JPH0592077A - パチンコ球の送り出し装置 - Google Patents

パチンコ球の送り出し装置

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JPH0592077A
JPH0592077A JP28086891A JP28086891A JPH0592077A JP H0592077 A JPH0592077 A JP H0592077A JP 28086891 A JP28086891 A JP 28086891A JP 28086891 A JP28086891 A JP 28086891A JP H0592077 A JPH0592077 A JP H0592077A
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signal
pachinko
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feeding
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JP28086891A
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Inventor
Yoji Komiya
洋二 籠宮
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J T KK
JT KK
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J T KK
JT KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ球の送り出し個数の計数精度を高め
る。 【構成】 球切り円盤41,42をモータ50にて回転
させて球通路31,32のパチンコ球を送り出す。モー
タ50の回転軸51には回転円盤52が取り付けられ、
この回転円盤52には透光部53および遮光部54が等
角度(45度)で形成され、回転円盤52の外周を4等
分するようになっている。そして、回転円盤52に対応
して透過形の光検出器55がケース29に設けられ、回
転円盤52の回転に伴って信号を出力するようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ球を単位個数づ
つ通過させる回転部材を回転させてパチンコ球を送り出
す装置に係わり、特に、その送り出し個数をカウントす
る計数機能を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の送り出し装置としては、従来よ
り、図12に示す構成のものがある。これは、ケース1
内に球通路2を形成すると共に、スプロケット3がその
外周部を球通路2に臨ませる位置に回転自在に配置され
ている。このスプロケット3は所定の間隔を隔てて2枚
が対をなして設けられており(図面上は1枚のみ現れ
る)、ウオーム歯車4を利用した歯車機構を介してモー
タ5により回転駆動されるようになっており、これが回
転されるとパチンコ球6が単位個数づつ送り出される。
【0003】送り出されたパチンコ球6の個数をカウン
トするため、透過形光検出器7を利用する考えがある。
この透過形光検出器7は図示しない発光素子と受光素子
とを備え、両素子間の光軸を物体が横切って通過すると
光が遮られることに基づいてスイッチング動作を行う構
成で、その発光素子と受光素子とで前記スプロケット3
の外周部を挟む位置に取り付けられている。スプロケッ
ト3が回転してパチンコ球6が送り出されると、その歯
部3aが透過形光検出器7の光軸を順次横切るようにな
り、これに基づきパチンコ球6の送り出し個数がカウン
トされるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記構成の送
り出し装置では、送り出し個数の計数精度が十分でない
という欠点がある。その理由は、スプロケット3の歯部
3aを遮光部として利用しているところ、その歯部3a
