JPH0592116A - 車載用空気清浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載空気清浄器の吸排気用のグリルを横幅可
変に一体化し、車のリヤトレイ幅が変化しても、共用性
のあるグリル部を提供する。 【構成】 車載空気清浄器本体を車両のトランクルーム
内に設け、吸，排気用のグリル２２部を車両室内のリヤ
トレイ上に設け、グリル２２の左右に設けた吸，排気部
２４，２５を可とう性のある部品２６で連結し、この連
結部の上部にリヤトレイのグリル設置幅に応じて、グリ
ル２２と一体品で幅を変化できる蓋体２７で覆う。 【効果】 車両が異なりグリル設置間隔が異なっても本
体を共用にし、かつ可とう性のある部品２６の上部を覆
った蓋体２７の幅を変えることにより、グリル２２の
吸，排気部２４，２５を共用にして共用性の高い車載空
気清浄器を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車の後方のトラン
クルーム内に本体があり、車室内後部のリヤトレイ上に
吸排口グリルを設置した車載用空気清浄器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動車内のたばこの煙や臭い、排
気ガス等の粒子や臭いを浄化する車載用空気清浄器が増
加し、リヤトレイ上やトランクルーム内に本体を取付け
るのが一般的になってきている。従来、この種のトラン
クルーム内に本体を取付け、リヤトレイ上に吸排気グリ
ルを設置した車載用空気清浄器には図４〜図６に示すよ
うな構造のものがある。図において１は車載用空気清浄
器内に取付けたファン２を駆動させるモータで、４は本
体の吸込口６に対応させて設けられ、屏風状に屈曲させ
たフィルタである。本体はフィルタ４を入れるフィルタ
ケース５とファン２を覆う渦室３とに分かれ、吸気口６
より吸込まれた空気はフィルタ４で塵埃を濾過され、渦
室３を通って排気口７より排出される。上記本体は車の
トランクルーム内に取付け金具９により取付けられ、吸
気と排気は車内のリヤトレイ上に設置したグリル１０を
通過して車内の空気を浄化する。図中１１は吸気口６，
排気口７とグリル１０をエアタイトして連通させるパッ
キングである。

【０００３】上記グリル１０は吸気口１２と排気口１３
とより成り、一体の部品で形成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような構造のもの
ではグリル１０の吸、排気部が一体の部品で形成されて
いるため、グリル１０上に別の部品があり、かつグリル
の横幅より狭い位置にある場合は、その都度幅の異なる
（狭い）グリルを使用する必要があった。またグリル１
０の幅は車内の横幅と適切な関連があり、車内の除塵性
能からも一定の比率で車内幅に応じて変えることが望ま
しいが、この場合でも別部品のグリルを使用する必要が
あり、経済的にも問題があった。

【０００５】また車内幅に応じてグリル１０の吸，排気
部間の幅を変えるには、一般的には吸、排気部を別部品
にして、適当な位置に取付ければ良いが、この場合は意
匠的な一体感がないという問題があった。

【０００６】本発明は上記問題を解決するものであり、
グリルの吸，排気部間の幅を車内の横幅に合わせて変化
させ、かつ本体の吸、排気口の位置を変える必要のない
経済的な商品を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明はグリルの吸，排気部を可とう性のある構
造で一体的に連接したものである。

【０００８】またこの可とう性のある構造部をグリルの
吸，排気部のほぼ中央に設け、この部分に蓋体を設けた
ものである。

【０００９】

【作用】本発明の車載用空気清浄器は上記の手段をとっ
ているため、グリルの吸，排気部の幅を変える場合、中
央に設けた可とう性のある構造部を伸縮させれば簡単に
実現することができる。

【００１０】またグリル中央の可とう性のある構造部を
ほぼ覆うように蓋体を設けるので、吸，排気部の幅を変
える場合、この蓋体の幅を変えればよく、グリル全体の
意匠的イメージもほとんど変わらない。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３を参照
しながら説明する。本体部は従来例の図５，図６と変わ
らないので説明を省略し、グリル部に関して説明する。

【００１２】図示ようにグリル２２には吸気部２４と排
気部２５が一体的に形成され、吸気部２４と排気部２５
との間は図３に示す屏風状に屈曲させた薄肉部２６によ
り繋がっている。この薄肉部２６を覆うように蓋体部２
７が吸気部２４と一体に取付けられている。蓋体部２７
には開閉用薄肉部２７ｂと幅調整用薄肉部２７ｃが形成
されている。

