JP2004269251A - シート処理装置及び該装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置及び該装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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雅利 柳沼
Kenichi Hayashi
賢一 林
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靖隆 岩佐
Daisuke Matsukura
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】ストッパ、後端アシストとステイプラユニットとが同じ位置にいるとき、ステイプラユニットがストッパ、後端アシストを挟み込まないようにする。
【解決手段】シート処理装置119は、シートが積載される処理トレイと、処理トレイに積載されたシートの端部の位置を決めるストッパ131又は後端アシスト134と、処理トレイに積載されてストッパ又は後端アシストに位置決めされたシートを綴じるステイプラユニット132と、ステイプラユニットが綴じ動作をするときステイプラユニットがストッパ又は後端アシストに干渉する領域にいるか否かを検知する誤噛み検知レバー173及び干渉検知センサ175と、ステイプラユニットがストッパ又は後端アシストに干渉する領域にいることを誤噛み検知レバー及び干渉検知センサが検知したとき、ステイプラユニットによる綴じ動作を行わないようにするCPUとを備えている。
【選択図】 図33

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機やプリンタ等の画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に備えられるか、或いは装置本体に対して一体的に備えられるシート処理装置、及びこのシート処理装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真複写機やレーザビームプリンタなどの画像形成装置のオプションとして、画像形成済みのシートを仕分けるソータなどのシート処理装置が開発されている。そして、この種のシート処理装置は、位置決め手段であるストッパで束状のシートの端部を位置決めして、綴じ手段であるステイプラユニットによって、束状のシートを綴じるようになっているものがある。ステイプラユニットは、シート束の端部を綴じるとき、綴じる位置に移動して1対の開閉部材を閉じて針でシート束を綴じるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシート処理装置は、ステイプラユニットがシート束を綴じる位置に移動する途中において、ストッパがステイプラユニットの移動に干渉する関係にある。このような構成においては、ステイプラユニットが可倒式ストッパを押し倒して移動するようになっている。このため、ステイプラユニットがストッパに当たったとき、衝撃音が発生するようなことがあった。
【0004】
そこで、上記のようなステイプラユニットがストッパを押し倒す構成によらず、ストッパがステイプラユニットの移動を干渉しないようにするため、ストッパをステイプラユニットの1対の開閉部材の開口部よりも小さく構成し、ステイプラユニットをステイプラユニットの1対の開閉部材を開いたままで移動させて、ストッパがステイプラユニットの移動に干渉しないようにしているものがある。
【0005】
しかし、このシート処理装置は、ステイプラユニットが綴じ動作を行うときに、ストッパの位置とステイプラユニットの位置とがほぼ一致していると、ステイプラユニットが1対の開閉部材でシート束を綴じようとして、1対の開閉部材を閉じたとき、1対の開閉部材でストッパを挟んで、1対の開閉部材とストッパとの少なくとも一方が破損することがあった。
【0006】
本発明は、位置決め手段と綴じ手段とが同じ位置にいるとき、綴じ手段が位置決め手段を挟み込まないようにしたシート処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
本発明は、上記シート処理装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を行わないよう制御する制御手段と、を備えている。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記位置決め手段を退避させる制御手段と、を備えている。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき前記綴じ手段の綴じ動作を行わせない制御手段と、を備えている。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明のシート処理装置は、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記綴じ手段の動作を制御する制御手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記制御手段の制御にかかわらず前記綴じ手段の綴じ動作を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシートに処理を施すシート処理装置と、を備え、前記シート処理装置は、上記いずれか1つのシート処理装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のシート処理装置と、このシート処理装置を有する画像形成装置の一例である複写機とを図に基づいて説明する。なお、画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの複合機等があり、シート処理装置が装備される画像形成装置は、複写機に限定されるものではない。
【0015】
なお、本実施の形態に記載されている構成部品の寸法、数値、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0016】
本実施の形態の説明では、シート処理装置が独立の装置として、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に構成された、オプション的な装置である場合を例に説明する。ただし、本発明のシート処理装置は、画像形成装置に一体的に備えられる場合にも適用されることは言うまでもないが、以下に説明するシート処理装置の場合と、機能的に異なることは特にないので、その説明は省略する。
【0017】
図1は、複写機にシート処理装置が装着された状態を示す模式的断面図である。なお、シート処理装置は、具体的には、例えばフィニッシャである。
【0018】
(画像形成装置)
複写機100は、装置本体101とシート処理装置119とで構成されている。装置本体101の上部には、原稿給送装置102を装備してある。原稿Dは、ユーザによって原稿載置部103に載置されて給送部104により1枚ずつ順次分離してレジストローラ対105に供給される。続いて、原稿Dは、レジストローラ対105によって一旦停止され、ループを形成させられて斜行が矯正される。その後、原稿Dは、導入パス106を通り、読取位置108を通過することで、原稿表面に形成されている画像を読み取られる。読取位置107を通過した原稿Dは、排出パス107を通過して、排出トレイ109上に排出される。
【0019】
また、原稿の表裏両面を読み取る場合には、まず、上記のようにして原稿Dが読取位置108を通過することで原稿の一方の面の画像が読み取られる。その後、原稿Dは、排出パス107を通り、反転ローラ対110によってスイッチバック搬送されて、表裏反転した状態で、再度レジストローラ対105に送られる。
【0020】
そして、原稿Dは、一方の面の画像を読み取ったときと同様にして、レジストローラ対105で斜行が矯正されて、導入パス106を通って、読取位置108で他方の面の画像が読み取られる。そして、原稿Dは、排出パス107を通り、排出トレイ109へ排出される。
【0021】
一方、読取位置108を通過する原稿の画像には、照明系111の光を照射される。原稿から反射した反射光は、ミラー112によって、光学素子113(CCDあるいは他の素子)に導かれて、画像データとして得られる。そして、この画像データに基づいたレーザ光を、画像形成手段である例えば感光体ドラム114に照射して潜像を形成する。なお、図示はしないが、上記ミラー112によって、反射光を直接感光体ドラム114に照射して潜像を形成するように構成することもできる。
