JPH0592546U - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチInfo
- Publication number
- JPH0592546U JPH0592546U JP3830092U JP3830092U JPH0592546U JP H0592546 U JPH0592546 U JP H0592546U JP 3830092 U JP3830092 U JP 3830092U JP 3830092 U JP3830092 U JP 3830092U JP H0592546 U JPH0592546 U JP H0592546U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- race
- retainer
- outer race
- circumferential direction
- way clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
[目的] 専用の部品を使用することなく、リテーナの
少なくとも一方の軸方向移動を規制する。 [構成] アウタレース10とインナレース11との間
に介在する多数のスプラグ13と、各スプラグ13を周
方向に所定ピッチで保持する環状のリテーナ16とを有
する一方向クラッチにおいて、アウタレース10の内周
面またはインナレース11の外周面の軸方向一端部に半
径方向に凹む段状の凹部10a,10bを形成し、リテ
ーナの軸方向一端部に、半径方向に突出して凹部に嵌合
可能であってかつ周方向に分断された係止部を周方向に
複数個形成する。
少なくとも一方の軸方向移動を規制する。 [構成] アウタレース10とインナレース11との間
に介在する多数のスプラグ13と、各スプラグ13を周
方向に所定ピッチで保持する環状のリテーナ16とを有
する一方向クラッチにおいて、アウタレース10の内周
面またはインナレース11の外周面の軸方向一端部に半
径方向に凹む段状の凹部10a,10bを形成し、リテ
ーナの軸方向一端部に、半径方向に突出して凹部に嵌合
可能であってかつ周方向に分断された係止部を周方向に
複数個形成する。
Description
【0001】
本考案は、アウタレースとインナレースとの間に多数のスプラグを介装し、該 スプラグの作動によりアウタレースとインナレースとのトルク伝達を一方向にの み行なわせるようにした一方向クラッチに関するものである。
【0002】
従来の技術として、図4に示すものがあった。図4において、1はアウタレー ス、2はアウタレース1の内周側に嵌合させたインナレースであり、該アウタレ ース1とインナレース2とは、両者間の軸方向右端部に嵌合した円板状のブッシ ュ3により同芯に保持する。このブッシュ3はその外周部をアウタレース1に固 定し、内周面をインナレース2の外周面に回転可能に嵌合させる。上記アウタレ ース1とインナレース2との間に、リテーナ6により周方向に所定ピッチで配列 された多数のスプラグ4を介装する。各スプラグ4はインナレース2側の内周部 に該インナレース2の円周方向に延びる溝5を形成し、この溝5にリング状に形 成したリターンスプリング7を嵌合させ、該リターンスプリング7の反力により 各スプラグ4をアウタレース1の内周面方向に押圧するとともに係合方向に回動 付勢する。
【0003】 上記アウタレース1の軸方向左端の内周に環状の係止溝8を形成し、この係止 溝8にスナップリング9の外周部を嵌合係止し、該スナップリング9の内周部を 上記リテーナ6の軸方向左端に対面させる。これにより、リテーナ6の軸方向左 方への移動を上記スナップリング9により規制し、またリテーナ6の軸方向右方 への移動をブッシュ3により規制する。
【0004】
上記従来のものは、アウタレース1の軸方向左端にスナップリング9を係止し 、このスナップリング9によりリテーナ6の軸方向左方への移動を規制するよう にしていたので、小物部品、軸方向の寸法および重量が増大する欠点があった。 本考案は上記欠点を解消した新規な一方向クラッチを得ることを目的とする。
【0005】
本考案は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、 アウタレースとインナレースとの間に介在する多数のスプラグと、各スプラグを 周方向に所定ピッチで保持する環状のリテーナとを有する一方向クラッチにおい て、前記アウタレースの内周面またはインナレースの外周面の軸方向一端部に半 径方向に凹む段状の凹部を形成し、前記リテーナの軸方向一端部に、半径方向に 突出して前記凹部に嵌合可能であってかつ周方向に分断された係止部を周方向に 複数個形成する構成にしたものである。
【0006】
本考案は、上記構成にしたものであるから、係止部はリテーナの主体に対して 半径方向に弾性的に変位可能となる。そして、上記係止部を半径方向に変位させ ることによってリテーナをアウタレースおよびインナレースの軸方向他端側から 嵌合させることができる。この状態で上記リテーナを軸方向一端に向けて押し込 み、上記係止部がアウタレースまたはインナレースに形成した凹部に到来すると 、該係止部が半径方向に復帰して上記凹部に嵌合する。これにより上記リテーナ は少なくとも軸方向他端方向への移動が規制される。
【0007】
以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図において、図1は本考案の実 施例を示す一方向クラッチの要部断面図、図2は本考案によるリテーナの部分平 面図、図3はその右側面図である。図1において、10はアウタレース、11は アウタレース10の内周側に嵌合させたインナレースである。アウタレース10 はその内周面の軸方向右端部に環状の凹部10aおよび該凹部10aよりも大径 の嵌合凹部10bを右方に向けて段状に形成する。上記アウタレース10の嵌合 凹部10bとインナレース11の軸方向右端部に円板状のブッシュ12嵌合し、 該ブッシュ12により両者を同芯に保持するとともに、アウタレース10とイン ナレース11との間に軸方向左端が開放した収容部(ア)を形成する。上記ブッ シュ12はその外周部を上記嵌合凹部10bに固定し、その内周面をインナレー ス11の外周面に回転可能に嵌合させる。
