JP2001172443A - バリア性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成物 - Google Patents

バリア性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成物

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JP2001172443A
JP2001172443A JP35625599A JP35625599A JP2001172443A JP 2001172443 A JP2001172443 A JP 2001172443A JP 35625599 A JP35625599 A JP 35625599A JP 35625599 A JP35625599 A JP 35625599A JP 2001172443 A JP2001172443 A JP 2001172443A
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mol
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alcohol copolymer
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Yoshizo Dohata
佳三 道畑
Sato Hirofuji
俐 廣藤
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いバリア性を有し、かつ放置安定性および
皮膜の耐屈曲性に優れたエチレン−ビニルアルコール共
重合体水性組成物を提供すること。 【解決手段】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(A)およびエチレン含
量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合
体(B)からなり、エチレン−ビニルアルコール共重合
体(A)が水中に微粒子状で分散し、エチレン−ビニル
アルコール共重合体(B)が水に溶解していることを特
徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高いバリア性を有し、
かつ放置安定性および皮膜の耐屈曲性に優れたエチレン
−ビニルアルコール共重合体水性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン−ビニルエステル共重合体、特
にエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化して得られる
エチレン−ビニルアルコール共重合体(以下、EVOH
と略記することがある)は、酸素等のバリア性や耐油
性、耐薬品性に優れているため、包装材料素材や、プラ
スチック成形物、金属表面、紙、木材等の保護被覆用材
料として注目されている。
【0003】特に内容物の酸化防止あるいは香りの保持
が必要とされる食品包装用のフィルム、シート、積層
物、中空容器等においては高度のバリア性が要求されて
いる。また軟質塩化ビニルからなる塩ビ壁紙、塩ビレザ
ー、シート等では可塑剤のブリードを防止する被覆材が
要求されている。そこでバリア性、保香性、および耐
油、耐薬品性能を高度に満たすことが広く実施されてい
る。
【0004】一般にEVOH層を形成する方法として
は、溶融成形あるいは射出成形による方法やEVOHフ
ィルムをラミネートする方法等が広く実施されている。
一方、EVOHの溶液や水性分散液を塗布し、乾燥する
方法が提案されている。この方法は、比較的膜厚の薄い
皮膜が形成できること、中空容器等の複雑な形状の物に
も容易に皮膜が形成できることなどから注目される。
【0005】しかしながら、EVOHの溶液を塗布する
方法では基本的に高い濃度の溶液が高粘度のために使用
困難なこと、溶剤がジメチルスルホキシド等の有機溶剤
や多量のアルコールと水の混合溶剤のため、皮膜形成過
程において有機溶剤の揮散による作業環境の悪化および
有機溶剤の回収のための装置が必要になるなど、経済的
にも不利なこと等の問題がある。これに対し、EVOH
の水性分散液を塗布する方法は、溶剤が水系で上記の作
業環境や経済性の点から有利と考えられ、期待される。
【0006】EVOHの水性分散液としては通常の界面
活性剤あるいは通常の高分子保護コロイド、たとえばポ
リエチレンオキシド、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の
共存下で乳化分散させたものが特開昭54−10184
4、特開昭56−61430等で提案されているが、近
年、さらに高い放置安定性を有するEVOHの水性分散
液が求められていた。また、上記に示すEVOHの水性
分散液を塗布し、乾燥して得られる多層構造体は、耐屈
曲性およびバリア性が低下しやすいという傾向が見られ
ていた。
【0007】また、分散安定剤としてイオン性基を有す
る変性EVOHを用いる水性分散液が特開平5−862
40号公報、特開平5−93009号公報に記載されて
いるが、かかる水性分散液の放置安定性、および該水性
分散液を塗布し、乾燥して得られる多層構造体の耐屈曲
性およびバリア性については、改良の余地が残されてい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高いバリア
性を有し、かつ放置安定性および皮膜の耐屈曲性に優れ
たエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成物を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、エチレン含
量16〜70モル%のエチレン−ビニルアルコール共重
合体(A)およびエチレン含量2〜15モル%のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(B)からなり、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(A)が水中に微粒子状
で分散し、エチレン−ビニルアルコール共重合体(B)
が水に溶解していることを特徴とするエチレン−ビニル
アルコール共重合体水性組成物を提供することにより達
成される。
【0010】好適な実施態様では、エチレン含量16〜
70モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体
(A)がエチレン含量16〜70モル%、ケン化度80
%以上のイオン性基を有する変性エチレン−ビニルアル
コール共重合体(a1)からなる。また、好適な実施態
様では、エチレン含量16〜70モル%のエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(A)がエチレン含量16〜7
0モル%、ケン化度80%以上のイオン性基を有する変
性エチレン−ビニルアルコール共重合体(a1)および
エチレン含量16〜70モル%のイオン性基を含有しな