【0022】
感光体ドラム114に、形成された潜像は、さらに、図示しないトナー供給装置から供給されたトナーによってトナー像が形成される。カセット115には、紙あるいは、プラスチックフィルム等のシートである記録媒体が積載されている。シートは、記録信号に応じてカセット115から送り出されて、レジストローラ対150によって感光体ドラム114と転写器116との間へのタイミングをはかられてその間に進入する。そして、転写器116によって、感光体ドラム114上のトナー像がシートシートに転写される。トナー像が転写されたシートは定着器117を通過する間に定着器117の加熱加圧によって、トナー像を定着される。
【0023】
記録媒体の両面に画像を形成する場合、定着装置117によって片面に画像が定着されたシートは、定着装置117の下流側に設けた両面パス118を通って、再度、感光体ドラム114と転写器116との間に送り込まれて、裏面にも、トナー像が転写される。そして、定着装置117でトナー像が定着されて外部(フィニッシャ119側)に排出される。
【0024】
図2は、複写機全体の制御ブロック図である。複写機100全体は、CPU回路部200によって制御されるようになっている。CPU回路部200内には、各部のシーケンス、すなわち制御手順を記憶してあるROM202と、必要に応じて一時的に種々の情報が記憶されるRAM203が設けられている。原稿給送装置制御部204は、原稿給送装置102の原稿送り動作を制御するようになっている。イメージリーダ制御部205は、照明系111等を制御して、原稿の読み取りを制御するようになっている。画像信号制御206は、イメージリーダ制御部205の読み取り情報、或いは、外部のコンピュータ207から送られてくる画像情報を外部I/F208を介して受信し、その情報を処理して、プリンタ制御部209に処理信号を送るようになっている。プリンタ制御部209は、画像信号制御部206からの画像処理信号に基づいて感光ドラム114等を制御して、シートに画像が形成できるようにする。
【0025】
操作部210は、複写機をユーザが使用するときのシートサイズ情報や、シートに対してどのような処理を施すか、例えばステイプル処理をする情報等を入力できるようになっているとともに、複写機の装置本体101やシート後処理装置であるフィニッシャ119の動作状態等の情報を表示できるようになっている。フィニッシャ制御部211は、シート後処理装置であるフィニッシャ119内の動作を制御するようになっている。FAX制御部212は、複写機をファックスとして使用できるように、複写機を制御するようになっており、他のファックスと信号の授受を行えるようにしている。
【0026】
(シート処理装置)
図3は、シート処理装置の縦断面図である。図4は、各駆動系を示した縦断面図である。図8は、シート処理装置の制御ブロック図である。図9は、シート処理装置の動作を説明するための、フローチャートである。図10乃至図12は、経過時間に対する、後端アシスト134の移動速度と揺動ローラ対127のシート搬送速度との関係を示す図である。図10は、後端アシスト134と揺動ローラ対127とでシート束を送り出す、単独束出しシーケンスの図である。図11は、後端アシスト134と揺動ローラ対127との始動速度が異なる場合の束出し制御の図である。図12は、後端アシスト、揺動ローラ対、第1搬送ローラ対でシート束とバッファユニット140に溜めたバッファシートとを同時に搬送する、同時束出しシーケンスの図である。
【0027】
シート処理装置119は、シート束を製本化する機能を備えており、シート束の縁の近くを綴じるステイプラユニット132と、シート束の中央を綴じるステイプラユニット138と、このステイプラユニット138によって綴じられたシート束の綴じ位置の部分を折り曲げてシート束を冊子状にする折りユニット139等を備えている。
【0028】
本実施形態のシート処理装置119は、ステイプラユニット132の作動時に、シートを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜める(バッファする)バッファユニット140を備えている。
【0029】
このバッファユニット140は、シートを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜めるようになっているので、従来の、例えばバッファローラを有している機構と異なって、扁平にすることができて、シート処理装置を小形化、軽量化することができる。さらに、シートを真っ直ぐな状態で溜めることができるので、バッファローラの場合と異なって、シートを丸めることがないので、シートを取り扱いやすく、その分、シート処理装置としてのシートの処理時間を短縮することができる。
【0030】
シート処理装置119は、図2、図8に示してある、フィニッシャ制御部211によって制御されるようになっている。フィニッシャ制御部211のCPU221内には、複写機の装置本体のCPU回路部200からの指示に基づいて動作するシート処理装置119の制御順序(シーケンス)等を記憶してあるROM222と、シート処理装置119を制御するのにその都度必要な情報が記憶されるRAM223等を設けてある。また、フィニッシャ制御部211には、後述する紙面検知レバー133の動作に基づいて作動する紙面検知センサ223を接続してある。CPU221は、紙面検知センサ223のシート検知信号に基づいて、スタックトレイ128を昇降制御するようになっている。フィニッシャ制御部211は、入口ローラ対121、バッファローラ124、および第1排紙ローラ対を回転させる入口搬送モータM2と、揺動ローラ対127及び戻しローラ130を回転させる束出しモータM3と、束出しモータM3の回転を下ローラ127bに伝えたり、断ったりしたりする束下クラッチCL等を上記シーケンスに基づいて、作動制御するようになっている。
【0031】
なお、図2のCPU回路部200とフィニッシャ制御部211は、一体であってもよい。
【0032】
図4に示す、束下クラッチCLは、後述する下ローラ127bと戻しローラ130とが共通の束出しモータM3によって、回転するので、下ローラ127bと戻しローラ130とで、シート或いはシート束を搬送しているとき、スリップが生じたり、両方のローラにシート搬送速度差が生じたりしたとき、シート或いはシート束にしわを生じさせたり、破損したりするおそれがあるので、速度差を吸収するために設けてある。
【0033】
(シート束を綴じて排出する動作説明)
ユーザによって、複写機100の操作部210(図2参照)のシート綴じ処理表示が選択されると、CPU回路部200は、装置本体の各部を制御して複写機を複写動作に移らせるとともに、フィニッシャ制御部211にシート綴じ処理信号を送る。
【0034】
なお、図13乃至図19に基づく動作説明は、操作部210にユーザによって入力された、シートサイズ情報に基づいてシートの長さが長いとCPU回路200が判断した場合(例えば、A3サイズのような場合)、或いは、シートの種類情報によって、シートが厚紙、薄紙、タブ紙、カラー紙等のように、通常のシートと異なる属性を備えた特殊シートである場合の説明である。すなわち、図13乃至図19に基づく動作説明は、シート束をスタックトレイ128に排出してから、処理トレイ129に後述するバッファシートを積載する動作を開始するようになっている場合の説明である。なお、シートの長さや、特殊シートであるか否かに関係なく、以下に説明する動作を行ってもよいことは勿論である。
【0035】
フィニッシャ制御部211は、シート綴じ処理信号に基づいて、入口搬送モータM2、束出しモータM3を始動させる。また、フィニッシャ制御部211は、バッファローラ離間プランジャSL1(図4参照)を作動させて、バッファローラ124を下搬送ガイド板123bから離し、さらに不図示のプランジャを作動させて、揺動ローラ対127の上ローラ127aを下ローラ127bから離してある。なお、入口搬送モータM2、束出しモータM3の始動停止は、シートの動きに合わせて逐一制御されるようになっていてもよい。
【0036】
複写機100(図1参照)の装置本体101の排出ローラ対120から送られてきた1枚目のシートは、図3、図4に示す受取ローラ対137の搬送とフラッパ122の案内とによって、入口ローラ対121に搬送される。受取ローラ対137は、上記排出ローラ対120を回転させる共通搬送モータM1によって回転するようになっている。
【0037】
図13(a)に示すように、入口ローラ対121は、入口搬送モータM2(図4参照)によって回転して、1枚目のシートP1を搬送する。シートP1は、上搬送ガイド板123aと下搬送ガイド板123bとからなるガイド123の案内によって第1排紙ローラ対126へ搬送される。