【0008】 上記収容部(ア)にリテーナ16により周方向に所定ピッチで配列された多数 のスプラグ13を介装する。各スプラグ13はインナレース11側の内周部に該 インナレース11の円周方向に延びる溝14を形成し、この溝14にリング状に 形成したリターンスプリング15を嵌合させ、該リターンスプリング15の反力 により各スプラグ13をアウタレース10の内周面方向に押圧するとともに係合 方向に回動付勢する。
【0009】 上記リテーナ16は、図2および図3に示すように、環状の主体16aの軸方 向中間部にスプラグ13が嵌合する保持孔17を周方向に所定のピッチで形成し 、軸方向右端の環状の縁部16bに係止部18を周方向に3個等ピッチで形成す る。上記係止部18は所定の保持孔17aに対応する縁部16bを半径方向外方 に向けて円弧状に湾曲させ、上記所定の保持孔17aに隣接する保持孔17b, 17bに対応する縁部16bにスリット19,19を形成し、該スリット19, 19により上記係止部18を周方向に分断し、該係止部18を上記所定の保持孔 17aと隣接する保持孔17b,17bとの間に介在する桟16cにより半径方 向に変位可能に支持する。なお20は主体16aの軸方向左端に溶接固定した補 強用のサイドプレートである。
【0010】 上記実施例の作用・効果について説明する。まず係止部18を半径方向内方( 軸心方向)に押圧すると、桟16c,16cが弾性変形し、該係止部18がリテ ーナ16の主体16aに対して半径方向内方に変位する。この状態でリテーナ1 6を収容部(ア)内にその軸方向左端側から嵌合させ、該リテーナ16を軸方向 右方に向けて押し込む。この押し込みにより上記係止部18がアウタレース10 の右端部に形成した凹部10aに到来すると、上記桟16c,16cが弾性復帰 し、係止部18が半径方向外方に変位して上記凹部10aに嵌合する。これによ り上記リテーナ16は軸方向左方への移動が規制される。また、上記リテーナ1 6の軸方向右方への移動はブッシュ12によって規制される。なお、本考案は、 インナレース11の外周面に沿って嵌合するリテーナを設け、該リテーナおよび インナレース11の軸方向右端部に前述と同様の凹部および係止部を形成するよ うにしてもよい。ただしこの場合には、上記係止部を半径方向内方(軸心方向) に向けて突出させる必要がある。また、凹部10aは溝型に形成し、その両側面 で凹部10aに嵌合した係止部18の軸方向両側を係止するようにしてもよい。
【0011】
以上の説明から明らかな如く、本考案は、専用の部品を要することなく、リテ ーナの少なくとも一方の軸方向移動を規制するようにしていたので、部品点数が 少なくなるとともに、軸方向の寸法を短縮して重量を軽減させることができる効 果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示す一方向クラッチの要部断
面図である。
面図である。
【図2】本考案によるリテーナの部分平面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】従来例を示す一方向クラッチの要部断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 10 アウタレース 10a 凹部 10b 嵌合凹部 11 インナレース 12 ブッシュ 13 スプラグ 14 溝 15 リターンスプリング 16 リテーナ 16a 主体 16b 縁部 16c 桟 17 保持孔 18 係止部 19 スリット 20 サイドプレート (ア) 収容部
Claims (1)
- 【請求項1】 アウタレースとインナレースとの間に介
在する多数のスプラグと、各スプラグを周方向に所定ピ
ッチで保持する環状のリテーナとを有する一方向クラッ
チにおいて、前記アウタレースの内周面またはインナレ
ースの外周面の軸方向一端部に半径方向に凹む段状の凹
部を形成し、前記リテーナの軸方向一端部に、半径方向
に突出して前記凹部に嵌合可能であってかつ周方向に分
断された係止部を周方向に複数個形成したことを特徴と
する一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038300U JP2593702Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992038300U JP2593702Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 一方向クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0592546U true JPH0592546U (ja) | 1993-12-17 |
JP2593702Y2 JP2593702Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=12521461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992038300U Expired - Lifetime JP2593702Y2 (ja) | 1992-05-13 | 1992-05-13 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593702Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH022538U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 |
-
1992
- 1992-05-13 JP JP1992038300U patent/JP2593702Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH022538U (ja) * | 1988-06-16 | 1990-01-09 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2593702Y2 (ja) | 1999-04-12 |
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