JP3164319B2 - 分散安定剤、水性分散液およびその製造法 - Google Patents

分散安定剤、水性分散液およびその製造法

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JP3164319B2 JP05420492A JP5420492A JP3164319B2 JP 3164319 B2 JP3164319 B2 JP 3164319B2 JP 05420492 A JP05420492 A JP 05420492A JP 5420492 A JP5420492 A JP 5420492A JP 3164319 B2 JP3164319 B2 JP 3164319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散安定剤、水性分散
液およびエチレン−ビニルアルコール系共重合体の水性
分散液の製造法に関し、特に小粒子径で分散安定性さら
には造膜性に優れた水性分散液の製造法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エチレン−ビニルエステル系特に酢酸ビ
ニル共重合体をけん化したエチレン−ビニルアルコール
共重合体(EVOHと略記する)は、酸素等のガスバリ
ヤー性や耐油・耐薬品性に優れているため、包装材料素
材や、プラスチック成形物、金属表面、紙、木材等の保
護被覆用材料として注目されている。
【0003】特に内容物の酸化防止あるいは香りの保持
が必要とされる食品包装用のフイルム、シート、積層
物、中空容器等においては高度のガスバリヤー性が要求
されている。また軟質塩化ビニルからなる塩ビ壁紙、塩
ビレザー、シート等では可塑剤のブリードを防止する被
覆材が要求されている。そこでガスバリヤー性、保香
性、および耐油・薬品性に優れたEVOHを外層あるい
は中間層に設けることによってこれらの要求性能を高度
に満たすことが広く実施されている。
【0004】一般にEVOH層を形成する方法として
は、溶融押出あるいは射出成形による方法やEVOHフ
イルムをラミネートする方法等が広く実施されている。
一方EVOHの溶液や水性分散液を塗布し乾燥する方法
が提案されている。この方法は比較的膜厚の薄い皮膜が
形成できること、中空容器等の複雑な形状のものにも容
易に皮膜形成できることなどから注目される。
【0005】しかしながらEVOH溶液を塗布する方法
では基本的に高い濃度の溶液が粘度の関係から使用困難
なこと、溶媒がジメチルスルホキシド等の有機溶媒や多
量のアルコールと水との混合溶媒のため、皮膜形成過程
において有機溶媒の揮散による作業環境の悪化および有
機溶媒の回収のための装置が必要になるなど経済的にも
不利なこと等の問題がある。これに対しEVOH水性分
散液を塗布する方法は溶媒が水系で、上記の作業環境や
経済性の点から有利と考えられ期待される。
【0006】EVOHの水性分散液としては通常のEV
OHを通常の界面活性剤あるいは通常の高分子保護コロ
イド例えばポリエチレンオキシド、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルア
ルコール等の共存下分散させたものが、特開昭54−1
01844、特開昭56−61430等で知られてい
る。しかしながら本発明者らの検討によるとこれら公知
の方法で得られた EVOHの水性分散液は分散安定性
が不十分で造膜性も不良であり塗布用として実用が困難
である。
【0007】また特開昭54−101844にはアクリ
ル酸やアクリル酸アミドなどのビニルモノマーをエチレ
ン−酢酸ビニルと三元共重合し、けん化して得た、いわ
ゆるランダムに共重合されたランダム共重合体のEVO
Hを通常の界面活性剤を乳化分散安定剤として分散され
ることが示されている。
【0008】しかしながら本発明者らの検討によると単
純な三元ランダム共重合EVOHでは分散安定性の向上
は認められず、実用的な分散液は得られなかった。中で
はイオン性基を含有するアクリル酸等を共重合した場合
はそのイオン性基により分散安定性は改善されるが、イ
オン性基がランダムに含有されているため、その含量を
多くしないと分散安定性が十分に達成できず、またEV
OHの構造の乱れが大となりガスバリヤー性能が大巾に
低下し形成皮膜のバリヤー性が低くなるなどの欠点があ
