JPH0598661A - オフセツトブーム式建設機械 - Google Patents

オフセツトブーム式建設機械

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JPH0598661A
JPH0598661A JP26374491A JP26374491A JPH0598661A JP H0598661 A JPH0598661 A JP H0598661A JP 26374491 A JP26374491 A JP 26374491A JP 26374491 A JP26374491 A JP 26374491A JP H0598661 A JPH0598661 A JP H0598661A
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Manabu Ogasawara
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オフセットブーム式建設機械において、オフセ
ットブームを運転室側に偏心できかつ作業用アタッチメ
ントが運転室に干渉するのを防止する。 【構成】シリンダステー5の先端部の底面に、フロント
作業装置30の安全装置として、ストッパプレート13
をピン15とピン16とによりアッパーブーム4と共に
回転可能に取付け、ストッパプレート13の先端突部1
3aに、ピン13bによりローラ状の転動体13cを回
転可能に取付ける。この転動体13cとアーム6の腹部
6cまたは側部6dとの当接により、バケット7と運転
室との干渉を生じる危険のある範囲内にあるときの動作
を制限し、かつ滑らかな動作を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオフセットブーム式建設
機械に係わり、特に、横方向に偏心可能なオフセットブ
ームを備え、側溝掘り等の作業を行うのに適したオフセ
ットブーム式建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセットブーム式建設機械は、例えば
実開昭57−174562号公報に記載のように、建設
機械本体上に上下方向に揺動可能に取付けられたロアブ
ームの先端にアッパーブームを横方向に揺動可能に取付
け、アッパーブームの先端にシリンダステーを横方向に
揺動可能に取付けてなり、アッパーブームの横方向の揺
動により偏心可能なオフセットブームを有し、このオフ
セットブームにシリンダステーを介してアームが上下方
向に揺動可能に取付けられ、アームの先端にバケット等
の作業用アタッチメントが取付けられている。また、建
設機械本体のロアブームの横には運転室が設置されてい
る。
【0003】このオフセットブーム式建設機械において
は、オフセットブームを運転室の側に偏心させた状態で
アームを巻込んだとき、またはアームを最大に巻込んだ
状態でオフセットブームを運転室の側に偏心させると
き、バケットが運転室に干渉する危険性がある。このた
め、バケットと運転室の干渉を防止するための安全装置
が設けられている。
【0004】従来の安全装置は、図8および図9に示す
ように、一端に長穴14aを有し、他端には通常のピン
穴を有する長板状のストッパ14を、オフセットシリン
ダ(図示せず)の両端の連結ピン9a,9bを用いてオ
フセットシリンダに沿って取付けた構造になっている。
オフセットシリンダの伸縮によってアッパーブーム4は
横方向に揺動し、同時に連結ピン9aは長穴14aに沿
って移動する。ここで、ストッパ14と長穴14aの寸
法は、図8に示すように、アッパーブーム4が運転室側
に一定角度以上近づくのを阻止するようになっており、
これによりバケットが運転室に干渉する危険範囲内に入
るのを防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、ストッパ14の拘束でアッパーブーム4の横
方向の揺動を阻止する構造なので、アッパーブーム4を
運転室のある側には全く揺動させることができず、オフ
セットブームを運転室側に偏心させて作業をしたい場合
にはストッパ14を取り外して行うことになっている。
したがって、ストッパ14を取り外した場合には安全装
置がなくなるので、安全装置の用をなさず、作業が極め
て危険となる。
【0006】本発明の目的は、オフセットブームを運転
室側に偏心できかつ作業用アタッチメントが運転室に干
渉するのを防止できるオフセットブーム式建設機械を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、オフセットブーム式建設機械において、
