JPH0593263A - ハースライナおよび蒸着方法 - Google Patents

ハースライナおよび蒸着方法

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JPH0593263A
JPH0593263A JP3280483A JP28048391A JPH0593263A JP H0593263 A JPH0593263 A JP H0593263A JP 3280483 A JP3280483 A JP 3280483A JP 28048391 A JP28048391 A JP 28048391A JP H0593263 A JPH0593263 A JP H0593263A
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hearth liner
vapor deposition
hearth
tablet
liner
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Hirokuni Seta
博國 世田
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SHINKURON KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子線加熱装置(電子銃)のハース(ルツ
ボ)21内に収納され、蒸着材料が充填されるハースラ
イナ11において、ハースライナ11の底部に、ハース
ライナ11よりも小径の凹部13を設ける。溶融、流動
することなく昇華ないしは蒸発する蒸着材料からなる小
径のタブレットを、ハースライナ11の凹部13に装着
し、電子ビームを照射して蒸着する。 【効果】 タブレットの形状・大きさに応じた凹部によ
り、タブレットをハースライナ内の所定位置に保持する
ことができ、確実にタブレット上に電子ビームを照射で
き、自動蒸着装置に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子銃による真空蒸着
時において使用されるハースライナおよびそれを用いた
蒸着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学部品、電子部品等に薄膜を形成する
成膜装置としては、真空蒸着装置が汎く用いられてお
り、その蒸発源として電子線加熱蒸着装置が多用されて
いる。電子線加熱蒸着装置は、一般に電子銃と呼ばれ、
電子ビームを蒸着材料に照射して加熱し、これを蒸発さ
せるものである(「薄膜工学ハンドブック」オーム社発
行,p101〜105,昭和58年12月10日発
行)。
【0003】電子銃は、抵抗加熱方式と比較して、比
較的簡単に高温が得られ、高融点材料の蒸着が容易であ
る、抵抗加熱ボートのように消耗せず、蒸着条件の一
定化、装置の連続化が容易であり、ボートの蒸発による
汚染もない等の優れた特性を具えている。
【0004】電子線加熱蒸着装置は、水冷されたハース
(るつぼ)を一般に複数個具えており、ここに蒸着材料
を充填し、必要に応じてハースを回転させて使用ハース
を変更しながら、電子ビームを蒸着材料に直接照射する
ことにより、蒸着することができる。しかし一方におい
て、直接ハース内に蒸着材料を充填するのではなく、ハ
ース内にほぼすっぽりと入るハースライナと呼ばれる内
容器を用い、このハースライナ内に蒸着材料を充填する
ことが多い。
【0005】ハースライナを用いると以下のような利点
が得られる。 (1) 蒸着後に汚れを掃除するとき、小部品であるハ
ースライナのみを掃除すればよい。また、ハースライナ
は外部に取り出して掃除できるので、掃除が容易であ
る。
【0006】(2) 異なる蒸着材料を使用するとき
は、ライナのみを交換すればよく、これにより蒸着時の
汚染を十分に防止できる。しかしながら、本発明者の検
討によれば、蒸着材料にも種々の蒸発特性があり、ま
た、入手しうる蒸着材料の大きさ、形状にも自ずと制限
があり、単純に同一形状のハースライナを使用するので
は問題が多いことが判明した。
【0007】図5〜8は、従来のハースライナ17を示
し、ハースライナ17は、銅製のハース21内にほぼす
っぽりと納まる形状をしている。図5は、蒸着材料33
が粒状物である場合を示し、蒸着材料33はハースライ
ナ17の形状にかかわりなく、ハースライナ17内に必
要量が充填されて蒸発されるので、標準サイズのハース
ライナ17を使用できる。また、図6は、蒸着材料35
がいったん液化してから蒸発する場合を示している。こ
のような場合は、どのような形状・大きさの蒸着材料を
用いた場合でも、液化した蒸着材料35が蒸発に先立っ
てハースライナ17内を均一に満たすことになる。した
がって、上記の場合は、使用ハースの位置を変更すべ
く、ハース21を回転させた際の振動等によって蒸着材
料33,35がハースライナ17内で移動して偏って分
布するようなことはない。そこで、自動蒸着装置でこの
ような標準型のハースライナ17を使用しても、電子ビ
ームは確実にハースライナ17内の蒸着材料33,35
に照射される。
【0008】図7は、タブレット31からなる蒸着材料
を用いた場合を示す断面図である。このタブレット31
は、実質上溶融状態を経ず、または、外形形状を実質上
保ちうる程度の半溶射状態で昇華ないし蒸発する固体材
料である。そこで、タブレット31における電子ビーム
の照射位置のみが選択的に消耗し、自動蒸着装置のよう
に電子ビームの照射位置が一定している場合は、タブレ
ット31の多くの部分が無駄となる。さらに、図7に示
したように、ハースライナ17の外寸と同じ大きさの内
寸を有するタブレット31が常に入手しうるとは限らな
い。
【0009】図8は上記のような場合を示す説明図であ
り、蒸着材料のタブレット31は、ハースライナ17の
内径よりもかなり径が小さい。そこで、タブレット31
をハースライナ17の中心に位置にセットした場合で
も、作業時における装置の振動やハース21の回転で蒸
着材料が移動してしまい、効率的にタブレット31に電
子ビームを照射できない場合が想定できる。特に、自動