の角度幅がそれ以外の部分に比べて狭いため、光軸が遮
られる時間が遮られない時間に比べて極めて短くなるか
らと考えられる。
【0005】そこで、本発明は、パチンコ球の送り出し
個数の計数精度を高めることができる送り出し装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるパチンコ
球の送り出し装置は、パチンコ球が縦列をなして通過す
る球通路に、パチンコ球を単位個数づつ通過させる回転
部材を、その外周が球通路に臨む位置に設け、モータの
回転軸の回転を回転部材に伝達することにより回転部材
を回転させるパチンコ球の送り出し装置において、前記
回転軸に回転体を一体的に設けると共にその回転体の所
定の環状領域に互いに異なる性質を有する標識部および
非標識部を形成し、静止部位に回転体の前記環状領域に
対応して標識部検出器を設け、前記標識部および非標識
部は互いに等しい角度領域にわたって前記環状領域を等
分するように形成されているところに特徴を有する。
【0007】
【作用】モータが回転すると、その回転軸の回転が回転
部材に伝達され、回転部材が回転してこれに応じた個数
のパチンコ球が送り出される。
【0008】このようなパチンコ球の送り出し動作に伴
い、回転軸に一体的に設けられている回転体が回転し、
標識部検出器に標識部および非標識部が交互に対応する
ようになってそれに応じた信号が出力される。この場
合、標識部と非標識部とは互いに等しい角度領域にわた
って環状領域を等分するように形成されているから、標
識部検出器に標識部と非標識部とが対応する時間的割合
は等しくなる。
【0009】
【発明の効果】本発明は以上述べたように、標識部検出
器に標識部と非標識部とが対応する時間的割合は等しく
なるから、標識部検出器による安定的な検出が可能にな
り、パチンコ球の計数精度が高くなるという優れた効果
を奏する。
【0010】
【実施例】以下、本発明をパチンコ機のパチンコ球送り
出し装置に適用して具体化した一実施例について図面を
参照して説明する。
【0011】この実施例のパチンコ球送り出し装置は、
パチンコ球を送り出すための機構部分と、これを制御す
る電子制御装置とから構成されている。
【0012】<パチンコ台の概略構造>まず、本実施例
におけるパチンコ台の概略構造を図4を参照して説明す
る。図4はパチンコ台を背面側から見て描いたもので、
同図に示したように、パチンコ台は、機枠1と、この機
枠1の前面に開閉自在に取り付けられた前枠3と、前枠
3の裏面に着脱自在に挿着される遊技盤5とを中心に構
成されている。遊技盤5の裏面には、種々の機構が搭載
される機構板7が回動自在に取り付けられており、この
機構板7の裏面上部には図示しないパチンコ球送給装置
から送給されるパチンコ球を貯める景品球タンク10が
固定されている。
【0013】この景品球タンク10の下方には、景品球
となるパチンコ球を、2列に縦列させて導き出す導出樋
12が形成されており、その下端に本実施例の送り出し
機構20が挿着されている。なお、導出樋12の途中に
は、送り出し機構が動作可能な個数のパチンコ球が溜ま
っていない場合にこれを検出する球補給インターロック
スイッチ21が設けられている。また、導出樋12の末
端、送り出し機構20の直前には、導出樋12での球詰
まり等を検出する球詰まりインターロックスイッチ22
が設けられている。送り出し機構20は、このインター
ロックスイッチ21がオフの場合にのみ、景品球の送り
出し動作を行う。
【0014】送り出し機構20は、入賞球に応じて所定
個数の景品球を送り出すためのものである。入賞球は、
入賞球導出路23に設けられた検出器24により検出さ
れる。本実施例では、入賞球には入賞した役物の種類等
に応じて3つに区別されており、検出器24も3組設け
られている。パチンコ球の送り出しを開始するための信
号という意味で、これを第1、第2及び第3のスタート
スイッチ(24a,24b,24c)と称する。
【0015】送り出し機構20の下方には、送り出し機
構20によって計数されて放出されたパチンコ球を前枠
3の前面に設けられた上皿および下皿に導く放出樋26
