JPH0599290A - 変速装置 - Google Patents

変速装置

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JPH0599290A
JPH0599290A JP3054942A JP5494291A JPH0599290A JP H0599290 A JPH0599290 A JP H0599290A JP 3054942 A JP3054942 A JP 3054942A JP 5494291 A JP5494291 A JP 5494291A JP H0599290 A JPH0599290 A JP H0599290A
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Hirobumi Miyata
博文 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト式変速装置の変速操作力を低減する。 【構成】 駆動及び従動プーリ3,8の可動シーブ6,
11背面側にそれぞれ該可動シーブ6,11を駆動する
カム機構14,23を配設し、両カム機構14,23を
互いに連動させる変速切換機構37を設ける。さらに、
伝動トルクの作用により駆動側回転軸1と駆動プーリ3
の可動シーブ6とを相対回転させて、可動シーブ6を固
定シーブ5に接近させる推力を発生させる機構50を設
け、この推力により駆動側発生推力F1 を低減して、そ
の従動側発生推力F2 との差を小さくし、操作力を低減
する。又は、従動側回転軸2と従動プーリ8の可動シー
ブ11とを相対回転させて、可動シーブ11を固定シー
ブ10から離隔させる推力F′を発生させる機構を設
け、この推力F′により従動側発生推力F2 を増大し
て、その駆動側推力F1 との差を小さくし、操作力を低
減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ベルトに対するプー
リの有効径を変えて1対の回転軸間の変速比を変化させ
るようにしたベルト式変速装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のベルト式変速装置は
伝動装置として広く採用されている。その1例として、
互いに平行に配置された1対の回転軸の各々に、回転軸
に対して回転一体にかつ摺動不能に固定された固定シー
ブと、各軸に可動シーブとの間にV字状のベルト溝を形
成するように対向配置されて回転一体にかつ摺動可能に
支持された可動シーブとからなる可変プーリを設けると
ともに、これら両可変プーリのベルト溝間にベルトを巻
き掛け、各可変プーリの可動シーブを軸方向に移動させ
て固定シーブに接離させ、両シーブ間のベルト溝に巻き
掛けられるベルトに対する有効半径を変えることによ
り、両回転軸間の変速比を可変制御するようにしたもの
は知られている。
【0003】このベルト式変速装置においては、一般的
に、一方の回転軸上の可変プーリを駆動プーリとし、そ
の可動シーブを例えば油圧やカム機構を利用した駆動機
構によって軸方向に移動させることにより、その駆動プ
ーリの有効径を変える一方、他方の回転軸上の可変プー
リは従動プーリとし、その可動シーブをスプリングのば
ね力によって固定シーブ側に付勢して、上記駆動プーリ
の有効径の変化に伴うベルトの位置変動に応じて従動プ
ーリの有効径を自動的に調整するようになされている。
【0004】しかし、このように従動プーリの可動シー
ブにスプリングによって付勢力を与える場合には種々の
問題が生じることから、本出願人は、前に、駆動及び従
動プーリの可動シーブ背面側にそれぞれ該可動シーブを
駆動するカム機構を配設し、両カム機構を互いに連動さ
せる変速切換機構を設け、ベルトの緩み側スパンを所定
の押圧力で押圧することにより、互いに同期して逆方向
に開閉する両プーリ間の開閉推力を部分的に相殺し合
い、その残りを変速操作力として、変速操作力を軽減で
きるようにしたものを提案している(特願昭62―19
4110明細書及び図面参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、車
両においてエンジンにより駆動される補機(例えば発電
用オルタネータ)の回転速度を上記の如きベルト式変速
装置で制御することが注目されている。すなわち、エン
ジンはアイドリング域から高回転域まで広い回転域で回
転するが、変速比をベルト式変速装置で無段階に切り換
えることで、上記のようなエンジンの回転変動に拘ら
ず、補機を略一定の速度で回転させることができる。こ
の場合、変速装置の変速比を制御するアクチュエータと
して、電動モータ、エンジン駆動により発生する作動油
を受ける油圧シリンダ、エンジン回転による遠心力を利
用するカム機構、吸気負圧を導入するダイアフラム装置
等があるが、通常、吸気負圧は、エンジン(ガソリンエ
ンジン)であれば必ず発生し、スロットル弁に対して敏
感に反応し、最大となるのが減速時又はアイドリング時
であり、エンジンの運転中でないと発生しないという特
性を持っていて、車両への適用が容易である等の利点が
あることから、ダイアフラム装置が採用される。
【0006】しかし、反面では、ダイアフラム装置の出
力は小さいものであり、この出力不足を補うために、ダ
イアフラム装置自体が大型にならざるを得ず、車両への
搭載性で問題がある。これらの点で、変速装置の操作力
はより小さいことが要求されるが、上記提案のもので
も、操作力の低減が十分とは言えず、さらに改良の余地
があった。
【0007】すなわち、上記提案のものについて、駆動
側及び従動側にそれぞれ発生する推力の関係を具体的に
示すと図10のようになり、変速操作力として駆動側の
荷重(駆動側発生推力)から従動側荷重(従動側発生推
力)を引いた差よりも大きな外力を与えることで、変速
操作することができる。従って、両発生推力の差を小さ
くして、駆動側発生推力が従動側発生推力よりも若干大
きい理想状態(図10のI線で示す)にすることが操作
