JPH0597113A

JPH0597113A - 記録装置の帯束機

Info

Publication number: JPH0597113A
Application number: JP3276203A
Authority: JP
Inventors: Tatsuo Tani; 達雄谷; Yasuaki Ishii; 泰明石井
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1991-09-30
Filing date: 1991-09-30
Publication date: 1993-04-20

Abstract

(57)【要約】【目的】確実に１部ごとに区分けし、しかも記録用紙
を単体にして使用することが可能で、記録用紙の座屈や
損傷を生ぜずに迅速な帯束処理が可能な記録装置の帯束
機を提供する。【構成】駆動ローラ１９で繰り出したテープ１５をテ
ープ保持爪１７で保持してループを形成し、その中に記
録用紙Ｐを堆積させた後、駆動ローラ１９を逆転させて
記録用紙Ｐ束を締め付け、テープ１５重合部をヒータで
接着させてから、その端部をカツタで切断する際に、帯
束時のテープ１５の引き込み速度をテープ１５の種類
や、記録用紙Ｐの種類および枚数などにより変更するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、フアクシミ
リ、プリンタなどの記録装置における用紙後処理に適用
される帯束機に係り、特にテープを使つて記録用紙束を
帯束する帯束機に関する。

【０００２】

【従来の技術】前記記録装置の用紙後処理装置は、特に
大量部数の高速処理に対応して記録紙の後処理の作業性
を向上させるため、近年、各種のものが提案され、実施
されている。その主なものとして、複数部数の記録紙を
１部ごとの記録紙束に仕分けるソータ、あるいは仕分け
られた１部ごとの記録紙束をステープルするステープ
ラ、あるいは１部ごとの記録紙束をのり付けするのり付
け機、あるいは１部ごとの記録紙束に背を付ける装置な
どがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来技術
において、記録紙束をステープルするには、その処理枚
数は針の大きさにもよるが１００枚程度が限度であり、
また綴じられた記録紙束の保管時には針部分が邪魔にな
る（重ねられた時、針部分で特に厚さが大となる）とい
う問題がある。また、のり付けした後には、記録紙束を
再び単葉紙にすることができず、単葉紙の状態で再コピ
ー、再使用できないという問題がある。さらに、記録装
置の記録動作速度に対応して帯束機の帯束処理動作速度
を増大させると、記録用紙の損傷、座屈等の帯束不良を
起こすことがあつた。

【０００４】本発明の目的は、確実に１部ごとに区分け
し、しかも帯束後、記録用紙を単葉紙にして使用するこ
とが可能で、テープの種類や記録用紙の種類あるいは枚
数に対応して迅速に帯束処理を行うことができると共
に、記録用紙の損傷や座屈等の帯束不良が生じない帯束
機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、記録紙載置
台と、接着可能なテープを繰り出す繰り出し手段と、前
記テープにループを形成させるループ形成手段と、前記
テープを記録紙束に締め付ける締め付け手段と、重畳し
た前記テープを接着させるテープ接着手段と、前記テー
プを切断する切断手段とを備えた記録装置の帯束機にお
いて、前記繰り出し手段と前記締め付け手段は、繰り出
し速度と、締め付け時の引き込み速度をそれぞれ可変に
した第１の手段により達成される。

【０００６】また上記目的は、第１の手段において、使
用されたテープの種類に応じたテープ信号を発生するテ
ープ信号発生手段と、このテープ信号発生手段の出力信
号により、前記繰り出し手段の繰り出し速度、あるいは
前記締め付け手段の引き込み速度を設定する制御手段と
を備えた第２の手段により達成される。

【０００７】また上記目的は、第１の手段において、帯
束される記録紙の種類、および枚数等に関する記録紙信
号を発生する記録紙信号発生手段と、この記録紙信号発
生手段の出力信号により、前記繰り出し手段の繰り出し
速度、あるいは前記締め付け手段の引き込み速度を設定
する制御手段とを備えた第３の手段により達成される。

