JP2007084267A - シート処理装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタックトレイへシートPを排出する際にはコシ付けアーム180によるシートPのコシ付けを行うが、処理トレイ129へシートPを引き込む際にはコシ付けを行わないシート処理装置を提供する。
【解決手段】 上ローラ127aを軸支して揺動可能に取り付けられたブラケット152の内側にコシ付けアーム180が進退可能に取り付けられる。スタックトレイ128へシートPを排出する際には、スライドアーム160がブラケット152を下方へ押して上ローラ127aを下ローラ127bに圧接させる。このとき、スライドアーム160が、コシ付けアーム180を上ローラ127aの外周よりも外側へ押し出して、上ローラ127aと下ローラ127bとでニップされたシートPの横断面に波打ちを形成して、シートPにコシを付ける。
【選択図】 図34

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置やその他の事務機等から排出されるシートを受け入れてシート積載部材に積載するシート処理装置、および、このシート処理装置を内蔵/接続した画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置から搬出されるシートを受け入れて、整合、仕分け、積載、針綴じ、折り曲げ、封筒詰め、綴じ処理、整本、穴あけ、検査、加工等の様々な処理を行うシート処理装置が実用化されている。また、複写機等の画像形成装置では、このようなシート処理装置が内蔵されたり、購入選択肢(いわゆるオプション)として接続されたりしている。
特許文献1に示されるシート処理装置は、筐体構造に昇降可能に支持されたスタックトレイと筐体構造に固定されてスタックトレイの下方に配置したサドルトレイとを備え、画像形成装置から受け入れたシートを搬送してそのままスタックトレイ(シート積載部材)へ積載する処理、シート束を整本処理してサドルトレイに積載する処理、シートを処理トレイに積載して針綴じした後に処理トレイからスタックトレイへ束排出するステイプル処理等を選択して実行可能である。
また、シートやシート束をスタックトレイへ排出する排出部材は、固定側の下排出ローラと移動側の上排出ローラとで構成され、排出部材の上流側で軸支された揺動部材に上排出ローラが支持されている。そして、揺動部材を上方へ回動すると下排出ローラから上排出ローラが離間し、揺動部材を下方へ回動すると、下排出ローラに上排出ローラが圧接される。
シートは、圧接して回転する上排出ローラと下排出ローラとにニップされて、スタックトレイに排出される。スタックトレイに排出されたシートは、スタックトレイの斜面を滑り落ちて、シート処理装置の筐体構造に後端を突き当てた整合状態で順次積み重ねられる。
特許文献2に示されるシート処理装置は、スタックトレイへ排出するシート束にコシ付けをしてシート束を直線状に保持してスタックトレイへ排出できるようにしている。
ここでは、スタックトレイへシート束を排出する揺動ローラ対の下ローラに隣接させてモータを備えて進退可能なコシ付け機構が付設されており、揺動ローラ対によってシート束Pをスタックトレイへ排出する際には、モータを作動させてコシ付けアームを突き出させ、コシ付けアームによってシートPの横断面に波打ちを形成してコシ付けをする。
特開2004−269165号公報 特開2001−335224号公報
複写機の排出ローラ等、シート積載部材へシートを排出する一般的な排出機構には、コシ付けローラやコシ付けリブと言ったコシ付け部材が組み込まれており、シートの横断面に波打ちを形成して、柔かいシートでも真直ぐに保持してシート積載部材の上空へ突き出させた状態を保って排出できるようにし、これにより、シートが搬送方向のカールやロール、二つ折れ、後端もたれ等を発生するのを防止している。
しかし、このような固定のコシ付け機構は、複写機の排出ローラのような一方向に排出だけを行う排出機構には好適であるが、特許文献1に示されるシート処理装置では、逆方向の搬送、すなわち、シートをニップして処理トレイの奥側へ引き込む動作を行うので不向きである。
何故なら、処理トレイで裏面を支持された状態ではそもそも波打ちを形成してコシ付けする必要が無く、処理トレイの上空へ真直ぐ突き出して機構に衝突させるよりも、素直に処理トレイを滑り落ちる方が望ましいからである。また、コシ付けローラは逆方向の搬送でシートに皺を形成する可能性があるし、コシ付けリブはシートの搬送抵抗を高めて引き込み時の斜行や折り込み皺を発生し易くする。
一方、特許文献2のシート処理装置では、コシ付けリブを圧接方向へ進退可能に取り付け、必要に応じて進退させる制御を行っており、シート排出時にはコシ付けリブを突き出させてコシ付けを行わせる一方、シート引き込み時にはコシ付けリブを自動的に後退させてコシ付けを行わなせない。
しかし、特許文献1に示されるように高密度に部品実装されたシート処理装置の中に、それも特に機構の入り組んだ揺動部材の周り(図30参照)にモータ、ソレノイドと言った新たな駆動素子やコシ付けリブの収納スペースを見つけることは容易でなく、仮に収納できたとしても、全体の機構設計の邪魔になり、コストアップも確実である。
本発明は、新たな駆動素子を追加することなく、コシ付け部材の突き出しと引き込みが必要に応じて自動的に設定され、シート積載部材でのカールや後端もたれを有効に妨げつつ、処理トレイへシートを引き込む際には処理トレイに沿って素直にシートが導かれるシート処理装置を提供することを目的としている。
本発明のシート処理装置は、シートが積載されるシート積載部材と、前記シートを挟持搬送して前記シート積載部材へ排出する排出部材と、前記排出部材を離間および圧接が可能に保持する支持機構と、を備えたシート処理装置において、前記支持機構に組み込まれて前記圧接の方向へ突き出し可能に支持されたコシ付け部材と、前記排出部材を圧接させる作動力を受けて前記コシ付け部材を突き出させ、前記作動力の消失により前記コシ付け部材を引き込み状態に復帰させる連係機構とを備えたものである。
本発明のシート処理装置では、コシ付け部材が圧接方向に突き出して排出部材に挟持されたシートの断面に波打ちを形成し、搬送方向に伸びる波打ちの尾根によってシートに剛性を付与して、搬送方向の垂れ下がりやロール、カールを発生しにくくし、排出部材から水平に突き出し保持して排出させることができる。
しかし、コシ付け部材は、いつでも無差別にコシ付けを行うのではなく、連係機構によって制御され、排出部材が圧接された際に、その作動力によって突き出してコシ付けを行う一方、圧接が解除されると引き込み状態に復帰してコシ付けを行わない。
従って、排出部材で確実にニップしてシート積載部材へ排出/積載する際には必要なコシ付けが行われる一方、ニップを弱くして積極的にすべりを伴って内側へ引き込む際には不必要なコシ付けが行われない。
従って、専用のモータ、ソレノイドを設けることなく、また、新たなセンサや制御プログラムを追加することなく、排出部材を支持する支持機構まわりのわずかな部品追加や部品変更だけで、コシ付けの要否を判断して必要な際だけコシ付けを行うことができ、シート引き込みの際に不必要なコシ付けを行って、シートの斜行、皺、ジャムなどを発生する心配が無い。
以下、本発明の実施形態のシート滞留装置と、このシート滞留装置を備えたシート処理装置と、このシート処理装置を有する画像形成装置の一例である複写機とを図に基づいて説明する。なお、画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及びこれらの複合機等があり、シート処理装置が装備される画像形成装置は、複写機に限定されるものではない。