いエチレン−ビニルアルコール共重合体(a2)からな
る。
【0011】好適な実施態様では、エチレン含量16〜
70モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体
(A)の水性分散液が、エチレン含量16〜70モル
%、ケン化度80%以上のイオン性基を有する変性エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(a1)を分散安定剤
とし、エチレン含量16〜70モル%のイオン性基を含
有しないエチレン−ビニルアルコール共重合体(a2)
を分散質とすることを特徴とする。
【0012】また、好適な実施態様では、本発明の水性
組成物は、エチレン含量16〜70モル%のエチレン−
ビニルアルコール共重合体(A)100重量部に対し、
エチレン含量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体(B)を0.05〜100部含有してな
る。
【0013】好適な実施態様では、本発明の水性組成物
は、エチレン含量16〜70モル%のエチレン−ビニル
アルコール共重合体(A)およびエチレン含量2〜15
モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(B)の
合計重量100重量部に対して、水を60〜1500重
量部含有してなる。
【0014】さらに、好適な実施態様では、本発明の水
性組成物は基材等に塗布し、乾燥して多層構造体として
用いられる。
【0015】本発明は、エチレン含量16〜70モル%
のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)の水性分
散液にエチレン含量2〜15モル%のエチレン−ビニル
アルコール共重合体(B)の水溶液を添加することを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性組成物の
製造方法に関する。
【0016】また、本発明は、エチレン含量2〜15モ
ル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(B)の添
加によるエチレン含量16〜70モル%のエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(A)の水性分散液の安定化方
法に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の水性組成物は、エチレン
含量16〜70モル%のエチレン−ビニルアルコール共
重合体(A)およびエチレン含量2〜15モル%のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体(B)からなり、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(A)が水中に微粒子
状で分散し、エチレン−ビニルアルコール共重合体
(B)が水に溶解していることを特徴とする。すなわ
ち、EVOH(A)はいわゆる分散質として水中に存在
しており、EVOH(B)は水中に溶質として溶解して
なる。
【0018】本発明に用いられるエチレン含量16〜7
0モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)
としては、エチレン−ビニルエステル共重合体をケン化
して得られるものが好ましく、エチレンと共重合するビ
ニルエステルとしては、酢酸ビニルが特に好適である
が、その他の脂肪酸ビニルエステル(プロピオン酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなど)も併用することもできる。
また、EVOHは共重合成分としてビニルシラン化合物
0.0002〜0.2モル%を含有することができる。
ここで、ビニルシラン系化合物としては、たとえば、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、γ−メ
タクリルオキシプロピルメトキシシランが挙げられる。
なかでも、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシランが好適に用いられる。
【0019】本発明に用いられるエチレン含量16〜7
0モル%のEVOH(A)のエチレン含量は好適には1
7〜65モル%である。バリア性に優れた成形物を得る
という観点からは、エチレン含量はより好適には18〜
60モル%であるものが好ましい。エチレン含量が15
モル%未満では水性分散液の安定性が不充分なものとな
る虞があり、また70モル%を超えるものはバリア性が
不満足なものとなる虞がある。さらに、ビニルエステル
成分のケン化度は好ましくは80%以上であり、バリア
性に優れた成形物を得るという観点からは、より好まし
くは95%以上、更に好ましくは99%以上である。エ
チレン含量が70モル%を超える場合は、バリア性が不
足する虞がある。また、ケン化度が80%未満では、バ
リア性および耐湿性が悪くなる虞がある。
【0020】好適な実施態様では、エチレン含量16〜
70モル%のEVOH(A)がイオン性基を有する変性
EVOHからなる。本発明の水性組成物からなる皮膜の
バリア性および耐屈曲性の観点からは、エチレン含量1
6〜70モル%のEVOH(A)がエチレン含量16〜
70モル%、ケン化度80%以上のイオン性基を有する
変性EVOH(a1)およびエチレン含量16〜70モ
ル%のイオン性基を有さないEVOH(a2)からなる
ことが特に好ましく、該(a1)を分散安定剤とし、該
(a2)を分散質とする実施態様が更に好ましい。
【0021】本発明で用いられる、エチレン含量16〜
70モル%、ケン化度80%以上のイオン性基を有する
変性EVOH(a1)のイオン性基は、水中で解離しイ
オン性を示す基、すなわちアニオン性基、カチオン性
基、両性基を包含する。分散安定化効果の点からはアニ
オン性基が好ましい。
【0022】アニオン性基としてはスルホン酸、スルホ
ン酸塩、硫酸エステル、硫酸エステル塩、リン酸、リン
酸塩、カルボン酸、カルボン酸塩等の基が挙げられ、ま
たこれらの酸および塩が同時に含まれていても良い。分
散安定化効果が優れている点でスルホン酸、スルホン酸
塩、カルボン酸およびカルボン酸塩が好ましく、特にス
ルホン酸および/またはスルホン酸塩塩が望ましい。
【0023】カチオン性基としてはアミンおよびその
塩、第4級アンモニウム塩、フォスホニウム塩、スルホ
ニウム塩等の基が挙げられる。特に第4級アンモニウム
塩が分散安定化効果が大きく好ましい。両性基としては
アミノカルボン酸塩(ベタイン型)、アミノスルホン酸
塩(スルホベタイン型)、アミノ硫酸エステル塩(サル
フェートベタイン型)等が挙げられる。
【0024】変性EVOH(a1)の構造に関してはい
わゆるランダムにイオン性基が導入されたもの、EVO
H成分とイオン性基を有する成分のブロックまたはグラ
フト共重合体などが例示されるが、水性分散液の安定性
の観点から、ランダムにイオン性基が導入された変性E
VOHが好適に使用される。
【0025】ランダムにイオン性基が導入された変性E
