JPH0596395A - 接合材、接合方法および半導体装置 - Google Patents

接合材、接合方法および半導体装置

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JPH0596395A
JPH0596395A JP3257282A JP25728291A JPH0596395A JP H0596395 A JPH0596395 A JP H0596395A JP 3257282 A JP3257282 A JP 3257282A JP 25728291 A JP25728291 A JP 25728291A JP H0596395 A JPH0596395 A JP H0596395A
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JP
Japan
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melting point
bonding material
semiconductor chip
base material
point bonding
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JP3257282A
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Shunichi Abe
俊一 阿部
Yoshiro Nishinaka
佳郎 西中
Katsuyuki Fukutome
勝幸 福留
Naoto Ueda
直人 上田
Toshio Takeuchi
利夫 竹内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/28Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process
    • H01L24/29Structure, shape, material or disposition of the layer connectors prior to the connecting process of an individual layer connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体チップを基材に固定するための接合材の
組成を均一にし、かつ接合が完了するまでに必要な熱処
理時間の短縮化ができるようにする。 【構成】高融点半田層41中に連続した空隙43を設
け、低融点半田層42a,42bを半導体チップと基材
との間に濡れ広がらたときの余剰な低融点半田層42
a,42bを連続空隙43中に吸入させることにより、
半導体チップと基材との間の低融点半田層42a,42
bの厚さを薄くかつ均一にし、しかも連続空隙43と低
融点半田層42a,42bの間に多くの接触界面を形成
し、拡散に必要な熱処理時間を短縮化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体チップを基材に
接合するための接合材、およびその接合方法、ならび
に、半導体チップと基材とを有した半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、半導体装置の要部の分解断面図
である。これらの図において、10は半導体チップ、2
0は基材(ダイパット)、30は半導体チップ10を基
材20に接合するための接合材としての半田である。こ
こで、半導体チップ10を基材20に接合するために半
田30を溶融させるのであるが、該半田30は一層構造
となっているため、接合後の半導体チップ10と基材2
0との間隔が半田30の濡れ広がりで狭くなり、それを
補う半田30を供給しようとした場合には、その供給制
御も困難であることに加えて、半田30の流動に伴う半
導体チップ10の位置ずれが生じて、その後のワイヤー
ボンディング工程でそのことが問題となるし、さらに、
半導体チップ10と基材20との接合部に耐熱性が要求
される場合では、その耐熱温度以上の融点の半田を用い
ることになるが、これでは、該接合温度も高くなって半
導体チップ10と基材20との熱膨張の差に起因する熱
応力が大きくなり、脆弱な半導体チップ10の場合では
その残留応力などでそれが割れて損傷してしまうという
不具合がある。
【0003】図10は、上記不具合を解消するために提
案された半田の構造断面図である。この構造は公知では
ないが、半田30を高融点半田31の両面のそれぞれに
低融点半田32を設けた3層構造になっている。
【0004】半田30をこのように3層構造とした場合
では、接合時において低融点半田32の融点温度以上で
高融点半田31の融点温度以下の還元雰囲気中で加熱し
て低融点半田32のみを溶融させてのち、温度を降下さ
せて低融点半田32を凝固させることによって、高融点
半田31を殆ど溶融させず初期の厚さのまま保持させて
半導体チップ10と基材20との間を所定の間隔を保っ
た状態で該接合ができるようにして、半導体チップ10
の位置ずれをなくして該接合ののちのワイヤーボンディ
ング工程上の問題を解消している。
