JPH0593005U - 抵抗器 - Google Patents
抵抗器Info
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- JPH0593005U JPH0593005U JP3899792U JP3899792U JPH0593005U JP H0593005 U JPH0593005 U JP H0593005U JP 3899792 U JP3899792 U JP 3899792U JP 3899792 U JP3899792 U JP 3899792U JP H0593005 U JPH0593005 U JP H0593005U
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- resistor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】電気自動車の車両起動モータ回路等において発
生する突入電流を抑制する手段として好適な、耐高電圧
性を備えた高容量の抵抗器の提供。 【構成】絶縁性を有するケース1の底に、1枚の端子板
5を設け、その上面左右に1個又は複数個のPTC素子
7を積層載置し、その最上部に端子板9を載せ、この端
子板9の端子10をケース1から外方へ突出させた状態
にてその上から、絶縁性を有するカバー13を被せ、前
記PTC素子7を、上下の端子板9、5にて挟圧保持す
るように、ケース1とカバー13とを固定した抵抗器。
生する突入電流を抑制する手段として好適な、耐高電圧
性を備えた高容量の抵抗器の提供。 【構成】絶縁性を有するケース1の底に、1枚の端子板
5を設け、その上面左右に1個又は複数個のPTC素子
7を積層載置し、その最上部に端子板9を載せ、この端
子板9の端子10をケース1から外方へ突出させた状態
にてその上から、絶縁性を有するカバー13を被せ、前
記PTC素子7を、上下の端子板9、5にて挟圧保持す
るように、ケース1とカバー13とを固定した抵抗器。
Description
【0001】
本考案は、抵抗器に関するもので、特に、電気自動車の車両起動モータ回路に おいて発生する突入電流を抑制するための抵抗器として好適な耐高電圧性を備え た高容量の抵抗器を提供するものである。
【0002】
一般に、電気自動車の車両起動モータ回路は、図4に示すように、モータ(負 荷)25と主電池26の間にヒューズ27、モータ駆動スイッチ28および外部 信号入力部29を有するリレー30が順次設けられると共に、該リレー30とモ ータ25との間に抵抗体31が設けられ、さらに、該モータ25と並列にコンデ ンサー32が設けられている。そして、リレー30の切り替えにより、抵抗体3 1に通電するようになっている。
【0003】 上記の回路においては、モータ駆動スイッチ28ONの際に発生する突入電流 対策として、回路接続時には抵抗体31を通してコンデンサー32を充電し、主 電池26とコンデンサー32間の電位差を小さくした後、外部信号29によって リレー30の回路を切り替え、モータ25につながる主回路に接続することによ り、突入電流を抑制するという手段が採られている。
【0004】 従来、上記した回路接続時の突入電流を抑制するために使われている抵抗体に は、耐高電圧、高容量が要求されるので、一般に抵抗線をコイル状に巻いた巻線 抵抗が使われており、この巻線抵抗器のはたらきで、突入電流によるヒューズの 溶断、電線の発煙、リレーの接点溶着などの異常を回避している
【0005】 そして、上記の巻線抵抗器には、スペースが大きくとれないことから、容量的 に余り大きくなく、短時間保証は出来るが長時間連続使用に耐えられない巻線抵 抗器が使われており、該巻線抵抗器に連続的に高負荷がかからないように、短時 間通電した後、抵抗回路がリレーで切り替えられて抵抗を介さない主回路が接続 するようにされている。
【0006】
しかしながら、従来使用されている容量的に余り大きくない巻線抵抗器にあっ ては、抵抗器自身による長時間連続使用が保証されないので、何らかの異常時に リレーが切り替わらないといった場合には、高負荷が連続してかかり、巻線抵抗 器の許容容量が越えて溶損してしまうといった不具合が起きてしまう。また、こ の溶損時の電圧が高いため、発煙、発火の恐れはもちろん、爆発的な破壊を招く 可能性もあり、安全上好ましくないという問題点がある。
【0007】
本考案は、抵抗器の抵抗体部を、従来の巻線抵抗に代えて、正の温度特性を有 する半導体素子(以下「PTC素子」と称する)を使用し、PTC素子の特性( 或る特定の温度「キュリー温度」以上になると抵抗値が急変する特性)を利用す ることにより前述の問題点を解決したものである。
【0008】 すなわち、本考案は、耐熱性と絶縁性を有するケース1の底に、導電性と弾力 性を有する1枚の端子板5を設け、その上面左右に、両面にオーミック性電極8 を備えた1個又は複数個のPTC素子7を互いに接触しないように積層載置し、 更に左右それぞれの積層最上部に、側面に端子10を突出状に備えた導電性と弾 力性を有する端子板9、9を載せ、この端子板9、9の端子10をケース1から 外方へ突出させた状態にてその上から、耐熱性と絶縁性を有するカバー13を被 せ、前記1個又は複数個の左右の積層されたPTC素子7を、最上部の端子板9 、9と最底部の端子板5とで挟圧保持するように、ケース1とカバー13とを固 定したことを特徴とする耐高電圧性高容量の抵抗器である。
