JPH0610171B2 - 液晶化合物及び組成物 - Google Patents

液晶化合物及び組成物

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JPH0610171B2
JPH0610171B2 JP4369686A JP4369686A JPH0610171B2 JP H0610171 B2 JPH0610171 B2 JP H0610171B2 JP 4369686 A JP4369686 A JP 4369686A JP 4369686 A JP4369686 A JP 4369686A JP H0610171 B2 JPH0610171 B2 JP H0610171B2
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liquid crystal
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carbon atoms
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compound
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正洋 佐藤
邦清 吉尾
博史 林
博史 星野
耕一 高田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶化合物及び液晶組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来液晶化合物として、種々の強誘電性液晶、たとえば
4−n−ヘプチルオキシ−4′−ビフエニルカルボン酸
−P′−(2−メチルブトキシカルボニル)フエニルエ
ステルが開発されている(たとえば特開昭60-32748号公
報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、このものは強誘電性を示す温度範囲が室温より
高く、実用上困難を生じている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、強誘電性を示す温度範囲が室温を含み、
かつその温度範囲の広い液晶化合物および該液晶性化合
物を含む液晶組成物を見出すべく鋭意検討した結果、本
発明に到達した。
すなわち、本発明は一般式 (式中、Rは炭素数6〜18のアルキル基であり、m,
nは1または2、Rは不斉炭素原子を含み、且つ分岐
を有する炭素数4〜8のアルキル基または炭素数3〜8
のハロゲン置換アルキル基から選ばれる光学活性基であ
る。)で示される液晶化合物(第一発明)および一般式
(1)で示される化合物の少なくとも一種を配合成分とし
て含有することを特徴とするカイラルスメクチックC相
を呈する液晶組成物(第二発明)である。
一般式(1)においてRの炭素数6〜18のアルキル基と
してはヘキシル基、オクチル基、ウンデシル基、ドデシ
ル基、オクタデシル基などがあげられる。Rで示され
る該光学活性基のうち、分岐を有する炭素数4〜8のア
ルキル基としてはたとえば 2−メチルブチル基 1−メチルブチル基 および1−メチルヘプチル基 が、炭素数3〜8のハロゲン置換アルキル基としてはた
とえば2−クロルプロピル基 があげられ、好ましくは光学活性な2−メチルブチル
基、1−メチルブチル基および1−メチルへプチル基で
ある。
一般式(1)で示される液晶化合物の具体例としては表−
1に示すような記号を有する化合物があげられる。
一般式(1)で示される化合物は単独で使用してもよいが
二種以上の混合物として使用するのが好ましい。
一般式(1)で示される化合物は、p−アルコキシヨード
ベンゼン、あるいは4−アルコキシ−4′−ヨードビフ
エニルを触媒量のジクロロビス(トリフエニルホスフイ
ン)パラジウム(II)〔PdCl2{P(C6H5)3}2〕の存在下、プ
ロパルギルアルコールとカツプリングさせ、つづいて二
酸化マンガン、KOHを作用させて末端にアセチレン水素
を導入した後、再びp−アルコキシ(アルコキシ
光学活性基を有するアルコキシまたはハロアルコキシ基
である。以下同様)カルボニルヨードベンゼンあるいは
4−アルコキシカルボニル−4′−ヨードビフニエル
と、上記触媒の存在下でカツプリングすることによりえ
られる。
本発明の液晶組成物は上記の本発明の液晶化合物を少な
くとも一種配合成分として含有する。
