JPH0832194B2 - ステッピングモータの回転位置検出装置 - Google Patents

ステッピングモータの回転位置検出装置

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JPH0832194B2
JPH0832194B2 JP6080705A JP8070594A JPH0832194B2 JP H0832194 B2 JPH0832194 B2 JP H0832194B2 JP 6080705 A JP6080705 A JP 6080705A JP 8070594 A JP8070594 A JP 8070594A JP H0832194 B2 JPH0832194 B2 JP H0832194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータの
回転位置を検出するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ステッピングモータは、
駆動パルスが供給されるごとに等角回転運動を行うよう
になっている。したがって、原理的には駆動パルス一個
あたりの回転角と、供給される駆動パルスの個数とが分
かれば、その回転角は一義的に決定できることになる。
【0003】しかしながら、現実には脱調現象、すなわ
ちステッピングモータに供給された駆動パルスの個数
と、ステッピングモータの実際の回転量との対応関係
が、若干外れてしまう現象が生ずることがある。この結
果、ステッピングモータの回転位置を正確に決定するこ
とができなくなってしまう。
【0004】こうした事態に対処するために、ステッピ
ングモータの一回転ごとにリセットパルスを得るように
し、このリセットパルスによって駆動パルスの個数を計
数するカウンタをリセットすることが一般に行われてい
る。このため、前記カウンタはステッピングモータの一
回転内での駆動パルスの個数を計数すればよいようにな
り、このリセットパルスの個数によりステッピングモー
タの回転数を得、さらに前記カウンタにおける計数値か
ら回転位置が得られるようになる。
【0005】したがって、ある一回転中に例え脱調があ
ったとしても、脱調によるずれを含んだカウンタの計数
値が次の回転の直前でリセットされてしまうので、ステ
ッピングモータの回転数や回転位置を正確に求めようと
する場合に非常に有効である。
【0006】このようなステッピングモータの特長を利
用して、ステッピングモータでリール駆動を行うように
したスロットマシンが知られている。このようなスロッ
トマシンでは、外周にシンボルが配列された例えば3本
のリールをそれぞれステッピングモータで駆動し、各リ
ールごとに駆動パルス数をカウンタで計数する。リール
の各々には基準位置に遮光片が固着され、この遮光片は
リールが一回転するごとにフォトセンサで検出され、こ
の検出信号はカウンタのリセット信号に用いられる。
【0007】そして、ストップボタンの操作等によって
リールが停止したときには、その時点でのカウンタの計
数値を参照すれば、リールの停止位置、すなわち入賞ラ
イン上で停止しているシンボルの種類を識別することが
でき、また、リール回転中の任意の時点でも、カウンタ
の計数値を参照してリールの回転位置を監視することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなスロットマ
シンでは、リールが起動されてから最大でリールが1回
転するまでの間はリセット信号が得られないことから、
リールの回転位置を検出することができない。したがっ
て、リールが起動されてから1回転するまでの間は、リ
ールの停止あるいはリールの停止制御のための処理を開
始することができず、この間は待機時間として費やされ
ていた。しかしながら、スロットマシンは何度も繰り返
して使用されるのがほとんどであるため、上述した待機
時間も累積されることを考慮すると、ゲーム効率の点で
問題があった。
【0009】さらに、ステッピングモータに脱調が生じ
た場合、ステッピングモータが最大で1回転しなければ
カウンタの計数値とリールの回転位置との対応をとるこ
とが出来ないため、迅速にリールの停止制御を行おうと
する上で不都合があった。なお、こうした不都合を回避
するために、各々種類が異なる複数個の信号片を離散し
てリールに設けておき、これらの信号片の種類をセンサ
で識別しながら検出してカウンタをリセットするものも
提案されているが、信号片やセンサ、さらには信号処理
も複雑化し、コストや信頼性の点で実用性に乏しい。な
お、このような問題は単にスロットマシンだけでなく、
一般に1回転以内のステッピングモータの回転位置を検
出する場合にも共通のものである。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決するためになされたもので、ステッピングモータが