【０００８】

【作用】ループ形成手段はテープにループを形成し、ル
ープ内に記録用紙束を入れた後、締め付け手段が締め付
け、テープ同士をテープ接着手段が接着させて、切断手
段がテープを切断する。

【０００９】テープ信号発生手段は、複数種類のテープ
のうち使用されたテープに応じた信号を発生し、記録紙
信号発生手段は記録用紙の種類および帯束される記録用
紙の枚数に関する記録紙信号を発生する。制御手段はテ
ープ信号発生手段、あるいは記録紙信号発生手段の出力
信号により、繰り出し手段の繰り出し速度あるいは締め
付け手段の引き込み速度を設定する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図２は本発明の実施例に係る複写機の構成図であ
つて、複写機は複写処理部Ａ、記録用紙（転写紙）帯束
処理部Ｂとから構成されている。複写処理部Ａは、セツ
トした複数原稿を自動的に所定位置に配置する自動原稿
送り装置１と、この自動原稿送り装置１によつて順次所
定の位置に配置された原稿を光学照射して、その反射光
を導くランプ２、ミラー３，４とレンズ５とから構成さ
れる光学系と、この光学系によつて原稿画像を露光させ
る感光体ベルト６と、感光体ベルト６を露光処理前に帯
電処理する帯電器７、帯電処理された前記感光体ベルト
６に対する露光処理を行つた後、形成された静電潜像を
現像処理する現像器８と、この現像器８により現像され
た像を転写紙供給部９から搬送されてきた転写紙上に転
写処理を行う転写器１０と、一連の複写処理終了後、感
光体ベルト６を次回の複写処理に備えてクリーニングす
るクリーニング部１１と、転写紙上に転写された転写像
を定着する定着装置１２と、定着処理後の転写紙を転写
紙帯束処理部Ｂへ搬送する搬送装置１３とから構成さ
れ、公知の複写動作が行われる。

【００１１】図１は本発明の実施例の構成図であつて、
前記転写紙帯束処理部Ｂにおける帯束機を示しており、
１５はテープローラ１５ａから送り出され、加熱により
接着可能なテープ、１６は内部に転写紙が載置されるテ
ープガイド、１７はテープガイド１６の底部に設けられ
てテープ１５の先端をクランプするクランプ部１７ａを
有し、かつ回動してテープ１５にループを形成させるテ
ープ保持爪、１８ａ，１８ｂはテープ１５の搬送を案内
する上下一対のガイド体、１９はテープ１５を繰り出す
繰り出し手段と締め付け手段とを兼ねる駆動ローラ、２
０は駆動ローラ１９に相対している従動ローラ、２１は
先端部にヒータ２２を有する回動可能なテープ接着部
材、２３はテープ１５を引張つているテンシヨンローラ
であり、前記上部のガイド体１８ａとテープ接着部材２
１の先端には、適宜の隙間をおいてテープを切断する切
断手段のカツタ２４ａ，２４ｂが設けられている。

【００１２】同図において、テープ１５はテンシヨンロ
ーラ２３を経て、駆動ローラ１９および従動ローラ２０
間を通り、ガイド体１８ａ，１８ｂ間に案内されてい
る。作動は下記の順序で行われる。

【００１３】まず、テープ１５は駆動ローラ１９の時計
回り回転によりテープ保持爪１７の右端のクランプ部１
７ａへと送り出され、テープ１５の先端はこのクランプ
部１７ａに挿入される。次にテープ保持爪１７とガイド
体１８ａ，１８ｂが図３の実線で示すように反時計回り
方向に回転する。この時、駆動ローラ１９が同時に回転
して、テープ１５を送り出しクランプ部１７ａからテー
プ１５先端が外れることを防止する。テープ保持爪１７
は、回動を続け図１の位置まで３６０°回動して、停止
する。