オフセットブームの偏心位置が、アームを最大限巻込ん
だときに作業用アタッチメントが運転室に干渉する範囲
内にあるときには、その干渉を起こす前にアームの腹部
に当たり、アームのそれ以上の巻込みを制限するストッ
パ手段を備え、このストッパ手段を、アッパーブームに
連係して動くよう取付けられたストッパプレートと、こ
のストッパプレート及び前記アームの腹部の一方に設け
られ、アームの巻込み制限状態での両者の横方向の相対
移動により転動可能な第1の転動手段とを有する構成と
したものである。
【0008】また、好ましくは、上記ストッパ手段は、
アームの巻込み位置が、アッパーブームを運転席方向に
横方向に揺動させたときに作業用アタッチメントが運転
室に干渉する範囲内にあるときには、その干渉を起こす
前にアームの側部に当たり、アッパーブームのそれ以上
の運転室方向の揺動を制限する構成とされ、かつストッ
パ手段は、上記ストッパプレート及び前記アームの側部
の一方に設けられ、アッパーブームの揺動制限状態での
両者の前後方向の相対移動により転動可能な第2の転動
手段をさらに有する構成となっている。
【0009】
【作用】以上のように構成した本発明においては、上記
ストッパ手段を設けることにより、オフセットブームの
偏心位置が、アームを最大限巻込んだときに作業用アタ
ッチメントが運転室に干渉する範囲内にあるときには、
その干渉を起こす前にそのストッパ手段がアームに当た
り、それ以上のアームの巻込みを制限するので、オフセ
ットブームを運転室のある側へ偏心させかつアームの巻
込みにより作業用アタッチメントが運転室に当たるのが
防止される。
【0010】また、アームの巻込み位置が、アッパーブ
ームを運転席方向に横方向に揺動させたときに作業用ア
タッチメントが運転室に干渉する範囲内にあるときに
は、その干渉を起こす前にストッパ手段がアームの側部
に当たり、アッパーブームのそれ以上の運転室方向の揺
動を制限するので、アームを最大限巻込んでもアッパー
ブームの横方向の揺動により作業用アタッチメントが運
転室に当たるのが防止される。
【0011】また、上記ストッパ手段をストッパプレー
トのみで構成し、このストッパプレートをアームの腹部
に直接当たる構成とした場合は、ストッパプレートとア
ームの腹部が当たった状態で、特にアームを手前側に駆
動しながらアッパーブームを横方向に揺動させると、ス
トッパプレートとアームの腹部の当接部が異常に摩耗し
たり、削り取られたりし、寿命が短くなり、また動作が
滑らかでなくなるという問題がある。同様に、ストッパ
プレートをアームの側部に直接当たる構成とした場合
は、ストッパプレートとアームの側部が当たった状態
で、特にアッパーブームを運転室側に駆動しながらアー
ムを前後方向に揺動させると、ストッパプレートとアー
ムの側部の当接部が異常に摩耗したり、削り取られたり
し、寿命が短くなり、また動作が滑らかでなくなるとい
う問題がある。そして、特にストッパプレートのアーム
の腹部が当たる部分とアームの側部が当たる部分との境
界部とアームの腹部と側部の境界部とが当たった状態で
当接部の相対移動が生じると、上記の不具合が顕著とな
る。
【0012】上記ストッパ手段において、ストッパプレ
ート及びアームの腹部の一方に第1の転動手段を設ける
ことにより、第1の転動手段がアームの腹部又はストッ
パプレートに当たった状態でアッパーブームを横方向に
揺動させると、第1の転動手段はアームの腹部又はスト
ッパプレートに沿って転動するから、当接部の摩擦は微
小で、摩耗も極めて少なく、当接部が削り取られること
はなく、寿命が長くなり、また動作も滑らかになる。
【0013】また、ストッパプレート及びアームの側部
の一方に第2の転動手段を設けることにより、第2の転
動手段がアームの側部又はストッパプレートに当たった
状態でアームを前後方向に揺動させると、第2の転動手
段はアームの側部又はストッパプレートに沿って転動す
るから、当接部の摩擦は微小で、摩耗も極めて少なく、
当接部が削り取られることはなく、寿命が長くなり、ま
た動作も滑らかになる。
【0014】さらに、ストッパ手段とアームの腹部と側
部の境界部との相対移動に際して、上記第1の転動手段
または第2の転動手段が例えばアームの腹部と側部との
境界部の角部を転動しながら乗り越えるため、角部の摩
耗が少なく、動作が滑らかとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4により
