線の接触
部位において、カーボンファイバーの繊維の横方向に対
するせん断力が発生し、カーボンファイバーが切断され
る等し、その結果、中心材の引張強度が低下する。
バーを主成分とする中心材に導体が被覆されている。導
体は、Cu、Al等の金属であるため、その周りに撚合
わされる導体線等から発生するせん断力に対し強い機械
的強度を示す。一方、導体を被覆することで、導体の周
りに撚合わされる導体線から発生するせん断力が、中心
材には加わらない。このように、導体の周りに撚合わさ
れる導体線等から発生するせん断力等によって、中心材
のカーボンファイバーが、切断されることはないので、
導体の周りに撚合わされる導体線が断線した場合でも、
この中心線は高い引張強度を示す。
る中心材に導体を被覆してなる導体線を中心線として用
いることで、この中心線には、撚線加工時に、撚りによ
る変形が加えられない。したがって、この中心線は撚線
加工時に断線する可能性が著しく低減される。また、中
心線の周りに撚合わされる導体線のいずれかに断線が生
じた場合、撚線加工により生じる残留応力が解放等され
ることにより生じる力は、中心線に対してではなく、主
として、撚合わされた導体線間に働く。このため、中心
線は、他の導体線に比べ断線しにくい。
う絶縁被覆電線は、架線され、架空電線として用いられ
る場合、中心線の周りに撚合わされた導体線が断線した
場合においても、中心線が切断されず、また、カーボン
ファイバーは引張強度が強いため、架空電線の落下事故
を低減できる。
をすることもできる。熱処理をすることにより、中心線
の周りに撚合わされる導体線の残留応力を低減すること
ができる。しかしながら、Cu、Al等の金属材料から
なる導体線は、残留応力が低減する際、引張強度、破断
荷重も低下する。しかし、第1の発明において、中心線
の中心材は、カーボンファイバーを主成分とする中心材
よりなるため、熱処理した後においても、引張強度は低
下しない。このため、第1の発明にしたがう絶縁被覆電
線は、熱処理した後においても、高い引張強度と高い破
断荷重を有する。したがって、第1の発明にしたがう絶
縁被覆電線は、熱処理した場合においても、引張強度、
破断荷重が低下せず、熱処理により残留応力を低減で
き、その結果応力腐食割れを低減できる。このため、第
1の発明にしたがう絶縁被覆電線の導体は、従来の絶縁
被覆電線導体に比べ、熱処理した後においても高い破断
荷重を有し、かつ、残留応力が低減されているので、被
覆内部へ雨水等が侵入した場合においても断線を生じに
くい。また、第2の発明において、中心線の導体の周り
に導体線を撚合わせる工程において、圧縮撚線加工する
ことにより、中心線の破断荷重を高くするために、中心
線の断面積を大きくした場合でも、所望の導体半径を有
する絶縁被覆電線導体を得ることができる。
ーボンファイバー(PAN系高強度型)束を熱硬化樹脂
(ポリイミド系)に浸漬した後、直径が1.4mmのダ
イスを通し、加熱炉で350℃で15分間、樹脂を硬化
させ中心材を作製した。このような作業工程を示す概略
的な工程図を、図1に示す。図1を参照して、サプライ
1にはカーボンファイバー2が巻きつけられている。サ
プライ1から供給されたカーボンファイバー2は、熱硬
化樹脂槽3において熱硬化樹脂4に浸漬される。その
後、熱硬化樹脂4に浸漬されたカーボンファイバーは、
ダイス5により所望の直径とされた後、硬化炉6により
硬化され、巻取器7に巻取られる。
銅テープを巻きつけ、溶接により接合し、ダイス加工
で、直径が2mmの中心線を作製した。このような作業
工程を示す概略的な工程図を、図2に示す。図2を参照
して、サプライ8には、硬化した中心材9が巻きつけら
れている。サプライ8から供給された中心材9は、銅テ
ープサプライ10から供給された銅テープ11が巻きつ