【0009】
以下、本考案の望ましい一実施例を図に基き説明する。 図1は、本考案に係る抵抗器の分解斜視図であり、図中1は、耐熱性と絶縁性 を有するセラミック製のケースで、内部にメガネ型空間2を有し、上端開口部の 左右に切欠3を有し、四隅にビス孔4を有している。 5は、ケース1のメガネ型空間2に嵌るメガネ型の端子板で、左右円形部の中 心上部にプレスによる凸部6を有している。 7は、両面にオーミック性電極8を備えたPTC素子で、その直径は前記メガ ネ型空間の左右円形部に嵌る大きさである。 9は、側面に前記ケースの切欠3に嵌る幅の突出状の端子10を備えた端子板 で、この端子板9の中心下部にプレスによる凸部11を有し、端子10には電気 接続用の穴12を有している。 13は、ケース1と同じく、耐熱性と絶縁性を有するセラミック製のカバーで 、下面に前記突出状の端子10を備えた端子板9と対応する凸部14を有し、四 隅にケース1のビス孔4と対応するビス孔15を有している。 16は、金属板による取付用のブラケットで、中央四隅に前記カバーのビス孔 15と対応するビス孔17を有し、対角の2ヶ所に取付孔18を有する取付座1 9を有している。 20はビス、21はスプリングワッシャ、22はナットである。
【0010】
(1) ケース1のメガネ型空間2に、メガネ型端子板5を入れる。 (2) 1個又は複数個のPTC素子7を、ケース1の左右円形部に同数積層載 置する。 (3) 端子10をケース1の切欠3に嵌めるようにして、端子板9を左右のP TC素子7の上に載せる。 (4) この状態で、電気的には、左右一方の最上部の端子板9より1個又は複 数個のPTC素子7に通じ、最底部の端子板5を通じて、他方の1個又は複数個 のPTC素子7を経由し、最上部他方の端子板9に直列につながる。 (5) 両端子板9の上からカバー13を被せる。 (6) カバー13の上に取付用のブラケット16を載せる。 (7) スプリングワッシャ21を通したビス20を四隅の各ビス孔17、15 、4に通し、スプリングワッシャ21を介してナット22にて締め付け固定する 。 (8) 上記手順により、図2に示すように、左右の各PTC素子7が上下の端 子板9、9と5により挟圧保持状態となり、耐高電圧性を備えた高容量の抵抗器 が得られる。
【0011】
電気自動車用の車両起動モータ回路において、通常の使用状態では、一般に回 路接続時の突入電流はmsecオーダーで定常値に落ちつくことから、リレーの切り 替えは約1秒間程度で行われて主回路が接続されている。 上記の回路に本考案に係る抵抗器を使用した場合の作用は次の通りである。
【0012】 先ず、回路接続時の突入電流によるPTC素子の電流挙動は、図3に示すよう に、初期において大きく立ち上がった後、自己発熱により抵抗値が急増すること によって電流は急激に減衰するので、この初期の大電流によってコンデンサーに 電流を蓄えることができる。
【0013】 次に、リレーが切り替わらないといった異常時には、上記のように、初期にお いて大電流が流れた後、電流は大きく減衰するため、以後は大電流が流れず、回 路を保護することができる。
【0014】
本考案に係る抵抗器においては、PTC素子の選択、組み合せにより、所望容 量の抵抗器が得られ、その特性についても、初期の大電流が流れた後、急激に減 衰するため、突入電流によってヒューズが容易に溶断することはない。 また、何らかの異常時にリレーが切り替わらなかった場合においても、PTC 素子の特性を利用しているので、抵抗器の溶損による発煙や発火の恐れもなくな る。 従って、本考案に係る抵抗器は各種の用途に利用できるが、特に電気自動車の 車両起動モータ回路に好適なものである。
【0015】 さらに、本考案に係る抵抗器は、構造的にも極めて簡単、かつ小型で、組立も 容易であるため低コストでの製作が可能であり、電気自動車の如き狭いスペース 内に装着される高容量の抵抗器として極めて利用価値が高いものといえる。
【図1】 本考案に係る抵抗器の分解斜視図
【図2】 本考案に係る抵抗器の組立状態における上
下逆の縦断正面図
下逆の縦断正面図
【図3】 PTC素子を使った抵抗体の電流挙動を示
すグラフ
すグラフ
【図4】 従来の電気自動車における車両起動モータ
回路の回路図
回路の回路図
1 ケース 2 メガネ型空間 3 切欠
4 ビス孔 5 端子板 6 凸部 7 PTC素子
8 オーミック性電極 9 端子板 10 端子 11 凸部 1
2 穴 13 カバー 14 凸部 15 ビス孔 1
6 ブラケット 17 ビス孔 18 取付孔 19 取付座 2
0 ビス 22 ナット
4 ビス孔 5 端子板 6 凸部 7 PTC素子
8 オーミック性電極 9 端子板 10 端子 11 凸部 1
2 穴 13 カバー 14 凸部 15 ビス孔 1