力の大幅な低減に繋がる。しかし、実際には、変速装置
の低速状態(同L線で示す)、中速状態(同M線で示
す)及び高速状態(同H線で示す)のいずれでも常に駆
動側発生推力が従動側発生推力よりもかなり大きくなっ
ており、操作力が依然として大きいことが判る。尚、図
10のB線は駆動側発生推力と従動側発生推力とが等し
いバランス状態を示している。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記変速装置の操作力をさらに低減す
る手段を講じることで、駆動側発生推力と従動側発生推
力との関係を理想状態に近付け得るようにし、エンジン
の吸気負圧を利用するダイアフラム装置であっても、そ
れを大型化することなく、容易に変速できるようにする
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、上記提案の変速装置におい
て、駆動側及び従動側にそれぞれ発生する推力の差が変
速操作力として関与していることに着目し、駆動プーリ
の可動シーブと回転軸とを係止部材及びそれと係合する
傾斜係合溝により相対回転可能に係合させて、両者の相
対回転により新たな推力を発生させ、この推力により駆
動側発生推力を低減してその従動側発生推力との差を小
さくすることにより、操作力を低減するようにした。
【0010】具体的には、この発明では、互いに平行に
配置された1対の回転軸上にそれぞれ設けられ、各々、
回転軸に回転一体にかつ摺動不能に固定された固定シー
ブ、及び該固定シーブとの間にベルト溝を形成するよう
に、回転軸に軸方向に摺動可能に支持された可動シーブ
からなる駆動及び従動プーリと、これら駆動及び従動プ
ーリのベルト溝間に巻き掛けられたベルトとを備え、各
プーリの可動シーブを相対向する固定シーブに対し接離
させて各プーリのベルトに対する有効半径を変化させる
ことにより、両回転軸間の変速比を可変とした変速装置
が前提である。
【0011】そして、上記駆動及び従動プーリの各可動
シーブ背面側にそれぞれ配置され、各々、端部に傾斜カ
ム面を有しかつ回転軸と同心円筒状の第1カムと、端部
に上記第1カムの傾斜カム面に摺接する摺接部を有しか
つ回転軸と同心円筒状の第2カムとからなり、上記第1
及び第2カムの一方が可動シーブに軸方向に移動一体に
かつ相対回転可能に連結され、他方が回転軸の軸方向に
移動不能にかつ相対回転可能に配置され、両カムの一方
は回転軸回りに回動可能な回動カムとされる一方、他方
は固定体に連結されて回動不能な固定カムとされ、上記
回動カムの固定カムとの相対回転により可動シーブを固
定シーブに接近するように移動させる駆動及び従動側カ
ム機構を設ける。
【0012】また、上記駆動及び従動プーリの一方の可
動シーブが対向する固定シーブに接近すると他方の可動
シーブが対向する固定シーブから離れるように上記両カ
ム機構の回動カムを互いに連係して回動させて、両回転
軸間の変速比を変化させる変速切換機構を設ける。
【0013】さらに、上記駆動及び従動プーリ間に配置
され、両プーリ間に巻き掛けられるベルトの緩み側スパ
ンを該ベルトが各プーリのベルト溝に食い込むように押
圧するベルト押圧機構を設ける。
【0014】また、上記駆動側回転軸の外周又は駆動プ
ーリにおける可動シーブのボス部内周の一方に突設され
た係止部材と、他方に回転軸の軸心に対し傾斜して形成
され、上記係止部材に係合する係合溝とからなり、駆動
側回転軸に伝動トルクが働いたときに回転軸の駆動プー
リの可動シーブとの相対回転により、可動シーブを固定
シーブに接近させる推力を発生させる駆動側推力発生機
構を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項2の発明では、駆動側推力発生機構
を上記請求項1の発明の構成に代えてトルクカムで構成
する。
【0016】つまり、この発明では、駆動側推力発生機
構は、駆動側回転軸の外周又は駆動プーリにおける可動
シーブのボス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材
と、他方に一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接する
カム面を有するトルクカムとからなり、駆動側回転軸に
伝動トルクが働いたときに回転軸の駆動プーリの可動シ
ーブとの相対回転により、可動シーブを固定シーブに接
近させる推力を発生させるように構成されている。
【0017】請求項3の発明では、推力発生機構を従動
側に設けて従動側発生推力を増大させ、その駆動側発生
推力との差を低減するようにした。
【0018】すなわち、この発明では、上記請求項1の
発明の変速装置において、駆動側推力発生機構に代え、
従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
のボス部内周の一方に突設された係止部材と、他方に回
転軸の軸心に対し傾斜して形成され、上記係止部材に係
合する係合溝とからなり、従動側回転軸に伝動トルクが
働いたときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対
回転により、可動シーブを固定シーブから離隔させる推
力を発生させる従動側推力発生機構を備える。
【0019】請求項4の発明では、従動側推力発生機構
を上記請求項3の発明の構成に代えてトルクカムで構成
する。
【0020】すなわち、この発明では、請求項2の発明
の変速装置において、駆動側推力発生機構に代え、従動
側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブのボ
ス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材と、他方に
一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接するカム面を有
