JPH0597699A - プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤 - Google Patents
プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤Info
- Publication number
- JPH0597699A JPH0597699A JP3258095A JP25809591A JPH0597699A JP H0597699 A JPH0597699 A JP H0597699A JP 3258095 A JP3258095 A JP 3258095A JP 25809591 A JP25809591 A JP 25809591A JP H0597699 A JPH0597699 A JP H0597699A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yield
- peptide
- mol
- cancer metastasis
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記一般式(I)で表されるプロペンアミド
誘導体の重合物またはその薬理学的に許容される塩を有
効成分として含有してなる癌転移抑制剤。 一般式(I) H2C=CR1-CO-[NH-R2-CO]-([X]- Arg-Gly-Asp-[Y])n -Z 式中、R1は水素原子、メチル基、エチル基を表し、R2
は炭素数が1〜11の直鎖又は分岐のアルキレン基を表
し、該アルキレン基中の炭素原子は−O−を介して連結
していてもよい。X,YはSer,Gly,Val,T
hr,Pro及びGlnから選択されるアミノ酸残基ま
たはこれらのアミノ酸残基から構成されるペプチド残基
を表し、Zは−OH,−OR3,−NR4R5を表し、R
3,R4,R5は水素原子、メチル、エチル基の中から選択
される。nは1〜3の整数を表す。また、式中の[ ]
は[ ]内の残基が存在してもしなくてもよいことを示
す。 【効果】 本発明のプロペンアミド誘導体重合物は、細
胞接着性蛋白質のコア配列に比べて細胞接着性が大き
く、癌転移抑制作用等の種々の生物活性を有し、毒性の
問題も殆どない。また、その構造も単純であり合成も容
易であり、医薬としての価値は高いものである。
誘導体の重合物またはその薬理学的に許容される塩を有
効成分として含有してなる癌転移抑制剤。 一般式(I) H2C=CR1-CO-[NH-R2-CO]-([X]- Arg-Gly-Asp-[Y])n -Z 式中、R1は水素原子、メチル基、エチル基を表し、R2
は炭素数が1〜11の直鎖又は分岐のアルキレン基を表
し、該アルキレン基中の炭素原子は−O−を介して連結
していてもよい。X,YはSer,Gly,Val,T
hr,Pro及びGlnから選択されるアミノ酸残基ま
たはこれらのアミノ酸残基から構成されるペプチド残基
を表し、Zは−OH,−OR3,−NR4R5を表し、R
3,R4,R5は水素原子、メチル、エチル基の中から選択
される。nは1〜3の整数を表す。また、式中の[ ]
は[ ]内の残基が存在してもしなくてもよいことを示
す。 【効果】 本発明のプロペンアミド誘導体重合物は、細
胞接着性蛋白質のコア配列に比べて細胞接着性が大き
く、癌転移抑制作用等の種々の生物活性を有し、毒性の
問題も殆どない。また、その構造も単純であり合成も容
易であり、医薬としての価値は高いものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Arg-Gly-Asp
のトリペプチドを必須単位として有するプロペンアミド
誘導体の重合物またはその薬理学的に許容される塩の癌
転移抑制剤としての用途に関する。
のトリペプチドを必須単位として有するプロペンアミド
誘導体の重合物またはその薬理学的に許容される塩の癌
転移抑制剤としての用途に関する。
【0002】
【従来の技術】フィブロネクチンは細胞−細胞外基質の
接着に関与する蛋白質であり、血小板凝集や癌転移にも
関与していると考えられている。これらの相互作用は一
連の細胞表面のレセプターにより仲介され、フィブロネ
クチンは分子量約25万の巨大分子であるにもかかわら
ず、これらのレセプターはその中のArg-Gly-Asp配列を
特異的に認識することが明らかにされ、レセプターとの
相互作用に重要なものであることが報告されている(ネ
イチャー(Nature)、第309巻、30頁、1984年)。このArg
-Gly-Asp配列はビトロネクチン等の他の接着性蛋白質に
も存在しており、フィブロネクチンは上記コア配列を介
して、被接着細胞のレセプターと接合し、その情報を接
着細胞に伝達する。また、ヘパリン、コラーゲン、フィ
ブリン等の生体高分子との結合能も有し、細胞と間質結
合組織との接着、細胞の分化、増殖に関与しているとも
考えられている。この様に、細胞接着活性蛋白質は、種
々の生物活性を有するため、医薬、医用材料への応用が
検討されている。
接着に関与する蛋白質であり、血小板凝集や癌転移にも
関与していると考えられている。これらの相互作用は一
連の細胞表面のレセプターにより仲介され、フィブロネ
クチンは分子量約25万の巨大分子であるにもかかわら
ず、これらのレセプターはその中のArg-Gly-Asp配列を
特異的に認識することが明らかにされ、レセプターとの
相互作用に重要なものであることが報告されている(ネ
イチャー(Nature)、第309巻、30頁、1984年)。このArg
-Gly-Asp配列はビトロネクチン等の他の接着性蛋白質に
も存在しており、フィブロネクチンは上記コア配列を介
して、被接着細胞のレセプターと接合し、その情報を接
着細胞に伝達する。また、ヘパリン、コラーゲン、フィ
ブリン等の生体高分子との結合能も有し、細胞と間質結
合組織との接着、細胞の分化、増殖に関与しているとも
考えられている。この様に、細胞接着活性蛋白質は、種
々の生物活性を有するため、医薬、医用材料への応用が
検討されている。
【0003】例えば、Arg-Gly-Asp 配列を有する種々
の鎖状および環状のオリゴペプチドを用いて血小板凝集
を阻害する方法(高分子学会予稿集(Polymer Preprint
s, Japan)、第38巻、3149頁、1989年、特開平2-174797
号)、Arg-Gly-Asp 配列を有するペプチドを細胞移動
抑制剤として用いる方法(特開平2-4716号)、Arg-Gly-
Aspを固定化したPMMA膜を細胞接着膜として用いる方法
(高分子学会予稿集(Polymer Preprints,Japan)、第37
巻、705頁、1988年)が報告されている。また、ポリマ
ーにArg-Gly-Aspを必須構成単位とするペプチドを共有
結合させ、動物細胞培養基体、生体複合人工臓器用基体
として用いる方法(特開平1-309682号、特開平1-305960
号)、Arg-Gly-Asp-Ser配列を有するポリペプチドを体
外血液用血小板保護剤として用いる方法(特開昭64-621
7号)等も開示されている。
の鎖状および環状のオリゴペプチドを用いて血小板凝集
を阻害する方法(高分子学会予稿集(Polymer Preprint
s, Japan)、第38巻、3149頁、1989年、特開平2-174797
号)、Arg-Gly-Asp 配列を有するペプチドを細胞移動
抑制剤として用いる方法(特開平2-4716号)、Arg-Gly-
Aspを固定化したPMMA膜を細胞接着膜として用いる方法
(高分子学会予稿集(Polymer Preprints,Japan)、第37
巻、705頁、1988年)が報告されている。また、ポリマ
ーにArg-Gly-Aspを必須構成単位とするペプチドを共有
結合させ、動物細胞培養基体、生体複合人工臓器用基体
として用いる方法(特開平1-309682号、特開平1-305960
号)、Arg-Gly-Asp-Ser配列を有するポリペプチドを体
外血液用血小板保護剤として用いる方法(特開昭64-621
7号)等も開示されている。
【0004】さらに近年、細胞接着活性蛋白質は、癌転
移に関係する物質としても注目されてきている。癌転移
の一連の段階において、癌細胞は種々の宿主細胞や生体
高分子と接触する。このときフィブロネクチンのような
細胞接着分子が存在すると、該細胞は多細胞塊を形成
し、癌細胞の増殖や生存をより容易にする。ところがこ
の際、フィブロネクチンの接着コアであるトリペプチド
Arg-Gly-Aspが共存すると、競争的に癌細胞上のレセプ
ターと接合することにより癌転移阻害活性を示すことが
報告されている(サイエンス、第238巻、467ペー
ジ、1986年)。更に、効果の増強をはかる目的で、
この配列を有するオリゴペプチド、環状オリゴペプチ
ド、あるいはその繰り返し構造を有するポリペプチドを
用いた癌転移抑制方法も開示されている((Int.J.Biol.M
acromol.)、第11巻、23頁、1989年、同誌、第11巻、226頁、
1989年、(Jpn.J.Cancer Res.)第60巻、722頁、1989年、特
開平2-174797号)。
移に関係する物質としても注目されてきている。癌転移
の一連の段階において、癌細胞は種々の宿主細胞や生体
高分子と接触する。このときフィブロネクチンのような
細胞接着分子が存在すると、該細胞は多細胞塊を形成
し、癌細胞の増殖や生存をより容易にする。ところがこ
の際、フィブロネクチンの接着コアであるトリペプチド
Arg-Gly-Aspが共存すると、競争的に癌細胞上のレセプ
ターと接合することにより癌転移阻害活性を示すことが
報告されている(サイエンス、第238巻、467ペー
ジ、1986年)。更に、効果の増強をはかる目的で、
この配列を有するオリゴペプチド、環状オリゴペプチ
ド、あるいはその繰り返し構造を有するポリペプチドを
用いた癌転移抑制方法も開示されている((Int.J.Biol.M
acromol.)、第11巻、23頁、1989年、同誌、第11巻、226頁、
1989年、(Jpn.J.Cancer Res.)第60巻、722頁、1989年、特
開平2-174797号)。
【0005】上述のように、フィブロネクチン等の細胞
接着活性蛋白質あるいはそのペプチド断片は様々な生物
活性を有しておりその関連物質を医薬品として応用する
技術の開発が望まれていた。特に、接着コア配列の癌転
移抑制作用は医薬品として応用価値が高い物と考えられ
る。そこで、本発明者らは高分子物質が多様な性状、機
能を有し生体との間で示される相互作用も低分子の場合
と非常に異なっていることに着目し、接着コア配列の持
つ生物活性を充分に保持し、血流中でより安定で、重大
な副作用も示さず且つ合成も容易な新規な化合物を求め
て鋭意研究を行なった結果、Arg-Gly-Aspのトリペプチ
