JPH0593009A - 水性分散液および分散安定剤 - Google Patents

水性分散液および分散安定剤

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JPH0593009A
JPH0593009A JP4061269A JP6126992A JPH0593009A JP H0593009 A JPH0593009 A JP H0593009A JP 4061269 A JP4061269 A JP 4061269A JP 6126992 A JP6126992 A JP 6126992A JP H0593009 A JPH0593009 A JP H0593009A
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Takeshi Moriya
健 守谷
Satoshi Hirofuji
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 イオン性基を有するEVOHを分散安定剤と
し、EVOHを分散質とする水性分散液およびそこに用
いる分散安定剤。 【効果】 貯蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形
分濃度の水性分散液が得られる。またこの水性分散液を
塗布、乾燥後の皮膜はガスバリヤー性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−ビニルアル
コール共重合体の水性分散液および分散安定剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−ビニルエステル共重合体、特
にエチレン−酢酸ビニル共重合体をけん化したエチレン
−ビニルアルコール共重合体(EVOHと略記する)
は、酸素等のガスバリヤー性や耐油・耐薬品性に優れて
いるため、包装材料素材や、プラスチック成形物、金属
表面、紙、木材等の保護被覆用材料として注目されてい
る。
【0003】特に内容物の酸化防止あるいは香りの保持
が必要とされる食品包装用のフィルム、シート、積層
物、中空容器等においては高度のガスバリヤー性が要求
されている。また軟質塩化ビニルからなる塩ビ壁紙、塩
ビレザー、シート等では可塑剤のブリードを防止する被
覆材が要求されている。そこでガスバリヤー性、保香
性、および耐油・耐薬品性に優れたEVOHを内層、外
層あるいは中間層に設けることによってこれらの要求性
能を高度に満たすことが広く実施されている。
【0004】一般にEVOH層を形成する方法として
は、溶融押出あるいは射出成形による方法やEVOHフ
ィルムをラミネートする方法等が広く実施されている。
一方EVOHの溶液や水性分散液を塗布し乾燥する方法
が提案されている。この方法は比較的膜厚の薄い皮膜が
形成できること、中空容器等の複雑な形状のものにも容
易に皮膜形成できることなどから注目される。
【0005】しかしながらEVOH溶液を塗布する方法
では基本的に高い濃度の溶液が粘度の関係から使用困難
なこと、溶剤がジメチルスルホキシド等の有機溶剤や多
量のアルコールと水との混合溶剤のため、皮膜形成過程
において有機溶剤の揮散による作業環境の悪化および有
機溶剤の回収のための装置が必要になるなど経済的にも
不利なこと等の問題がある。これに対しEVOH水性分
散液を塗布する方法は溶剤が水系で、上記の作業環境や
経済性の点から有利と考えられ期待される。
【0006】EVOHの水性分散液としては通常のEV
OHを通常の界面活性剤あるいは通常の高分子保護コロ
イド、例えばポリエチレンオキシド、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
アルコール等の共存下乳化分散させたものが特開昭54
−101844、特開昭56−61430等で知られて
いる。しかしながら本発明者らの検討によるとこれら公
知の方法で得られたEVOHの水性分散液は分散安定性
が不十分で塗布用として実用が困難である。
【0007】また特開昭54−101844にはアクリ
ル酸や無水マレイン酸などのカルボン酸基含有モノマー
をエチレンおよび酢酸ビニルと三元共重合し、けん化し
て得た、いわゆるランダムに共重合されたカルボキシル
アニオン基含有のEVOH自体を通常の界面活性剤を分
散安定剤として分散されることが示されている。
【0008】しかしながら、このいわゆるランダムなカ
ルボキシルアニオン変性EVOH自体を分散する場合
は、イオン性基がEVOH全体にランダムに含有されて
いるため、分散安定性を十分に達成するには多量に共重
合する必要があり、そうするとEVOHの結晶性が低下
して構造の乱れが大となり形成皮膜のバリヤー性が低く
