JPH0610066B2 - 可変折りたたみ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、重ね胴に折りたみ胴が付属し、この折りたた
み胴の前にある重ね胴の周囲部分にベルト案内装置のベ
ルトが巻付けられ、１回転ごとにベルト案内装置のベル
トにより供給されて重なつた状態で重ね胴から折りたた
み胴へ引渡される巻取り紙断片の前縁用の保持機構が重
ね胴に設けられている、可変折りたたみ装置に関する。 この種の公知の装置では、重ね胴がそれに巻付くベルト
案内装置により巻取り紙断片を供給される。このベルト
案内装置の前には、横裁ち装置へ供給される通常は複数
層の巻取り紙を枚葉紙状巻取り紙断片に分割する横裁ち
装置が設けられている。重なる巻取り紙断片を綴じ合わ
せる綴じ装置が設けられていると、折りたたみ装置は完
成した製品いわゆる完成品を放出する。さて多くの雑誌
は、内側部分およびこの内側部分とは異なりなるべく厚
い材料からなる表紙からできている。このような製品
は、これまで最初に述べたような折りたたみ装置で満足
できるようには製造不可能であつた。その理由は、重ね
過程ごとにそれぞれ２つまたはそれ以上の巻取り紙断片
が重ねられるからである。したがつて複数層の巻取り紙
の表紙に属する層の断片は、表紙の所にあるのみなら
ず、製造された製品の内側部分の範囲にもある。横裁ち
装置へ供給される複数層の巻取り紙の表紙に属する層が
他の層より厚い紙からできていると、厚い表紙用枚葉紙
が生ずるのみならず、厚い内側枚葉紙も生じて望ましく
ない。この理由からこのような製品完全な製造を折りた
たみ装置で行なうことは、これまで不可能であつた。む
しろ製本工場で表紙用枚葉紙と内側部分を寄せ集めるこ
とが必要であり、それにより高い人件費、運搬費および
保管費が必要となる。 上述した種類の完全製品を作る定型折りたたみ装置につ
いての試みもなされている。この場合折りたたみ装置
へ、内側部分および表紙に属する２つの巻取り紙が供給
された。表紙用枚葉紙を作る横裁ち装置の後には加速区
間が設けられた。しかしここから表紙用枚葉紙は重ね胴
へ直接供給されず、この重ね胴の前に設けられる引渡し
胴へ供給され、この引渡し胴には内側部分を形成する巻
取り紙断片も供給された。しかしこのような引渡し胴の
使用は多額の費用を要する。さらにこれにより重ね胴へ
近づくことがきわめて困難になる。別の欠点は、付加的
な引渡し胴を使用するため、ある程度の不精確さが伴う
引渡し過程の数が多くなる。 これから出発して本発明の課題は、内側部分およびこの
内側部分とは異なる材料からなる表紙をもつ完全製品の
製造を折りたたみ装置で行なうことができるにもかかわ
らず、簡単に構成されて高い運転信頼性と製造精度を保
証するような最初にあげた種類の可変折りたたみ装置を
提供することである。 この課題を解決するため本発明によれば、重ね胴が回転
方向に前後して位置する周囲部分に滑りなしに巻付く２
つのベルト案内装置と共同作用し、回転方向において後
の周囲部分に巻付くベルト案内装置により、順次に続く
複数回転中に重ね胴上に重ねらるれて製造すべき冊子の
内側部分を形成する巻取り紙断片が重ね胴へ供給可能で
あり、回転方向において前の周囲部分に巻付くベルト案
内装置により、重ね過程に対応する中断を維持しなが
ら、製造すべき冊子の少なくとも１つの表紙を形成する
巻取り紙断片が重ね胴へ供給可能であり、枚葉紙前縁に
付属して平らな単純くわえ爪として構成された保持機構
が、重ね胴の１回転ごとに表紙に付属するベルト案内装
置の巻付いた周囲部分の範囲で動作可能であり、また両
方のベルト案内装置に付属する巻取り紙の重なる巻取り
紙断片を折りたたみ胴へ引渡すごとに、折りたたみ胴よ
り後の周範囲において動作停止可能である。 これらの手段により重ね胴へ内側部分用枚葉紙も表紙用
