JP2019183180A - 蒸着装置 - Google Patents

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智宏 小野
Tomohiro Ono
智宏 小野
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Abstract

【課題】より安定した蒸着を可能とする。【解決手段】電子ビーム4aを蒸着材料Mに照射して加熱し、蒸着により基板Bに薄膜を形成する蒸着装置Aである。蒸着装置Aは、蒸着材料Mを収容するハースライナー32と、ハースライナー32が配置される凹部31aを有し、また、接地されるハース31と、を備え、ハースライナー32の体積抵抗率は、ハース31の体積抵抗率よりも大きい。また、断熱層33の体積抵抗率は、ハースライナー32の体積抵抗率よりも小さく、かつ、ハース31の体積抵抗率よりも大きい。【選択図】 図2

Description

本発明は、蒸着装置に関するものである。
従来から蒸着装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される蒸着装置は、電子ビームを用いた蒸着装置であり、有機EL(Electro-Luminescence)素子の製造過程においては、例えば透光性基板(被蒸着部材)に金属電極(陰極)を形成する際に用いられる。
特開2014−208863号公報
この種の蒸着装置は、ハースに設けられる凹部、あるいはその凹部に配置されるハースライナーに材料を収容し、材料に電子ビームを照射することで加熱し、材料を蒸発あるいは昇華させて蒸着により透光性基板への成膜を行う。材料の収容にハースライナーを用いる場合、電子ビームを照射し続けるとハースライナー表面がマイナスに帯電し、電子ビーム軌道が不安定となってハースライナーに収容される材料に到達できなくなり、蒸着性能が低下するおそれがある。
そこで本発明は、前述の問題点に鑑み、より安定した蒸着が可能な蒸着装置を提供することを目的とするものである。
第1の態様に係る蒸着装置は、前記課題を解決するため、電子ビーム(4a)を蒸着材料(M)に照射して加熱し、蒸着により基板(B)に薄膜を形成する蒸着装置であって、
前記蒸着材料(M)を収容するハースライナー(32)と、
前記ハースライナー(32)が配置される凹部(31a)を有し、また、接地されるハース(31)と、を備え、
前記ハースライナー(32)の体積抵抗率は、前記ハース(31)の体積抵抗率よりも大きい。
これによれば、ハースライナー32の表面に帯電した電子をハースライナー32、ハース31の順に効率よくアース電位に逃がすことができ、電子ビーム4aの軌道を安定化させ、より安定した蒸着が可能となる。
また、第1の態様に従属する第2の態様に係る蒸着装置は、前記ハースライナー(32)と前記凹部(31a)との間に設けられる断熱層(33)を備え、
前記断熱層(33)の体積抵抗率は、前記ハースライナー(32)の体積抵抗率よりも小さく、かつ、前記ハース(31)の体積抵抗率よりも大きい。
これによれば、ハースライナー32の表面に帯電した電子をハースライナー32、断熱層33、ハース31の順に効率よくアース電位に逃がすことができ、断熱層33を用いた場合でも電子ビーム4aの軌道を安定化させ、より安定した蒸着が可能となる。
以上、本発明によれば、より安定した蒸着が可能となる。
本発明の実施形態である蒸着装置を示す概観図である。 同上蒸着装置の蒸着源を示す断面図である。
以下、本発明の第一の実施形態である蒸着装置Aを添付図面に基づき説明する。なお、蒸着装置Aは、一対の電極間に有機層を挟持してなる有機EL素子の製造過程において、有機層上に形成される背面電極(陰極)を真空蒸着法によって形成するものである。図1は蒸着装置Aを示す概観図である。
