JPH06101718A - スプライン結合構造 - Google Patents
スプライン結合構造Info
- Publication number
- JPH06101718A JPH06101718A JP4249265A JP24926592A JPH06101718A JP H06101718 A JPH06101718 A JP H06101718A JP 4249265 A JP4249265 A JP 4249265A JP 24926592 A JP24926592 A JP 24926592A JP H06101718 A JPH06101718 A JP H06101718A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- tooth
- press
- tooth side
- female member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雄部材の外スプラインと雌部材の内スプライ
ンとを圧入嵌合させる場合に、歯厚方向の圧入代を確保
して回転方向のガタが発生しないようにし、且つ圧入荷
重を低減し得るようにする。 【構成】 外スプライン3の歯側面3aと内スプライン
4の歯側面4aとの一方を曲面、他方をこの曲面とは異
なる曲率の曲面または平面に形成し、歯側面3a、4a
間に部分的に歯厚方向の圧入代αを確保する。歯側面同
士が強く食い込む領域が限定され、圧入荷重が低減す
る。
ンとを圧入嵌合させる場合に、歯厚方向の圧入代を確保
して回転方向のガタが発生しないようにし、且つ圧入荷
重を低減し得るようにする。 【構成】 外スプライン3の歯側面3aと内スプライン
4の歯側面4aとの一方を曲面、他方をこの曲面とは異
なる曲率の曲面または平面に形成し、歯側面3a、4a
間に部分的に歯厚方向の圧入代αを確保する。歯側面同
士が強く食い込む領域が限定され、圧入荷重が低減す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のトランスミッ
ションの軸に歯車を固定する場合等に適用されるスプラ
イン結合構造に関し、更に詳細には、軸等の雄部材に形
成した外スプラインを歯車等の雌部材に形成した内スプ
ラインに圧入嵌合させて両部材を結合するスプライン結
合構造に関する。
ションの軸に歯車を固定する場合等に適用されるスプラ
イン結合構造に関し、更に詳細には、軸等の雄部材に形
成した外スプラインを歯車等の雌部材に形成した内スプ
ラインに圧入嵌合させて両部材を結合するスプライン結
合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雄部材の外スプラインを雌部材の
内スプラインに圧入嵌合させる場合には、実公昭59−
7621号公報に見られるように、外スプラインの歯先
径を内スプラインの歯谷径より大きくし、両スプライン
の歯丈方向に圧入代を確保するを一般としている。
内スプラインに圧入嵌合させる場合には、実公昭59−
7621号公報に見られるように、外スプラインの歯先
径を内スプラインの歯谷径より大きくし、両スプライン
の歯丈方向に圧入代を確保するを一般としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く歯丈方向に
圧入代を確保するだけでは、外スプラインと内スプライ
ンとの歯側面間にクリアランスが残り、雄部材と雌部材
との間の伝達トルクの影響で回転方向のガタを生じる。
この場合、外スプラインの歯厚を大きくして歯厚方向の
圧入代を確保することも考えられるが、これでは圧入荷
重が増大して嵌合が困難になる。本発明は、以上の点に
鑑み、歯厚方向に圧入代を確保して回転方向のガタを防
止すると共に圧入荷重を低減できるようにしたスプライ
ン結合構造を提供することをその目的としている。
圧入代を確保するだけでは、外スプラインと内スプライ
ンとの歯側面間にクリアランスが残り、雄部材と雌部材
との間の伝達トルクの影響で回転方向のガタを生じる。
この場合、外スプラインの歯厚を大きくして歯厚方向の
圧入代を確保することも考えられるが、これでは圧入荷
重が増大して嵌合が困難になる。本発明は、以上の点に
鑑み、歯厚方向に圧入代を確保して回転方向のガタを防
止すると共に圧入荷重を低減できるようにしたスプライ
ン結合構造を提供することをその目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、雄部材の外スプラインを雌部材の内スプライ
ンに圧入嵌合させて雄部材と雌部材とを結合するスプラ
イン結合構造において、外スプラインと内スプラインと
の一方のスプラインの歯側面を歯丈方向に沿って湾曲す
る曲面に形成すると共に、他方のスプラインの歯側面
を、一方のスプラインの歯側面に対し歯厚方向の圧入代
が確保され且つ歯丈方向に沿って圧入代が変化するよう
に、前記曲面とは曲率の異なる曲面または平面に形成し
たことを特徴とする。
本発明は、雄部材の外スプラインを雌部材の内スプライ
ンに圧入嵌合させて雄部材と雌部材とを結合するスプラ
イン結合構造において、外スプラインと内スプラインと
