JPH0592250U - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH0592250U
JPH0592250U JP4015492U JP4015492U JPH0592250U JP H0592250 U JPH0592250 U JP H0592250U JP 4015492 U JP4015492 U JP 4015492U JP 4015492 U JP4015492 U JP 4015492U JP H0592250 U JPH0592250 U JP H0592250U
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electrophotographic apparatus
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JP4015492U
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Inventor
哲 外村
正寿 高野
健一郎 大塚
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出スイッチの配設個数を減少させる事によ
り低廉化を達成する事の出来る電子写真装置を提供する
事である。 【構成】 この電子写真装置は、用紙が所定の搬送方向
に沿って搬送される搬送路と、この搬送路を搬送されて
いる用紙の表面に画像を形成させる為のプリンタ機構
と、搬送路の、プリンタ機構よりも用紙の搬送方向に関
して上流側の部分において、用紙を中断可能に搬送する
搬送機構と、搬送路に介設され、プリンタ機構よりも用
紙の搬送方向に関して上流側の部分を通過する用紙の通
過タイミングを検出する通過検出スイッチと、この通過
検出スイッチからの検出結果に基づき、搬送機構におけ
る用紙の搬送停止タイミングとプリンタ機構への搬送再
開タイミングとを規定する制御機構とを具備する事を特
徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子写真法を利用した画像形成手段を有する電子写真装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真装置は、用紙を搬送する搬送路と、この搬送路を搬送され る用紙上に画像を形成させる画像形成機構と、原稿の画像を読み取る画像読み取 り機構とを備えており、この搬送路には、前記画像形成機構を構成する感光ドラ ムへの用紙の搬送タイミングを正確に規定する為に、レジストローラ対が互いの 転接部を搬送路に介設させた状態で配設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、このような従来の電子写真装置において、用紙の所謂スキューを防止 させ、且つ、画像形成機構の感光ドラムへの用紙の搬送タイミングを正確に規定 する為に、以下の様に構成されていた。即ち、給紙カセットからピックアップロ ーラの回転に伴い取り出された用紙が、給紙カセットとレジストローラ対との間 に配設された第1の検出スイッチを動作させる事により、用紙が給紙カセットか ら確実に取り出された事を検出し、また、用紙を更に搬送して用紙の先端を停止 中のレジストローラ対の互いの転接部に当接させ、更に、第1の検出スイッチが 動作してから所定時間経過後に、ピックアップローラの回転を停止させる事によ り、用紙のスキューを取り除き、この後、レジストローラ対を回転駆動して、こ れの転接部を通過させた後に、この用紙の先端がレジストローラ対と感光ドラム との間に配設された第2の検出スイッチを動作させたタイミングで、レジストロ ーラ対の駆動を停止させ、感光ドラムの転写位置から所定距離だけ正確に離間し た状態で、用紙を待機させる。そして、感光ドラムの外周面にトナーにより形成 された画像の転写タイミングに合わせて、レジストローラ対を駆動して、用紙の 搬送を再開し、トナー像の転写開始位置と用紙の先端とが互いに同期した状態で 、転写位置にもたらされる様に設定されていた。 このようにして、従来の電子写真装置においては、用紙のスキューを防止する と共に、転写タイミングに正確に合わせた状態で用紙の先端が転写位置に搬送さ れる様にする為に、第1及び第2の検出スイッチが必要であり、低廉化の観点で 、改善が要望されていた。
【0004】 この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、この考案の目的は、検出 スイッチの配設個数を減少させる事により低廉化を達成する事の出来る電子写真 装置を提供する事である。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