また、シート滞留装置は、シート処理装置のみに設けられるものではなく、シート処理装置を装備していない画像形成装置のシート搬送経路やシート排出部に設けてもよく、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、数値、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本実施形態では、シート処理装置が独立の装置として、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に構成された、オプション的な装置である場合を例に説明する。ただし、本発明は、シート処理装置が画像形成装置の筐体に一体的に収納されたり、独立した制御部を持たないで画像形成装置の制御部によって直接制御されたりする場合にも適用されることは言うまでもない。これらの場合は、以下に説明するシート処理装置の場合と、機能的に異なることは特にないので、その説明は省略する。シート処理装置は、具体的には、例えばフィニッシャである。
(画像形成装置)
図1は本実施形態のシート処理装置が装着された画像形成装置の説明図、図2は画像形成装置の制御系のブロック図である。
図1に示すように、複写機100は、装置本体101とシート処理装置119とで構成されている。装置本体101の上部には、原稿給送装置102を装備してある。原稿Dは、ユーザによって原稿載置部103に載置されて給送部104により1枚ずつ順次分離してレジストローラ対105に供給される。原稿Dは、レジストローラ対105によって一旦停止され、ループを形成させられて斜行が矯正される。その後、原稿Dは、導入パス106を通り、読取位置108を通過する際に、表面の画像を読み取られる。読取位置108を通過した原稿Dは、排出パス107を通過して、反転ローラ対110から排出トレイ109上に排出される。
また、原稿Dの表裏両面を読み取る場合、まず、上述のように原稿Dが読取位置108を通過して一方の面の画像が読み取られる。その後、原稿Dは、排出パス107を通り、排出トレイ109上に排出される直前で反転ローラ対110によってスイッチバック搬送されて、表裏反転した状態で再度レジストローラ対105に送られる。
そして、原稿Dは、一方の面の画像を読み取ったときと同様にして、レジストローラ対105で斜行が矯正されて、導入パス106を通って、読取位置108で他方の面の画像が読み取られる。読み取り完了した原稿Dは、排出パス107を通り、反転ローラ対110から排出トレイ109へ排出される。
一方、読取位置108を通過する原稿Dの画像には、照明系111の光が照射される。原稿Dから反射した反射光は、ミラー112によって、光学素子113(CCDあるいは他の素子)に導かれて、電気信号に変換されて画像データが形成される。そして、この画像データに基づいたレーザ光を、画像形成手段である例えば感光体ドラム114に照射して潜像を形成する。なお、図示はしないが、上記ミラー112によって、反射光を直接感光体ドラム114に照射して潜像を形成するように構成してもよい。
感光体ドラム114に、形成された潜像は、さらに、図示しないトナー供給装置から供給されたトナーによって現像されてトナー像が形成される。カセット115には、紙あるいは、プラスチックフィルム等の記録媒体であるシートPが格納されている。シートPは、感光体ドラム114の回転位相に合わせてカセット115から送り出され、感光体ドラム114と転写器116との間に進入する。そして、転写器116によって、感光体ドラム114上のトナー像がシートPに転写される。トナー像が転写されたシートPは、定着器117を通過する間に、定着器117の加熱加圧によってトナー像を定着される。
シートPの両面に画像を形成する場合、定着器117によって片面に画像が定着されたシートPは、定着器117の下流側に設けた両面パス118を通って、途中でスイッチバック搬送され、表裏反転状態で、再度、感光体ドラム114と転写器116との間に送り込まれ、裏面にもトナー像が転写される。そして、定着器117でトナー像が定着されてシート処理装置(フィニッシャ)119に排出される。
図2に示すように、複写機100全体は、CPU回路部200によって制御される。CPU回路部200内には、各部のシーケンス、すなわち制御手順を記憶してあるROM202と、必要に応じて一時的に種々の情報が記憶されるRAM203とを備えている。原稿給送装置制御部204は、原稿給送装置102の原稿送り動作を制御する。イメージリーダ制御部205は、照明系111等を制御して、原稿の読み取りを制御する。画像信号制御部206は、イメージリーダ制御部205の読み取り情報、或いは、外部のコンピュータ207から送られてくる画像情報を外部I/F208を介して受信し、その情報を処理して、プリンタ制御部209に処理信号を送る。プリンタ制御部209は、画像信号制御部206からの画像処理信号に基づいて感光ドラム114等を制御して、シートPに画像を形成させる。
操作部210は、複写機100をユーザが使用するときのシートサイズ情報や、シートに対してどのような処理を施すか、例えばステイプル処理をする情報等を入力できるとともに、複写機100の装置本体101やシート処理装置(フィニッシャ)119の動作状態等の情報を表示できる。フィニッシャ制御部211は、CPU回路部200とは独立した演算装置で構成され、CPU回路部200からの指示に従ってシート処理装置119内の動作を制御する。FAX制御部212は、複写機100をファックスとして使用できるように、複写機100を制御して、電話回線を通じて他のファックスと通信して画像信号を送受信する。
(シート処理装置)
図3はシート処理装置の構成の説明図、図4はシート搬送経路の駆動系の説明図、図5〜図7は後端アシストの動作の説明図、図8はシート処理装置の制御系のブロック図、図9はシート排出制御のフローチャート、図10は後端アシストと揺動ローラ対の搬送速度の線図、図11は後端アシストの搬送速度の線図、図12は入口搬送モータの搬送速度の線図である。
図3に示すように、シート処理装置119は、シート束の縁の近くをステイプラ132で綴じる針綴じ機能と、シート束の中央をステイプラ138で綴じてその綴じ位置を折りユニット139で二つ折りして冊子状にする製本機能とを備えている。シート処理装置119の側面には、自在な高さ位置へ移動/位置決めが可能なスタッカトレイ128、155と、固定のサドルトレイ157が配置され、ステイプラ132で針綴じされたシート束はスタッカトレイ128、155へ、折りユニット139で冊子状にされたシート束はサドルトレイ157へそれぞれ積載される。
また、シート処理装置119は、ステイプラ132の作動時に、シートPを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて滞留させる(バッファする)バッファユニット140を備えている。バッファユニット140は、特許文献1に示されるように、シートPを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて滞留させるので、従来の、バッファローラの周囲に巻き付けてシートPを滞留させる機構と異なって、扁平にすることができて、シート処理装置119を小形化、軽量化することができる。さらに、シートPを真っ直ぐな状態で滞留させることができるので、バッファローラのようにシートを丸めることがなくてシートを取り扱い易く、その分、シート処理装置119としてのシートの処理時間を短縮することができる。
