JPH06101191B2 - コンパクトデイスクプレ−ヤ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はTOC情報が記録されたコンパクトディスクを再
生するコンパクトディスクプレーヤに関するものであ
る。

従来の技術 一般にコンパクトディスクは情報がディジタル信号で記
録されており、記録帯の最内周にTOC（Table Of Conten
ts）情報が記録されている。このTOC情報はそのコンパ
クトディスクに、例えば曲が何曲記録されているとか、
総再生時間は何分何秒であるとか、１曲目の再生時間は
何分何秒であるとか等の情報よりなっており、コンパク
トディスクプレーヤの曲間検出やプログラム再生を容易
ならしめている。

従って、コンパクトディスクプレーヤで曲をランダムに
アクセスして演奏する場合には、あらかじめコンパクト
ディスクのTOC情報を読込んでメモリに記憶して必要が
ある。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のコンパクトディスクプレーヤは再
生スイッチを閉にすることによってTOC情報を読取るも
のであったため、使用者が再生スイッチを閉にしてもす
ぐには再生状態にはならず、TOC情報を読取る時間だけ
待たなければならなかった。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、再生スイッチを閉にすると即座に再生状態にする
ことができるコンパクトディスクプレーヤを提供するこ
とを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、コンパクトディ
スクを載置し、駆動モータにより駆動されるターンテー
ブルを備えたプレーヤ本体と、このプレーヤ本体に開閉
自在に設けられた蓋と、電源スイッチと、前記蓋の開閉
を検出する蓋開閉スイッチと、これら電源スイッチおよ
び蓋開閉スイッチの開閉状態により制御を行なうスイッ
チ状態判定手段と、コンパクトディスクに記録されたTO
C情報を読取るTOC情報読取手段と、読取ったTOC情報を
メモリ手段に書込むメモリ書込手段と、メモリ手段に記
憶された内容を消去するメモリ消去手段を備え、前記ス
イッチ状態判定手段は電源スイッチが閉で蓋開閉スイッ
チが閉のとき、TOC情報読取手段およびメモリ書込手段
を動作させTOC情報を読取りメモリ手段に書込み、また
電源スイッチが閉で蓋開閉スイッチが開のとき、メモリ
消去手段を動作させメモリ手段に記憶された内容を消去
するよう制御してなるものである。

作用 上記手段による作用は次のようになる。すなわち、電源
スイッチが閉で蓋開閉スイッチが蓋の閉状態を検出し閉
になると、再生スイッチの状態にかかわらずTOC情報を
読取りメモリ手段に書込むのですぐに再生状態にはいる
ことができる。また、コンパクトディスクの交換のため
蓋を開けられた場合には蓋開閉スイッチが開になりメモ
リ手段の記憶内容は消去され、新しいコンパクトディス
クが装填されしかる後蓋が閉じられた場合には新たにTO
C情報を読取りメモリ手段に書込むのでこれまたすぐに
再生状態にはいることができることとなる。

実 施 例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図および第２図において、１はコンパクトディスク
プレーヤ（以下単にプレーヤという）全体に電源を供給
する電源スイッチ、２はプレーヤ本体３に開閉自在に設
けられた蓋４の開閉状態を検出する蓋開閉スイッチ、５
は電源スイッチ１および蓋開閉スイッチ２の開閉状態に
より第１表のようなスイッチングを行なうスイッチ状態
判定手段で、電源スイッチ１が閉で蓋開閉スイッチ２が
閉のとき制御ａを行ないTOC情報を読取りメモリ手段に
書込む。また、電源スイッチ１が閉で蓋開閉スイッチ２
が開のとき制御ｂを行ないメモリ手段を消去する。電源
スイッチ１が開のとき制御を行わない。６はTOC情報を
読取るTOC読取手段、７はメモリ手段８に読取ったTOC情
報を書込むメモリ書込み手段、９は読取ったTOC情報を
表示する表示手段、10はメモリ手段８の記憶している内
容を消去するメモリ消去手段、11は表示手段の表示を消
去させる表示消去手段である。

第３図は本実施例のプレーヤの回路ブロック図であり、
これについて説明する。

12はコンパクトディスク上に記録されたピット列状の情
報を読取るピックアップ、13はピックアップで読取った
情報を検出する信号検出部、14は信号検出部あるいは蓋
開閉スイッチ２、再生スイッチ15、停止スイッチ16等の
開閉状態により各部の制御を行う制御部で、第１図に破
線で示した制御を行なう他に第１のスイッチ17や第２の
スイッチ18を開閉し、モータ回路19やオーディオ回路20
を電源に対して断続する。