【0005】また、半導体チップ10は基材20に高融
点半田31の融点温度以下の低温で接合することで、半
導体チップ10にかかる熱応力を小さくすることができ
る。さらに、その低温温度状態を保持することで低融点
半田32中の成分と高融点半田31の成分とが相互に拡
散し合う状態とし、最終的には半田30が均一な組成の
一層状態とし、該一層状態の半田30の融点、つまり耐
熱性が上記熱処理時の温度よりも上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな接合材では、高融点半田と低融点半田との前記拡散
が遅いために接合完了までの低温温度状態の保持に長時
間かかることになり、生産上の歩留まり低下の大きな一
要因となっていた。
【0007】したがって、本発明においては、半導体チ
ップを基材に接合を完了させるのに必要な熱処理時間の
短縮化を図れるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明においてはつぎの構成をとる。
【0009】請求項1の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料層とを有し、半導体チップ裏面に
対向する該高融点接合材料層の表面と、基材表面に対向
する該高融点接合材料層の裏面とのそれぞれに低融点接
合材料層を設けた3層構造を有するとともに、該高融点
接合材料層が内部に連続した空隙を有した多孔質のもの
であることを特徴としている。
【0010】請求項2の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料とを有し、該高融点接合材料層が
内部に連続した空隙を有する多孔質のものであるととも
に、該連続空隙中に低融点接合材料が充填されているこ
とを特徴としている。
【0011】請求項3の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料層とを有し、両接合材料層が、半
導体チップと基材との接合間方向に交互に多層に積層さ
れていることを特徴としている。
【0012】請求項4の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料層とを有し、両接合材料層が半導
体チップ裏面と基材表面との接合方向に垂直方向に交互
に多層に積層されていることを特徴としている。
【0013】請求項5の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料とを有し、高融点接合材料層内部
にスルーホールが形成されており、該スルーホール内部
に低融点接合材料が設けられることを特徴としている。
【0014】請求項6の接合材においては、半導体チッ
プを基材に固定するためのものであって、高融点接合材
料層と低融点接合材料とを有し、高融点接合材料層の表
裏面のそれぞれにメッシュ状に低融点接合材料を埋め込
んであることを特徴としている。
【0015】請求項7の接合方法においては、半導体チ
ップを基材に接合固定する方法であって、半導体チップ
裏面とそれに対向する基材表面とのそれぞれに高融点接
合材料層をあらかじめ設けておくとともに、両高融点接
合材料層間に低融点接合材料層を挿入し、該低融点接合
材料層を高融点接合材料層の融点温度以下の温度に加熱
して溶融状態として両高融点接合材料層に拡散させるこ
とで半導体チップを基材に接合することを特徴としてい
る。
【0016】請求項8の接合方法においては、半導体チ
ップを基材に接合固定する方法であって、半導体チップ
と基材との間に高融点接合材料層を挿入し、かつ、半導
体チップ裏面と高融点接合材料層表面との間、および高
融点接合材料層裏面と基材表面との間のそれぞれに揮発
性溶媒中に微細な低融点接合材料粒子を含む液体を供給
するとともに、該液体が濡れ広がり、前記請求項7と同
様の熱処理を施し半導体チップを基材に接合することを
特徴としている。
【0017】請求項9の半導体装置においては、半導体
チップと基材とを有しており、前記請求項1ないし6に
おける接合材を半導体チップと基材との間に載置すると
ともに、該接合材における、低融点接合材料層の融点温
度以上の温度で、かつ、高融点接合材料層の融点温度以
下の温度に熱処理することにより、半導体チップを基材
に接合したことを特徴としている。
【0018】請求項10の半導体装置においては、半導
体チップと基材とを有しており、それらが前記請求項7
または8の接合方法で接合されてなることを特徴として
いる。
【0019】
【作用】請求項1においては、低融点接合材料層の融点
温度以上の温度で、かつ、高融点接合材料層の融点温度
以下の温度で加熱して、低融点接合材料層を溶融する
と、該溶融した低融点接合材料が高融点接合材料層内部
の空隙中にしみ込み、拡散面積が大きくなる。
【0020】請求項2においては、前記温度と同様の加
熱で高融点接合材料層内部の空隙中の充填低融点接合材
料が溶融する。
【0021】請求項3においては、両接合材料層の多層
構造によって前記と同様の加熱で接合材料相互の内部で
の拡散進行で全体の組成が均一化される。
【0022】請求項4においては、両接合材料層の該多
層構造によって前記と同様の加熱で接合材料相互の内部