の一方のスプラインの歯側面を歯丈方向に沿って湾曲す
る曲面に形成すると共に、他方のスプラインの歯側面
を、一方のスプラインの歯側面に対し歯厚方向の圧入代
が確保され且つ歯丈方向に沿って圧入代が変化するよう
に、前記曲面とは曲率の異なる曲面または平面に形成し
たことを特徴とする。
【0005】
【作用】両スプラインの歯側面間に歯厚方向の圧入代が
確保され、回転方向のガタが防止される。ここで、圧入
代は歯丈方向に沿って変化するから、歯側面同士が強く
食い込む領域が歯丈方向の一部分に限定され、圧入荷重
が低減する。
確保され、回転方向のガタが防止される。ここで、圧入
代は歯丈方向に沿って変化するから、歯側面同士が強く
食い込む領域が歯丈方向の一部分に限定され、圧入荷重
が低減する。
【0006】
【実施例】図1を参照して、1は軸等の雄部材、2は歯
車等の雌部材であり、雄部材1の外周面に形成した外ス
プライン3を雌部材2の内周面に形成した内スプライン
4に圧入嵌合させて、雄部材1と雌部材2とを給合する
ようにした。
車等の雌部材であり、雄部材1の外周面に形成した外ス
プライン3を雌部材2の内周面に形成した内スプライン
4に圧入嵌合させて、雄部材1と雌部材2とを給合する
ようにした。
【0007】外スプライン3は、図2に示す如く、歯側
面3aをインボリュート曲面に形成したインボリュート
歯形で構成されているが、内スプライン4は歯側面4a
を平面に形成したラック歯形で構成されており、両スプ
ライン3、4の歯側面同士が斜線を付した部分で歯厚方
向に圧入されるようにした。ここで、圧入代αは歯丈方
向中央部から両端部に向って次第に減少しており、その
分圧入荷重が低減される。
面3aをインボリュート曲面に形成したインボリュート
歯形で構成されているが、内スプライン4は歯側面4a
を平面に形成したラック歯形で構成されており、両スプ
ライン3、4の歯側面同士が斜線を付した部分で歯厚方
向に圧入されるようにした。ここで、圧入代αは歯丈方
向中央部から両端部に向って次第に減少しており、その
分圧入荷重が低減される。
【0008】尚、上記実施例では内スプライン4の歯側
面4aの歯丈方向略全域に亘って圧入代が確保されてい
るが、図3に示す如く歯丈方向両端部にクリアランスを
設けても良く、更には外スプライン3の歯山を内スプラ
イン4の歯谷に食い込ませて歯丈方向の圧入代βを確保
しても良い。
面4aの歯丈方向略全域に亘って圧入代が確保されてい
るが、図3に示す如く歯丈方向両端部にクリアランスを
設けても良く、更には外スプライン3の歯山を内スプラ
イン4の歯谷に食い込ませて歯丈方向の圧入代βを確保
しても良い。
【0009】また、図4に示す如く、外スプライン3の
歯側面3aをインボリュート曲面に形成すると共に、内
スプライン4の歯側面4aを円弧面に形成して、歯丈方
向両端部に歯厚方向の圧入代αを確保するようにしても
良い。
歯側面3aをインボリュート曲面に形成すると共に、内
スプライン4の歯側面4aを円弧面に形成して、歯丈方
向両端部に歯厚方向の圧入代αを確保するようにしても
良い。
【0010】尚、外スプライン3をラック歯形や円弧歯
形とし、内スプライン4をインボリュート歯形にしても
良いが、インボリュートの内スプライン4をブローチ加
工するためには、ブローチの切刃をインボリュート形状
に創成加工する必要があってコストが高くなるのに対
し、内スプライン4をラック歯形とする場合には、ブロ
ーチの切刃の成形加工が可能となってツールコストを削
減でき、コスト的に有利である。
形とし、内スプライン4をインボリュート歯形にしても
良いが、インボリュートの内スプライン4をブローチ加
工するためには、ブローチの切刃をインボリュート形状
に創成加工する必要があってコストが高くなるのに対
し、内スプライン4をラック歯形とする場合には、ブロ
ーチの切刃の成形加工が可能となってツールコストを削
減でき、コスト的に有利である。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、雄部材と雌部材との間の回転方向のガタの発
生を防止できると共に、圧入荷重を低減して両部材の組
付性を向上できる効果を有する。
によれば、雄部材と雌部材との間の回転方向のガタの発
生を防止できると共に、圧入荷重を低減して両部材の組
付性を向上できる効果を有する。
【図1】 本発明実施の一例の断面図
【図2】 その要部の拡大図
【図3】 他の実施例の要部拡大図
【図4】 更に他の実施例の要部拡大図
1 雄部材 2 雌部材 3 外
スプライン 4 内スプライン 3a、4a 歯
側面 α 圧入代
スプライン 4 内スプライン 3a、4a 歯
側面 α 圧入代
Claims (1)
- 【請求項1】 雄部材の外スプラインを雌部材の内スプ
ラインに圧入嵌合させて雄部材と雌部材とを結合するス
プライン結合構造において、外スプラインと内スプライ
ンとの一方のスプラインの歯側面を歯丈方向に沿って湾
曲する曲面に形成すると共に、他方のスプラインの歯側
面を、一方のスプラインの歯側面に対し歯厚方向の圧入
代が確保され且つ歯丈方向に沿って圧入代が変化するよ
うに、前記曲面とは曲率の異なる曲面または平面に形成