り実用的でない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯蔵あるい
は使用時の安定性が著しく改善された分散安定性の優れ
た分散剤、およびそれを用いた造膜性に優れたEVOH
系水性分散液、とくに水性乳化分散液およびその製造法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、EVOHの
分散安定剤、とくに分散安定剤としてポリビニルアルコ
ール成分(以下PVA成分と略記する。)がブロック状
あるいはグラフト状に結合された特定のEVOH系ブロ
ックあるいはグラフト共重合体を用いることによって達
成される。
【0011】本発明の最大の特徴はEVOH系水性分散
液の貯蔵あるいは使用時の安定性が著しく改善され分散
安定性に優れ、かつ造膜性にも優れることにある。元々
粒子径の小さいものが得られる上に、分散安定性が優れ
貯蔵あるいは使用時の粒子の凝集による粒子径の顕著な
増大が殆どないため、粒子径の小さいことも大きな特徴
である。この特徴に加えてPVA成分がEVOH成分と
ブロックあるいはグラフトした特定のポリマーを分散安
定剤とすることにより、本発明のEVOH系水性分散液
は造膜性が良好でより薄い皮膜が塗布でき、乾燥した皮
膜がバリヤー性に優れる。そのためより低温で乾燥でき
る利点がある。その理由はよくわからないが、そのPV
A成分が成膜時の分散粒子の融着に作用しているものと
思われる。
【0012】本発明で使用される分散安定剤はPVA成
分(B)がブロック状あるいはグラフト状にエチレン含
量が10〜70モル%、けん化度が80モル%以上のエ
チレン−ビニルエステル系共重合けん化物(A)と結合
されたエチレン−ビニルアルコール系ブロックあるいは
グラフト共重合体(以下P変性EVOHと総称し、後に
ブロツク体およびグラフト体をつけて区分する)を包含
するもので、その製造方法等に制限はない。
【0013】P変性EVOHのEVOH成分(A)の組
成はエチレン含量が10〜70モル%、けん化度80モ
ル%(本発明で言うけん化度はビニルエステル単位のけ
ん化度を示す)以上である必要がある。粒子分散させる
EVOHのエチレン含量およびけん化度については後述
するが、それに近い物が粒子分散安定化効果の点で望ま
しいからである。より好ましくはほぼ同一のエチレン含
量およびけん化度が望ましい。重合度は特に制限はない
が分散安定化効果の点から20以上が望ましい。重合度
が余り高くなると、グラフト、ブロックの効率が悪くな
り好ましくないが、重合度2000程度のものまでは使
用できる。
【0014】PVA成分(B)はビニルエステル特に酢
酸ビニルモノマーを重合し、けん化したポリマー成分
で、けん化度が50モル%以上のものを包含する。けん
化度は好ましくは80モル%、さらに好ましくは90モ
ル%以上が望ましい。けん化度が50%未満のものは分
散安定化効果が低く不適当である。成分(B)の含有量
はP変性の分散効果、添加量等により適宜決められる
が、好ましくは成分(A)100重量部に対し5〜20
0部、望ましくは10〜150部、さらに望ましくは3
0〜100部が好ましい。成分(B)の含有量が低すぎ
ると分散安定化効果が低く、あまりに大きすぎると形成
皮膜の湿潤時の性能特にガスバリヤー性が低下し好まし
くない。
【0015】PVA成分にはイオン性基成分を含有させ
ることができる。分散安定性の点からはイオン性基成分
を共重合等により導入したイオン性P変性EVOHが好
ましい。イオン性基を導入することによりPVA成分の
量を少なくすることができ、それによってガスバリヤー
性をより向上させることができる。該PVA成分中のイ
オン性基成分含量は50モル%以下が好ましく、望まし
くは20モル%以下、さらには10モル%以下が好まし
い。また下限値は0.5モル%が望ましく、さらには1
モル%が望ましい。イオン性基は水中で解離し、イオン
性を示す基、即ちアニオン性基、カチオン性基、両性基
を包含する。中ではアニオン性基が、とくにスルホン酸
アニオン基が好ましい。
【0016】P変性EVOHの構造に関しては、いわゆ
るブロックあるいはグラフト共重合体であれば特に制約
はなく、以下に模式的に示したジブロック体、トリブロ
ツク体あるいはそれ以上のマルチブロック体、またEV
OH成分(A)にPVA成分(B)がグラフトされたグ