VOHの製造方法は特に限定されないが、例えば、イオ
ン性基を含有するモノマーをエチレンおよびビニルエス
テルとラジカル共重合し、次いで得られた共重合体中の
ビニルエステル単位をケン化してビニルアルコール単位
に変換する方法、EVOHポリマーにイオン性基含有成
分を付加させて導入する方法、あるいはエチレン−ビニ
ルエステル共重合体にイオン性基含有成分を付加反応さ
せた後、該共重合体中のビニルエステル単位をケン化し
てビニルアルコール単位に変換する方法等が挙げられ
る。中でもイオン性基を含有するモノマーをエチレンお
よびビニルエステルとラジカル共重合し、次いで得られ
た共重合体中のビニルエステル単位をケン化してビニル
アルコール単位に変換する方法が好ましい。その重合、
ケン化および付加反応等の方法は公知の方法で実施でき
る。
【0026】ビニルエステルとしてはギ酸ビニル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、三フッ
化酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のエチレンと共重合
可能で該共重合体をケン化することによりビニルアルコ
ールに変換可能なモノマーが使用できるが、特に酢酸ビ
ニルが好ましい。
【0027】エチレンおよびビニルエステルと共重合す
るイオン性基含有モノマーとしてはイオン性基あるいは
イオン性基に変換可能な基を有するラジカル単独重合あ
るいはラジカル共重合可能なものが使用できる。その例
を次に示す。
【0028】アニオン性基含有モノマー スルホン酸アニオン性基含有モノマーとしては、2−
(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸ナトリウムのごとき(メタ)アクリルアミド系スルホ
ン酸塩モノマー、スチレンスルホン酸カリウムのごとき
スチレン系スルホン酸塩モノマー、アリルスルホン酸ナ
トリウムのごときアリル系スルホン酸塩モノマー、また
ビニルスルホン酸ナトリウムのごときビニルスルホン酸
塩、あるいはこれらのアンモニウム塩モノマーさらには
これらの酸モノマー等が挙げられる。またこれらのスル
ホン酸のエステルも重合後エステルをその塩あるいは酸
に変換することにより使用可能である。
【0029】カルボン酸アニオン性基含有モノマーとし
てはアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イタ
コン酸、フマル酸などのモノ、ジ、ポリカルボン酸系ビ
ニルモノマーや、そのアルカリ金属塩やアンモニウム塩
等が挙げられる。またこれらのエステル類も、重合後エ
ステルを塩に変換することができ、使用可能である。
【0030】カチオン性基含有モノマー アミノプロピルアクリルアミドあるいはメタクリルアミ
ドのごときアミノ基含有(メタ)アクリルアミド系モノ
マー、アミノエチルアクリレートあるいはメタクリレー
トのごときアミノ基含有(メタ)アクレレートあるいは
その塩が重合性も良好で好ましい。特にその第4級塩が
ポリマーの着色も少なく好ましい。例えばトリメチルア
クリルアミドプロピルアンモニウムクロライドや、トリ
エチルメタクロイルエチルアンモニウムブロマイド等で
ある。
【0031】これらのモノマーは単独で使用すること
も、また併用することも可能である。また分散安定化効
果を阻害しない範囲で他のモノマーとの共重合も可能で
ある。
【0032】イオン性基の含量は分散安定化効果のある
範囲内で適宜選択されるが、分散安定化効果の点から該
変性EVOH(a1)中のEVOH成分単位に対し0.
05〜50モル%が望ましい。さらに好ましくは0.1
〜30モル%、さらに0.2〜15モル%さらには0.
2〜10モル%が望ましい。0.05モル%未満では分
散安定化効果が小さくなる虞があり、50モル%を超え
るものは水性分散液を塗布、乾燥して得られる皮膜の耐
水性、バリア性が不充分になる虞がある。
【0033】変性EVOH(a1)中に分散安定化効果
を大幅に損なわない範囲でイオン性基を含まない他の単
位を含むことは差し支えない。
【0034】変性EVOH(a1)中のEVOH成分の
組成はエチレン含量が16〜70モル%、ケン化度80
%(本発明で言うケン化度はビニルエステル単位のケン
化度を示す)以上である必要がある。エチレン含量の好
適な範囲は16モル%以上、さらに好ましくは17モル
%以上、さらには18モル%以上である。また上限につ
いては好適には65モル%以下、さらに好適には60モ
ル%以下である。皮膜のバリア性の観点から、好ましい
ケン化度は90%以上、より好ましくは95%以上であ
り、さらに好ましくは97%以上であり、特に好ましく
は99%以上である。
【0035】変性EVOH(a1)の重合度は特に制限
はないが、分散安定化効果の点から100以上が望まし
い。重合度の上限は特に制約はないが、溶液粘度の過剰
な増加を抑制し、良好な分散性能を得る観点からは、重
合度(a1)が2000以下のものを用いることが好ま
しい。ここで変性EVOHの重合度は1モル/リットル
のチオシアン酸アンモニウムを含有する水/フェノール
系混合溶剤(重量比15/85)中、30℃で測定した
固有粘度より求められる。
【0036】本発明に用いられるエチレン含量16〜7
0モル%、ケン化度80%以上のイオン性基を含有しな
いEVOH(a2)は、上述の通り、好適な実施態様で
は本発明の水性組成物の分散質として使用される。該E
VOH(a2)としては、エチレン−ビニルエステル共
重合体をケン化して得られるものが好ましく、エチレン
と共重合するビニルエステルとしては、酢酸ビニルが特
に好適であるが、その他の脂肪酸ビニルエステル(プロ
ピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなど)も併用するこ
ともできる。また、EVOHは共重合成分としてビニル
シラン化合物0.0002〜0.2モル%を含有するこ
とができる。ここで、ビニルシラン系化合物としては、
たとえば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シ
ラン、γ−メタクリルオキシプロピルメトキシシランが
挙げられる。なかでも、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシランが好適に用いられる。
【0037】本発明に用いられる上記EVOH(a2)
のエチレン含量は好適には17〜65モル%であり、よ
り好適には18〜60モル%であるものが好ましい。エ
チレン含量が15モル%未満では水性分散液の安定性が
不充分なものとなる虞があり、また70モル%を超える
ものはバリア性が不満足なものとなる虞がある。さら
に、ビニルエステル成分のケン化度は好ましくは80%
以上であり、バリア性に優れた成形物を得るという観点
からは、より好ましくは95%以上、更に好ましくは9
7%以上、特に好ましくは99%以上である。ケン化度
が80%未満では、バリア性および耐湿性が悪くなる虞
がある。
【0038】エチレン含量16〜70モル%、ケン化度
80%以上のイオン性基を含有しないEVOH(a2)