での拡散進行で全体組成が均一化される。
【0023】請求項5においては、前記と同様の加熱で
高融点接合材料層内部にスルーホール内部の低融点接合
材料が溶融して濡れ広がることで低融点接合材料の拡散
面積が大きくなる。
【0024】請求項6においては、前記と同様の加熱で
高融点接合材料層の表裏面のそれぞれにメッシュ状に埋
め込んである低融点接合材料が溶融してその拡散面積が
大きくなる。
【0025】請求項7においては、半導体チップ裏面と
それに対向する基材表面とのそれぞれに高融点接合材料
層をあらかじめ設け、両高融点接合材料層間に低融点接
合材料層を挿入加熱して溶融状態として、当該低融点接
合材料層を両高融点接合材料層に拡散させることで半導
体チップを基材に接合する。
【0026】請求項8においては、半導体チップと基材
との間に高融点接合材料層を挿入し、かつ、半導体チッ
プ裏面と高融点接合材料層表面との間、および高融点接
合材料層裏面と基材表面との間のそれぞれに揮発性溶媒
中に微細な低融点接合材料粒子を含む液体を供給すると
ともに、該液体が濡れ広がり、請求項7と同様の熱処理
を施し半導体チップを基材に接合する。
【0027】請求項9においては、半導体チップと基材
とを有しており、前記請求項1ないし6における接合材
を半導体チップと基材との間に載置するとともに、該接
合材における、低融点接合材料層の融点温度以上の温度
で、かつ、高融点接合材料層の融点温度以下の温度に熱
処理することにより、半導体チップを基材に接合する。
【0028】請求項10においては、半導体チップと基
材とを有しており、それらを前記請求項7または8の接
合方法で接合している。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0030】実施例1 図1は半田による接合材40の断面図である。実施例1
の接合材40は、高融点半田層41と低融点半田層42
a,42bとを有し、高融点半田層41は高い融点温度
を有する半田で構成されており、かつ、内部にはその表
面から裏面にかけて連続した空隙43(図では破線で示
されている。)を有した構造に形成されており、かつ、
その表面と裏面とに低融点半田層42が設けられてい
る。低融点半田層42は、高融点半田層41の融点温度
よりも低い融点温度を有する半田で構成されている。以
下、この定義は同じである。また、このような融点温度
の関係にある半田については周知であるので、その説明
は省略する。さらに、高融点半田層41内部に空隙を形
成する手法は公知の手法で可能である。
【0031】そして、上記構成によって、低融点半田層
42a,42bの融点温度以上の温度で、かつ、高融点
半田層41の融点温度以下の温度に加熱されることによ
って、低融点半田層42a,42bが溶融状態となり、
半導体チップを基材上に接合するのに必要な量以外の溶
融状態の低融点半田が、高融点半田層41内部の空隙4
3中にしみ込む。これによって、半導体チップと高融点
半田層41との間の低融点半田、高融点半田層41と基
材との間の低融点半田とが、それぞれ必要最少量に抑制
されることになり、かつ、余剰の低融点半田は、高融点
半田層41内部の空隙43中にしみ込むことで、半田の
拡散界面が大きくなる。
【0032】したがって、このような構造の接合材40
においては熱処理を施すと、低融点半田層42と高融点
半田層41との間の半田が相互にして拡散して全体の組
成が均一化して、半導体チップと基材との接合が完了す
るまでの熱処理時間は短縮化される。
【0033】実施例2 図2は実施例2に係る接合材50の断面図である。図に
示される接合材50は、多孔質の高融点半田51と、こ
の高融点半田の内部の空隙に設けられた低融点半田52
とで構成されている。空隙は図1では破線で示されてい
たが、実施例2ではその空隙に低融点半田が充填されて
いるのでその破線に対応する部分を実線で示して低融点
半田が充填されている状態が示されている。そして、こ
のような構造の接合材50を、低融点半田52の融点温
度以下の温度で、かつ、高融点半田51の融点温度以下
の温度で加熱処理すると、前記実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
【0034】実施例3 図3は実施例3に係る接合材60の断面図である。図に
示される接合材60は、低融点半田層61と高融点半田
層62とを交互に積層した多層構造とし、低融点半田層
61と高融点半田層62との間の相互拡散が内部でも進
行することにより接合材60全体の組成の均一化が図ら
れ、これによって、必要な熱処理時間の短縮化が可能と
なり、前記実施例と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0035】実施例4 図4は実施例4に係る接合材70の断面図である。図に
示される接合材70は、低融点半田層71と高融点半田
層72とを半導体チップと基材との接合方向に垂直な方
向に交互に多層に積層した構造としてあるものであっ
て、半導体チップと基材との接合に必要な最小限の強度
を得るのに必要な部分にだけ半田の濡れ広がりをし、全
体として半導体チップと高融点半田層72との間の低融
点半田層71、高融点半田層72と基材との間の低融点
半田層71のそれぞれの量を減少させ、さらに、低融点