図4に示すように、装置本体101(図1)から受け取りローラ対137で受け入れたシートPは、フラッパ122によって、水平方向の搬送経路R1と下方の搬送経路R2とを切り替えられる。搬送経路R1は、バッファユニット140から処理トレイ129へとシートPを導き、搬送経路R2は、図3に示すステイプラ138から折りユニット139へとシートPを導く。
搬送経路R1を進むシートPは、受け取りローラ対137から入口ローラ対121、バッファローラ124、第1排紙ローラ対126を経て揺動ローラ対127へ搬送される。入口搬送モータM2は、入口ローラ対121、バッファローラ124、および第1排紙ローラ対126を回転させる。束出しモータM3は、揺動ローラ対127及び戻しローラ130を回転させる。束下クラッチCLは、束出しモータM3の回転を下ローラ127bに伝えたり、断ったりする。
束下クラッチCLは、後述する下ローラ127bと戻しローラ130とが共通の束出しモータM3によって回転するので、下ローラ127bと戻しローラ130とで、シート或いはシート束を搬送しているとき、スリップが生じたり、両方のローラにシート搬送速度差が生じたりしたとき、シート或いはシート束にしわを生じさせたり、破損したりするおそれがあるので、速度差を吸収するために設けてある。
図8に示すように、シート処理装置119は、フニッシャ制御部211によって制御される。フィニッシャ制御部211のCPU221内には、装置本体101のCPU回路部200からの指示に基づいて動作するシート処理装置119の制御順序(シーケンス)、図9に示すような各種個別の制御プログラム、およびこれらの処理に必要なデータ等を記憶してあるROM222と、シート処理装置119を制御するのにその都度必要な情報が記憶されるRAM223等を設けてある。また、フィニッシャ制御部211には、後述する紙面検知レバー133の動作に基づいて作動する紙面検知センサ223を接続してある。CPU221は、紙面検知センサ223のシート検知信号に基づいて、スタックトレイ128を昇降させる。
フィニッシャ制御部211は、上記シーケンスに従って、搬送経路R1に配置された複数のセンサの出力を参照し、入口搬送モータM2、束出しモータM3、束下クラッチCL等を作動させる。
(シート束を綴じて排出する動作説明)
図13〜図19はシートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。
装置本体101の操作部210に表示されたシート綴じ処理表示がユーザによって選択されると、装置本体101のCPU回路部200は、装置本体101の各部を制御して複写機100を複写動作に移らせるとともに、フィニッシャ制御部211にシート綴じ処理信号を送る。
図13〜図19に基づく動作説明は、操作部210にユーザによって入力された、シートサイズ情報に基づいてシートの長さが長いとCPU回路200が判断した場合(例えば、A3サイズのような場合)、或いは、シートの種類情報によって、シートが厚紙、薄紙、タブ紙、カラ−紙等のように、通常のシートと異なる属性を備えた特殊シートである場合の説明である。すなわち、図13〜図19に基づく動作説明は、シートを処理トレイ129に積載してから、ステイプル処理をし、後処理の終了したシート束を、積載トレイ128に排出する動作の説明である。ただし、シートの長さや、特殊シートであるか否かに関係なく、以下に説明する動作を行ってもよい。
フニッシャ制御部211は、シート綴じ処理信号に基づいて、入口搬送モータM2、束出しモータM3を始動させる。また、フニッシャ制御部211は、図13の(a)に示すように、バッファローラ離間ソレノイドSL1(図4参照)を作動させて、バッファローラ124を下搬送ガイド板123bから離間させるとともに、後述する揺動ローラ機構を動作させて、揺動ローラ対127の上ローラ127aを下ローラ127bから離間させている。なお、入口搬送モータM2、束出しモータM3の始動停止は、シートPの動きに合わせて逐一制御されるようになっていてもよい。
装置本体101の排出ローラ対120(図1)から送られてきた1枚目のシートは、図4に示す受取ローラ対137とフラッパ122とによって、入口ローラ対121へ導かれる。受取ローラ対137は、装置本体101の排出ローラ対120を回転させる共通搬送モータM1によって回転する。
図13の(a)に示すように、入口ローラ対121は、入口搬送モータM2(図4)によって回転して、1枚目のシートP1を搬送する。シートP1は、上搬送ガイド板123aと下搬送ガイド板123bとからなるガイド123の案内によって第1排紙ローラ対126へ搬送される。
シートP1は、図13の(b)に示すように、第1排紙ローラ対126の回転によってさらに搬送されて、図14の(a)に示すように、第1排紙ローラ対126を抜けると、図14の(b)に示すように、スタックトレイ128と処理トレイ129とに跨って落下する。その後、図15の(a)、(b)に示すように、後述する揺動ローラ機構によって上ローラ127aが下降して、下ローラ127bとの間にシートP1を挟み込む。上ローラ127aおよび下ローラ127bは、束出しモータM3(図4)によって矢印方向に回転しており、シートP1は処理トレイ129の奥側へと逆走する。このとき、さらに、処理トレイ129に接離自在な戻しローラ130も処理トレイ129に当接して矢印方向に回転しており、シートP1を処理トレイ129の奥側へ駆動する。
ところで、揺動ローラ対127の下ローラ127bは、1枚目のシートP1に対しては、束下クラッチCL(図4)の作動によって駆動が連結されるが、2枚目以降のシートPnに対しては束下クラッチCLをオフして空転させている。これは、1枚目のシートP1を処理トレイ129に積載した後に、2枚目以降のシートPnが積載された際に、下ローラ127bが回転していると、下ローラ127bが1枚目のシートP1をさらにストッパ131側に押し込んで、ジャムや皺を発生する可能性があるからである。
その後も図16の(a)に示すように、揺動ローラ対127と戻しローラ130との回転によって、シートが右下がりの処理トレイ129上を矢印方向に滑り降りる。このとき、後端アシスト134は、最奥部の待機位置に待機している。そして、シートP1がストッパ131に当接すると、上ローラ127aがシートP1から離れる。その際、シート搬送方向の整合が行なわれ、その後、図5に示す1対の整合板144を往復させてシートP1の幅方向の整合が行われる。
以下、後続のシートP2、P3、・・Pnも同様にして、処理トレイ129に積載される。そして、図17に示すように、処理トレイ129に所定枚数のシートP1、P2、・・Pnが積載されると、図4に示すステイプラ132がシート束の後端に沿って移動して、1か所または2か所の指定された位置で針綴じ処理が実行される。なお、シート束には、ステイプラ132によって綴じ処理を施す代わりに、不図示のパンチユニットによって孔あけ処理を施してもよい。
針綴じ処理が完了すると、図9に示すように、シート束の排出制御が実行される。ステップS101では、図18(a)に示すように、上ローラ127aが再び降下して、下ローラ127bとの間にシート束を挟み込む。
ステップS102では、束下クラッチCLが作動して揺動ローラ対127による排出の準備をし、ステップS103では150msecの経過を待つ。150msecが経過すると、ステップS104で図5に示す整合板144がシート束から側方へ退避し、ステップS105では、図18の(a)に示すスタックトレイ128が、紙面検知レバー133によって検知される位置に移動して、排出されてくるシート束を受け取りやすい位置に待機している。