起動されてから1回転に達する前に、ステッピングモー
タが予め設定された基準となる位置に達したことを表す
信号、すなわちリセット信号を得ることができるように
したステッピングモータの回転位置検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、信号部材の円周方向の長さを、ステッピン
グモータの所定回転角度に対応して、ステッピングモー
タが1回転する間に前記電気信号の立ち下がり及び立ち
上がりが各1回ずつ検出可能な長さとし、また、電気信
号の立ち上がり及び立ち下がり検出時とで各々異種のリ
セット信号をリセット信号発生手段から出力させ、さら
に、リセット信号発生手段から発生したリセット信号及
び、カウンタの計数値とからステッピングモータの回転
位置を検出する回転位置検出手段を備えたものである。
【0012】また、請求項2においては、信号部材を遮
光帯とし、センサはこの遮光帯の通過を光電検出するフ
ォトセンサとしたものである。そして、請求項3におい
ては、回転体をスロットマシンリールとしたものであ
る。さらに、請求項4においては、所定回転角度を18
0°としたものである。
【0013】
【作用】上記構成によれば、ステッピングモータが1回
転する間にはリセット信号発生手段から2つのリセット
信号が得られるようになり、これらを利用することによ
って、ステッピングモータの回転量が1回転未満であっ
てもリセット信号を得ることができるようになる。しか
も、これらのリセット信号については、電気信号の立ち
上がりあるいは立ち下がりのいずれによるものであるか
を判別することもできるから、センサを増設することな
くステッピングモータの回転角を早期に検出することが
できるようになる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。本発明を用いたスロットマシンの外観を示す図2に
おいて、スロットマシンの本体部1の前面にはフロント
ドア2が軸着され、そのパネル表示部2aには縦長のシ
ンボル表示窓3が3個並列されている。各々のシンボル
表示窓3を通して、第1〜第3リール5a〜5cのシン
ボルを3個ずつ観察することができる。
【0015】前記パネル表示部2aには、横3本、斜め
2本の入賞ラインが記されており、コイン投入口6から
の投入コイン枚数に応じて有効化される入賞ラインの本
数が決められる。また、符号7はコイン投入後にリール
5a〜5cを起動させるためのスタートレバーを示し、
また符号8a〜8cは回転しているリール5a〜5cを
リールごとに停止させるときに操作されるストップボタ
ンを示している。
【0016】前記第1リール5aの要部を示す図1にお
いて、ステッピングモータ10aの駆動軸11aに固定
される第1リール5aは、リール本体12と、これにビ
ス止めされる取付け板13と、リール本体12の外周に
貼付されたシンボルシート14とからなる。
【0017】リール本体12は、ブリッジ部16ととも
にプラスチックで一体成形された枠体12aと、遮光帯
17aとともにプラスチックで一体成形された枠体12
bとからなり、これらの枠体12a、12bは連結ロッ
ド18によって一体に結合されている。また、シンボル
シート14は柔軟性をもったプラスチックシート等で作
製され、その表面には一定ピッチでシンボルマークが配
列されている。
【0018】リール本体12に取付け板13をビス止め
し、ステッピングモータ10aの駆動軸11aを、取付
け板13の孔13aに挿通した後、止めネジ19を緊締
することによって第1リール5aは駆動軸11に固着
され、第1リール5aは駆動軸11と一体に回転され
るようになる。なお、前記駆動軸11a、孔13a、さ
らにブリッジ部16と取付け板13の突出部の各々には
平坦部が形成されているため、これらは常に一定の角度
位置で固定されるようになる。
【0019】前記遮光帯17aは右リール体12bの内
側に半周にわたって形成されている。遮光帯17aの回
転路に跨がるようにフォトセンサ20aが設けられてお
り、遮光帯17aの通過はこのフォトセンサ20aによ
って光電検出される。ステッピングモータ10aによっ
てリール5aは反時計方向に回転されるから、フォトセ
ンサ20aからの光電信号は、遮光帯17aの前縁17
fが通過した瞬間に立ち上がり、後縁17rが通り過ぎ
た瞬間に立ち下がるようになる。
【0020】そして遮光帯17aは、前述のように円周
方向で半周の長さに設定されていることから、リール5
aが任意の位置から半回転したときには、フォトセンサ
20aは遮光帯17aの前縁17fもしくは後縁17r
の通過を検出する。
【0021】また、遮光帯17aの位置と一定関係とな
る位置、例えば後縁17rの位置には指標Sが刻印され
ており、この指標Sを基準にしてシンボルシート14が
リール本体12の外周に貼付される。この結果、駆動軸