液晶組成物には、本発明の液晶化合物以外のカイラルス
メクチック液晶、たとえば特願昭60−205885号明細書
記載の一般式(1)で示される化合物、4−n−アルキル
オキシ−4′−ビフエニルカルボン酸−P′−(2−メ
チルブトキシカルボニル)フエニルエステル、4−n−
アルキルオキシ−4′−ビフエニルカルボン酸−2−メ
チルブチルエステル、P−アルキルオキシベンジリデン
−P′−アミオ−2−クロロ−プロピルシンナメート、
P−アルキルオキシベンジリデン−P′−アミノ−2−
メチルブチルシンナメートなどの強誘電性液晶、および
/または、4−(P−アルキルオキシビフニエル−P′
−オキシカルボニル)−4′−(2メチルブチルオキシ
カルボニル)−シクロヘキサン、P−n−アルキルオキ
シベンジリデン−P′−2−メチルブチルオキシカルボ
ニル)アニリンなどの通常のカイラルスメクチック液晶
を含んでもよく、さらに二色性色素、たとえばアントラ
キノン系色素、アゾ系色素などを含んでいてもよい。
液晶組成物の配合例を示せば下記の通りである。%は重
量%を示す。
一般式(1)の化合物 30-100%(好ましくは40-60%) 他のカイラルスメクチック液晶 0-70%(好ましくは40-60%) 二色性色素 0−5% 本発明の液晶組成物のカイラルスメクチックC相(以下
Sc*相と略記する)を示す温度範囲の上限(すなわち
Sc*相からスメクチックA相またはカイラルネスチッ
ク相または等方性液体相に変わる温度)は通常、60−
100℃、下限(すなわち、固体またはスメクチックI
相などのより低温の液晶相からSc*相に変わる温度)
は通常0-30℃であり、この範囲において強誘電性を示
す。強誘電性を示す液晶は、電圧印加により光スイッチ
ング現象を起こし、これを利用した応答の速い表示素子
を作成できる〔たとえば特開昭56-107216号公報、特開
昭59-118744号公報、エヌ・エー・クラーク、エス・テ
イー・ラガウオール;アプライドフイジツクスレター
(N・A・Clark、S・T・Lagerwall;Appl・Phys・Lett.、)3
6、899(1980)など〕。
強誘電性液晶は、結晶構造からはSc*相、またはカイ
ラルスメクチックF相、またはカイラルスメクチックI
相に属するが、Sc*相以外では応答速度が劣るため、
Sc*相のものが実用的である。
本発明の液晶組成物は、セル間隔0.5μm〜10μm、好
ましくは0.5-3μmの液晶セルに真空封入し、両側偏光
子を設置することにより表示素子として使用できる。
上記液晶セルは、透明電極を設け、表面を配向処理した
2枚のガラス基板をスペーサをはさんではり合わせるこ
とによって作成できる。上記スペーサとしてはアルミナ
ビーズ、ガラスフアイバ、ポリイミドフイルムなどが用
いられる。配向処理方法としては、通常の配向処理、た
とえばポリイミド膜、ラビング処理、SiO斜め蒸着など
が適用できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により、さらに説明するが、本発
明はこれらに限定されない。
なお以下の説明において相転移温度の値は測定方法や純
度により若干の変動を伴うものである。実施例中の%は
重量%を示す。
実施例1 ジメチルスルホキシド60m中にp−ヨードフエノール
8.8g,n−デシルブロマイド9gおよび水酸化カリウ
ム2.7gを加え、室温にて一昼夜攪拌後、水中に投じ、
トルエン100mで抽出した。水洗、乾燥後、シリカゲ
ルをつめた短かいカラムを通し、トルエンを留去して、
液状の下記化合物13gを得た。
この化合物10.8gをプロパギルアルコール1.7gととも
にジエチルアミン30mに溶解し、ヨウ化銅114mg、ジ
クロロビス(トリフエニルホスフイン)パラジウム(II)
210mgを加え二昼夜攪拌後、水中に投じ、エーテル120m
で抽出した。希塩酸、水、炭化水素ナトリウム溶液で
洗浄、乾燥後、エーテルを留去した。トルエンに溶解
し、活性アルミナの短かいカラムを通し、トルエンを留
去後、ヘキサンで再結晶し、下記化合物4.2gを得た。
この化合物4.0gをベンゼン30mに溶解し、二酸化マン
ガン2.4g、水酸化カリウム1.0gを加え5時間加熱還流し
た。冷却後、固形物を別し、ベンゼンを留去した後、
ヘキサンに溶解し、活性アルミナの短かいカラムを通
し、ヘキサンを留去して、液上の下記化合物2.6gを得
た。
この化合物を2.6gをp−ヨウド安息香酸−(L−2−メ
チル)ブチルエステル3.2gと共にトリエチルアミン20m