蒸着装置においては、電子ビームの照射位置が一定の場
所に設定されており、オペレータによる確認がその都度
なされないので事態は深刻であり、場合によっては、タ
ブレット31が存在しないハースライナ17内の場所に
電子ビームが照射されることも考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蒸着材料と
してのタブレットの形状、大きさに対応でき、しかも、
蒸着操作が容易で、かつ、蒸着効率も良好なハースライ
ナおよび蒸着方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のハースライナ
は、電子線加熱蒸着装置において蒸着材料が充填される
ハース内に挿置されて使用されるハースライナにおい
て、ハースライナの内径よりも小さな大きさの凹部を、
底部内面に有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の蒸着方法は、実質上溶融状
態を経ず、または外形形状を実質上保ちうる程度の半溶
融状態で昇華ないし蒸発する固体の蒸着材料からなるタ
ブレットを、上記ハースライナの凹部に挿置し、電子ビ
ームを照射して蒸着することを特徴とする。
【0013】図1は本発明のハースライナ11の実施例
を示す一部切欠き説明斜視図、図2はタブレット(蒸着
材料)31をセットした状態で示すその断面図である。
ハース21に装着されたハースライナ11の底面には、
ハースライナ11の内径よりも小径の凹部13が設けら
れており、この凹部13内に蒸着材料のタブレット31
が嵌装されている。したがって、タブレット31の形状
に合わせてハースライナ11に凹部13を形成すれば、
タブレット31をハースライナ11の所定位置(中心位
置)に確実に保持することができ、作業時の振動等でタ
ブレット31が移動することがない。したがって、電子
ビームを安心して投入することができ、特に自動蒸着装
置において有効である。また、タブレット31の有効利
用も可能となる。
【0014】また、本発明者の実験によれば、タブレッ
ト31の素材として、実質上溶融状態を経ず、また、外
形形状を保ちうる程度の半溶融状態で昇華ないしは蒸発
する固体材料を用いた場合に、少ない投入電力で安定し
た蒸発特性の得られることが判った。これは、図1に示
したように、タブレット31の側壁部の多くの部分がハ
ースライナ11とは非接触の状態にあるので、熱の拡散
が少ないためと推定される。
【0015】この実験は、例えば、肉厚4mm、内径2
5mm、高さ12mmの銅製のハースライナに深さ1m
m、内径19mmの凹部を設け、高さ12mmの二酸化
ジルコニウム製タブレットを電子線加熱蒸着することに
より行なった。
【0016】このような蒸着材料としては、一酸化シリ
コン、二酸化シリコン、ジルコニア−チタニア系固溶
体、二酸化アルミニウム、二酸化セリウムなどがある。
ハースライナ11の素材として、銅が用いられ、また、
カーボン、タングステン、モリブデン、タンタル、窒化
ボロン、コンポジットなどを用いることができる。
【0017】ハースライナ11の底部の凹部13は、タ
ブレット31の形状に合わせて変形することができ、例
えば、図3に示すように、中心部がやや深い凹部13を
形成することもできる。なお、凹部13の平面形状は円
に限定されず、タブレット31の形状に合わせて角形な
どいずれでもよい。
【0018】また、図4に示すように、底面が平面ある
いは滑らかな曲面の通常のハースライナ11に、これと
は別体のリング部材15を嵌装し、このリング部材15
の穴部により凹部13を形成してもよい。この場合、リ
ング部材15を銅で形成すると蒸発する場合があるの
で、タンタル、タングステンなどの高融点材料が好まし
い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、その内径よりも小さな
凹部がその底部に形成されたハースライナを用いること
により、タブレットの形状・大きさに応じて凹部により
タブレットを所定位置に保持することができ、確実にタ
ブレットに電子ビームを照射できる。よって、蒸着操作
が容易で、特に自動蒸着装置に好適である。また、昇華
ないしは半溶融状態で蒸発する蒸発材料を効率的に蒸発
でき、材料的な無駄も少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハースライナの実施例を示す一部切欠
き一部省略斜視図(タブレットを分離状態)である。
【図2】図1の実施例のタブレット装着時の状態を示す
断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】従来のハースライナについて示す断面図であ
る。
【図6】従来のハースライナについて示す断面図であ
る。
【図7】従来のハースライナについて示す断面図であ
る。
【図8】従来のハースライナについて示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 ハースライナ 13 凹部 15 リング部材 17 ハースライナ 21 ハース 31 タブレット(蒸着材料) 33 蒸着材料 35 蒸着材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線加熱蒸着装置において蒸着材料が
    充填されるハース内に挿置されて使用されるハースライ
    ナにおいて、 ハースライナの内径よりも小さな大きさの凹部を、底部
    内面に有することを特徴とするハースライナ。
  2. 【請求項2】 実質上溶融状態を経ず、または外形形状
    を実質上保ちうる程度の半溶融状態で昇華ないし蒸発す
    る固体の蒸着材料からなるタブレットを、請求項1に記
    載のハースライナの凹部に挿置し、電子ビームを照射し
    て蒸着することを特徴とする蒸着方法。
JP3280483A 1991-09-30 1991-09-30 ハースライナおよび蒸着方法 Expired - Lifetime JPH0765163B2 (ja)

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