ラフト体あるいはPVA成分(B)にEVOH成分
(A)がグラフトされたグラフト体等が挙げられる。ま
たいわゆる星形のものでも良い。
【0017】(a) P変性EVOHブロック体
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】(b)P変性EVOHグラフト体 oEVOH成分(A)にPVA成分(B)がグラフトさ
れたもの。
【0022】
【化4】 oPVA成分(B)にEVOH成分(A)がグラフトさ
れたもの。
【0023】
【化5】
【0024】P変性EVOHの製造方法に制約はないが
その例を示すと次のようなものが挙げられる。
【0025】(イ)P変性EVOHブロック体 (i)末端にチオール基を有するPVAの存在下に、エ
チレン−ビニルエステル特に酢酸ビニルをラジカル共重
合することにより、PVAポリマーとエチレン−ビニル
エステルコポリマーとのブロツク共重合体を得、次いで
ビニルエステル単位をけん化してビニルアルコール単位
にすることにより、PVAとEVOHとがSを介して結
合したブロック共重合体を得ることができる。
【0026】末端にチオール基を有するPVAはチオ酢
酸のごときチオカルボン酸存在下にビニルエステルモノ
マー特に酢酸ビニルを重合して末端にチオエステル基を
有する該ビニルエステルポリマーを合成し、ついでその
末端チオエステル基を分解してチオール基に変換すると
ともに、ビニルエステル単位をけん化することにより合
成できる。
【0027】(ii)逆にチオ酢酸のごときチオカルボン
酸存在下にエチレン−ビニルエステルをラジカル共重合
し、次いでけん化することにより得られる末端にチオー
ル基を有するEVOH共存下に、ビニルエステルモノマ
ーをラジカル重合することにより、該ビニルエステルポ
リマーとEVOHとがSを介して結合したブロック共重
合体を得ることができる。
【0028】(iii)チオ酢酸のごときチオカルボン酸
存在下にビニルエステルを重合して得られる末端にチオ
酢酸エステル基を有する該エステル重合体を、アンモニ
ア等の弱塩基でけん化することにより末端のチオ酢酸エ
ステル基を優先的にけん化分解して、末端にチオール基
を有する該ビニルエステルポリマーを得る。次いでこの
ポリマー共存下にエチレン−ビニルエステルを共重合
し、得られたビニルエステルポリマーとエチレン−ビニ
ルエステルコポリマーとがSを介して結合したブロック
共重合体をけん化することにより、PVA成分とEVO
H成分とがSを介して結合したブロック共重合が得られ
る。ビニルエステルとエチレン−ビニルエステルの重合
の順序を逆にすることも可能である。
【0029】(iv)ポリパーオキシド例えばポリフタロ
パーオキシドを重合開始剤に用いてエチレンとビニルエ
ステルをラジカル共重合する。次いで得られたパーオキ
シド基を分子内に含有するエチレン−ビニルエステル共
重合体をポリマー開始剤としてビニルエステルモノマー
と接触させて加熱ラジカル重合することによりエチレン
−ビニルエステルコポリマーとビニルエステルポリマー
とのブロック共重合体が得られる。このブロック共重合
体を常法によりビニルエステル単位をけん化してビニル
アルコール単位に変換することによりP変性EVOHブ
ロック体を得ることができる。
【0030】(v)有機ジスルフィド特にテトラエチル
チウラムジスルフィドを開始剤または連鎖移動剤として
ビニルエステルモノマーを重合し、末端にR2NC(S)S-基
(Rは炭素数1〜20の炭化水素基を示す。)を有する
ビニルエステルポリマーを合成する。次にこのポリマー
を重合開始剤として光照射重合によりエチレンとビニル
エステルとを共重合することによりビニルエステルポリ
マーとエチレン−ビニルエステルとのブロック共重合体
が得られる。このブロック共重合体を常法によりけん化
してビニルエステル単位をビニルアルコール単位に変換
することによりP変性EVOHブロック体を得ることが
できる。
【0031】(ロ)P変性EVOHグラフト体 (a)EVOHに通常の方法、すなわち放射線あるいは
紫外線照射法による方法や過酸化物を共存させる方法等
によりビニルエステルモノマーを重合し、次いでけん化
することにより、EVOHにPVAポリマーがグラフト
されたP変性EVOHグラフト体が得られる。
【0032】(b)EVOHを含むマクロモノマーとビ
ニルエステルモノマーとをラジカル共重合する方法、あ