【0038】
シートP1は、図13(b)に示すように、第1排紙ローラ対126の回転によってさらに搬送されて、図14(a)に示すように、スタックトレイ128に放出される。シートP1は、図14(b)に示すように、スタックトレイ128と処理トレイ129とに跨って落下する。その後、図15(a)(b)に示すように、上ローラ127aが不図示のプランジャによって下降して、下ローラ127bとでシートを挟む。
【0039】
このとき、上ローラ127aと束出しモータM3(図4参照)によって、すでに矢印方向に回転している。さらに、処理トレイ129に接離自在な戻しローラ130も束出しモータM3(図4参照)によって、矢印方向に回転している。ところで、下ローラ127bは、1枚目は、束下クラッチCL(図4参照)の作動によって、駆動が連結されているが、2枚目以降はオフして空転するようになっている。これは、1枚目のシートを処理トレイ129に積載した後に、2枚目以降のシートが積載されるとき、下ローラ127bが回転していると、下ローラ127bが1枚目のシートもストッパ131a,131b側に押し込んで、1枚目のシートに皺を生じさせるおそれがあるためである。
【0040】
、図16(a)に示すように、揺動ローラ対127と戻しローラ130との回転によって、シートが右下がりの処理トレイ129上を矢印方向に滑り降りる。そのとき、後端アシスト134は、待機位置に待機している。そして、シートP1がストッパ131a,131bに当接する前に、上ローラ127aがシートP1から離れる。シートP1は、戻しローラ130によってストッパ131a,131bに突き当てられる。その後、シートの幅整合が1対の前整合板144a、奥整合板144b(図5参照)によって行われる)。
【0041】
以下、後続のシートも同様にして、処理トレイ129に積載される。図17に示すように、処理トレイ129に所定枚数のシートが積載されると、図3、図4に示すステイプラユニット132によって、その束状のシートが綴じられる。なお、シート束には、ステイプラユニット132によって綴じ処理を施す代わりに、不図示のパンチユニットによって孔あけ処理を施してもよい。
【0042】
図18(a)に示すように、上ローラ127aが不図示のプランジャによって下降して、下ローラ127bとでシートを挟む(S101)。束下クラッチCLが作動して(S102)、約150msec経過後(S103)、整合板144がシート束から退避し(S104)、スタックトレイ128が、紙面検知レバー133によって検知される位置に移動して、排出されてくるシート束を受け取りやすい位置に待機している(S105)。
【0043】
図18(b)に示すように、上ローラ127aは下ローラ127bとでシート束Pを挟んで矢印方向に回転して、後端アシスト134は、シート束Pの後端を押して、シート束をスタックトレイ128に排出する。後端アシスト134は、図5乃至図7に示すように、後端アシストモータM4によって、正転、逆転するベルト142に設けられている。
【0044】
このとき、図10、図11に示すように、揺動ローラ対127と後端アシスト134の起動時(T1)及び起動速度(132mm/sec)が同じで、同じ加速終了速度(500mm/sec)に同じ時間(T2)に到達すれば、揺動ローラ対127と後端アシスト134は、シート束に引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束を排出することができる(S106)。
【0045】
しかし、図11に示すように、後端アシスト134の起動速度が、後端アシストモータM4の回転力を後端アシスト134に伝達するベルト143,142等によって、揺動ローラ対127の起動速度より、仮に速い場合がある(仮に、300mm/secとする)。このような場合、揺動ローラ対127のシート搬送速度が300mm/secになる時間T3まで、後端アシスト134は移動を開始しないで停止していて、揺動ローラ対127のシート搬送速度になると、移動を開始する。すなわち、後端アシスト134は、揺動ローラ対127が始動してから(T3−T1)=ΔT時間後に始動する(S107)。なお、揺動ローラ対127の方が、後端アシスト134より、起動速度が速い場合は、逆に、揺動ローラ対127の起動時をΔTだけ遅くする。もし、後端アシスト134の起動速度と、後端アシスト134の起動速度とが同じときには、ΔTは零である。
【0046】
このように、始動時にΔTの時間差を設けると、揺動ローラ対127と後端アシスト134とに起動速度の差が合っても、揺動ローラ対127と後端アシスト134は、シート束に引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束を排出することができる。また、揺動ローラ対127によるローラの擦れ痕がシートに付いて、シート束の品質や、シート束の画像の品質を低下させるようなことがない。
【0047】
シート束は、揺動ローラ対127、後端アシスト134、及び戻しローラ130によって、スタックトレイ128の側に送り出しを開始される(S108)。後端アシスト134は、約15mm移動した時点(S109)で、元の位置(ホームポジション)に戻る(S110、図12における「HP出し制御」に相当する動作)。シート束は、図19に示すように、揺動ローラ対127によって、スタックトレイ128上に排出される。その後、揺動ローラ対127の上ローラ127aが下ローラ127bから離れた時点で、一連のシート束排出動作が終了する(S111,S112)。
【0048】
図18(b)において、シート束が排出され始めたとき、次のシート束の最初のシートが入口ローラ対121に送り込まれてきている。
【0049】
本実施形態のシート処理装置119は、後端アシスト134がシート束の後端を押してシート束を搬送するので、シート束の表面にローラを圧接回転させてシート束を排出する場合と異なって、シート束の表面に傷を付けることなく、確実に搬送することができる。
【0050】
(バッファ動作の説明)
以上の動作説明は、例えば、シート同士の搬送間隔が広く、次のシートが送り込まれてくる間にシート束に綴じ処理を施すことができる場合についての動作説明であるが、次に説明する動作説明は、シート同士の搬送間隔が狭く、シート束に処理を施しているときに、後続シートが送り込まれてくる場合、綴じ処理中だけ、その後続シートを溜めておく(バッファしておく)、バッファ動作についての説明である。
【0051】
シート処理装置119は、複写機100の装置本体101から送られてくるシートの間隔がシート綴じ処理時間より短いと装置本体101のCPU回路部200によって判断したときのフィニッシャ制御部211のバッファ動作指令に基づいて、バッファ動作を行う。この場合、バッファローラ124は、プランジャSL1(図4参照)によって、下降して下搬送ガイド板123bに接触している。
【0052】
図20において、処理トレイ129には、前述した動作に基づいてシート束が積載されているものとする。そのシート束には、ステイプラユニット132(図3、図4参照)によって綴じ処理が行われているものとする。
【0053】
図20(a)に示すように、処理トレイ129に積載されたシート束Pにステイプル処理が行われている間に、次のシート束の1枚目のシートP1が送り込まれてくると、そのシートP1は、入口ローラ対121によって、バッファローラ124に送り込まれる。バッファローラ124は、入口搬送モータM2(図4参照)によって回転してシートP1を下流へと搬送する。このとき、第1排紙ローラ対126の上第1排紙ローラ対126aは、第1排紙ローラ離間プランジャSL2(図4参照)によって、下第1排紙ローラ対126bから離れている。なお、第1排紙ローラ離間プランジャSL2は、図4において、バッファローラ離間プランジャSL1と重なって見えるため、図4には図示されていない。また、揺動ローラ対127の上ローラ127aも、不図示のプランジャによって、下ローラ127bから離れている。
【0054】
図20(b)に示すように、シートP1の後端が、スイッチバックポイントSPに到達すると、図21(a)に示すように、バッファローラ124の逆転によって、上流側へ戻される。これと、ほぼ同時に後端押さえ135が、下搬送ガイド板123bから離れて後端受け止め部136が開放される。スイッチバックポイントSPへの到達は、図4に示す入口ローラ対121の下流側近傍に配設した入口パスセンサS1がシートの先端(下流側端)によって作動してから、所定時間後、あるいは、バッファローラ124の回転数等によって検知することができるようになっている。
【0055】
