JPH0593110U - 非可逆回路素子 - Google Patents

非可逆回路素子

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JPH0593110U
JPH0593110U JP3838692U JP3838692U JPH0593110U JP H0593110 U JPH0593110 U JP H0593110U JP 3838692 U JP3838692 U JP 3838692U JP 3838692 U JP3838692 U JP 3838692U JP H0593110 U JPH0593110 U JP H0593110U
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JP
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electrode
capacitor
electrodes
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chip
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Pending
Application number
JP3838692U
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English (en)
Inventor
弘基 出嶌
陸宏 常門
圭司 岡村
崇 川浪
長谷川  隆
勝幸 大平
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品の小型化,及び低価格化を図りながら、
Qを向上して挿入損失を小さくできる非可逆回路素子を
提供する。 【構成】 複数の中心導体7を電気的絶縁状態で交差さ
せ、該交差部分にフェライト5を配設するとともに、上
記各中心導体7の一端部7aをアース電極15に、他端
部7bを整合回路素子にそれぞれ接続して非可逆回路素
子1を構成する場合に、上記整合回路素子としてチップ
コンデンサ22を採用し、かつ該チップコンデンサ22
を2個以上並列に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、非可逆回路素子、例えばアイソレータ,サーキュレータに関し、特 に部品の小型化,及び低価格化を図りながら、非可逆回路素子を構成する回路素 子のQ(Quality Factor) を向上して挿入損失を小さくできるようにした構造に 関する。
【0002】 一般に、携帯電話,自動車電話等の移動通信機器の送信回路部にはアイソレー タ,サーキュレータが採用されている。このアイソレータは、図9の等価回路に 示すように、フェライト30に互いに120 度の角度をなすよう3本の中心導体3 1をそれぞれ電気的絶縁状態に交差させて配設し、この各中心導体31の他端を アースに接続し、上記各中心導体31の一端に整合用容量C1〜C3を接続する とともに、何れか1つのポートに無反射終端抵抗Rを接続し、上記フェライト3 0の軸方向にバイアス用直流磁界Hexを印加するように構成されている。このア イソレータは、入力端子32からの信号を出力端子33へ伝送し、該出力端子3 3からの反射波を終端抵抗Rで吸収して入力端子32への伝送を阻止する機能を 有している。
【0003】 上記アイソレータとして、従来、図7に示す構造のものがある。このアイソレ ータ40は、磁性体製金属からなる下部ヨーク41上にアース板42,誘電体基 板43を配設するとともに、3本の中心導体44にフェライト45を配設してな るフェライト素子46を配設し、上記下部ヨーク41に上部ヨーク47を挿着し て磁気閉回路を構成するとともに、この上部ヨーク47の内面に永久磁石48を 貼着し、該磁石48により上記フェライト素子46に直流磁界を印加するよう構 成されている。このようなアイソレータ40において整合容量を得る場合、従来 、上記誘電体基板43の上面に印刷,エッチング等により3つのコンデンサ電極 50〜52をパターン形成するとともに、下面全面にアース電極53を形成し、 該基板43を挟んで対向する各電極50〜52,53間で容量をとるようにして いる。そして上記2つのコンデンサ電極50,51に入出力端子54を接続し、 1つのコンデンサ電極52に厚膜印刷により抵抗膜55を形成する。また、上記 各コンデンサ電極50〜52だけで目標とする整合容量が得られない場合は、図 8に示すように、各コンデンサ電極50〜52にチップコンデンサ60〜62の 一方の電極を接続し、他方の電極をアース電極53に並列接続して不足分を補う ようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のアイソレータにおいて、整合容量をコンデンサ電極 だけで得る場合、この電極面積が大きくなることから、それだけ誘電体基板が大 型化し、部品の小型化に対応できないという問題がある。また誘電体基板はこれ の材料コストが高く、しかも誘電体基板に形成する各コンデンサ電極は静電容量 の誤差が比較的大きくなり易いことから、電極を削り取る等の手間のかかる微調 整が必要となり、この点からも製造コストが上昇するという問題がある。また、 上記従来のコンデンサ電極とチップコンデンサとを併用する場合は、コンデンサ 電極だけで整合容量をとる場合に比べて誘電体基板の大型化は回避できるものの 、それほど小型化のメリットは得られず、しかもコンデンサ電極の微調整にかか る手間は同様であり、さらに上記チップコンデンサを追加する分コストが上昇す るという問題が生じる。