るいはエチレン−ビニルエステル共重合体を含むマクロ
モノマーとイオン性基を有するビニルモノマーとをラジ
カル共重合し、次いでけん化してビニルエステル単位を
ビニルアルコールに変換することにより、PVAポリマ
ーにEVOHがグラフトしたP変性EVOHグラフト体
が得られる。
【0033】このように種々の方法によりP変性EVO
Hは製造できるが、ブロックあるいはグラフトタイプの
P変性EVOHの生成効率(ブロックあるいはグラフト
効率)は理論的には100%ではなく、各々のホモポリ
マーであるPVAポリマーとEVOHが副生する。
【0034】その効率は高い方が好ましいが、副生する
ホモポリマーを厳密に分別区別することが通常困難な事
が多く、またEVOHは主体ポリマーとして利用可能で
あり、PVAポリマーもあまり多量でなければ必ずしも
そのホモポリマーを除去することは必要ではないので、
ホモポリマーが含まれた物をそのまま分散安定剤として
使用することが出来る。
【0035】従って、本発明のP変性EVOHはその製
造時に副生しているPVA成分とEVOHのホモポリマ
ーをも包含したブロックあるいはグラフト反応生成物全
体を包含するもので、本発明で言うPVA成分の含量は
EVOH単位に対するホモポリマーをも包含した見掛け
のブロックあるいはグラフト成分の重量%を意味するも
のである。
【0036】しかしながらホモポリマー殊にPVA成分
のホモポリマーの含量は少ない方が好ましく、必要に応
じて除去することは差し支えない。その観点から効率の
高い好ましい製法は(i)、(ii)、(b)が挙げられ
る。
【0037】PVA成分を形成するビニルエステルモノ
マーとしては、重合しけん化することによりビニルアル
コールに変換できるものが使用できる。例えばギ酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、三フッ化酢酸ビニル等のビニルエ
ステル類が挙げられる。
【0038】PVA成分中にイオン性基を含有する成分
を共重合(ランダム、グラフト、ブロック)あるいは後
反応等の種々の方法で導入することができる。共重合の
方法が簡便で好ましいが、イオン性成分を形成するビニ
ルモノマーとしてはイオン性官能基あるいはイオン性に
変換可能な基を有するラジカル単独あるいは共重合可能
なものが使用出来る。その例を次に例示する。
【0039】oアニオン性成分を形成するモノマー 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウムのごときアクリアミド系スルホン酸塩モノマ
ー、スチレンスルホン酸カリウムのごときスチレン系ス
ルホン酸塩モノマー、アリルスルホン酸ナトリウムのご
ときアリル系スルホン酸塩モノマーまたビニルスルホン
酸ナトリウムのごときビニルスルホン酸塩モノマーさら
にはこれらの酸モノマー等が挙げられる。又これらのス
ルホン酸のエステルも重合後エステルをその塩あるいは
その酸に変換することにより使用可能である。
【0040】カルボン酸アニオンモノマーとしてはアク
リル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
フマル酸などのモノ、ジ、ポリカルボン酸系ビニルモノ
マーやそのアルカリ金属塩やアンモニウム塩が挙げられ
る。またこれらのエステル類も重合後エステル基を塩基
に変換することができ、使用可能である。
【0041】oカチオン性成分を形成するモノマー アミノプロピルアクリルアミドあるいはメタクリルアミ
ドのごときアミノ基含有(メタ)アクリルアミド系モノ
マー、アミノエチルアクリレートあるいはメタクリレー
トのごときアミノ基含有(メタ)アクリレートあるいは
その塩が重合性も良好で好ましい。特ににその第4級塩
がポリマーの着色も少なく好ましい。例えばトリメチル
アクリルアミドプロピルアンモニウムクロリドやトリエ
チルメタクロイルエチルアンモニウムブロミド等であ
る。
【0042】これらのモノマーは単独で使用することも
また併用することも可能である。また他のイオン性基を
含有しないモノマーを本発明の効果を損なわない小割合
共重合することも可能である。
【0043】分散質のEVOHはエチレンと酢酸ビニ
ル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、三フッ化酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のビニル