なるなどの欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散質特に
EVOHの分散安定性に優れた分散安定剤、それを用い
た形成皮膜のバリヤー性に優れたEVOH系水性分散
液、とくにEVOH系水性乳化分散液を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、分散安定剤
としてイオン性基を有するランダムに導入されたEVO
Hを用いて分散質であるEVOHを水中に分散すること
によって達成される。
【0011】本発明の第1の特長はそのEVOH系水性
分散液が貯蔵あるいは使用時の安定性において著しく改
善され、分散安定性に優れることにある。本発明の第2
の特長は、分散安定性が優れ、貯蔵あるいは使用時の粒
子の凝集による粒子径の顕著な増大がほとんどないた
め、造膜性が良好でより薄い均質な皮膜が塗布でき、乾
燥した皮膜がバリヤー性に優れることにある。
【0012】本発明で使用される分散安定剤はイオン性
基を有するエチレン含量が10〜70モル%、けん化度
が80モル%以上のエチレン−ビニルエステル共重合体
けん化物(以下イオン変性EVOHと略記する)を包含
するもので、その製造方法等に制限はない。
【0013】イオン性基は水中で解離しイオン性を示す
基、すなわちアニオン性基、カチオン性基、両性基を包
含する。分散安定化効果の点からはアニオン性基が好ま
しい。
【0014】アニオン性基としてはスルホン酸、スルホ
ン酸塩、硫酸エステル、硫酸エステル塩、燐酸、燐酸
塩、カルボン酸、カルボン酸塩等の基が挙げられ、また
これらの酸および塩基が同時に含まれていても良い。分
散安定化効果が優れている点でスルホン酸あるいはカル
ボン酸または該塩基が好ましく、特にスルホン酸または
該塩基が望ましい。
【0015】カチオン性基としてはアミンおよびその
塩、第4級アンモニウム塩、フォスホニウム塩、スルホ
ニウム塩等の基が挙げられる。特に第4級アンモニウム
塩が分散安定化効果が大きく好ましい。両性基としては
アミノカルボン酸塩(ベタイン型)アミノスルホン酸塩
(スルホベタイン型)、アミノ硫酸エステル塩(サルフ
ェートベタイン型)等が挙げられる。
【0016】イオン性基の含量は分散安定化効果のある
範囲内で適宜選択されるが、分散安定化効果の点から該
イオン変性EVOH中のEVOH成分単位に対し0.0
5〜50モル%が望ましい。さらに好ましくは0.1〜
30モル%、殊に0.2〜15モル%、さらには0.2
〜10モル%が望ましい。0.05モル%未満では分散
安定化効果が小さく、50モル%を越えるものは水性分
散液を塗布、乾燥して得られる皮膜の耐水性、ガスバリ
ーヤー性が不良になり好ましくない。イオン変性EVO
H中に分散安定化効果を大幅に損なわない範囲でイオン
性基を含まない他の単位を含むことは差し支えない。
【0017】イオン変性EVOH中のEVOH成分の組
成はエチレン含量が10〜70モル%、けん化度80モ
ル%(本発明で言うけん化度はビニルエステル単位のけ
ん化度を示す)以上である必要がある。エチレン含量の
好適な範囲は12モル%以上、さらに好ましくは15モ
ル%以上、さらには20モル%以上である。また上限に
ついては好適には65モル%以下、さらに好適には60
モル%以下である。また好ましいけん化度は90モル%
以上、さらには95モル%以上である。分散質のEVO
Hのエチレン含量およびけん化度については後述する
が、それと近い物が粒子分散安定化効果の点で望まし
い。より好ましくはほぼ同一のエチレン含量およびけん
化度が望ましい。イオン変性EVOHの重合度は特に制
限はないが、分散安定化効果の点から100以上が望ま
しい。重合度の上限は特に制約はないが、あまり大きす
ぎるものはその溶液粘度が高く分散性能が低下するので
通常2000以下のものが使用される。ここでイオン変
性EVOHの重合度は1モル/リットルのチオシアン酸
アンモニウムを含有する水/フェノール系混合溶剤(重
量比15/85)中、30℃で測定した固有粘度より求
められる。
【0018】ビニルエステルとしてはギ酸ビニル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、三フッ
化酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のエチレンと共重合
可能で該共重合体をけん化することによりビニルアルコ
ールに変換可能なモノマーが使用できるが、特に酢酸ビ
ニルが好ましい。
【0019】イオン変性EVOHの構造に関してはいわ
ゆるランダムにイオン性基が導入されたものが好適に使
用され、その製造方法にはとくに制約はない。
【0020】例えば、イオン性基を含有するモノマーを
エチレンおよびビニルエステルとラジカル共重合し、次
いで得られた共重合体中のビニルエステル単位をけん化
してビニルアルコール単位に変換する方法、EVOHポ
リマーにイオン性基含有成分を付加反応させて導入する
方法、あるいはエチレン−ビニルエステル共重合体にイ
オン性基含有成分を付加反応させた後、該共重合体中の
ビニルエステル単位をけん化してビニルアルコール単位
に変換する方法等が挙げられる。その重合、けん化およ
び付加反応等の方法は公知の方法で実施できる。
【0021】エチレンおよびビニルエステルと共重合す
るイオン性基含有モノマーとしてはイオン性基あるいは
イオン性基に変換可能な基を有するラジカル単独重合あ
るいはラジカル共重合可能なものが使用できる。その例
を次に示す。
【0022】oアニオン性基含有モノマー スルホン酸アニオン性基含有モノマーとしては、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸ナトリウムのごとき(メタ)アクリルアミド系スルホ
ン酸塩モノマー、スチレンスルホン酸カリウムのごとき
スチレン系スルホン酸塩モノマー、アリルスルホン酸ナ
トリウムのごときアリル系スルホン酸塩モノマー、また
ビニルスルホン酸ナトリウムのごときビニルスルホン酸
塩、あるいはこれらのアンモニウム塩モノマーさらには
これらの酸モノマー等が挙げられる。またこれらのスル
ホン酸のエステルも重合後エステルをその塩あるいは酸
に変換することにより使用可能である。
【0023】カルボン酸アニオン性基含有モノマーとし
てはアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタ
コン酸、フマル酸などのモノ、ジ、ポリカルボン酸系ビ
ニルモノマーやそのアルカリ金属塩やアンモニウム塩等
が挙げられる。またこれらのエステル類も重合後エステ
ル基を塩基に変換することができ、使用可能である。
【0024】oカチオン性基含有モノマー アミノプロピルアクリルアミドあるいはメタクリルアミ
ドのごときアミノ基含有(メタ)アクリルアミド系モノ
マー、アミノエチルアクリレートあるいはメタクリレー
トのごときアミノ基含有(メタ)アクリレートあるいは
その塩が重合性も良好で好ましい。特にその第4級塩が
ポリマーの着色も少なく好ましい。例えばトリメチルア
クリルアミドプロピルアンモニウムクロリドやトリエチ
ルメタクロイルエチルアンモニウムブロミド等である。
【0025】これらのモノマーは単独で使用すること
も、また併用することも可能である。また分散安定化効
果を阻害しない範囲で他のモノマーとの共重合も可能で
ある。
【0026】EVOHへの付加反応としては、その水酸
基へのイオン性基含有ビニルモノマーのマイケル付加反
応、あるいはイオン性基含有アルデヒドあるいはケトン
によるアセタール化あるいはケタール化、イオン性基含
有エポキシ化合物の付加、カルボン酸無水物の付加、ま
た硫酸によるエステル化等が挙げられる。また無水マレ
イン酸等のラジカル単独重合性の低いイオン性基含有モ
ノマーのラジカル付加反応による導入等が挙げられる。
【0027】またエチレン−ビニルエステル共重合体へ
無水マレイン酸等のラジカル単独重合性の低いイオン性
基含有モノマーをラジカル付加反応させ、次いでけん化
してビニルエステル単位をビニルアルコールに変換する
ことにより製造することも可能である。
【0028】分散質のポリマーであるEVOHは、エチ
レンと酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
安息香酸ビニル、三フッ化酢酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル等のビニルエステル、特に酢酸ビニルとを共重合、け
ん化することにより得られるエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体で、エチレン含量が15〜65モル%、けん
化度が90モル%以上のものである必要がある。エチレ
ン含量が15モル%未満では水性分散液の安定性が不良
となり、また65モル%を越えるものはガスバリヤー性
が不良となり不適当である。
【0029】水性分散液の安定性とガスバリヤー性の点
からはエチレン含量は20〜55モル%が好ましい。ま
たけん化度は90モル%未満になるとガスバリヤー性が
不十分になるので90モル%以上のものを使用する必要
がある。けん化度は高い方がガスバリヤー性が高く、望
ましくは95モル%以上、さらには97モル%以上が好
ましい。
【0030】分散質のEVOHの重合度は用途に応じて
選択されるが、極端に低いものは形成皮膜の強度が低く
好ましくないので通常400以上好ましくは700以上
のものが使用される。重合度の高いものほど水性分散液
として塗布使用することは有利であり、通常5000程
度のものまで使用できる。ここで分散質の重合度は水/
フェノール系混合溶剤(重量比15/85)中、30℃
で測定した固有粘度より求められる。また必要に応じて
エチレンおよびビニルエステル以外の共重合可能なモノ
マーを5モル%以下共重合していてもよい。
【0031】分散安定剤であるイオン変性EVOHの使
用量はイオン性基の種類、含有量等を勘案して適宜選択
されるが、分散質のEVOH100重量部に対し2〜2
00重量部、好ましくは3〜100重量部さらに好まし
くは5〜50重量部が望ましい。量が少ないと分散安定
性が不良となり、多すぎると形成皮膜のガスバリヤー性
が極端に不充分になることがあり不適当である。
【0032】イオン変性EVOHを分散安定剤として分
散質であるEVOHを分散させる方法には制限はなく、
公知の方法が使用可能である。
【0033】例えば分散質であるEVOHの溶液を分散
安定剤であるイオン変性EVOHの共存下にEVOHの
非溶剤である水と撹拌下に接触させてEVOH粒子を3
μm以下、好ましくは2μm以下、最適には1μm以下
の微粒子として析出させ、次いで溶剤を除去することに
より水性分散液を得ることができる。なおここで微粒子
の径は数平均粒子径である。
【0034】水性分散液の固形分濃度は製造条件および
使用用途等により適宜決められるが、高濃度でしかも安
定な分散液の得られることが本発明の特徴である。固形
分濃度としては好ましくは10重量%以上、さらに好ま
しくは15重量%以上、最適には20重量%以上であ
る。固形分濃度の上限には特に制限はないが、あまり高
濃度になりすぎると水性分散液の放置安定性がやや不良
になる場合があるので、通常60重量%以下が好まし
く、さらに好ましくは50重量%以下、最適には40重
量%以下である。
【0035】溶剤としては、例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3
価アルコール、フェノール、クレゾール等のフェノール
類、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等のアミ
ン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン等、あるいはこれらの含水物等が
単独あるいは2種以上混合されて使用できる。特に好ま
しい溶剤はアルコール−水系の混合溶剤、例えば水−メ
チルアルコール、水−ノルマルプロピルアルコール、水
−イソプロピルアルコール等である。
【0036】イオン変性EVOHは分散質であるEVO
Hの溶液中、あるいは非溶剤の水中、あるいはその両方
に共存させることができるが、好ましくはEVOHの溶
液中に共存させるのが望ましい。
【0037】溶剤中の有機溶剤は蒸発法、抽出法あるい
は透析法等の適宜な方法で除去することができる。除去
の程度は高いことが望ましいが、経済性との兼合いで小
割合の有機溶剤を残存させてもよい。
【0038】また別の方法として、高温では溶解するが
低温にすると不溶になる溶剤系に分散質のEVOHおよ
び分散安定剤のイオン変性EVOHを加熱溶解した後、
その溶液を冷却することにより、微粒子として析出分散
させる方法も採用できる。しかる後その溶剤を水と置換
することにより水性分散液とすることができる。
【0039】高温で溶解し低温では析出する溶剤系とし
ては先に示した溶剤の内アルコール類の単独あるいは水
との混合溶剤等が使用できる。
【0040】さらに別の方法として、イオン変性EVO
Hを共存させたEVOHの溶液を非溶剤と接触させるか
あるいは冷却することにより析出分散させた粒子を濾別
し、その粒子をイオン変性EVOHの共存下に水中に分
散させる方法も可能である。
【0041】本発明において好適な水性分散液の製法と
しては、分散質のEVOHと分散安定剤のイオン性基を
有するEVOHを、これらの共通溶剤、例えば水−アル
コールの混合溶剤に撹拌下、温度50〜75℃で溶解し
て溶液とし、次いで冷却(温度−10〜30℃)し、E
VOH粒子を析出して分散化(エマルジョン化)し、次
に減圧下(温度10〜30℃、圧力10〜150mmH
g)にアルコールを除去し、さらに水を所望量除去する
ことによって、所望の固形分濃度の水性分散液を得る方
法があげられる。
【0042】本発明の水性分散液には粘度を低下させる
目的で水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどのアルカリ
金属化合物、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウムなどのア
ルカリ土金属化合物、その他の電解質を0.01〜0.
5重量%(対ポリマー)配合してもよい。配合は、分散
質のEVOHを微粒子化する前でも後でもよい。
【0043】本発明の方法で得られた水性分散液は優れ
たガスバリヤー性の皮膜を形成する塗布材料として有用
であるが、その優れた力学的性能や化学的性能を生かし
て、他の用途例えば粉霧乾燥して微粒子粉末にしたり、
また塗料や接着剤のバインダーやビヒクルなど広範囲に
利用できる。
【0044】本発明の水性分散液には必要に応じて本発
明の目的達成を妨げない範囲で通常の界面活性剤や保護
コロイドを添加することは可能である。また他の樹脂の
水性分散液、光あるいは熱等に対する安定剤、顔料、滑
剤、防黴剤あるいは造膜助剤などを添加することもでき
る。また本発明の分散安定剤は前記したEVOHの分散
安定剤として最適であるが、その他の有機材料(樹脂)
や無機材料の分散安定剤としても使用することができ
る。
【0045】以上に説明したように、本発明によれば貯
蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形分濃度の水性
分散液が得られ、かつ水性であるため環境の汚染等の問
題もない利点があり、塗布乾燥により優れたガスバリヤ
ー性、保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮膜を形
成できる有用な塗布剤として各種基材表面に塗布でき
る。ここで基材としてはとくに熱可塑性樹脂{ポリオレ
フィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコール、酢酸ビニル樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重
合体など)など}からなる各種成形品(フィルム、シー
ト、カップ、ボトルなど)が好適なものとしてあげら
れ、また繊維集合体(紙、不織布、織布、ファイブラス
ケーシングなど)、無機物(セメントなど)、金属、ポ
リ塩化ビニル樹脂製壁紙、写真印画紙などもあげられ
る。
【0046】また本発明の水性分散液を基材表面に塗布
する方法としては、キャスティングヘッドからの吐出、
ロールコート、ドクターロールコート、ドクターナイフ
コート、カーテンフローコート、スプレー、浸漬、刷毛
塗りなど任意の手段が例示される。このように塗布され
た基材を乾燥・熱処理する方法としては乾熱処理法、た
とえば赤外線照射法、熱風乾燥法などが例示される。こ
れらの赤外線照射、熱風乾燥などはそれぞれ単独で使用
してもよいし、また併用することもできる。また乾燥・
熱処理の温度は30〜180℃であることが好ましく、
下限値については50℃以上が好ましく、最適には80
℃以上である。また乾燥・熱処理との時間は5秒〜10
分が好ましく、さらに好適には1〜5分である。乾燥・
熱処理中は条件、たとえば温度を増減させること、例え
ば最初は低温で処理し、徐々に温度を上昇させることな
どは自由である。このよな乾燥・熱処理を施すことによ
りガスバリヤー性の優れた皮膜が基材表面に形成され
る。また本発明の水性分散液を塗布、乾燥・熱処理とし
たあとの皮膜の厚さは0.5〜15μmであることが好
ましく、さらに好適には1〜10μm、最適には2〜6
μmである。
【0047】以下に実施例により具体的に本発明を説明
するが、実施例のみに限定されるものではない。また実
施例中の部は特に指定しないかぎり、重量部を示す。溶
剤組成も重量比で示す。
【0048】
【実施例】
実施例1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウム単位がEVOH成分に対し1.2モル%ランダ
ム共重合された、エチレン含量33モル%、けん化度9
9.6モル%、重合度800のスルホン酸アニオン変性
EVOHを10%含有する水/メチルアルコール=50
/50の混合溶剤溶液50部を、エチレン含量32モル
%、けん化度99.5モル%、重合度1000の通常の
EVOH28部とメチルアルコール100部および水1
00部に添加混合し65℃で加熱溶解した。この溶液を
撹拌下に10℃まで冷却したところ、粒子が析出し安定
な分散液がえられた。平均粒子径は0.7μmであっ
た。次いでこの分散液を撹拌下に20℃で減圧蒸発させ
メチルアルコールを留去した。メチルアルコール留去過
程でも粒子の凝集はほとんどみられず安定で、平均粒子
径が0.7μm、固形分濃度26%の水性乳化分散液を
えた。また放置安定性も良好で、40℃で10日の放置
試験でも凝集はほとんど認められなかった。
【0049】そして、この水性乳化分散液を二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム(膜厚20μm)のプライマー処
理面に塗布して110℃5分間で乾燥し、該フィルム
(EVOH層厚み3μm)の酸素バリヤー性を20℃、
0%RHの条件で測定したところ酸素透過量が.3.0
cc/m2・day・atmで、食品包装材として良好
な性能を示した。(以下、酸素透過量の測定条件および
単位は同一である。)
【0050】比較例1〜6 実施例1において、スルホン酸アニオン変性EVOHを
用いないで通常のEVOHのみで分散した場合(比較例
1)、また上記アニオン変性EVOHに代えて、通常の
ノニオン界面活性剤のノニルフェニルエーテルのエチレ
ンオキシド付加物(比較例2)、アニオン界面活性剤の
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(比較例3)、
あるいは高分子保護コロイドとしてけん化度80モル
%、重合度600の部分けん化ポリビニルアルコール
(比較例4)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸ナトリウムを6モル%ランダム共重合した
スルホン酸アニオン変性ポリビニルアルコール(けん化
度80モル%、重合度600)(比較例5)を分散安定
剤として使用し、それ以外は実施例1と同じ条件で分散
を試みたが、いずれの場合も加熱溶解した溶液を撹拌下
に冷却し粒子が析出する段階で凝集し、安定な分散液は
得られなかった。
【0051】またアクリル酸、エチレンおよび酢酸ビニ
ルをランダム三元共重合し、該共重合体をけん化して、
アクリル酸成分含量2.5モル%、エチレン含量33モ
ル%、けん化度99.6モル%、重合度800のEVO
Hを得た。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを該
EVOHに対して1重量%使用し、それ以外は実施例1
と同様の条件で自己分散させメチルアルコールを蒸発除
去し、平均粒子径1.0μm、固形分濃度20%の水性
乳化分散液を得た。40℃で10日間放置したが、凝集
はわずかにみられた。この水性乳化分散液を実施例1と
同様にして塗布、乾燥し、フィルム(EVOH層厚み3
μm)の酸素透過量を測定したところ14であった。
(比較例6)
【0052】このように本発明のアニオン変性EVOH
が、分散質である通常のEVOHの分散安定化に格別の
効果を有し安定な水性乳化分散液が得られることがわか
る。
【0053】実施例2 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸カ
リウムがEVOH成分に対して0.3モル%ランダム共
重合されたエチレン含量22モル%、けん化度99.6
モル%、重合度600のアニオン変性EVOHの水/エ
チルアルコール=40/60混合溶剤溶液(濃度10
%)50部を、エチレン含量27モル%、けん化度9
9.4モル%、重合度900のEVOHの水/エチルア
ルコール=40/60混合溶剤(濃度10%)の溶液1
40部と撹拌下に70℃で加熱混合した。次いで該溶液
を撹拌下に8℃まで冷却したところ、粒子径0.5μm
の安定な分散液を得た。この分散液を25℃で減圧蒸発
させてエチルアルコールを留去することにより、固形分
濃度23%、平均粒子径0.5μmの安定な水性乳化分
散液を得た。この分散液を実施例1と同様にして塗布、
乾燥したフィルム(EVOH層厚み3μm)の酸素透過
量を測定したところ1.3で良好なバリヤー性能を示し
た。
【0054】実施例3 アリルスルホン酸ナトリウムがEVOH成分に対し0.
8モル%ランダム共重合されたエチレン含量25モル
%、けん化度99.3モル%、重合度400のアニオン
変性EVOH250部に、水1900部を加え溶解した
溶液を調製した。この溶液中に高速撹拌機を浸漬し50
00rpmで撹拌しながらエチレン含量27モル%、け
ん化度99.6モル%、重合度1100のEVOHをイ
ソプロピルアルコール/水=70/30の混合溶剤に溶
解した濃度10%の溶液5000部を滴下したところ粒
子が析出し安定な分散液を得た。 平均粒子径は0.9
μmであった。
【0055】次いでこの分散液を20℃で減圧蒸発させ
イソプロピルアルコールを留去し固形分濃度21%の水
性乳化分散液を得た。この水性分散液の平均粒子径は
0.9μmで減圧蒸発過程での粒子の肥大化もほとんど
なく、安定な水性分散液が得られた。実施例1と同様に
して塗布、乾燥したフィルム(EVOH層厚み3μm)
の酸素透過量は3.5で良好であった。
【0056】実施例4 EVOHの水酸基を硫酸エステル化し、その硫酸基の1
/2当量を中和することにより合成された、硫酸アニオ
ン基がEVOH成分に対して4モル%付加導入されたエ
チレン含量38モル%、けん化度99.6モル%、重合
度900のアニオン変性EVOH420部を分散安定剤
として、エチレン含量41モル%、けん化度99.5モ
ル%、重合度900の通常のEVOH1000部および
メチルアルコール/水=50/50の混合溶剤1000
0部と混合し70℃で加熱溶解した。
【0057】その後撹拌下に15℃まで冷却すると粒子
が析出分散した。平均粒子径は0.8μmであった。こ
の分散液を減圧蒸発させることによりメチルアルコール
を留去し安定な水性乳化分散液を得た。固形分濃度は2
3%で平均粒子径は0.8μmであった。この水性乳化
分散液は40℃で10日放置しても沈降も粒子の肥大化
もほとんど認められず安定性が良好であった。
【0058】実施例5 EVOHの水酸基へのマイケル付加反応により2−メタ
クリルアミド−2−メメチルプロパンスルホン酸ナトリ
ウムをEVOH成分に対して3モル%導入したエチレン
含量33モル%、けん化度99.6モル%、重合度10
00のEVOH300部を分散安定剤として、エチレン
含量33モル%、けん化度99.5モル%、重合度10
10の通常のEVOH1000部および、メチルアルコ
ール/水=50/50の混合溶剤10000部と混合し
加熱溶解した。
【0059】実施例4と同様の方法で分散およびメチル
アルコールの留去を実施し、固形分濃度22%、粒子径
0.8μmの安定な水性乳化分散液を得た。
【0060】実施例6 実施例1のスルホン酸アニオン変性EVOHに代えてア
クリル酸ナトリウムを共重合、けん化することにより得
た、アクリル酸ナトリウム単位がEVOH成分に対して
6.0モル%ランダム共重合された、エチレン含量33
モル%、けん化度99.2モル%重合度700のカルボ
キシルアニオン変性EVOHを用いる以外は実施例1と
同一条件で分散、メチルアルコールの留去を実施したと
ころ、固形分濃度23%、平均粒子径0.8μmの水性
乳化分散液を得た。分散液は粒子の凝集が若干認められ
たが、実施例1と同一条件で塗布、乾燥したフィルム
(EVOH層厚み3μm)の酸素透過量は6.0で良好
であった。
【0061】実施例7 実施例6のアクリル酸ナトリウム共重合のアニオン変性
EVOHの代わりにイタコン酸ナトリウムをEVOH成
分に対し5.8モル%共重合したアニオン変性EVOH
を用いる以外は実施例6と同一条件で分散し、、メチル
アルコールの留去を実施し、固形分濃度22%、平均粒
子径0.9μmの水性乳化分散液を得た。粒子の凝集が
若干認められたが、実施例1と同一条件で塗布、乾燥し
たフィルム(EVOH層厚み3μm)の酸素透過量は
5.7で良好であった。
【0062】実施例8 実施例7のイタコン酸ナトリウムの共重合変性量を5モ
ル%とし、そのアニオン変性EVOHの使用量を通常の
EVOH100部に対し25部とする以外は実施例7と
同一条件で分散し、次いでメチルアルコールを留去し安
定な水性乳化分散液を得た。固形分濃度は24%で、平
均粒子径は0.7μmであった。
【0063】実施例9 実施例4の硫酸付加、中和したスルホン酸アニオン変性
EVOHに代えて、無水フタル酸を付加反応させ次いで
中和したカルボキシルアニオン変性EVOHを用いる以
外は実施例4と同一条件で乳化分散、メチルアルコール
の留去を実施した。平均粒子径0.9μm、固形分濃度
21%の水性乳化分散液を得た。
【0064】実施例10 実施例3のアリルスルホン酸ナトリウム共重合のスルホ
ン酸アニオン変性EVOHの代わりにトリメチルアクリ
ルアミドプロピルアンモニウムクロリドを同一量共重合
変性したカチオン変性EVOHを用いる以外は実施例3
と同一条件で分散、アルコールの留去を実施したとこ
ろ、固形分濃度22%、平均粒子径0.8μmの安定な
水性乳化分散液を得た。
【0065】実施例11 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウム単位がEVOH成分に対し8モル%ランダム共
重合された、エチレン含量29モル%、けん化度99.
8モル%、重合度200のスルホン酸アニオン変性EV
OH5部およびエチレン含量28モル%、けん化度9
9.8モル%、重合度1100の通常のEVOH70部
を塩化ナトリウム0.15部とともにメチルアルコール
345部と水345部との混合溶剤に添加混合し65℃
加熱溶解した。この溶液を撹拌下に室温まで冷却したと
ころ、粒子が析出し安定な分散液が得られた。次いでメ
チルアルコールの留去を実施したところ、平均粒子径
0.9μm、固形分濃度20%の水性分散液(A)を得
た。この分散液の粘度は15センチポイズ(30℃)で
あった。また、実施例1と同一条件で塗布、乾燥したフ
ィルム(EVOH層厚み3μm)の酸素透過量は7.5
で良好であった。これに対し、塩化ナトリウムを加えな
いこと以外は同一条件で分散した場合、平均粒子径0.
9μm、固形分濃度19%の水性分散液(B)が得られ
た。この分散液の粘度は1200センチポイズ(30
℃)と比較的高粘度であった。いずれの水性分散液も実
用に供せられるが、より低粘度であることが好まれる用
途向けには、水性分散液(A)が適当である。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のイオン
変性EVOHを分散安定剤とすることにより、貯蔵ある
いは使用時の安定性に優れた高固形分濃度の水性分散
液、とくに水性乳化分散液が得られ、かつ水性であるた
め環境の汚染等の問題もない利点があり、塗布乾燥によ
り優れたガスバリヤー性、保香性および耐油・耐薬品性
を示す薄い皮膜を形成できる有用な塗布剤として利用で
きる、工業的価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/26 LDB 7107−4J 29/04 LDM 6904−4J (72)発明者 守谷 健 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 廣藤 俐 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン性基を有する、エチレン含量10
    〜70モル%、けん化度80モル%以上のエチレン−ビ
    ニルエステル共重合体けん化物を分散安定剤とし、エチ
    レン含量15〜65モル%のエチレン−ビニルアルコー
    ル共重合体を分散質とする水性分散液。
  2. 【請求項2】 イオン性基を有する、エチレン含量12
    〜70モル%、けん化度80モル%以上のエチレン−ビ
    ニルエステル共重合体けん化物からなる分散安定剤。
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