JPH0595799A - 少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を有する測定物質の検出 - Google Patents
少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を有する測定物質の検出Info
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- JPH0595799A JPH0595799A JP3140098A JP14009891A JPH0595799A JP H0595799 A JPH0595799 A JP H0595799A JP 3140098 A JP3140098 A JP 3140098A JP 14009891 A JP14009891 A JP 14009891A JP H0595799 A JPH0595799 A JP H0595799A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 β−ガラクトシダーゼの相補性の断片を利用
した少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を有す
るサンプル中の測定物質の存在を検出する方法であって
(ここで断片は酵素供与体(ED)及び酵素受容体(E
A)として定義される):第一の連結要素を介して第一
の結合成分と連結されたEDを含むED複合体及び第二
の連結要素を介して第二の結合成分と連結されたEAを
含むEA複合体を提供する段階(ここで第一及び第二の
結合成分は前記の測定物質上の結合部位に対して特異的
であり、ED複合体及びEA複合体はこの測定物質が存
在しないと活性酵素を形成しない)を含んで成る方法。 【効果】 本発明は高分子量の物質を正確に、高感度的
に、そして迅速に測定する方法を提供する。
した少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を有す
るサンプル中の測定物質の存在を検出する方法であって
(ここで断片は酵素供与体(ED)及び酵素受容体(E
A)として定義される):第一の連結要素を介して第一
の結合成分と連結されたEDを含むED複合体及び第二
の連結要素を介して第二の結合成分と連結されたEAを
含むEA複合体を提供する段階(ここで第一及び第二の
結合成分は前記の測定物質上の結合部位に対して特異的
であり、ED複合体及びEA複合体はこの測定物質が存
在しないと活性酵素を形成しない)を含んで成る方法。 【効果】 本発明は高分子量の物質を正確に、高感度的
に、そして迅速に測定する方法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酵素免疫測定、そして特
には標識酵素としてβ−ガラクトシダーゼを利用した免
疫測定に関する。
には標識酵素としてβ−ガラクトシダーゼを利用した免
疫測定に関する。
【0002】
【従来の技術】酵素免疫測定は満足しうるタイプのホモ
ジニアス免疫測定である。このような測定の多数は互い
に補完し合い、そして活性化酵素を形成するβ−ガラク
トシダーゼの断片の性能に基づいている。特に、β−ガ
ラクトシダーゼ酵素供与体(ED)は、β−ガラクトシ
ダーゼ酵素レセプター(EA)と結合して活性化β−ガ
ラクトシダーゼ酵素を形成する。EDのある部位におけ
る小さな測定物質または測定物質の類似物の複合は、E
DのEAに対する相補的反応またはβ−ガラクトシダー
ゼ触媒活性の速さに影響を及ぼさない。しかしながら、
ED−測定物質複合体に抗−測定物質抗体が結合する
と、反応初期の間の相補的反応及び酵素触媒活性速度は
低下する。この酵素触媒反応速度の低下は、アッセイ媒
体中に存在するED−測定物質複合体及びサンプル中に
存在する測定物質の両者が、EA添加前において抗−測
定物質抗体に対して競合する状態において、測定物質の
定量に利用されている。このβ−ガラクトシダーゼ触媒
反応速度は、サンプル中に存在する測定物質の量が増大
するに従って増大し、なぜならより多くのサンプル中の
測定物質は、ED−測定物質複合体と抗−測定物質抗体
の相互作用を低下させ、活性化β−ガラクトシダーゼ酵
素を形成させるためのより多くのED−測定物質複合体
のEAへの反応を可能にするからである。
ジニアス免疫測定である。このような測定の多数は互い
に補完し合い、そして活性化酵素を形成するβ−ガラク
トシダーゼの断片の性能に基づいている。特に、β−ガ
ラクトシダーゼ酵素供与体(ED)は、β−ガラクトシ
ダーゼ酵素レセプター(EA)と結合して活性化β−ガ
ラクトシダーゼ酵素を形成する。EDのある部位におけ
る小さな測定物質または測定物質の類似物の複合は、E
DのEAに対する相補的反応またはβ−ガラクトシダー
ゼ触媒活性の速さに影響を及ぼさない。しかしながら、
ED−測定物質複合体に抗−測定物質抗体が結合する
と、反応初期の間の相補的反応及び酵素触媒活性速度は
低下する。この酵素触媒反応速度の低下は、アッセイ媒
体中に存在するED−測定物質複合体及びサンプル中に
存在する測定物質の両者が、EA添加前において抗−測
定物質抗体に対して競合する状態において、測定物質の
定量に利用されている。このβ−ガラクトシダーゼ触媒
反応速度は、サンプル中に存在する測定物質の量が増大
するに従って増大し、なぜならより多くのサンプル中の
測定物質は、ED−測定物質複合体と抗−測定物質抗体
の相互作用を低下させ、活性化β−ガラクトシダーゼ酵
素を形成させるためのより多くのED−測定物質複合体
のEAへの反応を可能にするからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この技術は一般に低分
子量測定物質に限られていた。本発明は高分子量測定物
質の測定が可能な方法を提供する。
子量測定物質に限られていた。本発明は高分子量測定物
質の測定が可能な方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための具体的手段】修飾されたβ−ガ
ラクトシダーゼの酵素供与体及び酵素受容体は化学合成
及び組換DNA工学により調製される。この修飾断片は
相補性反応の後にβ−ガラクトシダーゼ活性を保持して
いる。例えば、米国特許No. 4,708,929 及び3,378,428
並びにその中に引用している文献を見ていただきたい。
β−ガラクトシダーゼより誘導された変異ポリペプチド
が Langley及びZabin,Bio.Chem.(1976) 15:4866 により
開示されており、この物質は適当なβ−ガラクトシダー
ゼ陰性変異物の抽出物に加えられたとき、相補するかま
たは酵素活性を自発的に復帰させることができる。さら
にLin et al., Bio Chem. Biophys. Res. Comm.(1970)
40:249を参照のこと。
ラクトシダーゼの酵素供与体及び酵素受容体は化学合成
及び組換DNA工学により調製される。この修飾断片は
相補性反応の後にβ−ガラクトシダーゼ活性を保持して
いる。例えば、米国特許No. 4,708,929 及び3,378,428
並びにその中に引用している文献を見ていただきたい。
β−ガラクトシダーゼより誘導された変異ポリペプチド
が Langley及びZabin,Bio.Chem.(1976) 15:4866 により
開示されており、この物質は適当なβ−ガラクトシダー
ゼ陰性変異物の抽出物に加えられたとき、相補するかま
たは酵素活性を自発的に復帰させることができる。さら
にLin et al., Bio Chem. Biophys. Res. Comm.(1970)
40:249を参照のこと。
【0005】本発明の目的は、検出のための方法及び試
薬を提供すること、並びに測定物質、特に高分子量測定
物質であって少なくとも二つの結合成分に対する結合部
位を有するものの定量分析を提供することである。