ドを必須単位として有する新規な水溶性プロペンアミド
誘導体重合物とその薬理学的に許容される塩を見出し本
研究を完成したのである。
接着活性蛋白質あるいはそのペプチド断片は様々な生物
活性を有しておりその関連物質を医薬品として応用する
技術の開発が望まれていた。特に、接着コア配列の癌転
移抑制作用は医薬品として応用価値が高い物と考えられ
る。そこで、本発明者らは高分子物質が多様な性状、機
能を有し生体との間で示される相互作用も低分子の場合
と非常に異なっていることに着目し、接着コア配列の持
つ生物活性を充分に保持し、血流中でより安定で、重大
な副作用も示さず且つ合成も容易な新規な化合物を求め
て鋭意研究を行なった結果、Arg-Gly-Aspのトリペプチ
ドを必須単位として有する新規な水溶性プロペンアミド
誘導体重合物とその薬理学的に許容される塩を見出し本
研究を完成したのである。
【0006】尚、細胞接着分子の不溶性高分子基体への
連結という観点でArg-Gly-Aspを必須単位とするオリゴ
ペプチドを高分子担体に導入した例は見られるが、活性
増強や安定性向上を目的として、Arg-Gly-Aspを必須単
位とするオリゴペプチドを側鎖に有する水溶性のプロペ
ンアミド誘導体重合物を癌転移抑制剤へ応用する例は知
られていない。
連結という観点でArg-Gly-Aspを必須単位とするオリゴ
ペプチドを高分子担体に導入した例は見られるが、活性
増強や安定性向上を目的として、Arg-Gly-Aspを必須単
位とするオリゴペプチドを側鎖に有する水溶性のプロペ
ンアミド誘導体重合物を癌転移抑制剤へ応用する例は知
られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、レセプターの結合能の増強および血液中での安定化
が図られ、かつより簡便な手法で生産可能なArg-Gly-As
pのトリペプチドを必須単位として有する新規なプロペ
ンアミド誘導体の重合物とその薬理学的に許容される塩
を含有する医薬組成物を提供することである。
は、レセプターの結合能の増強および血液中での安定化
が図られ、かつより簡便な手法で生産可能なArg-Gly-As
pのトリペプチドを必須単位として有する新規なプロペ
ンアミド誘導体の重合物とその薬理学的に許容される塩
を含有する医薬組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、下記一
般式(I)で表されるプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有
してなる癌転移抑制剤である。 一般式(I) H2C=CR1-CO-[NH-R2-CO]-([X]- Arg-Gly-Asp-[Y])n -Z
般式(I)で表されるプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有
してなる癌転移抑制剤である。 一般式(I) H2C=CR1-CO-[NH-R2-CO]-([X]- Arg-Gly-Asp-[Y])n -Z
【0009】式中、R1は水素原子、メチル基、エチ
ル基を表し、R2は炭素数が1〜11の直鎖又は分岐の
アルキレン基を表し、該アルキレン基中の炭素原子は−
O−を介して連結していてもよい。X,YはSer,G
ly,Val,Thr,Pro及びGlnから選択され
るアミノ酸残基またはこれらのアミノ酸残基から構成さ
れるペプチド残基を表し、Zは−OH,−OR3,−N
R4R5を表し、R3,R4,R5は水素原子、メチル、エチ
ル基の中から選択される。nは1〜3の整数を表す。ま
た、式中の[ ]は[ ]内の残基が存在してもしなく
てもよいことを示す。
ル基を表し、R2は炭素数が1〜11の直鎖又は分岐の
アルキレン基を表し、該アルキレン基中の炭素原子は−
O−を介して連結していてもよい。X,YはSer,G
ly,Val,Thr,Pro及びGlnから選択され
るアミノ酸残基またはこれらのアミノ酸残基から構成さ
れるペプチド残基を表し、Zは−OH,−OR3,−N
R4R5を表し、R3,R4,R5は水素原子、メチル、エチ
ル基の中から選択される。nは1〜3の整数を表す。ま
た、式中の[ ]は[ ]内の残基が存在してもしなく
てもよいことを示す。
【0010】プロペンアミド誘導体の重合物またはその
塩の平均分子量は、好ましくは10万以下、特に好まし
くは5000〜5万の範囲で、室温で水溶性であること
が好ましい。本発明のプロペンアミド誘導体重合物に含
まれる接着性ペプチドに用いられるアミノ酸はL体、D
体どちらでもよいが、好ましくはL体である。
塩の平均分子量は、好ましくは10万以下、特に好まし
くは5000〜5万の範囲で、室温で水溶性であること
が好ましい。本発明のプロペンアミド誘導体重合物に含
まれる接着性ペプチドに用いられるアミノ酸はL体、D
体どちらでもよいが、好ましくはL体である。
【0011】本発明のプロペンアミド誘導体重合物の塩
としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩、ホウ酸塩等の無機酸との塩や、酢酸塩、トリフルオ
ロ酢酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、乳酸塩、
酒石酸塩等の有機酸との塩が挙げられ、そのような塩へ
の変換は慣用手段で行なうことができる。
としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩、ホウ酸塩等の無機酸との塩や、酢酸塩、トリフルオ
ロ酢酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、乳酸塩、
酒石酸塩等の有機酸との塩が挙げられ、そのような塩へ
の変換は慣用手段で行なうことができる。
【0012】ペプチド合成方法は特に限定されないが、
液相法、固相法、および自動合成装置による合成方法が
挙げられる。これらの合成方法の詳細については、生化
学実験講座「タンパク質の化学IV」p207−495
(日本生化学会編、東京化学同人)、「続生化学実験講
座タンパク質の化学(下)」(日本生化学会編、東京化
学同人)、「ペプチド合成の基礎と実験」(泉屋等編、
丸善)に記載されている。また、市販されている合成ペ
プチドを利用することも可能である。
液相法、固相法、および自動合成装置による合成方法が
挙げられる。これらの合成方法の詳細については、生化
学実験講座「タンパク質の化学IV」p207−495
(日本生化学会編、東京化学同人)、「続生化学実験講
座タンパク質の化学(下)」(日本生化学会編、東京化
学同人)、「ペプチド合成の基礎と実験」(泉屋等編、
丸善)に記載されている。また、市販されている合成ペ
プチドを利用することも可能である。
【0013】プロペン酸誘導体と細胞接着性ペプチドと
の結合方法としては、活性エステル法、混合酸無水物
法、アジド法、酸塩化物法、対称酸無水物法、DCC
法、DCC−添加物法、カルボニルジイミダゾール法等
を利用したアミド結合合成方法が挙げられる。さらに、
プロペンアミド誘導体の重合物は一般のラジカル重合
法、イオン重合法により得られる。重合物はゲル濾過
法、透析法、その他既知の方法により特定の分子量分画
を行なうことができる。
の結合方法としては、活性エステル法、混合酸無水物
法、アジド法、酸塩化物法、対称酸無水物法、DCC
法、DCC−添加物法、カルボニルジイミダゾール法等
を利用したアミド結合合成方法が挙げられる。さらに、
プロペンアミド誘導体の重合物は一般のラジカル重合
法、イオン重合法により得られる。重合物はゲル濾過
法、透析法、その他既知の方法により特定の分子量分画
を行なうことができる。
【0014】本発明のプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその塩は、細胞接着性蛋白質のコア配列Arg-G
ly-Aspを有し、該コア配列を介して細胞接着性蛋
白質と同様の機序で細胞に接着する。そのため、細胞接
着性蛋白のアゴニストまたはアンタゴニストとして種々
の生理活性を示し、免疫調整作用、創傷治癒作用、毛細
血管中で起こる癌細胞による血小板凝集抑制作用、神経
疾患治癒作用などの広範な生物活性が認められている。
従って、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物または
その塩は、その少なくとも一種を、場合により慣用の担
体または医薬用助剤とともに、癌転移抑制剤、創傷治癒
剤、免疫調整剤、血小板凝集粘着抑制剤として患者に投
与することが可能である。その投与量は、非経口投与の
場合、0.2μg/kg(体重)〜400mg/kg
(体重)の範囲、経口投与の場合、0.6μg/kg
(体重)〜1.2g/kg(体重)の範囲で、症状、年
齢、体重等に基づいて決定される。
たはその塩は、細胞接着性蛋白質のコア配列Arg-G
ly-Aspを有し、該コア配列を介して細胞接着性蛋
白質と同様の機序で細胞に接着する。そのため、細胞接
着性蛋白のアゴニストまたはアンタゴニストとして種々
の生理活性を示し、免疫調整作用、創傷治癒作用、毛細
血管中で起こる癌細胞による血小板凝集抑制作用、神経
疾患治癒作用などの広範な生物活性が認められている。
従って、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物または
その塩は、その少なくとも一種を、場合により慣用の担
体または医薬用助剤とともに、癌転移抑制剤、創傷治癒
剤、免疫調整剤、血小板凝集粘着抑制剤として患者に投
与することが可能である。その投与量は、非経口投与の
場合、0.2μg/kg(体重)〜400mg/kg
(体重)の範囲、経口投与の場合、0.6μg/kg
(体重)〜1.2g/kg(体重)の範囲で、症状、年
齢、体重等に基づいて決定される。
【0015】本発明のプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその塩は、非経口、経口のいずれの経路によっても
投与可能であるが、ペプチド系医薬に一般に使用されて
いる投与方法、即ち、非経口投与方法、例えば静脈内投
与、筋肉内投与、皮下投与等によって投与するのが好ま
しい。そのような投与方法に用いられる注射用製剤を製
造する場合、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその塩を、例えば、後記実施例で示すようにPBS
または生理食塩水に溶解して注射用製剤としてもよく、
あるいは0.1N程度の酢酸水等に溶解した後、凍結乾
燥製剤としてもよい。このような製剤には、グリシンや
アルブミン等の慣用の安定剤を添加してもよい。さら