上述した課題を解決し、目的を達成する為、この考案に係わる電子写真装置は 、シート状部材が所定の搬送方向に沿って搬送される搬送路と、この搬送路を搬 送されている前記シート状部材の表面に画像を形成させる為の画像形成手段と、 前記搬送路の、前記画像形成手段よりもシート状部材の搬送方向に関して上流側 の部分において、前記シート状部材を中断可能に搬送する搬送手段と、前記搬送 路に介設され、前記画像形成手段よりもシート状部材の搬送方向に関して上流側 の部分を通過するシート状部材の通過タイミングを検出する通過検出手段と、こ の通過検出手段からの検出結果に基づき、前記搬送手段における前記シート状部 材の搬送停止タイミングと前記画像形成手段への搬送再開タイミングとを規定す る制御手段とを具備する事を特徴としている。
【0006】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送路の出口には、ここ から排出されるシート状部材の排出タイミングを検出する排出検出手段が配設さ れ、前記制御手段は、前記通過検出手段と前記排出検出手段とからの検出結果に 基づき、前記シート状部材の前記搬送路におけるジャム状態を判断する事を特徴 としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記制御手段は、前記通過検 出手段によりシート状部材の通過が検出されてから、所定時間経過した後におい て、前記排出検出手段により前記シート状部材の排出タイミングが検出されない 場合に、前記搬送路内で前記シート状部材がジャムしたと判断する事を特徴とし ている。
【0007】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像形成手段は、感光ド ラムと、この感光ドラム上に形成された潜像を顕像化させる現像手段と、この現 像手段により顕像化された画像を用紙上に転写させる転写手段と、この転写手段 によりシート状部材に転写された画像を定着させる定着手段とを備え、前記搬送 路は、前記感光ドラムの上側を通過する様に配設されている事を特徴としている 。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記転写手段は、前記搬送路 を間において、前記感光ドラムの反対側に配設される事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送手段は、収納位置に あるシート状部材を取り出す給紙ローラと、前記搬送路の、前記通過検出手段と 画像形成手段との間に配設され、互いに転接された一対のレジストローラとを備 える事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送手段は、前記通過検 出手段からの検出結果に基づき、前記シート状部材の先端が、停止中の一対のレ ジストローラの互いの転接部に軽く当接する状態で、前記給紙ローラの駆動を停 止して、搬送中のシート状部材を停止させ、これら一対のレジストローラの中の 少なくとも一方のレジストローラを回転させる事により、前記シート状部材の前 記画像形成手段に向けての搬送再開を実行させる事を特徴としている。
【0008】
【実施例】
以下に、この考案に係わる電子写真装置の一実施例の構成を、ファクシミリ装 置に適用した場合につき、添付図面を参照して詳細に説明する。 この一実施例のファクシミリ装置10は、図1に示す様に、複数枚を一度にセ ットされた送信原稿の画像情報を一枚づつ自動的に読み取り、読み取った画像情 報を電話回線を用いて相手受信側のファクシミリ装置に送信し、また、相手送信 側のファクシミリ装置から送信されてきた画像情報を、レーザスキャニング方式 を用いた電子写真法を介して、内蔵する用紙(この一実施例では、カットされた 普通紙)に転写(画像形成)することができる様に構成されている。一方、この ファクシミリ装置10は、原稿から読み取った画像情報を、内蔵する用紙に複写 (画像形成)する事のできる所謂電子複写機能を有する様に構成されている。更 に、このファクシミリ装置10は、電話回線以外の接続ラインを介して例えば情 報処理装置から送信されてきた画像情報を内蔵する用紙に転写(画像形成)する 事の出来る所謂プリンタ機能を有する様にも構成されている。
【0009】 このファクシミリ装置10は、これの載置面に対して実質的に平行に配設され たメインプレート12と、このメインプレート12の上面上に装着され、上述し た画像形成機能を担うプリント機構14と、このメインプレート12の後端に回 動自在に軸支され、メインプレート12に対して揺動可能な揺動フレーム16と 、この揺動フレーム16の上面上に配設され、上述した画像読み取り機能を担う 画像読み取り機構18と、この揺動フレーム16の中間部に後端を回動自在に軸 支され、メイン揺動フレーム16に対して揺動可能なコントロールパネル20と 、上述したメインプレート12の下面の左右両側に固定され、夫々前後方向に沿 って延出するロアーフレーム22a,22bと、両ロアーフレーム22a,22 bに挟まれる空間内に配置されると共にメインプレート12の下面に取り付けら れ、プリント機構14における感光ドラム210の外周面上への潜像形成機能を 担うレーザスキャニングユニット24とを概略備えている。