薬を提供すること、並びに測定物質、特に高分子量測定
物質であって少なくとも二つの結合成分に対する結合部
位を有するものの定量分析を提供することである。
【0006】本発明は、このような方法及び試薬を修飾
β−ガラクトシダーゼ酵素供与体及び酵素受容体を利用
することによって提供する。特に、少なくとも二つの結
合成分に対する結合部位を有するサンプル中の測定物質
の存在またはその定量は、β−ガラクトシダーゼの相補
的な断片を用いることにより検出される。ここで断片は
酵素供与体(ED)及び酵素受容体(EA)として定義
され、そして結合したとき、即ち一緒となったとき活性
化β−ガラクトシダーゼを形成し、ここでED及びEA
は、別々のED複合体及びEA複合体を形成するため、
それぞれは連結要素及び測定物質上の結合部位に対して
特異的な結合成分と結合することで修飾される。該ED
複合体及びEA複合体は測定物質が存在しないときにお
いては活性酵素を形成することはできない。しかしなが
ら、測定物が存在するとき、サンプル中の共通の測定物
質に結合するED複合体及びEA複合体は一緒となって
活性化β−ガラクトシダーゼ酵素を形成する。
β−ガラクトシダーゼ酵素供与体及び酵素受容体を利用
することによって提供する。特に、少なくとも二つの結
合成分に対する結合部位を有するサンプル中の測定物質
の存在またはその定量は、β−ガラクトシダーゼの相補
的な断片を用いることにより検出される。ここで断片は
酵素供与体(ED)及び酵素受容体(EA)として定義
され、そして結合したとき、即ち一緒となったとき活性
化β−ガラクトシダーゼを形成し、ここでED及びEA
は、別々のED複合体及びEA複合体を形成するため、
それぞれは連結要素及び測定物質上の結合部位に対して
特異的な結合成分と結合することで修飾される。該ED
複合体及びEA複合体は測定物質が存在しないときにお
いては活性酵素を形成することはできない。しかしなが
ら、測定物が存在するとき、サンプル中の共通の測定物
質に結合するED複合体及びEA複合体は一緒となって
活性化β−ガラクトシダーゼ酵素を形成する。
【0007】この結果もたらされた酵素活性は種々のよ
く知られた方法、例えばβ−ガラクトシダーゼによる反
応に基づいて測定可能な生成物を提供する酵素基質の利
用によって検出または測定されることができる。サンプ
ル中に存在する測定物質の量は、それ故、既知の量の測
定物質から形成される測定可能な生成物の量と比較する
ことで測定することができる。
く知られた方法、例えばβ−ガラクトシダーゼによる反
応に基づいて測定可能な生成物を提供する酵素基質の利
用によって検出または測定されることができる。サンプ
ル中に存在する測定物質の量は、それ故、既知の量の測
定物質から形成される測定可能な生成物の量と比較する
ことで測定することができる。
【0008】本発明はサンプル中の測定物質の量を検出
しそして定量する方法及び試薬を包含する。特に本発明
は、β−ガラクトシダーゼの相補的な断片であって、そ
れらの断片が酵素供与体(ED)及び酵素受容体(E
A)として定義され、そして結合したときに活性β−ガ
ラクトシダーゼを形成するものを用いて少なくとも二つ
の結合成分に対する結合部位を有するサンプル中の測定
物質の存在を検出する方法を提供し、そしてこの本方法
は以下の段階: (a)連結要素を介して第一の結合成分と連結されたE
Dを含んで成るED複合体及び連結要素を介して第二の
結合成分と連結されたEAを含んで成るEA複合体を用
意することであって、ここで第一及び第二の結合成分は
測定物質上の結合部位に対して特異的であり、そしてE
D複合体及びEA複合体は該測定物質が存在しないとき
は活性酵素を形成することできない、(b)該ED複合
体及びEA複合体を該サンプルに接触させること、
(c)該サンプル中の該測定物質の存在を活性酵素の形
成に関連づけること、を含んで成る。
しそして定量する方法及び試薬を包含する。特に本発明
は、β−ガラクトシダーゼの相補的な断片であって、そ
れらの断片が酵素供与体(ED)及び酵素受容体(E
A)として定義され、そして結合したときに活性β−ガ
ラクトシダーゼを形成するものを用いて少なくとも二つ
の結合成分に対する結合部位を有するサンプル中の測定
物質の存在を検出する方法を提供し、そしてこの本方法
は以下の段階: (a)連結要素を介して第一の結合成分と連結されたE
Dを含んで成るED複合体及び連結要素を介して第二の
結合成分と連結されたEAを含んで成るEA複合体を用
意することであって、ここで第一及び第二の結合成分は
測定物質上の結合部位に対して特異的であり、そしてE
D複合体及びEA複合体は該測定物質が存在しないとき
は活性酵素を形成することできない、(b)該ED複合
体及びEA複合体を該サンプルに接触させること、
(c)該サンプル中の該測定物質の存在を活性酵素の形
成に関連づけること、を含んで成る。
【0009】本発明の方法は前記ED複合体、EA複合
体及びサンプルが酵素基質と接触することをさらに考慮
しており、該基質はβ−ガラクトシダーゼとの反応によ
って測定可能な生成物を提供し、これにより既知量の測
定物の存在において形成される測定可能な生成物の量と
比較することで該サンプル中の測定物質の量を測定する
ことができる。本発明はまた、本発明の方法の実施にお
いて有用なキットに関する。
体及びサンプルが酵素基質と接触することをさらに考慮
しており、該基質はβ−ガラクトシダーゼとの反応によ
って測定可能な生成物を提供し、これにより既知量の測
定物の存在において形成される測定可能な生成物の量と
比較することで該サンプル中の測定物質の量を測定する
ことができる。本発明はまた、本発明の方法の実施にお
いて有用なキットに関する。
【0010】本発明は少なくともある程度は以下の原
理、即ち、ED/連結要素/結合成分複合体及びEA/
連結要素/結合成分複合体は、それぞれがそれぞれの結
合成分を通じて共通の測定物質と結合したときにのみ活
性酵素を形成するという原理に基づいていると断言す
る。測定物質の量はそれ故酵素活性に直接比例するもの
であり、それは任意の適当な手段、例えば酵素基質の利
用を通じて測定できる。測定物質不存在においてED複
合体がEA受容体を相補できないことは、従来の多数の
詳述されたED複合体及びEA複合体を利用したアッセ
イに見られるβ−ガラクトシダーゼ相補現象とは顕著に
異なる。例えば、米国特許 4,708,929に詳述されている
アッセイにおいて、測定物質と複合したEDは、アッセ
イ混合物中に抗−測定物質抗体が加えられたときのみE
Aを相補する。この違いは、異なった原理により行われ
るアッセイにおいてED及びEA成分と接触する測定物
質のサイズに比べ、大きめのサイズである結合成分及び
/または連結成分がもたらしたものであると信じられて
いる。
理、即ち、ED/連結要素/結合成分複合体及びEA/
連結要素/結合成分複合体は、それぞれがそれぞれの結
合成分を通じて共通の測定物質と結合したときにのみ活
性酵素を形成するという原理に基づいていると断言す
る。測定物質の量はそれ故酵素活性に直接比例するもの
であり、それは任意の適当な手段、例えば酵素基質の利
用を通じて測定できる。測定物質不存在においてED複
合体がEA受容体を相補できないことは、従来の多数の
詳述されたED複合体及びEA複合体を利用したアッセ
イに見られるβ−ガラクトシダーゼ相補現象とは顕著に
異なる。例えば、米国特許 4,708,929に詳述されている
アッセイにおいて、測定物質と複合したEDは、アッセ
イ混合物中に抗−測定物質抗体が加えられたときのみE
Aを相補する。この違いは、異なった原理により行われ
るアッセイにおいてED及びEA成分と接触する測定物
質のサイズに比べ、大きめのサイズである結合成分及び
/または連結成分がもたらしたものであると信じられて
いる。
【0011】前記のED及びEA成分はβ−ガラクトシ
ダーゼの部分配列である。本発明の目的のために、β−