するトルクカムとからなり、従動側回転軸に伝動トルク
が働いたときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相
対回転により、可動シーブを固定シーブから離隔させる
推力を発生させる従動側推力発生機構を備える。
【0021】請求項5の発明では、上記請求項1の発明
に、請求項3の発明の構成の従動側推力発生機構を加え
る。
【0022】請求項6の発明では、上記請求項1の発明
に、請求項4の発明の構成の従動側推力発生機構を加え
る。
【0023】請求項7の発明では、上記請求項2の発明
に、請求項3の発明の構成の従動側推力発生機構を加え
る。
【0024】請求項8の発明では、上記請求項2の発明
に、請求項4の発明の構成の従動側推力発生機構を加え
る。
【0025】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、駆動
プーリにおける可動シーブのボス部内周に形成される係
合溝は駆動側回転軸の軸心に対し傾斜しているので、変
速装置の伝動時に駆動側回転軸に伝動トルクが働いて、
回転軸が可動シーブと相対回転すると、それに伴い、係
合溝とそれに係合する係止部材との間に、可動シーブを
固定シーブに接近させる推力が発生する。この推力は駆
動側発生推力と逆方向にそれを低減するように作用する
ので、駆動側発生推力の従動側発生推力との差が小さく
なり、このことで変速操作力を大幅に低減することがで
きる。
【0026】請求項2の発明では、駆動側回転軸に伝動
トルクが働いて、回転軸が可動シーブと相対回転する
と、それに伴い、トルクカムとそのカム面に摺接する摺
接部材との間に、可動シーブを固定シーブに接近させる
推力が発生し、よって駆動側発生推力と従動側発生推力
との差を小さくすることができる。
【0027】請求項3の発明では、従動プーリにおける
可動シーブのボス部内周に形成される係合溝は従動側回
転軸の軸心に対し傾斜しているので、変速装置の伝動時
に従動側回転軸に伝動トルクが働いて、回転軸が可動シ
ーブと相対回転すると、それに伴い、係合溝とそれに係
合する係止部材との間に、可動シーブを固定シーブから
離隔させる推力が発生する。この推力は従動側発生推力
と同じ方向にそれを増大するように作用するので、その
駆動側発生推力との差が小さくなり、変速操作力を大幅
に低減することができる。
【0028】請求項4の発明では、従動側回転軸に伝動
トルクが働いて、回転軸が可動シーブと相対回転する
と、それに伴い、トルクカムとそのカム面に摺接する摺
接部材との間に、可動シーブを固定シーブから離隔させ
る推力が発生し、よって駆動側発生推力と従動側発生推
力との差を小さくできる。
【0029】請求項5、6、7又は8の発明では、駆動
側においては、上記と同様に、駆動側回転軸に伝動トル
クが働いて回転軸が可動シーブと相対回転すると、可動
シーブを固定シーブに接近させる推力が発生して、駆動
側発生推力が低減する。また、これと同時に、従動側に
おいては、同様に、従動側回転軸に伝動トルクが働いて
回転軸が可動シーブと相対回転すると、可動シーブを固
定シーブから離隔させる推力が発生して、従動側発生推
力が増大する。これらの相乗効果により、駆動側発生推
力と従動側発生推力との差がさらに小さくなり、よって
変速操作力をより一層低減することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0031】図3及び図4は本発明の実施例1に係る変
速装置の全体構成を示し、この実施例では、車両の補機
駆動用の変速装置として使用している。両図において、
1は一方の回転軸としての駆動軸で、図外の車載エンジ
ンに駆動連結されている。2は他方の回転軸としての従
動軸で、図外の補機(例えば発電用オルタネータ)に駆
動連結されている。両軸1,2は互いに平行に配置され
ている。
【0032】上記駆動軸1には駆動プーリ3が設けられ
ている。この駆動プーリ3は、駆動軸1にキー4により
回転一体にかつ摺動不能に固定されたフランジ状の固定
シーブ5と、該固定シーブ5に対向するように駆動軸1
にボス部6aにて摺動可能に結合されたフランジ状の可
動シーブ6とからなり、これら両シーブ5,6間には断
面V字状のベルト溝7が形成されている。
【0033】一方、上記従動軸2上には従動プーリ8が
設けられている。この従動プーリ8は、上記駆動プーリ
3と同様の構成であり、従動軸2にキー9により回転一
体にかつ摺動不能に固定されたフランジ状の固定シーブ
10と、該固定シーブ10に上記駆動軸1上の駆動プー
リ3における固定シーブ5に対する可動シーブ6の対向
方向と逆方向でもって対向するように従動軸2にボス部
11aにて摺動可能にかつ回転一体にキー12により結
合されたフランジ状の可動シーブ11とからなり、両シ
ーブ10,11間にはベルト溝13が形成されている。
そして、上記駆動プーリ3のベルト溝7と従動プーリ8
のベルト溝13との間にはVベルトBが巻き掛けられて
おり、駆動及び従動プーリ3,8の各可動シーブ6,1
1をそれぞれ固定シーブ5,10に対して接離させて各
プーリ3,8のプーリ径(VベルトBに対する有効半
径)を変更する。例えば駆動プーリ3の可動シーブ6を
固定シーブ5に接近させ、かつ従動プーリ8の可動シー
ブ11を固定シーブ10から離隔させたときには、駆動
プーリ3のプーリ径を従動プーリ8よりも大きくするこ
とにより、駆動軸1の回転を従動軸2に増速して伝達す
る。一方、逆に、駆動プーリ3の可動シーブ6を固定シ
ーブ5から離隔させ、かつ従動プーリ8の可動シーブ1
1を固定シーブ10に接近させたときには、駆動プーリ
3のプーリ径を小にし、従動プーリ8のプーリ径を大き
くすることにより、駆動軸1の回転を減速して従動軸2
に伝えるようになされている。
【0034】上記駆動軸1上には、駆動プーリ3におけ
る可動シーブ6を固定シーブ5に対して接離させるため
の駆動側カム機構14が設けられている。このカム機構
14は、可動シーブ6のボス部6a上にベアリング15