ステップS106では、図4に示す束出しモータM3が作動して揺動ローラ対127が回転開始し、図18(b)に示すように、上ローラ127aと下ローラ127bとがシート束Pを挟んで矢印方向に回転してスタックトレイ128へ向かってシート束Pを送り出す一方、図5に示す後端アシスト134は、シート束Pの後端を押してシート束Pを押し出す。後端アシスト134は、図5〜図7に示すように、後端アシストモータM4によって、正転/逆転するベルト142に設けられ、処理トレイ129に沿って往復移動する。
このとき、図10に示すように、揺動ローラ対127と後端アシスト134の起動時(T1)及び起動速度(132mm/sec)が同じで、同じ加速終了速度(500mm/sec)に同じ時間(T2)に到達すれば、揺動ローラ対127と後端アシスト134は、シート束Pに引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束Pを排出することができる。
しかし、図11に示すように、後端アシスト134の起動速度が、後端アシストモータM4の回転力を後端アシスト134に伝達するベルト143、142等によって、揺動ローラ対127の起動速度より、仮に速い場合がある(仮に、300mm/secとする)。このような場合、同時に起動すると後端アシスト134が先行してシート束Pを圧縮してしまう。そこで、ステップS107では、揺動ローラ対127のシート搬送速度が300m/secになる時間T3まで、後端アシスト134は移動を開始しないで停止していて、揺動ローラ対127のシート搬送速度になると、移動を開始する。すなわち、後端アシスト134は、揺動ローラ対127が始動してから(T3−T1)=ΔT時間後のステップS108で始動する。
なお、揺動ローラ対127の方が、後端アシスト134より、起動速度が速い場合は、逆に、揺動ローラ対127の起動時をΔTだけ遅くする。もし、後端アシスト134の起動速度と、後端アシスト134の起動速度とが同じときには、ΔTは零である。
このように、始動時に時間差ΔTを設けると、揺動ローラ対127と後端アシスト134とに起動速度の差が合っても、揺動ローラ対127と後端アシスト134は、シート束に引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、協調してシート束Pをスタックトレイ128へ排出することができる。また、揺動ローラ対127によるローラの擦れ痕がシートに付いて、シート束の品質や、シート束の画像の品質を低下させるようなことがない。
ステップS108では、揺動ローラ対127、後端アシスト134、及び戻しローラ130によって、シート束Pがスタックトレイ128へ向かって送り出しを開始される。ステップS109ではその送り出し量が計測され、シート束Pの排出距離+15mmに達するとステップS110へ移行して、後端アシスト134は、元の位置(ホームポジション)に戻る(図12における「HP出し制御」に相当する動作)。
本実施形態のシート処理装置119は、後端アシスト134がシート束の後端を押してシート束を搬送するので、シート束の表面にローラを圧接回転させてシート束を排出する場合と異なって、シート束の表面に傷を付けることなく、確実に搬送することができる。
その後、シート束Pは、図18の(b)の状態からさらに送り出され、図19に示すように、上ローラ127aと下ローラ127bとによって、スタックトレイ128上に排出される。その後、ステップS111では、束出しモータM3が減速/停止され、束下クラッチCLがOFFされ、揺動ローラ対127が離間される。ステップS112では、減速揺動ローラ対127の上ローラ127aが下ローラ127bから離間完了した時点で、一連のシート束排出動作が終了する。
一方、図18の(b)に示すように、スタックトレイ128へシート束Pが排出され始めたとき、次のシート束に属する最初のシートP1が入口ローラ対121に送り込まれてきている。そして、図19に示すように、スタックトレイ128へシート束Pが排出完了した後に揺動ローラ対127が離間されて、第1排出ローラ対126から処理トレイ129へ最初のシートP1が排出/積載される。図13〜図19を通じてバッファローラ124は常に離間状態に保たれて機能していない。
(バッファ動作の説明)
以上の動作説明は、例えば、シート同士の搬送間隔が広く、次のシートP1が送り込まれてくる間にシート束Pに綴じ処理を施すことができる場合についての動作説明であるが、次に説明する動作説明は、シート同士の搬送間隔が狭く、シート束Pに処理を施しているときに、後続の最初のシートP1、P2、・・が送り込まれてくる場合に、後続シートを溜めておく(バッファしておく)、バッファ動作についての説明である。
図20〜図29はシートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。
装置本体101から送られてくるシートの間隔がシート綴じ処理時間より短いと判断すると、装置本体101のCPU回路部200は、フィニッシャ制御部211にバッファ動作指令を送信する。シート処理装置119は、バッファ動作指令に基づいて、バッファ動作を行う。この場合、バッファローラ124は、ソレノイドSL1(図4)によって、下降して下搬送ガイド板123bに接触している。
図20の(a)に示すように、処理トレイ129には、図13〜図17を参照して説明した動作に基づいてシート束Pが積載されている。シート束Pには、ステイプラ132(図4参照)によって綴じ処理が行われているものとする。
図20の(a)に示すように、処理トレイ129に積載されたシート束Pにステイプル処理が行われている間に、次のシート束に属する1枚目のシートP1が送り込まれてくると、シートP1は、入口ローラ対121によって、バッファローラ124に送り込まれる。バッファローラ124は、入口搬送モータM2(図4参照)によって回転してシートP1を下流側へ搬送する。
このとき、第1排紙ローラ対126の上排紙ローラ126aは、第1排紙ローラ離間ソレノイドSL2(図4参照)によって、下排紙ローラ126bから離れている。ただし、第1排紙ローラ離間ソレノイドSL2は、図4に示す角度ではバッファローラ離間ソレノイドSL1と重なって見えるため、図4には図示されていない。
そして、揺動ローラ対127の上ローラ127aも、後述する揺動ローラ機構によって、下ローラ127bから離れている。
図20の(b)に示すように、シートP1の後端が、スイッチバックポイントSPに到達すると、図21の(a)に示すように、バッファローラ124が逆転を開始してシートP1が上流側へ戻される。これと、ほぼ同時に後端押さえ135が、下搬送ガイド板123bから離れて後端受け止め部136が開放される。
スイッチバックポイントSPへのシートP1の到達は、図4に示す入口ローラ対121の下流側近傍に配設した入口センサS1がシートの先端(または後端)によって作動してから、所定時間後、あるいは、バッファローラ124の回転数等によって検知することができる。
バッファローラ124によってスイッチバックされたシートP1の上流端側は、図21の(a)に示すように、後端受け止め部136に受け止められる。後端押さえ135は、その後、図21の(b)に示すように、元の位置に戻って、後端押さえ135に設けてある摩擦部材141によって、シートP1を下搬送ガイド板123bに押し付ける。