に、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物またはその
塩は、例えばリポソーム中に包容したマイクロカプセル
剤あるいはミクロスフェア状、ハイドロゲル状とすれ
ば、経口投与することも可能であり、座剤、舌下錠、点
鼻スプレー剤等の形にすれば、消化菅以外の粘膜からも
吸収させることも可能である。
たはその塩は、非経口、経口のいずれの経路によっても
投与可能であるが、ペプチド系医薬に一般に使用されて
いる投与方法、即ち、非経口投与方法、例えば静脈内投
与、筋肉内投与、皮下投与等によって投与するのが好ま
しい。そのような投与方法に用いられる注射用製剤を製
造する場合、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物ま
たはその塩を、例えば、後記実施例で示すようにPBS
または生理食塩水に溶解して注射用製剤としてもよく、
あるいは0.1N程度の酢酸水等に溶解した後、凍結乾
燥製剤としてもよい。このような製剤には、グリシンや
アルブミン等の慣用の安定剤を添加してもよい。さら
に、本発明のプロペンアミド誘導体の重合物またはその
塩は、例えばリポソーム中に包容したマイクロカプセル
剤あるいはミクロスフェア状、ハイドロゲル状とすれ
ば、経口投与することも可能であり、座剤、舌下錠、点
鼻スプレー剤等の形にすれば、消化菅以外の粘膜からも
吸収させることも可能である。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。
本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】製造例1 モノマー1の合成 β−アラニン17.8g(0.2mol)の水酸化ナト
リウム水溶液にメタクリル酸クロリド20.9g(0.
2mol)を氷冷下滴下し、4時間撹拌後塩酸により中
和した。減圧濃縮により濃縮し沈殿した塩化ナトリウム
をろ別した。濃縮液をクロロホルムで抽出し、乾燥後減
圧濃縮してクロロホルムを留去した。濃縮物をエーテル
で洗浄しモノマー1を白色固体として17.6g得た
(収率56%)。
リウム水溶液にメタクリル酸クロリド20.9g(0.
2mol)を氷冷下滴下し、4時間撹拌後塩酸により中
和した。減圧濃縮により濃縮し沈殿した塩化ナトリウム
をろ別した。濃縮液をクロロホルムで抽出し、乾燥後減
圧濃縮してクロロホルムを留去した。濃縮物をエーテル
で洗浄しモノマー1を白色固体として17.6g得た
(収率56%)。
【0018】モノマー1 CH2=CCH3−CONHCH2CH2−COOH
【0019】製造例2〜10 モノマー2〜10の合成 製造例1と同様の方法によりアクリル酸クロリドと4−
アミノ酪酸、エタクリル酸クロリドと5−アミノ吉草
酸、メタクリル酸と6−アミノカプロン酸、アクリル酸
と12−アミノラウリン酸、アクリル酸とロイシン、メ
タクリル酸とグルタミン、アクリル酸と2(2−アミノ
エトキシ)プロピオン酸、メタクリル酸と2(2−アミ
ノエトキシ)酢酸、メタクリル酸とグリシルグリシンと
の反応により以下のプロペン酸誘導体を製造した。
アミノ酪酸、エタクリル酸クロリドと5−アミノ吉草
酸、メタクリル酸と6−アミノカプロン酸、アクリル酸
と12−アミノラウリン酸、アクリル酸とロイシン、メ
タクリル酸とグルタミン、アクリル酸と2(2−アミノ
エトキシ)プロピオン酸、メタクリル酸と2(2−アミ
ノエトキシ)酢酸、メタクリル酸とグリシルグリシンと
の反応により以下のプロペン酸誘導体を製造した。
【0020】モノマー2 CH2=CHCONHCH2CH2CH2−COOH 収率 52%
【0021】モノマー3 CH2=CC2H5CONHCH2CH2CH2CH2−CO
OH 収率 61%
OH 収率 61%
【0022】モノマー4 CH2=CCH3CONHCH2CH2CH2CH2CH2C
OOH 収率 69%
OOH 収率 69%
【0023】モノマー5 CH2=CHCONH−(CH2)11−COOH 収率 71%
【0024】モノマー6 CH2=CHCONH−CH(iso-C4H9)−COOH 収率 64%
【0025】モノマー7 CH2=CCH3CONHCH(COOH)−CH2CH2
CONH2 収率 59%
CONH2 収率 59%
【0026】モノマー8 CH2=CHCONH−CH2CH2−0−CH2CH2−
COOH 収率 68%
COOH 収率 68%
【0027】モノマー9 CH2=CCH3CONH−CH2CH2−O−CH2−C
OOH 収率 74%
OOH 収率 74%
【0028】モノマー10 CH2=CCH3CONH−CH2CONHCH2COOH 収率 70%
【0029】製造例11 ポリマー11の合成 製造例1で合成したカルボキシエチルメタクリルアミド
をラジカル重合により重合した。カルボキシエチルメタ
クリルアミド2gを20mlのDMFに溶解し、和光純
薬製のラジカル開始剤V65(2,2−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル))10mgを加え窒素気流
下65℃で4時間重合した。重合物は酢酸エチルで沈殿
させた後、スペクトラポア7(分子分画量 3000)
を用い純水に対して透析し低分子量画分を除いた後凍結
乾燥した。収量は1.24gであった。
をラジカル重合により重合した。カルボキシエチルメタ
クリルアミド2gを20mlのDMFに溶解し、和光純
薬製のラジカル開始剤V65(2,2−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル))10mgを加え窒素気流
下65℃で4時間重合した。重合物は酢酸エチルで沈殿
させた後、スペクトラポア7(分子分画量 3000)
を用い純水に対して透析し低分子量画分を除いた後凍結
乾燥した。収量は1.24gであった。
【0030】ポリマー11 H−(CH2−CHCH3(CONHCH2CH2COO
H))n 分子量は東ソー(株)製TSKgel G3000SW
カラムを用い、移動相は0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.4)とし、流速1.0ml/minで測定した。P
EG換算分子量は約30000であった。
H))n 分子量は東ソー(株)製TSKgel G3000SW
カラムを用い、移動相は0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.4)とし、流速1.0ml/minで測定した。P
EG換算分子量は約30000であった。
【0031】製造例12〜27 ペプチドモノマー12
〜21、23〜27及び29の合成 上記で製造したプロペンアミド酸誘導体に細胞接着性ペ
プチドを結合したペプチドモノマーに使用する細胞接着
性ペプチドは、固相法、液相法いずれの方法でも得るこ
とができるが、下記のようにして固相法により製造した
接着性ペプチドを使用してペプチドモノマー12〜2
1、23〜27及び29を製造した。以下に各ペプチド
モノマーの収率、アミノ酸分析及び質量スペクトルを示
す。
〜21、23〜27及び29の合成 上記で製造したプロペンアミド酸誘導体に細胞接着性ペ
プチドを結合したペプチドモノマーに使用する細胞接着
性ペプチドは、固相法、液相法いずれの方法でも得るこ
とができるが、下記のようにして固相法により製造した
接着性ペプチドを使用してペプチドモノマー12〜2
1、23〜27及び29を製造した。以下に各ペプチド
モノマーの収率、アミノ酸分析及び質量スペクトルを示
す。
【0032】接着性ペプチドの固相法よる合成 Merrifield方式によるペプチド合成装置を用
いて合成を行なった。α−アミノ酸の保護には、Boc
基を用いArg-Gly-Aspを必須単位として含むオ
リゴペプチドを合成しその末端に製造例1〜10に示し
たプロペン酸誘導体およびアクリル酸、メタクリル酸、
エタクリル酸を縮合させた。トリフルオロメタンスルホ
ン酸を用いて樹脂からの切断及び側鎖保護基の除去を行
ない、分取用HPLC(高速液体クロマトグラフィー)
で精製し、単一ピークを示すプロペンアミド誘導体を得
た。これを、陰イオン交換樹脂カラム(アンバーライト
IRA−400;Cl型)を通し塩酸塩とした。
いて合成を行なった。α−アミノ酸の保護には、Boc
基を用いArg-Gly-Aspを必須単位として含むオ
リゴペプチドを合成しその末端に製造例1〜10に示し
たプロペン酸誘導体およびアクリル酸、メタクリル酸、
エタクリル酸を縮合させた。トリフルオロメタンスルホ
ン酸を用いて樹脂からの切断及び側鎖保護基の除去を行
ない、分取用HPLC(高速液体クロマトグラフィー)
で精製し、単一ピークを示すプロペンアミド誘導体を得
た。これを、陰イオン交換樹脂カラム(アンバーライト
IRA−400;Cl型)を通し塩酸塩とした。
【0033】以下、アミノ酸残基、保護基、試薬につい
て以下の略号を使用する。
て以下の略号を使用する。
【0034】 Boc :t−ブトキシカルボニル OBzl :ベンジルエステル HOBt :ヒドロキシベンゾトリアゾール OSu :N−ヒドロキシスクシンイミド ONb :ニトロベンジルエステル TFA :トリフルオロ酢酸 DCC :ジシクロヘキシルカルボジイミド DCウレア :シクロヘキシルウレア Mts :メシチレンスルホニル DMF :ジメチルホルムアミド T :Thr スレオニン R :Arg アルギニン G :Gly グリシン D :Asp アスパラギン酸 S :Ser セリン P :Pro プロリン V :Val バリン Q :Gln グルタミン
【0035】ペプチドモノマー12 CH2=CHCONHCH2CH2CH2CO−RGD 収率35% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9982 G:1.0319 D:0.9971 4−アミノ酪酸:1.024 マススペクトル M+: 486
【0036】ペプチドモノマー13 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−(RGD)2 収率24% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:1.9568 G:2.1004 D:1.9673 β−アラニン:1.0257 マススペクトル M+: 815
【0037】ペプチドモノマー14 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−(RGD)3 収率17% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:2.8382 G:3.1121 D:2.9451 β−アラニン:1.0287 マススペクトル M+: 1144