説明する。図2〜図4において、1は建設機械の本体で
あり、前端中央部にフロント作業装置30を取付け、そ
の横に運転室2を設置してある。フロント作業装置30
は、ロアブーム3、アッパーブーム4およびシリンダス
テー5を備えたオフセットブーム31と、アーム6およ
びバケット7とで構成されている。ロアブーム3は基端
部を本体1の前端に横方向のピンで上下方向に揺動可能
に取付けられ、ブームシリンダ8で上下方向に揺動され
る。アッパーブーム4は基端をロアブーム3の先端に縦
方向のピンで横方向に揺動可能に取付けられ、オフセッ
トシリンダ9で横方向に揺動される。アッパーブーム4
のこの横方向の揺動によりオフセットブーム31は横方
向に偏心する。
【0016】ブームシリンダ8は両端が本体1の前端中
央部とロアブーム3の先端部底面に枢着されている。オ
フセットシリンダ9は両端がロアブーム3の先端側面の
ブラケット3aとアッパーブーム4の中央部側面のブラ
ケット4aに枢着されている。
【0017】シリンダステー5は後部が上下の二股形状
をなし、縦方向のピン15(図1参照)でアッパーブー
ム4の先端に横方向に揺動可能に取付けられ、先端部は
左右2枚の側板により二股形状をなし、先端上部から凹
形断面の尾部が後方に伸びている。また、シリンダステ
ー5は図4に示すようにロッド12によりロアブーム3
と連結されている。ロッド12は両端がロアブーム3の
先端部側面のブラケット3bとシリンダステー5の先端
部側面のブラケット5aに枢着され、ロアブーム3、ア
ッパーブーム4、シリンダステー5と共に平行リンク機
構を形成している。この平行リンク機構により、オフセ
ットシリンダ9の伸縮によってアッパーブーム4が横方
向に揺動するときに、シリンダステー5がロアブーム3
と平行を保ちながら横方向に移動する。
【0018】アーム6は基端部をシリンダステー5の二
股形状の先端部に横方向のピンで上下方向に揺動可能に
取付けられ、アームシリンダ10で上下方向に揺動され
る。アームシリンダ10は両端がシリンダステー5の凹
形断面の尾部後端とアーム6の後端のブラケット6aに
枢着されている。バケット7は箱型構造で土砂の掘削、
積み込みを行う作業用アタッチメントであり、アーム6
の先端に横方向のピンで上下方向に揺動可能に取付けら
れ、バケットシリンダ11で上下方向に揺動される。バ
ケットシリンダ11の両端はアーム背中の後端のブラケ
ット6bとアーム先端部およびバケット7に設けたリン
ク機構7aに枢着されている。
【0019】そして、シリンダステー5の先端部の底面
には、フロント作業装置30の安全装置としてストッパ
プレート13が上記ピン15とピン16とによりアッパ
ーブーム4と共に回転可能に取り付けられている。スト
ッパプレート13には、図1に示すように、アッパーブ
ーム4に対して偏心した形状の突部13aが形成され、
この突部13aの先端にピン13bによりローラ状の転
動体13cが回転可能に取付けられている。
【0020】ストッパプレート13の突部13aと転動
体13cは、アッパーブーム4の振れ角、すなわちオフ
セットブーム31の偏心位置が、アーム6を最大限巻込
んだときに図4に符号7Aで示すようにバケット7と運
転室2との干渉を生じる危険のある範囲内にあるときに
は、図1(A)および図2に示すように、その干渉を起
こす前にA方向に巻込まれるアーム6の腹部6cが転動
体13cに当たり、アーム6のそれ以上の巻込みを機械
的に制限するストッパ手段として機能する。また、突部
13aと転動体13cは、アッパーブーム4の振れ角
が、アーム6を最大限巻込んでもバケット7と運転室2
との干渉が起きない範囲内にあるときには、図1(B)
および図3に示すようにその最大巻込み角に至るまでア
ーム6に当たらず、アーム6を最大限巻込める形状およ
び寸法になっている。なお、図1(A)および図2にお
いて、LA はアーム6の巻込みが制限されたときのピン
15とアーム6の腹部6cとの間の距離であり、図2
(B)および図3において、LB はアーム6を最大限巻
込んだときのピン15とアーム6の腹部6cとの間の距
離である。
【0021】また、ストッパプレート13の突部13a
と転動体13cは、アッパーブーム4の振れ角が上記の
バケット7と運転室2との干渉が起きない範囲内にある
状態からアーム6を巻込み、その巻込み角、すなわちア
ーム6の巻込み位置が、アッパーブーム4を運転席方向
に横方向に揺動させたときに図4に符号7Bで示すよう
にバケット7と運転室2との干渉を生じる危険のある範
囲内にあるときには、図1(B)および図3に示すよう