エステル、特に酢酸ビニルとを共重合けん化することに
よりえられるエチレン−ビニルアルコール共重合体で、
エチレン含量が15〜65モル%、ビニルエステル単位
のけん化度が90モル%以上のものである必要がある。
15モル%未満では水性分散液の安定性が不良となりま
た65モル%を越えるものはポリマーのガスバリヤー性
能が不良となり不適当である。
【0044】水性分散液の安定性とガスバリヤー性能の
点からはエチレン含量は20〜50モル%が好ましい。
またけん化度は90モル%未満になるとポリマーのガス
バリヤー性が不十分になるので90モル%以上のものを
使用する必要がある。けん化度は高い方がバリヤー性能
が高く、望ましくは95モル%以上さらには97モル%
以上が好ましい。
【0045】分散質のEVOHの重合度は用途に応じて
選択されるが、極端に低いものは生成皮膜の強度が低く
好ましくないので、通常500以上好ましくは700以
上のものが使用される。重合度の高いものを水性分散液
として使用することは有利であり、通常重合度5000
程度のものまでは使用できる。また必要に応じてエチレ
ンおよびビニルエステル以外の共重合可能なモノマーを
5モル%以下共重合していてもよい。
【0046】P変性EVOHの使用量はPVA成分の種
類、量およびグラフトあるいはブロックの効率等を勘案
して適宜選択されるが、分散質のEVOH100重量部
に対し1〜200重量部、好ましくは3〜50さらに好
ましくは5〜30重量部が望ましい。量が少ないと分散
安定性が不良となり、多すぎると形成皮膜の湿潤時のガ
スバリヤー性が悪くなり不適当である。
【0047】P変性EVOHを分散安定剤としてEVO
Hを分散させる方法には制限はなく、公知の方法が使用
可能である。
【0048】例えばEVOHの溶液をP変性EVOHの
共存下にEVOHの非溶媒である水媒体と撹拌下に接触
させてEVOH粒子を好ましくは3μ以下、さらに好ま
しくは2μ以下、最適には1μ以下の微粒子として析出
させ、次いで溶媒を除去することにより水性分散液を得
ることができる。
【0049】水性分散液の固形分濃度は製造条件および
使用用途等により適宜決められるが、高濃度でしかも安
定な分散液の得られることが本発明の特徴である。固形
分濃度としては好ましくは10%以上、さらに好ましく
は15%以上、最適には20%以上である。固形分濃度
の上限には特に制限はないが、あまり高濃度になりすぎ
ると水性乳化分散液の放置安定性がやや不良になる場合
があるので、通常60重量%以下が好ましく、さらに好
ましくは50重量%以下、最適には40重量%以下であ
る。
【0050】溶媒としては、例えばメタノール、エタノ
ール、プロペノール、ブチルアルコール等の1価アルコ
ール、エチレングリコール、プロピレングリコール等の
2価アルコール、グリセリン等の3価アルコール、フェ
ノール、クレゾール等のフェノール類、エチレンジアミ
ン、トリメチレンジアミン等のアミン類、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン等、あるいはこれらの含水物等が単独あるいは2種以
上混合されて使用できる。特に好ましい溶媒系はアルコ
ール−水系の混合溶媒、例えば水−メタノール、水−ノ
ルマルプロパノール、水−イソプロパノール等である。
【0051】P変性EVOHは分散させる主体ポリマー
のEVOHの溶液中、あるいは非溶媒の水中、あるいは
その両方に共存させることができるが、好ましくはEV
OHの溶液中に共存させるのが望ましい。また分散液に
後添加剤として添加して分散安定性を更に向上させるこ
とも可能である。
【0052】溶媒中の有機溶媒は蒸発法、抽出法あるい
は透析法等の適宜な方法で除去することができる。除去
の程度は高いことが望ましいが、経済性との兼合いで小
割合の有機溶媒を残存させることは可能である。
【0053】また別の方法として、高温では溶解するが
低温にすると不溶になる溶媒に分散質のEVOHを加熱
溶解した後、その溶液をP変性EVOHの存在下に冷却
することにより、微粒子として析出分散させる方法も採
用できる。しかる後その溶媒を水と置換することにより
水性分散液とすることができる。
【0054】高温で溶解し低温では析出する溶媒として
は先に示した溶媒のうちアルコール類の単独あるいは水