【００１４】その後、ガイド体１８ａ，１８ｂは、図１
の位置に復帰し、図４に示すようにテープ１５をテープ
保持爪１７の一端との間で挟む。駆動ローラ１９は、さ
らに回転を続け、テープ１５が一点鎖線の位置（長さ）
になるまでテープ１５を繰り出す。この状態でコピー済
みの転写紙が、複写処理部Ａよりテープ１５のループ内
に排出される。必要なコピー数排出終了後、複写処理部
Ａからコピー終了信号が記録紙帯束処理部Ｂに与えられ
る。その後、図５に示すように駆動ローラ１９は、反時
計方向に回転して、記録紙Ｐを引き締める。その状態で
テープ接着部材２１が支点を中心に時計方向に回動し
て、ヒータ２２をテープ１５に接触させてテープ１５の
糊を溶かし、テープ１５同士をのり付けする。

【００１５】テープ接着部材２１の先端左上部とガイド
体１８ａとは、テープカツトできる適宜の隙間とカツタ
２４ａ，２４ｂを有しており、ガイド体１８ａ，１８ｂ
の時計方向回動によりテープ１５はカツトされる。さら
に、テープ保持爪１７が記録紙Ｐ束の後方向に、またテ
ープ接着部材２１は元の位置に退避して一連の帯束作業
が完了する。記録紙Ｐ束が取り除かれたことを検出し
て、テープ保持爪１７が図１の元の位置に復帰する。以
降、上記作動が繰り返される。

【００１６】図６は帯束機の制御概念図であり、３０は
帯束機本体、３１は記録装置本体である。帯束機本体３
０には専用の制御装置（制御手段）３２が設けてあり、
各種のセンサおよびモータなどの負荷との間で信号の授
受を行うと共に、モータ駆動回路３３に指令を出力して
駆動ローラ１９を回転させるモータ３４を制御する。

【００１７】またこの制御装置３２には、テープ１５の
種類を判別する、例えば反射型フオトセンサで構成され
るテープセンサ（テープ信号発生手段）３５の信号が取
り込まれるようになつており、テープ１５の種類により
モータ３４が予め設定された回転数になるように、制御
装置３２よりモータ駆動回路３３に指令出力がなされ
る。これによつて駆動ローラ１９によりテープ１５は繰
り出し速度、引き込み速度が設定される。

【００１８】一方、記録装置本体３１側にも専用の制御
装置３５が設けてあり、操作部３６からの信号を取り込
み、記録部３７と信号の授受を行い、かつ、表示部３８
に各種の表示指令を行うようになつている。

【００１９】ところで、帯束は記録装置本体３１の１部
の記録紙束群の記録完了ごとに実施する訳であるが、帯
束された記録紙Ｐ束を作成する全体の生産性（速度）を
高く保つために帯束作業にも所定の速度が要求され、帯
束締め付け時のテープ引き込みも高速で行われる。一般
に、テープ引き込みによる記録紙Ｐ束の締め付け時、記
録紙Ｐの側端にテープ１５が接触し始めてから締め付け
完了までの間に、記録紙Ｐに記録紙Ｐ束を曲げる力、端
部を擦る力、これによるテープ側端で記録紙Ｐを剪断す
る力等が働く。これらの作用力は、テープ１５の硬さ、
表面性（粗さ、特に側端の粗さ）などの影響や、記録紙
Ｐの硬さ、厚み、耐剪断力、枚数、向き、その他の影響
を受ける。

【００２０】また上記作用力は同時にテープ１５を引き
込む時の引き込み速度にも大きく影響される。速度が速
いとテープ１５を引き込む途中でテープ１５が弾性変形
するのに十分な時間がなく、さらに、締め付け時にテー
プ１５が塑性変形するに十分な時間もないので、結果と
して記録紙Ｐに上記の過剰な作用力を加えることとな
り、記録紙Ｐを傷付けたり、座屈による帯束不良を生じ
たりする。