枚葉紙も直接供給される。これにより折りたたみ装置の
構造が、簡単で場所とらずしかもこじんまり、重ね胴へ
近づくことが容易になつて、保守および操作がきわめて
容易になるだけでなく、同時に高い製造精度も保証され
る。なぜならばこの場合表紙に属する巻取り紙断片は、
重ね胴の周速に対応する速度で、重ね胴上で重ねられて
内側部分を形成する巻取り紙断片上へ直接置かれ、それ
により引渡し個所の数が減少するからである。表紙用枚
葉紙の供給が付属するベルト案内装置の範囲で重ね過程
に対応して中断されるので、内側部分が全体として表紙
用枚葉紙とは異なる材料からできているようにすること
ができる。平らな単純くわえ爪として構成できる重ね胴
用保持機構は、重み胴の１回転ごとに再くわえ過程を行
ない、冊子のすべての巻取り紙断片が重なると、この再
くわえ過程を有利に行なうので、折りたたみ胴への確実
な引渡しが行なわれる。表紙用枚葉紙を別個に供給する
にもかかわらず可能になる内側部分の寄せ集め重ね製造
は、印刷機で有利に処理できる印刷巻取り紙により多い
全ページ数の内側部分が得られるようにする。別個に供
給される表紙はあらかじめ形成された巻き体から取るこ
とができ、これにより運転過程が有利な影響を受けるだ
けでなく、同時にインキが表紙用枚葉紙の範囲で既に高
度の乾燥度に達しているので、内側部分の範囲における
重ね過程に相当する中断を行なうためベルト案内装置の
範囲における高い加速度は無害である。したがつて本発
明により得られる利点は特にすぐれた経済性にある。 本発明の有利な展開では、重ね胴と共同作用する両方の
ベルト案内装置のベルトが少なくともベルトの幅だけ側
方へ互いにずれているようにすることができる。これに
より両方のベルト案内装置の蟻継ぎ状はまり合いが可能
になるので、両方のベルト案内装置の巻付く重ね胴の周
囲部分の間にきわめて小さい間隔しか生ずることなく、
それにより高い運転者信頼性が期待される。両方のベル
ト案内装置の間にあるくさび状範囲は、なるべく静止案
内舌片として形成される枚葉紙案内片により簡単に橋渡
しすることができる。 特にこじんまりした構成とするため、両方のベルト案農
装置の互いに近い方の側のベルトが、重ね胴の側で横に
並んでなるべく共通な軸線上に設けられるなるべく異な
る直径の転向ローラに掛け回されているようにすること
ができる。 本発明の別の有利な構成によれば、重ね胴の回転方向に
おいて後のベルト案内装置に前においてなるべく重ね胴
より上に設けられる横裁ち装置を通過する巻取り紙のな
す面が、重ね胴と割線状に交差している。この巻取り紙
の面が重ね胴に接線状に接しているこれまでの装置に比
較して、重ね胴への可能な巻付け区間が上方へ有利に増
大する。 重ね胴の保持機構がなるべく平らな単純くわえ爪として
構成されていることによつて、前の周囲部分に巻付いて
表紙用枚葉紙に付属するベルト案内装置の範囲において
動作可能なくわえ爪がベルトに衝突するおそれはない。 重ね胴に付属する綴じ装置を使用する場合、この綴じ装
置を表紙に付属するベルト案内装置の巻付く周囲部分の
範囲に設けることができる。これにより冊子のすべての
層が重なるときはじめて綴じることができる。他方これ
により非常にこじんまりした装置が得られ、表紙側ベル
ト案内装置の端部と折りたたみ胴との間に大した場所は
必要にならない。 本発明の別の構成では、表紙に付属するベルト案内装置
の範囲に、なるべく光により作用して表紙の位置を検出
する検出装置が設けられ、表紙に付属するベルト案内装
置の前に設けられる横裁ち装置および（または）表紙に
属する巻取り紙および（または）表紙に付属するベルト
案内装置が検出装置により制御可能であるようにするこ
とができ、これにより製造精度の向上が期待される。 別の有利な構成によれば、表紙に付属するベルト室内装