【0038】ペプチドモノマー15 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−GRGDS 収率10% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:1.0484 G:2.1965 D:1.0333 S:1.1032 β−アラニン:1.0449 マススペクトル M+: 630
【0039】ペプチドモノマー16 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−RGDS 収率 33% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9989 G:1.1008 D:0.9596 S:0.8991 β−アラニン:1.0054 マススペクトル M+: 573
【0040】ペプチドモノマー17 CH2=CC2H5CONHCH2CH2CH2CH2CO−
RGDS 収率 31% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9874 G:0.9927 D:0.9935 S:0.8869 4−アミノ酪酸:0.741 マススペクトル M+: 615
RGDS 収率 31% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9874 G:0.9927 D:0.9935 S:0.8869 4−アミノ酪酸:0.741 マススペクトル M+: 615
【0041】ペプチドモノマー18 CH2=CCH3CONH−(CH2)5−CO−RGDS 収率 30% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9755 G:1.0361 D:0.9671 S:0.8943 マススペクトル M+: 615
【0042】ペプチドモノマー19 CH2=CHCONH−(CH2)11−CO−RGDS 収率 27% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9647 G:1.0570 D:0.9884 S:0.8603 マススペクトル M+: 686
【0043】ペプチドモノマー20 CH2=CHCONHCH(isoC4H9)CO−RGDS 収率 31% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9814 G:1.0519 D:0.9731 S:0.8989 ロイシン:0.9853 マススペクトル M+: 601
【0044】ペプチドモノマー21 CH2=CCH3CONHCH(CO−RGDS)CH2
CH2CONH2 収率 33% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9771 G:1.0501 D:0.9651 S:0.8969 グルタミン酸:0.9587 マススペクトル M+: 630
CH2CONH2 収率 33% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9771 G:1.0501 D:0.9651 S:0.8969 グルタミン酸:0.9587 マススペクトル M+: 630
【0045】ペプチドモノマー23 CH2=CC2H5CONH−(CH2)4−CO−GRG
DS 収率 35% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9582 G:2.0371 D:0.9874 S:0.8733 マススペクトル M+: 672
DS 収率 35% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9582 G:2.0371 D:0.9874 S:0.8733 マススペクトル M+: 672
【0046】ペプチドモノマー24 CH2=CCH3CO−GRGDSP 収率 26% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9669 G:2.0552 D:0.9809 S:0.8677 P:0.9546 マススペクトル M+: 656
【0047】ペプチドモノマー25 CH2=CCH3CO−GGGRGDS 収率 30% アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9554 G:4.0011 D:0.9380 S:0.8518 マススペクトル M+: 659
【0048】ペプチドモノマー26 CH2=CCH3CONHCH2CH2−O−CH2CO−
GRGDS 収率 24% アミノ酸分析(nmol/50μl) R: 1.0480 G: 2.1073 D: 0.9884 S: 0.9005 マススペクトル M+ : 659
GRGDS 収率 24% アミノ酸分析(nmol/50μl) R: 1.0480 G: 2.1073 D: 0.9884 S: 0.9005 マススペクトル M+ : 659
【0049】ペプチドモノマー27 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−RGDT 収率 30% アミノ酸分析(nmol/50μl) R: 1.0612 G: 0.9879 D: 1.0265 T: 0.8996 β−アラニン : 0.9973 マススペクトル M+ : 586
【0050】ペプチドモノマー29 CH2=CCH3CO−VVVRGDS 収率 19% アミノ酸分析(nmol/50μl) R :0.9647 G :1.0518 D :0.9896 S :1.0391 V :3.0996 マススペクトル M+ :784
【0051】製造例28 ペプチドモノマー30の合成
(液相法) ペプチドモノマー30 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−RGDS 上記ペプチドモノマー30を逐次延長法により以下に記
す経路で液相法で合成したペプチドを使用して製造し
た。 (A)Boc Ser(Bzl)OBzlの合成 BocSer(Bzl)60g(0.2mol)を40
0mlの酢酸エチルに加え、さらにトリエチルアミン2
1g(0.2mol)臭化ベンジル35.4g(0.2
mol)を加えて還流下4時間反応した。冷却後塩を濾
別した後NaHCO3水溶液、NaCl水溶液で洗浄し
た。これをNa2SO4で乾燥した後減圧乾固し、白色粉
末54g(収率68%)を得た。
(液相法) ペプチドモノマー30 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−RGDS 上記ペプチドモノマー30を逐次延長法により以下に記
す経路で液相法で合成したペプチドを使用して製造し
た。 (A)Boc Ser(Bzl)OBzlの合成 BocSer(Bzl)60g(0.2mol)を40
0mlの酢酸エチルに加え、さらにトリエチルアミン2
1g(0.2mol)臭化ベンジル35.4g(0.2
mol)を加えて還流下4時間反応した。冷却後塩を濾
別した後NaHCO3水溶液、NaCl水溶液で洗浄し
た。これをNa2SO4で乾燥した後減圧乾固し、白色粉
末54g(収率68%)を得た。
【0052】(B)BocAsp(OBzl)Ser
(Bzl)OBzlの合成 BocSer(Bzl)OBzl 30g(78mmo
l)にTFA/CH2Cl2=1/1 200mlを加え
室温で1時間撹拌した後、TFAとCH2Cl2を減圧濃
縮した。これを酢酸エチルに溶解しNaHCO3水溶液
で中和した後NaCl水溶液で洗浄した。Na2SO4で
乾燥してから酢酸エチルを減圧留去した。
(Bzl)OBzlの合成 BocSer(Bzl)OBzl 30g(78mmo
l)にTFA/CH2Cl2=1/1 200mlを加え
室温で1時間撹拌した後、TFAとCH2Cl2を減圧濃
縮した。これを酢酸エチルに溶解しNaHCO3水溶液
で中和した後NaCl水溶液で洗浄した。Na2SO4で
乾燥してから酢酸エチルを減圧留去した。
【0053】この化合物と、BocAsp(OBzl)
OSu 32.8g(78 mmol)をCH2Cl25
00mlに溶解し終夜撹拌した。減圧下CH2Cl2を留
去してから酢酸エチルに溶解した。NaHCO3水溶
液、1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗浄
し、Na2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末を
41g(収率89%)得た。
OSu 32.8g(78 mmol)をCH2Cl25
00mlに溶解し終夜撹拌した。減圧下CH2Cl2を留
去してから酢酸エチルに溶解した。NaHCO3水溶
液、1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗浄
し、Na2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末を
41g(収率89%)得た。
【0054】(C)BocGlyAsp(OBzl)S
er(Bzl)OBzlの合成 BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)OBzl3
5g(59mmol)にTFA:CH2Cl2=1:1を
200mlを加えて、室温で1時間撹拌した後、TFA
とCH2Cl2を減圧濃縮した。これを酢酸エチルに溶解
しNaHCO3水溶液で中和した後NaCl水溶液で洗
浄し、Na2SO4で乾燥してから酢酸エチルを減圧留去
した。
er(Bzl)OBzlの合成 BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)OBzl3
5g(59mmol)にTFA:CH2Cl2=1:1を
200mlを加えて、室温で1時間撹拌した後、TFA
とCH2Cl2を減圧濃縮した。これを酢酸エチルに溶解
しNaHCO3水溶液で中和した後NaCl水溶液で洗
浄し、Na2SO4で乾燥してから酢酸エチルを減圧留去
した。
【0055】この化合物とBocGlyの9.8g(5
9mmol)をCH2Cl2に溶解し、DCC12.2g
(59mmol)を氷冷下加え3時間撹拌してから、さ
らに室温で終夜撹拌した。DCウレアをろ別してから減
圧濃縮し酢酸エチルに溶解した。NaHCO3水溶液、
1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗浄し、N
a2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末を30.