第４図は本実施例のプレーヤの機能ブロック図であり、
これについて説明する。

21はコンパクトディスク22が載置されたターンテーブル
23を駆動するターンテーブル駆動モータ、24はピックア
ップ12をコンパクトディスク22の半径方向に移動制御す
るトラバースモータ、25はターンテーブル駆動モータ21
の制御をするターンテーブル駆動制御回路、26はトラバ
ースモータ24を制御するトラバースモータ、27および28
はピックアップ12のトラッキング方向およびフォーカス
方向の移動制御するトラッキング制御回路およびフォー
カス制御回路、29は蓋開閉スイッチ２等のスイッチの開
閉状態およびピックアップ12からの情報をもとに各部の
制御を行なうマイクロコンピュータ、30はピックアップ
12からのディジタル信号による音声信号をアナログ信号
に変換するディジタル−アナログ変換器、31はディジタ
ル−アナログ変換器により変換された音声信号を増幅す
る増幅器、32はプレーヤに接続した例えばヘッドホンで
ある。

以上の様に構成されたプレーヤについて第５図および第
６図を参照しながら説明する。

まずステップ１で電源スイッチ１が閉になるのを待っ
て、閉になればステップ２に移る。ステップ２では蓋開
閉スイッチ２が開であれば、ステップ２−１へ移りメモ
リ消去手段10を動作させメモリ手段８を消去すると同時
に表示手段９の表示を消去する。蓋開閉スイッチ２が
閉、あるいはステップ２−１が終了した後蓋開閉スイッ
チ２が閉じられれば、ステップ３に移りTOC情報読取手
段６を動作させ、続いてステップ４で読取った内容を表
示手段９に表示するとともに、メモリ書込手段７を動作
させメモリ手段８に書込む。ステップ４が終了すれば、
再生スイッチ15が閉じられても直ちに再生状態にはいれ
るスタンバイ状態となる。

スタンバイ状態でコンパクトディスクを交換するため蓋
４を開けると蓋開閉スイッチ２が開になるので、第６図
のステップ７で第５図に飛びステップ２−１で古いコ
ンパクトディスクのTOC情報を記憶し表示していたメモ
リ手段８および表示手段９が消去され、古いコンパクト
ディスクを取出し、新しいコンパクトディスクを装填
し、しかる後蓋４を閉じると、蓋開閉スイッチ２が閉に
なるのでステップ３およびステップ４で新しいコンパク
トディスクのTOC情報を読取りメモリ手段８に書込むと
ともに表示手段９に表示する。

スタンバイ状態で再生スイッチ15が閉じられるとステッ
プ８で直ちに再生状態になる。

再生状態でコンパクトディスクを交換するため蓋４を開
けると蓋開閉スイッチ２が開になるので、ステップ９で
第５図に飛び前述したスタンバイ状態でコンパクトデ
ィスクを交換した時と同じ経路をたどり、やはり新しい
コンパクトディスクのTOC情報を読取ってスタンバイ状
態になり、次の指令を待つ。

次に本発明の第２の実施例について第７図を参照しなが
ら説明する。ただし、第１図〜第４図および第６図に示
して説明した構成については全く同じである。

まずステップ１で電源スイッチ１が閉になるのを待っ
て、閉になればステップ２に移る。ステップ２では蓋開
閉スイッチ２が開であれば、ステップ２−１へ移りメモ
リ消去手段10を動作させメモリ手段８を消去すると同時
に表示手段９の表示を消去する。続いてステップ２−２
で第１のスイッチ17および第２のスイッチ18を開き、消
費電力を少なくするためモータ回路19およびオーディオ
回路20をオフにして蓋開閉スイッチ２が閉じられるのを
待つ。蓋開閉スイッチ２が閉、あるいはステップ２−２
が終了した後蓋開閉スイッチ２が閉じられれば、ステッ
プ３に移り第１のスイッチ17を閉じモータ回路19だけオ
ンになり、ステップ４でトラバース制御回路26によりト
ラバースモータ24を駆動してピックアップ12をコンパク
トディスク22の最内周のTOC情報読取位置に移動させ、
ターンテーブル駆動制御回路25によりターンテーブル駆
動モータ21を回転させコンパクトディスク22のTOC情報
を読取る。ステップ５では読取ったTOC情報を表示し、
メモリ手段８に書込む。ステップ６で消費電力を少なく
するためモータ回路19をオフにしてスタンバイ状態とす
る。