を介して相対回転可能にかつ軸方向に移動一体に外嵌合
支持された第1カムとしての円筒カム16を有する。こ
のカム16はその駆動プーリ3と反対側端面に1対の傾
斜カム面16a,16aが円周方向に等角度間隔(18
0°間隔)をあけて形成され、外周には回動レバー17
が回動一体に突設されている。
【0035】また、駆動軸1の他端外周には第2カムと
しての円筒状ローラ取付台18がベアリング(図示せ
ず)を介して駆動軸1に対し相対回転可能に配置されて
いる。このローラ取付台18の外周にはその半径方向に
延びる2つのピン19,19が直径方向に対向して一体
的に取り付けられている。各ピン19のヘッド側はロー
ラ取付台18から突出していて、その突出部分に、上記
カム16の各カム面16aに当接して転動するカム用ロ
ーラ20(摺接部)が回転可能に支持されている。
【0036】さらに、図4に示すように、上記ローラ取
付台18の外周には取付フランジ21が一体に突設さ
れ、該フランジ21の先端はピン22を介して例えば車
体等の固定体(図示せず)に連結されていて、ローラ取
付台18が駆動軸1に対し軸方向に移動不能にかつ回転
不能に固定されている。
【0037】一方、従動軸2上には、従動プーリ8の可
動シーブ11を固定シーブ10に対して接離させるため
の従動側カム機構23が設けられている。この従動側カ
ム機構23は、上記駆動側カム機構14と同様の構成
で、可動シーブ11のボス部11a上にベアリング24
を介して回転可能にかつ摺動不能に外嵌合支持された第
1カムとしての円筒カム25を有し、このカム25の従
動プーリ8と反対側端面には1対の傾斜カム面25a,
25aが形成され、その外周には回動レバー26が回動
一体に取り付けられている。回動レバー26の先端には
連結部材27がボルト28,28により取り付けられ、
その連結部材27の先端は、エンジンの吸気負圧で作動
する図外のダイアフラム装置(アクチュエータ)に連結
されている。また、上記従動軸2の他端外周にはベアリ
ング(図示せず)を介してローラ取付台29(第2カ
ム)が支持され、該ローラ取付台29の外周には取付フ
ランジ30が一体に突設され、該フランジ30の先端は
図4に示す如くピン31を介して固定体に連結されてお
り、ローラ取付台29は固定体に固定されて軸方向に移
動不能にかつ回転不能とされている。このローラ取付台
29の外周にはその半径方向に延びる1対のピン32,
32が円周方向に等間隔をあけて取り付けられ、該各ピ
ン32のローラ取付台29からの突出部分には上記カム
25の各カム面25aに当接するカム用ローラ33(摺
接部)が回転可能に支持されている。
【0038】そして、上記駆動側カム機構14の回動レ
バー17先端にはリンクボール34が回動可能に支持さ
れている。該リンクボール34には直棒状のリンク35
の一端が螺合締結されている。このリンク35は従動軸
2側に延びていて、その他端は上記連結部材27にリン
クボール36を介して従動軸2と平行の回転中心をもっ
て回転可能に連結されている。上記リンクボール34,
36及びリンク35により変速切換機構37が構成され
ており、ダイアフラム装置の切換操作に応じて、変速切
換機構37で各カム機構14,23における円筒カム1
6,25を互いに連係して可動シーブ6,11のボス部
6a,11a周りに回動させ、そのカム面16a,25
a上でカム用ローラ20,33を転動させることによ
り、可動シーブ6,11を軸方向に移動させて固定シー
ブ5,10に対し互いに相反して接離させ、そのベルト
溝7,13の有効半径つまりプーリ3,8のプーリ径を
可変とし、駆動及び従動軸1,2間の変速比を変化させ
るようにしている。
【0039】また、図4に示すように、上記駆動及び従
動プーリ3,8間には、両プーリ3,8間に張られたベ
ルトBの1対のスパンB1 ,B2のうち駆動プーリ3の
駆動力が従動プーリ8に伝達されるときの緩み側スパン
2 をその背面から押圧するベルト押圧機構40が配設
され、この押圧機構40によりベルトBに張力を与える
ことでベルト推力を発生する。ベルト押圧機構40は、
図1に示すように、ボス部42aが上記駆動プーリ3に
おける固定シーブ5のボス部5a上にベアリング41,
41を介して揺動可能に支持されたアーム42と、該ア
ーム42の先端部に駆動軸1と平行に取り付けられた軸
43と、この軸43にベアリング44,44を介して回
転可能に支承されたローラ45とを備えている。そし
て、図示しないが、上記アーム42の中間部と固定体と
の間には、アーム42をローラ45がベルト緩み側スパ
ンB2 背面を押圧するように図3で反時計回り方向に回
動付勢するばねが伸装され、このばねの付勢力は、上記
ローラ45がベルトBの緩み側スパンB1 を、該緩み側
スパンB1 に発生する最大張力よりも大きい張力で押圧
するように設定されており、この張力によりベルト推力
を発生させるようにしている。
【0040】さらに、この発明の特徴として、図1に示
すように、駆動軸1に伝動トルクが働いたときに、駆動
プーリ3の可動シーブ6を固定シーブ5に接近させる推
力Fを発生させる駆動側推力発生機構50が構成されて
いる。すなわち、駆動軸1外周において、可動シーブ6
の摺動範囲には係止部材としての1対の係止ピン51,
51が駆動軸1の直径方向に対向して突設されている。
一方、可動シーブ6のボス部6a内周には上記係止ピン
51,51にそれぞれ係合する1対の係合溝52,52
が凹設され、この各係合溝52と係止ピン51,51と
の係合により可動シーブ6が駆動軸1に対し摺動可能に
かつ所定角度だけ相対回転可能に連結されている。上記
各係合溝52は、図2に示すように駆動軸1の軸心に対
し傾斜して形成されており、この係合溝52の傾斜によ
り、駆動軸1に伝動トルクが働いたときに、可動シーブ
6を駆動軸1と所定角度だけ相対回転させて、この相対
回転により可動シーブ6を固定シーブ5に接近させる推
力Fを発生させるようにしている。
【0041】尚、図1では、駆動軸1の軸心の右側を低