【0005】 ここで、上記問題点を解消するには、チップコンデンサのみ用いて整合容量を 得ることが考えられる。このようにすると価格の高い誘電体基板を不要にでき、 しかもコンデンサ電極も不要にできることから、手間のかかる微調整を省略でき 、製造コストを低減できるとともに、小型化に対応できる。しかしながら、チッ プコンデンサを整合回路に用いるには、該コンデンサのQ値が不充分であること から挿入損失が大きくなり、このままでは採用できない。
【0006】 本考案は上記従来の状況に鑑みてなされたもので、部品の小型化及び低コスト 化を図りながら、必要なQ値を確保でき、ひいてはチップコンデンサの使用を可 能にできる非可逆回路素子を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、複数の中心導体を電気的絶縁状態で交差させ、該交差部分に フェライトを配設するとともに、上記各中心導体の一端部をアースに、他端部を 整合回路素子にそれぞれ接続してなる非可逆回路素子において、上記整合回路素 子として、チップコンデンサを採用し、かつ該チップコンデンサを2個以上並列 に接続したことを特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案に係る非可逆回路素子によれば、2個以上のチップコンデンサを1組と し、これを各中心導体に並列接続したので、1個だけでは不充分であったQを全 体として大きくすることができ、それだけ挿入損失を低減できる。その結果、従 来のコンデンサ電極による誘電体基板を不要にできることから、材料コストを低 減できるとともに、手間のかかる微調整作業を省略でき、かつ部品の小型化に対 応できる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図について説明する。 図1ないし図3は本考案の一実施例による非可逆回路素子を説明するこめの図 である。本実施例では、集中定数型のアイソレータに適用した場合を例にとって 説明する。 図において、1は集中定数型のアイソレータであり、これは磁性体金属からな る下部ヨーク2a内にフェライト素子3を配設し、この下部ヨーク2aに同じく 磁性体金属からなる上部ヨーク2bを挿着して磁気閉回路を構成するとともに、 上記上部ヨーク2bの内面に永久磁石4を貼着し、該永久磁石4により上記フェ ライト素子3に直流磁界を印加するように構成されている。このフェライト素子 3は、円板状のフェライト5の上面に絶縁シート6(図2参照)を介して3本の 中心導体7を120 度の角度をなして交差状に配置して構成されている。
【0010】 また、上記下部ヨーク2aの底面上には樹脂ブロック8が配設されており、こ の樹脂ブロック8の中央部には上記フェライト5が挿入される穴8aが凹設され ている。また上記樹脂ブロック8の左, 右側面の一端部には入出力端子10が、 他端部にはアース端子11がそれぞれ形成されており、この各端子10,11は 上記下部ヨーク2aに形成された開口9から外方に露出している。上記各端子1 0,11はこれに対応した金属部材を上記樹脂ブロック8にインサート形成して 製造されたものである。
【0011】 上記樹脂ブロック8の上面には電極基板14が配設されており、これの中央部 に形成された凹部14a内には上記フェライト5が挿入されている。この電極基 板14は樹脂板の表面に後述する電極をパターン形成してなるもので、該電極基 板14の凹部14aの周縁部には所定間隔をあけて3つのアース電極15が形成 されており、各アース電極15はスルーホール16を介して下部ヨーク2aに接 続されている。
【0012】 また上記電極基板14の外周部の各アース電極15に対応する部分には所定間 隔をあけて第1〜第3ポート電極17a〜17cが形成されている。さらに上記 電極基板14の第3ポート電極17cに対応する両縁部には該電極17cとの間 にギャップを設けてアース電極19a,19bが形成されており、この各アース 電極19a,19bは上記アース端子11に接続されている。さらにまた上記電 極基板14の第1,第2ポート電極17a,17bに対応する一側縁の両端部に は該電極17a,17bとの間にギャップを設けてアース電極20a,20bが 形成されており、この各アース電極20a,20bは下部ヨーク2aに接続され ている。上記第1,第2ポート電極17a,17bはスルーホール18を介して 上記入出力端子10に接続されている。
【0013】 上記電極基板14の各アース電極15には上記各中心導体7の一端部7aが接 続されており、この各中心導体7の他端部7bは上記第1〜第3ポート電極17 a〜17cに接続されている。
【0014】 そして、上記電極基板14上には本実施例の特徴をなす整合回路素子としての チップコンデンサ22が配設されている。このチップコンデンサ22は複数の内 部電極を埋設してなる積層型のもので、2個のコンデンサ22を1組みとして各 ポート電極17a〜17cに並列に接続されている。この各チップコンデンサ2 2の一方の電極は上記第1,第2ポート電極17a,17bに接続されており、 他方の電極はアース電極20a,20bに接続されている。また、残りの1組の 各チップコンデンサ22の一方の電極は上記第3ポート電極17cの一端部に接 続されており、他方の電極はアース電極19bに接続されている。さらに上記第 3ポート電極17cの他端部には無反射終端チップ抵抗23の一方の電極が接続 されており、他方の電極はアース電極19aに接続されている。
【0015】 次に本実施例の作用効果について説明する。 本実施例のアイソレータ1によれば、一対のチップコンデンサ22を1組とし 、これを各ポート電極17a〜17cを介して各中心導体7の他端部7bに並列 接続したので、1個だけでは不充分であったQを全体として大きくすることがで き、それだけ挿入損失を低減できる。即ち、チップコンデンサは、図4の特性図 に示すように、一般に静電容量pFが小さいほどQ値は高いことから、挿入損失 が小さい。またQが同じチップコンデンサを2個以上並列接続した場合のQは個 々のコンデンサのQと同じである。従って、1個のチップコンデンサだけでは採 用できない場合でも、2個以上に分割して並列接続することにより全体のQを向 上でき、これによりチップコンデンサの使用が可能となる。その結果、従来のコ ンデンサ電極をパターン形成してなる誘電体基板に比べて、上記樹脂板等の安価 な材料で済むことから材料コストを低減できるとともに、手間のかかる微調整作 業を省略でき、この点からも製造コストを低減できる。さらに整合容量を得るた めの電極面積を大きくとる必要もないことから、部品の大型化を回避でき、小型 化に対応できる。
【0016】 なお、上記実施例では、各ポート電極17a〜17cに2個のチップコンデン サ22を並列接続したが、本考案は3個以上を1組みとして用いてもよい。また 、上記実施例では、アイソレータに適用した場合を例にとって説明したが、本考 案はサーキュレータにも適用でき、この場合は上記第3ポート電極17cにこれ の終端チップ抵抗23を外して外部導出用入出力端子を接続することとなる。
【0017】 図5は、チップコンデンサの使用個数を1〜10個に変化させた場合の、中心 導体のインダクタンス(L),整合用コンデンサのキャパシタンス(C)の無負 荷Qの変化を示す図である。この図からも明らかなように、チップコンデンサを 増やすにつれてQの改善効果は大きくなる。一方、7〜10個と増えるにつれて Qの改善効果は小さくなり、しかも多数個使用するとスペース,価格等の点から も不利であることから、2〜6個の範囲が好ましい。
【0018】 図6は、チップコンデンサをそれぞれ1個(曲線A),2個(曲線B)3個( 曲線C)使用した場合の、個数と挿入損失との関係を示す特性図である。この図 からも明らかなように、チップコンデンサを増やすほど挿入損失を低減できるこ とかわかる。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る非可逆回路素子によれば、整合回路素子にチップコ ンデンサを採用し、かつ該コンデンサを2個以上並列接続したので、部品の小型 化,低コスト化を図りながら、Qを全体として大きくでき、挿入損失を低減でき る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるアイソレータを説明す
るための分解斜視図である。
【図2】上記実施例のアイソレータの内部構造を示す斜
視図である。
【図3】上記実施例のアイソレータの斜視図である。
【図4】上記実施例のチップコンデンサの静電容量とQ
との関係を示す特性図である。
【図5】上記実施例のチップコンデンサの個数とQとの
関係を示す特性図である。
【図6】上記実施例のチップコンデンサの個数と挿入損
失との関係を示す特性図である。
【図7】従来の誘電体基板を用いたアイソレータを示す
分解斜視図である。
【図8】従来の誘電体基板とチップコンデンサとを併用
した例を示す斜視図である。
【図9】一般的なアイソレータの等価回路図である。
【符号の説明】
1 アイソレータ(非可逆回路素子) 5 フェライト 7 中心導体 7a 一端部 7b 他端部 22 チップコンデンサ
フロントページの続き (72)考案者 川浪 崇 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 長谷川 隆 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)考案者 大平 勝幸 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中心導体を電気的絶縁状態で交差
    させ、該交差部分にフェライトを配設するとともに、上
    記各中心導体の一端部をアースに、他端部を整合回路素
    子にそれぞれ接続してなる非可逆回路素子において、上
    記整合回路素子としてチップコンデンサを採用し、かつ
    該チップコンデンサを2個以上並列に接続したことを特
    徴とする非可逆回路素子。
JP3838692U 1992-05-12 1992-05-12 非可逆回路素子 Pending JPH0593110U (ja)

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JP3838692U JPH0593110U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 非可逆回路素子

Applications Claiming Priority (1)

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JP3838692U JPH0593110U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 非可逆回路素子

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JPH0593110U true JPH0593110U (ja) 1993-12-17

Family

ID=12523845

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JP3838692U Pending JPH0593110U (ja) 1992-05-12 1992-05-12 非可逆回路素子

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981208