ガラクトシダーゼのN末端部分を酵素供与体(ED)と
称し、そしてC−側の部分を酵素受容体(EA)と称す
る。該酵素受容体及び酵素供与体は一緒となって活性酵
素複合体を形成することによって特徴づけられる。β−
ガラクトシダーゼ酵素供与体及び受容体の調製は米国特
許No.4,708,929にて詳述され、引用により本明細書に組
み入れられる。
ダーゼの部分配列である。本発明の目的のために、β−
ガラクトシダーゼのN末端部分を酵素供与体(ED)と
称し、そしてC−側の部分を酵素受容体(EA)と称す
る。該酵素受容体及び酵素供与体は一緒となって活性酵
素複合体を形成することによって特徴づけられる。β−
ガラクトシダーゼ酵素供与体及び受容体の調製は米国特
許No.4,708,929にて詳述され、引用により本明細書に組
み入れられる。
【0012】前記ED及びEA複合体の連結要素は同一
または異なるものとなることができ、結合成分との組合
わせにおいて共通の測定物質と結合したとき以外にEA
及びED複合が活性酵素を形成することを防ぐ任意の材
料を含んで成ることができる。連結要素は、好ましくは
約0.01μから約0.1μの粒径、最も好ましくは約0.05μ
から約0.08μの平均粒径を有するビーズの粒子を含んで
成るであろう。該連結要素のための適切な連結材料は有
機ポリマーであって天然及び合成の両者、例えば多糖
類、スチレンポリマー、ポリアクリレート、ポリアクリ
ルアミド、ヒドロキシエチルポリメタクリレート、ガラ
ス、セラミック、カーボン、ポリビニルクロライド、タ
ンパク質等を含む。スチレンポリマーにはポリスチレ
ン、芳香族成分並びに高級芳香族化合物、例えばナフタ
レン、アントラセン、その他を含むポリマーが含まれ
る。ED及びEA複合体の連結要素は好ましく同一であ
り、そしてラテックス成分より成る。
または異なるものとなることができ、結合成分との組合
わせにおいて共通の測定物質と結合したとき以外にEA
及びED複合が活性酵素を形成することを防ぐ任意の材
料を含んで成ることができる。連結要素は、好ましくは
約0.01μから約0.1μの粒径、最も好ましくは約0.05μ
から約0.08μの平均粒径を有するビーズの粒子を含んで
成るであろう。該連結要素のための適切な連結材料は有
機ポリマーであって天然及び合成の両者、例えば多糖
類、スチレンポリマー、ポリアクリレート、ポリアクリ
ルアミド、ヒドロキシエチルポリメタクリレート、ガラ
ス、セラミック、カーボン、ポリビニルクロライド、タ
ンパク質等を含む。スチレンポリマーにはポリスチレ
ン、芳香族成分並びに高級芳香族化合物、例えばナフタ
レン、アントラセン、その他を含むポリマーが含まれ
る。ED及びEA複合体の連結要素は好ましく同一であ
り、そしてラテックス成分より成る。
【0013】他方、二価の有機連結基をED及びEA成
分が結合成分と接するのに用いることができる。タンパ
ク質化学においてよく知られたこのような基の例には、
ジアルデヒド、例えばグルタルアルデヒド及びジアミ
ン、例えば1,6−ジアミノヘキサンが含まれる。この
ような二価有機連結基は、結合成分が十分に大きく、大
きな連結成分の存在を必要とせずに相補を防ぐことがで
きる場合に好ましく用いられる。
分が結合成分と接するのに用いることができる。タンパ
ク質化学においてよく知られたこのような基の例には、
ジアルデヒド、例えばグルタルアルデヒド及びジアミ
ン、例えば1,6−ジアミノヘキサンが含まれる。この
ような二価有機連結基は、結合成分が十分に大きく、大
きな連結成分の存在を必要とせずに相補を防ぐことがで
きる場合に好ましく用いられる。
【0014】種々の連結要素は官能性または非官能性で
あることができ、好ましくは結合成分との共有結合のた
め官能性である。連結成分がポリマー材料の場合、ポリ
マー表面の活性化並びにイムノグロブリン、糖タンパク
質、多糖含有有機分子及びポリヌクレオチドとの接触の
ための種々の方法が当業界において知られている。米国
特許No.4,419,444; 4,775,619; 3,956,219;及び3,86
0,486 並びにヨーロッパ特許出願No.84308143.1 及び S
couten, W.H.(ed.) Solid Phase Biochemistry, Analyt
ical and Synthethic Aspects (1983), Wiley &Sons,
Newyork, P779.を参照のこと。
あることができ、好ましくは結合成分との共有結合のた
め官能性である。連結成分がポリマー材料の場合、ポリ
マー表面の活性化並びにイムノグロブリン、糖タンパク
質、多糖含有有機分子及びポリヌクレオチドとの接触の
ための種々の方法が当業界において知られている。米国
特許No.4,419,444; 4,775,619; 3,956,219;及び3,86
0,486 並びにヨーロッパ特許出願No.84308143.1 及び S
couten, W.H.(ed.) Solid Phase Biochemistry, Analyt
ical and Synthethic Aspects (1983), Wiley &Sons,
Newyork, P779.を参照のこと。
【0015】前記結合成分は特定の問題となる測定物質
と結合可能な成分である。該結合成分と測定物質との間
の結合は好ましくは非共有結合である。適当な結合成分
は好ましくは該測定物質に対して、分析のためのサンプ
ル中のその他の成分よりも高親和性、且つ特異性を有す
る。適当な結合成分は抗体、特に、そして好ましくは測
定物質のある部分に特異的なモノクローナル抗体;測定
物質に自然に結合する結合タンパク質、例えば炭水化物
部分を含んで成る測定物に対するレクチン;及び測定物
質が相補性のリガンドを含んで成る場合のリガンドリセ
プター、等を含む多彩な分子のカテゴリーであることが
できる。
と結合可能な成分である。該結合成分と測定物質との間
の結合は好ましくは非共有結合である。適当な結合成分
は好ましくは該測定物質に対して、分析のためのサンプ
ル中のその他の成分よりも高親和性、且つ特異性を有す
る。適当な結合成分は抗体、特に、そして好ましくは測
定物質のある部分に特異的なモノクローナル抗体;測定
物質に自然に結合する結合タンパク質、例えば炭水化物
部分を含んで成る測定物に対するレクチン;及び測定物
質が相補性のリガンドを含んで成る場合のリガンドリセ
プター、等を含む多彩な分子のカテゴリーであることが
できる。
【0016】ED複合体の結合成分及びEA複合体の結
合成分は同一または異なるカテゴリーのものであること
ができる;例えば、両者の結合成分は抗体であることが
でき、またはEA複合体の結合成分が抗体であることが
できそしてED複合体の結合成分がレクチンであること
ができる。
合成分は同一または異なるカテゴリーのものであること
ができる;例えば、両者の結合成分は抗体であることが
でき、またはEA複合体の結合成分が抗体であることが
できそしてED複合体の結合成分がレクチンであること
ができる。
【0017】測定物質が核酸の場合、結合成分はSSDNA,
RNAまたは任意のその他の天然もしくは合成単鎖核酸で
あることができる。他方、結合成分は特定のヌクレオチ
ド配列を認識する非核酸分子、例えば測定物質に対する
抗体または特異的DNA結合タンパク質であることがで
きる。
RNAまたは任意のその他の天然もしくは合成単鎖核酸で
あることができる。他方、結合成分は特定のヌクレオチ
ド配列を認識する非核酸分子、例えば測定物質に対する
抗体または特異的DNA結合タンパク質であることがで
きる。
【0018】本発明に利用する抗体またはモノクローナ
ル抗体の製造方法は学問上知られている。米国特許No.
4,574,116 及びその中で引用されている文献であって、
引用により本明細書中に組み入れているものを参照のこ
と。他方、モノクローナル抗体または結合断片は商業的
に購入することができる。
ル抗体の製造方法は学問上知られている。米国特許No.