が設けられている。そして、放出樋26と上皿、下皿と
の接続部近傍には、上皿および下皿にパチンコ球が一杯
になったことを検出する上下皿インターロックスイッチ
27が設けられている。
【0016】<送り出し機構20>次に、送り出し機構
20の構成について説明する。送り出し機構20は、図
1および図3に示すように、上下に開口した中空の角筒
状のケース29を備え、その内部のうち前記導出樋12
の下端に対応した位置に、2列の球通路31,32が設
けられている。また、ケース29の内部には、ケース2
9の壁面に両端が支持された横軸35が設けられ、この
横軸35に2つの回転部材に相当する球切り円盤41,
42が連結筒部43により一体かつ横軸35に対して回
転自在に軸支されている。
【0017】各球切り円盤41,42は、外周の13カ
所に半円状の切欠Paを有する2枚のスプロケット44
と、このスプロケット44が両側に固定されたブラケッ
ト45とから構成されている。球切り円盤41,42
は、その外周が図1に示すように、球通路31,32の
内部に臨む位置に設けられている。また、スプロケット
44の外周に設けられた切欠Paの径がパチンコ球とほ
ぼ同一であることから、球切り円盤41,42が回転す
ると、球通路31、32内のパチンコ球Bは1個を1単
位として放出樋26へと送り出されることになる。な
お、球切り円盤41,42は、切欠Paのピッチのちょ
うど1/2だけずれた回転位置で互いに固定されてお
り、パチンコ球の送り出しは両球切り円盤41,42に
より交互になされるようになっている。
【0018】一方、前記ケース29の外側にはステッピ
ングモータ50が取り付けられ、その回転軸51がケー
ス29内に挿入され、両球切り円盤41,42の間を挿
通している。そして、この回転軸51にはウオーム47
が固定され、これが前記2組の球切り円盤41,42を
連結する連結筒部43の外周に設けたウオーム歯車46
に噛み合って回転軸51の回転を減速する歯車機構を構
成している。従って、ステッピングモータ50が回転す
ると、その回転軸51に直結されたウオーム47の回転
によってウオーム歯車46が回転し、球切り円盤41,
42も回転してパチンコ球の送り出し動作が行われる。
なお、上記ウオーム47とウオーム歯車46との組合わ
せによる減速比は、回転軸51が1回転すると2個のパ
チンコ球が払い出される値に設定されている。
【0019】さて、上記回転軸51の根元部分には、図
1に示すように、回転体に相当する回転円盤52が取り
付けられている。この回転円盤52は、図2に示すよう
に外周のうち2カ所の弧状領域を切り欠いてその切欠き
部分を標識部としての透光部53とし残余の部分を非標
識部としての遮光部54とした形状であって、計2カ所
の透光部53と、やはり計2カ所の遮光部54とは全て
同一の角度を有する。即ち、回転円盤52の全周を90
度の角度で4等分し、各角度領域に透光部53と遮光部
54とを交互に配した形態となっている。そして、この
回転円盤52の外周部分を挟む位置に、標識部検出器と
して例えば赤外光を利用した透過形光検出器55が静止
部位たるケース29に固定して設けられている。この透
過形光検出器55は、図示しない発光素子と受光素子と
を互いの光軸を一致させて間隔を隔てて配置した公知の
構成で、回転円盤52の遮光部54によって光軸が遮ら
れている場合にはオフ状態にあり、透光部53によって
光の通過が許容された場合にはオン状態になる特性を有
する。従って、回転円盤52が回転して光の透過・遮断
が繰り返されると、パルス信号が出力されることにな
り、1回転で2回の光の透過が生ずるから、結局、パチ
ンコ球を1個送り出す度に1個のパルス信号が出力され
ることになる。なお、回転軸51に対する回転円盤52
の取り付け位相は、ステッピングモータ50の停止角度
位置において、透過形光検出器55の光軸が遮光部54
の中央(図2においてPにて示す)に来るように設定さ
れている。
【0020】<電子制御装置60の構成>次に、電子制
御装置60の構成とその動作について説明する。この電
子制御装置60は、図5に示すように算術論理演算部や