のエチレン含量およびケン化度は、上述の変性EVOH
(a1)のエチレン含量およびケン化度と近いものが、
粒子分散安定化効果の点で望ましい。具体的には、EV
OH(a2)と変性EVOH(a1)のエチレン含量の
差の絶対値が10モル%以下であることが好ましく、よ
り好ましくは7モル%以下であり、さらに好ましくは5
モル%以下であり、特に好ましくは1モル%以下であ
る。また、同様に粒子分散安定化効果の点から、EVO
H(a2)と変性EVOH(a1)のケン化度の差の絶
対値は5%以下であることが好ましく、3%以下である
ことがより好ましく、1%以下であることがさらに好ま
しい。
【0039】本発明のエチレン含量16〜70モル%の
EVOH(A)はエチレン含量16〜70モル%、ケン
化度80%以上のイオン性基を有する変性EVOH(a
1)およびエチレン含量16〜70モル%のイオン性基
を有さないEVOH(a2)からなることが特に好まし
い。該(a1)および(a2)の含有量は特に限定され
ないが、上記EVOH(A)が(a1)1〜99重量%
および(a2)1〜99重量%からなることが好まし
く、(a1)5〜95重量%および(a2)5〜95重
量%からなることがより好ましい。
【0040】エチレン含量16〜70モル%、ケン化度
80%以上のイオン性基を含有しないEVOH(a2)
の重合度は、極端に低いものは形成皮膜の強度が低く好
ましくないので通常300以上、好ましくは600以上
のものが使用される。重合度の高いものほど水性分散液
として塗布使用することは有利であり、通常5000程
度のものまで使用できる。ここで分散質の重合度は水/
フェノール系混合溶剤(重量比15/85)中、30℃
で測定した固有粘度より求められる。また必要に応じて
エチレンおよびビニルエステル以外の共重合可能なモノ
マーを5モル%以下で共重合していてもよい。
【0041】本発明の水性組成物の製造方法は特に限定
されないが、エチレン含量16〜70モル%のエチレン
−ビニルアルコール共重合体(A)の水性分散液にエチ
レン含量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体(B)の水溶液を添加する製造方法が、簡便性
および得られる水性組成物の放置安定性の観点から特に
好ましい。
【0042】エチレン含量16〜70モル%のEVOH
(A)の水性分散液の製造方法は特に限定されず、特開
昭54−78748号公報、特開昭54−101844
号公報および特開平5−179001号公報などの従来
公知の方法が適宜採用される。
【0043】同様に、変性EVOH(a1)を分散安定
剤として分散質であるイオン性基を含有しないEVOH
(a2)を分散させるEVOH(A)の水性分散液の製
造方法には特に制限はなく、公知の方法が使用可能であ
る。例えば分散質であるEVOH(a2)の溶液を分散
安定剤である変性EVOH(a1)の共存下にEVOH
の非溶剤である水と撹拌下に接触させてEVOH粒子を
3μm以下、好ましくは2μm以下、最適には1μm以
下の微粒子として析出させ、次いで溶剤を除去すること
により水性分散液を得ることができる。なおここで微粒
子の径は数平均粒子径である。
【0044】溶剤としては、例えばメチルアルコール、
エチルアルコ−ル、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1価アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール等の2価アルコール、グリセリン等の3
価アルコール、フェノール、クレゾール等のフェノール
類、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン等のアミ
ン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン等、あるいはこれらの含水物等が
単独あるいは2種以上混合されて使用できる。特に好ま
しい溶剤は水−アルコール系の混合溶剤、例えば水−メ
チルアルコール、水−ノルマルプロピルアルコール、水
−イソプロピルアルコール等である。
【0045】変性EVOH(a1)は分散質であるEV
OH(a2)の溶液中、あるいは非溶剤の水中、あるい
はその両方に共存させることができるが、好ましくはE
VOH(a2)の溶液中に共存させることが望ましい。
溶剤中の有機溶剤は蒸発法、抽出法あるいは透析法等の
適宜な方法で除去することができる。除去の程度は高い
ことが望ましいが、経済性との兼合いで小割合の有機溶
剤を残存させてもよい。
【0046】また別の方法として、高温ではEVOHが
溶解するが低温にすると不溶になる溶剤に分散質のEV
OH(a2)および分散安定剤の変性EVOH(a1)
を加熱溶解した後、その溶液を冷却することにより、微
粒子として析出分散させる方法も採用できる。しかる後
その溶剤を水と置換することにより水性分散液とするこ
とができる。高温で溶解し低温では析出する溶剤として
は、先に示した溶剤のうちアルコ−ル類の単独あるいは
水との混合溶剤等が使用できる。
【0047】さらに別の方法として、変性EVOH(a
1)を共存させたEVOH(a2)の溶液を非溶剤と接
触させるかあるいは冷却することにより析出分散させた
粒子を濾別し、その粒子を変性EVOH(a1)の共存
下に水中に分散させる方法も可能である。
【0048】これらの製造方法の中でも、分散質のEV
OH(a2)と分散安定剤の変性EVOH(a1)を、
これらの共通溶剤、例えば水−アルコ−ルの混合溶剤に
撹拌下、温度50〜75℃で溶解して溶液とし、次いで
冷却(温度−10〜30℃)し、EVOH粒子を析出し
て分散化(エマルジョン化)し、次に減圧下(温度10
〜30℃、圧力10〜150mmHg)にアルコ−ルを
除去し、さらに水を所望量除去することによって、所望
の固形分濃度の水性分散液を得る方法が特に好ましい。
【0049】エチレン含量16〜70モル%のEVOH
(A)の水性分散液の水分量に特に制限は無いが、EV
OH(A)100重量部に対して水の含有量の上限が1
000重量部以下であることが好ましく、600重量部
以下であることがより好ましく、400重量部以下であ
ることがさらに好ましい。また、水の含有量の下限は6
0重量部以上であることが好ましく、80重量部以上で
あることが好ましく、100重量部以上であることが好
ましい。
【0050】本発明に用いられるエチレン含量2〜15
モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVO
H)(B)は、エチレン含量16〜70モル%のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体(A)と同様に、エチレ
ン−ビニルエステル共重合体をケン化して得られるもの
が好ましく、エチレンと共重合するビニルエステルとし
ては、酢酸ビニルが特に好適であるが、その他の脂肪酸
ビニルエステル(プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ルなど)も併用することもできる。また、EVOHは共
重合成分としてビニルシラン化合物0.0002〜0.