このように本実施例によれば、コンパクトディスク22の
TOC情報を蓋開閉スイッチ２の閉により読取り、開によ
りメモリ手段８の消去を行なうので、蓋４が閉じられた
状態ではメモリ手段８が現在装填している最新のコンパ
クトディスクのTOC情報を記憶しているとともに表示手
段９に表示されるので、使用者は再生操作の前にTOC情
報を見ることができ、これに基づき再生操作をすれば直
ちに再生状態にはいることができる。また、蓋開閉スイ
ッチ２が開の時にオーディオ回路20およびモータ回路19
をオフし、スタンバイ状態でもこれらの回路をオフする
ようにすれば、消費電力を少なくすることができる。

なお、上記実施例には示していないが、実際には第５図
および第７図において、ステップ２で蓋４が閉じられ蓋
開閉スイッチ２が閉になったら、次のステップに移る前
にコンパクトディスクの有無を検出し、コンパクトディ
スクがあれば次のステップへ移るが、なければに移り
コンパクトディスクが装填され、蓋４が閉じられるのを
待つ。

発明の効果 以上説明したように本発明によれば、蓋の閉状態を検出
する蓋開閉スイッチが閉になることによってTOC情報を
読取り記憶するので、直ちに再生状態にはいることがで
きる。また、同時に読取ったTOC情報を表示するので、
使用者が再生操作の前に蓋を閉じることによって、目で
見ることができ、これに基づいて再生操作をすることが
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のコンパクトディスクプレー
ヤの要部ブロック図、第２図は同外観斜視図、第３図は
同回路ブロック図、第４図は同機能ブロック図、第５図
および第６図は同実施例のフローチャート、第７図は同
他の実施例のフローチャートである。 １……電源スイッチ、２……蓋開閉スイッチ、５……ス
イッチ状態判定手段、６……TOC情報読取手段、７……
メモリ書込手段、８……メモリ手段、９……表示手段、
10……メモリ消去手段、11……表示消去手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンパクトディスクを載置し、駆動モータ
   により駆動されるターンテーブルを備えたプレーヤ本体
   と、このプレーヤ本体に開閉自在に設けられた蓋と、電
   源スイッチと、前記蓋の開閉を検出する蓋開閉スイッチ
   と、これら電源スイッチおよび蓋開閉スイッチの開閉状
   態により制御を行なうスイッチ状態判定手段と、コンパ
   クトディスクに記録されたTOC情報を読取るTOC情報読取
   手段と、読取ったTOC情報をメモリ手段に書込むメモリ
   書込手段と、メモリ手段に記憶された内容を消去するメ
   モリ消去手段を備え、前記スイッチ状態判定手段は電源
   スイッチが閉で蓋開閉スイッチが閉のとき、TOC情報読
   取手段およびメモリ書込手段を動作させTOC情報を読取
   りメモリ手段に書込み、また電源スイッチが閉で蓋開閉
   スイッチが開のとき、メモリ消去手段を動作させメモリ
   手段に記憶された内容を消去するよう制御してなるコン
   パクトディスクプレーヤ。
2. 【請求項２】コンパクトディスクを載置し、駆動モータ
   により駆動されるターンテーブルを備えたプレーヤ本体
   と、このプレーヤ本体に開閉自在に設けられた蓋と、電
   源スイッチと、前記蓋の開閉を検出する蓋開閉スイッチ
   と、これら電源スイッチおよび蓋開閉スイッチの開閉状
   態により制御を行なうスイッチ状態判定手段と、コンパ
   クトディスクに記録されたTOC情報を読取るTOC情報読取
   手段と、読取ったTOC情報をメモリ手段に書込むメモリ
   書込手段と、メモリ手段に記憶された内容を消去するメ
   モリ消去手段を備え、前記スイッチ状態判定手段は電源
   スイッチが閉で蓋開閉スイッチが閉のとき、TOC情報読
   取手段およびメモリ書込手段を動作させTOC情報を読取
   りメモリ手段に書込むとともに表示手段を動作させ、ま
   た電源スイッチが閉で蓋開閉スイッチが開のとき、メモ
   リ消去手段を動作させメモリ手段に記憶された内容を消
   去するとともに表示消去手段を動作させるよう制御して
   なるコンパクトディスクプレーヤ。