シートの下流端が検知されてからの、シートP1の上流端側は、図21(a)に示すように、後端受け止め部136に受け止められる。その後、後端押さえ135は、図21(b)に示すように、元の位置に戻って、後端押さえ135に設けてある摩擦部材141によって、シートP1を下搬送ガイド板123bに押し付ける。
【0056】
その後、図22(a)に示すように、2枚目のシートP2が送り込まれてくる。2枚目のシートP2は、入口ローラ対121によって搬送される。このとき、シートP2は、後端押さえ135の上を通過する。その後、シートP2は、図22(b)に示すように、バッファローラ124によっても搬送される。
【0057】
このとき、1枚目のシートP1は、バッファローラ124によって、2枚目のシートP2とともに下搬送ガイド板123bに押し付けられて、搬送される2枚目のシートP2に追従して、下流側に移動しようとする。しかし、1枚目のシートP1は、後端押さえ135に設けてある摩擦部材141によって、下搬送ガイド板123bに押し付けられているので、移動するようなことがない。
【0058】
2枚目のシートP2も、1枚目のシートP1と同様に、後端がスイッチバックポイントSPに到達すると図23、図24に示すように上流側に戻される。そして、2枚目のシートP2は、後端押さえ135の摩擦部材141によって、1枚目のシートP1に重なって下搬送ガイド板123bに押し付けられる。
【0059】
その後、図25(a)に示すように、3枚目のシートP3が送られてきて、シートP3の後端が入口ローラ対121を通過すると、図25(b)に示すように、上第1排紙ローラ対126aが下第1排紙ローラ対126bとで、第1乃至第3のシートを挟み込む。このとき、3枚目のシートP3は、1枚目、2枚目のシートP1,P2よりも下流側に多少突出している。また、この頃、処理トレイ129上のシート束に対する綴じ処理が終了しているので、図26(a)に示すように、後端アシスト134が処理トレイ129に沿って移動して、シート束の後端を押し上げる。この結果、シート束Pの下流端Paは、3枚目のシートP3の下流端P3aよりも下流側に長さLだけ突出する。
【0060】
そして、図26(b)に示すように、上ローラ127aも下降して、下ローラ127bで、3枚のシートP1,P2,P3と、シート束Pとを挟み込む。これにともなって、後端押さえ135が2枚目のシートP2から離れて、1枚目のシートP1と、2枚目のシートP2とを解放する。
【0061】
その後、3枚のシートP1,P2,P3と、シート束Pは、揺動ローラ対127に挟まれて搬送される。そして、図27(a)(b)に示すように、シート束Pがスタックトレイ128に排出されると、1枚目のシートP1と2枚目のシートP2との後端が、第1排紙ローラ対126から抜け出て、3枚のシートの上流側部分が処理トレイ129に受け止められる。
【0062】
図27(b)において、図11,12に示すように、第1排紙ローラ対126、揺動ローラ対127、後端アシスト134の起動時(T1)及び起動速度(132mm/sec)が同じで、同じ加速終了速度(500mm/sec)に同じ時間(T2)に到達すれば、第1排紙ローラ対126、揺動ローラ対127、後端アシスト134は、シート束や、3枚のシートに引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束を排出することができる。しかし、起動速度に差がある場合には、図9のS107におけるように、ΔTの時間差を設けて、各々を始動するようにすると、シート束や、3枚のシートに引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束を排出することができる。また、第1排紙ローラ対126や揺動ローラ対127によるローラの擦れ痕がシートに付いて、シート束の品質や、シート束の画像の品質を低下させるようなことがない。
【0063】
3枚のシートは、図28(a)(b)に示すように、揺動ローラ対127と戻しローラ130によって、処理トレイ129上を滑降搬送されて、ストッパ131a,131bに受け止められる。この間、スタックトレイ128は、一旦、下降して、シート束の上面を紙面検知レバー133よりも下げてから、再度、上昇して、シート束の上面によって紙面検知レバー133が作動した時点で、上昇を停止する。この結果、スタックトレイ128上のシート束の上面を所定の高さに保持することができる。その後、シートは、下搬送ガイド板123b上に溜められることなく、順次、処理トレイ129上に積載されて、所定枚数に達すると、綴じられる。この綴じ動作の間、後続のシート束の最初の3枚のシートが下搬送ガイド板123b上に溜められる。
【0064】
なお、以上の説明では、下搬送ガイド板123b上に3枚のシートが溜められるようになっているが、溜められるシート(バッファシート)の枚数は、シートの長さ、綴じる時間、シートの搬送速度等によって変わるため、3枚に限定されるものではない。
【0065】
以上説明したように、本実施形態のシート処理装置119は、図26(a)において、シート束Pの下流端Paを、3枚目のシートP3の下流端P3aよりも下流側に長さLだけ突出させるようになっている。これは、次の理由による。なお、1枚目、2枚目のシートP1,P2の下流端P1a,P2aは、3枚目のシートP3の下流端部P3aよりも上流側に位置している。
【0066】
仮に、図29に示すように、下流端の突出長さが、上記長さLより短いL1であるとすると、下流端の突出長さもL1になる。このため、揺動ローラ対127が、シート束Pをスタックトレイ128に排出してから、3枚のバッファシートを掴む長さが短くなり、3枚のバッファシートを掴み損なって処理トレイ129に確実に送り込むことができなくなることがある。したがって、揺動ローラ対127がバッファシートを確実に掴んで処理トレイ129に送り込むことができるようにするため、シート束をバッファローラに対して長さLだけ突出させている。
【0067】
また、上記突出長さが短いと、バッファシートとシート束との接触面積が広くなって、シート束がバッファシートに密着し、スタックトレイ128に落下するのが遅くなりがちである。このような場合、揺動ローラ対127が逆転して、バッファシートを処理トレイ129に送り込むとき、シート束がバッファシートに密着したまま、揺動ローラ対127に進入して、シート束に傷が付いたり、ジャムの発生原因になったりするおそれがある。したがって、シート束とバッファシートとの分離性を良くするためにも、シート束をバッファローラに対して長さLだけ突出させている。
【0068】
その他、本実施形態のシート処理装置119は、後端アシスト134がシート束の後端を押すようになっている。このように、シート束の後端を後端アシスト134で押してシート束を搬送すると、シート束の表面にローラを圧接回転させてシート束を排出する場合と異なって、シート束の表面に傷を付けることなく、確実に搬送することができる。
【0069】
すなわち、図30に示すように、揺動ローラ対127のみで、シート束を排出すると、シートに対する上ローラ127a及び下ローラ127bの摩擦の相違や、回転速度の相違等によって、シートの搬送量が異なり、上位のシートと下位のシートとにずれを生じさせることがある。このような場合、揺動ローラ対127は、シートに対して滑り回転をして、シートに傷を付けることがある。また、シート束全体を捩じりながら排出するようなことが生じて、円滑にシート束を排出することができなくなり、処理に時間を要するようになる。さらに、シート束全体を捩じった場合、綴じた部分でシートが裂けて、そのシート束を使用することができなくなるおそれもある。
【0070】
また、このような現象は、シート束を確実に排出使用として、シート束に対する揺動ローラ対127の挟圧力を高めると、発生しやすくなる。逆に挟圧力を弱める、シート束を確実に搬送することができない。したがって、揺動ローラ対127の挟圧力の設定が困難である。
【0071】
そこで、本実施形態のシート処理装置は、揺動ローラ対127のみでなく、後端アシスト134によってもシート束を排出するようになっているので、上記のようなシートに対する滑り回転をしたり、シート束を捩じたりすることがなくなり、シートやシート束に損傷を与えることなく、シート束を円滑、かつ速やかに排出することができる。また、揺動ローラ対127の挟圧力を厳密に管理することなく、シート束を排出することができるようになる。
【0072】
(ステイプラユニット)
図31乃至図44に基づいてステイプラユニット132を説明する。
【0073】
ステイプラユニット132は、積載手段である例えば処理トレイ129に送り込まれて、位置決め部材である例えばストッパ131a,131b(図33参照)と、整合部材である例えば1対の整合板144a、144bとで整合されたシート束を綴じるようになっている。