11aの回転位置、遮光帯17aの角度位置、シンボル
シート14上のシンボルマークの配列位置とは、互いに
一定の相対関係をもつようになる。なお、第2リール5
b、第3リール5cについては、シンボルシートに配列
されるシンボルマークの種類、配列順が異なるだけで、
その他の構造については、この第1リール5aの構造と
全く同様となっている。
【0022】図3は上記スロットマシンの回路構成を示
すもので、破線Xで囲んだ部分はマイクロコンピュータ
で構成されている。第1〜第3リール5a〜5cを駆動
するステッピングモータ10a、10b、10cは、ド
ライバ22a、22b、22cを介してマイクロプロセ
ッサユニット(以下、MPUという)23に接続されて
いる。各リールに一体化された遮光帯17a、17b、
17cの通過を検出するためのフォトセンサ20a、2
0b、20cにはリセット信号発生回路24a、24
b、24cが接続されている。
【0023】リセット信号発生回路24a〜24cは、
対応するフォトセンサ20a〜20cからの光電信号の
変化、すなわち光電信号の立ち上がりと立ち下がりとを
識別して検出するための微分回路と、この微分出力の
正、負に対応して各々異なったデータを含む信号を出力
するエンコーダとからなり、その信号出力はリセット信
号としてMPU23に供給される。
【0024】MPU23は、クロックパルス発生回路2
5から供給されるクロックパルスに基づいてドライバ2
2a〜22cに駆動パルスを出力する。ドライバ22a
〜22cに供給される駆動パルスの個数を計数するため
に、各々カウンタ26a、26b、26cが設けられて
いる。これらのカウンタ26a〜26cの計数値は、ス
テッピングモータ10a〜10cの駆動が停止した時点
でMPU23にフィードバックされる。また、各カウン
タ26a〜26cはリセット端子を備え、MPU23か
らリセットパルスが供給されるとカウンタの計数値は
「0」にリセットされる。
【0025】プログラムROM27は、ゲーム進行に対
応してMPU23の処理を管制し、また後述するように
ステッピングモータ10a〜10cの停止制御を行う。
乱数値サンプリング回路28は、ランダムに発生される
乱数値の中からスタートレバー7が操作されたタイミン
グで乱数値をサンプリングする。確率テーブル29は、
発生される乱数値の範囲をペイアウト率に対応して区画
したもので、前述のようにしてサンプリングされた乱数
値がどのような入賞の区画に該当する値であるか、ある
いはハズレに該当する値であるかを判定する。
【0026】停止シンボル決定回路30は、入賞テーブ
ル29の判定結果に対応した入賞あるいはハズレがでる
ようにシンボルの組み合わせを決定する。すなわち、例
えばサンプリングされた乱数値がジャックポットのよう
な大ヒットに該当しているときには、有効化された入賞
ラインP上に大ヒットを構成するシンボルが配列される
ように、各リール5a〜5cの停止位置を制御する。
【0027】絵柄テーブル32はROMで構成され、第
1〜第3リール5a〜5cに対応して3種のアドレス範
囲R1 、R2 、R3 に分けられ、これらのアドレス範囲
1、R2 、R3 の各々は、さらにR1a、R1b、R2a
2b、R3a 3b のアドレス領域に分割されている。こ
れらのアドレス領域には、シンボルマークをコード化し
たシンボルコードが、各リールごとの配列にしたがって
アドレス順に格納される。
【0028】そして、アドレス領域R1aの先頭番地に
は、第1リール5aの遮光帯17aの前縁17fがフォ
トセンサ20aを通過する時点で、入賞ラインP上を通
過するシンボルマークを表すシンボルコードが格納さ
れ、またアドレス領域R1bの先頭番地には、遮光帯17
aの後縁17rがフォトセンサ20aを通過する時点で
入賞ラインP上を通過するシンボルマークを表すシンボ
ルコードが格納されている。
【0029】入賞判定回路33は、リール5a〜5cの
全てが停止したときに、入賞ラインP上のシンボルマー
クの組み合わせが入賞に該当しているか否かを確認す
る。このため入賞判定回路33には、入賞に該当するシ
ンボルコードの組み合わせ、及びその入賞に対応したコ
イン払出し枚数データをメモリした入賞テーブル34が
接続されている。払出し制御回路35は、入賞判定の結
果、そのゲームで入賞が得られた時にMPU23の指令
にしたがって作動し、ホッパー装置36を介して入賞に
該当した枚数のコインを払出す。
【0030】上記のように構成されたスロットマシンの
作用は次のとおりである。ゲームの開始に先立って、コ
イン投入口6から投入されたコインの枚数に応じて入賞
ラインの有効化本数が決定され、スタートレバー7のロ
ックが解除される。スタートレバー7を操作すると、第
1〜第3リール5a〜5cが一斉に回転を開始する。
【0031】これと同時に、乱数値サンプリング回路2
8によって特定の乱数値がサンプリングされる。この乱
