JPH0610314B2 - 焼結原料の事前処理方法 - Google Patents

焼結原料の事前処理方法

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JPH0610314B2
JPH0610314B2 JP61221339A JP22133986A JPH0610314B2 JP H0610314 B2 JPH0610314 B2 JP H0610314B2 JP 61221339 A JP61221339 A JP 61221339A JP 22133986 A JP22133986 A JP 22133986A JP H0610314 B2 JPH0610314 B2 JP H0610314B2
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英俊 野田
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登 坂本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自溶性焼結鉱用原料の事前処理方法に関す
る。
(従来技術) 高炉原料として使用される自溶性焼結鉱は、一般に以下
に述べる方法により製造される。まず、本船から荷上げ
した粉鉱石を銘柄ごとに粉鉱ヤードに山積みする。その
後山積みされた各種粉鉱石を予め設定している割合でベ
ッディング法により混合し、ブレンディング粉とする。
このブレンディング粉と石灰石、粉コークスおよび返鉱
等の各原料をそれぞれ別々の配合槽に入れ、それぞれの
配合槽から各原料を所定量連続的に切り出す。これを一
次ミキサーに送って水分添加及び造粒を行なう。必要に
応じて二次ミキサーで更に造粒する。このようにして造
粒された原料(疑似粒子)をホッパから焼結機のパレッ
ト上に連続的に供給し、かつ点火炉により原料表層の粉
コークスに点火し、焼結機下方に配設されている風箱で
強制的に吸引通風する。以上の操作により高炉原料とし
ての自溶性焼結鉱を製造する。
このような一般的な焼結鉱の製造方法において、使用さ
れる原料は、いろいろな制約条件を受けている。このよ
うな制約条件を外すことができれば、コスト低減につな
がる。このため各種方法が検討されている。例えば、石
灰石については一般的な焼結鉱の製造方法では、微粉の
量に制限を受けている。これは、微粉の量が増加すると
生産性、品質いずれも低下するためである。そこで微粉
石灰石の有効利用を図るために、微粉石灰石の予備造粒
などの技術が検討されている。しかしながら、この技術
は、石灰石の予備造粒によるコスト増に見合う顕著な効
果が得られず、工業的には実用化されていない。即ち従
来は、適切な微粉石灰石の利用方法が見当たらないため
に、石灰石の微粉量は焼結鉱の製造における制約となっ
ている。
一方焼結鉱の品質を示す基準として、SI(常温強
度)、RDI(還元粉化性指数)、RI(被還元性指
数)などがある。これらの品質は製造した焼結鉱を原料
として使用する高炉において、燃料比、生産性、操業性
等に多大な影響を及ぼす。特にRIを高めることは、燃
料比を低下させることにつながるので、各種技術が検討
されている。例えば、焼結鉱のCaO重量含有割合/S
iO重量含有割合(以下、重量含有割合を省略して単
に「CaO/SiO」と略称する。)を増加させる方
法が提案されている。しかし高炉の操業条件により焼結
鉱のCaO/SiOは一義的に決める必要があり、実
際には適用できない。またSiO源の微細化による微
粉部の(Al重量含有割合/SiO重量含有割
合値、(以下、重量含有割合を省略して単に「Al
/SiO値」と略称する。)を制御する方法、ある
いは石英等の脈石を持つ南米産の粉鉱石と石灰石を予備
造粒して供給する方法等が検討されたが、いずれも製造
コストの増加に対し明確な効果が得られず、工業的には
実用化されていない。
(発明が解決しようとする技術的課題) 本発明は、CaO源となる石灰石等の微粉を有効に活用
して、しかも高{Al重量含有割合/(Al
重量含有割合+Fe重量含有割合)}、(以
下、重量含有割合を省略して単に「Al/Al
+FeO 」と略称する。)粉鉱石、特に高Al
/Al+Feで低SiO重量含有