4,574,116 及びその中で引用されている文献であって、
引用により本明細書中に組み入れているものを参照のこ
と。他方、モノクローナル抗体または結合断片は商業的
に購入することができる。
【0019】結合成分が核酸分子の場合、該成分は通常
少なくとも8個の核酸、さらに通常は10個の核酸、そし
て好ましくは少なくともおよそ12個の核酸を含んで成
る。この結合成分のサイズは、測定物質の性質、サンプ
ル中の測定物質の量及び測定方法において利用した条件
によって異なる。結合成分において利用される核酸配列
は天然物からの単離、合成物またはその他の当業界に知
られている手段により提供され得る。
少なくとも8個の核酸、さらに通常は10個の核酸、そし
て好ましくは少なくともおよそ12個の核酸を含んで成
る。この結合成分のサイズは、測定物質の性質、サンプ
ル中の測定物質の量及び測定方法において利用した条件
によって異なる。結合成分において利用される核酸配列
は天然物からの単離、合成物またはその他の当業界に知
られている手段により提供され得る。
【0020】本発明は、結合成分のED複合体またはE
A複合体のいずれかと標的測定物質との間の単結合相互
作用から起こる特異性よりも高い特異性のアッセイを提
供する。このような測定物質に対して比較的特異性の低
い結合成分を、ED及びEAが相補して提供する特異性
の高いアッセイに用いることができる。本発明の高い特
異性が得られるのは、β−ガラクトシダーゼ活性の提供
が二つの独立した結合作用の発生に依存するからであ
る。特異的結合相互作用はED及びEAが互いを相補し
合うために、測定物質と両方の結合成分との間で起こら
なければならない。
A複合体のいずれかと標的測定物質との間の単結合相互
作用から起こる特異性よりも高い特異性のアッセイを提
供する。このような測定物質に対して比較的特異性の低
い結合成分を、ED及びEAが相補して提供する特異性
の高いアッセイに用いることができる。本発明の高い特
異性が得られるのは、β−ガラクトシダーゼ活性の提供
が二つの独立した結合作用の発生に依存するからであ
る。特異的結合相互作用はED及びEAが互いを相補し
合うために、測定物質と両方の結合成分との間で起こら
なければならない。
【0021】本発明のアッセイ方法はED複合体及びE
A複合体の結合成分に同時に結合可能な任意の測定物質
の検出に利用することができる。一般に、測定物質はポ
リペプチド、タンパク質、多糖、核酸またはそれらの組
み合わせであることができるであろう。
A複合体の結合成分に同時に結合可能な任意の測定物質
の検出に利用することができる。一般に、測定物質はポ
リペプチド、タンパク質、多糖、核酸またはそれらの組
み合わせであることができるであろう。
【0022】本発明に従って検出または定量される測定
物質の大部分は好ましくは少なくとも 5,000、さらに通
常は少なくとも10,000の分子量を有するであろう。問題
となるポリペプチドは一般に約5,000 から約5,000,000
の分子量、さらに通常は約10,000から1,000,000 の分子
量であるであろう。測定物質が核酸分子である場合、該
分子は一般に約12個の核酸から約2×106 個の核酸の範
囲であろう。核酸サンプルは染色体または染色体外のD
NAを含むことができ、例えばプラスミド、ウイルス、
合成物等;またはメッセンジャーRNA、トランスファ
ーRNA、リボソームRNA、ウイルス等のようなRN
Aが挙げられる。核酸配列は翻訳領域上の構造遺伝子、
調節領域、イントロン、エキソン等を含むことができ
る。本発明により検出または定量される測定物質は約5,
000 より小さい分子量を有することもできる。分子量が
5,000 より小さい適当な測定物質の例には低分子ポリヌ
クレオチド、低分子ポリペプチドホルモン、ステロイド
ホルモン、コレステロール、薬剤及び毒素が含まれる。
しかしながら、このような小分子量測定物質は本明細書
で説明している二つの別々の結合成分に結合することが
可能でなくてはならない。
物質の大部分は好ましくは少なくとも 5,000、さらに通
常は少なくとも10,000の分子量を有するであろう。問題
となるポリペプチドは一般に約5,000 から約5,000,000
の分子量、さらに通常は約10,000から1,000,000 の分子
量であるであろう。測定物質が核酸分子である場合、該
分子は一般に約12個の核酸から約2×106 個の核酸の範
囲であろう。核酸サンプルは染色体または染色体外のD
NAを含むことができ、例えばプラスミド、ウイルス、
合成物等;またはメッセンジャーRNA、トランスファ
ーRNA、リボソームRNA、ウイルス等のようなRN
Aが挙げられる。核酸配列は翻訳領域上の構造遺伝子、
調節領域、イントロン、エキソン等を含むことができ
る。本発明により検出または定量される測定物質は約5,
000 より小さい分子量を有することもできる。分子量が
5,000 より小さい適当な測定物質の例には低分子ポリヌ
クレオチド、低分子ポリペプチドホルモン、ステロイド
ホルモン、コレステロール、薬剤及び毒素が含まれる。
しかしながら、このような小分子量測定物質は本明細書
で説明している二つの別々の結合成分に結合することが
可能でなくてはならない。
【0023】アッセイの方法は広い範囲にわたって変更
することが可能であり、それは利用したシステム、例え
ばアッセイの感度、アッセイが行われるスピード、測定
物質の性質等に依存する。EA及びED複合体並びにサ
ンプルは結合を可能とする厳密な適切な条件のもとで混
合される。これらの試薬は同時または順々に添加されて
混合することができる。順に添加した場合、サンプル、
ED複合体、EA複合体及び緩衝液の混合物を好ましく
は約5から25分間、通常約15分間、酵素基質の添加の前
にインキュベートする。
することが可能であり、それは利用したシステム、例え
ばアッセイの感度、アッセイが行われるスピード、測定
物質の性質等に依存する。EA及びED複合体並びにサ
ンプルは結合を可能とする厳密な適切な条件のもとで混
合される。これらの試薬は同時または順々に添加されて
混合することができる。順に添加した場合、サンプル、
ED複合体、EA複合体及び緩衝液の混合物を好ましく
は約5から25分間、通常約15分間、酵素基質の添加の前
にインキュベートする。
【0024】前記のサンプルを予備調製にかけることが
でき、または予備処理なしで用いることができる。サン
プル中の測定物質が結合成分と結合することが可能な状
態においては、サンプルの予備調製は一般に必要とされ
ない。サンプル中の測定物質が結合成分と直ちに結合す
ることができない状態においては、サンプルの予備調製
が必要とされるであろう。例えば、測定物質が二本鎖の
核酸であり、そして結合成分が相補性の核酸鎖であると
き、該サンプルをED及びEA複合体と混合する前に二
重鎖の分子を変性させるためのサンプルの処理が必要と
なるであろう。変性は、サンプルを高温度、一般には約
90℃から約 100℃に約3から15分間かけることで最も容
易に達成することができる。変性のためのその他の手段
は例えばサンプルをアルカリ溶液もしくは、ホルムアル
デヒドの濃い溶液で処理すること、または当業界に知ら
れたその他の方法の利用を用いたものであることができ
る。
でき、または予備処理なしで用いることができる。サン
プル中の測定物質が結合成分と結合することが可能な状
態においては、サンプルの予備調製は一般に必要とされ
ない。サンプル中の測定物質が結合成分と直ちに結合す
ることができない状態においては、サンプルの予備調製
が必要とされるであろう。例えば、測定物質が二本鎖の
核酸であり、そして結合成分が相補性の核酸鎖であると
き、該サンプルをED及びEA複合体と混合する前に二
重鎖の分子を変性させるためのサンプルの処理が必要と
なるであろう。変性は、サンプルを高温度、一般には約
90℃から約 100℃に約3から15分間かけることで最も容
易に達成することができる。変性のためのその他の手段
は例えばサンプルをアルカリ溶液もしくは、ホルムアル
デヒドの濃い溶液で処理すること、または当業界に知ら
れたその他の方法の利用を用いたものであることができ
る。
【0025】アッセイの溶液は好ましくは常用の緩衝
液、例えばリン酸、トリス等で約6から9の範囲のpHに
緩衝される。適当な緩衝液の選択に重要な事項は、該緩
衝液が酵素反応または結合を阻害しないことである。
液、例えばリン酸、トリス等で約6から9の範囲のpHに
緩衝される。適当な緩衝液の選択に重要な事項は、該緩
衝液が酵素反応または結合を阻害しないことである。
【0026】本アッセイは目的の反応を阻害しない任意
の適切な温度、一般には約20℃、しかし好ましくは約40
℃以下までの高められた温度で行われることができる。
本アッセイは一般に、そして好ましくは大気圧で行われ
る。
の適切な温度、一般には約20℃、しかし好ましくは約40
℃以下までの高められた温度で行われることができる。
本アッセイは一般に、そして好ましくは大気圧で行われ
る。
【0027】望ましい反応の完結のために必要な時間は
アッセイの特徴に依存して変わる。例えば結合成分が核
酸の場合において、ハイブリダイゼーションまたは結合
のために必要とされる時間は核酸プローブの濃度及び配
列交叉性並びにアッセイ温度、溶剤及び塩濃度に依存す
る。一般に、ハイブリドの形成を可能とするためハイブ
リダイゼーションは約20℃から約50℃の温度、0.15Mの
塩化ナトリウム及び 0.015Mのクエン酸ナトリウムで約
30分間から約18時間にわたって行われる。
アッセイの特徴に依存して変わる。例えば結合成分が核
酸の場合において、ハイブリダイゼーションまたは結合
のために必要とされる時間は核酸プローブの濃度及び配
列交叉性並びにアッセイ温度、溶剤及び塩濃度に依存す
る。一般に、ハイブリドの形成を可能とするためハイブ
リダイゼーションは約20℃から約50℃の温度、0.15Mの
塩化ナトリウム及び 0.015Mのクエン酸ナトリウムで約
30分間から約18時間にわたって行われる。
【0028】DNAのハイブリダイゼーションの技術は
多くの文献に開示され、その中にWalker and Gaastra(e
ds.) Techniques in Mdecular Biology(1983) MacMill
an Publishing Company, New York, pp 113-135 and 27
3-283 ; Maniatis etal., (eds) Molecular Cloning
(1982) Cold Spring Harbor Laboratory, pp 309 ; E.