5g(収率75%)得た。
9mmol)をCH2Cl2に溶解し、DCC12.2g
(59mmol)を氷冷下加え3時間撹拌してから、さ
らに室温で終夜撹拌した。DCウレアをろ別してから減
圧濃縮し酢酸エチルに溶解した。NaHCO3水溶液、
1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗浄し、N
a2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末を30.
5g(収率75%)得た。
【0056】(D)BocArg(Mts)GlyAs
p(OBzl)Ser(Bzl)OBzlの合成 BocGlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)OB
zlの25g(39mmol)にTFA:CH2Cl2=
1:1の200mlを加えて室温で1時間撹拌した後、
TFAとCH2Cl2 を減圧濃縮した。これを酢酸エチ
ルに溶解しNaHCO3水溶液で中和した後NaCl水
溶液で洗浄した。Na2SO4で乾燥してから酢酸エチル
を減圧留去した。
p(OBzl)Ser(Bzl)OBzlの合成 BocGlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)OB
zlの25g(39mmol)にTFA:CH2Cl2=
1:1の200mlを加えて室温で1時間撹拌した後、
TFAとCH2Cl2 を減圧濃縮した。これを酢酸エチ
ルに溶解しNaHCO3水溶液で中和した後NaCl水
溶液で洗浄した。Na2SO4で乾燥してから酢酸エチル
を減圧留去した。
【0057】この化合物とBocArg(Mts)1
7.8g(39mmol)をDMF400mlに溶解
し、DCCの8.0g(39mmol)、HOBtの
6.8g(45mmol)を氷冷下加え3時間撹拌して
から、さらに室温で終夜撹拌した。DCウレアを濾別し
てから減圧濃縮し酢酸エチルに溶解した。NaHCO3
水溶液、1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗
浄し、Na2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末
を19.5g(収率50%)得た。
7.8g(39mmol)をDMF400mlに溶解
し、DCCの8.0g(39mmol)、HOBtの
6.8g(45mmol)を氷冷下加え3時間撹拌して
から、さらに室温で終夜撹拌した。DCウレアを濾別し
てから減圧濃縮し酢酸エチルに溶解した。NaHCO3
水溶液、1Mクエン酸水溶液、NaCl水溶液の順に洗
浄し、Na2SO4で乾燥してから減圧乾固して白色粉末
を19.5g(収率50%)得た。
【0058】(E)ペプチドモノマー30の合成 BocArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Se
r(Bzl)OBzlの15.0g(15mmol)に
TFA:CH2Cl2=1:1 100ml加えて室温で
1時間撹拌した後、TFAとCH2Cl2 を減圧濃縮し
た。これを酢酸エチルに溶解しNaHCO3水溶液で中
和した後NaCl水溶液で洗浄した。Na2SO4で乾燥
してから酢酸エチルを減圧留去した。
r(Bzl)OBzlの15.0g(15mmol)に
TFA:CH2Cl2=1:1 100ml加えて室温で
1時間撹拌した後、TFAとCH2Cl2 を減圧濃縮し
た。これを酢酸エチルに溶解しNaHCO3水溶液で中
和した後NaCl水溶液で洗浄した。Na2SO4で乾燥
してから酢酸エチルを減圧留去した。
【0059】この化合物とカルボキシエチルメタクリル
アミド2.4g(15mmol)をCH2Cl2 200
mlに溶解しDCC3.1g(15mmol)を氷冷下
加え3時間撹拌してから、さらに室温で終夜撹拌した。
減圧濃縮してからアセトンを加え生じたDCウレアをろ
別した。減圧濃縮後、酢酸エチルに続いてエーテルで洗
浄し、減圧乾燥して白色粉末を10.0g(収率65
%)得た。
アミド2.4g(15mmol)をCH2Cl2 200
mlに溶解しDCC3.1g(15mmol)を氷冷下
加え3時間撹拌してから、さらに室温で終夜撹拌した。
減圧濃縮してからアセトンを加え生じたDCウレアをろ
別した。減圧濃縮後、酢酸エチルに続いてエーテルで洗
浄し、減圧乾燥して白色粉末を10.0g(収率65
%)得た。
【0060】この化合物10g(9.8mmol)のT
FA溶液に、1Mートリフルオロメタンスルホン酸−チ
オアニソール−m−クレゾールのTFA溶液を氷冷下加
えて1時間反応させ、ペプチド側鎖および末端の保護基
の脱保護を行なった。反応液をエーテル中に投入しオイ
ル状の沈殿物を蒸留水に溶解し酢酸エチルで洗浄した
後、陰イオン交換樹脂カラム(アンバーライトIRA−
400;Cl型)に通して塩酸塩とし凍結乾燥した。白
色固体としてペプチドモノマー30が4.8g(収率8
0%)得られた。以下にアミノ酸分析と質量スペクトル
を示す。 アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9877 G:0.9916 D:0.9899 S:0.8891 β−アラニン:1.0115 マススペクトル M+: 573
FA溶液に、1Mートリフルオロメタンスルホン酸−チ
オアニソール−m−クレゾールのTFA溶液を氷冷下加
えて1時間反応させ、ペプチド側鎖および末端の保護基
の脱保護を行なった。反応液をエーテル中に投入しオイ
ル状の沈殿物を蒸留水に溶解し酢酸エチルで洗浄した
後、陰イオン交換樹脂カラム(アンバーライトIRA−
400;Cl型)に通して塩酸塩とし凍結乾燥した。白
色固体としてペプチドモノマー30が4.8g(収率8
0%)得られた。以下にアミノ酸分析と質量スペクトル
を示す。 アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9877 G:0.9916 D:0.9899 S:0.8891 β−アラニン:1.0115 マススペクトル M+: 573
【0061】製造例29 ペプチドモノマー31の合成 ペプチドモノマー31 CH2=CCH3CONHCH2CH2CO−RGDSG−
NH2 製造例28と同様な方法でペプチドモノマー31を製造
した。以下に製造に使用した試薬及び各収量、並びにペ
プチドモノマー31のアミノ酸分析と質量スペクトルを
示す。 (A)BocSer(Bzl)GlyNH2の合成 BocSer(Bzl) : 59g(0.2mol) GlyNH2・HCl : 22.1g(0.2mol) N−メチルモルホリン : 20.2g(0.2mol) CH2Cl2 : 800ml DCC :41.2g(0.2mol) (A)の収量 58.3g(収率83%)
NH2 製造例28と同様な方法でペプチドモノマー31を製造
した。以下に製造に使用した試薬及び各収量、並びにペ
プチドモノマー31のアミノ酸分析と質量スペクトルを
示す。 (A)BocSer(Bzl)GlyNH2の合成 BocSer(Bzl) : 59g(0.2mol) GlyNH2・HCl : 22.1g(0.2mol) N−メチルモルホリン : 20.2g(0.2mol) CH2Cl2 : 800ml DCC :41.2g(0.2mol) (A)の収量 58.3g(収率83%)
【0062】 (B)BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)GlyNH2の合成 (1)の生成物 :56.2g(0.16mol) TFA/CH2Cl2 :200ml/200ml BocAsp(OBzl) :51.7g(0.16mol) CH2Cl2 :800ml DCC :33g(0.16mol) (B)の収量 71.2g(収率 80%)
【0063】 (C)BocGlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)GlyNH2の合成 (B)の生成物 :66.7g(0.12mol) TFA/CH2Cl2 :200ml/200ml BocGly :51.7g(0.12mol) CH2Cl2 :700ml DCC :24.7(0.12mol) (C)の収量 61.8g(収率 84%)
【0064】 (D)BocArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)Gl yNH2 の合成 (C)の生成物 :61.3g(0.1mol TFA/CH2Cl2 :200ml/200ml BocArg(Mts) :45.6g(0.1mol) DMF :800ml DCC :22.5(0.1mol) HOBt :14g(0.1mol) (D)の収量 42.8g(収率 45%)
【0065】 (E)ペプチドモノマー31の合成 (D)の生成物 :5.0g(5.3mmol) TFA/CH2Cl2 :50ml/50ml カルボキシエチルメタクリルアミド :0.83g(5.3mmol) DMF :50ml DCC :1.1g(5.3mmol) HOBt :0.72g(5.3mmol) 1M−トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール− m−クレゾールのTFA溶液: 250ml アンバーライトIRA−400;Cl型処理 ペプチドモノマー31の収量 2.29g(収率 6
5%) アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9517 G:2.1004 D:0.9753 S:0.8926 β−アラニン:1.0143 マススペクトル M+: 629
5%) アミノ酸分析(nmol/50μl) R:0.9517 G:2.1004 D:0.9753 S:0.8926 β−アラニン:1.0143 マススペクトル M+: 629
【0066】製造例30 ペプチドモノマー22の合
成 ペプチドモノマー22 CH2=CHCO−GGRGDS−NH2 製造例29と同様な方法で上記ペプチドモノマー22を
製造した。以下に製造に使用した試薬及び各収量並びに
ペプチドモノマー22のアミノ酸分析と質量スペクトル