割合(以下、重量含有割合を省略して単に「SiO
と略称する。)の粉鉱石とCaO源との反応を促進し
て、被還元性の優れた微細型のカルシウムフェライトの
生成を促進し、被還元性の優れた焼結鉱を製造する方法
を提供することを目的とする。
(技術的課題を解決する手段) 本発明は、焼結原料として配合する各種粉鉱石の化学成
分と配合比から全粉鉱石の{(平均Al重量含有
割合/(平均Al重量含有割合+平均Fe
重量含有割合)}値、(以下、重量含有割合を省略して
単に「平均Al/平均Al+平均Fe
値」と略称する。)を計算し、この平均値を基準とし
て各種粉鉱石を分類し、前記平均値より高いAl
/Al+Fe値を持つ粉鉱石について、全
焼結原料の混合、造粒に先立って、媒溶剤として配合す
るCaO源をスラリー状にして散布することを特徴とす
る焼結原料の事前処理方法であり、また焼結原料として
配合する各種粉鉱石の化学成分と配合比から全粉鉱石の
平均Al/平均Al+平均Fe値と
平均SiO量を計算し、これら平均値を基準として各
種粉鉱石を分類し、前記平均値より高いAl/A
+Fe値を持ちかつ前記平均値より低い
SiO量を持つ粉鉱石について、全焼結原料の混合、
造粒に先立って、媒溶剤として配合するCaO源をスラ
リー状にして散布することを実施態様とする焼結原料の
事前処理方法である。
(発明の具体的な説明) 焼結鉱は、各種の鉱物組織から構成されている。すなわ
ち焼結鉱のRIはこれらの各種組織の被還元性および構
成比率によって決定される。そこで先ず焼結鉱を構成す
る各種の組織を相、形態別に分類し、それぞれの組織に
ついて被還元性を測定した。その結果ミクロポアを数多
く内包する微細型のカルシウムフェライト(以下微細型
CaFと記す)は、他の鉱物組成に比べ被還元性が非常
に優れていることが判明した。
そこで次にこの微細型CaFの生成条件について検討し
た。まず焼結鉱中に存在する微細型CaFについてXM
Aを用いて元素分析を行なった。この測定により微細型
CaFは、他のカルシウムフェライト相に比べ高いCa
/Si比を持っていることが明らかとなった。次に各種
粉鉱石、石灰石、珪石を用い、種々の配合組成で焼結組
織の合成試験を行なった。その結果微細型CaFを生成
させるためには、現在の原料配合よりも高Al
Al+Fe、高CaO/SiO組成が必
要であることが判明した。
すなわち、被還元性の優れた微細片CaFの生成量を増
加させるためには、焼結原料の配合を変化させ高Al
/Al+Fe、高CaO/SiO
原料配合とすることが望ましい。しかしながら原料条件
を継続的に変化させておくことは困難であること、及び
製造した焼結鉱を使用する高炉から成分上の制約を受け
ることなどを考慮すと焼結原料の配合を変化させること
は工業的に不可能である。
そこで本発明では、高Al/Al+Fe
粉鉱石に石灰石等のCaO源を優先的に反応させる
ことにより同一の原料配合条件で高Al/Al
+Feでかつ高CaO/SiOとなるよう
にした。即ち本発明は、余剰となっており、かつ反応性
の高い微粉石灰石等のCaO源をスラリー状とし、これ
を全焼結原料の混合造粒に先だって、高Al/A
+Fe粉鉱石に散布する方法である。
(発明の効果) 本発明によれば、高Al/Al+Fe
粉鉱石とCaO源との反応を促進して被還元性の優れ
た微細型カルシウムフェライトの生成を促進し、被還元
性の高い焼結鉱を製造できる。またCaO源とする石灰
石等の微粉を有効に活用することができる。なお本発明
では、散布するCaO源の量を一定とした場合、CaO
源を散布する粉鉱石は、高Al/Al+F
でかつ低SiOである粉鉱石の方が高CaO
/SiO組成となるため効果が大きい。
(実施例) 次に本発明方法の実施例を添附したフロー図で説明す
る。図中1は本船、2は粉鉱ヤードに山積みした銘柄毎
の粉鉱石、3はブレンディング粉鉱石、4は配合槽、5
は1次ミキサー、6は2次ミキサー、7はホッパー、8
は焼結機、9はパレット、10は点火炉、11は風箱を
示す。また矢印は粉鉱石の処理順序を示す。本発明では
fm+1〜fnの銘柄の粉鉱石は高Al/Al
+Fe粉鉱石又は高Al/Al
+Feでかつ低SiOの粉鉱石を示す。またA
〜DはCaO源をスラリー状として散布する箇所を示
し、Aは荷上げ搬送中、Bは粉鉱ヤードでの山積み時、