Southern, J.Mol.Biol (1975)98:503 ; Botchan eta
l., Cell (1976) 9:269; Jeffreys etal., Cell(197
7) 12:429 を含む。これらの開示内容は引用により本
明細書中に組み入れている。
多くの文献に開示され、その中にWalker and Gaastra(e
ds.) Techniques in Mdecular Biology(1983) MacMill
an Publishing Company, New York, pp 113-135 and 27
3-283 ; Maniatis etal., (eds) Molecular Cloning
(1982) Cold Spring Harbor Laboratory, pp 309 ; E.
Southern, J.Mol.Biol (1975)98:503 ; Botchan eta
l., Cell (1976) 9:269; Jeffreys etal., Cell(197
7) 12:429 を含む。これらの開示内容は引用により本
明細書中に組み入れている。
【0029】本発明に関して用いることができるサンプ
ルの量は、その他の要因の中で測定物質の濃度、サンプ
ルの性質及びアッセイの感度等に依存する。
ルの量は、その他の要因の中で測定物質の濃度、サンプ
ルの性質及びアッセイの感度等に依存する。
【0030】本発明の利用において、活性酵素の量を検
出し、且つ定量するため、そしてその結果をサンプル中
に存在する測定物質の量の検出及び測定値に関連づける
ための任意の適当な手段を用いることができる。酵素基
質は一般に、そして好ましくはこのような目的のために
用いられ、これは基質が活性β−ガラクトシダーゼ酵素
の反応に基づく測定可能な生成物を提供することによ
る。よって、既知量の測定物の存在において形成された
測定可能な生成物の量と比較することでサンプル中の測
定物質の量を決定することができる。
出し、且つ定量するため、そしてその結果をサンプル中
に存在する測定物質の量の検出及び測定値に関連づける
ための任意の適当な手段を用いることができる。酵素基
質は一般に、そして好ましくはこのような目的のために
用いられ、これは基質が活性β−ガラクトシダーゼ酵素
の反応に基づく測定可能な生成物を提供することによ
る。よって、既知量の測定物の存在において形成された
測定可能な生成物の量と比較することでサンプル中の測
定物質の量を決定することができる。
【0031】典型的に、そして好ましく利用される酵素
基質は活性酵素によって分解されたとき、アッセイ溶液
の光吸収(吸光度)または励起の値の変化のもたらす。
すなわち、基質の分解は、有色生成物または蛍光生成物
の出現または消失をもたらす。好ましい酵素基質にはO
−ニトロフェニルガラクトシド(ONPG)及びクロロフェノ
ールレッド−β−ガラクトシダーゼ(CPRG)が含まれる。
ONPG, CPRG及びその他の同様の酵素基質は商業的に入手
できる。ONPGは一般に約0.5から約2.0mg/mlの濃度で
用いられる。その他の基質は、ONPGと同様のシグナルを
提供する濃度で用いられる。
基質は活性酵素によって分解されたとき、アッセイ溶液
の光吸収(吸光度)または励起の値の変化のもたらす。
すなわち、基質の分解は、有色生成物または蛍光生成物
の出現または消失をもたらす。好ましい酵素基質にはO
−ニトロフェニルガラクトシド(ONPG)及びクロロフェノ
ールレッド−β−ガラクトシダーゼ(CPRG)が含まれる。
ONPG, CPRG及びその他の同様の酵素基質は商業的に入手
できる。ONPGは一般に約0.5から約2.0mg/mlの濃度で
用いられる。その他の基質は、ONPGと同様のシグナルを
提供する濃度で用いられる。
【0032】ED複合体及びEA複合体を酵素基質を有
する適当なアッセイ溶液に混合し、サンプルを逐次添加
したところで、酵素活性のバックグランド測定を提供す
るための最初の測定を実行することができる。大体にお
いてED複合体及びEA複合体の混合物はゼロ反応を示
すが、しかし相補性によりもたらされる酵素活性の低い
レベルのものは許容される。このバックグランド活性の
本質的な必要条件は、それらを検出限界で存在する測定
物質による酵素活性と区別できるかにある。
する適当なアッセイ溶液に混合し、サンプルを逐次添加
したところで、酵素活性のバックグランド測定を提供す
るための最初の測定を実行することができる。大体にお
いてED複合体及びEA複合体の混合物はゼロ反応を示
すが、しかし相補性によりもたらされる酵素活性の低い
レベルのものは許容される。このバックグランド活性の
本質的な必要条件は、それらを検出限界で存在する測定
物質による酵素活性と区別できるかにある。
【0033】サンプルを添加後、1又は複数回のさらな
る測定をインキュベート開始後行うことができ、測定間
隔は約1分から約1時間、通常約5分間から約15分間の
間で変更される。一回の測定を行うことができるが、あ
りふれたエラーを削除できるよう通常1回より多くの測
定を行うのが望ましい。好ましくは、標準液はサンプル
との対比のための標準物質として寄与する既知濃度の測
定物質で調製される。この方法において、正確な定量測
定値を得ることができる。
る測定をインキュベート開始後行うことができ、測定間
隔は約1分から約1時間、通常約5分間から約15分間の
間で変更される。一回の測定を行うことができるが、あ
りふれたエラーを削除できるよう通常1回より多くの測
定を行うのが望ましい。好ましくは、標準液はサンプル
との対比のための標準物質として寄与する既知濃度の測
定物質で調製される。この方法において、正確な定量測
定値を得ることができる。
【0034】本発明はまた、本発明方法を実施するため
の試薬を含むキットに関する。このキットは少なくとも
一つのコンテナーを含んで成り、β−ガラクトシダーゼ
酵素供与体複合物及び酵素受容体複合物は通常別々のコ
ンテナーに入っている。酵素供与体複合物及び酵素受容
体複合物はさらに酵素基質を含むことができ、または酵
素基質は別に提供されることもできる。あるいは、該キ
ットはED及びEAをそれぞれの結合成分に結合させる
ことなく別々の連結要素に結合させて含むように組み立
てられることができる。特定の結合成分をキットのED
及びEA連結要素との結合させた後に、目的とする問題
の測定物質を測定することができる。
の試薬を含むキットに関する。このキットは少なくとも
一つのコンテナーを含んで成り、β−ガラクトシダーゼ
酵素供与体複合物及び酵素受容体複合物は通常別々のコ
ンテナーに入っている。酵素供与体複合物及び酵素受容
体複合物はさらに酵素基質を含むことができ、または酵
素基質は別に提供されることもできる。あるいは、該キ
ットはED及びEAをそれぞれの結合成分に結合させる
ことなく別々の連結要素に結合させて含むように組み立
てられることができる。特定の結合成分をキットのED
及びEA連結要素との結合させた後に、目的とする問題
の測定物質を測定することができる。
【0035】以下の実施例は実例を示すために提供した
ものであり、本発明を限定するためではない。
ものであり、本発明を限定するためではない。
【0036】
測定原理 hCG(ヒト絨毛膜ゴナドトロピン)測定のために本ア
ッセイの形態は二種類のラテックス調製物を利用した。
一方のラテックス調製物はED(酵素供与体)及びhC
Gのα−サブユニットに対するMAb(モノクローナル
抗体)と結合したラテックスであり、そして他方のラテ
ックス調製物はEA(酵素受容体)及びhCGのβ−サ
ブユニットに対するMAb(モノクローナル抗体)と結
合したラテックスである。ラテックス調製物の混合物は
アッセイ系の中に抗原(hCG)が全っく存在しないときは
ゼロの反応またはゼロのアッセイバックグランドを付与
する。アッセイ系中の抗原の種々の濃度により、ED及
びEAは抗原−抗体結合によって一緒になって、活性酵
素を形成し、それ故抗原濃度に比例した酵素活性が示さ
れる。アッセイの検量曲線は種々の抗原濃度の測定吸収
から作成され、そして未知hCGはこの検量曲線を用い
て測定される。
ッセイの形態は二種類のラテックス調製物を利用した。
一方のラテックス調製物はED(酵素供与体)及びhC
Gのα−サブユニットに対するMAb(モノクローナル
抗体)と結合したラテックスであり、そして他方のラテ
ックス調製物はEA(酵素受容体)及びhCGのβ−サ
ブユニットに対するMAb(モノクローナル抗体)と結
合したラテックスである。ラテックス調製物の混合物は