ROM,RAM等を内蔵した1チップマイクロコンピュ
ータ(以下,MPUという)61を中心に、電源部6
3、インターフェイス部65、設定部67等から構成さ
れている。
【0021】電源部63は、外部から24ボルトの交流
を受けて3種類直流電圧VE,VD,VCCを生成する。
【0022】インターフェイス部64は、MPU61の
入出力ポートPiと外部の検出器、スイッチ、ランプ、
モータ等とのインターフェイスをとる回路であり、レベ
ル信号入力部81〜85と、出力部87,88と、積分
入力部90と、ドライバIC92,93等から構成され
ている。
【0023】レベル信号入力部81〜85は、インター
ロックスイッチ27,21,22および第1ないし第3
のスタートスイッチ24a,24b,24cと、コネク
タCNを介して接続され、レベル変換機能とチャタリン
グ除去機能とを有する。
【0024】出力部87,88は、MPU61と発光ダ
イオードLD1やホトカプラPC1との間に介装されて
おり、トランジスタを備えて電流増幅機能を有する。な
お、発光ダイオードLD1は、うち止め等の原因で景品
球の排出が完了していない入賞球が存在することを表示
するものである。また、ホトカプラPC1は、その出力
側のトランジスタがコネクタCNを介して球発射用のモ
ータの制御装置(図示せず)に接続されており、ホトカ
プラの発光ダイオードが点灯してトランジスタが導通状
態になっている場合だけ、球発射用モータを駆動可能と
している。
【0025】積分入力部90は、前記球送り出し機構2
0の透過形光検出器55に接続されており、抵抗R2
3,R24,R25およびコンデンサC25から構成さ
れていて、透過形光検出器55の出力側トランジスタの
オンオフを安定化電源VCCの信号レベルに変換すると共
にノイズを除去して取り込む機能を有する。
【0026】ドライバIC92は、ランプやソレノイド
を駆動する電流を抵抗R31〜R34を介して引き込む
シンクタイプの集積回路であり、MPU61のポートP
14〜P17がハイレベルになったとき、その出力をロ
ウレベルにし、接続されたランプ等に動力用電源VE か
らの電流を流してこれらの負荷を駆動する。
【0027】ドライバIC93は、ドライバIC92と
同じものであり、ステッピングモータ50の励磁コイル
ML1,ML2に接続されている。なお、ステッピング
モータ50の励磁コイルML1,ML2は、図示するよ
うにバイファイラタイプであり、その両センタには抵抗
R40を介して動力用電源VE が接続されている。この
抵抗R40は、1−2相励磁における1相励磁時と2相
励磁時のホールディングトルクをほぼ等しくして、ステ
ッピングモータ50の回転を滑らかにするためのもので
ある。
【0028】設定部67は、ダイオードアレイからなる
設定器94a,94b,94c,96と、景品球の手動
払い出し用のスイッチSw1とからなる回路である。MP
U61は、所定のインターバルでポートP34〜P37
の電圧レベルを順次ロウレベルに落とし、そのときのポ
ートP20〜P23の状態を読み込んで各設定器94a
〜94c、96の設定状態を把握することができる。ダ
イオードが接続されているビットは値0となり、接続さ
れていないビットは値1となる。各設定器94a〜94
cは、それぞれスタートスイッチ24a〜24cを通過
する入賞球により払い出す景品球の数に対応させてお
り、設定器94aが例えば「1101」に設定されてい
る場合には、第1スタートスイッチ24aに入賞球が通
ったときの景品球の数は13個に設定されていることに
なる。
【0029】ポートP20に接続された設定器96の第
1ビットは、景品球の払い出しタイミングを指定するも
のであり、ダイオードを接続して値0とした場合には、
連続した入賞球に対して景品球を複数セット払い出す際
のタイミングを遅くする設定となる。連続した入賞球に
対する景品球の払い出しの様子については、後述する。
【0030】以上の構成を有する電子制御装置60が実
行する処理について、図6ないし図8のフローチャート
に従って説明する。図示はしないが、タイマー割込みを
利用して一定時間毎に各入力ポートの状態を読み取るよ