に、その干渉を起こす前に転動体13cがアーム6の側
部6dに当たり、アッパーブーム4のそれ以上の揺動を
機械的に制限するストッパ手段として機能し、かつアー
ム6の巻込み角が、アッパーブーム4を運転席方向に横
方向に揺動させてもバケット7と運転室2との干渉が起
きない範囲内にあるときには、アッパーブーム4と共に
B方向に揺動される転動体13cがアーム6に当たら
ず、その横方向の揺動を制限しない形状および寸法にな
っている。
【0022】以上のように構成した本実施例において
は、建設機械の旋回半径を極力小さくしようとして、ロ
アブーム3を最大限持ち上げ、アーム6を最大限手前に
巻込んでフロント作業装置30の最小旋回半径を得よう
とするとき、オフセットブーム31の偏心位置、すなわ
ち、アッパーブーム4の振れ角がバケット7の左右全幅
にわたり運転室2を避ける範囲内にあり、バケット7と
運転室2との干渉が生じる危険がないときには、図1
(B)および図3に示すようにアーム6を最大限巻込め
るので、従来通りの最小半径が得られる。一方、アッパ
ーブーム4の振れ角が図4に符号7Aで示すようにバケ
ット7の幅の一部または全部と運転室2とが重なり合
い、バケット7と運転室との干渉を生じる危険のある範
囲内にあるときには、この状態からアーム6を巻込む
と、図1(A)および図2に示すように、アーム6の腹
部6cがストッパ手段の転動体13cに当たり、アーム
6のそれ以上の巻込みを機械的に制限するので、バケッ
ト7が運転室2の頂部に当たるのが防止される。
【0023】また、図4に符号7Bに示すように、アー
ム6を大きく巻込んでバケット7が運転室2の横にある
状態からアッパーブーム4を運転室2の方向に揺動させ
ると、図1(B)および図3に示すように、ストッパ手
段の転動体13cがアーム6の側部6dに当たり、アッ
パーブーム4のそれ以上の揺動を機械的に制限するの
で、バケット7が運転室2の側面に当たるのが防止され
る。
【0024】したがって、本実施例によれば、アッパー
ブーム4を運転室のある側に揺動でき、広い作業範囲を
確保できると共に、バケット7が運転室2と干渉する危
険のある範囲内にあるときには、バケット7が運転室に
当たるのを防止することができ、安全性が確保される。
【0025】また、本出願人により先に出願された特願
平2−333601号に記載のように、第1のストッパ
手段をカム形状をしたストッパプレートのみで構成し、
このストッパプレートをアーム6の腹部6cに直接当た
る構成とした場合は、ストッパプレートとアーム6の腹
部6cが当たった状態で、特にアーム6を手前側に駆動
しながらアッパーブーム4を横方向に揺動させると、ス
トッパプレートとアームの腹部の当接部が異常に摩耗し
たり、削り取られたりし、寿命が短くなり、また動作が
滑らかでなくなるという問題がある。同様に、第2のス
トッパ手段をストッパプレートのみで構成し、このスト
ッパプレートをアーム6の側部6dに直接当たる構成と
した場合は、ストッパプレートとアーム6の側部6dが
当たった状態で、特にアッパーブームを運転室2側に駆
動しながらアーム6を前後方向に揺動させると、ストッ
パプレートとアーム6の側部の当接部が異常に摩耗した
り、削り取られたりし、寿命が短くなり、また動作が滑
らかでなくなるという問題がある。そして、特にストッ
パプレートのアームの腹部が当たる部分とアームの側部
が当たる部分との境界部とアームの腹部6cと側部6d
の境界部とが当たった状態で当接部の相対移動が生じる
と、上記の不具合が顕著となる。
【0026】本実施例においては、上記のようにストッ
パプレート13の突部13aの先端に転動体13cが設
けられている。したがって、図1(A)に示すように、
ストッパ手段の転動体13cがアーム6の腹部6cに当
たった状態でアッパーブーム4を横方向に揺動させる
と、転動体13cはアーム6の腹部6cに沿って転動す
るから、当接部の摩擦は微小で、摩耗も極めて少なく、
当接部が削り取られることはなく、寿命が長くなり、ま
た動作も滑らかになる。
【0027】また、図1(B)に示すように、ストッパ
手段の転動体13cがアーム6の側部6dに当たった状
態でアーム6を前後方向に揺動させると、転動体13c
はアーム6の側部6dに沿って転動するから、当接部の
摩擦は微小で、摩耗も極めて少なく、当接部が削り取ら
れることはなく、寿命が長くなり、また動作も滑らかに
なる。
【0028】そして、特にストッパ手段の転動体13c
とアーム6との当接部がアームの腹部6cから側部6d
に移行する動作をした場合、または逆にストッパ手段の