その後、図22の(a)に示すように、2枚目のシートP2が送り込まれてくる。2枚目のシートP2は、入口ローラ対121によって搬送され、後端押さえ135の上を通過する。そして、シートP2は、図22の(b)に示すように、バッファローラ124によっても搬送される。このとき、1枚目のシートP1は、バッファローラ124によって、2枚目のシートP2とともに下搬送ガイド板123bに押し付けられて、搬送される2枚目のシートP2に追従して、下流側に移動しようとする。しかし、1枚目のシートP1は、後述する押さえバネ180および、後端押さえ135に設けてある摩擦部材141等による保持力によって、下搬送ガイド板123bに押し付けられているので、移動することがない。
2枚目のシートP2も、1枚目のシートP1と同様に、後端がスイッチバックポイントSPに到達すると、後端押さえ135が開かれ、図23、図24に示すようにバッファローラ124によって上流側に戻される。そして、2枚目のシートP2は、後端押さえ135の摩擦部材141によって、1枚目のシートP1に重なって下搬送ガイド板123bに押し付けられる。
処理トレイ129上での針綴じ処理が完了した頃、図25の(a)に示すように、3枚目のシートP3が送られてきたとする。ここで、シートP3の後端が入口ローラ対121を通過すると、図25の(b)に示すように、上排紙ローラ126aが下降して下排紙ローラ126bとの間にシートP1、P2、P3を一体に挟み込む。3枚目のシートP3は、1枚目、2枚目のシートP1、P2よりも下流側に多少突出している。
このとき、処理トレイ129上のシート束Pに対する綴じ処理が終了しているので、図26の(a)に示すように、後端アシスト134が処理トレイ129に沿って移動して、シート束の後端を押し上げる。この結果、シート束Pの下流端Paは、3枚目のシートP3の下流端P3aよりも下流側に長さLだけ突出する。
そして、図26の(b)に示すように、上ローラ127aも下降して、揺動ローラ対127が3枚のシートP1、P2、P3と、シート束Pとを一体に挟み込む。これにともなって、後端押さえ135が開いて、1枚目のシートP1と、2枚目のシートP2とを解放する。
その後、3枚のシートP1、P2、P3とシート束Pは、図27の(a)に示すように回転する揺動ローラ対127によって搬送される。そして、図27の(a)、(b)に示すように、シート束Pがスタックトレイ128に排出されると、1枚目のシートP1と2枚目のシートP2との後端が、第1排紙ローラ対126から抜け出て、3枚のシートP1、P2、P3の上流側部分が処理トレイ129に受け止められる。
ここで、図12に示すように、第1排紙ローラ対126、揺動ローラ対127、後端アシスト134の起動時(T1)及び起動速度(132mm/sec)が同じで、同じ加速終了速度(500mm/sec)に同じ時間(T2)に到達すれば、第1排紙ローラ対126、揺動ローラ対127、後端アシスト134は、シート束Pや、3枚のシートP1、P2、P3に引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束Pを排出することができる。しかし、起動速度に差がある場合には、図9のステップS107におけるように、ΔTの時間差を設けて、各々を始動するようにすると、シート束や、3枚のシートに引っ張り力や圧縮力を加えるようなことがなく、シート束を排出することができる。また、第1排紙ローラ対126や揺動ローラ対127によるローラの擦れ痕がシートに付いて、シート束の品質や、シート束の画像の品質を低下させるようなことがない。
3枚のシートP1、P2、P3は、図28の(a)、(b)に示すように、揺動ローラ対127と戻しローラ130によって、処理トレイ129上を滑降搬送されて、ストッパ131に受け止められる。
この間、スタックトレイ128は、一旦下降して、シート束の上面を紙面検知レバー133よりも下げてから、再度、上昇して、シート束の上面によって紙面検知レバー133が作動した時点で上昇を停止する。この結果、スタックトレイ128上のシート束Pの上面を所定の高さに保持することができる。その後、4番目のシートP4以降は、下搬送ガイド板123b上に溜められることなく、順次、処理トレイ129上に積載されて、所定枚数に達すると、綴じられる。この綴じ動作の間、また、後続のシート束における最初の3枚のシートが下搬送ガイド板123b上に溜められる。
なお、以上の説明では、下搬送ガイド板123b上に3枚のシートP1、P2、P3が溜められるが、溜められるシート(バッファシート)の枚数は、シートの長さ、綴じる時間、シートの搬送速度等によって変わるため、3枚に限定されるものではない。
以上説明したように、本実施形態のシート処理装置119は、図26の(a)に示すように、シート束Pの下流端Paを、3枚目のシートP3の下流端P3aよりも下流側に長さLだけ突出させる。これは、次の理由による。
仮に、図29に示すように、下流端の突出長さが、長さLより短く、シートP1、P2からの突出がL1であるとすると、上流端の突出長さもL1になる。このため、揺動ローラ対127が、シート束Pをスタックトレイ128に排出してから、3枚のバッファシートP1、P2、P3を掴む長さが短くなり、3枚のバッファシートP1、P2、P3を掴み損なって処理トレイ129に確実に送り込むことができなくなる可能性がある。したがって、揺動ローラ対127がバッファシートP1、P2、P3を確実に掴んで処理トレイ129に送り込むことができるようにするため、シート束Pをバッファローラに対して長さLだけ突出させている。
また、上記突出長さが短いと、バッファシートP1、P2、P3とシート束Pとの接触面積が広くなって、シート束PがバッファシートP1、P2、P3に密着し、スタックトレイ128に落下するのが遅くなりがちである。このような場合、揺動ローラ対127が逆転して、バッファシートP1、P2、P3を処理トレイ129に送り込むとき、シート束PがバッファシートP1、P2、P3に密着したまま、揺動ローラ対127に進入して、シート束Pに傷が付いたり、ジャムの発生原因になったりする可能性がある。したがって、シート束PとバッファシートP1、P2、P3との分離性を良くするためにも、シート束PをバッファシートP1、P2、P3に対して長さLだけ突出させている。
(本発明に係る揺動ローラ機構およびコシつけ部について)
図30は揺動ローラ機構の構成および駆動を示した斜視図、図31は揺動ローラ機構の駆動系の説明図、図32は離間状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図、図33は当接状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図、図34は圧接状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図である。
本実施形態のシート処理装置は、シート積載部材である例えばスタックトレイ128と、排出部材である例えば揺動ローラ対127と、支持機構である例えばブラケット152と、コシ付け部材である例えばコシ付けアーム180と、連係機構である例えばスライドアーム160と、揺動部材である例えばブラケット152と、支持部材であるスライドアーム160とを備えている。
図30に示すように、揺動ローラ対127の上ローラ127aを軸支したブラケット152は、軸153を中心にして上/下方向に回動して、揺動ローラ対127の上ローラ127aを下ローラ127bから離間/圧接する。固定側の下ローラ127bは、軸方向に間隔をあけて4個配置され、移動側の上ローラ127aは、下ローラ127bと軸方向の位置を合わせて4個が対向配置されている。後述するコシ付けアーム180は、ブラケット152の内側で上ローラ127aの間隔位置に進退可能に配置され、下ローラ127bの間隔に突き出して揺動ローラ対127にニップされたシートPの横断面を波打たせる。