うになっており、その時に、入賞球が検出されて第1な
いし第3のスタートスイッチ24a〜24cからスター
ト信号が入力されていると、図6に示したスタート信号
入力処理ルーチンが実行される。
【0031】スタート信号の入力があった場合には、ま
ずスタート信号を入力したポートの番号を読み込み(ス
テップ100)、入賞球カウンタとしての変数Nを値1
だけインクリメントする処理を行う(ステップ11
0)。続いて、ポートP15をハイレベルに切り換え、
ドライバIC92を介して入賞を表すランプLP2を所
定時間点灯し(ステップ120)、更にステップ100
で読み込んだポートの番号からスタートスイッチ24の
1つを特定してそのスタートスイッチ24に応じて予め
定められた景品球数を変数Siに設定する処理を行う
(ステップ130)。本実施例では、スタートスイッチ
24は3台設けられており、入賞した役物の種類によ
り、景品球数を3種類用意している。その後、この処理
ルーチンの実行タイミングを示す変数iを1だけインク
リメントして(ステップ140)、メインルーチンにリ
ターンして本処理ルーチンを終了する(「リター
ン」)。
【0032】図7は、インターロック信号処理ルーチン
を示すフローチャートである。これは前述した入力ポー
ト読み込み処理の実行の結果、3つのインターロックス
イッチ21,22,27からのインターロック信号のい
ずれかがオンまたはオフからオフまたはオンに変化した
ことが検出されると起動される。この処理ルーチンが起
動されると、まずインターロック信号がオンに変化した
直後であるか否かの判断を行い(ステップ200)、イ
ンターロック信号の変化がオフからオンへの変化である
と判断されると、インターロック状態であることを示す
フラグFILを値1に設定する処理を行う(ステップ2
10)。
【0033】続いて、インターロック信号が上皿および
下皿が満杯であることを示しているか否かを判断し(ス
テップ220)、両皿とも満杯の場合には、球発射モー
タを制御する発射制御信号をオフに切り換えて(ステッ
プ230)、その後、リターンに抜けて本処理ルーチン
を終了する。
【0034】一方、インターロック信号の変化が、オン
からオフ状態へのものであった場合には(ステップ20
0)、その変化によって全インターロック信号がオフに
切り替わったか否かを判断する(ステップ240)。全
てのインターロック信号がオフ状態になっていれば、フ
ラグFILを値0にリセットし(ステップ250)、発
射制御信号をオンに切り換えて(ステップ260)、本
処理ルーチンを「リターン」に抜けて終了する。この場
合には、パチンコ球の発射が可能となる。
【0035】全インターロック信号のうち1つでもオフ
になっていない場合には(ステップ240)、上下皿イ
ンターロック信号がオフになっているか否かを判断し
(ステップ270)、この両信号がオフになっていれ
ば、フラグFILが値はそのままに、発射制御信号をオ
ンに切り換える処理(ステップ260)のみを行う。一
方、上下皿インターロック信号がオフになっていない場
合には、何も行わず、そのまま「リターン」に抜けて本
処理ルーチンの実行を終了する。
【0036】図8および図9に分割して示した「パチン
コ球送り出し制御ルーチン」は次のように実行される。
この処理ルーチンは、フラグFILが値0であるか否か
の判断と未処理の入賞球が存在することを示す変数Nが
値0でないか否かの判断とを繰り返し行い(ステップ3
00,310)、FIL=0でNが0でなくなったとき
に、ステップ320以下の処理を開始する。即ち、図7
に示した処理ルーチンにおいて、通常はインターロック
信号がオフであるからフラグFILが値0に設定され、
かつ図6に示した処理ルーチンにおいて新たな入賞球が
計数された場合に、「パチンコ球送り出し制御ルーチ
ン」を実行して景品球を送り出す制御を開始するのであ
る。
【0037】さて、ステップ320では、ドライバIC
93を介してステッピングモータ50の励磁コイルML
1,2に低周波のパルスを出力して、図10(A)に示
すようにステッピングモータ50を起動する処理を行