2モル%を含有することができる。ここで、ビニルシラ
ン系化合物としては、たとえば、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メ
トキシ−エトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロ
ピルメトキシシランが挙げられる。なかでも、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが好適に
用いられる。
【0051】エチレン含量2〜15モル%のEVOH
(B)のエチレン含量の下限は、好ましくは3モル%以
上であり、より好ましくは5モル%以上である。また、
エチレン含量の上限は、好ましくは14モル%以下であ
り、より好ましくは13モル%以下である。エチレン含
量が2モル%未満の場合は、後述の比較例1に示すよう
に水性組成物の放置安定性、および耐屈曲性が不満足な
ものとなる。また、エチレン含量が15モル%を超える
場合は、EVOH(B)の水溶性が不充分なものとなる
虞がある。エチレン含量2〜15モル%のEVOH
(B)の水溶性が不充分な場合は、エチレン含量16〜
70モル%のEVOH(A)の分散性に悪影響を及ぼす
虞があり、本発明の水性組成物の放置安定性を損ねる虞
がある。
【0052】エチレン含量2〜15モル%のEVOH
(B)のケン化度の下限は、70%以上であることが高
いバリア性を得る観点から好ましい。ケン化度の下限は
より好ましくは80%以上であり、特に好ましくは85
モル%以上である。また、ケン化度の上限に特に制限は
なく、実質的にケン化度100%のものも使用可能であ
るが、ケン化度の上限が99%以下であることが、エチ
レン含量2〜15モル%のEVOH(B)の水溶性の観
点から好ましい。ケン化度が99%を超える場合は、E
VOH(B)の結晶性が高くなりやすい傾向があるた
め、水溶性が不満足となる虞がある。
【0053】エチレン含量2〜15モル%のEVOH
(B)の重合度は特に限定されないが、本発明の水性組
成物の放置安定性、および水性組成物からなる皮膜の耐
屈曲性の観点から、重合度の下限は100以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは150以上である。ま
た、充分な水溶性を得る観点からは、該EVOH(B)
の重合度の上限は2000以下であることが好ましく、
1500以下であることがより好ましく、1000以下
であることがさらに好ましく、700以下であることが
特に好ましい。ここで該EVOH(B)の重合度は水
中、30℃で測定した固有粘度より求められる。
【0054】エチレン含量16〜70モル%のEVOH
(A)およびエチレン含量2〜15モル%のEVOH
(B)からなり、EVOH(A)が水中に微粒子状で分
散し、EVOH(B)が水に溶解していることを特徴と
する水性組成物を得る方法は特に限定されない。例え
ば、乾燥状態のEVOH(B)を、EVOH(A)の水
性分散液に添加する方法、水とアルコール(メタノー
ル、エタノール、プロパノールなど)との混合溶剤に該
EVOH(B)を溶解させ、EVOH(A)の水性分散
液に添加する方法、または水にEVOH(B)を溶解さ
せて水溶液とし、かかる水溶液をEVOH(A)の水性
分散液に添加する方法、エチレン含量16〜70モル%
のEVOH(A)の水性分散液を作製する際に、エチレ
ン含量2〜15モル%のEVOH(B)を一緒に仕込
み、水性組成物を得る方法等が挙げられる。また、上記
の方法とは逆に、EVOH(B)の乾燥物あるいは溶液
に対して、EVOH(A)の水性分散液を添加する方法
も使用可能である。
【0055】これらの中でも、上述の通り、簡便性およ
び得られる水性組成物の放置安定性の観点から、水にエ
チレン含量2〜15モル%のEVOH(B)を溶解させ
て水溶液とし、かかる水溶液をEVOH(A)の水性分
散液に添加する方法が好ましく、特にEVOH(A)の
水性分散液の攪拌下に添加する方法が好ましい。
【0056】本発明の水性組成物はエチレン含量16〜
70モル%のEVOH(A)およびエチレン含量2〜1
5モル%のEVOH(B)からなるが、EVOH(A)
およびEVOH(B)の配合割合が、EVOH(A)1
00重量部に対して、EVOH(B)が0.05〜10
0重量部であることが好ましい。EVOH(B)の配合
割合の下限は、より好適にはEVOH(A)100重量
部に対して0.1重量部以上であり、さらに好適には
0.5重量部以上であり、特に好適には1重量部以上で
あり、最適には5重量部以上である。また、EVOH
(B)の配合割合の下限は、より好適にはEVOH
(A)100重量部に対して90重量部以下であり、さ
らに好適には80重量部以下であり、特に好適には50
重量部以下であり、最適には30重量部以下である。E
VOH(B)の配合量がEVOH(A)100重量部に
対して0.05重量部に満たない場合は、本発明の水性
組成物の放置安定性および水性組成物からなる皮膜の耐
屈曲性の改善効果が不充分になる虞がある。また、EV
OH(B)の配合量がEVOH(A)100重量部に対
して100重量部を超える場合は、本発明の水性組成物
の放置安定性の改善効果が不充分になる虞があり、水性
組成物からなる皮膜の耐水性、バリア性が不充分なもの
となる虞がある。
【0057】また、本発明の水性組成物の水分量は、E
VOH(A)およびEVOH(B)の合計重量100重
量部に対して、水を60〜1500重量部含有すること
が好ましい。水の含有量の下限は、より好ましくは70
重量部以上であり、さらに好ましくは80重量部以上で
あり、特に好ましくは100重量部以上である。また、
水の含有量の上限は、より好ましくは1000重量部以
下であり、さらに好ましくは800重量部以下であり、
特に好ましくは600重量部以下である。水の含有量が
1500重量部を超える場合は、かかる水性組成物を基
材等に塗布した際の乾燥に要する時間が長くなる虞があ
る。また、水の含有量が60重量部に満たない場合は、
水性組成物の放置安定性が不充分になる虞がある。
【0058】本発明の水性組成物には粘度を低下させる
目的で水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウムなどのアルカリ
金属化合物、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、酢酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウムなどのア
ルカリ土類金属化合物、その他の電解質を添加すること
は任意である。その含有量は特に限定されないが、エチ
レン含量16〜70モル%のEVOH(A)およびエチ
レン含量2〜15モル%のEVOH(B)の合計重量1
00重量部に対して、0.01〜0.5重量部配合する
ことが好適である。
【0059】本発明の方法で得られた水性組成物は優れ
たバリア性の皮膜を形成する塗布材料として有用である
が、その優れた力学的性能や化学的性能を生かして、他
の用途例えば粉霧乾燥して微粒子粉末にしたり、また塗
料や接着剤のバインダーやビヒクルなど広範囲に利用で
きる。
【0060】本発明の水性組成物には、必要に応じて本
発明の目的を妨げない範囲で通常の界面活性剤や保護コ
ロイドを添加することは可能である。また他の樹脂の水
性分散液、光あるいは熱等に対する安定剤、顔料、滑
剤、防黴剤あるいは造膜助剤などを添加することも可能
である。
【0061】以上に説明したように、本発明によれば貯
蔵あるいは使用時の安定性に優れた高固形分濃度の水性
組成物が得られ、かつ水性であるため環境の汚染等の問
題もない利点があり、塗布乾燥により優れたバリア性、
保香性および耐油・耐薬品性および耐屈曲性に優れる薄
い皮膜を形成できる有用な塗布剤として各種基材表面に
塗布できる。ここで基材としてはとくに熱可塑性樹脂
{ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンな
ど)、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリビニルアルコ−ル、酢酸ビニル樹脂(エチレン−酢
酸ビニル共重合体など)など}からなる各種成形品(フ
ィルム、シート、カップ、ボトルなど)が好適なものと
してあげられ、また繊維集合体(紙、不織布、織布、フ
ァイブラスケーシングなど)、無機物(セメントな
ど)、金属、ポリ塩化ビニル樹脂製壁紙、写真印画紙な
どもあげられる。
【0062】また本発明の水性組成物を基材表面に塗布
する方法としては、キャスティングヘッドからの吐出、
ロールコート、ドクターロールコート、ドクターナイフ
コート、カーテンフローコート、スプレー、浸漬、刷毛
塗りなど任意の手段が例示される。このように塗布され
た基材を乾燥・熱処理する方法としては乾熱処理法、た
とえば赤外線照射法、熱風乾燥法などが例示される。こ
れらの赤外線照射、熱風乾燥などはそれぞれ単独で使用
してもよいし、また併用することもできる。また乾燥・
熱処理の温度は30〜180℃であることが好ましく、
下限値については50℃以上が好ましく、最適には80
℃以上である。また乾燥・熱処理の時間は5秒〜10分
が好ましく、さらに好適には1〜5分である。乾燥・熱
処理中は条件、たとえば温度を増減させること、たとえ
ば最初は低温で処理し、徐々に温度を上昇させることな
どは自由である。このような乾燥・熱処理を施すことに
よりバリア性の優れた皮膜が基材表面に形成される。
【0063】基材表面にはドライラミネーション法など
により接着剤を予め塗布乾燥、すなわちアンカーコート
することは好ましい。ドライラミネーション用接着剤と
しては、層関接着力が充分であれば特に限定されるもの
ではない。例えばポリウレタン系、ポリエステル系のド
ライラミネート用接着剤が挙げられる。また、基材表面
にコロナ処理、スパッタリング処理、高周波処理、火炎
処理、クロム酸処理、溶剤エッチング処理などや、これ
らを組み合わせた表面処理を施しても構わない。
【0064】また本発明の水性組成物を塗布、乾燥・熱
処理したあとの皮膜の厚さは0.5〜15μmであるこ
とが好ましく、さらに好適には1〜10μm、最適には
2〜6μmである。
【0065】さらに上記方法で得られた基材と本発明の
水性組成物からなる皮膜形成層を含む積層体の構成につ
いても特に制限はなく、従来公知の方法で積層し、さら
に多層にすることができる。これらの方法として例えば
押出ラミネーション法、ドライラミネーション法等が挙
げられる。
【0066】また、これらの積層化にあたり相関には接
着性樹脂の層をはさんで積層する通常の方法が採用され
る。接着性樹脂としては特に限定はされないが、例えば
不飽和カルボン酸またはその無水物をオレフィン系重合
体(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
等のポリオレフィン、オレフィンを主体とする共重合
体)に化学的に(例えば付加反応、グラフト反応)結合
させて得られるカルボキシル基を含有する変性オレフィ
ン系重合体が挙げられる。具体的には無水マレイン酸グ
ラフト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性
ポリプロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン
−エチルアクリレート共重合体、無水マレイン酸グラフ
ト変性エチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれた1種
または2種の混合物が挙げられる。また、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなどのグリシジ
ル基を有する重合性不飽和化合物、メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン基を有する重合性不飽和化合物
など、グリシジル基、アルコキシシラン基などの変性オ
レフィン系重合体が挙げられる。これらの官能基は複数
組み合わせても良い。具体的にはグリシジル変性ポリエ
チレン、グリシジル変性ポリプロピレン、グリシジル変
性エチレン−アクリル酸エチル共重合体、グリシジル変
性エチレン−酢酸ビニル共重合体、アルコキシシラン変
性ポリエチレン、アルコキシシラン変性ポリプロピレ
ン、アルコキシシラン変性エチレン−酢酸ビニル共重合
体から選ばれた1種または2種の混合物が挙げられる。
その他、多価カルボン酸、多価アルコール、ヒドロキシ
カルボン酸を構成成分としたポリエステル系樹脂も接着
性樹脂として挙げられる。ドライラミネート法を採用す