を示す。 (A) BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)NH2の合成 BocAsp(OBzl) : 32.3 g (0.1 mol) Ser(Bzl)NH2 HCl : 23.0 g (0.1 mol) N-メチルモルフォリン : 10.1 g (0.1 mol) CH2Cl2 : 500 ml DCC : 20.6 g (0.1 mol) (A)の収量 44.2 g (収率 88 %)
成 ペプチドモノマー22 CH2=CHCO−GGRGDS−NH2 製造例29と同様な方法で上記ペプチドモノマー22を
製造した。以下に製造に使用した試薬及び各収量並びに
ペプチドモノマー22のアミノ酸分析と質量スペクトル
を示す。 (A) BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)NH2の合成 BocAsp(OBzl) : 32.3 g (0.1 mol) Ser(Bzl)NH2 HCl : 23.0 g (0.1 mol) N-メチルモルフォリン : 10.1 g (0.1 mol) CH2Cl2 : 500 ml DCC : 20.6 g (0.1 mol) (A)の収量 44.2 g (収率 88 %)
【0067】(B)BocGlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)NH2 の合成 (A)の生成物 :25.0 g (0.05 mol) TFA/CH2Cl2 :150 ml/150 ml BocGly : 8.75 g (0.01 mol) CH2Cl2 : 300 ml DCC :10.3 g (0.05 mol) (B)の収量 26.1 g (収率 91 %)
【0068】(C)BocArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)NH2
の合成 (B)の生成物 : 17.3 g (0.03 mol) TFA/CH2Cl2 : 100 ml/100ml BocArg(Mts) :13.7 g (0.03mol) DMF :250 ml DCC :6.18 g (0.03 mol) HOBt :4.0 g (0.03mol) (c)の収量 17.5 g (収率 63 %)
の合成 (B)の生成物 : 17.3 g (0.03 mol) TFA/CH2Cl2 : 100 ml/100ml BocArg(Mts) :13.7 g (0.03mol) DMF :250 ml DCC :6.18 g (0.03 mol) HOBt :4.0 g (0.03mol) (c)の収量 17.5 g (収率 63 %)
【0069】(D)BocGlyArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)N
H2の合成 (C)の生成物 :9.3 g (0.01 mol) TFA/CH2Cl2 : 100 ml/100ml BocGly : 1.75 g (0.01 mol) DMF : 80 ml DCC : 2.06 g (0.01 mol) HOBt : 1.36 g (0.01mol) (D)の収量 6.53 g (収率 65 %)
H2の合成 (C)の生成物 :9.3 g (0.01 mol) TFA/CH2Cl2 : 100 ml/100ml BocGly : 1.75 g (0.01 mol) DMF : 80 ml DCC : 2.06 g (0.01 mol) HOBt : 1.36 g (0.01mol) (D)の収量 6.53 g (収率 65 %)
【0070】(E)BocGlyGlyArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Ser(Bz
l)NH2 の合成 (D) の生成物 : 5.02 g (0.005 mol) TFA/CH2Cl2 : 50 ml/50 ml BocGly : 0.88 g (0.005 mol) DMF : 200 ml DCC : 1.03 g (0.005 mol) HOBt : 0.68 g (0.005 mol) (e)の収量 3.84 g (収率 70 %)
l)NH2 の合成 (D) の生成物 : 5.02 g (0.005 mol) TFA/CH2Cl2 : 50 ml/50 ml BocGly : 0.88 g (0.005 mol) DMF : 200 ml DCC : 1.03 g (0.005 mol) HOBt : 0.68 g (0.005 mol) (e)の収量 3.84 g (収率 70 %)
【0071】(F) ペプチドモノマー22の合成 (E) の生成物 : 3.23 g (0.003 mol) TFA/CH2Cl2 : 40 ml/40 ml メタクリル酸 :0.22 g (0.003 mol) DMF : 60 ml DCC : 0.62 g (0.003 mol) HOBt : 0.41 g (0.003 mol) 1M−トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール−
m-クレゾールのTFA溶液: 25 ml アンバーライトIRA-400;Cl型処理 ペプチドモノマー22の収量 2.6 g アミノ酸分析(nmol/50μl) R: 0.9845 G: 3.1361 D: 0.9554 S: 0.8879 マススペクトル M+ : 600
m-クレゾールのTFA溶液: 25 ml アンバーライトIRA-400;Cl型処理 ペプチドモノマー22の収量 2.6 g アミノ酸分析(nmol/50μl) R: 0.9845 G: 3.1361 D: 0.9554 S: 0.8879 マススペクトル M+ : 600
【0072】製造例31 ペプチドモノマー28の合成 ペプチドモノマー28 CH2=CHCONHCH2CH2CO−RGDSP−N
(CH3)2 製造例30と同様の方法でペプチドモノマー28を製造
した。以下に製造に使用した試薬及び各収量、並びにペ
プチドモノマー28のアミノ酸分析と質量スペクトルを
示す。
(CH3)2 製造例30と同様の方法でペプチドモノマー28を製造
した。以下に製造に使用した試薬及び各収量、並びにペ
プチドモノマー28のアミノ酸分析と質量スペクトルを
示す。
【0073】(A)BocSer(Bzl)ProN(CH3)2の合成 BocSer(Bzl) :29.5 g (0.1mol) ProN(CH3)2 HCl :17.8 g (0.1 mol) N−メチルモルホリン :10.1 g (0.1 mol) CH2Cl2 :500 ml DCC :20.6 g (0.1 mol) (A)の収量 31.6 g (収率 45 %)
【0074】(B) BocAsp(OBzl)Ser(Bzl)ProN(CH3)2の合
成 (A)の生成物 : 22.8 g (0.05 mol) TFA/CH2Cl2 : 150 ml/ 150 ml BocAsp(OBzl) : 16.2 g (0.05 mol) CH2Cl2 :500 ml DCC : 10.3 g (0.05mol) (B)の収量 24.8 g (収率 79 %)
成 (A)の生成物 : 22.8 g (0.05 mol) TFA/CH2Cl2 : 150 ml/ 150 ml BocAsp(OBzl) : 16.2 g (0.05 mol) CH2Cl2 :500 ml DCC : 10.3 g (0.05mol) (B)の収量 24.8 g (収率 79 %)
【0075】(C)BocGlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)ProN(CH3)2
の合成 (B) の生成物 : 12.5 g (0.02 mol) TFA/CH2Cl2 : 150 ml/150 ml BocGly : 3.5 g (0.02mol) CH2Cl2 : 350 ml DCC : 4.1 g (0.02 mol) (C)の収量 10.2 g (収率 75 %)
の合成 (B) の生成物 : 12.5 g (0.02 mol) TFA/CH2Cl2 : 150 ml/150 ml BocGly : 3.5 g (0.02mol) CH2Cl2 : 350 ml DCC : 4.1 g (0.02 mol) (C)の収量 10.2 g (収率 75 %)
【0076】(D)BocArg(Mts)GlyAsp(OBzl)Ser(Bzl)ProN
(CH3)2 の合成 (C) の生成物 : 6.8 g (0.01 mol) TFA/CH2Cl2 :100 ml/100ml BocArg(Mts) :4.6 g (0.01 mol) DMF :150 ml DCC :2.06 g (0.01mol) HOBt :1.36 g (0.01mol) (D)の収量 5.8 g (収率 57 %)
(CH3)2 の合成 (C) の生成物 : 6.8 g (0.01 mol) TFA/CH2Cl2 :100 ml/100ml BocArg(Mts) :4.6 g (0.01 mol) DMF :150 ml DCC :2.06 g (0.01mol) HOBt :1.36 g (0.01mol) (D)の収量 5.8 g (収率 57 %)
【0077】(E) ペプチドモノマー28の合成 (D) の生成物 : 1.02 g (0.001 mol) TFA/CH2Cl2 : 100 ml/100 ml カルボキシエチルメタクリルアミド: 0.143 g (0.001
mol) DMF : 100 ml DCC : 0.206 g (0.001 mol) HOBt : 0.13 g (0.00mol) 1M−トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール−
m-クレゾールのTFA溶液 : 50 ml ペプチドモノマー28の収量 0.6 g アミノ酸分析(nmol/50μl) R : 1.0761 G : 1.0049 D : 0.9959 P : 1.0834 マススペクトル M+ : 611
mol) DMF : 100 ml DCC : 0.206 g (0.001 mol) HOBt : 0.13 g (0.00mol) 1M−トリフルオロメタンスルホン酸−チオアニソール−
m-クレゾールのTFA溶液 : 50 ml ペプチドモノマー28の収量 0.6 g アミノ酸分析(nmol/50μl) R : 1.0761 G : 1.0049 D : 0.9959 P : 1.0834 マススペクトル M+ : 611
【0078】製造例32 目的物(本発明のプロペンア