う。このステッピングモータ50は、図10(B)に示
すように、1−2相励磁により駆動されるが、その起動
時には回転子の自起動周波数よりかなり低い周波数で駆
動される。
【0038】ステッピングモータ50の回転子は、静止
状態から起動する際、回転子に結合されたウオーム歯車
46、ウオーム47、球切り円盤41,42が受ける大
きな静止摩擦と慣性モーメントとに抗して動き始めなけ
ればならない。しかし、回転子自体はギヤの遊び等が存
在するから、励磁により小さく回転することは自由であ
る。従って、ある相の励磁によって回転した回転子は、
球切り円盤41,42が静止している状態では一旦もと
の回転位置に戻る。この間にも励磁コイルに与えられる
励磁パルスの位相は次々に進んで行き、回転子は励磁パ
ルスから見れば滑った状態で小さな回転と揺れ戻しとを
繰り返す。そうして徐々に振動を始め、やがて大きな静
止摩擦と慣性モーメントとに抗して球切り円盤41,4
2を動かし始める。この様子は、あたかも小さな駆動力
の機関車が加速・停止を繰り返し、多数の列車をついに
は静止摩擦と慣性とを振り切って発進させる様に似てい
る。
【0039】ステッピングモータ50が停止している状
態では、透過形光検出器55の光軸Pは回転円盤52の
遮光部54の中央に位置しており(図2参照)、光軸P
が遮られた状態にあるから、透過形光検出器55の出力
はオフの状態にある。しかし、ステッピングモータ50
の回転軸51が回転し、この結果、球切り円盤41,4
2がパチンコ球を1個だけ放出するまで回転するように
なると、透過形光検出器55の光軸Pが回転円盤52の
透光部53を通過して次の遮光部54の中央に位置する
ようになる。このため、光軸Pに光が一時的に通過する
ことが許容され、透過形光検出器55の出力は一時的に
オン状態となるパルス信号が出力される(図10(A)
参照)。以下、この透過形光検出器55からのパルス信
号を「球送り出し信号」と称する。
【0040】さて、前述したステッピングモータ50の
低周波駆動(ステップ320)は上述の球送り出し信号
を検出するまで実行され(ステップ330)、同信号を
検出した後はパチンコ球の送り出し個数を計数するカウ
ンタCに値1を設定する(ステップ340)。
【0041】続いて、ステッピングモータ50の励磁コ
イルML1,ML2に通常周波数の励磁パルスを出力し
(ステップ350)、再び光検出器55から球送り出し
信号が入力したか否かの判断を繰り返す(ステップ36
0)。いったん動き始めた球切り円盤41、42は、小
さな動摩擦と慣性によって小さなトルクでも十分に回転
する。従って、球切り円盤41、42は交互にパチンコ
球を送り出し、これに応じてパチンコ球が1個送り出さ
れる度に光検出器55から球送り出し信号が次々と出力
されることになる。そこで、この球送り出し信号が入力
される度に、カウンタCの値をインクリメントし(ステ
ップ370)、このカウンタCの値が図6に示した処理
ルーチンで設定された景品球数を示す変数S0 から値1
を減じた数になるまで待機する(ステップ380)。
【0042】カウンタCの値が(S0 −1)、即ち景品
球数の最後の1個となるまで通常のパルス信号でステッ
ピングモータ50を駆動し、最後の1個となったところ
で(ステップ380)、再び低周波パルスでモータ50
を駆動する(ステップ390)。この結果、図9(A)
に示すように、やや時間を掛けて最後のこのパチンコ球
が送り出され、これを光検出器55が検出して球送り出
し信号が出力されると(ステップ400)、ステッピン
グモータ50を停止させる(ステップ410)。この停
止状態では、透過形光検出器55の光軸Pは回転円盤5
2の次の遮光部54の中央に位置することになり、光検
出器55の出力状態はオフに戻っている。なお、本実施
例では、最後の1個だけ低周波パルスで駆動したが、パ
チンコ球の残りが3個程度になったときから低周波パル
ス駆動に切り換えるようにしてもよい。このようにすれ
ば、停止精度がいっそう向上する。
【0043】以上の処理により1つの入賞球に対する景
品球の送り出し動作が完了したことになるから、未処理