【0010】 一方、このファクシミリ装置10の外面を規定するエンクロジャー32の前面 には、下方に位置した状態で、下面に画像情報を転写された用紙が排出される用 紙排出口32aが形成され、この用紙排出口32aの上方には、読み取り動作終 了後の送信原稿が排出される原稿排出口32bが形成されている。
【0011】 以下に、図1乃至図3を参照して、プリント機構14の構成及びその動作を詳 細に説明する。 先ず、このプリント機構14は、図1に示す様に、上述した画像読み取り機構 18を介して原稿から読み取られた画像情報、または、通信ライン、具体的には 、この一実施例においては電話回線を介して送信されてきた画像情報に基づき、 給紙カセット36から取り出された用紙P上に画像形成、即ち、画像をプリント する様に構成されている。この為、このプリント機構14は、給紙カセット36 から給紙ローラ202の回転に応じて取り出された用紙Pを、エンクロジャー3 2の上面後部に形成された用紙取り込み口32cから、上述した用紙排出口32 aまで搬送する為の用紙搬送路204を備えている。
【0012】 また、このプリント機構14は、この用紙搬送路204に沿った状態で、用紙 Pの搬送方向に関して上流側から下流側に向けて、外周面に感光層が添着され、 上述したレーザスキャニングユニット24による像露光により画像に対応した静 電潜像が形成される感光ドラム210と、用紙Pの下面に転写されたトナー像を 定着させる為の定着装置212とを順次備えている。また、この用紙搬送路20 4には、感光ドラム210よりも用紙搬送方向に関して上流側に位置した状態で 、用紙Pの感光ドラム210の転写位置に向けての搬送タイミングを規定する為 の上下一対のレジストローラ206,208が介設されている。
【0013】 ここで、この感光ドラム210と定着装置212とは、図示しないプリンタ駆 動機構を介して駆動され、感光ドラム210は図中時計方向に沿って回転駆動さ れる様になされている。また、この感光ドラム210の外周には、これの直下方 に位置した状態で、これの外周面を一様に帯電する為の帯電チャージャ216が 配設されている。また、この帯電チャージャ216から感光ドラム210の回転 方向に沿った位置に、上述したレーザスキャニングユニット24による像露光部 位が規定され、この像露光部位から感光ドラム210の回転方向に沿った位置に 、像露光により感光ドラム210の外周面に形成された静電潜像をトナーにより 現像する為の現像装置218が配設されている。
【0014】 また、この現像装置218から感光ドラム210の回転方向に沿った位置であ って、感光ドラム210の外周の直上方に位置した状態で、トナーにより顕像化 されたトナー像を用紙の下面に転写する為の転写チャージャ220が配設されて いる。この転写チャージャ220と感光ドラム210との間で、転写位置が規定 されている。更に、この転写チャージャ220から感光ドラム210の回転方向 に沿った位置であって、上述した帯電チャージャ216よりも手前側に位置した 状態で、転写後の残留トナーを回収して感光ドラム210の外周面を清掃する為 のクリーニングブレード222が配設されている。
【0015】 上述した給紙ローラ202は、給紙駆動機構224により回転駆動される様に なされており、この給紙駆動機構224は図示しないピックアップモータと、こ のピックアップモータの回転駆動力を給紙ローラ202に伝達する為の駆動力伝 達機構(図示せず)とを備えて構成されている。換言すれば、この一実施例にお いては、この給紙ローラ202は感光ドラム210や定着装置212を駆動する 為のプリンタ駆動機構とは独立した状態で駆動され、独自の駆動タイミングで用 紙Pを給紙カセット36から取り出すことが出来る様になされている。また、上 述した上下一対のレジストローラ206,208の内、駆動側の下レジストロー ラ208は、プリンタ駆動機構の駆動力を図示しないクラッチを介して得る事に より回転駆動される様になされている。
【0016】 ここで、この給紙駆動機構224においては、給紙ローラ202に近接した状 態で、給紙カセット36内に用紙Pか残っているか否かを検出する為の用紙有無 検出スイッチ226と、給紙カセット36内に収容されている用紙のサイズを検 出する為の一対の用紙サイズ検出スイッチ228,230とが設けられている。 この一実施例においては、用紙サイズ検出スイッチ228,230は、給紙カセ ット36内に収容された用紙のサイズの違いに応じて選択的にオン/オフ駆動さ れ、このオン/オフ状態に基づき、3種類の異なるサイズを検出する様に設定さ れている。