速状態で、また左側を高速状態でそれぞれ示している。
【0042】また、図1及び図2中、53は上記係止ピ
ン51に回転可能に支持されたローラで、係合溝52の
側面に接触して転動する。
【0043】また、上記ベルト押圧機構40のローラ4
5は、上記駆動及び従動軸1,2と平行な方向に移動す
るVベルトBの外周面に常時接触するように軸方向の長
さが長いものに形成されている。
【0044】次に、上記実施例の作動について説明す
る。
【0045】エンジンの動力を補機に伝達する駆動状態
においては、ベルト押圧機構40におけるばねの付勢力
によりアーム42が図4で反時計回り方向に付勢され、
その先端のローラ45がベルトBの緩み側スパンB1
面を押圧し、この押圧によりベルトBに張力が付与され
る。この張力は緩み側スパンB2 に発生する最大張力よ
りも大きいため、このベルト張力によりベルトBのプー
リ3,8に対するくさび効果が生じて推力が発生し、こ
の推力により駆動プーリ3から従動プーリ8にベルトB
を介して動力が伝達される。
【0046】そして、例えば、エンジンの回転を減速し
て補機に伝達する低速状態(図5(a)参照)とすると
きには、ダイアフラム装置の作動により変速切換機構3
7を切換操作して連結部材27を低速位置(Lo)に位置付
ける。この連結部材27は従動側カム機構23における
カム25外周の回動レバー26に連結されているので、
上記低速位置(Lo)への切換操作に伴い、上記カム25が
そのカム面25a上で各カム用ローラ33を転動させな
がら従動プーリ8の可動シーブ11のボス部11a周り
に一方向に回動する。これにより、上記カム面25aが
ローラ33に押されて、カム25が図3で下方向に従動
軸2上を移動し、該カム25にベアリング24を介して
移動一体の可動シーブ11が同方向に移動して固定シー
ブ10に接近する。このことにより従動プーリ8が閉じ
てそのプーリ径が増大し、このプーリ径の増大によりV
ベルトBが従動プーリ8側に引き寄せられる。
【0047】また、上記連結部材27にはリンク35及
びリンクボール34,36を介して回動レバー17が駆
動連結されているため、上記低速位置(Lo)への切換えに
伴い、上記従動プーリ8の可動シーブ11の動きに同期
して、駆動側カム機構14のカム16が駆動軸1上を上
記従動側カム機構23のカム25と同じ一方向に回動す
る。このカム16の回動によりカム用ローラ20に対す
る押圧がなくなる。このため、上記従動プーリ8側に移
動するベルトBの張力により、カム16及びそれにベア
リング15を介して連結されている可動シーブ6は固定
シーブ5から離れる方向(図3で下方向)に駆動軸1上
を移動し、この両シーブ5,6の離隔により駆動プーリ
3が開いてプーリ径が減少する。これらの結果、駆動プ
ーリ3のプーリ径が従動プーリ8よりも小さくなり、駆
動軸1の回転が減速されて従動軸2に伝達される。
【0048】また、逆に、エンジンの回転を増速して補
機に伝達する高速状態(図5(b)参照)では、ダイア
フラム装置の作動により連結部材27を高速位置(Hi)に
位置付ける。この切換えに伴い、上記駆動側カム機構1
4のカム16がそのカム面16a上でカム用ローラ20
を転動させながら駆動プーリ3における可動シーブ6の
ボス部6a周りに他方向に回動する。このカム16の回
動によりカム面16aがカム用ローラ20に押されて図
3で上方向に駆動軸1上を移動し、可動シーブ6も同方
向に移動して固定シーブ5に接近し、このことにより駆
動プーリ3が閉じてプーリ径が増大する。このプーリ径
の増大によりVベルトBが駆動プーリ3側に引き寄せら
れる。
【0049】また、上記可動シーブ6の動きに同期し
て、従動側カム機構23のカム25が該従動軸2上を上
記カム16と同じ他方向に回動し、このカム25の回動
によりカム用ローラ33に対する押圧がなくなり、ベル
トBの張力により従動プーリ8の可動シーブ11がカム
25と共に固定シーブ10から離れる方向(図3で上方
向)に従動軸2上を移動する。この両シーブ10,11
の離隔により従動プーリ8が開いてそのプーリ径が減少
する。その結果、駆動プーリ3のプーリ径が従動プーリ
8よりも大きくなり、駆動軸1の回転が増速されて従動
軸2に伝達される。
【0050】この場合、VベルトBの緩み側スパンB1
の背面をベルト押圧機構25のローラ45によって押圧
付勢することにより、該VベルトBに張力が与えられ、
この張力によりベルト推力が発生するとともに、駆動及
び従動プーリ3,8の双方における可動シーブ6,11
を変速切換機構37による機械的な駆動によって軸方向
に移動させるので、図6に示すように、駆動及び従動プ
ーリ3,8でそれぞれ発生する発生推力F1 ,F2 (F
1 >F2 )は方向が逆になり、この両発生推力F1 ,F
2 が部分的に互いに相殺し合い、残りが操作力となる。
そして、駆動プーリ3における可動シーブ6は駆動軸1
に対し係合溝52の係止ピン51との係合により結合さ
れ、可動シーブ6のボス部6a内周に形成される係合溝
52は駆動軸1の軸心に対し傾斜しているので、伝動時
に駆動軸1に伝動トルクが働いて駆動軸1が可動シーブ
6と相対回転したとき、それに伴い、係合溝52と係止
ピン51との間に可動シーブ6を固定シーブ5に接近さ
せる推力Fが発生する。この推力Fは図6に示す如く上
記駆動側発生推力F1 とは逆方向にそれを低減するよう
に作用するので、その分だけ駆動側発生推力F1 の従動
側発生推力F2 との差が小さくなり、両発生推力F1 ,
F2 の関係は図10に示す理想状態に近付く。従って、
両推力F1 ,F2 の差である変速操作力を大幅に低減で
きることになり、出力の小さいダイアフラム装置であっ
ても変速操作をスムーズに行うことができ、ダイアフラ
ム装置やその他の制御機器のコンパクト化を図ることが
できる。尚、上記実施例では、係止ピン51を駆動軸1
に、また係合溝52を可動シーブ6にそれぞれ設けた
が、逆に、係止ピン51を可動シーブ6に、また係合溝