図1において、蒸着装置Aは、排気ポート1を介して図示しない真空ポンプで高真空に排気された真空室2を有している。各真空室2内の下側には、後述するハース等を有する蒸着源3と、電子銃4と、が配置されている。また、真空室2内の上側には、検出部5と、基板ホルダ6と、回転機構7と、開閉機構8と、が配置されている。基板ホルダ6には、有機EL素子の形成面が下側、すなわち、蒸着源3を向くように被蒸着部材である透光性の支持基板Bが保持される。支持基板Bには予め一方の電極や有機層、絶縁膜などが適宜形成される。また、蒸着装置Aは、真空室2内の電子銃4の出力調整や回転機構7及び開閉機構8の駆動制御を行う制御部10を備える。また、蒸着装置Aには、蒸着装置A内に支持基板Bを投入する投入室やプラズマ処理を行う前処理室、各室間で支持基板Bを移動させる搬送ロボットなどが適宜設けられる。
蒸着源3は、背面電極を構成する金属材料Mを収容し、収容した金属材料Mに電子ビーム4aを照射して加熱することで気体とし、真空室2内に配置された支持基板Bに向けて放出するものである。金属材料Mとしては、低抵抗のアルミニウム(Al)やマグネシウム(Mg)、銀(Ag)やこれらの合金が用いられる。なお、図2においては、蒸着源3は1個であるが、複数の材料を同時に蒸着(共蒸着)して層を形成する場合は、蒸着源3は複数設けられる。図2は、蒸着源3を示す断面図である。蒸着源3は、ハース31と、ハースライナー32と、断熱層33と、を備える。
ハース31は、蒸着源3の基部となるものであり、電子ビーム4aによる加熱によって蒸発しにくい材料、例えば銅(Cu)からなり、図2中の上向きに開口する凹部31aを有する。ハース31は、図示しない冷却装置により水冷で冷却される。また、ハース31は、アース電位に接続(接地)される。
ハースライナー32は、ハース31の凹部31aに配置され、凹部31aの形状に沿うように成形された部品であり、図2中の上向きに凹み、金属材料Mを直接収容する。ハースライナー32は、例えば黒鉛(C)や炭化ケイ素(SiC)からなる。
断熱層33は、ハース31の凹部31aとハースライナー32との間に設けられ、ハースライナー32からハース31への熱移動を抑制するものである。断熱層33は、熱伝導率が低く断熱性の優れた材料からなることが望ましく、例えばハース31(銅)の熱伝導率が403[W/m・k]、ハースライナー32(黒鉛、炭化ケイ素)の熱伝導率が概ね20〜200[W/m・k]であるのに対し、6[W/m・k]以下であることが望ましい。また、断熱層33は、コンポジット(混合)材料からなることが望ましい。コンポジット(混合)材料にすることで、上述の熱伝導率と後で述べる体積抵抗率が両立できる。ハース31とハースライナー32との間に断熱層33を設けることで、金属材料Mの熱がハース31側に逃げることを抑制し電子ビーム4aの出力電力を抑えることができる。電子ビーム4aの出力電力が大きいと、電子ビーム4aが固体に照射されたときにその表面や固体中から放出される二次電子や電子ビーム4aが固体に照射された後跳ね返った反射電子が発生しやすくなり、支持基板B上の有機層などへダメージを与えるおそれがある。断熱層33により、二次電子や反射電子による有機層などへのダメージの発生を抑えることができる。
また、ハース31、ハースライナー32、断熱層33は、各々の体積抵抗率が、ハースライナー32、断熱層33、ハース31の順に小さくなる(ハースライナー32>断熱層33>ハース31)ように設けられる。一例として、ハースライナー32の体積抵抗率を1×10[Ω・cm]以下かつ1[Ω・cm]より大きくし、断熱層33の体積抵抗率を1[Ω・cm]以下かつ1×10−5[Ω・cm]より大きくし、ハース31の体積抵抗率を1×10−5[Ω・cm]以下とする。すなわち、ハースライナー32の体積抵抗率はハース31の体積抵抗率よりも大きい。また、断熱層33の体積抵抗率はハースライナー32の体積抵抗率よりも小さく、かつ、ハース31の体積抵抗率よりも大きい。このようにすると、接地されるハース31に向かって抵抗率が小さくなるため、ハースライナー32の表面に帯電した電子が効率よくアース電位に放出される。
蒸着源3は、制御部10より電子銃4に電流が供給されると電子ビーム4aが金属材料Mに照射され、金属材料Mを加熱して金属材料Mを蒸発あるいは昇華させて蒸着粒子を発生させる。金属材料Mの蒸着粒子は、図1の放出経路J1で示すように蒸着源3のハースライナー32から支持基板Bと検出部4に向かって放出される。