の入賞球の数を示す変数Nを、値1だけデクリメントし
(ステップ420)、次に変数Nが値0に等しくないか
否かを判断する(ステップ430)。変数Nが値0でな
ければ、続いて設定器96の第1ビットが値0であるか
否かの判断を行う(ステップ440)。設定器96の第
1ビットが値0であれば時間T1だけ待機する処理(い
わゆるソフトウエアタイマ)を行い(ステップ45
0)、値0でなければ時間T2(T1>T2)だけ待機
する処理を行ってから(ステップ460)、本ルーチン
のステップ300に戻る。なお、この待機処理中に、S
0=S1,S1=S2,……,Si-1=Si,i=i-1という変
数の更新処理を行って未払い出し景品球に対処する。
【0044】この結果、設定器96の第1ビットが値0
の場合には、図10(A)に示すように、連続した入賞
球が存在して引き続き景品球を払い出すのではなく、所
定時間T1だけ待ってから次の複数個のパチンコ球を送
り出す処理を実行することになる。なお、第1ビットが
値0でない場合には、連続した入賞球に対する景品球の
払い出しは、時間T1より短い時間T2だけ待ってから
行われる。なお、上述の各フローチャートにおいてはス
テップ300,310,330等においてループ処理と
して表現しているが、これは説明の容易化のための便宜
的表現であり、実際にはループ処理を行うことなく、そ
のルーチンをいったん抜け出すようになっている。
【0045】以上説明した本実施例によれば、パチンコ
球の送り出し動作が行われると、パチンコ球が1個送り
出される度に透過形光検出器55から球送り出し信号が
出力されて信号状態がオフからオン状態に立上り、次の
1個の送り出しが行われる前(球送り出し信号の出力か
ら回転軸51が90度回転した時点)に信号状態がオン
からオフに立ち下がるという変化を繰り返す(図11参
照)。ここで、本発明では、回転円盤52の透光部53
と遮光部54との形成角度領域を等しく設定しているか
ら、パチンコ球の送り出し動作が連続的に行われている
場合において、光検出器55の光軸に対して透光部53
と遮光部54とは同じ時間づつ対応することになる。こ
の状態は、光検出器55からの信号として観察すると、
デューティー比が50%のパルス信号列となる。従っ
て、一方の時間が極端に短くなってしまっていた従来の
構成に比べ、回転円盤52が高速度で回転しても安定的
な検出が可能になり、パチンコ球の送り出し個数の計数
精度が高まる。
【0046】また、次のような効果が得られる。
【0047】(イ)本実施例では、ステッピングモータ
50の停止角度位置において、透過形光検出器55の光
軸が遮光部54の中央(図2においてPにて示す)に来
るように回転円盤52を回転軸51に取り付けた。この
ため、ステッピングモータ50の停止角度位置に多少の
ばらつきがあっても、確実に光軸が遮光部54に対応す
るようになり、計数誤差の発生をいっそう確実に防止す
ることができる。
【0048】(ロ)ステッピングモータ50の起動時と
停止時に、励磁コイルML1,ML2に加える励磁パル
スの周波数を時期同周波数より十分に低くしたから小形
・小トルクのステッピングモータ50でも、その回転子
の振動を利用して確実に回転・停止させることができ
る。従って、ステッピングモータ50の小形化によっ
て、パチンコ台背面の狭いスペースへの取り付けの容易
化、設計自由度の向上を図ることができるようになる。
ちなみに、ステッピングモータ50の大きさは、本実施
例では体積比で従来の半分程度に抑えることができた。
【0049】(ハ)連続した入賞球に対する景品球の払
い出しのタイミングを、設定器96の設定により2段階
に切り換えることができる。パチンコ台には、パチンコ
球を供給する供給装置が接続されているが、この球供給
装置の能力に応じて最適な値を選べばよく、これによ
り、供給装置の能力に余裕を持たせることができる。ま
た、役物の種類や土地柄等によって、景品球の払い出し
の最適なタイミングは異なる。従って、入賞球が連続し
たとき、間断なく景品球が払い出される方が遊技者に訴
える台では、設定器96の第1ビットを値1にして払い