したことを特徴とするスプライン結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249265A JP3005925B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スプライン結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249265A JP3005925B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スプライン結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101718A true JPH06101718A (ja) | 1994-04-12 |
JP3005925B2 JP3005925B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=17190396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4249265A Expired - Fee Related JP3005925B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | スプライン結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005925B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054210A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-26 | Koyo Seiko Co Ltd | 車軸用軸受装置 |
EP1298354A3 (en) * | 2001-09-28 | 2007-05-30 | JATCO Ltd | Construction of coupling spline sections of a countershaft in an automatic transmission |
WO2013080714A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 日本精工株式会社 | 伸縮軸 |
JP2014505219A (ja) * | 2011-02-11 | 2014-02-27 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト | 複合型ブレーキディスク |
JP2016211708A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4249265A patent/JP3005925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003054210A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-26 | Koyo Seiko Co Ltd | 車軸用軸受装置 |
JP4613462B2 (ja) * | 2001-08-08 | 2011-01-19 | 株式会社ジェイテクト | 車軸用軸受装置 |
EP1298354A3 (en) * | 2001-09-28 | 2007-05-30 | JATCO Ltd | Construction of coupling spline sections of a countershaft in an automatic transmission |
JP2014505219A (ja) * | 2011-02-11 | 2014-02-27 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト | 複合型ブレーキディスク |
US9309939B2 (en) | 2011-02-11 | 2016-04-12 | Daimler Ag | Composite brake disc |
WO2013080714A1 (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-06 | 日本精工株式会社 | 伸縮軸 |
EP2787236A4 (en) * | 2011-12-01 | 2015-08-19 | Nsk Ltd | TELESCOPE WAVE |
US9422986B2 (en) | 2011-12-01 | 2016-08-23 | Nsk Ltd. | Telescopic shaft |
JP2016211708A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | 日本精工株式会社 | トロイダル型無段変速機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3005925B2 (ja) | 2000-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |