JPH059535A - 混銑車受銑口の耐火ライニング補修方法 - Google Patents
混銑車受銑口の耐火ライニング補修方法Info
- Publication number
- JPH059535A JPH059535A JP15703591A JP15703591A JPH059535A JP H059535 A JPH059535 A JP H059535A JP 15703591 A JP15703591 A JP 15703591A JP 15703591 A JP15703591 A JP 15703591A JP H059535 A JPH059535 A JP H059535A
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- Japan
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- refractory
- lining
- refractory lining
- piggy
- repairing
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 補修後の混銑車受銑口の耐火ライニングの寿
命を延長させると共に、耐火ライニングの補修費を削減
する。 【構成】 混銑車1の内部に配設したジャッキ装置10,
11によりアーチ型枠13を支持する一方、損耗した耐火ラ
イニング5の内周面とアーチ型枠13の外周面との間を補
助枠14で塞ぎ、次いでアーチ型枠13の上に受銑口型枠16
を組立た後に、耐火ライニング5の内周面と受銑口型枠
16の外周面との間の環状空間17に不定形耐火物を流し込
むと共にこれを振動バイブレータで充填することによ
り、不定形耐火物の充填度が高められるので補修後の耐
火ライニングの寿命が長くなり、しかも漏出がないので
不定形耐火物の無駄がなくなる。
命を延長させると共に、耐火ライニングの補修費を削減
する。 【構成】 混銑車1の内部に配設したジャッキ装置10,
11によりアーチ型枠13を支持する一方、損耗した耐火ラ
イニング5の内周面とアーチ型枠13の外周面との間を補
助枠14で塞ぎ、次いでアーチ型枠13の上に受銑口型枠16
を組立た後に、耐火ライニング5の内周面と受銑口型枠
16の外周面との間の環状空間17に不定形耐火物を流し込
むと共にこれを振動バイブレータで充填することによ
り、不定形耐火物の充填度が高められるので補修後の耐
火ライニングの寿命が長くなり、しかも漏出がないので
不定形耐火物の無駄がなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火ライニング補修方法
の改善に関し、詳しくは混銑車受銑口の内側に設けられ
る耐火ライニングの溶損部に不定形耐火物を補填して、
この耐火ライニングの溶損部を補修する混銑車受銑口の
耐火ライニング補修方法に関する。
の改善に関し、詳しくは混銑車受銑口の内側に設けられ
る耐火ライニングの溶損部に不定形耐火物を補填して、
この耐火ライニングの溶損部を補修する混銑車受銑口の
耐火ライニング補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、混銑車は軌道走行台車
と、この軌道走行台車に設けられた傾動装置により長手
方向の軸心回りに回動可能に支持される混銑炉とからな
る構成になっているが、混銑車の混銑車受銑口(以下、
受銑口という)付近の構成は、その炉体部のみの主要部
断面構成説明図の図3に示すように、混銑車1の胴鉄皮
2の内側には定形耐火物4が張られる一方、外方に突出
する受銑口3の内側には不定形耐火物からなる耐火ライ
ニング5が所定の厚さで設けられている。
と、この軌道走行台車に設けられた傾動装置により長手
方向の軸心回りに回動可能に支持される混銑炉とからな
る構成になっているが、混銑車の混銑車受銑口(以下、
受銑口という)付近の構成は、その炉体部のみの主要部
断面構成説明図の図3に示すように、混銑車1の胴鉄皮
2の内側には定形耐火物4が張られる一方、外方に突出
する受銑口3の内側には不定形耐火物からなる耐火ライ
ニング5が所定の厚さで設けられている。
【0003】このような受銑口3の内側の耐火ライニン
グ5は、混銑車1の稼働の継続によって溶滓との反応に
よる化学的浸食と、溶銑による摩耗、スポーリング等に
よる物理的な浸食を受けて損耗してその厚さが、同図に
おいて損耗輪郭Lとして破線で示すように次第に薄くな
ってしまう。
グ5は、混銑車1の稼働の継続によって溶滓との反応に
よる化学的浸食と、溶銑による摩耗、スポーリング等に
よる物理的な浸食を受けて損耗してその厚さが、同図に
おいて損耗輪郭Lとして破線で示すように次第に薄くな
ってしまう。
【0004】このように、損耗が進行して耐火ライニン
グ5があまり薄くなると鉄皮の溶損により溶銑が漏出し
て大事故を誘発する危険が生じるため、耐火ライニング
5の厚さが特に薄い場合には稼働を停止して薄くなった
残存している耐火ライニング5を除去するに次いで、新
たに不定形耐火物の追加付設による耐火ライニング新設
工事を行っている。
グ5があまり薄くなると鉄皮の溶損により溶銑が漏出し
て大事故を誘発する危険が生じるため、耐火ライニング
5の厚さが特に薄い場合には稼働を停止して薄くなった
残存している耐火ライニング5を除去するに次いで、新
たに不定形耐火物の追加付設による耐火ライニング新設
工事を行っている。
【0005】また、それなりに残存厚がある場合には耐
火ライニング5の寿命延長、原単位の低減のために、以
下に説明するような方法によって耐火ライニング5が所
定の厚さになるように補修している。
火ライニング5の寿命延長、原単位の低減のために、以
下に説明するような方法によって耐火ライニング5が所
定の厚さになるように補修している。
【0006】このような、後者の耐火ライニング5の補
修方法には、例えば耐火ライニング5の損耗部に不定形
耐火物を流し込む流し込み工法と、耐火ライニング5の
損耗部に不定形耐火物を吹付ける吹付工法(冷間状態に
した後に不定形耐火物を吹付ける冷間吹付工法と、熱間
状態で不定形耐火物を吹付ける熱間吹付工法との2通り
がある)との2通りがある。
修方法には、例えば耐火ライニング5の損耗部に不定形
耐火物を流し込む流し込み工法と、耐火ライニング5の
損耗部に不定形耐火物を吹付ける吹付工法(冷間状態に
した後に不定形耐火物を吹付ける冷間吹付工法と、熱間
状態で不定形耐火物を吹付ける熱間吹付工法との2通り
がある)との2通りがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記2通りの耐火ライ
ニング補修方法はそれなりに有用であるが、耐火ライニ
ングの損耗部の補修の容易さや補修した後の耐火ライニ
ングの品質上の観点からすると、未だに以下に説明する
ような解決すべき課題があった。
ニング補修方法はそれなりに有用であるが、耐火ライニ
ングの損耗部の補修の容易さや補修した後の耐火ライニ
ングの品質上の観点からすると、未だに以下に説明する
ような解決すべき課題があった。
【0008】先ず、流し込み工法による耐火ライニング
補修方法は、不定形耐火物流し込み工法説明図の図4に
示すように、混銑車1を逆転させて受銑口3の開口部を
下方に向けた状態にする。
補修方法は、不定形耐火物流し込み工法説明図の図4に
示すように、混銑車1を逆転させて受銑口3の開口部を
下方に向けた状態にする。
【0009】次いで、受銑口3の内側にこれと同心に同
図における上側、つまり混銑車1の内側が大径で、下側
の受銑口3の開口側が小径の外形状が逆円錐台形の受銑
口型枠16を配設して、この受銑口型枠16の外周面と損耗
した耐火ライニング5の内周面との間の環状隙間17に不
定形耐火物を流し込むが、不定形耐火物の充填度が必ず
しも良くなく補修後の耐火ライニング5が極めて短寿命
であるのに加えて、補修時に不定形耐火物の漏出が多い
ので補修費に関して経済的に不利になるという解決すべ
き課題があった。
図における上側、つまり混銑車1の内側が大径で、下側
の受銑口3の開口側が小径の外形状が逆円錐台形の受銑
口型枠16を配設して、この受銑口型枠16の外周面と損耗
した耐火ライニング5の内周面との間の環状隙間17に不
定形耐火物を流し込むが、不定形耐火物の充填度が必ず
しも良くなく補修後の耐火ライニング5が極めて短寿命
であるのに加えて、補修時に不定形耐火物の漏出が多い
ので補修費に関して経済的に不利になるという解決すべ
き課題があった。
【0010】次に、吹付工法による耐火ライニング補修
方法は、不定形耐火物吹付工法説明図の図5に示すよう
に、混銑車1を傾転させて受銑口3を横にする。次い
で、耐火ライニング5の損耗部に不定形耐火物を吹付ノ
ズル6によって繰り返し吹付けるが、吹付け一回当たり
に得られる耐火付着層の厚さが薄く、補修に極めて長時
間を要するのに加えて、上記流し込み工法よりも不定形
耐火物の消費量において有利ではあるが、それでも吹付
けに際しての飛散による不定形耐火物のロスがあるので
補修費に関して経済的に不利であった。
方法は、不定形耐火物吹付工法説明図の図5に示すよう
に、混銑車1を傾転させて受銑口3を横にする。次い
で、耐火ライニング5の損耗部に不定形耐火物を吹付ノ
ズル6によって繰り返し吹付けるが、吹付け一回当たり
に得られる耐火付着層の厚さが薄く、補修に極めて長時
間を要するのに加えて、上記流し込み工法よりも不定形
耐火物の消費量において有利ではあるが、それでも吹付
けに際しての飛散による不定形耐火物のロスがあるので
補修費に関して経済的に不利であった。
【0011】従って、本発明に係る受銑口の耐火ライニ
ング補修方法の目的は、補修後の耐火ライニングの耐久
性が優れ、かつ経済的に優れた受銑口の耐火ライニング
補修方法を提供するにある。
ング補修方法の目的は、補修後の耐火ライニングの耐久
性が優れ、かつ経済的に優れた受銑口の耐火ライニング
補修方法を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は不定形耐火物を
飛散させない流し込み工法に類似した方法によって不定
形耐火物を必要な部位に確実に充填し得れば、前記課題
を解決し得ると考えてなしたものであって、従って本発
明に係る受銑口の耐火ライニング補修方法の要旨は、受
銑口の内側に設けられる不定形耐火物からなる耐火ライ
ニングの局部溶損部分に不定形耐火物を継ぎ足して補修
する受銑口の耐火ライニング補修方法において、前記受
銑口を上側にして混銑車内にジャッキ装置を配設し、該
ジャッキ装置により中心部にマンホールを有する受銑口
型枠受部材を所定の位置で支持し、該受銑口型枠受部材
の外周と耐火ライニングの内周との間を塞ぐと共に、前
記受銑口型枠受部材の上に受銑口型枠を受銑口と同心に
組立た後、損耗した耐火ライニングの内周面と受銑口型
枠の外周面との間の環状空間に振動を付与しながら不定
形耐火物を充填することを特徴とする。
飛散させない流し込み工法に類似した方法によって不定
形耐火物を必要な部位に確実に充填し得れば、前記課題
を解決し得ると考えてなしたものであって、従って本発
明に係る受銑口の耐火ライニング補修方法の要旨は、受
銑口の内側に設けられる不定形耐火物からなる耐火ライ
ニングの局部溶損部分に不定形耐火物を継ぎ足して補修
する受銑口の耐火ライニング補修方法において、前記受
銑口を上側にして混銑車内にジャッキ装置を配設し、該
ジャッキ装置により中心部にマンホールを有する受銑口
型枠受部材を所定の位置で支持し、該受銑口型枠受部材
の外周と耐火ライニングの内周との間を塞ぐと共に、前
記受銑口型枠受部材の上に受銑口型枠を受銑口と同心に
組立た後、損耗した耐火ライニングの内周面と受銑口型
枠の外周面との間の環状空間に振動を付与しながら不定
形耐火物を充填することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係る受銑口の耐火ライニング補修方法
によれば、作業者等が混銑車の中に入ってジャッキ装置
を操作して受銑口型枠受部材を所定の位置に配設し、さ
らに受銑口型枠受部材の外周と耐火ライニングの内周と
の間を塞いだ後に、作業者等は受銑口型枠受部材のマン
ホールから外方に出ることができる。
によれば、作業者等が混銑車の中に入ってジャッキ装置
を操作して受銑口型枠受部材を所定の位置に配設し、さ
らに受銑口型枠受部材の外周と耐火ライニングの内周と
の間を塞いだ後に、作業者等は受銑口型枠受部材のマン
ホールから外方に出ることができる。
【0014】そして、外部から受銑口型枠受部材の上に
受銑口型枠を受銑口と同心に組立た後、損耗した耐火ラ
イニングの内周面と受銑口型枠の外周面との間の環状の
空間に振動を付与しながら不定形耐火物を充填するの
で、不定形耐火物の充填率を高め得ると共に、不定形耐
火物が漏出、飛散することがない。
受銑口型枠を受銑口と同心に組立た後、損耗した耐火ラ
イニングの内周面と受銑口型枠の外周面との間の環状の
空間に振動を付与しながら不定形耐火物を充填するの
で、不定形耐火物の充填率を高め得ると共に、不定形耐
火物が漏出、飛散することがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の受銑口の耐火ライニング補修
方法に係る1実施例を、受銑口付近の不定形耐火物充填
構造を示す断面構成説明図の図1と、受銑口型枠受部材
であるアーチ型枠の斜視図の図2とを参照しながら、従
来と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号
を以て説明する。
方法に係る1実施例を、受銑口付近の不定形耐火物充填
構造を示す断面構成説明図の図1と、受銑口型枠受部材
であるアーチ型枠の斜視図の図2とを参照しながら、従
来と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号
を以て説明する。
【0016】図1に示す符号1は、炉体の主要部断面の
みが示されてなる混銑車1であり、この混銑車1の胴鉄
皮2の外周には外方に突出する受銑口3が設けられてい
る。そして、胴鉄皮2の内側には定形耐火物4が張られ
る一方、受銑口3の内側には不定形耐火物からなる耐火
ライニング5が所定の厚さで設けられている。
みが示されてなる混銑車1であり、この混銑車1の胴鉄
皮2の外周には外方に突出する受銑口3が設けられてい
る。そして、胴鉄皮2の内側には定形耐火物4が張られ
る一方、受銑口3の内側には不定形耐火物からなる耐火
ライニング5が所定の厚さで設けられている。
【0017】このような受銑口3の内側の耐火ライニン
グ5が損耗してその厚さが薄くなると、不定形耐火物を
継ぎ足してこれを補修するために、同図に示すように、
受銑口3の内側に後述する構成になる不定形耐火物充填
用の型枠やこれを支持する各種の支持部材等が配設され
る。
グ5が損耗してその厚さが薄くなると、不定形耐火物を
継ぎ足してこれを補修するために、同図に示すように、
受銑口3の内側に後述する構成になる不定形耐火物充填
用の型枠やこれを支持する各種の支持部材等が配設され
る。
【0018】即ち、同図に示すように、混銑車1の内部
に夫々対になるジャッキ装置10、11を入れて立設し、内
側の対のジャッキ装置10の上に支持部材12を介して、中
央部にマンホール13a を有し、かつ上側に凸の膨出面を
有する受銑口型枠受部材としてのアーチ型枠13を、その
膨出面側を上側にして支持する。
に夫々対になるジャッキ装置10、11を入れて立設し、内
側の対のジャッキ装置10の上に支持部材12を介して、中
央部にマンホール13a を有し、かつ上側に凸の膨出面を
有する受銑口型枠受部材としてのアーチ型枠13を、その
膨出面側を上側にして支持する。
【0019】また、外側の対のジャッキ装置11により、
外側が耐火ライニング5の損耗輪郭Lに沿い、かつ内側
が上記アーチ型枠13の外形状に沿う補助枠14を耐火ライ
ニング5の内周面とアーチ型枠13の外周面との間に支持
し、補助枠14の耐火ライニング5の内周面への当接部に
スポンジ15を介装して耐火ライニング5の内周面とアー
チ型枠13の外周面との間を塞いだ。スポンジ15によるシ
ールはジャッキ装置11によりこれを上方に移動させるこ
とにより容易に行える。
外側が耐火ライニング5の損耗輪郭Lに沿い、かつ内側
が上記アーチ型枠13の外形状に沿う補助枠14を耐火ライ
ニング5の内周面とアーチ型枠13の外周面との間に支持
し、補助枠14の耐火ライニング5の内周面への当接部に
スポンジ15を介装して耐火ライニング5の内周面とアー
チ型枠13の外周面との間を塞いだ。スポンジ15によるシ
ールはジャッキ装置11によりこれを上方に移動させるこ
とにより容易に行える。
【0020】そして、混銑車1の内部に入っている作業
者等がマンホール13a から出た後、外側からアーチ型枠
13の上に受銑口3の径方向の中心と同心に受銑口型枠16
を組み立てる。この受銑口型枠16の外形状は補修後の耐
火ライニング5の内周面形状に対応しており、所謂円錐
台の形状になっている。
者等がマンホール13a から出た後、外側からアーチ型枠
13の上に受銑口3の径方向の中心と同心に受銑口型枠16
を組み立てる。この受銑口型枠16の外形状は補修後の耐
火ライニング5の内周面形状に対応しており、所謂円錐
台の形状になっている。
【0021】なお、図1からすれば上記アーチ型枠13を
受銑口3から混銑車1の内部に入れることができないよ
うに思えるが、このアーチ型枠13は図2に示すように、
一側面側にマンホール13a を構成する矩形の切欠き部を
有する部材と、この部材の切欠き部側に合わせられる部
材とからなる2つ割り構成となっており、故に混銑車1
の内部には各部材が個別に入れられる。
受銑口3から混銑車1の内部に入れることができないよ
うに思えるが、このアーチ型枠13は図2に示すように、
一側面側にマンホール13a を構成する矩形の切欠き部を
有する部材と、この部材の切欠き部側に合わせられる部
材とからなる2つ割り構成となっており、故に混銑車1
の内部には各部材が個別に入れられる。
【0022】このようにして、不定形耐火物充填用の型
枠と支持部材との配設作業が終了すると、損耗して薄く
なった耐火ライニング5の内周面と受銑口型枠16の外周
面との間の環状空間17に不定形耐火物を流し込むと共
に、振動バイブレータにより振動成形することにより、
不定形耐火物が上記環状空間17に確実に充填される。
枠と支持部材との配設作業が終了すると、損耗して薄く
なった耐火ライニング5の内周面と受銑口型枠16の外周
面との間の環状空間17に不定形耐火物を流し込むと共
に、振動バイブレータにより振動成形することにより、
不定形耐火物が上記環状空間17に確実に充填される。
【0023】上記環状空間17への充填による混銑車1の
内側への不定形耐火物の漏出はスポンジ15によって阻止
されるため、従来工法のように無駄に不定形耐火物が消
費されることがない。
内側への不定形耐火物の漏出はスポンジ15によって阻止
されるため、従来工法のように無駄に不定形耐火物が消
費されることがない。
【0024】勿論、不定形耐火物充填用の型枠やこれを
支持する各種の支持部材等を配設する必要があるので、
それなりに耐火ライニング補修作業時間が長くなるが、
吹付工法のように不定形耐火物を吹付けては乾燥させる
という繰り返し作業を要しないので、流し込み工法に比
較して長作業時間を要するが、吹付工法よりも短時間で
耐火ライニングの補修作業を終了することができる。
支持する各種の支持部材等を配設する必要があるので、
それなりに耐火ライニング補修作業時間が長くなるが、
吹付工法のように不定形耐火物を吹付けては乾燥させる
という繰り返し作業を要しないので、流し込み工法に比
較して長作業時間を要するが、吹付工法よりも短時間で
耐火ライニングの補修作業を終了することができる。
【0025】因みに、上記実施例に係る本法によって補
修した、容量350トンの混銑車1の受銑口3の耐火ラ
イニング5の寿命〔受銑量(単位;トン)で示す〕と、
原単位〔受銑口補修材(単位;Kg/トン)のみで示
す〕と、原単価(従来の吹付工法を100とした指数で
示す)とを従来の流し込み工法や吹付工法によってそれ
ぞれ補修した耐火ライニング5の寿命、原単位、原単価
と比較して示すと、下記表1の通りの結果が得られた。
修した、容量350トンの混銑車1の受銑口3の耐火ラ
イニング5の寿命〔受銑量(単位;トン)で示す〕と、
原単位〔受銑口補修材(単位;Kg/トン)のみで示
す〕と、原単価(従来の吹付工法を100とした指数で
示す)とを従来の流し込み工法や吹付工法によってそれ
ぞれ補修した耐火ライニング5の寿命、原単位、原単価
と比較して示すと、下記表1の通りの結果が得られた。
【0026】
【表1】
【0027】上記表1によれば、本法は耐火ライニング
5の寿命、原単位、原単価の何れにおいても従来の2法
による場合よりも大幅に改善されており、特に耐火ライ
ニング5の寿命の延長効果において顕著な差が認めら
れ、本法が極めて優れていることが良く理解される。
5の寿命、原単位、原単価の何れにおいても従来の2法
による場合よりも大幅に改善されており、特に耐火ライ
ニング5の寿命の延長効果において顕著な差が認めら
れ、本法が極めて優れていることが良く理解される。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る耐火
ライニング補修方法に従えば、損耗した耐火ライニング
の内周面と受銑口型枠の外周面との間の環状の空間に振
動を付与しながら不定形耐火物を充填するので、不定形
耐火物の充填率を高められる結果、修理後の耐火ライニ
ングの寿命が大幅に延長され、また従来工法のように漏
出や飛散による不定形耐火物のロスがないので補修費に
関して経済的に有利になり、補修後の受銑口の耐火ライ
ニングの寿命の向上とその補修費の削減とに対して極め
て多大な効果を期待することができる。
ライニング補修方法に従えば、損耗した耐火ライニング
の内周面と受銑口型枠の外周面との間の環状の空間に振
動を付与しながら不定形耐火物を充填するので、不定形
耐火物の充填率を高められる結果、修理後の耐火ライニ
ングの寿命が大幅に延長され、また従来工法のように漏
出や飛散による不定形耐火物のロスがないので補修費に
関して経済的に有利になり、補修後の受銑口の耐火ライ
ニングの寿命の向上とその補修費の削減とに対して極め
て多大な効果を期待することができる。
【図1】本発明の実施例に係る受銑口付近の不定形耐火
物充填構造を示す断面構成説明図である。
物充填構造を示す断面構成説明図である。
【図2】本発明の実施例に係るアーチ型枠の斜視図であ
る。
る。
【図3】混銑車の炉体部のみの主要部断面構成説明図で
ある。
ある。
【図4】不定形耐火物の流し込み工法説明図である。
【図5】不定形耐火物の吹付工法説明図である。
1…混銑車、2…胴鉄皮、3…受銑口、5…不定形耐火
物、10,11…ジャッキ装置、13…アーチ型枠、13a …マ
ンホール、14…補助枠、15…スポンジ、16…受銑口型
枠、17…環状空間。
物、10,11…ジャッキ装置、13…アーチ型枠、13a …マ
ンホール、14…補助枠、15…スポンジ、16…受銑口型
枠、17…環状空間。
フロントページの続き (72)発明者 大手 彰 兵庫県神戸市垂水区青山台7丁目1−1− 912号 (72)発明者 河村 康之 兵庫県加古川市加古川町粟津51−1 (72)発明者 柄本 光男 兵庫県加古川市加古川町南備後108−7 (72)発明者 一橋 昇 兵庫県高砂市伊保崎2丁目4−27
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 混銑車受銑口の内側に設けられる不定形
耐火物からなる耐火ライニングの局部溶損部分に不定形
耐火物を継ぎ足して補修する混銑車受銑口の耐火ライニ
ング補修方法において、前記混銑車受銑口を上側にして
混銑車内にジャッキ装置を配設し、該ジャッキ装置によ
り中心部にマンホールを有する受銑口型枠受部材を所定
の位置で支持し、該受銑口型枠受部材の外周と耐火ライ
ニングの内周との間を塞ぐと共に、前記受銑口型枠受部
材の上に受銑口型枠を受銑口と同心に組立た後、損耗し
た耐火ライニングの内周面と受銑口型枠の外周面との間
の環状空間に振動を付与しながら不定形耐火物を充填す
ることを特徴とする混銑車受銑口の耐火ライニング補修
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15703591A JPH059535A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 混銑車受銑口の耐火ライニング補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15703591A JPH059535A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 混銑車受銑口の耐火ライニング補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059535A true JPH059535A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15640772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15703591A Withdrawn JPH059535A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 混銑車受銑口の耐火ライニング補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059535A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06108134A (ja) * | 1992-09-25 | 1994-04-19 | Nippon Steel Corp | 混銑車受銑口の施工方法 |
US6966762B1 (en) | 1999-04-23 | 2005-11-22 | Rieter Perfojet | Device for opening and distributing a bundle of filaments when producing a nonwoven textile web |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP15703591A patent/JPH059535A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06108134A (ja) * | 1992-09-25 | 1994-04-19 | Nippon Steel Corp | 混銑車受銑口の施工方法 |
US6966762B1 (en) | 1999-04-23 | 2005-11-22 | Rieter Perfojet | Device for opening and distributing a bundle of filaments when producing a nonwoven textile web |
EP1177336B2 (fr) † | 1999-04-23 | 2008-09-10 | Rieter Perfojet | Dispositif permettant d'assurer l'ouverture et la repartition d'un faisceau de filaments lors de la realisation d'une nappe textile non tissee |
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