転動体13cとアーム6との当接部がアームの側部6d
から腹部6cに移行する動作をした場合、アームの腹部
6cと側部6dとの境界部の角部を転動体13cが転動
しながら乗り越えるため、角部の摩耗が少なく、動作が
滑らかとなる。
【0029】本発明の他の実施例を図5および図6によ
り説明する。これら実施例はアームの角部を面取りで落
としておくか、曲面で滑らかな形状にしたものである。
即ち、図5において、アーム6の腹部6cと側部6dと
の境界部に面取り部6eが形成されている。また、図6
において、アーム6の腹部6cと側部6dとの境界部に
曲面部6fが形成されている。これらの実施例によれ
ば、転動体13cがアーム6の腹部6cと側部6dの境
界部を乗り越えるときの動作がさらに滑らかになる。
【0030】以上の実施例では、転動手段として1個の
転動体を用いたが、転動体は複数個でも良く、また転動
体の形状はローラ状に限らず、球状、針状、円錘状等転
動する形状であれば他の形状であっても良い。また、上
記実施例では、転動体はストッパプレート13の側に取
り付けたが、アーム6の側に設けても良い。これらの点
に関する他の実施例を図7に示す。この実施例は、アー
ム6の腹部から側部にかけて当て金17cを取り付け、
この当て金17cのアーム6の腹部部分に第1の転動手
段として球状または針状の転動体17aを複数個埋込
み、当て金71cのアーム6の側部部分に第2の転動手
段として球状または針状の転動体17aを複数個埋め込
んだものである。本実施例によっても上記実施例と同様
の効果が得られる。
【0031】なお、以上の実施例では、ストッパプレー
トはシリンダステー5の先端部にピン15,16により
アッパーブーム4と共に回転するように取付けたが、ス
トッパプレートはアッパーブーム4の揺動に連係して動
けばよいので、アッパーブーム4の先端部に溶接または
ねじ止めで止めるなど、他の方法で取付けてもよい。
【0032】また、バケット7が運転室2に干渉する危
険のある範囲の設定は若干の余裕を持たせて設定しても
よい。
【0033】また、以上の実施例では、アーム6を巻き
込むときにバケット7と運転室2との干渉を起こさない
範囲では、アーム6が最大巻込み角に至るまでストッパ
手段としての転動体がアーム6に当たらず、その巻込み
を制限しないように設定したが、バケット7と運転室以
外の部材との干渉、例えばバケット7と履体との干渉を
考慮し、上記範囲でもさらに特定の範囲でアーム6が最
大角度まで巻込まないようその巻込みを制限してもよ
い。
【0034】さらに、以上はバケット付のフロント作業
装置で説明したが、バケットの代わりに他の作業用アタ
ッチメントを備えるものであっても、本発明は同様に適
用できる。
【0035】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、アッパーブームを運転室のある
側に揺動でき、広い作業範囲を確保できると共に、作業
用アタッチメントが運転室と干渉する危険のある範囲内
にあるときには、作業用アタッチメントが運転室に当た
るのを防止することができ、作業の安全性を確保するこ
とができる。
【0036】(2)ストッパ手段とアームの当接部の摩
耗が小さくなり、寿命が長くなる。特にアームの腹部と
側部の境界部(角部)およびストッパの角部の摩耗が小
さくなる。
【0037】(3)アームの腹部とストッパ手段が当接
した状態でアッパーブームを横方向に揺動させた場合の
動作が滑らかになる。
【0038】(4)アームの側部とストッパ手段が当接
した状態でアームを前後方向に揺動させた場合の動作が
滑らかになる。
【0039】(5)上記(3)および(4)で特にアー
ムの腹部と側部の境界部(角部)をストッパ手段の当接
部が乗り越えるときの動作が滑らかになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるオフセットブーム式建
設機械の要部を示す図である。
【図2】図1に示す建設機械の側面図である。
【図3】図1に示す建設機械の側面図である。
【図4】同建設機械の平面図である。
【図5】本発明の他の実施例によるオフセットブーム式
建設機械の要部を示す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例によるオフセットブ
ーム式建設機械の要部を示す図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例によるオフセットブ
ーム式建設機械の要部を示す図である。