【0074】
ストッパ131a,131b(図33参照)は、U字を横向きにした断面形状に形成されて、処理トレイ129に送り込まれたシートの後端(図31の右側端部)を受け止めて整合するようになっている。ストッパ131a,131bは、シートの後端に対して平行になっている。1対の整合板144a、144bは、処理トレイ129のシート積載面に突出して、処理トレイ129に送り込まれたシートを両側から整合するようになっている。前整合板144a、奥整合板144bは、シートの側端に平行になっている。ストッパ131a,131bと整合板144a,114bは、シートに接触する面が互いに直角な向きに移動板161a、161bに設けてある。前整合板144aは、シートに接近する方向に付勢されて、移動板161aにシートの整合方向に移動自在に設けてある。したがって、シートは、奥整合板144bを基準にして両側を整合されるようになっている。
【0075】
整合板144a、144bが処理トレイ129に積載されたシートの幅(シート搬送方向に対して交差する方向の長さ)に合わせて前整合モータM5、奥整合モータM6によって移動して、シートを両側から挟んでシートの幅を整合するとき、ストッパ131aは整合板144aと,ストッパ131bは144bと一体に移動して、いかなるシートサイズにおいてもシートの後端を確実に整合できる位置に移動するようになっている。仮に、ストッパ131a及び131bの位置を固定した構成にすると、最大幅のシートの後端が斜めにならないように整合するためにストッパ131a及び131bを離して設ける必要があるが、この位置が固定されていると、ストッパ131aと131bの距離よりも短い幅のシートの後端がストッパ131a及び131bに当接せず後端を整合できないこととなり、逆に最小幅のシートの後端を整合できる位置にストッパ131a及び131bを固定して設けると、最大幅のシートの後端がストッパ131a及び131bに当接してもシートの後端が斜めになって整合できないこととなるからである。
【0076】
移動板161a,161bには、ラック162a,162bを設けてある。一方のラック162aには、前整合モータM5のピニオン163が噛み合っている。他方のラック162bは、奥整合モータM6によって回転するピニオン164に噛合している。
【0077】
後端アシスト134は、前述したように、図5乃至図7、図31に示すように、後端アシストモータM4によって、正転、逆転するベルト142に設けてある。後端アシスト134もストッパ131a,131bと同様にU字を横向きにした形成になっており、シートの後端に対して平行になっている。
【0078】
ステイプラ166は、図31に示す支持板168上に支持ローラ167,167によって支持され、処理トレイ129の後端に沿って形成したガイド溝170(図3、図36参照)に係合させた不図示のガイドローラの案内とによって、図35、図36、図37に示すように、処理トレイ129の後端に沿って、移動するようになっている。ステイプラユニット132は、図39に示すステイプルシフトモータM7によって移動するようになっている。
【0079】
ステイプラ166は、図35、図38に示すようにシートの前角の位置(図38(A1))にいるとき、その角を綴じ、図36、図38に示すようにシート後端の中間位置(図38(B1)(B2))にいるとき、その後端を2箇所綴じし、図37、図38に示すようにシートの奥角の位置(図38(A2))にいるとき、そのシートの奥角を綴じるようになっている。図38において、「○」印の(a)、(c)、(e)、(g)の領域は、シート束を綴じることのできる領域である。「×」印の(b)、(d)、(f)の領域は、ストッパ131a、131b、後端アシスト134と重なる領域であり、シート束を綴じることのできない領域である。従って、(b)と(f)の領域はストッパ131a、131bの移動に伴い移動する。
【0080】
ステイプラ166は、図31に示すように、針をシート束に打ち込む上顎171と、シート束に打ち込まれた針の先端が曲がるように受け止めるアンビル172とを有している。上顎171は、図39に示すステイプルモータM8によって、アンビル172に対して接近離間するようになっている。ステイプラ166は、通常、図31に示すように、アンビル172から離れて、ステイプラ166に開口部166aを形成している。開口部166aは、前述したように、ステイプラ166が処理トレイ129に沿って移動したとき、ステイプラ166がシートの後端、ストッパ131a,131b、後端アシスト134を通過できるだけのスペースを有している。
【0081】
ステイプラ166は、移動したとき、アクチェータ177a、178,177bに当接して図34に示す実線の位置から破線の位置に軸174を中心にして回動する誤噛み検知レバー173を有している。ステイプル166は、干渉検知センサ175を有している。干渉検知センサ175は、回動した誤噛み検知レバー173の検知片176を検知するようになっている。図33に示すように、各アクチェータ177a、178,177bは、前ストッパ131a、後端アシスト134,奥ストッパ131bに設けてある。
【0082】
図8、図39に示すように各モータM5乃至M8と干渉検知センサ135は、フィニッシャ制御部211の制御手段である例えばCPU221に接続してある。各モータM5乃至M8は、モータドライバD6乃至D8を介してCPU221に接続してある。なお、図8に示す入口モータM2、束出しモータM3、後端アシストモータM4等のモータも図8には示していないがモータドライバを介してCPUに接続されている。
【0083】
以上の構成において、処理トレイ129(図31参照)にバッファシートや、1枚ずつ送り込まれてくるシートが積載される度に、或いは、シート何枚おきかに、CPU221は、前整合モータM5、奥整合モータM6を作動制御して、前整合板144a、奥整合板144bでシートの幅を整合する。また、ストッパ131a,131bは、図31において、シートの右側端部(後端)を受け止めて、後端を整合する。このとき、ストッパ131a,131bと、アクチェータ177a、178,177bは、前整合板144a、奥整合板144bがシートの幅方向に移動する度に、前整合板144a、奥整合板144bと一体にシートの幅方向へ移動する。
【0084】
処理トレイ129に所定枚数のシートが積載された時点で、ステイプラユニット132は、シート束を綴じる(ステイプルする)。シート束を綴じる位置は、図2に示す操作部210にユーザによって選択されて入力されている。綴じる位置は、シートの前角の1箇所、シートの後端の2箇所、シートの奥角の1箇所のいずれかである。シートの後端の2箇所綴じは、1箇所ずつ綴じて行われる。
【0085】
なお、シート束を綴じる位置は、図38に示す位置に限定されるものではない。
【0086】
CPU221は、ユーザによって指示された、図38に示す符号(A1)で示す位置、符号(B1,B2)で示す位置、符号(A2)で示す位置のいずれかの位置へ、ステイプラシフトモータM7を制御して、ステイプラ166を移動させて、ステイプラ166によってシート束を綴じる。
【0087】
ところで、ステイプラ166がシート束を綴じるとき、上顎171がアンビル172に接近して行われる。すなわち、開口部166aを閉じて行われる。この場合、ステイプラ166が停止した位置にストッパ131a,131b、又は後端アシスト134がいる場合、そのストッパ131a,131b、又は後端アシスト134が開口部166a内にいることになる。仮に、この状態で、開口部166aを閉じると、1対の開閉部材である例えば上顎171とアンビル172とで、ストッパ131a,131b又は後端アシスト134を挟み込むことになり、ステイプラ166又は(又は後端アシスト134)の少なくとも一方が破損するおそれがある。
【0088】
そこで、このような事故を未然に防止するため、本実施形態のシート処理装置119は、ステイプラ166がシート束を綴じる位置に移動したとき、その位置にいるストッパ131a,131b又は後端アシスト134のアクチェータ177a、177b,又は178に、図34に示す誤噛み検知レバー173が接触して実線の位置から破線の位置に回動して、検知片176で干渉検知センサ175を作動させる。CPU221(図39参照)は、干渉検知センサ175の作動によって、ステイプラ166がストッパ131a,131b、又は後端アシスト134の干渉位置にいるものと判断して(図40のS1001のYes)、ステイプルモータM8を動作させない。この結果、ステイプラは、針打ち動作を行わない(針打ち動作を禁止する)ため、上顎171とアンビル172とで、ストッパ131a,131b、又は後端アシストを挟み込むようなことがない(S1002)。そして、ステップS1001でステイプラ166がストッパ131a,131b、又は後端アシスト134の干渉位置にいるものと判断したときは、ステイプルモータM8を動作させないだけでなく、複写機の装置本体101又はシート処理装置119に設けた報知手段である例えばアラーム179(図3参照)を鳴らすようにしてもよい(S1003)。尚、報知手段はアラーム179に限られず、表示により異常を報知するランプやLED、液晶表示部でもよいし、この異常を操作部210に表示するようにしても良い。