る場合には、前述と同様のドライラミネート用接着剤が
使用でき、特に限定されるものではない。
【0067】これらの方法により製造された該積層体
(フィルム、シート等)から構成される容器(袋、カッ
プ、チューブ、トレー、ボトル等)は一般食品包装用、
医薬品包装用としてきわめて好適である。
【0068】
【実施例】以下に実施例により具体的に本発明を説明す
るが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものでは
ない。なお、溶剤組成を重量比で示す。また、実施例中
で測定した項目は以下のように測定した。
【0069】<EVOH(A)の水性分散液の平均粒子
径>大塚電子株式会社製レーザーゼータ電位計ELS−
8000を用い、光散乱法にて測定した。
【0070】<放置安定性>水性組成物を20℃で10
日間放置した。放置前後における粘度をB型粘度計にて
測定した。
【0071】<酸素透過量>基材として二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム(膜厚20μm、東京セロハン紙
(株))のプライマー処理面にウレタン系アンカーコー
ト剤(東洋モートン(株)AD335A/Cat−1
0)を塗布したものを使用し、エアナイフコート法によ
り塗布して110℃、5分間乾燥、熱処理し塗膜厚み2
mμの多層フィルムを得た。上記で作製した多層フィル
ムを20℃−85%RH下に14日間放置し、充分調湿
した後Modern Control社のOX−TRA
N 10/50Aを使用し、測定条件20℃−85%R
Hで測定した。
【0072】<耐屈曲性>ゲルボフレックステスター
(理学工業株式会社製)を使用し、20℃−65%RH
下に14日間放置し、12インチ×8インチにカットし
た上記で作製した多層フィルムを直径3.5インチの円
筒状となし、両端を把持し、初期把持間隔7インチ、最
大屈曲時の把持間隔1インチ、ストロークの最初の3.
5インチで440度の角度のひねりを加え、その後の
2.5インチは直線水平動である動作の繰り返しを40
回/分の速さで20℃、65%RHの条件下に実施し
た。この往復動を100回繰り返した後、20℃−85
%RHにて上述した方法で酸素透過量を測定し、屈曲前
後の酸素透過量の比で耐屈曲性を示した。 (耐屈曲性)=(屈曲後の酸素透過量)/(屈曲前の酸
素透過量)
【0073】<水性組成物の水分量>水性組成物を1g
正秤し、105℃にて1時間乾燥させ固形分のみとした
ものの重量(Z(g))を測定した。水性組成物の水分
量はエチレン含量16〜70モル%のEVOH(A)お
よびエチレン含量2〜15モル%のEVOH(B)の合
計重量100重量部に対する水の含有量であり、以下の
式にて算出した。 水性組成物の水分量(重量部)=100×(1−Z)/
【0074】実施例1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウムがEVOHに対し0.3モル%ランダム共重合
されたエチレン含量32モル%、ケン化度99.6モル
%、重合度800のイオン性基を有する変性EVOH
(a1)を10重量%含有する水/メチルアルコール=
50/50の混合溶剤溶液を調製した。かかる混合溶剤
溶液50重量部を、エチレン含量32モル%、ケン化度
99.5モル%、重合度1000のEVOH(a2)2
8重量部とメチルアルコール100部および水100部
に添加混合し65℃で加熱攪拌溶解した。
【0075】この溶液を撹拌下に10℃まで冷却したと
ころ、粒子が析出し安定な分散液が得られた。平均粒子
径は0.3μmであった。次いでこの分散液を撹拌下に
20℃で減圧蒸発させ、メチルアルコールを留去し、E
VOH(A)の水性分散液を得た。この時の平均粒子径
は0.3μm、水分量はEVOH(A)100重量部に
対して300重量部であった。
【0076】一方、エチレン含量5モル%、ケン化度9
8モル%、重合度500のエチレン−ビニルアルコール
共重合体(B)を20重量%含有する水を80℃で攪拌
し、EVOH(B)の水溶液を得た。次いで、上記の方
法で得られたEVOH(A)の水性分散液に対し、上記
のEVOH(B)の水溶液を、EVOH(A)100重
量部に対してEVOH(B)が10重量部になるように
攪拌下に添加し、水性組成物を得た。該水性組成物の水
分量はEVOH(A)およびEVOH(B)の合計重量
100重量部に対して310重量部だった。この水性組
成物の放置安定性、および該水性組成物からなる被膜の
酸素透過量および耐屈曲性を上記に示す方法で評価し
た。評価結果を表1に示す。
【0077】実施例2 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウムがEVOHに対し0.3モル%ランダム共重合
されたエチレン含量32モル%、ケン化度99.6モル
%、重合度800のイオン性基を有する変性EVOH
(a1)を1重量%含有する水/メチルアルコール=5
0/50の混合溶剤溶液を65℃で加熱攪拌溶解した。
この溶液を撹拌下に10℃まで冷却したところ、粒子が
析出し安定な分散液が得られた。平均粒子径は0.3μ
mであった。次いでこの分散液を撹拌下に20℃で減圧
蒸発させメチルアルコールを留去し、EVOH(A)の
水性分散液を得た。この時の平均粒子径は0.3μm、
水分量はEVOH(A)100重量部に対して300重
量部であった。
【0078】一方、エチレン含量10モル%、ケン化度
98モル%、重合度300のエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体を20重量%含有する水を80℃で攪拌し、
水溶液を得た。次いで、上記の方法で得られたEVOH
(A)の水性分散液に対し、上記のEVOH(B)の水
溶液を、EVOH(A)100重量部に対してEVOH
(B)が10重量部になるように攪拌下に添加し、水性
組成物を得た。該水性組成物の水分量はEVOH(A)
およびEVOH(B)の合計重量100重量部に対して
310重量部だった。この水性組成物の放置安定性、お
よび該水性組成物からなる被膜の酸素透過量および耐屈
曲性を上記に示す方法で評価した。評価結果を表1に示
す。
【0079】比較例1 実施例1と同様の手法に基づき、EVOH(A)の水性
分散液を作製した。その後、ケン化度98モル%、重合
度1700のポリビニルアルコールを20%含有する水