52を駆動軸1にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0051】図7及び図8は実施例2を示し、駆動側推
力発生機構50′の構造を変えたものである。尚、図1
と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0052】この実施例では、駆動軸1の可動シーブ6
側の端部外周にはその半径方向に延びる2つのピン5
3,53が直径方向に対向して一体的に取り付けられて
いる。各ピン53のヘッド側は駆動軸1から突出してい
て、その突出部分に摺接部材としてのローラ54が回転
可能に支持されている。一方、駆動プーリ3における可
動シーブ6のボス部6aの背面側端部にはボス部6aと
同心円筒状のトルクカム55が一体的に取り付けられて
いる。このトルクカム55の背面側端部には上記ローラ
54,54をそれぞれ転動状態で摺接係合させる1対の
カム面55a,55aが直径方向に対向して切欠形成さ
れている。この各カム面55aは、図8に示すようにト
ルクカム55(駆動軸1)の軸心に対して傾斜してお
り、このトルクカム55のカム面55aとローラ54と
の係合により、上記実施例と同様に、駆動軸1に伝動ト
ルクが働いたときに駆動軸1の可動シーブ6とを相対回
転させて可動シーブ6を固定シーブ5に接近させる推力
Fを発生させるようになっている。この実施例での他の
構成は実施例1と同様である。
【0053】したがって、この実施例においては、駆動
プーリ3における可動シーブ6はトルクカム55に一体
化され、このトルクカム55のカム面55a,55aは
それぞれ駆動軸1に支持したローラ54,54に係合さ
れ、上記カム面55aはトルクカム55の軸心に対し傾
斜しているので、伝動時に駆動軸1に伝動トルクが働い
て駆動軸1が可動シーブ6と相対回転すると、トルクカ
ム55とローラ54との間に可動シーブ6を固定シーブ
5に接近させる推力Fが発生する。この推力Fは上記実
施例1と同様に、駆動側発生推力F1 とは逆方向にそれ
を低減するように作用するので、駆動側発生推力F1 の
従動側発生推力F2 との差が小さくなる。よって、両推
力F1 ,F2 の差である変速操作力を大幅に低減するこ
とができる。
【0054】尚、この実施例においても、トルクカム5
5及びローラ54を駆動軸1と可動シーブ6との間で逆
転させてもよい。
【0055】上記各実施例では、推力発生機構50を駆
動側のみに設けているが、従動側に設けることもでき
る。この推力発生機構を従動側に設けるには、上記実施
例1の係止ピン51及びそれと係合する係合溝52と同
様の構成の従動側推力発生機構、又は実施例2のトルク
カム55を有する構成と同様の従動側推力発生機構のい
ずれかを従動プーリ8の可動シーブ11と従動軸2との
間に介在させ、この従動側推力発生機構により、従動軸
2に伝動トルクが働いたときに従動軸2と従動プーリ8
の可動シーブ11との相対回転により、該可動シーブ1
1を固定シーブ10から離隔させる推力F′を発生させ
るようにすればよい。
【0056】こうして従動側推力発生機構を設けること
により、変速装置の伝動時に従動軸2に伝動トルクが働
いて、従動軸2が可動シーブ11と相対回転すると、係
合溝とそれに係合する係止ピンとの間、又はトルクカム
とローラとの間に、可動シーブ11を固定シーブ10か
ら離隔させる推力F′が発生する。この推力F′は、上
記実施例1,2の如く駆動側発生推力F1 と逆方向にそ
れを低減するように作用するのではなく、図9に示すよ
うに従動側発生推力F2 と同方向にそれを増大するよう
に作用する。従って、このときでも駆動側及び従動側の
発生推力F1 ,F2 間の差は小さくなり、変速操作力を
大幅に低減することができる。
【0057】さらには、推力発生機構を駆動側及び従動
側の双方に設けてもよい。この場合、上記実施例1又は
2の構成に、上記説明した従動側推力発生機構を組み合
わせることとなる。この組合せは下記の表1の〜に
示すように4通りあり、スペースや製造コスト等に応じ
て適宜選択すればよい。
【0058】
【表1】
【0059】このように駆動側及び従動側にそれぞれ推
力発生機構を設けると、相乗効果が得られる。つまり、
駆動側においては、駆動軸1の駆動プーリ3の可動シー
ブ6との相対回転により該可動シーブ6を固定シーブ5
に接近させる推力Fが発生し、駆動側発生推力F1 が低
減する。これと同時に、従動側においては、従動軸2の
従動プーリ8の可動シーブ11との相対回転によって可
動シーブ11を固定シーブ10から離隔させる推力F′
が発生して従動側発生推力F2 が増大することとなり、
これらの相乗的な作用により駆動側発生推力F1 と従動
側発生推力F2との差をさらに小さくして、変速操作力
をより一層低減できる利点がある。
【0060】尚、上記実施例では、車両の補機を変速駆
動する変速装置に適用した場合であるが、本発明は、そ
れ以外に例えば農業機械やその他の機械における変速装
置に適用することができるのは勿論のことである。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2の
発明では、ベルト式変速装置の駆動側に推力発生機構を
設け、この推力発生機構により、伝動時に駆動側回転軸
に伝動トルクが働いて回転軸が駆動プーリの可動シーブ
と相対回転すると、可動シーブを固定シーブに接近させ
る推力を発生させて、駆動側発生推力を低減させるよう
にした。また、請求項3又は4の発明では、従動側に推
力発生機構を設け、伝動時に従動側回転軸に伝動トルク
が働いて回転軸が従動プーリの可動シーブと相対回転す
ると、可動シーブを固定シーブから離隔させる推力を発
生させて、駆動側発生推力を低減するようにした。さら
に、請求項5、6、7又は8の発明では、駆動側におい
て、上記と同様に駆動プーリの可動シーブを固定シーブ
に接近させる推力を発生させて、駆動側発生推力を低減
する一方、従動側においては、従動プーリの可動シーブ
を固定シーブから離隔させる推力を発生して、従動側発