【0017】 一方、上述した用紙搬送路204には、給紙ローラ202と上下一対のレジス トローラ206,208との間に位置した状態で、用紙搬送検出スイッチ232 が、また、定着装置212と排紙機構を構成する上下一対の排紙ローラ234, 236との間に位置した状態で、用紙排出検出スイッチ238が夫々配設されて いる。ここで、この一実施例における一つの特徴をなす点であるが、用紙Pの搬 送タイミングの規定の為には、この一実施例においては、上述した用紙搬送検出 スイッチ232が唯一つだけ採用されている。
【0018】 即ち、一般的には(即ち、従来においては)、用紙Pの搬送タイミングの規定 の為に、用紙Pが給紙カセット36から取り出されたタイミングを検出する為の 第1の用紙検出スイッチと、両レジストローラ206,208から取り出された タイミングを検出する為の第2の用紙検出スイッチとの2つの検出スイッチが必 要とされていた。しかしながら、この一実施例においては、給紙カセット36か ら用紙Pが取り出されるタイミングのみを用紙搬送検出スイッチ232を介して 検出し、レジストローラ対206,208から感光ドラム210への搬送タイミ ングは、後述する様に制御手順を規定する事により、従来における第2の用紙検 出スイッチを不要にしている。この結果、比較的コストの高い用紙検出スイッチ を1個配設不要とする事により、コストの低廉化を達成することが出来る事にな る。
【0019】 次に、給紙カセット36から給紙ローラ202の回転に伴い用紙Pをピックア ップし、このピックアップされた用紙Pを定着装置212間で搬送駆動する為の 搬送制御動作について説明する。 上述した様に、この一実施例においては、プリント機構14における用紙Pの 搬送路204には、用紙Pの搬送タイミングを規定する目的では、1このセンサ 、即ち、用紙搬送検出スイッチ232のみが配設されている。即ち、従来におい て、上下一対のレジストローラ206,208の互いの転接部と、感光ドラム2 10及び転写チャージャ220の間で規定される転写位置との間の用紙搬送路に 配設されていたセンサを省略しても、ピックアップモータと、プリンタモータの 駆動力を下レジストローラ208に断続可能に伝達する為のプリンタ駆動機構に おけるクラッチとの駆動制御動作を、以下に説明する様に設定する事により、感 光ドラム210の外周面上に形成された画像における転写開始部位が上述した転 写位置にもたらされるタイミングに同期させた状態で、用紙Pの先端がこの転写 位置に搬送される様になしている。換言すれば、この一実施例においては、上下 一対のレジストローラ206,208の互いの転接部に用紙Pの先端が確実に当 接した状態を達成し、この当接状態から、用紙Pの搬送再開を実行する様にして いる。
【0020】 以下に、この一実施例における用紙Pの転写位置までの搬送動作の制御手順に ついて、図2及び図3に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。 先ず、ステップS10において、制御手段としての図示しないメイン制御基板 に設けられたプリント制御部からのプリント要求信号の出力を待ち、このプリン ト要求信号が出力されると、引き続くステップS12において、プリンタモータ を駆動し、プリンタ駆動機構を介して、現像装置218における現像ローラ、感 光ドラム210及びこの感光ドラム210が回転自在に支持されたドラムユニッ ト内に収納されたオーガ、定着装置212における駆動側の下定着ローラ310 、そして、排紙機構における上排紙ローラ234を夫々回転駆動させる。一方、 引き続くステップS14において上述したクラッチをオフさせ、このプリンタモ ータの駆動力が下レジストローラ208に伝達されない様にして、上下一対のレ ジストローラ206,208を停止状態にしておく。
【0021】 この状態から、ステップS16に進み、ここで、用紙Pのピックアップ信号の 出力を待ち、ピックアップ信号が出力されると、引き続くステップS18におい て、ピックアップモータを駆動して、給紙ローラ202を回転駆動し、給紙カセ ット36から用紙Pを1枚だけ取り出し、用紙搬送路204を上下一対のレジス トローラ206,208の互いの転接部に向けて搬送する。そして、ステップS 19において、用紙搬送検出スイッチ232が、用紙搬送路204を搬送されて きた用紙Pの先端によりオンされるのを待ち、ステップS20において、用紙搬 送検出スイッチ232がオンされた時点からタイマをカウントして、第1の所定 時間T1の経過を待ち、この第1の所定時間T1の経過がカウントされると、ス テップS22においてピックアップモータの駆動を一旦停止する。
【0022】 ここで、この第1の所定時間T1は、用紙Pの用紙搬送検出スイッチ232と 上下レジストローラ206,208の互いの転接部との間の、用紙搬送路204 に沿った距離を、給紙ローラ202の回転時における周速で割った値、即ち、用 紙Pがピックアップされた後において用紙搬送検出スイッチ232をオンしてか ら用紙Pの先端が上述した転接部まで達するに必要となる論理上の時間から規定 されている。即ち、この第1の所定時間T1の経過後ピックアップモータの駆動 を停止する事により、論理上は、用紙Pはその先端を上述した転接部に当接した 状態で停止する事になる。