出しのインターバルを僅かの時間T2にし、一方、景品
球の払い出しがある程度長い期間にわたって行われた方
が遊技者に訴える台では、実施例のように、長い払い出
しのインターバルT1を用いればよい。
【0050】(ニ)本実施例では、駆動源にステッピン
グモータ50を用いているが、同モータはDCモータと
異なり、回路の短絡などにより回転し続けるといった故
障は生じ難く、パチンコ球の送り出し装置としての信頼
性は高い。本実施例ではパチンコ球の送り出しの開始時
と終了時に、ステッピングモータ50が停止した場合に
も、同様に低周波のパルスで駆動して再起動することも
できる。
【0051】なお、本発明は、上記した実施例に限定さ
れるものではなく、次のような変形が可能である。
【0052】上記実施例では、光検出器55として透
過形のものを利用したから、回転円盤52の外周部に標
識部および非標識部として遮光部54および透光部53
を交互に形成した。しかし、反射形の光検出器を利用す
る構成とすれば、標識部および非標識部の組として光反
射部および非反射部を交互に形成すればよい。
【0053】また、標識部検出器としては、光学的に
検出するタイプに限らず、近接スイッチのように電磁気
的に物体を検出するタイプのものであってもよい。この
場合には、回転体として金属円盤を利用し、突片部を標
識部とすると共にそれ以外を非標識部とすることができ
る。その他、標識部検出器には、種々のセンサが利用で
きることは勿論である。
【0054】モータとして、3相以上の多相のステッ
ピングモータを用いたり、ユニファイラタイプのステッ
ピングモータを用いてもよい。
【0055】本実施例の球送り出し機構20では、球
切り円盤40が所定角度回転するとパチンコ球を1個ず
つ送り出す構成としたが、その送り出し単位は1個に限
られず、2個以上であってもよいことは勿論である。
【0056】本実施例では、パチンコ機に取り付けら
れる球送り出し装置に適用した例を示したが、これに限
られず、例えばパチンコ球の貸出装置やパチンコ球の計
数装置の球送り出し装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す送り出し機構の縦断面
【図2】回転円盤(回転体)の正面図
【図3】送り出し機構の一部破断斜視図
【図4】パチンコ台の背面図
【図5】電子制御装置のブロック図
【図6】スタート処理処理ルーチンを示すフローチャー
【図7】インターロック信号処理ルーチンのフローチャ
ート
【図8】パチンコ球送り出し制御ルーチンのフローチャ
ート(部分)
【図9】パチンコ球送り出し制御ルーチンのフローチャ
ート(部分)
【図10】パチンコ球送り出し装置の各部の動作タイミ
ングチャート
【図11】透光部と遮光部との位置と球送り出し信号と
の関係を示す図
【図12】従来の送り出し機構を示す図1相当図
【符号の説明】
20…送り出し機構 29…ケース(静止部位) 31,32…球通路 41,42…球切り円盤(回転部材) 50…ステッピングモータ 51…回転軸 52…回転円盤(回転体) 53…透光部(標識部) 54…遮光部(非標識部) 55…透過形光検出器(標識部検出部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球が縦列をなして通過する球通
    路に、パチンコ球を単位個数づつ通過させる回転部材
    を、その外周が前記球通路に臨む位置に設け、モータの
    回転軸の回転を前記回転部材に伝達することにより回転
    部材を回転させるパチンコ球の送り出し装置において、
    前記回転軸に回転体を一体的に設けると共にその回転体
    の所定の環状領域に互いに異なる性質を有する標識部お
    よび非標識部を形成し、静止部位に前記回転体の前記環
    状領域に対応して標識部検出器を設け、前記標識部およ
    び非標識部は互いに等しい角度領域にわたって前記環状
    領域を等分するように形成されていることを特徴とする
    パチンコ球の送り出し装置。
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