生推力を増大させるようにした。従って、これらの発明
によると、駆動側発生推力と従動側発生推力との差を小
さくでき、変速操作力を大幅に低減することができ、車
両の補機を変速装置で変速しながらエンジンで駆動する
場合に、その変速をエンジンの吸気負圧を利用した出力
の小さいダイアフラム装置で制御することができ、実用
性の高い効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において駆動プーリ及びその周辺の構
造を示す拡大断面図である。
【図2】ピンと係合溝との関係を示す平面図である。
【図3】変速装置の全体構成を示す断面図である。
【図4】変速装置の全体構成を示す正面図である。
【図5】変速装置の低速状態及び高速状態を模式的に示
す説明図である。
【図6】発生推力と駆動側発生機構により発生した推力
との関係を示す図である。
【図7】実施例2を示す図1相当図である。
【図8】トルクカムの展開図である。
【図9】発生推力と従動側発生機構により発生した推力
との関係を示す図である。
【図10】駆動側及び従動側発生推力の関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
1…駆動軸(回転軸) 2…従動軸(回転軸) 3…駆動プーリ 5…固定シーブ 6…可動シーブ 6a…ボス部 7…ベルト溝 8…従動プーリ 10…固定シーブ 11…可動シーブ 11a…ボス部 13…ベルト溝 14…駆動側カム機構 16…円筒カム(第1カム) 16a…カム面 18…ローラ取付台(第2カム) 20…ローラ(摺接部) 23…従動側カム機構 25…円筒カム(第1カム) 25a…カム面 29…ローラ取付台(第2カム) 33…ローラ(摺接部) 37…変速切換機構 40…ベルト押圧機構 50,50′…駆動側推力発生機構 51…係止ピン(係止部材) 52…係合溝 54…ローラ(摺接部材) 55…トルクカム 55a…カム面 B…ベルト B1 …緩み側スパン F,F′…推力発生機構により発生した推力 F1 …駆動側発生推力 F2 …従動側発生推力

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された1対の回転軸上
    にそれぞれ設けられ、各々、回転軸に回転一体にかつ摺
    動不能に固定された固定シーブと、該固定シーブとの間
    にベルト溝を形成するように、回転軸に軸方向に摺動可
    能に支持された可動シーブとからなる駆動及び従動プー
    リと、 上記駆動及び従動プーリのベルト溝間に巻き掛けられた
    ベルトとを備え、 上記各プーリの可動シーブを相対向する固定シーブに対
    し接離させて各プーリのベルトに対する有効半径を変化
    させることにより、両回転軸間の変速比を可変とした変
    速装置において、 上記駆動及び従動プーリの各可動シーブ背面側にそれぞ
    れ配置され、各々、端部に傾斜カム面を有しかつ回転軸
    と同心円筒状の第1カムと、端部に上記第1カムの傾斜
    カム面に摺接する摺接部を有しかつ回転軸と同心円筒状
    の第2カムとからなり、上記第1及び第2カムの一方が
    可動シーブに軸方向に移動一体にかつ相対回転可能に連
    結され、他方が回転軸の軸方向に移動不能にかつ相対回
    転可能に配置され、両カムの一方は回転軸回りに回動可
    能な回動カムとされる一方、他方は固定体に連結されて
    回動不能な固定カムとされ、上記回動カムの固定カムと
    の相対回転により可動シーブを固定シーブに接近するよ
    うに移動させる駆動及び従動側カム機構と、 上記駆動及び従動プーリの一方の可動シーブが対向する
    固定シーブに接近すると他方の可動シーブが対向する固
    定シーブから離れるように上記両カム機構の回動カムを
    互いに連係して回動させて、両回転軸間の変速比を変化
    させる変速切換機構と、 上記駆動及び従動プーリ間に配置され、両プーリ間に巻
    き掛けられるベルトの緩み側スパンを該ベルトが各プー
    リのベルト溝に食い込むように押圧するベルト押圧機構
    と、 上記駆動側回転軸の外周又は駆動プーリにおける可動シ
    ーブのボス部内周の一方に突設された係止部材と、他方
    に回転軸の軸心に対し傾斜して形成され、上記係止部材
    に係合する係合溝とからなり、回転軸に伝動トルクが働
    いたときに回転軸の駆動プーリの可動シーブとの相対回
    転により、可動シーブを固定シーブに接近させる推力を
    発生させる駆動側推力発生機構とを設けたことを特徴と
    する変速装置。
  2. 【請求項2】 互いに平行に配置された1対の回転軸上
    にそれぞれ設けられ、各々、回転軸に回転一体にかつ摺
    動不能に固定された固定シーブと、該固定シーブとの間
    にベルト溝を形成するように、回転軸に軸方向に摺動可
    能に可動シーブとからなる駆動及び従動プーリと、 上記駆動及び従動プーリのベルト溝間に巻き掛けられた
    ベルトとを備え、 上記各プーリの可動シーブを相対向する固定シーブに対
    し接離させて各プーリのベルトに対する有効半径を変化
    させることにより、両回転軸間の変速比を可変とした変
    速装置において、 上記駆動及び従動プーリの各可動シーブ背面側にそれぞ
    れ配置され、各々、端部に傾斜カム面を有しかつ回転軸
    と同心円筒状の第1カムと、端部に上記第1カムの傾斜
    カム面に摺接する摺接部を有しかつ回転軸と同心円筒状
    の第2カムとからなり、上記第1及び第2カムの一方が
    可動シーブに軸方向に移動一体にかつ相対回転可能に連
    結され、他方が回転軸の軸方向に移動不能にかつ相対回
    転可能に配置され、両カムの一方は回転軸回りに回動可
    能な回動カムとされる一方、他方は固定体に連結されて
    回動不能な固定カムとされ、上記回動カムの固定カムと