ブラケット152の上面には引っ掛けアーム152a(図32参照)が設けられ、その近傍には、引っ掛けアーム152aを引っ掛けて、かつブラケット152を上下に回動させるように、上下にスライド運動を行うスライドアーム160が設けられている。スライドアーム160は、スライド軸161を摺動し、図中矢印x方向もしくはy方向に移動する。
スライドアーム160には、揺動ギア162が噛み合うように、ラック形状部分があり、揺動ギア162が回転することにより、スライドアーム160がx、y方向に移動する。また、揺動ギア162は揺動軸163を介して、トルクリミッタ164、中間ギア165、中間ギア166、そして最終的に揺動モータM5に取り付けられた揺動モータギア167へとつながり、回転するための駆動が伝えられている。
ここで、中間ギア165と揺動軸163との間にトルクリミッタ164が設けられているので、揺動モータM5の駆動力がある力以上になるとリミットがかけられて空転する。従って、結果的に、揺動ローラ対127の上ローラ127aが下ローラ127bへ圧接される際の加圧力が一定に保たれ、揺動ローラ対127で挟持搬送されるシート束の厚みがその枚数により変化しても、加圧力のもたらす搬送力が一定に保たれ、安定した搬送性を確保できる。
一方、束出しモータM3の回転は、束出しモータギア168から中間ギア169、束下クラッチCLを経て下ローラ127bの軸に伝達される。そして、図31に示すように、中間ギア169の回転は、中間ベルト170から、軸153を利用して回転する中間ギア171、中間ベルト172、上ローラギア173を経て、上ローラ127aに伝達される。
これにより、束出しモータM3の駆動を正転/逆転制御すると、それに伴なって、上ローラ127a、下ローラ127bも正転、逆転回転して、シートPを順方向/逆方向へ搬送することができる。
また、束下クラッチCLによって、そのクラッチを連結/連結解除することにより、束出しモータM3の回転を下ローラ127bに伝達/遮断させ、下ローラ127bを回転/停止させることができる。
図32、図33、図34は、上ローラ127aが軸支されたブラケット152を上下方向に回動させるための機構を、中央部付近で断面図で示したものである。
まず、図13の(a)、(b)、図14の(a)、(b)に示すように、シートPが処理トレイ129に排出されるとき、図32に示すように、上ローラ127aが下ローラ127bから離間していると、揺動ホームセンサS2が、スライドアーム160の一部に取り付いた不図示の検知部を検知した状態にあり、ブラッケット152が上方向に回動した状態を揺動モータM5の保持トルクにより保っている。
これにより、上ローラ127aは下ローラ127bから離間して、搬送されてくるシートPに対して搬送力を伝えない。また、処理トレイ129上に前に積載されている後処理待ちのシートPがあった場合にも、シートPに搬送力を与えることがなく、誤って上記シートPをスタックトレイ128方向に搬送してしまうことがない。
また、ブラッケット152が上方向に回動した状態の場合、ブラケット152内に設けられたコシ付けアーム180は、突き当てバネ181に引っ張られて、突き当て部182に突き当たるっている。これにより、コシ付けアーム180の先端は、上ローラ127aの外周面よりも内側に引き込まれて、シートPには接触せず、シートPにはコシ付けが行われない。
次に、図15の(a)、(b)、図16の(a)に示すように、シートPが処理トレイ129へ引き込まれるとき、図33に示すように、ブラケット152が軸153を中心に回動して、自重により降下を行い、上ローラ127aが下ローラ127bに当接した状態となる。
このとき、図30の揺動モータM5が回転して、揺動ホームセンサS2から、スライドアーム160を図矢印下方向に移動させ、それにともなって、ブラケット152の引っ掛け部152aがスライドアーム160の支持部160aに支持された状態で、下降(回動)を開始する。これによって、軸153を回転中心として、上ローラ127aが下ローラ127bに接触する。
スライドアーム160は、そのまま降下をつづけ、図33に示すように、ブラケット152と上ローラ127aは、支持部160aに吊り下げられた状態から、下ローラ127bに支持された状態となり、スライドアーム160の支持部160aからブラケット152の引っ掛け部152aが離間する。
そこで、揺動モータM5を停止させてスライドアーム160を止めると、この状態においては、上ローラ127aと下ローラ127bがシートPを引き込むための挟持力を、ブラケット152と上ローラ127aの自重とすることができる。束出しモータM3を駆動して上ローラ127aを回転させると、この挟持力がシートPを図右下方向へ搬送させ、ストッパ131にシートの先端部(図右下方向への搬送方向での)を突き当てることで斜行補正(シート搬送方向の)を行い、後処理が行える状態にし、処理トレイ129へのシートPの搬送を終了する。
ここで、シートPを図右下方向へ引き込むために、その搬送力をブラケット152及び上ローラ127aの自重による挟持力でおこなうので、シートPをストッパ131に突き当てて斜行補正を行う際にも、搬送力を大きくとることがなく、斜行を容易に取り除き、押し込みが過ぎてシートPを座屈させることもない。
そして、上ローラ127aと下ローラ127bが接触し、スライドアーム160の支持部160aからブラケット152の引っ掛け部152aが離間した状態の場合、ブラケット152内に設けられたコシ付けアーム180は、前述と同様に、突き当てバネ181に引っ張られ、突き当て部182に突き当たることで、上ローラ127aの外周面よりも内側になるようにとどめられている。
これにより、後端アシスト134方向に(図右下方向に)シートPを引き込む際に、コシ付けアーム180が上ローラ127aの外周面から突き出していないので、搬送しているシートPに対して無駄な搬送抵抗を与えることなく、かつコシをつけていない状態でシートPを搬送しているので、シートPを湾曲させることなく、処理トレイ129へのシートPの入り込みを妨害することなく処理が行える。
最後に、図18の(a)、(b)、図19に示すように、シート束Pがスタックトレイ128へ排出されるときには、図33に示すよりもさらにスライドアーム160が下降されて、図34に示すように、スライドアーム160の支持部160aがブラケット152の上面を加圧している状態となる。
すなわち、揺動モータM5が回転して、揺動ホームセンサS2から、スライドアーム160が図34の矢印下方向に移動し、これにともなって、ブラケット152の引っ掛け部152aがスライドアーム160の支持部160aに支持された状態で、下降(回動)を開始する。これによって、軸153を回転中心として、上ローラ127aが下ローラ127bに接触する。スライドアーム160がそのまま降下を続けると、ブラケット152と上ローラ127aは、支持部160aに吊り下げられた状態から下ローラ127bへ突き当たった状態へと支持状態を変化させ、スライドアーム160の支持部160aからブラケット152の引っ掛け部152aが離間する。さらに、そのまま揺動モータM5を回転させると、スライドアーム160が降下し続け、図34に示すように、スライドアーム160の支持部160aがブラケット152の上面を加圧するようにする。このような加圧を行いつつ、束出しモータM3を駆動し、かつ束下クラッチCLを作動し、上ローラ127a及び下ローラ127bを回転させることにより、シート束Pを図左上方向へ搬送させて、処理トレイ129からスタックトレイ128へ排出させる。