数値は確率テーブル29と対照され、開始されたゲーム
の入賞の種別(ハズレも含む)が設定される。
【0032】第1〜第3リール5a〜5cが起動され
て、その回転が半回転に達するまでには、各々のフォト
センサ20a〜20cからは光電信号の立ち上がりもし
くは立ち下がりが検出される。この検出信号は、リセッ
トパルス発生回路24aによってリセット信号としてM
PU23に入力され、さらに各々対応したカウンタ26
a〜26cの計数値を「0」にリセットする。
【0033】そして、さらにステッピングモータ10a
〜10cの回転が継続されてゆくと、カウンタ26a〜
26cは駆動パルスの数を計数し、また半回転ごとに
「0」にリセットされるようになる。
【0034】このようにしてカウンタ26a〜26cの
計数値がリセットされる度に、カウンタ26a〜26c
での計数値をもとにして、MPU23は絵柄テーブル3
2を参照しながら入賞ラインPを通過するシンボルマー
クを監視する。そしてこの実施例では、リール5a〜5
cのいずれも、半回転すればフォトセンサ20a〜20
cからの光電信号の立ち上がりあるいは立ち下がりによ
るリセット信号が得られることになる。
【0035】このシンボルマークの検索時には、カウン
タ26aの計数値が光電信号の立ち上がりでリセットさ
れた以降のものであるか、あるいは光電信号の立ち下が
りでリセットされた以降のものであるかが識別される。
そして、計数値が光電信号の立ち上がりでリセットされ
た以降のものであるときには、アドレス領域R1a内のシ
ンボルコードデータが対照され、計数値に対応したアド
レスに書き込まれているシンボルコードが取り込まれ
る。また、光電信号の立ち下がりでリセットされた以降
のものであるときには、アドレス領域R1b内のシンボル
コードデータが取り込まれる。
【0036】その後、例えばストップボタン8aが操作
されると、その操作タイミングをもとにして停止シンボ
ル決定回路30が作動し、確率テーブル29によって予
定された入賞が得られるようにステッピングモータ10
aの停止を制御する。このため、カウンタ26aの計数
値に基づき、絵柄テーブル32のアドレス範囲R1 にメ
モリされたシンボルコードが参照され、入賞ラインP上
で停止させる第1リール5aのシンボルマークが決めら
れ、これが満足されるようにステッピングモータ10a
が駆動制御される。
【0037】同様に、第2リール5b、第3リール5c
についても、ストップボタン8b、8cの操作タイミン
グと確率テーブル29からのデータに基づいて、カウン
タ26b、26cでの計数値を各々のアドレス領域
2a、R2b、R3a、R3b内のデータと対照させながら、
入賞ラインP上で所定のシンボルマークを停止させるよ
うにステッピングモータ10b〜10cの駆動が制御さ
れる。
【0038】以上のようにしてステッピングモータ10
a〜10cが停止制御され、第1〜第3リール5a〜5
cが停止されると、その時点でカウンタ26a〜26c
の計数値から再び絵柄テーブル32が参照され、入賞ラ
インP上で停止しているシンボルマークの組み合わせが
入賞判定回路33で確認される。そして入賞が得られた
場合には、その入賞に対応した枚数のコインが払出し制
御回路35、ホッパー装置36を介して払出され、1回
のゲームが終了する。
【0039】上述のように、ステッピングモータ10a
〜10cが半回転した時点でリセット信号が得られるよ
うにしておくことによって、第1〜第3リール5a〜5
cの起動後には、リール半回転分の待機時間を設けてお
けばよく、したがって、スロットマシンを効率的に稼働
させることができるようになる。
【0040】また、絵柄テーブル32にシンボルコード
を格納する際には、光電信号の立ち上がり及び立ち下が
りによる異種のリセット信号に対応して2分しておくこ
とができるため、カウンタ26a〜26bの計数値から
シンボルコードを検索する場合の処理時間も短縮化する
ことができる。
【0041】図4に示した本発明の他の実施例は、ステ
ッピングモータ40の駆動軸41に扇型の遮光帯42を
固定した例を示している。駆動軸41には永久磁石から
なるロータ43も固定され、これらは巻芯及びコイルか
らなるステータ44を保持した外装ケース45に挿入さ
れる。ベース板46には、外装ケース45に嵌装される
支持筒47が固定されており、この支持筒47の内壁に
はフォトセンサ48が取付けられている。
【0042】フォトセンサ48の投、受光部は、遮光帯
42の回転面を挟むように配置されており、遮光帯42
の通過を光電検出する。フォトセンサ48からの光電信
号は、前記実施例と同様に構成されたリセット信号発生
回路49に供給される。したがって、このリセット信号
発生回路49はフォトセンサ48からの光電信号の立ち
上がり時、及び立ち下がり時に、それぞれリセット信号
を出力するようになる。