検出部4は、蒸着源3から放出される金属材料Mの蒸着粒子の浮遊量(蒸着レート)を検出するための水晶振動子式の膜厚センサからなる。検出部4は、金属材料Mの放出経路J1中に位置するように配設され、金属材料Mの蒸着レートに応じた検出データを制御部10に出力する。
基板ホルダ6は、真空室2の上側に配置され、支持基板Bを所定の位置で保持する保持部材である。例えば、支持基板Bは、前記搬送ロボットにより基板ホルダ6に配置される。なお、支持基板Bの有機EL素子形成面側には、蒸着エリアを画定するための蒸着マスクが配置されるが、図1においては図示を省略している。基板ホルダ6は、回転機構7の回転軸と連結される。
回転機構7は、ステッピングモータやサーボモータ等の回転駆動部材を備え、その回転軸に基板ホルダ6が連結されている。回転機構7は、制御部10からの制御信号に基づいて、基板ホルダ6の平面の中心を回転の中心軸(軸線AX)として基板ホルダ6を所定の速度で回転させて支持基板Bを蒸着装置Aの左右方向に回転させる。
開閉機構8は、真空室2内の蒸着源3と基板ホルダ6との間に設けられるシャッター7aの開閉動作を行うものであり、制御部10からの制御信号に基づいてシャッター7aを開閉させる。シャッター7aが放出経路J1を遮断している状態(閉状態)では支持基板Bへの蒸着が開始されず、シャッター7aが放出経路J1を開放している状態(開状態)で支持基板Bへの蒸着が開始される。
制御部10は、ヒーター32と回転機構7と開閉機構8とを制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる記憶部とを有する。CPUは、ROM内に予め記憶された動作プログラムを読み出し、実行することで、各種ドライバ(図示せず)を介してヒーター32,回転機構7及び開閉機構8の各々を制御する。また、CPUは、内蔵されたタイマで適宜、計時を行う。また、前記記憶部には、後述の加熱継続時間を示すデータが予め記憶されている。制御部10は、検出部4からの検出データを所定周期で入力し、入力した検出データに基づいて金属材料Mの蒸着レートを算出し、この算出結果と予め設定される基準値とを比較し、この比較結果に基づいて電子銃4に対する電流量調整等によって電子ビーム4aの出力制御を行い、金属材料Mの蒸着レートを制御する。
以上の各部によって蒸着装置Aが構成されている。
以上のように本実施形態について説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の追加、変更(構成要素の削除を含む)が可能であることはもちろんである。本発明は、背面電極を形成する蒸着装置Aのほか、有機EL素子を構成する他の層(有機層の各層など)を電子ビーム4aを用いた蒸着によって形成する蒸着装置にも適用することができる。
本発明は、電子ビームを用いた蒸着装置に好適である。
A 蒸着装置
B 支持基板
M 金属材料(蒸着材料)
1 排気ポート
2 真空室
3 蒸着源
31 ハース
31a 凹部
32 ハースライナー
33 断熱層
4 電子銃
4a 電子ビーム
5検出部
6基板ホルダ
7回転機構
8開閉機構
10 制御手段

Claims (2)

  1. 電子ビーム(4a)を蒸着材料(M)に照射して加熱し、蒸着により基板(B)に薄膜を形成する蒸着装置であって、
    前記蒸着材料(M)を収容するハースライナー(32)と、
    前記ハースライナー(32)が配置される凹部(31a)を有し、また、接地されるハース(31)と、を備え、
    前記ハースライナー(32)の体積抵抗率は、前記ハース(31)の体積抵抗率よりも大きい、
    蒸着装置。
  2. 前記ハースライナー(32)と前記凹部(31a)との間に設けられる断熱層(33)を備え、
    前記断熱層(33)の体積抵抗率は、前記ハースライナー(32)の体積抵抗率よりも小さく、かつ、前記ハース(31)の体積抵抗率よりも大きい、
    請求項1に記載の蒸着装置。
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