ミド誘導体重合物)32の合成 ペプチドモノマー15の500mgを水5mlに溶解
し、1N NaOHでpH7.4に調整した後、開始剤
として過硫酸カリウム2.5mgと亜硫酸水素ナトリウ
ム1.0mgを加え窒素気流下20℃で20時間重合し
目的物32を得た。
ミド誘導体重合物)32の合成 ペプチドモノマー15の500mgを水5mlに溶解
し、1N NaOHでpH7.4に調整した後、開始剤
として過硫酸カリウム2.5mgと亜硫酸水素ナトリウ
ム1.0mgを加え窒素気流下20℃で20時間重合し
目的物32を得た。
【0079】スペクトラポア7分子分画量3000を用
いて純水に対して透析し低分子量分を除いた後凍結乾燥
させた(収量240mg)。ゲルクロマトグラフィーに
より目的物32の分子量分画を行なった。分子量は製造
例11と同様の方法で測定した。 画分1 分子量約 48000 (目的物32−1) 画分2 分子量約 21000 (目的物32−2) 画分3 分子量約 12000 (目的物32−3)
いて純水に対して透析し低分子量分を除いた後凍結乾燥
させた(収量240mg)。ゲルクロマトグラフィーに
より目的物32の分子量分画を行なった。分子量は製造
例11と同様の方法で測定した。 画分1 分子量約 48000 (目的物32−1) 画分2 分子量約 21000 (目的物32−2) 画分3 分子量約 12000 (目的物32−3)
【0080】製造例33 目的物32−4の合成(開始
剤量の変更) 上記製造例32において開始剤を下記のものに変更して
ペプチドモノマー15の重合を行い、目的物34−4を
製造した。下記に収量と分子量を示す。 開始剤 過硫酸カリウム10mg 亜硫酸水素ナトリウム4mg 収量 180mg(目的物32−4) 分子量 約5000
剤量の変更) 上記製造例32において開始剤を下記のものに変更して
ペプチドモノマー15の重合を行い、目的物34−4を
製造した。下記に収量と分子量を示す。 開始剤 過硫酸カリウム10mg 亜硫酸水素ナトリウム4mg 収量 180mg(目的物32−4) 分子量 約5000
【0081】製造例34〜52 目的物33〜51の合
成 製造例32及び33と同様の方法でペプチドモノマー1
2〜14及び16〜31の重合を行ない、目的物33〜
51を製造した。各ポリマーの収量及び分子量を以下に
示す。 ──────────────────────────────── 目的物No. モノマーNo. ポリマー収量(mg) 分子量 ──────────────────────────────── 33 12 230 15000 34 13 180 13000 35 14 190 15000 36 16 150 11000 37 17 240 16000 38 18 120 8000 39 19 170 10000 40 20 140 9000 41 21 170 11000 42 22 130 12000 43 23 150 9000 44 24 140 8000 45 25 130 8000 46 26 170 10000 47 27 200 15000 48 28 190 13000 49 29 150 10000 50 30 120 15000 51 31 180 7500 ────────────────────────────────
成 製造例32及び33と同様の方法でペプチドモノマー1
2〜14及び16〜31の重合を行ない、目的物33〜
51を製造した。各ポリマーの収量及び分子量を以下に
示す。 ──────────────────────────────── 目的物No. モノマーNo. ポリマー収量(mg) 分子量 ──────────────────────────────── 33 12 230 15000 34 13 180 13000 35 14 190 15000 36 16 150 11000 37 17 240 16000 38 18 120 8000 39 19 170 10000 40 20 140 9000 41 21 170 11000 42 22 130 12000 43 23 150 9000 44 24 140 8000 45 25 130 8000 46 26 170 10000 47 27 200 15000 48 28 190 13000 49 29 150 10000 50 30 120 15000 51 31 180 7500 ────────────────────────────────
【0082】試験例1(実験的肺転移) 以下のような試験を行い、本発明の化合物の癌転移阻止
作用について検討した。目的物32−3、目的物32−
4、目的物35、目的物37、目的物39、目的物4
0、目的物44、目的物46、目的物49、目的物50
を各々1000μgと、非常に転移性の強い癌細胞であ
るB16-BL6 メラノーマ細胞を各々PBS中で混合後、その
0.2mlを1群5匹のC57BL/6の雄マウスに静脈注射し
た。注射された混合物0.2 ml中にはB16-BL6 細胞が5×
104 個含まれていた。投与14日後にマウスの肺におけ
る癌細胞コロニー数を数えて対照のPBS投与群と比較し
た(実験1)。その結果を表1に示す。この結果から明
らかな通り、目的物32、35、39、40、44、4
6、49あるいは50の投与により肺への癌転移は顕著
に抑制された。これに対して、Arg-Gly-Asp 及び接着性
ペプチドを含まないポリマー11の投与ではそのような
転移の抑制は見られなかった。同表に示すように,本発
明の化合物中の活性ペプチドArg-Gly-Aspや Arg-Gly-As
p-Ser 等の含量が400〜900μg/1000μgであるこ
とを考慮すると、少ない量で高い効果を発現しているこ
とがわかる。
作用について検討した。目的物32−3、目的物32−
4、目的物35、目的物37、目的物39、目的物4
0、目的物44、目的物46、目的物49、目的物50
を各々1000μgと、非常に転移性の強い癌細胞であ
るB16-BL6 メラノーマ細胞を各々PBS中で混合後、その
0.2mlを1群5匹のC57BL/6の雄マウスに静脈注射し
た。注射された混合物0.2 ml中にはB16-BL6 細胞が5×
104 個含まれていた。投与14日後にマウスの肺におけ
る癌細胞コロニー数を数えて対照のPBS投与群と比較し
た(実験1)。その結果を表1に示す。この結果から明
らかな通り、目的物32、35、39、40、44、4
6、49あるいは50の投与により肺への癌転移は顕著
に抑制された。これに対して、Arg-Gly-Asp 及び接着性
ペプチドを含まないポリマー11の投与ではそのような
転移の抑制は見られなかった。同表に示すように,本発
明の化合物中の活性ペプチドArg-Gly-Aspや Arg-Gly-As
p-Ser 等の含量が400〜900μg/1000μgであるこ
とを考慮すると、少ない量で高い効果を発現しているこ
とがわかる。
【0083】更に、目的物32、35、37、47、5
0の投与量をそれぞれ500μgに減じて上記実験1と
同様の方法でマウスに投与したときの効果を検討した
(実験2)。表1に示す結果によれば、本発明の化合物
はいずれも、対照のPBS投与群に比べて顕著な転移抑制
効果を示した。また、本発明の化合物群をB16-BL 6細胞
と混合せずにB16-BL 6細胞を投与した5分後にマウスに
静脈投与しても、やはり高い転移抑制効果が得られた。
この結果は、本発明の化合物を静脈注射等の適当な方法
で投与して、癌の転移抑制効果が得られることを示して
いる。
0の投与量をそれぞれ500μgに減じて上記実験1と
同様の方法でマウスに投与したときの効果を検討した
(実験2)。表1に示す結果によれば、本発明の化合物
はいずれも、対照のPBS投与群に比べて顕著な転移抑制
効果を示した。また、本発明の化合物群をB16-BL 6細胞
と混合せずにB16-BL 6細胞を投与した5分後にマウスに
静脈投与しても、やはり高い転移抑制効果が得られた。
この結果は、本発明の化合物を静脈注射等の適当な方法
で投与して、癌の転移抑制効果が得られることを示して
いる。
【0084】 表1 B16-BL6メラノーマ細胞の注射で誘発された癌の実験的肺転移に対するポ リペプチドの効果 ──────────────────────────────────── 投与化合物 投与時** 投与量 肺への転移数 有効ペプチド含量 (μg) 平均±SD(範囲) (μg/投与量) ──────────────────────────────────── 実験1 PBS(未処理)同時 −−−− 85±20 (53-101) 目的物32−3 同時 1000 14±3 (11-18)* 676 目的物32−4 同時 1000 16±13 (2-33)* 676 目的物 35 同時 1000 20±7 (6-12)* 910 目的物 37 同時 1000 16±6 (8-14)* 706 目的物 39 同時 1000 18±8 (8-13)* 619 目的物 40 同時 1000 25±9 (12-25)* 738 目的物 44 同時 1000 21±10 (10-22)* 894 目的物 46 同時 1000 12±9 (4-19)* 652 目的物 49 同時 1000 22±10 (6-29)* 552 目的物 50 同時 1000 8±5 (2-12)* 753 RGD 同時 1000 66±16 (13-20) RGDS 同時 1000 42±18 (14-60)* GRGDS 同時 1000 40±15 (26-59) GGRGDSP 同時 1000 45±20 (28-70) ポリマー11 同時 1000 74±14 (57-89)
【0085】 実験2 PBS(未処理)同時 −−−− 64±11 (48-85) 目的物32−3 同時 500 21±8 (12-24)* 別個 500 30±9 (18-27)* 目的物 35 同時 500 16±13 (2-33) 別個 500 19±8 (13-29)* 目的物 37 同時 500 20±6 (13-28) 目的物 47 同時 500 14±5 (8-18)* 目的物 50 同時 500 13±4 (8-18)* ──────────────────────────────────── * t検定で未処理対照と比較して p<0.001 ** 「同時」は投与化合物と癌細胞を同時に注射したこ
とを示し、「別個」は投与化合物と癌細胞を別々に注射
したことを示す。
とを示し、「別個」は投与化合物と癌細胞を別々に注射
したことを示す。
