JPH0610212U - 物品保管棚用昇降テーブルのガイドローラの位置調整機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の棚の相対する支柱間をガイドローラの
案内によって昇降する昇降テーブルのガイドローラの取
付け位置を調整するための機構を提供する。 【構成】 位置調整機構４０は、互いに平行な一対の棚
１１，１２の相対する支柱２１と支柱２４の間と支柱２
２と支柱２３の間を走行するガイドローラ３１，３２，
３３，３４の案内によって棚１１，１２間を昇降する昇
降テーブル１５に設けられており、昇降テーブル１５の
フレーム２５上に位置調節自在に取付けられたブラケッ
ト４１でガイドローラを支持する。ガイドローラは、ブ
ラケット４１の位置を変えることによって、支柱の間隔
に合わせて位置の調整を行なうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一対の棚の相対する支柱間をガイドローラの案内によって昇降する 、昇降テーブルのガイドローラの取付け位置を調整するための機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、棚とこの棚に沿って昇降する昇降テーブルとで構成された物品保管棚（ 図示省略）は、構造を簡素化するため、昇降テーブルが互いに平行に設置された 一対の棚の間を昇降するようになっている。 この場合、支柱は、昇降テーブルのガイドローラが走行するガイドレールとし て使用されている。このため、一対の棚は、支柱の間隔が平行且つ所定の間隔に なるように組立て、設置されなければならない。 支柱間の間隔の調整は、一般に、物品保管棚が設置される現地において、一対 の棚を横向きに倒して行なわれることが多い。又、昇降テーブルは、棚を起こし た後に、棚の上方から支柱間に挿入されることが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、一対の棚を一旦倒して支柱間の間隔の調整を行なうため、調整に手 間を要するという問題点を有している。 又、昇降テーブルは、起こした一対の棚の上方から挿入されるため、昇降テー ブルの組込み作業に手間を要するとともに、棚を高くすることができないという 問題点を有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、互いに平行な一対の棚の相対する支柱上を走行するガイドローラに よって一対の前記棚間を昇降し、前記ガイドローラがフレームに取付けられた物 品保管棚用昇降テーブルにおいて、前記ガイドローラは前記フレームに対して位 置調整自在に取付けられたブラケットに支持されている機構により、前記の課題 を解決した。

【０００５】

【作用】

ガイドローラは、ブラケットの位置を調整することによって、支柱の間隔に合 わせて、昇降テーブルのフレームに取付けられる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１乃至図４に基づいて説明する。 物品保管棚１０（図２参照）は、互いに平行に設置された一対の棚１１，１２ と、モータ１３によって循環移動させられるチェーン１４と、このチェーン１４ によって一対の棚１１，１２間を昇降する昇降テーブル１５とによって構成され ている。

【０００７】 昇降テーブル１５（図３参照）は、平面形状が矩形状に形成されており、一対 の棚１１，１２の相対する支柱２１，２２，２４，２５をガイドレールとして昇 降するようになっている。 昇降テーブル１５のフレーム２５の４角には、ガイドローラ３１，３２，３３ ，３４が回転自在に取付けられている。このガイドローラ３１，３２，３３，３ ４は、図１に示すように昇降テーブル１５の昇降方向に２個ずつ（但し、３２， ３３のガイドローラは図示省略）設けられている。

【０００８】 さらに、ガイドローラ３１，３２，３３，３４（図３参照）は、鍔の付いた一 対のローラ３１１，３１１，３２１，３２１，３３１，３３１，３４１，３４１ で構成されており、棚１１，１２の支柱２１，２２，２３，２４の長手方向に形 成されたスリット２１１，２２１，２３１，２４１を案内に支柱上を走行するよ うになっている。

【０００９】 フレーム２５の４角の内、２箇所の角に設けられたガイドローラ３１，３２は 、位置調整機構４０，４０によってフレーム２５に取付けられている。 又、昇降テーブル１５上には、棚１１，１２との間で物品の搬入搬出を行なう 移載装置２６が設けられている。