【0043】このように、ステッピングモータ40の中
に遮光帯42を組み込むと、例えばこれをスロットマシ
ンリール駆動用のステッピングモータとして用いる場
合、その組み立て作業時に遮光帯42を破損したりする
おそれがなくなる。
【0044】なお、遮光帯42の開角を180°にすれ
ば、駆動軸41の半回転ごとにリセット信号が得られる
が、この開角は必ずしも180°に限定されない。ま
た、扇型の遮光帯42の代わりに、円弧状のスリットを
設けた遮光円板を駆動軸41に固定しても同様の機能を
得ることができる。
【0045】以上、リセット信号発生手段に供給する電
気信号を、フォトセンサを利用して光電的に取り出す実
施例について述べてきたが、ステッピングモータの駆動
軸、あるいはこれと一体に回転する回転体に固着される
信号部材に応じて、磁気センサや近接センサ等を利用し
てその通過を表す電気信号を取り出し、こうして取り出
された電気信号をリセット信号発生手段に供給しても、
同様の効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、ステッピングモータの回
転位置検出装置によれば、所定の円周方向長さをもった
信号部材をステッピングモータと一体に回転させ、その
回転をセンサで電気信号として取り出すとともに、この
電気信号をリセットパルス発生手段に入力して電気信号
の立ち上がりと立ち下がりのタイミングによってリセッ
ト信号を得るようにしている。
【0047】したがって、ステッピングモータが1回転
する間に、各々識別可能な2個のリセット信号を得るこ
とができるようになるので、1回転以内のステッピング
モータの回転位置を早期に検出することができ、しかも
機械的あるいは電気的な構成を複雑化させることもな
く、非常に実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部分解斜視図である。
【図2】本発明を用いたスロットマシンの外観図であ
る。
【図3】本発明を用いたスロットマシンの回路構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
5a〜5c 第1〜第3リール 10a ステッピングモータ 11a 駆動軸 12 リール本体 17a〜17c 遮光帯 20a〜20c フォトセンサ 24a〜24c リセット信号発生回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−55272(JP,A) 特開 昭58−185184(JP,A) 特開 昭55−46886(JP,A) 特開 昭55−131297(JP,A) 特開 昭62−250365(JP,A) 実開 昭57−173786(JP,U) 実開 昭61−159871(JP,U) 特公 昭51−45046(JP,B1) 特公 昭60−56074(JP,B2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータに供給される駆動パ
    ルスの個数を計数するカウンタと、前記ステッピングモ
    ータの駆動軸もしくはこの駆動軸と一体に回転する回転
    体に固着され、前記駆動軸の所定回転角度に対応した円
    周方向の長さをもった信号部材と、この信号部材の通過
    を検出して電気信号を出力するセンサと、ステッピング
    モータが1回転する間に前記電気信号の立ち上がり及び
    立ち下がりをそれぞれ1回づつ検出し、それぞれの検出
    タイミングで前記カウンタの計数値をリセットする2種
    類のリセット信号を出力するリセット信号発生手段と、
    前記リセット信号の種類と前記カウンタの計数値とから
    ステッピングモータの回転位置を検出する回転位置検出
    手段とからなることを特徴とするステッピングモータの
    回転位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記信号部材は遮光帯であり、前記セン
    サはこの遮光帯の前縁及び後縁の通過をそれぞれ光電検
    出するフォトセンサであることを特徴とする請求項1記
    載のステッピングモータの回転位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体はスロットマシンリールであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピング
    モータの回転位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記所定回転角度は180°であること
    を特徴とする請求項1又は2又は3記載のステッピング
    モータの回転位置検出装置。
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