【0023】 この後、ステップS24において、プリント要求信号としての用紙Pの搬送再 開信号の出力を待つ。ここで、この搬送再開信号は、下レジストローラ208の 駆動に伴い用紙Pの先端が上述した転接部から転写位置に至るまでに必要となる 転写位置到達時間に第2の所定時間T2を加えた合計時間に相当する距離だけ、 転写位置から感光ドラム210の反回転方向に沿った位置に、感光ドラム210 の回転に伴いこれの外周面に形成された画像の転写開始位置(即ち、画像の先端 位置)が至った時点で、出力される様に設定されている。尚、この一実施例にお いては、上述した第2の所定時間T2は、極めて短時間に、例えば、約50msec に設定されている。
【0024】 この様にステップS24において用紙Pの搬送再開信号の出力が検出されると 、引き続くステップS26において、ピックアップモータの駆動を再開する。そ して、ステップS28において上述した第2の所定時間T2をタイマでカウント し、この第2の所定時間T2だけピックアップモータを駆動させる事とする。 即ち、このピックアップモータの再開時点においては、下レジストローラ20 8の駆動は開始されておらず、停止されたままの状態であるので、用紙Pは上述 した転接部に向けて強制的に搬送させる事になる。この結果、上述した第1の所 定時間T1だけピックアップモータを駆動し終えた時点で、論理上は用紙Pの先 端がこの転接部に当接しているはずであるが、実際に当接しているか否かを判断 せずに、この僅かな第2の所定時間T2の駆動を実行する。このようなピックア ップモータを駆動する事により、用紙Pがその先端をすでに転接部に当接させて いた場合には、その先端を転接部に当接させたままの状態で、その後部を更に強 制的に搬送される(前方に押し出される)事となり、用紙搬送路204において 所謂たわんだ状態となる。一方、用紙Pの先端が実際にはこの転接部に当接せず に直前で停止していた場合には、この僅かな所定時間T2の駆動により、用紙P はその先端を転接部に当接される事となる。即ち、用紙Pがスキューしたとして も、この時点でスキュー状態が解消される事になる。
【0025】 この様にして、この一実施例においては、例え給紙カセット36からピックア ップされた用紙Pが、給紙ローラ202のピックアップ時の回転に伴い、その先 端が上下一対のレジストローラ206,208の互いの転接部に至らない状態が 発生したとしても、下レジストローラ208の駆動に先立ち実施される第2の所 定時間T2のピックアップモータの駆動により、確実に用紙Pの先端はこの転接 部に当接する状態にもたらされる事となる。
【0026】 そして、上述した第2の所定時間T2が経過した時点で、ステップS30にお いて、このピックアップモータの駆動を停止する。そして、このピックアップモ ータの停止に同期した状態で、ステップS32において、クラッチをオンして、 プリンタモータの駆動力を下レジストローラ208に伝達し、この下レジストロ ーラ208を回転駆動する。この下レジストローラ208の回転に伴い、転接部 に先端を当接されていた用紙Pは、用紙搬送路204を更に転写位置に向けて搬 送され、下レジストローラ208の駆動開始後、上述した転写位置到達時間の経 過後に、用紙Pの先端が転写位置に到達する事となる。一方、この様に用紙Pの 先端が転写位置に到達する事に同期して、感光ドラム210の回転に伴いこれの 外周面に形成された画像の転写開始位置(即ち、先端位置)がこの転写位置に到 達する事になる。この様にして、転写チャージャ220の作動により、画像は用 紙Pの下面に転写される事になる。
【0027】 一方、引き続くステップS34において、クラッチをオンさせてから第3の所 定時間T3が経過した事が検出されると、ステップS36においてクラッチをオ フする。ここで、この第3の所定時間T3は、用紙Pが上下レジストローラ20 6,208の互いの転接部から上下定着ローラの互いの転接部に下レジストロー ラ208の回転により搬送されるに必要な時間、換言すれば、下レジストローラ 208の回転に伴い、用紙Pの先端が上下一対の定着ローラ314,310の転 接部まで搬送されて挟持され、下定着ローラ310により更に前方に向けて搬送 される様になされるに充分な時間に設定されている。 この様にして、用紙Pを給紙カセット36からピックアップして、その下面に トナー像を転写させた後、その先端が定着装置212に至り、この定着装置21 2における上下定着ローラにより挟持されて、下定着ローラの回転に伴い、更に 用紙搬送路204を前方に向けて搬送される様にする制御手順が終了する。