ここで、前述したように、トルクリミッタ164が中間ギアa165と、揺動軸163との間に設けられているので、スライドアーム160の支持部160aがブラケット152の上面を加圧しているとき、揺動モータM5の駆動力が、ある力以上になるとリミットがかけられて空転するので、結果的に、揺動ローラ対127の上ローラ127aが下ローラ127bへ挟持するための加圧力が一定に保たれる。
スライドアーム160よりブラケット152を押して、上ローラ127aが下ローラ127bへ押し付けられているので、前述したブラケット152と上ローラ127aの自重による挟持力よりも大きなものとなり、また、上下ローラを共に駆動することにより、特にカラー紙の束を排出する際の挟持力不足による束ズレや排出不良を防止できる。
さらに、従来は、揺動ローラ対127にシートPを搬送するための挟持力として、引っ張りバネ+ブラケット自体の自重によって負荷を発生させる機構を用いていたので、上ローラ127aが下ローラ127bに接触した位置から、離間した位置まで上昇させる際に、この引っ張りバネを大きく引かなければならなく大きな力を必要としていた。
しかし、本発明に係るシート処理装置では、トルクリミッタ164で負荷を発生させることとし、揺動モータM5を逆転させて、図34の矢印下方向とは逆の上方向にスライドアーム160を上昇させることにより、上ローラ127aを下ローラ127bから離間しているので、軽量のブラケット152と上ローラ127aのみを引き上げればよく、装置の小型化が可能になる。
また、上ローラ127aと下ローラ127bが接触し、かつ、スライドアーム160の支持部160aがブラケット152の上面を加圧している場合、ブラケット152内に設けられたコシ付けアーム180も、スライドアーム160の支持部160aにより図中矢印方向に回動することで、接触している上下ローラの接線(搬送面)よりも、コシ付けアーム180のコシ付け部180aが突き出される。これにより、ステイプルなどの後処理が終了し、処理トレイ129からスタックトレイ128へ排出するシート束Pに対し、コシを付けながら搬送/排出することができるので、コシがない状態でスタックトレイ128に排出された場合の、シート束Pの後端の積載壁や上下ローラへのもたれ、また排出不良等を防止することができる。
ところで、シートPにコシを付けなければならないのは、スタックトレイ128へ排出するシートが、少数枚のときであり、空気抵抗でシートPの先端が浮き上がってしまう場合である。ゆえに、コシ付けアーム180のアーム部180bを板バネなどの弾性部材で構成し、コシつけが必要ない多数枚、たとえば6枚以上のシート束を搬送する場合には、該シート束の剛性より、該板バネが曲げられる力を小さく設定しておくことで、コシ付けアーム180のコシつけ部180aを上ローラ127aの外周面の内側に押し戻させて、コシ付けを行わないようにしてもよい。これにより、多数枚での束排出時のコシ付けアーム180による搬送抵抗を減少させることが可能である。
なお、揺動ローラ対127の機構が設けられるシート処理装置119は、ステイプラ132の作動時に、シートPを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜める(バッファする)バッファユニット140を備えている場合について説明したが、バッファユニット140の代わりに、バッファローラとバッファローラパスを備えたバッファユニットを備えている場合においても、本発明を適用することができるものであって、シートを真っ直ぐな状態で複数枚重ねて溜める(バッファする)バッファユニット140を備えている本実施形態のシート処理装置119に限定されるものではない。
また、本実施形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、プリンタ、ファクシミリ等の他の画像形成装置であっても良く、該画像形成装置に用いられるシート材処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、画像形成装置に対して着脱自在なシート材処理装置を例示したが、本発明は画像形成装置が一体的に有するシート材処理装置であっても良く、該シート材処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、記録方式として電子写真方式を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式等の他の記録方式であっても良い。
また、本実施形態では、シート材処理装置119のフィニッシャの内部において、シート束Pを作成するのにステイプラ132を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、のりづけ製本機構等のシート束作成装置であっても良い。
また、本実施形態では、処理トレイ129からスタックトレイ128へシート束Pを排出する場合を説明したが、処理トレイ129で後処理を行うことなく、シートPを1枚ずつ単純に搬送して圧接状態の揺動ローラ対127からスタックトレイ128へ排出する際にも、シートPのコシ付けは有効である。
すなわち、シート処理装置119は、排出されるシート束Pの厚さや、シート後端に形成されたカール等を考慮して、スタックトレイ128は、揺動ローラ対127の下方に落差を有する通常積載位置に配置されている。ここで、排出する枚数が少ないときには、揺動ローラ対127と、その下方に位置するスタックトレイ128までの空間にて、排出されるシートPが空気の抵抗で浮かび上がるため、排出されるシートPの蹴り出し量(飛び量)が少なくなり、シートPの後端が積載壁面や下ローラ127bにもたれ、排出不良が発生したり、スタックトレイ128への積載性が悪くなったりする可能性がある。
そこで、特許文献2に示されるシート処理装置では、処理トレイ129内に、排出されるシート束Pに搬送方向のコシを形成するコシ付けリブを設け、またコシ付けリブを駆動して突き出し/引き込み移動させるために専用のモータを設けていた。
ちなみに、コシ付けリブを引き込む理由としては、処理トレイ129へシートPを引き込む際に、コシ付けリブが突出していると、シートPを揺動ローラ対127から浮かび上がらせたり、シートPを湾曲させたりすることで、処理トレイ129へのシート先端の入り込みを妨害する可能性が生じるためである。
しかしながら、コシ付けリブを移動させるために専用のモータを用いると、コスト的にみても、おおきな負担となり、また、モータを装置に組み込むことで、スペースを取ってしまい、結果的に装置自体の大きさを拡大するという原因となっていた。
これに対して、本実施形態では、コシ付けアーム180を必要に応じて進退させるための専用のモータを使わず、コシ付けアーム180をブラケット152に設け、ブラケット152を揺動させるスライドアーム160がブラケット152を押す力を利用して、コシ付けアーム180が上ローラ127aの間隔へ突き出すので、低コストで、省スペースなシート処理装置を提供することができる。
言い換えれば、コシ付けアーム180が圧接方向に突出して揺動ローラ対127に挟持されたシートPの断面に波打ちを形成し、搬送方向に伸びる波打ちの尾根によってシートPに剛性を付与して、搬送方向の垂れ下がりやロール、カールを発生しにくくし、揺動ローラ対127から水平に突き出し保持して排出させることができる。
しかし、コシ付けアーム180は、いつでも無差別にコシ付けを行うのではなく、スライドアーム160によって制御され、揺動ローラ対127が圧接された際に、その作動力によって突き出してコシ付けを行う一方、圧接が解除されると引き込み状態に復帰してコシ付けを行わない。