【００１３】２８は車内後部のリヤトレイであり、この
下には車体のシャーシ２９があり、このシャーシ２９に
は上記本体の吸気口１９，排気口２０に相対する位置に
それぞれ吸気穴３０，排気穴３１が一体に形成されてい
る。この吸気穴３０，排気穴３１とグリル２２の吸気部
２４，排気部２５は屏風状に屈曲させた薄肉ダクト（蛇
腹）３２，３３で連接されている。

【００１４】３４はグリル２２の吸気部２４，排気部２
５と本体の吸気口１９，排気口２０をエアタイトして連
通させるパッキングである。３５はリヤトレイ２８上に
取付けられたオーデオ用スピーカである。

【００１５】図２はグリル２２の取付幅が狭い場合を示
し、２７ａ，２８ａ，３５ａは図１に該当するそれぞれ
の部品である。

【００１６】次に、この一実施例の構成における作用を
説明する。空気の流れおよび浄化の作用は実施例の中で
述べたとうりであるので、グリル２２の取付けおよび作
用について説明する。リヤトレイ２８上のグリル２２の
取付幅が十分ある場合、つまり図１に示すようにオーデ
オ用スピーカ３５の幅Ｄ１が比較的狭く、取付間隔Ｃ１
が比較的広い場合は、グリル間隔もこれに合うＥ１の幅
になるよう屏風状屈曲の可とう性薄肉部２６をＦ１の幅
になるよう広げ、この幅に合うような蓋体２７を取付け
る。

【００１７】次に図２にリヤトレイ２８上のグリル２２
の取付幅が狭い場合を示す。つまりオーデオ用スピーカ
３５ａの幅Ｄ２が比較的広く、それらの取付間隔Ｃ２が
比較的狭い場合は、グリル間隔もこれに合うＥ２の幅に
なるよう、屏風状屈曲の薄肉部２６を縮めてＦ２の幅に
し、この幅に合うように蓋体２７の幅調整用薄肉部２７
ｃを折りまげてＦ２の幅にする。このときＥ２＜Ｅ１で
あり、シャーシ２９の吸気穴３０，排気穴３１の位置が
グリル２２の吸気部２４，排気部２５の位置よりずれて
いるが、この間を屏風状に屈曲させ可とう性のある薄肉
ダクト２６が追随して連接状態が保たれる。

【００１８】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明の車載用空気清浄器は、下記の効果を有してい
る。

【００１９】車両が同じでもリヤトレイに取付けたオー
デオ部品のため、空気清浄器のグリルの吸，排気部間隔
を変えねばならない場合や、車両が変わってグリルの
吸，排気部間隔を変えねばならない場合でも、グリルの
主要部分の吸，排気部を共用にして、これらを連接する
グリル中央部の可とう性部を伸縮させることにより、グ
リルとしてその都度別部品を新設する必要なく、一部品
で実現でき、大変経済的である。

【００２０】また上記可とう性部は一体部品の蓋体部で
覆われ、伸縮する可とう性部は隠されていて、かつその
部分がグリルのほぼ中央で面積も小さいため全体の意匠
的イメージを損なうこともない。しかもグリル幅の変更
がこの蓋体部の薄肉部の折りまげのみで行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示した車載用空気清浄器の
グリルの斜視図

【図２】同、グリル間隔の狭い場合の斜視図

【図３】同、中心線より左側は図１のＡ−Ａ断面図、中
心線より右側は図２のＢ−Ｂ断面図

【図４】従来例の車載用空気清浄器のグリルの斜視図

【図５】同、車載用空気清浄器本体の斜視図

【図６】同、図５の横断面図

【符号の説明】

２２ グリル ２４ グリル吸気部 ２５ グリル排気部 ２６ 薄肉屈曲部（グリル部の吸，排気口を連接する） ２７，２７ａ 蓋体部 ２８ リヤトレイ ３２ 吸気連接薄肉屈曲部（蛇腹） ３３ 排気連接薄肉屈曲部（蛇腹）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸気口と排気口を有する蓋体で形成した
   箱体中に、集塵フィルタ，送風ファン，渦室，ファン駆
   動モ−タを内蔵し、空気清浄器本体を車両のトランクル
   ーム内に取付け、上記吸気口と排気口に連接する吸，排
   気用のグリル部を車両室内後部のリヤトレイ上に取付
   け、上記グリル部の吸，排気口を連接する部分を可とう
   性のある部材で連結しこの連結した部分を覆う蓋体部を
   設け、この吸，排気口，可とう性のある部材蓋体部を一
   部品で構成してなる車載用空気清浄器。
2. 【請求項２】 蓋体部を幅可変可能にした請求項１記載
   の車載用空気清浄器。