【0028】 以上詳述した様に、この一実施例においては、用紙Pの搬送タイミングを規定 する為に、用紙搬送路204に用紙搬送検出スイッチ232を唯1個だけ配設し 、この用紙搬送検出スイッチ232を用紙Pがオンさせるタイミングのみを用紙 搬送タイミングを規定する為に用いるだけで、上述した制御手順を実行する事に より、用紙Pの先端が転写位置に至るタイミングと、感光ドラム210の外周面 に形成された画像の先端部がこの転写位置に至るタイミングとを正確に一致させ た状態で設定させることが出来る事になる。この様にして、この一実施例によれ ば、従来必要とされていた2個のセンサを1個のセンサ(用紙搬送検出スイッチ 232)のみを用いる事で済む事となり、部品点数の減少と共に、装置の低廉化 を達成することが出来る事になる。また、用紙の搬送時におけるスキューの発生 、特に、転写位置に搬送される際の用紙のスキューの発生を確実に防止すること が出来る事になる。
【0029】 この考案は、上述した一実施例の構成に限定されることなく、この考案の要旨 を逸脱しない範囲で種々変形可能である事は言うまでもない。 例えば、上述した一実施例においては、ファクシミリ装置に適用される場合に つき説明したが、この考案は、この様な構成に限定されることなく、通信機能の ない所謂プリンタ装置にも適用することが出来る事は言うまでもない。
【0030】
【考案の効果】
以上詳述した様に、この考案に係わる電子写真装置は、シート状部材が所定の 搬送方向に沿って搬送される搬送路と、この搬送路を搬送されている前記シート 状部材の表面に画像を形成させる為の画像形成手段と、前記搬送路の、前記画像 形成手段よりもシート状部材の搬送方向に関して上流側の部分において、前記シ ート状部材を中断可能に搬送する搬送手段と、前記搬送路に介設され、前記画像 形成手段よりもシート状部材の搬送方向に関して上流側の部分を通過するシート 状部材の通過タイミングを検出する通過検出手段と、この通過検出手段からの検 出結果に基づき、前記搬送手段における前記シート状部材の搬送停止タイミング と前記画像形成手段への搬送再開タイミングとを規定する制御手段とを具備する 事を特徴としている。
【0031】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送路の出口には、ここ から排出されるシート状部材の排出タイミングを検出する排出検出手段が配設さ れ、前記制御手段は、前記通過検出手段と前記排出検出手段とからの検出結果に 基づき、前記シート状部材の前記搬送路におけるジャム状態を判断する事を特徴 としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記制御手段は、前記通過検 出手段によりシート状部材の通過が検出されてから、所定時間経過した後におい て、前記排出検出手段により前記シート状部材の排出タイミングが検出されない 場合に、前記搬送路内で前記シート状部材がジャムしたと判断する事を特徴とし ている。
【0032】 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記画像形成手段は、感光ド ラムと、この感光ドラム上に形成された潜像を顕像化させる現像手段と、この現 像手段により顕像化された画像を用紙上に転写させる転写手段と、この転写手段 によりシート状部材に転写された画像を定着させる定着手段とを備え、前記搬送 路は、前記感光ドラムの上側を通過する様に配設されている事を特徴としている 。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記転写手段は、前記搬送路 を間において、前記感光ドラムの反対側に配設される事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送手段は、収納位置に あるシート状部材を取り出す給紙ローラと、前記搬送路の、前記通過検出手段と 画像形成手段との間に配設され、互いに転接された一対のレジストローラとを備 える事を特徴としている。 また、この考案に係わる電子写真装置において、前記搬送手段は、前記通過検 出手段からの検出結果に基づき、前記シート状部材の先端が、停止中の一対のレ ジストローラの互いの転接部に軽く当接する状態で、前記給紙ローラの駆動を停 止して、搬送中のシート状部材を停止させ、これら一対のレジストローラの中の 少なくとも一方のレジストローラを回転させる事により、前記シート状部材の前 記画像形成手段に向けての搬送再開を実行させる事を特徴としている。
【0033】 従って、この考案によれば、検出スイッチの配設個数を減少させる事により低 廉化を達成する事の出来る電子写真装置が提供される事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる電子写真装置の一実施例が適
用されるファクシミリ装置の内部構成を概略的に示す側
面図である。
【図2】用紙のピックアップから定着装置までの搬送制