従って、揺動ローラ対127で確実にニップしてスタックトレイ128へ排出/積載する際には必要なコシ付けが行われる一方、ニップを弱くして積極的にすべりを伴って内側へ引き込む際には不必要なコシ付けが行われない。
従って、専用のモータ、ソレノイド等を設けることなく、また、新たなセンサや制御プログラムを追加することなく、揺動ローラ対127を支持するブラケット152まわりのわずかな部品追加や部品変更だけで、コシ付けの要否を判断して必要な際だけコシ付けを行うことができ、シート引き込みの際に不必要なコシ付けを行って、シートPの斜行、皺、ジャムなどを発生する心配が無い。
つまり、揺動ローラ対127の離間状態および当接状態では、シートPに不必要なコシ付けや摩擦を行わない一方、揺動ローラ対127でニップしてスタックトレイ128へ排出する際には、コシ付けを行ってシートPやシート束Pに安定した蹴り出し量と飛び量を付与することができる。
また、コシ付けアーム180は、図30に示される上ローラ127aの間隔に配置されて下ローラ127bの間隔へ突き出させるから、上ローラ127aとの干渉を避けて比較的大きなコシ付けアーム180を配置できる。また、上ローラ127aのピッチに対応する大きな波打ちが形成されて、シートPの突き出し状態が安定し、シートPに折り線やくせを付ける心配がない。
そして、必要に応じて突き出し/引き込みされるコシ付けアーム180を設けて、スタックトレイ128へのシートPの積載性を改善したシート処理装置119を備えたから、装置本体101を含む画像形成装置の小型軽量、低コストに悪影響を及ぼすことなくシート積載に関するトラブルを軽減して、画像形成装置およびシステムの生産性と稼働率が共に改善された。
本実施形態のシート処理装置が装着された画像形成装置の説明図である。 画像形成装置の制御系のブロック図である。 シート処理装置の構成の説明図である。 シート搬送経路の駆動系の説明図である。 後端アシストの動作の説明図である。 後端アシストの動作の説明図である。 後端アシストの動作の説明図である。 シート処理装置の制御系のブロック図である。 シート排出制御のフローチャートである。 後端アシストと揺動ローラ対の搬送速度の線図である。 後端アシストの搬送速度の線図である。 入口搬送モータの搬送速度の線図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファしない後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 シートをバッファして行う後処理におけるシート搬送の説明図である。 揺動ローラ機構の構成および駆動を示した斜視図である。 揺動ローラ機構の駆動系の説明図である。 離間状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図である。 当接状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図である。 圧接状態におけるコシ付け部材の駆動状態の説明図である。
符号の説明
P シート
S1 入口センサ
S2 揺動ホームセンサ
M5 揺動モータ
101 装置本体
114 感光ドラム(画像形成手段)
119 シート処理装置
124 バッファローラ
126 第1排紙ローラ対
127 揺動ローラ対(排出部材)
127a 上ローラ
127b 下ローラ
128 スタックトレイ(シート積載部材)
129 処理トレイ
130 戻しローラ
133 紙面検知レバー
135 後端押さえ
140 バッファユニット
152 ブラケット(支持機構、揺動部材)
152a 引っ掛けアーム
153 軸
160 スライドアーム(連係機構、支持部材)
160a 支持部
161 スライド軸
162 揺動ギア
163 揺動軸
164 トルクリミッタ
165 中間ギアa
166 中間ギアb
167 揺動モータギア
168 束出しモータギア
169 中間ギアc
170 中間ベルトa
171 中間ギアd
172 中間ベルトb
173 上ローラギア
180 コシつけアーム(コシ付け部材)
180a コシ付け部
180b アーム部
181 突き当てバネ
182 突き当て部
210 操作部
211 フィニッシャ制御部
223 紙面検知センサ

Claims (8)

  1. シートが積載されるシート積載部材と、
    前記シートを挟持搬送して前記シート積載部材へ排出する排出部材と、
    前記排出部材を離間および圧接が可能に保持する支持機構と、を備えたシート処理装置において、
    前記支持機構に組み込まれて前記圧接の方向へ突き出し可能に支持されたコシ付け部材と、
    前記排出部材を圧接させる作動力を受けて前記コシ付け部材を突き出させ、前記作動力の消失により前記コシ付け部材を引き込み状態に復帰させる連係機構と、を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記連係機構は、前記排出部材が前記離間から当接に至るまで、前記コシ付け部材を前記引き込み状態に保持することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記排出部材は、軸方向に複数個が配置された固定側の下ローラと、それぞれの下ローラと軸方向の位置を合わせて複数個が配置された移動側の上ローラと、を有し、
    前記支持機構は、前記排出部材の上流側で軸支されて上下に回動可能であって、その回動端側に前記上ローラを支持させた揺動部材を有し、
    前記コシ付け部材は、前記上ローラの間隔に配置して、前記揺動部材に組み付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のシート処理装置。
  4. 前記支持機構は、前記揺動部材の回動端を吊り下げおよび押し下げ可能な支持部材を有し、
    前記支持部材を上方向へ駆動すると前記上ローラが前記下ローラから離間され、前記支持部材を下方向へ駆動すると前記上ローラが前記下ローラに圧接されることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 前記連係機構は、前記支持部材の前記揺動部材に対する押圧面に押し出されて前記コシ付け部材が突出する機構であることを特徴とする請求項4記載のシート処理装置。
  6. 前記コシ付け部材は、コシ付けされる前記シートの反力に応じて弾性変形して突き出し量が変化する部材であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のシート処理装置。
  7. 前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段で前記画像を形成された前記シートを処理する処理手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記処理手段を請求項1乃至6いずれか1項記載のシート処理装置としたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段を制御する制御手段によって、前記処理手段が共通に制御されることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025525A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 後処理装置及び画像形成システム

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