との混合溶媒等が使用出来る。
【0055】さらに別の方法として、P変性EVOHを
共存させたEVOHの溶液を非溶媒と接触させるかある
いは冷却することにより析出分散させた粒子を濾別し、
その粒子をP変性EVOHの共存下に水中に分散させる
方法も可能である。
【0056】本発明の方法で得られた水性分散液は優れ
たガスバリヤー性の皮膜を形成する塗布材料として有用
であるが、その優れた力学的性能や化学的性能を生かし
て、他の用途例えば粉霧乾燥して微粒子粉末にしたり、
また塗料や接着剤のバインダーやビヒクルなど広範囲に
利用できる。
【0057】本発明の水性分散液には、粘度を低下させ
る目的で、電解質(水酸化ナトリウム、塩化ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム
などのアルカリ金属化合物、水酸化カルシウム、塩化カ
ルシウム、酢酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カル
シウムなどのアルカリ土金属化合物その他の電解質)
を、0.01〜0.5重量%(対ポリマー)配合しても
よい。配合は分散質のEVOHを微粒子化する前でも後
でもよい。また本発明の水性分散液には必要に応じて本
発明の目的達成を妨げない範囲でP変性EVOHの他に
通常の界面活性剤や保護コロイドを添加することは可能
である。また他の樹脂の水性分散液、光あるいは熱等の
安定剤、顔料、滑剤、防黴剤あるいは造膜助剤などを添
加することもできる。また本発明の分散安定剤は、前記
したEVOHの分散安定剤として最適であるが、その他
の有機材料(樹脂)、無機材料の分散安定剤としても使
用することができる。
【0058】以下に実施例により具体的に本発明を説明
するが、実施例のみに限定されるものではない。また実
施例中の部は特に指定しないかぎり重量部を示し、混合
溶媒の割合も重量比を示す。
【0059】
【実施例】
実施例1 製造方法例(ロ)−(a)の方法により、エチレン含量
33モル%、けん化度99.6モル%、重合度1000
のEVOH100部に対し、過硫酸カリを触媒として酢
酸ビニルをグラフト重合し、次いでけん化して得たけん
化度98モル%のポリビニルアルコール成分が55部グ
ラフトされたP変性EVOHグラフト体10部と、エチ
レン含量33モル%、けん化度99.6モル%、重合度
1000の通常のEVOH40部をメタノール200部
および水200部の混合溶媒中に添加し65℃で加熱溶
解した。
【0060】この溶液を撹拌下に室温まで冷却したとこ
ろ、安定に分散し均一な分散液がえられた。平均粒子径
は0.9μであった。次いでこの分散液を撹拌下に減圧
蒸発させメタノールを留去した。メタノール留去過程で
も粒子の凝集はほとんどみられず安定で、平均粒子径が
0.9μ、固形分濃度23%の水性分散液を得た。また
放置安定性も良好で、40℃で30日の放置試験でも凝
集はほとんど認められなかった。
【0061】一方比較のために、PVA成分をグラフト
したP変性EVOHグラフト体を用いないで通常のEV
OHのみで分散した場合、また上記P変性EVOHグラ
フト体に代えて通常のノニオン界面活性剤のノニルフェ
ニルエーテルのエチレンオキシド付加物、アニオン界面
活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ある
いは高分子保護コロイドとしてけん化度98モル%、重
合度500のポリビニルアルコールを分散安定剤として
使用し実施例1と同じ条件で分散を試みた。しかしなが
ら、いずれの場合も加熱溶解した溶液を撹拌下に冷却し
粒子が析出する段階で凝集してしまい、分散液は得られ
なかった。
【0062】このように本発明のP変性EVOHグラフ
ト体が通常のEVOHの分散安定化に格別の効果を有し
安定な水性分散液が得られることがわかる。そして、こ
の水性分散液を二軸延伸ポリプロピレンフイルムのプラ
イマー処理面に塗布して室温で乾燥したところきれいに
造膜し連続塗布膜が形成でき造膜性に優れることが解っ
た。更に得られた形成皮膜を105℃で加熱して十分に
乾燥したものの酸素バリヤー性能を測定したところ酸素
透過量が2.5cc/m2.24hr・atm(膜厚4
μ)(20℃、0%RH)で、食品包装材として優れた
性能を示した。(酸素透過量の単位は以下同一単位で示
す。)