【0089】
誤噛み検知レバー173、干渉検知センサ175、検知片176、アクチュエータ177a、177b、178は、判別手段を構成している。
【0090】
また、誤噛み検知レバー173が、ストッパ131a(又は、ストッパ131b)を検知した場合(図41のS1101)、CPU221(図39参照)は、前整合モータM5又は奥整合モータM6を作動制御して、ストッパ131a(又は、ストッパ131b)をステイプラ166に干渉しない領域に退避させる制御を行い(S1102)、誤噛み検知レバー173がストッパ131a(又は、ストッパ131b)を検知していない場合(S1104)、ステイプラモータM8を作動制御して、ステイプラ166でシート束を綴じさせる(S1103)。ここで、ステップS1103でステイプル針打ち動作を行う前に、上ローラ127aを下降させて揺動ローラ対127にシート束を挟持させてある。これにより、ストッパ131a及び131bを退避させる際に前整合板144a及び奥整合板144bもシート束を押さえないこととなったとしても、シート束の整合状態が崩れることなくステイプル針打ち動作がなされることとなる。一方、ステップS1102でストッパ131a及び131bを退避させる制御を行ったにもかかわらずストッパ131a及び131bを退避できないとき、すなわちステップS1104で誤噛み検知レバー173がストッパ131a(又は、ストッパ131b)を検知している場合は、ステイプルモータM8を動作させず(ステイプル針打ち動作を禁止する)、複写機の装置本体101又はシート処理装置119に設けた報知手段である例えばアラーム179(図3参照)を鳴らす。尚、ステップS1102におけるストッパ131a及び131bを退避させる制御は1回に限られず、数回リトライするような制御でも良い。また、報知手段はアラーム179に限られず、表示により異常を報知するランプやLED、液晶表示部でもよいし、この異常を操作部210に表示するようにしても良い。また、ステップS1101におけるストッパ131aまたは131bがステイプル針打ち動作を干渉する位置にあるか否かの判断は、誤噛み検知レバー173によらず、CPU221が把握する前整合モータM5及び奥整合モータM6の駆動量に基づいて行っても良い。但し、この場合でも、ステップS1104におけるストッパ131aまたは131bがステイプル針打ち動作を干渉する位置にあるか否かの判断は、誤噛み検知レバー173によるものとすることにより、確実に誤噛みを防止することができる。
【0091】
さらに、図42に示すハードプロテクト回路180を干渉検知センサ175とCPU221との間に接続して、干渉検知センサ175が作動したとき(“L”から“H”に変わったとき)、CPU221からステイプルモータM8にどのような制御信号が送られていても、CPU221の信号に優先(信号を遮断)して、そのハードプロテクト回路180によって、ステイプルモータM8の動作を禁止して、事故を未然に防いでもよい。
【0092】
干渉回避制御手段である例えばハードプロテクト回路180は、4つのFET181,182,183,184と、2つのアンド回路185,186、針打ち判別回路187等で構成されている。
【0093】
干渉検知センサ187が、図34に示す検知片176を検知して“L”から“H”になると、針打ち判別回路187は“H”から“L”に変わって、ステイプル駆動回路を強制的にOFFにして、ステイプルモータM8が動作しないようにする。
【0094】
図43は、干渉検知センサ187が図34に示す検知片176を検知していないとき、ステイプラ166がCPU221(図39参照)に制御されている通常の状態の図である。この場合、干渉検知センサ175は、検知片を検知していない“L”の状態に、針打ち判別回路187は“H”の状態になっており、ハードプロテクト回路180は作動していない。したがって、CPUによって、FET181と、FET184とがONに、FET182,183がOFFになると、ステイプルモータM8が回転して、ステイプラ166がシート束を綴じる。
【0095】
図44は、図43の状態から、ステイプラ166によるシート束綴じが終了してステイプラモータM8の回転を止めるときの図である。この場合も、干渉検知センサ175は検知片176を検知していない“L”の状態に、針打ち判別回路187は“H”の状態になって、ハードプロテクト回路180は作動していない。したがって、CPUによって、FET181と、FET183とがONに、FET182,184がOFFになると、ステイプルモータM8の回転が停止する。
【0096】
なお、図3の符号138で示すステイプラにも、以上の構成を組み込んで、上顎171とアンビル172とで、ストッパ131a,131bを挟み込まないようにして、ステイプラ138を保護してもよい。
【0097】
また、以上のシート処理装置は、ステイプラユニット132の作動時に、シートを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜める(バッファする)バッファユニット140を備えているが、バッファユニット140の代わりに図45に示すようなバッファローラ13とバッファローラパス14を備えたバッファユニットを備えた公知のシート処理装置10もある。このようなシート処理装置10の場合でも、本実施形態のステイプラユニットを符号132で示すように組み込んで、処理トレイ11に積載されたシート束を綴じることもできる。したがって、本発明の実施形態のシート処理装置は、シートを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜める(バッファする)バッファユニット140を備えているシート処理装置に限定されるものではない。
【0098】
以上の説明では、シートの位置をセンサで検知するようになっているが、CPU221内部で管理されるシート保持情報(メモリ情報)によって判断するようにしてもよい。
【0099】
また、シート処理装置は、処理トレイ129,11上のシート束の両側から整合する幅整合と後端整合とを行った後、そのシート束を綴じているが、綴じないで、幅整合と後端整合をしたままでスタックトレイ128に排出するようにしてもよい。
【0100】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0101】
(実施態様1) シートが積載される積載手段と、
前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、
前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、 前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を行わないよう制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするシート処理装置。
【0102】
(実施態様2) 前記制御手段は、前記綴じ手段が前記位置決め手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が検知したとき、前記綴じ手段の綴じ動作を禁止させることを特徴とする実施態様1に記載のシート処理装置。
【0103】
(実施態様3) 前記綴じ手段が前記位置決め手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が検知したとき、前記制御手段の制御動作に優先して前記綴じ手段の綴じ動作を行わないようにようにする干渉回避制御手段を備えたことを特徴とする実施態様1に記載のシート処理装置。
【0104】
(実施態様4) 前記綴じ手段は、シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して、前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部が前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とを通過して前記シートの端部に沿って移動可能であることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【0105】