【0086】試験例2 自然転移モデルによる癌転移抑
制効果 さらに本発明の化合物群が癌の転移を抑制することを自
然転移モデルによって確認した。即ち、B16-BL6細胞を
1群5匹のC57BL/マウスの足踵に移植し、移植後一定期
間内に本発明の化合物群を50μgまたは100μgを移
植癌部に直接単回あるいは複数回局所投与した。移植後
21日目に癌部を切除し、その2週間後にマウスを解剖
し肺への癌の転移を調べた。その結果を表2に示す。癌
移植後7日目に本発明の化合物群を100μgを単回投
与しその後2日毎に複数回投与することにより、または
7、10、13、及び16日目に50μgずつ複数回投
与することにより、移植癌自体の増殖は抑制されなかっ
たものの、肺への癌の転移は顕著に抑制された。
制効果 さらに本発明の化合物群が癌の転移を抑制することを自
然転移モデルによって確認した。即ち、B16-BL6細胞を
1群5匹のC57BL/マウスの足踵に移植し、移植後一定期
間内に本発明の化合物群を50μgまたは100μgを移
植癌部に直接単回あるいは複数回局所投与した。移植後
21日目に癌部を切除し、その2週間後にマウスを解剖
し肺への癌の転移を調べた。その結果を表2に示す。癌
移植後7日目に本発明の化合物群を100μgを単回投
与しその後2日毎に複数回投与することにより、または
7、10、13、及び16日目に50μgずつ複数回投
与することにより、移植癌自体の増殖は抑制されなかっ
たものの、肺への癌の転移は顕著に抑制された。
【0087】 表2 足踵に投与したB16−BL6メラノーマ細胞の自然肺転移モデルにおけ るプロペンアミド誘導体重合物の抑制効果 ──────────────────────────────────── 投与化合物 投与量 投与日 21日目における (μg/マウス) 移植癌の大き 肺への転移数 さ(mm±SD) 平均±SD(範囲) ──────────────────────────────────── 未処理(PBS) 12±2 50±20(28ー86) 目的物32-3 100x7 7,9,11,13,15,17,19 12±2 24±12(5-36) 目的物32-4 同上 同上 11±1 19±10(9ー36) 目的物35 同上 同上 12±2 20±8(10ー31) 目的物36 同上 同上 11±2 26±8(19ー43) 目的物37 50X4 7,10,13,16 11±2 18±9(8-31) 目的物39 100x7 7,9,11,13,15,17,19 13±3 20±6(15-27) 目的物42 同上 同上 12±2 9±5(1ー16) 目的物44 同上 同上 13±3 12±6(7ー22) 目的物49 同上 同上 13±3 17±7(7ー28) 目的物50 同上 同上 13±3 7±3(3ー10) RGDS 同上 同上 12±2 62±13(41ー77) GGRGDSP 同上 同上 12±2 45±17(26ー64) ──────────────────────────────────── * スチューデントのt検定で未処理群に対して p<0.001
【0088】試験例3 毒性 上記の試験において、本発明の化合物群は、宿主マウス
の赤血球細胞や脾臓及び胸腺細胞に対する細胞毒性や血
清蛋白質に対する好ましくない凝集作用を有しないこと
が確認された。
の赤血球細胞や脾臓及び胸腺細胞に対する細胞毒性や血
清蛋白質に対する好ましくない凝集作用を有しないこと
が確認された。
【0089】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のプロペンア
ミド誘導体重合物は、細胞接着性蛋白質のコア配列に比
べて細胞接着性が大きく、癌転移抑制作用等の種々の生
物活性を有し、毒性の問題も殆どない。また、その構造
も単純であり合成も容易であり、医薬としての価値は高
いものである。
ミド誘導体重合物は、細胞接着性蛋白質のコア配列に比
べて細胞接着性が大きく、癌転移抑制作用等の種々の生
物活性を有し、毒性の問題も殆どない。また、その構造
も単純であり合成も容易であり、医薬としての価値は高
いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 済木 育夫 北海道札幌市厚別区厚別北3条西5丁目12 −6 (72)発明者 東 市郎 北海道札幌市南区真駒内上町5丁目3−2
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるプロペンア
ミド誘導体の重合物またはその薬理学的に許容される塩
を有効成分として含有してなる癌転移抑制剤。 一般式(I) H2C=CR1-CO-[NH-R2-CO]-([X]- Arg-Gly-Asp-[Y])n -Z (式中、R1は水素原子、メチル基またはエチル基を表
し、R2は炭素数が1〜11の直鎖又は分岐のアルキレ
ン基を表し、該アルキレン基中の炭素原子は−O−を介
して連結していてもよい。X,YはSer,Gly,V
al,Thr,Pro及びGlnから選択されるアミノ
酸残基またはこれらのアミノ酸残基から構成されるペプ
チド残基を表し、Zは−OH,−OR3または−NR4R
5を表し、R3,R4,R5は水素原子、メチル、エチル基の
中から選択される。nは1〜3の整数を表す。また、式
中の[ ]は[ ]内の残基が存在してもしなくてもよ
いことを示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3258095A JPH0597699A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3258095A JPH0597699A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597699A true JPH0597699A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17315443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3258095A Pending JPH0597699A (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0597699A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130123144A1 (en) * | 2010-05-06 | 2013-05-16 | Cornell University | Tunable lcst polymers and methods of preparation |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3258095A patent/JPH0597699A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130123144A1 (en) * | 2010-05-06 | 2013-05-16 | Cornell University | Tunable lcst polymers and methods of preparation |
CN105175623A (zh) * | 2010-05-06 | 2015-12-23 | 康奈尔大学 | 可调lcst聚合物及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2745351B2 (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JPH03118330A (ja) | フイブリノーゲンレセプター拮抗剤 | |
JPH03118331A (ja) | 環状フイブリノーゲンレセプター拮抗薬 | |
JP3274225B2 (ja) | アミノ酸誘導体及びその用途 | |
JPH04213311A (ja) | プロペンアミド誘導体とノニオン性単量体との共重合物およびその用途 | |
US5763408A (en) | Amino acid derivatives and application thereof | |
JP2611874B2 (ja) | 水溶性ビニルポリマー誘導体とその用途 | |
JPH0597699A (ja) | プロペンアミド誘導体の重合物からなる癌転移抑制剤 | |
JPH06306096A (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JP2918746B2 (ja) | ペプチド誘導体およびその用途 | |
JPH05271094A (ja) | カルボキシメチル化キチン誘導体を用いる癌転移抑制剤 | |
JPH06116287A (ja) | プロペンアミド誘導体、その重合物およびその用途 | |
JP3190758B2 (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JPH06298797A (ja) | ペプチド誘導体およびその用途 | |
JP3190765B2 (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JP2649871B2 (ja) | 疎水性単量体、該疎水性単量体とプロペンアミド誘導体単量体の共重合物およびその用途 | |
JPH04221397A (ja) | 水溶性ポリペプチド誘導体とその用途 | |
JPH0717999A (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JP2745342B2 (ja) | プロペンアミド誘導体、その重合物およびその用途 | |
JPH06116288A (ja) | プロペンアミド誘導体、その重合物およびその用途 | |
JPH0770183A (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JP2745343B2 (ja) | プロペンアミド誘導体とカチオン性単量体との共重合物およびその用途 | |
JPH0641193A (ja) | ペプチド誘導体およびその用途 | |
JPH06321987A (ja) | ペプチド誘導体及びその用途 | |
JPH04213308A (ja) | プロペンアミド誘導体とアニオン性単量体との共重合物およびその用途 |