【0063】実施例2 製造方法例(ロ)−(a)の方法により、過硫酸アンモ
ンを触媒として、エチレン含量44モル%、けん化度9
9.6モル%、重合度900のEVOH100部に対
し、けん化度99モル%のPVA成分が90部グラフト
されたP変性EVOHグラフト体10部を、エチレン含
量44モル%、けん化度99.6モル%、重合度900
のEVOH40部とともに、水/イソプロパノール=4
0/60混合溶媒の溶液600部と混合し、撹拌下に7
0℃に加熱溶解した。
【0064】次いで該溶液を撹拌下に室温まで冷却した
ところ、粒子径0.7μの安定な分散液を得た。この分
散液を25℃で減圧蒸発させてイソプロパノールを留去
することにより、固形分濃度20%、平均粒子径0.7
μの安定な水性分散液を得た。実施例1と同様に塗布乾
燥したところ造膜性良好で、形成皮膜(膜厚4μ)の酸
素透過量は5で優れた酸素ガスバリヤー性能を示した。
【0065】実施例3 合成方法例(ロ)−(b)の方法により合成された、エ
チレン含量50モル%、けん化度98モル%、重合度1
00のEVOHがけん化度98モル%のPVA成分40
部にグラフトしたタイプのP変性EVOHグラフト体3
0部に、水140部を加え加熱溶解した後20℃に冷却
した溶液を調整した。この溶液中に高速撹拌機を浸漬し
5000rpmで撹拌しながらエチレン含量48モル
%、けん化度99.4モル%、重合度800のEVOH
70部をイソプロパノール/水=70/30の混合溶媒
850部に溶解した溶液を滴下したところ均一に分散し
安定な分散液をえた。 平均粒子径は0.7μであっ
た。
【0066】次いでこの乳化分散液を20℃で減圧蒸発
させイソプロパノールを蒸発留去し固形分濃度22%の
水性乳化分散液を得た。この水性乳化分散液の平均粒子
径は0.7μで減圧蒸発処理による粒子の肥大化はほと
んどなく、安定な水性乳化分散液が得られた。この水性
乳化分散液を実施例1と同様に塗布乾燥したところ、き
れいな皮膜(膜厚4μ)が得られその酸素透過量は6で
優れていた。
【0067】実施例4 製造方法例(イ)−(i)の方法により、エチレン含量
25モル%、けん化度99.5モル%、重合度500の
EVOH100部に対し、90部のけん化度99.5モ
ル%のPVA成分がブロック共重合されたP変性EVO
Hブロック体10部と、エチレン含量25モル%、けん
化度99.5モル%、重合度1200の通常のEVOH
90部およびメタノール/水=50/50の混合溶媒8
00部と混合し70℃に加熱溶解した。
【0068】その後撹拌下に室温まで冷却すると粒子が
析出分散した。平均粒子径は0.8μであった。この分
散液を減圧蒸発させることによりメタノールを蒸発留去
し安定な水性乳化分散液を得た。固形分濃度は22%で
平均粒子径は0.8μであった。この水性分散液は40
℃で30日放置しても沈降も粒子の肥大化もほとんど認
められず安定性が良好であった。実施例1と同様に塗布
乾燥した皮膜(膜厚4μ)の酸素透過量は2.3で優れ
ていた。
【0069】実施例5 製造方法例(イ)−(ii)の方法により、エチレン含量
25モル%、けん化度99.5モル%、重合度300の
EVOH100部に対し、けん化度89モル%のPVA
成分90部がブロック共重合されたP変性EVOHブロ
ック体15部と、エチレン含量28モル%、けん化度9
9.2モル%、重合度1000のEVOH85部とを、
水/メタノール=50/50の混合溶媒800部と混合
し70℃に加熱溶解した。
【0070】その後撹拌下に室温まで冷却すると粒子が
析出分散した。平均粒子径は0.8μであった。この分
散液を減圧蒸発させることによりメタノールを蒸発留去
し安定な水性分散液を得た。固形分濃度は25%で平均
粒子径は0.8μであった。この水性乳化分散液は40
℃で30日放置しても沈降も粒子の肥大化もほとんど認
められず安定性が良好であった。この水性分散液を実施
例1と同様に塗布乾燥した皮膜(膜厚4μ)の酸素透過
量は2.2で優れていた。
【0071】実施例6 製造方法例(イ)−(i)の方法により、エチレン含量
30モル%、けん化度99モル%、重合度400のEV
OH100部に対し、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウムを5モル%共重合したけ
ん化度99モル%のPVA成分70部がブロック共重合