アッセイ系の中に抗原(hCG)が全っく存在しないときは
ゼロの反応またはゼロのアッセイバックグランドを付与
する。アッセイ系中の抗原の種々の濃度により、ED及
びEAは抗原−抗体結合によって一緒になって、活性酵
素を形成し、それ故抗原濃度に比例した酵素活性が示さ
れる。アッセイの検量曲線は種々の抗原濃度の測定吸収
から作成され、そして未知hCGはこの検量曲線を用い
て測定される。
【0037】材料 固形成分15%の溶液のカルボキシル−改質ラテックス
(粒径70nm)をPolymerLaboratories, Ltd., Essez Roa
d, Church Stretton, U.K. より購入した。ヒト絨毛ゴ
ナドトロピンをSigma Chemical Companyより入手した。
EDAC(1−エチル−3−〔3−ジメチルアミノプロピ
ル〕カルボジイミド)及びスルホ−NHS(N−ヒドロ
キシスルホスクシニミド)をPierce Chemical Company
より購入した。hCGのα及びβ−サブユニットに対す
るモノクローナル抗体はMedix Biochemica, Helsincei,
Finlandより購入した。CPRG(クロロフェノールレッド
β−ガラクトシダーゼ)はBoehringer Mannhheimより入
手した。酵素供与体及び受容体は、本明細にて参照文献
として引用した明細書である米国特許No. 4,708,209 の
示す通りに調製した。その他の化学物質はSigma Chemic
al Companyより購入した。
(粒径70nm)をPolymerLaboratories, Ltd., Essez Roa
d, Church Stretton, U.K. より購入した。ヒト絨毛ゴ
ナドトロピンをSigma Chemical Companyより入手した。
EDAC(1−エチル−3−〔3−ジメチルアミノプロピ
ル〕カルボジイミド)及びスルホ−NHS(N−ヒドロ
キシスルホスクシニミド)をPierce Chemical Company
より購入した。hCGのα及びβ−サブユニットに対す
るモノクローナル抗体はMedix Biochemica, Helsincei,
Finlandより購入した。CPRG(クロロフェノールレッド
β−ガラクトシダーゼ)はBoehringer Mannhheimより入
手した。酵素供与体及び受容体は、本明細にて参照文献
として引用した明細書である米国特許No. 4,708,209 の
示す通りに調製した。その他の化学物質はSigma Chemic
al Companyより購入した。
【0038】ラテックス複合体の調製 1.ラテックスの活性化 1mlのラテックス溶液をAmicon濃縮装置を用いて、50ml
の0.1Mの炭酸ナトリウム、pH9.6で洗浄した。洗浄工
程を1回繰り返した。該ラテックスを次に50mlの0.02M
のリン酸ナトリウム、pH4.5で2回洗浄した。該ラテッ
クスを2mlの0.02Mのリン酸ナトリウム、pH4.5の中に
再懸濁させ、そして同様の緩衝液中の2%のEDACを等量
加えた。この混合物をエンドトゥーエンドミキサー(end
-to-endmixer)の中で、室温で3時間にわたってインキ
ュベートした。等量の3%のスルホ−NHSをカップリ
ング効率を増大させるために加えることができる。イン
キュベーション後、この活性化ラテックスを50mlの0.2
Mのホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして次に4
mlの同様の緩衝液中にて再懸濁させた。
の0.1Mの炭酸ナトリウム、pH9.6で洗浄した。洗浄工
程を1回繰り返した。該ラテックスを次に50mlの0.02M
のリン酸ナトリウム、pH4.5で2回洗浄した。該ラテッ
クスを2mlの0.02Mのリン酸ナトリウム、pH4.5の中に
再懸濁させ、そして同様の緩衝液中の2%のEDACを等量
加えた。この混合物をエンドトゥーエンドミキサー(end
-to-endmixer)の中で、室温で3時間にわたってインキ
ュベートした。等量の3%のスルホ−NHSをカップリ
ング効率を増大させるために加えることができる。イン
キュベーション後、この活性化ラテックスを50mlの0.2
Mのホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして次に4
mlの同様の緩衝液中にて再懸濁させた。
【0039】2.ED及びhCGのα−サブユニットに
対するMAbとのラテックスの結合1mgのED4及びα
−サブユニットに対するMAb1mgの混合物を2mlの活
性化ラテックスの中に加えた。この混合物をエンドトゥ
ーエンドミキサー中で4℃にて一夜インキュベートし
た。インキュベート後、このラテックスを50mlの0.2M
のホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして次に2ml
の同様の緩衝液中に再懸濁させた。該ラテックス懸濁物
に、溶液1mlあたり50μlの0.25Mのエタノールアミン
を加え、そして該混合物を次に室温で30分間インキュベ
ートした。該ラテックス溶液を50mlの0.2Mのホウ酸緩
衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして同様の緩衝液5ml中
に再懸濁させた。2%の牛血清アルブミン(BSA)、2%
のL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テル及び0.2%PVP(ポリビニルピロリドン)の含む
等量の緩衝液をこのラテックス懸濁物に加え、そして該
混合物を4℃で一夜インキュベートした。該ラテックス
を50mlのホウ酸緩衝液で2回洗浄し、そして使用する
迄、4℃、5mlの保存緩衝液(0.1Mのリン酸ナトリウ
ム、pH7.4、0.15MのNaCl、1%BSA 5%グリセロール
及び0.1%のアジ化ナトリウム)中に再懸濁させた。
対するMAbとのラテックスの結合1mgのED4及びα
−サブユニットに対するMAb1mgの混合物を2mlの活
性化ラテックスの中に加えた。この混合物をエンドトゥ
ーエンドミキサー中で4℃にて一夜インキュベートし
た。インキュベート後、このラテックスを50mlの0.2M
のホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして次に2ml
の同様の緩衝液中に再懸濁させた。該ラテックス懸濁物
に、溶液1mlあたり50μlの0.25Mのエタノールアミン
を加え、そして該混合物を次に室温で30分間インキュベ
ートした。該ラテックス溶液を50mlの0.2Mのホウ酸緩
衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして同様の緩衝液5ml中
に再懸濁させた。2%の牛血清アルブミン(BSA)、2%
のL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テル及び0.2%PVP(ポリビニルピロリドン)の含む
等量の緩衝液をこのラテックス懸濁物に加え、そして該
混合物を4℃で一夜インキュベートした。該ラテックス
を50mlのホウ酸緩衝液で2回洗浄し、そして使用する
迄、4℃、5mlの保存緩衝液(0.1Mのリン酸ナトリウ
ム、pH7.4、0.15MのNaCl、1%BSA 5%グリセロール
及び0.1%のアジ化ナトリウム)中に再懸濁させた。
【0040】3.EA及びhCGのβ−サブユニットに
対するMAbとのラテックスの結合0.2Mのホウ酸緩衝
液、pH8.5中の5mgのオブムコイド1mlを2mlの活性化
ラテックスに加え、そしてこの混合物を4℃で一夜イン
キュベートした。インキュベート後、ラテックス懸濁物
1mlあたり50μlの0.25Mのエタノールアミンを加え
た。該混合物を室温で30分間インキュベートし、そして
次にAmicon濃縮装置を用いて50mlのリン酸緩衝食塩水(2
0mMのリン酸ナトリウム、pH7.5及び0.15MのNaCl)で
2回洗浄した。該ラテックスを50mlの0.1Mの酢酸ナト
リウム緩衝液、pH4.5で洗浄し、最終容量が5mlを保つ
ようにした。等量の0.1Mの酢酸ナトリウム、pH4.5中
の0.2Mの過ヨウ素酸ナトリウムを該ラテックス懸濁物
に加えた。該混合物を暗室、室温で20分間インキュベー
トした。インキュベート後、該ラテックスを30mlの0.1
Mの酢酸ナトリウム、pH4.5及び30mlの0.1Mの酢酸ナ
トリウム、pH6.5で洗浄した。該ラテックスを5mlの0.