6 ブラケット 17 ビス孔 18 取付孔 19 取付座 2
0 ビス 22 ナット
Claims (1)
- 【請求項1】 耐熱性と絶縁性を有するケース1の底
に、導電性と弾力性を有する1枚の端子板5を設け、そ
の上面左右に、両面にオーミック性電極8を備えた1個
又は複数個のPTC素子7を互いに接触しないように積
層載置し、更に左右それぞれの積層最上部に、側面に端
子10を突出状に備えた導電性と弾力性を有する端子板
9、9を載せ、この端子板9、9の端子10をケース1
から外方へ突出させた状態にてその上から、耐熱性と絶
縁性を有するカバー13を被せ、前記1個又は複数個の
左右の積層されたPTC素子7を、最上部の端子板9、
9と最底部の端子板5とで挟圧保持するように、ケース
1とカバー13とを固定したことを特徴とする耐高電圧
性高容量の抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038997U JP2568223Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038997U JP2568223Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593005U true JPH0593005U (ja) | 1993-12-17 |
JP2568223Y2 JP2568223Y2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=12540776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992038997U Expired - Lifetime JP2568223Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568223Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001237101A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-31 | Micron Denki Kk | 車載用電力型固定抵抗器 |
KR101296142B1 (ko) * | 2012-02-27 | 2013-08-19 | 주식회사 티지오 | 서지 보호 장치 |
KR200473270Y1 (ko) * | 2011-12-30 | 2014-06-23 | 주식회사 티지오 | 서지 보호장치 |
JP2015211218A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | スマート エレクトロニクス インク | 回路保護装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5238341U (ja) * | 1975-09-10 | 1977-03-18 | ||
JPS6244402U (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-17 |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP1992038997U patent/JP2568223Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5238341U (ja) * | 1975-09-10 | 1977-03-18 | ||
JPS6244402U (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-17 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001237101A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-08-31 | Micron Denki Kk | 車載用電力型固定抵抗器 |
JP4612141B2 (ja) * | 2000-02-24 | 2011-01-12 | ミクロン電気株式会社 | 車載用電力型固定抵抗器 |
KR200473270Y1 (ko) * | 2011-12-30 | 2014-06-23 | 주식회사 티지오 | 서지 보호장치 |
KR101296142B1 (ko) * | 2012-02-27 | 2013-08-19 | 주식회사 티지오 | 서지 보호 장치 |
JP2015211218A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | スマート エレクトロニクス インク | 回路保護装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568223Y2 (ja) | 1998-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971111 |