Cはブレンディングヤードへの搬送中、Dはブレンディ
ングヤードでの特定銘柄積み付け中を示す。本発明で
は、A〜Dのいずれの箇所でスラリー散布を行なっても
同様の効果を発揮する。
次に本発明の効果を確認した実施例につき説明する。
焼結鍋試験 焼結鍋条件 原料配合 粉鉱石:表1に示す10銘柄(A〜Dは南米産粉 鉱石、E〜Jは豪州、インド産粉鉱石) 珪石:成品焼結鉱中SiOが5.5%となるよ うに配合。
石灰石:成品焼結鉱中CaO/SiOが1.6 となるように配合を決め、−0.5mmの 約80%をスラリー状として特定の粉鉱 石に散布、残りは通常に配合。試験は、 通常粒度と細粒の石灰石について実施。
(粒度分布は表2に示す。) 返鉱:新原料に対して20% 粉コークス:新原料に対して4.5% 焼成条件 点火:1分 負圧:1200mmHO(一定) CaOスラリー散布条件 1)CaO源スラリー散布なし(従来法) 2)全粉鉱石にCaO源スラリー散布(比較法) 3)本発明方法(1)…高Al/ Al+Fe粉鉱石(F、G、I、J) にCaO源スラリー散布 4)本発明方法(2)…高Al/ Al+Fe、高SiO粉鉱石 (F、G)にCaO源スラリー散布。
5)本発明方法(3)…高Al/ Al+Fe、低SiO粉鉱石 (I、J)にCaO源スラリー散布。
焼結鍋試験結果 表3に示すように、本発明方法で製造された焼結鉱は、
全ての品質特にRIが従来法によるものよりも高い値を
示している。特に高Al/Al+Fe
低SiO粉鉱石にCaO源をスラリー散布した場合
には(本発明方法(3))、その効果が著しい。なお全
粉鉱石にCaO源をスラリー散布する比較法は、従来法
に比べて効果がない。また粉コークス配合量、珪石配合
量及び石灰石配合量などを変えて試験を行なったが、上
記実施例と同様の効果を得た。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の1実施例を示すフロー図である。 1…本船、2…粉鉱ヤードに山積みした銘柄毎の粉鉱
石、3…ブレンディング粉鉱石、4…配合槽、5…1次
ミキサー、6…2次ミキサー、7…ホッパー、8…焼結
機、9…パレット、10…点火炉、11…風箱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結原料として配合する各種粉鉱石の化学
    成分と配合比から全粉鉱石の{平均Al重量含有
    割合/(平均Al重量含有割合+平均Fe
    重量含有割合)}値を計算し、この平均値を基準として
    各種粉鉱石を分類し、前記平均値より高い{Al
    重量含有割合/(Al重量含有割合+Fe
    重量含有割合)}値を持つ粉鉱石について、全焼結原料
    の混合、造粒に先立って、媒溶剤として配合するCaO
    源をスラリー状に散布することを特徴とする焼結原料の
    事前処理方法。
  2. 【請求項2】焼結原料として配合する各種粉鉱石の化学
    成分と配合比から全粉鉱石の{平均Al重量含有
    割合/(平均Al重量含有割合+平均Fe
    重量含有割合)}値と平均SiO重量含有割合値を計
    算し、これら平均値を基準として各種粉鉱石を分類し、
    前記平均値より高い{Al重量含有割合/(Al
    重量含有割合+Fe重量含有割合)}値を
    持ちかつ前記平均値より低いSiO重量含有割合値を
    持つ粉鉱石について、全焼結原料の混合、造粒に先立っ
    て、媒溶剤として配合するCaO源をスラリー状にして
    散布することを特徴とする焼結原料の事前処理方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950130A (ja) * 1982-09-14 1984-03-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結原料の前処理方法
JPS61113731A (ja) * 1984-11-06 1986-05-31 Sumitomo Metal Ind Ltd 焼結鉱製造方法

Patent Citations (2)

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