1Mの酢酸ナトリウム、pH6.5に再懸濁させた。1mgの
EA及び1mgのhCGのβ−サブユニットに対するMA
bを含む溶液1mlを該ラテックス懸濁物に加えた。固形
のソジウムシアノーボロハイドライドを最終濃度が1mg
/mlとなる迄す早く添加し、そして該混合物を4℃で一
夜インキュベートした。該ラテックス懸濁物を50mlの0.
2Mのホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして5ml
の同様の緩衝液に再懸濁させた。2%BSA、L−アス
パルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル及び0.
2%のPVPを含む等量のホウ酸緩衝液を該ラテックス
懸濁物に加え、そして該混合物を4℃で一夜、インキュ
ベートした。該ラテックスを30mlのホウ酸緩衝液で洗浄
し、そして使用する迄4℃の保存液(0.1Mのリン酸ナ
トリウム、pH7.4及び0.15MのNaCl、1%のBSA、5
%のグリセロール及び0.1%のアジ化ナトリウム)にて
再懸濁させた。
対するMAbとのラテックスの結合0.2Mのホウ酸緩衝
液、pH8.5中の5mgのオブムコイド1mlを2mlの活性化
ラテックスに加え、そしてこの混合物を4℃で一夜イン
キュベートした。インキュベート後、ラテックス懸濁物
1mlあたり50μlの0.25Mのエタノールアミンを加え
た。該混合物を室温で30分間インキュベートし、そして
次にAmicon濃縮装置を用いて50mlのリン酸緩衝食塩水(2
0mMのリン酸ナトリウム、pH7.5及び0.15MのNaCl)で
2回洗浄した。該ラテックスを50mlの0.1Mの酢酸ナト
リウム緩衝液、pH4.5で洗浄し、最終容量が5mlを保つ
ようにした。等量の0.1Mの酢酸ナトリウム、pH4.5中
の0.2Mの過ヨウ素酸ナトリウムを該ラテックス懸濁物
に加えた。該混合物を暗室、室温で20分間インキュベー
トした。インキュベート後、該ラテックスを30mlの0.1
Mの酢酸ナトリウム、pH4.5及び30mlの0.1Mの酢酸ナ
トリウム、pH6.5で洗浄した。該ラテックスを5mlの0.
1Mの酢酸ナトリウム、pH6.5に再懸濁させた。1mgの
EA及び1mgのhCGのβ−サブユニットに対するMA
bを含む溶液1mlを該ラテックス懸濁物に加えた。固形
のソジウムシアノーボロハイドライドを最終濃度が1mg
/mlとなる迄す早く添加し、そして該混合物を4℃で一
夜インキュベートした。該ラテックス懸濁物を50mlの0.
2Mのホウ酸緩衝液、pH8.5で2回洗浄し、そして5ml
の同様の緩衝液に再懸濁させた。2%BSA、L−アス
パルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル及び0.
2%のPVPを含む等量のホウ酸緩衝液を該ラテックス
懸濁物に加え、そして該混合物を4℃で一夜、インキュ
ベートした。該ラテックスを30mlのホウ酸緩衝液で洗浄
し、そして使用する迄4℃の保存液(0.1Mのリン酸ナ
トリウム、pH7.4及び0.15MのNaCl、1%のBSA、5
%のグリセロール及び0.1%のアジ化ナトリウム)にて
再懸濁させた。
【0041】アッセイ工程 hCGの測定に二つの方法を用いた。測定前に、両方の
ラテックス調製物を別々に50mlのEA緩衝液で洗浄し、
そして適当な容量で再懸濁させた。EA緩衝液は 60mM
のMOPS緩衝液、pH6.85、200mMのNaCl、 10mMのEGTA、
3%のエチレングリコール、0.05%のTween20 、 0.05m
MのDTT、3 mMの酢酸マグネシウム及び0.1%のア
ジ化ナトリウムを含んだ。
ラテックス調製物を別々に50mlのEA緩衝液で洗浄し、
そして適当な容量で再懸濁させた。EA緩衝液は 60mM
のMOPS緩衝液、pH6.85、200mMのNaCl、 10mMのEGTA、
3%のエチレングリコール、0.05%のTween20 、 0.05m
MのDTT、3 mMの酢酸マグネシウム及び0.1%のア
ジ化ナトリウムを含んだ。
【0042】1.方法1 方法1は全ての試薬の同時添加を包含する。各試験管
に、20μlのヒト血清ベースの標準液(0, 500, 1000
、及び 2000mIU/mlのhCG)、 120μlのEA緩衝
液、20μlのEA/MAb/ラテックス(1μl等量の
ラテックス)、20μlのED/MAb/ラテックス(1
μl等量のラテックス)及び20μlのCPRG(EA緩衝液
中に1mg/ml)を加え、そして該混合物を37℃で15分間
インキュベートした。インキュベート後、該反応混合物
をミクロフューズ(microfuge)にて4℃、10分間遠心し
た。この上清液を除去した。残ったペレットをそれぞれ
100μlのEA緩衝液に再懸濁し、そしてマイクロタイ
タープレートのウェルに移し入れた。混合後、各ウェル
の570nm の波長における吸光度をマイクロタイタープレ
ートリーダーを用いて測定した。
に、20μlのヒト血清ベースの標準液(0, 500, 1000
、及び 2000mIU/mlのhCG)、 120μlのEA緩衝
液、20μlのEA/MAb/ラテックス(1μl等量の
ラテックス)、20μlのED/MAb/ラテックス(1
μl等量のラテックス)及び20μlのCPRG(EA緩衝液
中に1mg/ml)を加え、そして該混合物を37℃で15分間
インキュベートした。インキュベート後、該反応混合物
をミクロフューズ(microfuge)にて4℃、10分間遠心し
た。この上清液を除去した。残ったペレットをそれぞれ
100μlのEA緩衝液に再懸濁し、そしてマイクロタイ
タープレートのウェルに移し入れた。混合後、各ウェル
の570nm の波長における吸光度をマイクロタイタープレ
ートリーダーを用いて測定した。
【0043】方法2は基質の逐次添加を包含する。各試
験管に、ヒト血清ベースの標準液20μl(0, 1000, 及
び 5000mIU/mlのhCG)、10μlのEA/MAb/ラ
テックス(1μl等量のラテックス)、10μlのED/
MAb/ラテックス(1μl等量のラテックス)及び 1
00μlのEA緩衝液を加え、そして37℃で15分間インキ
ュベートした。この反応混合物を次にミクロフューズで
4℃にて6分間遠心した。この上清液を除去した。残っ
たペレットをそれぞれEA緩衝液中のCPRG(1mg/ml)
150μlに再懸濁し、そしてマイクロタイタープレート
ウェルに移し入れた。室温で60分間のインキュベート
後、各ウェルの570nm の波長における吸光度をマイクロ
タイタープレートリーダーを用いて測定した。
験管に、ヒト血清ベースの標準液20μl(0, 1000, 及
び 5000mIU/mlのhCG)、10μlのEA/MAb/ラ
テックス(1μl等量のラテックス)、10μlのED/
MAb/ラテックス(1μl等量のラテックス)及び 1
00μlのEA緩衝液を加え、そして37℃で15分間インキ
ュベートした。この反応混合物を次にミクロフューズで
4℃にて6分間遠心した。この上清液を除去した。残っ
たペレットをそれぞれEA緩衝液中のCPRG(1mg/ml)
150μlに再懸濁し、そしてマイクロタイタープレート
ウェルに移し入れた。室温で60分間のインキュベート
後、各ウェルの570nm の波長における吸光度をマイクロ
タイタープレートリーダーを用いて測定した。
【0044】 結果 方法1(基質の同時添加)を用いたとき、以下の結果が得られた。 ──────────────────────────────── <表 1> hCG(mIU/ml) A(570nm) 1 0.000 0.958 2 500.000 1.056 3 1000.000 1.337 4 2000.000 1.491 この結果よりHCGアッセイの検量曲線を作成すること