【００２１】従つて、実施例においては、テープ１５の
種類に応じて、あるいは後述するように記録紙Ｐの種類
や枚数に応じて、テープ１５の引き込み速度を変えるよ
うにしている。なお、記録紙Ｐの損傷の防止や帯束状態
の経時変化を防ぐため、記録紙Ｐ束の締め付け直前でテ
ープ１５の引き込み速度をさらに遅くしてもよい。

【００２２】次に、記録紙Ｐの種類を検知する機構につ
いて説明する。図７は図２に示す給紙部９の斜視図であ
り、４１，４１はサイドフエンス、４２はエンドフエン
スであり、記録紙Ｐは矢印Ａ方向に給紙される。

【００２３】図８は給紙部９の正面図であり、４３（４
３ａ，４３ｂ，４３ｃ）は、サイドフエンス４１、エン
ドフエンス４２の位置を検知することで記録紙Ｐの向
き、サイズを検知する用紙センサ（記録紙信号発生手
段）である。記録紙Ｐのテープ１５による変形度合は前
述したように、記録紙Ｐの剛度、枚数などにより変わつ
てくるので、この記録紙Ｐの特性、枚数などを用紙セン
サ４３および後述する厚み検知センサの信号により検知
し、あるいは操作部３７からこれらの情報その他引き裂
き強度（耐剪断力）などの情報を入力することによつ
て、テープ１５の搬送速度、特にテープ１５の引き込み
速度を設定する。なお、テープ１５の種類、記録紙Ｐの
特性、枚数に関する信号の双方でテープ１５の搬送速度
を制御してもよい。

【００２４】因みに、記録紙Ｐの剛度は、例えば図９に
示すように測定される。即ち、基台５１から記録紙Ｐの
先端を突出させ、元位置に復帰する曲げ範囲（１，２，
３；ａで示されている）から、腰の強さを測定すること
により剛度を判定する。

【００２５】この剛性は記録紙Ｐの厚みと比較的相関が
あるので、図１０に示す機構で搬送時に記録紙Ｐの厚み
を測定するようにしている。図において、６１は駆動側
搬送ローラ、６２は記録紙Ｐの厚みによつて上下に変位
する従動ローラ、６３は従動ローラ６２の変位と連動し
て回動するアーム、６４はアーム６３の位置を検出する
ことによつて記録紙Ｐの厚みを検知する厚み検知センサ
（記録紙信号発生手段）である。

【００２６】次に、引き込み速度設定の制御をフローチ
ヤートに基づいて説明する。図１１はテープ１５の種類
によりテープ１５の引き込み速度を設定する制御のフロ
ーチヤートである。まず、利用されるテープ１５の種類
をテープセンサ３５により判別し（Ｓ１）、駆動ローラ
１９によるテープ引き込み速度を自動設定し（Ｓ２）、
記録部数Ｎをセツトする（Ｓ３）。次にスタートボタン
を押下して（Ｓ４）、駆動ローラ１９によりテープ１５
を繰り出してループを形成し（Ｓ５）、このループ内に
１部用の記録済み記録紙Ｐをスタツクする（Ｓ６）。

【００２７】そして、テープ１５を所定の速度で引き込
んで締め付けを行い（Ｓ７）、その記録紙Ｐ束を排出す
る（Ｓ８）。これを全部数終了するまで繰り返し（Ｓ
９，Ｓ１０）、その後テープ１５をカートリツジの繰り
出し口まで引き込む。