【００１０】 位置調整機構４０は、一対のガイドローラが回転自在に取付けられたローラブ ラケット（ブラケット）４１と、このローラブラケット４１に図１の左右方向に 長く形成された３つの長孔４２，４２，４２と、この長孔を貫通してフレーム２ ５にねじ込まれた３本の締付ボルト４３，４３，４３と、フレーム２５に一体に 取付けられたテイクアップブラケット４４と、ローラブラケット４１に一体に設 けられテイクアップブラケット４４を貫通する調節ボルト４５，４５と、この調 節ボルト４５にねじ込まれテイクアップブラケット４４を両側から挟み込む一対 の調節ナット４６，４７とで構成されている。

【００１１】 次に、ガイドローラ３１，３２の位置調整手順を説明する。 ガイドローラ３１と、ガイドローラ３２の位置調整手順は同一であるため、一 方のガイドローラ３１の位置調整手順のみ説明し、他方のガイドローラ３２の位 置調整手順についての説明は省略する。 先ず、ガイドローラ３１とガイドローラ３４の間隔を組立調整された支柱２１ と支柱２４の間隔間隔より狭くなるように、ローラブラケット４４の位置を調節 した後に、調節ナット４７を締め込み、ローラブラケット４４を図１の実線の位 置に仮固定する。

【００１２】 次に、昇降テーブル１５を図１の紙面の表方向又は裏方向から支柱間に組込む 。このとき、昇降テーブル１５は、一対の棚１１，１２の下部から組込むことが できる。 その後、調節ナット４６，４７を緩め、ローラブラケット４４を長孔４２と締 付ボルト４３の案内によって想像線の位置に移動させる。 最後に、ガイドローラ３１を支柱２１に接触させた状態で、或いは、隙間を持 たせた状態で、調節ナット４６，４７と、締付ボルト４３を締付ける。 これによって、ガイドローラ３１は、ガイドローラ３１とガイドローラ３４の 間隔を支柱２１と支柱２４の間隔に合わせた最適な位置に取付けられたことにな る。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のガイドローラの位置調整機構は、次の効果を奏する。 (1) 一対の棚を組立てるとき、支柱の間隔が正規の間隔より異なっていても、 ガイドローラを支柱の間隔に合わせて組込むことができるため、棚の組立調整を 簡単且つ速やかに行なうことができる。 (2) 昇降テーブルを一対の棚の上方のみならず、下部からも組込むことができ るため、昇降テーブルの組込みが容易になる。 (3) 昇降テーブルを棚の下部から組込むことができることによって、棚の高さ を高くすることができる。 (4) 長期間の使用によって、支柱の間隔に変化が生じたり、ガイドローラに摩 耗が生じても、ガイドローラ同士の間隔を支柱同士の間隔に合わせて調整するこ とができ、昇降テーブルをがた無く、円滑に昇降させることができる。

【提出日】平成４年９月１８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】 次に、昇降テーブル１５を図１の紙面の表方向又は裏方向から支柱間に組込む 。このとき、昇降テーブル１５は、一対の棚１１，１２の下部の側面から組込む ことができる。 その後、調節ナット４６，４７を緩め、ローラブラケット４４を長孔４２と締 付ボルト４３の案内によって想像線の位置に移動させる。 最後に、ガイドローラ３１を支柱２１に接触させた状態で、或いは、隙間を持 たせた状態で、調節ナット４６，４７と、締付ボルト４３を締付ける。 これによって、ガイドローラ３１は、ガイドローラ３１とガイドローラ３４の 間隔を支柱２１と支柱２４の間隔に合わせた最適な位置に取付けられたことにな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のガイドローラの位置調整機構が組込ま
れた昇降テーブルの正面図である。

【図２】物品保管棚の正面図である。

【図３】図２中３−３矢視図である。

【図４】ガイドローラの位置調整機構の平面図である。

【符号の説明】

１０ 物品保管棚 １１，１２ 棚 １５ 昇降テーブル ２１，２２，２３，２４ 支柱 ２５ フレーム ３１，３２，３３，３４ ガイドローラ ４０ 位置調整機構 ４１ ローラブラケット（ブラケット）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに平行な一対の棚の相対する支柱上
   を走行するガイドローラによって一対の前記棚間を昇降
   し、前記ガイドローラがフレームに取付けられた物品保
   管棚用昇降テーブルにおいて、前記ガイドローラは前記
   フレームに対して位置調整自在に取付けられたブラケッ
   トに支持されていることを特徴とする、物品保管棚用昇
   降テーブルのガイドローラの位置調整機構。