を80℃で攪拌し、水溶液を得た。次いで上記のEVO
H(A)水性分散液に該ポリビニルアルコール水溶液
を、EVOH(A)100重量部に対してポリビニルア
ルコールが10重量部になるように攪拌下に添加し、水
性組成物を得た。この水性組成物の放置安定性、および
該水性組成物からなる被膜の酸素透過量および耐屈曲性
を上記に示す方法で評価した。評価結果を表1に示す。
【0080】比較例2 実施例1と同様の手法に基づき、EVOH(A)の水性
分散液を作製した。その後、ダイセル化学(株)製、ヒ
ドロキシメチルセルロースを20%含有する水を40℃
で攪拌し、水溶液を得た。次いで上記のEVOH(A)
水性分散液に該ヒドロキシメチルセルロース水溶液を、
EVOH(A)100重量部に対してヒドロキシメチル
セルロースが10重量部になるように攪拌下に添加し、
水性組成物を得た。この水性組成物の放置安定性、およ
び該水性組成物からなる被膜の酸素透過量および耐屈曲
性を上記に示す方法で評価した。評価結果を表1に示
す。
【0081】比較例3 実施例1と同様の手法に基づき、EVOH(A)の水性
分散液を作製した。その後、該水性分散液に何も添加せ
ずに、放置安定性、および該水性分散液からなる被膜の
酸素透過量および耐屈曲性を上記に示す方法で評価し
た。評価結果を表1に示す。
【0082】
【表1】
【0083】本発明の構成を有する実施例1および2の
水性組成物は、何れも放置安定性に優れ、該水性組成物
からなる皮膜は高いバリア性と耐屈曲性を有していた。
一方、EVOH(B)のエチレン含量が2モル%に満た
ない比較例1では、耐屈曲性が不充分なものとなった。
また、EVOH(B)の代わりにヒドロキシメチルセル
ロースを添加した比較例2では、バリア性が大幅に低下
した。さらに、EVOH(B)を全く添加しない比較例
3では放置安定性が不十分なものとなった。
【0084】
【発明の効果】高いバリア性を有し、かつ放置安定性お
よび皮膜の耐屈曲性に優れたエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体水性組成物を提供できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK69A AK69B AK69C AK69D AK69E AL03 AL05A AL05B AL05C AL05D AL05E AL06A AL06B AL06C AL06D AL06E BA02 BA03 BA04 BA05 BA13 DE01A DE01B DE01C DE01D DE01E EH46 EH462 EJ86 EJ862 GB08 GB15 JB01 JB05A JB05B JB05C JB05D JB05E JD01 JK17 YY00A YY00B YY00C YY00D YY00E 4J002 BB221 BE031 BE032 FA081 FD200 GF00 GG00 GH00 HA04 HA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体(A)およびエチレン含
    量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合
    体(B)からなり、エチレン−ビニルアルコール共重合
    体(A)が水中に微粒子状で分散し、エチレン−ビニル
    アルコール共重合体(B)が水に溶解していることを特
    徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成
    物。
  2. 【請求項2】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体(A)がエチレン含量1
    6〜70モル%、ケン化度80%以上のイオン性基を有
    する変性エチレン−ビニルアルコール共重合体(a1)
    である請求項1記載の水性組成物。
  3. 【請求項3】 エチレン−ビニルアルコール共重合体
    (A)が、エチレン含量16〜70モル%、ケン化度8
    0%以上のイオン性基を有する変性エチレン−ビニルア
    ルコール共重合体(a1)およびエチレン含量16〜7
    0モル%のイオン性基を含有しないエチレン−ビニルア
    ルコール共重合体(a2)からなる請求項1記載の水性
    組成物。
  4. 【請求項4】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体(A)100重量部に対
    し、エチレン含量2〜15モル%のエチレン−ビニルア
    ルコール共重合体(B)を0.05〜100部含有して
    なる請求項1〜3のいずれかに記載の水性組成物。
  5. 【請求項5】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体(A)およびエチレン含
    量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコール共重合
    体(B)の合計重量100重量部に対して、水を60〜
    1500重量部含有してなる請求項1〜4のいずれかに
    記載の水性組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の水性組
    成物を塗布し、乾燥してなる層を少なくとも一層有する
    多層構造体。
  7. 【請求項7】 エチレン含量16〜70モル%のエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体(A)の水性分散液にエ
    チレン含量2〜15モル%のエチレン−ビニルアルコー
    ル共重合体(B)の水溶液を添加することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の水性組成物の製造方
    法。
JP35625599A 1999-12-15 1999-12-15 バリア性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体水性組成物 Pending JP2001172443A (ja)

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