御動作の制御手順の前半部分を示すフローチャートであ
る。
【図3】用紙のピックアップから定着装置までの搬送制
御動作の制御手順の後半部分を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 14 プリント機構 52 メイン制御基板 204 用紙搬送路 206 上レジストローラ 208 下レジストローラ 210 感光ドラム 232 用紙搬送検出スイッチ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状部材が所定の搬送方向に沿って
    搬送される搬送路と、 この搬送路を搬送されている前記シート状部材の表面に
    画像を形成させる為の画像形成手段と、 前記搬送路の、前記画像形成手段よりもシート状部材の
    搬送方向に関して上流側の部分において、前記シート状
    部材を中断可能に搬送する搬送手段と、 前記搬送路に介設され、前記画像形成手段よりもシート
    状部材の搬送方向に関して上流側の部分を通過するシー
    ト状部材の通過タイミングを検出する通過検出手段と、 この通過検出手段からの検出結果に基づき、前記搬送手
    段における前記シート状部材の搬送停止タイミングと前
    記画像形成手段への搬送再開タイミングとを規定する制
    御手段とを具備する事を特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送路の出口には、ここから排出さ
    れるシート状部材の排出タイミングを検出する排出検出
    手段が配設され、 前記制御手段は、前記通過検出手段と前記排出検出手段
    とからの検出結果に基づき、前記シート状部材の前記搬
    送路におけるジャム状態を判断する事を特徴とする請求
    項1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記通過検出手段によ
    りシート状部材の通過が検出されてから、所定時間経過
    した後において、前記排出検出手段により前記シート状
    部材の排出タイミングが検出されない場合に、前記搬送
    路内で前記シート状部材がジャムしたと判断する事を特
    徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成手段は、感光ドラムと、こ
    の感光ドラム上に形成された潜像を顕像化させる現像手
    段と、この現像手段により顕像化された画像を用紙上に
    転写させる転写手段と、この転写手段によりシート状部
    材に転写された画像を定着させる定着手段とを備え、 前記搬送路は、前記感光ドラムの上側を通過する様に配
    設されている事を特徴とする請求項1に記載の電子写真
    装置。
  5. 【請求項5】 前記転写手段は、前記搬送路を間におい
    て、前記感光ドラムの反対側に配設される事を特徴とす
    る請求項4に記載の電子写真装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段は、収納位置にあるシート
    状部材を取り出す給紙ローラと、前記搬送路の、前記通
    過検出手段と画像形成手段との間に配設され、互いに転
    接された一対のレジストローラとを備える事を特徴とす
    る請求項1に記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】前記搬送手段は、前記通過検出手段からの
    検出結果に基づき、前記シート状部材の先端が、停止中
    の一対のレジストローラの互いの転接部に軽く当接する
    状態で、前記給紙ローラの駆動を停止して、搬送中のシ
    ート状部材を停止させ、 これら一対のレジストローラの中の少なくとも一方のレ
    ジストローラを回転させる事により、前記シート状部材
    の前記画像形成手段に向けての搬送再開を実行させる事
    を特徴とする請求項6に記載の電子写真装置。
JP4015492U 1991-05-31 1992-05-20 電子写真装置 Pending JPH0592250U (ja)

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JP4015492U JPH0592250U (ja) 1992-05-20 1992-05-20 電子写真装置
GB9211542A GB2258193B8 (en) 1991-05-31 1992-06-01 An electrophotographic apparatus
DE19924218056 DE4218056A1 (de) 1991-05-31 1992-06-01 Bilderzeugungsgeraet

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