【００２８】図１２および図１３は、記録紙Ｐのサイ
ズ、向きによりテープ１５の引き込み速度を設定する制
御のフローチヤートである。まず使用される記録紙Ｐの
サイズ、向きを用紙センサ４３で判別し（Ｓ２１）、原
稿がセツトされ（Ｓ２２）、記録部数Ｎがセツトされる
（Ｓ２３）。次にスタートボタンが押下されると（Ｓ２
４）、駆動ローラ１９によりテープ１５を繰り出してル
ープを形成し（Ｓ２５）、記録紙Ｐの厚み測定を行うと
共に、原稿を循環カウントしながら記録動作を実施する
（Ｓ２６）。その後、記録済みの記録紙Ｐを帯束部にス
タツクし（Ｓ２７）、原稿の１循環が完了したら（Ｓ２
８でＹｅｓ）、記録紙Ｐのサイズ、向き、厚みおよび枚
数に従つて、テープ引き込み速度を自動設定し（Ｓ２
９）、以降、ステツプＳ３０ないしＳ３４において、そ
れぞれ前述した図１１のステツプＳ７ないしＳ１１と同
じ制御を行う。

【００２９】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、帯束時の
繰り出し手段と締め付け手段の繰り出し速度と、テープ
引き込み速度をそれぞれ可変としたので、高速で帯束動
作を行つても記録用紙を傷付けたり、曲げたりする帯束
不良を防止することができる。

【００３０】請求項２記載の発明によれば、制御手段が
テープの種類によつて繰り出し手段の繰り出し速度、あ
るいは締め付け手段のテープ引き込み速度を変更できる
ようにしているので、上記帯束不良を防止でき、かつ、
不要な引き込み速度低下による全体の記録動作効率の低
下が防止できる。

【００３１】請求項３記載の発明によれば、制御手段が
記録用紙の種類、枚数によつて繰り出し手段の繰り出し
速度、あるいは締め付け手段のテープ引き込み速度を変
更できるようにしているので、帯束不良を防止でき、か
つ、不要な引き込み速度低下による全体の記録動作効率
の低下が防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る帯束機の構成図である。

【図２】同じく複写機の構成図である。

【図３】帯束機の動作の説明図である。

【図４】帯束機の動作の説明図である。

【図５】帯束機の動作の説明図である。

【図６】本発明の実施例に係る帯束機の制御概念図であ
る。

【図７】給紙部の斜視図である。

【図８】給紙部の正面図である。

【図９】記録紙の剛度の測定方法を示す説明図である。

【図１０】記録紙の厚み測定装置の構成図である。

【図１１】テープの種類によりテープ引き込み速度を自
動設定する制御のフローチヤートである。

【図１２】記録紙の向き、サイズによりテープ引き込み
速度を自動設定する制御の前段のフローチヤートであ
る。

【図１３】記録紙の向き、サイズによりテープ引き込み
速度を自動設定する制御の後段のフローチヤートであ
る。

【符号の説明】

１５テープ１７テープ保持爪１９駆動ローラ２１テープ接着部材２２ヒータ２４カツタ３２制御装置３５テープセンサ４３用紙センサ６４厚み検知センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録紙載置台と、接着可能なテープを繰
り出す繰り出し手段と、前記テープにループを形成させ
るループ形成手段と、前記テープを記録紙束に締め付け
る締め付け手段と、重畳した前記テープを接着させるテ
ープ接着手段と、前記テープを切断する切断手段とを備
えた記録装置の帯束機において、前記繰り出し手段と前
記締め付け手段は、繰り出し速度と、締め付け時の引き
込み速度をそれぞれ可変にしたことを特徴とする記録装
置の帯束機。
【請求項２】使用されたテープの種類に応じたテープ
信号を発生するテープ信号発生手段と、このテープ信号
発生手段の出力信号により、前記繰り出し手段の繰り出
し速度、あるいは前記締め付け手段の引き込み速度を設
定する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項１記
載の記録装置の帯束機。
【請求項３】帯束される記録紙の種類、および枚数等
に関する記録紙信号を発生する記録紙信号発生手段と、
この記録紙信号発生手段の出力信号により、前記繰り出
し手段の繰り出し速度、あるいは前記締め付け手段の引
き込み速度を設定する制御手段とを備えたことを特徴と
する請求項１記載の記録装置の帯束機。