に溶解し、ヨウ化銅38mg、ジクロロビス(トリフエニ
ルホスフイン)パラジウム(II)70mgを加え、一昼夜攪拌
後、水中に投じ、エーテル100mで抽出した。希塩
酸、水、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後エ
ーテルを留去した。トルエンに溶解し、活性アルミナの
短かいカラムを通し、トルエンを留去後、メタノールで
再結晶し、下記化合物2.7gを得た。
IR:アセチレン 2205cm-1 カルボニル 1725cm-1 NMR(CDCl3)δ: 0.85〜1.90(28H,m),3.96(2H,t), 4.17(2H,m),6.86(2H,d), 7.46(2H,d),7.55(2H,d) 8.0(2H,d) 実施例2 実施例1と同様にして下記化合物を得た。
実施例3 実施例1と同様にして下記化合物を得た。
実施例4 実施例1と同様にして下記の化合物を得た。
実施例5 実施例1と同様にして下記の化合物を得た。
実施例6 実施例1と同様にして下記の化合物を得た。
実施例1から実施例6に示した化合物の特性を表−2に
示す。
表中、記号はそれぞれ以下の意味を有する。
K:結晶相 SA:スメクチックA相 Sc*:カイラルスメクチックC相 I:等方性液体相 ・:相が存在する。
( ):モノトロピツク転移 実施例7〜9 実施例1から6の化合物および、すでに公知のスメクチ
ック液晶性化合物(下記化合物〔1〕を表−3に示す割
合で配合したものは室温を含む広い温度範囲でカイラル
スメクチックC相を呈するとともに、化学的に安定であ
り、有用な液晶組成物であった。
〔発明の効果〕 本発明の液晶化合物および液晶組成物は次のような顕著
な特長を有する。
(1)強誘電性を示す温度範囲が室温を含み、かつ広い。
その結果、表示素子として用いる際に、温度調節を施す
必要がないという利点を有する。
既存の強誘電性液晶では、温度範囲が室温を含むこと
と、広いことの2点を兼ね備えたものはない。たとえ
ば、特開昭60-32784号記載のものは温度範囲が最大86℃
と広いが60℃-146℃であり室温で表示素子としては用い
られない。一方、特開昭59-118744号記載のものは室温
で強誘電性を示すが範囲は、1.5℃と極めてせまい。
(2)光、熱、水分に対する安定性が良い。
(3)従来の強誘電性を示す液晶組成物と同等または、そ
れ以上に応答が速い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られた化合物の赤外吸収スペク
トルであり、第2図は同じ化合物のH−NMRスペクトル
である。
フロントページの続き (72)発明者 林 博史 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 星野 博史 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 高田 耕一 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rは炭素数6〜18のアルキル基であり、m,
    nは1または2、Rは不斉炭素原子を含み、且つ分岐
    を有する炭素数4〜8のアルキル基または炭素数3〜8
    のハロゲン置換アルキル基から選ばれる光学活性基であ
    る。)で示される液晶化合物。
  2. 【請求項2】一般式(1)におけるRが炭素数6〜18の
    アルキル基であり、m,nが1である特許請求の範囲第
    1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】一般式(1)におけるRが光学活性な2−
    メチルブチル基、1−メチルブチル基または1−メチル
    ヘプチル基である特許請求の範囲第1項または第2項記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、Rは炭素数6〜18のアルキル基であり、m,
    nは1または2、Rは不斉炭素原子を含み、且つ分岐
    を有する炭素数4〜8のアルキル基または炭素数3〜8
    のハロゲン置換アルキル基から選ばれる光学活性基であ
    る。)で示される化合物の少なくとも1種を配合成分と
    して含有することを特徴とするカイラルスメクチックC
    相を呈する液晶組成物。
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