されたP変性EVOHブロック体10部を用い、エチレ
ン含量30モル%、けん化度99.5モル%、重合度1
000のEVOH90部とともに、メタノール/水=5
0/50の混合溶媒800部中に70℃に加熱溶解し
た。
【0072】次いでこの溶液を撹拌下に室温まで冷却し
たところ安定な分散液を得た。この分散液を室温で減圧
蒸発してメタノールを留去することにより、固形分濃度
23%、平均粒子径0.6μの水性分散液が得られた。
この水性分散液を実施例1と同様に塗布乾燥した皮膜
(膜厚4μ)の酸素透過量は2.0で優れていた。
【0073】実施例7 製造方法例(イ)−(i)の方法により合成された、S
を介してエチレン含量35モル%、けん化度99.5モ
ル%、重合度400のEVOH100部に対して、トリ
メチルアクリルアミドプロピルアンモニウムクロリドが
8モル%共重合されたけん化度98モル%のPVA成分
が90部ブロック共重合されたP変性EVOHブロック
体10部を分散安定剤として用いる以外は、実施例6と
同一条件で分散、メタノール留去することにより、固形
分濃度22%、平均粒子径0.7μの安定な水性分散液
を得た。この水性分散液を実施例1と同様に塗布乾燥し
た皮膜(膜厚4μ)の酸素透過量は2.1で良好であっ
た。
【0074】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のP変性
EVOHグラフトあるいはブロック体を乳化分散安定剤
とすることにより、粒子径の小さい貯蔵あるいは使用時
の安定性に優れた高固形分濃度の水性分散液が得られ、
かつ造膜性に優れるためより低い温度でも塗布成膜でき
る利点があり、塗布乾燥により優れたガスバリヤー性、
保香性および耐油・耐薬品性を示す薄い皮膜を形成でき
る有用な塗布剤として利用できる、工業的価値の高いも
のである。
フロントページの続き (72)発明者 廣藤 俐 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社ク ラレ内 (72)発明者 田中 偉業 大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会 社クラレ内 審査官 佐藤 邦彦 (56)参考文献 特開 平5−86146(JP,A) 特開 昭56−136811(JP,A) 特開 昭54−101844(JP,A) 特開 平4−225008(JP,A) 特開 昭56−61430(JP,A) 特開 昭63−270714(JP,A) 特開 平4−88042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 261/02 C08F 293/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含量10〜70モル%、けん化
    度80モル%以上のエチレン−ビニルエステル系共重合
    体けん化物成分(A)とポリビニルアルコール成分
    (B)とがブロック状あるいはグラフト状に結合された
    共重合体からなる分散安定剤。
  2. 【請求項2】 エチレン含量10〜70モル%、けん化
    度80モル%以上のエチレン−ビニルエステル系共重合
    体けん化物成分(A)とポリビニルアルコール成分
    (B)とがブロック状あるいはグラフト状に結合された
    共重合体を分散安定剤とし、エチレン含量15〜65モ
    ル%の該分散安定剤以外のエチレン−ビニルアルコール
    系共重合体を分散質とした水性分散液。
  3. 【請求項3】 エチレン含量15〜65モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール系共重合体の水性分散液を製造す
    るに際し、エチレン含量10〜70モル%、けん化度8
    0モル%以上のエチレン−ビニルエステル系共重合体け
    ん化物成分(A)とポリビニルアルコール成分(B)と
    がブロック状あるいはグラフト状に結合された共重合体
    を分散安定剤として使用することを特徴とする、エチレ
    ン含量15〜65モル%の該分散安定剤以外のエチレン
    −ビニルアルコール系共重合体を分散質とした水性分散
    液の製造法。
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