けられ、溶接機12により溶接される。その後、中心材
9の周りに銅テープ11が被覆された中心線13は、締
付けダイス14により所望の直径とされる。
硬銅線18本を撚合わせて、19本の撚線導体を得た
後、ポリエチレンを被覆して絶縁被覆電線を作製した。
図3を参照して、中心線15はカーボンファイバを固め
て線状の中心材16とその周りに被覆された銅テープ1
7とにより形成されている。
8が同心よりに2層より合されて、外層を形成してい
る。
に施設後、酢酸銅とアンモニア水からなる腐食液を電線
内に注入することで、応力腐食割れを生じさせたが、中
心線は断線せず、電線は落下しなかった。
19本撚線とした後ポリエチレンを被覆し絶縁被覆電線
を作製した。実施例1と同様の腐食割れ試験を行なった
が、725日後、すべての硬銅線が断線し、電線が落下
した。 実施例2 断面積が1mm2 、破断荷重が530kgのカーボンフ
ァイバー(PAN系高強度型)束を熱硬化樹脂(ポリイ
ミド系)に浸漬した後、直径が1.4mmのダイスを通
し、加熱炉で、400℃で、30分間、樹脂を硬化さ
せ、中心材を作製した。次に、この中心材に、0.5m
mの厚さの銅テープを巻きつけ、溶接により接合し、ダ
イス加工で、直径が2mmの中心線を作製した。また、
タフピッチ銅の直径が8mmの粗引き線を冷間伸線加工
により、直径が2mmで、破断荷重が140kgのCu
の導体線を作製した。中心線の周りに、18本のCuの
導体線を撚合わせて、19本の撚線導体を作製した。こ
の撚線導体を、110℃で、30分間、熱処理し、破断
荷重、抵抗(Ω/km)を測定した。また、この熱処理
により、19本撚線の破断荷重が、2730kgから2
470kgに低下した。次に、この撚線導体を半径が1
50mmの曲げ治具に取付け、酢酸銅とアンモニア水と
を混合した水溶液中に浸漬し、応力腐食割れ試験を行な
った。応力腐食割れ試験は、撚線導体を構成する導体
線、および、中心線のいずれかが断線するまでの日数を
測定することにより行なった。結果を表1に示す。 実施例3 断面積が1mm2 、破断荷重が530kgのカーボンフ
ァイバー(PAN系高強度型)束を熱硬化樹脂(ポリイ
ミド系)に浸漬した後、直径が1.4mmのダイスを通
し、加熱炉で、400℃で、30分間、樹脂を硬化さ
せ、中心材を作製した。次に、この中心材に、0.5m
mの厚さの銅テープを巻きつけ、溶接により接合し、ダ
イス加工で、直径が2mmの中心線を作製した。また、
タフピッチ銅の直径が11mmの粗引き線を冷間伸線加
工により、直径が2mmで、破断荷重が154kgのC
uの導体線を作製した。中心線の周りに、18本のCu
の導体線を撚合わせて、19本の撚線導体を作製した。
この撚線導体を、140℃で、1.5時間、熱処理し、
破断荷重、抵抗(Ω/km)を測定した。また、この熱
処理により、19本撚線の破断荷重が、2970kgか
ら2460kgに低下した。次に、実施例2と同じ条件
で、応力腐食割れ試験を行なった。結果を表1に示す。 実施例4 断面積が1.5mm2 、破断荷重が530kgのカーボ
ンファイバー(PAN系高強度型)束を熱硬化樹脂(ポ
リイミド系)に浸漬した後、直径が1.5mmのダイス
を通し、加熱炉で、450℃で、30分間、樹脂を硬化
させ、中心材を作製した。次に、この中心材に、0.5
mmの厚さの銅テープを巻きつけ、溶接により接合し、
ダイス加工で、直径が2.4mmの中心線を作製した。
また、タフピッチ銅の直径が11mmの粗引き線を、冷
間伸線加工により、直径が2mmで、破断荷重が154
kgのCuの導体線を作製した。中心線の周りに、18
本のCuの導体線を用い、圧縮撚線加工をすることによ
り、電線用導体の直径が10mmの19本撚線導体を作
製した。この撚線導体を、150℃で、2時間、熱処理
し、破断荷重、抵抗(Ω/km)を測定した。また、こ