半田層71と高融点半田層72との間の拡散界面が多く
設けられていることで、前記実施例と同様の作用効果を
得ることができる。
【0036】実施例5 図5は実施例5に係る接合80の断面図である。図に示
される接合材80は、基材上にシート状の高融点半田層
81を載置し、その高融点半田層81に複数のスルーホ
ール82を適宜位置に設けるとともに、各スルーホール
82内に低融点半田83を例えば球状にして供給してな
るものであって、その上に半導体チップを載置して、加
熱することで、低融点半田83が溶融して高融点半田層
81の両面に濡れ広がる。これによって、低融点半田8
3の拡散面積が大きくなり、前記実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0037】実施例6 図6は実施例6に係る接合材90の断面図である。図に
示される接合材90は、高融点半田層91の両面にメッ
シュ状の溝92を設け、この溝92の内部に低融点半田
93を設けた構造とすることにより、接合界面での低融
点半田93の量を減少し、かつ、低融点半田93が高融
点半田層91の溝92の中に埋まっていることで拡散面
積を大きくとることができ、その結果、前記実施例と同
様の作用効果を得ることができる。
【0038】実施例7 図7は実施例7に係る半導体装置100の断面図であ
る。図に示される半導体装置100は、半導体チップ1
0と基材20とを有している。そして、両者10,20
を接合材110で接合するようになっている。接合材1
10は、基材20の表面に高融点半田層111aが、ま
た、半導体チップ10の裏面に高融点半田層111bが
あらかじめ設けられてあり、その両者111a,111
b間に低融点半田層112が挿入され、該低融点半田層
112が高融点半田層111a,11bの融点温度以下
に加熱されることにより、該低融点半田層112を溶融
状態とし、固相である高融点半田層111a,111b
間に、該低融点半田層112を非常に薄く、かつ、均一
に濡れ広がらせることができ、これによって、低融点半
田層112の供給量を減少させ、かつ拡散方向を上下2
方向とすることで、熱処理に必要に時間を短縮させて、
前記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】実施例8 図8は実施例8に係る半導体装置120の断面図であ
る。図に示される半導体装置120は、半導体チップ1
0、基材20とを有し、両者10,20間を接合材13
0で接合するようになっている。そして、接合材130
は、揮発性溶媒131a,131b、高融点半田層13
2、および揮発性溶媒131a,131bそれぞれ中の
微細低融点半田粒子133から構成されている。そし
て、基材20上に微細低融点半田粒子133を含む揮発
性溶媒131aを適量滴下し、その上に高融点半田層1
32を置き、その上にさらに、同じく該半田粒子133
を含む前記溶媒131bを滴下したうえで、半導体チッ
プ10を載置し、この状態で実施例7と同様の加熱を施
すことにより、揮発性溶媒131a,131bをそれぞ
れ気化させ、残った微細低融点半田粒子133を溶融状
態として、半導体チップ10と高融点半田層132との
間、高融点半田層132と基材20との間に、その微細
低融点半田粒子133を均一にかつ薄く濡れ広がらせる
ことができる。これによって、熱処理時間の短縮化を図
るとともに、揮発性溶媒132を気化させて半導体装置
120の信頼性に悪影響を及ぼさないようにして、前記
実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明らかないよう
に、本発明によれば、半導体チップを基材に固定する際
の接合材の形状とか供給方法などから該半導体チップを
基材に固定するのに必要な熱処理時間の短縮化が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る接合材の断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例2に係る接合材の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施例3に係る接合材の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例4に係る接合材の断面図であ
る。
【図5】本発明の実施例5に係る接合材の断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例6に係る接合材の断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例7に係る半導体装置の断面図で
ある。
【図8】本発明の実施例8に係る半導体装置の断面図で
ある。
【図9】従来例に係る半導体装置の断面図である。
【図10】公知ではない3層構造の接合材の断面図であ
る。
【符号の説明】
40 接合材 41 高融点半田層 42a,42b 低融点半田層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】半田30をこのように3層構造とした場合
では、接合時において低融点半田32の融点温度以上で