【図8】従来のオフセットブーム式建設機械の安全装置
部分をブーム下方向から見た図である。
【図9】図8に示す従来の安全装置の動作状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 本体 2 運転室 3 ロアブーム 4 アッパーブーム 5 シリンダステー 6 アーム 6c 腹部 6d 側部 7 バケット(作業用アタッチメント) 13 ストッパプレート 13c 転動体 30 フロント作業装置 31 オフセットブーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の本体上に上下方向に揺動可能
    に取付けられたロアブーム、前記ロアブームの先端に横
    方向に揺動可能に取付けられたアッパーブームおよび前
    記アッパーブームの先端に横方向に揺動可能に取付けら
    れたシリンダステーを有し、前記アッパーブームの横方
    向の揺動により偏心可能なオフセットブームと、前記シ
    リンダステーに上下方向に揺動可能に取付けられたアー
    ムと、前記アームの先端に取付けられた作業用アタッチ
    メントとを備えたフロント作業装置を備え、かつ前記本
    体上に運転室を備えたオフセットブーム式建設機械にお
    いて、 前記オフセットブームの偏心位置が、前記アームを最大
    限巻込んだときに前記作業用アタッチメントが運転室に
    干渉する範囲内にあるときには、その干渉を起こす前に
    前記アームの腹部に当たり、アームのそれ以上の巻込み
    を制限するストッパ手段を備え、前記ストッパ手段は、
    前記アッパーブームに連係して動くよう取付けられたス
    トッパプレートと、前記ストッパプレート及び前記アー
    ムの腹部の一方に設けられ、前記アームの巻込み制限状
    態での両者の横方向の相対移動により転動可能な第1の
    転動手段とを有することを特徴とするオフセットブーム
    式建設機械。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオフセットブーム式建設
    機械において、前記ストッパ手段は、前記アームの巻込
    み位置が、前記アッパーブームを運転席方向に横方向に
    揺動させたときに前記作業用アタッチメントが運転室に
    干渉する範囲内にあるときには、その干渉を起こす前に
    前記アームの側部に当たり、前記アッパーブームのそれ
    以上の運転室方向の揺動を制限する構成とされ、かつ前
    記ストッパプレートと前記アームの側部の一方に設けら
    れ、前記アッパーブームの揺動制限状態での両者の前後
    方向の相対移動により転動可能な第2の転動手段をさら
    に有することを特徴とするオフセットブーム式建設機
    械。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のオフセットブーム式建設
    機械において、前記第1及び第2の転動手段は同じ転動
    体からなることを特徴とするオフセットブーム式建設機
    械。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のオフセットブーム式建設
    機械において、前記第1及び第2の転動手段は前記スト
    ッパプレートに設けられていることを特徴とするオフセ
    ットブーム式建設機械。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のオフセットブーム式建設
    機械において、前記第1及び第2の転動手段が当たる前
    記アームの腹部と側部の境界部に面取りを施したことを
    特徴とするオフセットブーム式建設機械。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のオフセットブーム式建設
    機械において、前記第1及び第2の転動手段が当たる前
    記アームの腹部と側部の境界部を曲面としたことを特徴
    とするオフセットブーム式建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016069996A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社クボタ 作業機

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