置が少なくとも順次に続く２つの部分からなり、搬送方
向においてそれぞれ前にある部分がそれぞれ後に設けら
れる部分より速く駆動可能である。この場合必要な中断
を得るため表紙側の巻取り紙断片の加速は多段に行なわ
れ、それにより高度の保護が期待される。その際ベルト
案内装置の順次に続く部分がそれぞれ少なくともベルト
の幅だけ側方へ互いにずれたベルトをもち、その互いに
近い方の端部範囲が互いに蟻継ぎ状にはまり合っている
ようにすることができる。異なる速度で駆動される両方
の部分がこのように重なっているため、これにより搬送
される巻取り紙断片は、強制的に案内されかつ整列され
ながら、低速の部分から高速の部分へ有利に引渡され、
両方の部分の間に磨耗し易い案内素子は必要でない。 別の有利な手段では、複数部分からなるベルト案内装置
のそれぞれ前の高速のベルト案内装置部分の後の上部ロ
ーラが高さ調節可能である。この手段は移行範囲におけ
る微調節を可能にする。 別の有利な手段は、前の高速ベルト案内装置部分の範囲
に、搬送面へ周期的に入り込むストツパが設けられ、そ
の速度がベルト速度に比較してなるべく少し低くされて
いる。この手段により表紙用枚葉紙の精確な同期化が可
能となる。 本発明のそれ以外の適切な構成と有利な展開は、特許請
求の範囲の他の実施態様項と共に図面による実施例の以
下の説明から明らかになる。 第１図に示す折りたたみ装置は重ね胴１を含み、そのつ
ど供給される巻取り紙断片の前縁をつかむ操作可能なく
わえ爪の形の保持機構２と、これらくわえ爪の間に配置
される折り刃３とが、この重ね胴１に設けられている。
重ね胴１に接して折りたたみ胴４が設けられ、その折り
目くわえ爪５は、折り刃３から引渡された重ね枚葉紙を
引受けて横折り目を形成する。横折りされた製品は、折
りたたみ胴４と共同作用するここには図示してないベル
ト案内装置および羽根車により排紙される。 第２図に全体を６で示すような冊子を、厚い材料からな
る表紙７と数枚の薄い材料からなる内側部分８とをもつ
完成製品として製造するために、重ね胴１に２つのベル
ト案内装置9,10が付属して、折りたたみ胴４の前に設け
られて前後に位置する重ね胴１の２つの周囲部分11,12
に巻付いている。ベルト案内装置9,10の前にはそれぞれ
横裁ち装置13,14が設けられて、それぞれ供給される巻
取り紙15,16を枚葉紙状断片に分割し、これらの断片が
ベルト案内装置9,10を介して重ね胴１の周速まで加速さ
れ、この重ね胴１へ引渡される。ベルト案内装置9,10
は、滑ることなく重ね胴１と共同動作するように駆動さ
れている。重ね胴１の回転方向において後の周囲部分１
１に巻付くベルト案内装置９により、重ね胴１内側部分
８となるように寄せ集められる巻取り紙１５の断片を供
給される。重ね胴１の回転方向において前の周囲部分12
に巻付くベルト案内装置10は、表紙７を形成する巻取り
紙16の断片を重ね胴１へ供給する。 表紙７はあらかじめ作られた幅の狭い巻取り紙から裁断
される。内側部分８を含む巻取り紙15は、幅の広い印刷
巻取り紙から分割された条片により形成される複数層か
らできている。ページ数の多い冊子６を製造するため
に、巻取り紙15は、この巻取り紙15の２つまたはそれ以
上の断片を重ね胴１により周知のように重ねることがで
きるように、印刷されている。このため折り刃３は、引
受けられた重ね枚葉紙が直ちに再び引渡されず、２回転
以上重ね胴１上に残留するように制御されるので、複数
の重ね枚葉紙が順次排出される。表紙７は、重ねること
により形成される各内側部分にただ１つの表紙用枚紙が
載せられるように供給される。したがつて巻取り紙16お
よび横裁ち装置14の速度は、巻取り紙15および横裁ち装
置13の速度より適当に低減されている。ベルト案内装置
10により、表紙７を形成する巻取り紙16の断片が重ね胴
１の周速まで加速され、それぞれ２つの順次に続く段片
の間に中断が生ずる。図示した実施例では、巻取り紙15
のそれぞれ２つの段片が内側部分８を形成するため重ね
られる。このため重ね胴１は５ピツチをもつている。折
り刃３は、１つおきの折り刃が折り胴４のそばを通る際
動作せしめられるように制御される。巻取り紙16および
横裁ち装置14の速度は、巻取り紙15およびこれに付属す
る横裁断ち装置13の送度の50％になつている。表紙７を
形成するそれぞれ２つ順次に続く巻取り紙16の断片の間
に必要な中断は、それぞれ１つの断片長に等しい。した
がって必要な加速は有利に限界内にある。製造された冊
子６の所望のページ数を得るのに１回の重ね過程では不
充分ならば、複数回重ねることができる。 保持機構２を形成するくわえ爪は、図示した実施例では
平らな単純くわえ爪として構成されている。これらのく
わえ爪は、まずベルト案内装置９により重ね胴１へ引渡
された第１の巻取り紙断片をくわえ、次の重ね過程にお
いて再びくわえる。再くわえはベルト案内装置10の巻付
く前の周囲部分12の範囲で行なわれ、内側部分８のすべ
ての層とを表紙７を形成する枚葉紙とが互いに重なり、
くわえられる。平らな単純くわえ爪は損傷のおそれはな
く再くわえを行なうことができ、すなわちベルト案内装
置10により押付けられる重ね枚葉紙の下で引出される。
重ね過程の終了に続いてくわえ爪２が折りたたみ胴４の
そばを通過した後、後に設けられた折り刃３が動作せし
められてそれぞれ対向する折り目くわえ爪５に係合する
と、重ね胴のくわえ爪２が開かれる。折りたたみ胴４へ
の引渡し前に、重なつている枚葉紙が綴じ合わされる。
このため折りたたみ胴４に付属する綴し装置17が設けら
れるが、占有場所の少ないこじんまりした配置とするた
め、ベルト案内装置10の巻付く前の周囲部分12に設けら
れている。綴じ金は２つのベルトの間の範囲で取付けら
れる。 内側部分８を形成する巻取り紙15に付属する横裁ち装置
13は重ね胴１より上に配置されている。表紙用巻取り紙
16に付属する横裁ち装置14はこれに対し平行にずれてい
る。後の周囲部分11に巻付くベルト案内装置９は、上か
ら重ね胴１近づけられる。できるだけ大きい巻付きを実
現するため、横裁ち装置13の動作間隙は、それを通過す
る巻取り紙15の面に対して平行に重ね胴１へ接する接線
の少し内側に配置され、換言すれば横裁ち装置13を通過
する巻取り紙15のなす面が重ね胴１に割線状に交差して
いる。前の周囲部分12に巻付くベルト案内装置10は、側
方から重ね胴１へ近づけられ、したがって90°転向す
る。 ベルト案内装置９および10は、横に並んで配置されたベ
ルトにより形成される２つの接し合う異なる長さのベル
トループからできている。それぞれ長い方の外側ベルト
ループは重ね胴１の周囲部分に巻付いている。短い方の
内側ベルトループは巻付き部分の前にある周囲範囲に終
つている。後の周囲部分11と前の周囲部分12との間の境
界範囲において、後の周囲部分11に付属するベルト案内
装置９の外側ベルトループと、前の周囲部分12に付属す
るベルト案内装置10の内側ベルトループ19が互いにはま
り合つている。したがつてベルト案内9,10のベルトは、
重ね胴側でほぼベルトの幅だけ互いにずれて横に並んで
設られた転向ローラ20を介して転向される。これらの転
向ローラ20は装置の幅全体にわたつて延びる共通な軸線
上に配置することできる。ベルト案内装置10の内側ベル
トループ19のベルトに付属するローラ20の直径は、ベル
ト案内装置９の外側ベルトループ18のベルトに付属する
ローラの直径より少し小さく、それによりベルトループ
19とこの上を転動しない重ね胴１との衝突が確実に回避
される。転向ローラ20と前の周囲部分12に付属するベル
ト案内装置10の外側ベルトループ18が重ね胴１へ乗る位
置との間にあるくさび状範囲には、静止案内舌片により
形成される枚葉紙案内片21が設けられている。くさび状
範囲にある重ね枚葉紙を空気流等により重ね胴１の周囲
へ押付けることも考えられる。 それぞれ２つの順次に続く表紙用枚葉紙の間に重ね製品
に応じて必要な中断を行なうためこれら表紙用枚葉紙を
加速するベルト案内装置10は、内側部分８を形成する巻
取り紙断片を供給するベルト案内装置９のように一体に
構成することができる。表紙７はあらかじめ作られた巻
き体から裁断できるので、ベルト案内装置10の範囲にお
ける加速度を大きくても裏移りのおそれがない。図示し
た実施例ではベルト案内装置10は２つの順次に続く部分
10a,11bからなり、搬送方向において前にある重ね胴側
部分10bの方が後の横裁ち装置側部分10aより速く走行す
るように、それらの速度を互いに段階づけられている。
これにより加速すべき巻取り紙断片の特に強力な保護が
期待される。ベルト案内装置10の部分10aおよび10bをわ
ずかな間隔をおいて前後に配置し、この間隔を静止案内
舌片等により橋渡しすることができる。図示した実施例
では、前後に設けられるベルト案内装置部分10aおよび1
0bの互いに近い方の端部範囲が蟻継ぎ状に互いはまり合
い、それにより巻取り紙断片の強制案内したがつてその
整列を維持しながら、搬送される断片の直接の引渡しが
可能になる。それに応じて前後に設けられるベルト案内
装置部分10aおよび10bのベルトはほぼその幅だけ互いに
ずれている。前後に配置されるベルト案内装置部分10a
および10bの蟻継ぎ状はまり合いすなわち重なり範囲の
長さは、製品の長さに応じて可変である。前後に配置さ
れるベルト案内装置部分の搬送面は重なり範囲で一致し
て延びているので、障害のない移行部ができる。搬送方
向において前にある高速のベルト案内装置部分10bのく
さび状入口間隙を形成するために、内側ベルトループ19
に付属する後のローラ22は高さ調節可能である。これに
より両部分10a,10bの間の移行範囲において巻取り紙断
片の強制案内を維持しながら、搬送すべき巻取り紙断片
の特に損傷のない取扱いが可能となる。 それぞれ１つの表紙７を形成する巻取り紙16の断片を重
ね胴１へ引渡す前に精確に同期化するために、前のベル
ト案内装置部分10bの範囲において後のベルト案内装置
部分10aとの重なり範囲外に、、周期的にベルト案内装
置の搬送面へ周期的に入り込むストツパ23が設けられ、
ベルト速度に対し少し低減された速度で回転し、ベルト
案内装置10により搬送される巻取り紙断片の前縁がこの
ストツパ23に当つて、精確な整列と精確な同期化を受け
る。ストツパ23を形成するため、図示した実施例では回
転する軸24が設けられ、対応するベルトに対して互いに
違いのカム板25がこの軸24上にはめられて、それぞれ２
つのベルトの間を半径方向に延び、ストツパ23を形成す
る半径方向突出片をもつている。軸24は連続的に駆動す
るのが有利である。 それぞれ１つの表紙７を形成する巻取り紙断片の位置
は、重ね胴１の回転方向において前の周囲部分12に巻付
くベルト案内装置10の前の部分10bの範囲にある光学検
出装置26により検出され、それによりもそれぞれ１つの
内側部分８を形成する重ね枚葉紙と付属する表紙用枚葉
紙との精確な重なりが保証される。位置が所定の目標値
からずれていると、横裁ち装置14が検出装置26を介して
進められるかまたは戻される。それに応じて巻取り紙16
も進めるかまたは戻さればならず、これを巻取り紙供給
機構27の適当な制御によつて行なうことができる。ベル
ト案内装置10を２分割構成にすると、後のベルト案内装
置10aのみを進めるかまたは戻すことができる。

【図面の簡単の説明】

第１図は別個に供給可能な表紙用枚葉紙を２段加速する
完全製品の製造用可変折りたたみ装置の概略側面図、第
２図は厚い材料からなる表紙と薄い材料からなる内側部
分とをもつ冊子の斜視図である。 １…重ね胴、２…保持機構、４…折りたたみ胴、６…冊
子、７…表紙、８…内側部分、9,10…ベルト案内装置、
11,12…周囲部分、15,16…巻取り紙

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】重ね胴(1)に折りたたみ胴(4)が付属し、こ
   の折りたたみ胴(4)の前にある重ね胴(1)の周囲部分にベ
   ルト案内装置のベルトが巻付けられ、１回転ごとにベル
   ト案内装置のベルトにより供給されて重なつた状態で重
   ね胴(1)から折りたたみ胴(4)へ引渡される巻取り紙断片
   の前縁用の保持機構(2)が重ね胴(1)に設けられているも
   のにおいて、重ね胴(1)が回転方向に前後して位置する
   周囲部分（11および12）に滑りなしに巻付く２つのベル
   ト案内装置（９および10）と共同使用し、回転方向にお
   いて後の周囲部分(11)に巻付くベルト案内装置(9)によ
   り、順次に続く複数回転中に重ね胴(1)上に重ねられて
   製造すべき冊子(6)の内側部分(8)を形成する巻取り紙断
   片が重ね胴(1)へ供給可能であり、回転方向において前
   の周囲部分(12)に巻付くベルト案内装置(10)により、重
   ね過程に対応する中断を維持しながら、製造すべき冊子
   (6)の少なくとも１つの表紙(7)を形成する巻取り紙断片
   が重ね胴(1)へ供給可能であり、枚葉紙前縁に付属して
   平らな単純くわえ爪として構成された保持機構(2)が、
   重ね胴(1)の１回転ごとに表紙(7)に付属するベルト案内
   装置(10)の巻付いた周囲部分(12)の範囲で動作可能であ
   り、また両方のベルト案内装置(9,10)に付属する巻取り
   紙(15,16)の重なる巻取り紙断片を折りたたみ胴(4)へ引
   渡すごとに、折りたたみ胴(4)より後の周範囲において
   動作停止可能であることを特徴とする、可変折りたたみ
   装置。
2. 【請求項２】両方のベルト案内装置(9,10)のベルトが、
   重ね胴(1)の側で少なくともベルトの幅だけ側方へ互い
   にずれていることを特徴とする、特許請求の範囲第１項
   に記載の折りたたみ装置。
3. 【請求項３】両方のベルト案内装置(9,10)の互いに近い
   方のベルトループ(18,19)のベルトが、重ね胴(1)の側で
   横に並ん設けられてなるべく共通な軸線のまわりに自由
   に回転できるように支持される転向ローラ(20)に掛け回
   されていることを特徴とする、特許請求の範囲第２項に
   記載の折りたたみ装置。
4. 【請求項４】横に並んで設けられる転向ローラ(20)が異
   なる直径をもつていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第３項に記載の折りたたみ装置。
5. 【請求項５】前後に設けられるベルト案内装置(9,10)の
   間にある重ね胴側くさび状範囲に、なるべく静止案内舌
   片(21)により形成される枚葉紙案内片が設けられている
   ことを特徴とする、特許請求の範囲第１項ないし第３項
   のいずれか１つに記載の折りたたみ装置。
6. 【請求項６】重ね胴(1)の回転方向において後のベルト
   案内装置(9)の前においてなるべく重ね胴(1)より上に設
   けられる横裁ち装置(13)を通過する巻取り紙(15)のなす
   面が、重ね胴(1)と割線状に交差していることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項に記載の折りたたみ装置。
7. 【請求項７】重ね胴(1)に付属する綴じ装置(17)が、表
   紙(7)に付属するベルト案内装置(10)の巻付く周囲部分
   (12)の範囲に設けられていることを特徴とする、特許請
   求の範囲第１項に記載の折りたたみ装置。
8. 【請求項８】表紙(7)に付属するベルト案内装置(10)の
   範囲に、なるべく光により作用して表紙の位置を検出す
   る検出装置(26)が設けられ、表紙(7)に付属するベルト
   案内装置(10)の前に設けられる横裁ち装置(14)および
   （または）この横裁ち装置(14)へ入る巻取り紙(16)およ
   び（または）複数部分からなるベルト案内装置(10)の後
   の部分(10a)が、検出装置(26)により制御可能であるこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の折りた
   たみ装置。
9. 【請求項９】表紙(7)に付属するベルト案内装置(10)が
   少なくとも順次に続く２つの部分(10a,10b)からなり、
   搬送方向においてそれぞれ前にある部分(10b)がそれぞ
   れ後に設けられる部分(10a)より速く駆動可能であるこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載の折りた
   たみ装置。
10. 【請求項１０】ベルト案内装置(10)の順次に続く部分(1
    0a,10b)がそれぞれ少なくともベルトの幅だけ側方へ互
    いにずれたベルトをもち、その互いに近い方の端部範囲
    が互いに蟻継ぎ状にはまり合っていることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第９項記載に記載の折りたたみ装
    置。
11. 【請求項１１】ベルト案内装置(10)の互いに対応する部
    分(10a,10b)が、互いに重なる範囲でほぼ一致する搬送
    面をもつていることを特徴とする、特許請求の範囲第10
    項記載に記載の折りたたみ装置。
12. 【請求項１２】ベルト案内装置部分(10a,10b)の互いに
    重なる範囲が判の大きさに応じて可変であることを特徴
    とする、特許請求の範囲第10項に記載の折りたたみ装
    置。
13. 【請求項１３】それぞれ前のベルト案内装置部分(10b)
    の内側ベルト郡(19)の後部ローラ(22)が高さ調節可能で
    あることを特徴とする、特許請求の範囲第９項ないし第
    12項のいずれか１つに記載の折りたたみ装置。
14. 【請求項１４】前のベルト案内装置部分(10b)の範囲
    に、搬送面へ周期的に入り込むストツパ(23)が設けられ
    ていることを特徴とする、特許請求の範囲第９項ないし
    第13項のいずれか１つに記載の折りたたみ装置。
15. 【請求項１５】ストツパ(23)を形成するため、順次に続
    くベルト案内装置部分(10a,10b)の重なり範囲外に軸(2
    4)が設けられ、互いに間隔をおいてそれぞれ２つのベル
    トの間に入り込むカムがこの軸(24)上に設けかれられて
    いることを特徴とする、特許請求の範囲第14項に記載の
    折りたたみ装置。
16. 【請求項１６】ストツパ(23)を形成するカムが、軸(23)
    上に設けられてベルトに対し互いに違いにされた板(25)
    の半径方向突出片として構成されていることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第15項に記載の折りたたみ装置。
17. 【請求項１７】ストツパ(23)の入り込み時点が調節可能
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第14項ないし
    第16項のいずれか１つに記載の折りたたみ装置。