ができた。抗原抗体反応により一緒にされた二種のラテ
ックス複合位からの活性酵素形態に寄因する発色の度合
はアッセイ系中のHCGの濃度に比例した。
ができた。抗原抗体反応により一緒にされた二種のラテ
ックス複合位からの活性酵素形態に寄因する発色の度合
はアッセイ系中のHCGの濃度に比例した。
【0045】 方法2(基質の逐次添加)を用いたとき、以下の結果が得られた。 ──────────────────────────────── <表 2> hCG(mIU/ml) A(570nm) 1 0.000 0.744 2 1000.000 0.833 3 5000.000 0.971
【0046】上記の結果より、この提示した方法は検出
レベルの測定物、特に複合体混合物のための正確な、高
感度な、そして迅速な技術を提供することが明らかであ
る。観察された酵素活性はサンプル中の測定物の量に比
例した。この方法は高分子量測定物の測定であって、従
来知られたアッセイ技術による測定に従っては容易とさ
れていないものに特に適する。
レベルの測定物、特に複合体混合物のための正確な、高
感度な、そして迅速な技術を提供することが明らかであ
る。観察された酵素活性はサンプル中の測定物の量に比
例した。この方法は高分子量測定物の測定であって、従
来知られたアッセイ技術による測定に従っては容易とさ
れていないものに特に適する。
【0047】上記の発明を実例を示すことである程度詳
しく、そして明確な理解の目的で実施例を詳述してきた
が、当業者にとってはすでに明らかであるが、本発明の
教示するところにかんがみて行われる多少の変更及び改
良は本発明の範囲を逸脱しない。
しく、そして明確な理解の目的で実施例を詳述してきた
が、当業者にとってはすでに明らかであるが、本発明の
教示するところにかんがみて行われる多少の変更及び改
良は本発明の範囲を逸脱しない。
Claims (14)
- 【請求項1】 β−ガラクトシダーゼの相補性の断片を
利用した少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を
有するサンプル中の測定物質の存在を検出する方法であ
って(ここで断片は一緒に結合したとき活性のβ−ガラ
クトシダーゼを形成する酵素供与体(ED)及び酵素受
容体(EA)として定義される)、以下の段階: (a)第一の連結要素を介して第一の結合成分と連結さ
れたEDを含んで成るED複合体及び第二の連結要素を
介して第二の結合成分と連結されたEAを含んで成るE
A複合体(ここで第一及び第二の結合成分は前記の測定
物質上の結合部位に対して特異的であり、そして該ED
複合体及び該EA複合体は該測定物質が存在しないとき
は活性酵素を形成しにくくなっている)を用意するこ
と。 (b)前記ED複合体及びEA複合体を前記サンプルに
接触させること、 (c)前記サンプル中の前記測定物質の存在を前記活性
化酵素の形成に関連づけること、 を含んで成る方法。 - 【請求項2】 前記ED複合体、前記EA複合体及びサ
ンプルをβ−ガラクトシダーゼによる反応に基づいて測
定可能な生成物を提供する基質と接触させ、該酵素基質
と活性酵素の反応により提供された該測定可能な生成物
を測定し、そして測定可能な生成物の量を既知量の前記
測定物質のそれと比較することによりサンプル中の該測
定物質の量を決定する請求項1の記載の方法。 - 【請求項3】 前記測定物質がポリペプチドである請求
項2記載の方法。 - 【請求項4】 前記の測定物質が少なくとも 5,000の分
子量を有する請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 前記の測定物質が少なくとも10,000の分
子量を有する請求項2記載の方法。 - 【請求項6】 前記の測定物質が核酸である請求項2記
載の方法。 - 【請求項7】 前記結合成分が抗体である請求項2記載
の方法。 - 【請求項8】 前記結合成分が核酸である請求項2記載
の方法。 - 【請求項9】 前記第一及び第二の連結要素がラテック
スビーズである請求項2記載の方法。 - 【請求項10】 β−ガラクトシダーゼの相補性の断片を
利用した少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を
有するサンプル中の測定物質の存在を検出するキットで
あって(ここで断片は酵素供与体(ED)及び酵素受容
体(EA)として定義され、そして結合して活性β−ガ
ラクトシダーゼを形成する)、以下のもの:連結要素を
介して第一の結合成分と連結されるEDを含んで成るE
D複合体、及び連結要素を介して第二の結合成分と連結
されるEAを含んで成るEA複合体(ここで第一及び第
二の結合成分は前記の測定物質上の結合部位に対して特
異的であり、そして該ED複合体及びEA複合体は該測
定物質が存在しないときは活性酵素を形成しにくくなっ
ている)を含んで成るキット。 - 【請求項11】 β−ガラクトシダーゼによる反応に基づ
いて測定可能な生成物を提供する酵素基質をさらに含ん
で成り、そして既知の量の測定物質から形成される測定
可能な生成物の量との比較により前記サンプル中の前記
測定物質の量の測定を可能とする、請求項10に記載のキ
ット。 - 【請求項12】 前記の結合成分が抗体である請求項11に
記載のキット。 - 【請求項13】 前記の結合成分がモノクローナル抗体で
ある請求項11に記載のキット。 - 【請求項14】 前記の第一及び第二の連結要素がラテッ
クスビーズである請求項11に記載のキット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/537,905 US5223393A (en) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | Detection of analytes having binding sites for at least two binding moieties |
US537905 | 1990-06-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595799A true JPH0595799A (ja) | 1993-04-20 |
JP2746484B2 JP2746484B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=24144597
Family Applications (1)
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JP3140098A Expired - Fee Related JP2746484B2 (ja) | 1990-06-12 | 1991-06-12 | 少なくとも二つの結合成分に対する結合部位を有する測定物質の検出 |
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EP (1) | EP0461828B1 (ja) |
JP (1) | JP2746484B2 (ja) |
DE (1) | DE69116236T2 (ja) |
ES (1) | ES2084107T3 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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- 1991-06-10 EP EP91305189A patent/EP0461828B1/en not_active Expired - Lifetime
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