(実施態様5) シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、 前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を禁止する禁止手段と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
【0106】
(実施態様6) シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記位置決め手段を退避させる制御手段と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
【0107】
(実施態様7) シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき前記綴じ手段の綴じ動作を行わせない制御手段と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
【0108】
(実施態様8) シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、前記綴じ手段の動作を制御する制御手段と、前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記制御手段の制御にかかわらず前記綴じ手段の綴じ動作を禁止する禁止手段と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
【0109】
(実施態様9) 前記位置決め手段は、前記シートの端部に沿って移動可能な位置決め部材と、前記シート端部に対して交差する方向に前記シートの端部を押して該シートを移動させる後端アシストとの少なくとも一方を有していることを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【0110】
(実施態様10) 前記位置決め部材は前記制御手段によって移動可能であり、前記制御手段は前記綴じ手段が綴じ動作をおこなわないようにさせられたとき前記位置決め部材を前記綴じ手段から離間させて前記綴じ手段に綴じ動作をさせることを特徴とする実施態様9に記載のシート処理装置。
【0111】
(実施態様11) 該位置決め部材によって位置決めされたシートの端部に対して交差する端部を揃える整合部材を備え、前記位置決め部材と前記整合部材とは一体に移動可能であることを特徴とする実施態様10に記載のシート処理装置。
【0112】
(実施態様12) 前記綴じ手段が綴じ動作を行わないようにされられたとき、異状状態を報知する報知手段を備えたことを特徴とする実施態様1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【0113】
(実施態様13) シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって画像を形成されたシートに処理を施すシート処理装置と、を備え、 前記シート処理装置は、実施態様1乃至12のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0114】
【発明の効果】
本発明のシート処理装置は、綴じ手段が位置決め手段と干渉する領域にいるとき、綴じ手段によるシート綴じを行わないようになっているので、綴じ手段や位置決め手段の損傷を防止することができる。
【0115】
本発明のシート処理装置は、綴じ手段が位置決め手段と干渉する領域にいるとき、制御手段の制御動作に優先して綴じ手段の綴じ動作を干渉回避制御手段によって緊急停止させるようになっているので、綴じ手段や位置決め手段の損傷を防止することができる。
【0116】
本発明のシート処理装置は、綴じ手段が位置決め手段の位置決め部材と干渉する領域にいるとき、位置決め部材を干渉しない位置に移動させてから、綴じ手段によるシート綴じを行うようになっているので、綴じ手段や位置決め部材の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート処理装置を装置本体に備えた画像形成装置である複写機の正面概略断面図である。
【図2】図1の複写機の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態のシート処理装置の正面概略断面図である。
【図4】本発明の実施形態のシート処理装置の各駆動系を示した正面概略断面図である。
【図5】本発明の実施形態のシート処理装置の主要部の拡大図である。
【図6】図5における、後端アシストが移動した状態の図である。
【図7】後端アシストが図6よりさらに移動した状態の図である。
【図8】図3のシート処理装置の制御ブロック図である。
【図9】図3のシート処理装置において、シート束を排出するときの動作説明用のフローチャートの図である。
【図10】後端アシストと揺動ローラ対との動作タイミングを説明するための図である。
【図11】後端アシストと揺動ローラ対との動作タイミングを説明するための図である。
【図12】後端アシストと揺動ローラ対と第1排紙ローラ対との動作タイミングを説明するための図である。
【図13】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図である。
(a) シート処理装置に1枚目のシートが送り込まれてきた状態の図である。
(b) 1枚目のシートを受け入れた状態の図である。
【図14】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図13に続く動作説明用の図である。
(a) 1枚目のシートが第1排紙ローラを通過した状態の図である。
(b) 1枚目のシートがスタックトレイと処理トレイに跨って落下した状態の図である。
【図15】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図14に続く動作説明用の図である。
(a) 1枚目のシートを処理トレイに送り込む状態の図である。
(b) 1枚目のシートを処理トレイにさらに送り込む状態の図である。
【図16】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図15に続く動作説明用の図である。
(a) シート処理装置に2枚目のシートが送り込まれてきた状態の図である。
(b) 1枚目のシートがストッパに当接した状態の図である。
【図17】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、3枚のシートが処理トレイに積載された状態の図である。
【図18】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図17に続く動作説明用の図である。
(a) シート束を処理トレイからスタックトレイに排出し始める状態の図である。
(b) シート束を処理トレイからスタックトレイに排出している途中の状態の図である。
【図19】シート処理中にシートを溜めなくても済む場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、シート束を処理トレイからスタックトレイに排出した状態の図である。
【図20】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図である。
(a) シート処理装置に1枚目のシートが送り込まれてきた状態の図である。
(b) 1枚目のシートをスイッチバックポイントまで受け入れた状態の図である。
【図21】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図20に続く動作説明用の図である。
(a) 1枚目のシートを後端受け止め部で受け止めた状態の図である。
(b) 1枚目のシートを後端押さえによって下搬送ガイド板に押さえ込んだ状態の図である。
【図22】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図21に続く動作説明用の図である。
(a) シート処理装置に2枚目のシートが送り込まれてきた状態の図である。
(b) 2枚目のシートがさらに送り込まれた状態の図である。
【図23】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図22に続く動作説明用の図である。
(a) 2枚目のシートをスイッチバックポイントまで受け入れた状態の図である。
(b) 2枚目のシートを後端受け止め部で受け止めた状態の図である。