    の相対回転により可動シーブを固定シーブに接近するよ
    うに移動させる駆動及び従動側カム機構と、 上記駆動及び従動プーリの一方の可動シーブが対向する
    固定シーブに接近すると他方の可動シーブが対向する固
    定シーブから離れるように上記両カム機構の回動カムを
    互いに連係して回動させて、両回転軸間の変速比を変化
    させる変速切換機構と、 上記駆動及び従動プーリ間に配置され、両プーリ間に巻
    き掛けられるベルトの緩み側スパンを該ベルトが各プー
    リのベルト溝に食い込むように押圧するベルト押圧機構
    と、 上記駆動側回転軸の外周又は駆動プーリにおける可動シ
    ーブのボス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材
    と、他方に一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接する
    カム面を有するトルクカムとからなり、回転軸に伝動ト
    ルクが働いたときに回転軸の駆動プーリの可動シーブと
    の相対回転により、可動シーブを固定シーブに接近させ
    る推力を発生させる駆動側推力発生機構とを設けたこと
    を特徴とする変速装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の変速装置において、駆動
    側推力発生機構に代え、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部内周の一方に突設された係止部材と、他方に回
    転軸の軸心に対し傾斜して形成され、上記係止部材に係
    合する係合溝とからなり、回転軸に伝動トルクが働いた
    ときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対回転に
    より、可動シーブを固定シーブから離隔させる推力を発
    生させる従動側推力発生機構を備えたことを特徴とする
    変速装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の変速装置において、駆動
    側推力発生機構に代え、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材と、他
    方に一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接するカム面
    を有するトルクカムとからなり、回転軸に伝動トルクが
    働いたときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対
    回転により、可動シーブを固定シーブから離隔させる推
    力を発生させる従動側推力発生機構を備えたことを特徴
    とする変速装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の変速装置において、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部内周の一方に突設された係止部材と、他方に回
    転軸の軸心に対し傾斜して形成され、上記係止部材に係
    合する係合溝とからなり、回転軸に伝動トルクが働いた
    ときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対回転に
    より、可動シーブを固定シーブから離隔させる推力を発
    生させる従動側推力発生機構を加えたことを特徴とする
    変速装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の変速装置において、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材と、他
    方に一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接するカム面
    を有するトルクカムとからなり、回転軸に伝動トルクが
    働いたときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対
    回転により、可動シーブを固定シーブから離隔させる推
    力を発生させる従動側推力発生機構を加えたことを特徴
    とする変速装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の変速装置において、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部内周の一方に突設された係止部材と、他方に回
    転軸の軸心に対し傾斜して形成され、上記係止部材に係
    合する係合溝とからなり、回転軸に伝動トルクが働いた
    ときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対回転に
    より、可動シーブを固定シーブから離隔させる推力を発
    生させる従動側推力発生機構を加えたことを特徴とする
    変速装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の変速装置において、 従動側回転軸の外周又は従動プーリにおける可動シーブ
    のボス部の一方に回転一体に設けられた摺接部材と、他
    方に一体的に設けられ、上記摺接部材に摺接するカム面
    を有するトルクカムとからなり、回転軸に伝動トルクが
    働いたときに回転軸の従動プーリの可動シーブとの相対
    回転により、可動シーブを固定シーブから離隔させる推
    力を発生させる従動側推力発生機構を加えたことを特徴
    とする変速装置。
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