の熱処理により、19本の撚線導体の破断荷重が、32
00kgから2630kgに低下した。次に、実施例2
と同じ条件で、応力腐食割れ試験を行なった。結果を表
1に示す。 比較例 タフピッチ銅の直径が8mmの粗引き線を、冷間伸線加
工により、直径が2mmで、破断荷重が140kgのC
uの導体線を作製した。このCu導体線の1本を中心線
とし、その中心線の周りに、18本のCuの導体線を撚
合わせて、19本の撚線導体を作製した。この撚線導体
の破断荷重は、2640kgであった。この撚線導体
を、120℃で0.5時間熱処理し、破断荷重、抵抗
(Ω/km)を測定した。また、この熱処理により、1
9本の燃線導体の破断荷重が2640kgから2360
kgに低下した。次に実施例2と同じ条件で、応力腐食
割れ試験を行なった。結果を表1に示す。 従来例 タフピッチ銅の直径が8mmの粗引き線を、冷間伸線加
工により、直径が2mmで、破断荷重が140kgのC
uの導体線を作製した。
の周りに、18本のCuの導体線を撚合わせて、19本
の撚線導体を作製した。このCuの撚線導体の破断荷重
は、2640kgであった。次に、この撚線導体を、熱
処理することなく、実施例2と同じ条件で、応力腐食割
れ試験を行なった。結果を表1に示す。
う絶縁被覆電線において、中心線の周りに撚合わされる
導体線を熱処理した導体線は、従来の撚線導体に比べ、
耐応力腐食割れ性に優れることが明らかである。
において、中心線の周りに撚合わされる導体線を、熱処
理しても、従来の電線用導体と同程度の破断荷重を有し
ていることが明らかである。すなわち、実施例2〜4の
電線用導体は、いずれも熱処理後においても規格値の破
断荷重を有していることが明らかである。また、本発明
にしたがう絶縁被覆電線は、電気的抵抗(Ω/km)の
面でも問題はない。
たがう絶縁被覆電線は、中心線の周りに撚合わされる導
体線が、断線した場合においても落下事故の発生を低減
することができる。
線導体は、熱処理することにより、撚線加工の工程で生
じた残留応力が低減でき、かつ、中心線により、熱処理
により破断荷重が低下するのを低減することができる。
線は、熱処理した場合でも、従来の絶縁被覆電線と同様
の破断荷重を有し、しかも応力腐食割れによる断線が生
じにくい。
中心材の主成分であるカーボンファイバーの引張強さが
強いこと、および軽量であるため、現行の架線施設を使
用することができる。
において、カーボンファイバーを固めて中心材を得る工
程を説明する概略的な工程図である。
において、中心材の周りに導体を被覆する工程を説明す
る概略的な工程図である。
線の導体を示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 カーボンファイバーを主成分とする中心
材に導体を被覆してなる中心線と、 前記中心線の周りに撚合わされた導体線と、 前記導体線の周りに設けられる絶縁被覆とを備える、絶
縁被覆電線 - 【請求項2】 前記中心線の周りに撚合わされた導体線
が、熱処理により残留応力を低減されたことを特徴とす
る、請求項1記載の絶縁被覆電線 - 【請求項3】 カーボンファイバーを固めて線状の中心
材を得る工程と、 前記中心材の周りに導体を被覆する工程と、 前記導体の被覆の周りに導体線を撚合わせる工程と、 前記撚合わされた導体線を熱処理する工程と、 前記撚合わされた導体線の周りに絶縁被覆する工程とを
備える、絶縁被覆電線の製造方法
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06103831A true JPH06103831A (ja) | 1994-04-15 |
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