【図24】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、1枚目と2枚目のシートを重ねて、後端押さえによって下搬送ガイド板に押さえ込んだ状態の図である。
【図25】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図24に続く動作説明用の図である。
(a) 3枚目のシートが送り込まれてきた状態の図である。
(b) 3枚目のシートが送り込まれた状態の図である。
【図26】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図25に続く動作説明用の図である。
(a) シート束を処理トレイからスタックトレイに排出し始める状態の図である。
(b) シート束をバッファシートとを排出方向に搬送している状態の図である。
【図27】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図26に続く動作説明用の図である。
(a) シート束を処理トレイからスタックトレイに排出した状態の図である。
(b) バッファシートを処理トレイに送り込んでいる状態の図である。
【図28】シート処理中にシートを溜める場合のシート処理装置の動作説明用の図であり、図27に続く動作説明用の図である。
(a) バッファシートを処理トレイに送り込んでいる状態の図である。
(b) バッファシートを処理トレイにさらに送り込んでいる状態の図である。
【図29】バッファシートの下流端部からのシート束の下流端の突出長さが短い場合の動作説明用の図である。
【図30】揺動ローラ対のみでシート束を排出する場合の問題点を説明するための図である。
【図31】本発明の主要部であるステイプラユニットの正面図である。
【図32】処理トレイの部分とステイプラユニットとの平面図である。
【図33】処理トレイの部分を下方から見た斜視図である。
【図34】ストッパ又は後端アシストにステイプルが干渉するのを検知する動作を説明するための図である。
【図35】ステイプラがシートの前角を綴じるときの状態斜視図である。
【図36】ステイプラがシートの後端を綴じるときの状態斜視図である。
【図37】ステイプラがシートの奥角を綴じるときの状態斜視図である。
【図38】ストッパ又は後端アシストにステイプルが干渉するのを検知する動作を説明するための図である。
【図39】ステイプラユニットの制御ブロック図である。
【図40】ステイプルでシートを綴じるときのフローチャートである。
【図41】ステイプルでシートを綴じるときのフローチャートである。
【図42】干渉回避制御手段の一例であるハードプロテクト回路図である。
【図43】干渉検知センサが図33に示す検知片を検知していないとき、ステイプラがCPUに制御されている通常の状態の図である。
【図44】図42の状態から、ステイプラによるシート束綴じが終了してステイプラモータの回転を止めるときの図である。
【図45】他の実施形態のシート処理処置の正面概略断面図である。
【符号の説明】
D 原稿
P シート
L シート束とバッファシートの突出長さの差
S1 入口パスセンサ
SP スイッチバックポイント
CL 束下クラッチ
M1 共通搬送モータ
M2 入口搬送モータ
M3 束出しモータ
M4 後端アシストモータ
M5 前整合モータ
M6 奥整合モータ
M7 ステイプラシフトモータ
M8 ステイプラモータ
100 複写機(画像形成装置)
101 装置本体
114 感光ドラム(画像形成手段)
119 シート処理装置
129 処理トレイ(積載手段)
130 戻しローラ
131 ストッパ(位置決め手段、位置決め部材)
132 ステイプラユニット(綴じ手段)
134 後端アシスト
138 ステイプラユニット(綴じ手段)
140 バッファユニット(シート保持手段)
144a 前整合板(整合部材)
144b 奥整合板(整合部材)
166 ステイプラ
166a 開口部
171 上顎(1対の開閉部材)
172 アンビル(1対の開閉部材)
173 誤噛み検知レバー(判別手段)
175 干渉検知センサ(判別手段)
176 検知片
177a アクチュエータ
177b アクチュエータ
178 アクチュエータ
179 アラーム(報知手段)
180 ハードプロテクト回路(干渉回避制御手段)
201 CPU
210 操作部
211 フィニッシャ制御部
212 FAX制御部
221 CPU(制御手段)

Claims (6)

  1. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
    前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、
    前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、 前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を行わないよう制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
    前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、
    前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、 前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記綴じ手段による綴じ動作を禁止する禁止手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  3. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
    前記積載手段に積載されて前記位置決め手段に位置決めされたシートを綴じる綴じ手段と、
    前記綴じ手段が綴じ動作をするとき前記位置決め手段が前記綴じ手段の綴じ動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、
    前記位置決め手段が前記綴じ手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記位置決め手段を退避させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  4. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
    前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、
    前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、
    前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記位置決め手段が前記1対の開閉部材の開閉動作に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき前記綴じ手段の綴じ動作を行わせない制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  5. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートの端部の位置を決める位置決め手段と、
    前記シートを綴じる開閉自在な1対の開閉部材を有して前記シートの端部に沿って移動可能で、かつ移動するとき前記1対の開閉部材が開いて形成された開口部内を前記位置決め手段に位置決めされた前記シートの端部と前記位置決め手段とが通過する綴じ手段と、
    前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいるか否かを判別する判別手段と、
    前記綴じ手段の動作を制御する制御手段と、
    前記1対の開閉部材が閉じて前記シートを綴じるとき前記1対の開閉部材が前記位置決め手段に干渉する領域にいることを前記判別手段が判別したとき、前記制御手段の制御にかかわらず前記綴じ手段の綴じ動作を禁止する禁止手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシートに処理を施すシート処理装置と、を備え、
    前記シート処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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