高融点半田31の融点温度以下の還元雰囲気中で加熱し
て低融点半田32のみを溶融させてのち、温度を降下さ
せて低融点半田32を凝固させることによって、高融点
半田31を溶融させず初期の厚さのまま保持させて半導
体チップ10と基材20との間を所定の間隔を保った状
態で該接合ができるようにして、半導体チップ10の位
置ずれをなくして該接合ののちのワイヤーボンディング
工程上の問題を解消している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、半導体チップを基材に固定する際の接
合材の形状とか供給方法などから該半導体チップを基材
に固定するのに必要な熱処理時間の短縮化が可能とな
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/50 L 9272−4M // B23K 101:40 (72)発明者 上田 直人 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式会 社北伊丹製作所内 (72)発明者 竹内 利夫 伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機株式会 社北伊丹製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料層とを
    有し、半導体チップ裏面に対向する該高融点接合材料層
    の表面と、基材表面に対向する該高融点接合材料層の裏
    面とのそれぞれに低融点接合材料層を設けた3層構造を
    有するとともに、該高融点接合材料層が内部に連続した
    空隙を有した多孔質のものであることを特徴とする接合
    材。
  2. 【請求項2】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料とを有
    し、該高融点接合材料層が内部に連続した空隙を有する
    多孔質のものであるとともに、該連続空隙中に低融点接
    合材料が充填されていることを特徴とする接合材。
  3. 【請求項3】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料層とを
    有し、両接合材料層が、半導体チップと基材との接合間
    方向に交互に多層に積層されていることを特徴とする接
    合材。
  4. 【請求項4】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料層とを
    有し、両接合材料層が半導体チップ裏面と基材表面との
    接合方向に垂直方向に交互に多層に積層されていること
    を特徴とする接合材。
  5. 【請求項5】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料とを有
    し、高融点接合材料層内部にスルーホールが形成されて
    おり、該スルーホール内部に低融点接合材料が設けられ
    ることを特徴とする接合材。
  6. 【請求項6】 半導体チップを基材に固定するためのも
    のであって、高融点接合材料層と低融点接合材料とを有
    し、高融点接合材料層の表裏面のそれぞれにメッシュ状
    に低融点接合材料を埋め込んであることを特徴とする接
    合材。
  7. 【請求項7】 半導体チップを基材に接合固定する方法
    であって、半導体チップ裏面とそれに対向する基材表面
    とのそれぞれに高融点接合材料層をあらかじめ設けてお
    くとともに、両高融点接合材料層間に低融点接合材料層
    を挿入し、該低融点接合材料層を高融点接合材料層の融
    点温度以下の温度に加熱して溶融状態として両高融点接
    合材料層に拡散させることで半導体チップを基材に接合
    することを特徴とする接合方法。
  8. 【請求項8】 半導体チップを基材に接合固定する方法
    であって、半導体チップと基材との間に高融点接合材料
    層を挿入し、かつ、半導体チップ裏面と高融点接合材料
    層表面との間、および高融点接合材料層裏面と基材表面
    との間のそれぞれに揮発性溶媒中に微細な低融点接合材
    料粒子を含む液体を供給するとともに該液体が濡れ広が
    り、前記請求項7と同様の熱処理を施し半導体チップを
    基材に接合することを特徴とする接合方法。
  9. 【請求項9】 半導体チップと基材とを有しており、前
    記請求項1ないし6における接合材を半導体チップと基
    材との間に載置するとともに、該接合材における、低融
    点接合材料層の融点温度以上の温度で、かつ、高融点接
    合材料層の融点温度以下の温度に熱処理することによ
    り、半導体チップを基材に接合したことを特徴とする半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体チップと基材とを有しており、
    それらが前記請求項7または8の接合方法で接合されて
    なることを特徴とする半導体装置。
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