JPH059115A - ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法 - Google Patents
ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法Info
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- JPH059115A JPH059115A JP29999991A JP29999991A JPH059115A JP H059115 A JPH059115 A JP H059115A JP 29999991 A JP29999991 A JP 29999991A JP 29999991 A JP29999991 A JP 29999991A JP H059115 A JPH059115 A JP H059115A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、ニトログリセリンを含有するす
ぐれた貼付剤を、安全に工業的規模において製造するこ
とができる方法を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、特定のゴム系粘着剤基剤、
極性基を有する粘着付与樹脂および極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも1種の極性物
質、およびニトログリセリンを必須成分とし、所望
により極性基を有しない粘着付与樹脂および極性基を有
しない軟化剤からなる群から選択された少なくとも1種
の非極性物質を加えて調整した感圧性粘着剤を、剥離紙
に塗布し、その粘着剤層の面を基材で被覆することを特
徴とするニトログリセリンを含有する貼付剤の製造方法
である。
ぐれた貼付剤を、安全に工業的規模において製造するこ
とができる方法を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、特定のゴム系粘着剤基剤、
極性基を有する粘着付与樹脂および極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも1種の極性物
質、およびニトログリセリンを必須成分とし、所望
により極性基を有しない粘着付与樹脂および極性基を有
しない軟化剤からなる群から選択された少なくとも1種
の非極性物質を加えて調整した感圧性粘着剤を、剥離紙
に塗布し、その粘着剤層の面を基材で被覆することを特
徴とするニトログリセリンを含有する貼付剤の製造方法
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用の粘着テープま
たは粘着シートの製造方法に関するものである。さらに
詳しくいえば、本発明は、粘着剤中にニトログリセリン
を含有し、狭心症および心筋梗塞発作の治療や予防用な
らびに心不全の治療用に使用される粘着テープまたは粘
着シートの製造方法に関する。
たは粘着シートの製造方法に関するものである。さらに
詳しくいえば、本発明は、粘着剤中にニトログリセリン
を含有し、狭心症および心筋梗塞発作の治療や予防用な
らびに心不全の治療用に使用される粘着テープまたは粘
着シートの製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】虚血性心疾患の内科治療の一つに
血管拡張療法があり、ニトログリセリンは冠状血管拡張
剤として血管拡張療法に用いられている。ニトログリセ
リンは、太い冠動脈を拡張させ、冠動脈の攣縮を解除す
るほか、副血行路や細い抵抗血管をも拡張することによ
り心筋虚血部の酸素供給量を増加させる作用があり、ま
た、全身の動脈系血管を拡張して全身の血圧を低下させ
ることにより心臓への後負荷を軽減するとともに、静脈
系の血管を拡張して静脈環流量を減少させることにより
心臓への前負荷を減少させ、心筋の酸素需要量を低下さ
せることが知られている。上記のとおりであるから、ニ
トログリセリンは心不全性心筋梗塞症や、狭心症等の心
疾患に適用されている。
血管拡張療法があり、ニトログリセリンは冠状血管拡張
剤として血管拡張療法に用いられている。ニトログリセ
リンは、太い冠動脈を拡張させ、冠動脈の攣縮を解除す
るほか、副血行路や細い抵抗血管をも拡張することによ
り心筋虚血部の酸素供給量を増加させる作用があり、ま
た、全身の動脈系血管を拡張して全身の血圧を低下させ
ることにより心臓への後負荷を軽減するとともに、静脈
系の血管を拡張して静脈環流量を減少させることにより
心臓への前負荷を減少させ、心筋の酸素需要量を低下さ
せることが知られている。上記のとおりであるから、ニ
トログリセリンは心不全性心筋梗塞症や、狭心症等の心
疾患に適用されている。
【0003】
【従来の技術】ニトログリセリンの従来の投与法として
は、静脈注射、舌下錠、軟膏などの各製剤による投与が
行なわれていて、それぞれの効果持続時間は数分間、2
0〜30分間および3〜5時間である。狭心症の発作な
どを治療するためには、通常は舌下錠が投与されるが、
この療法の効果持続時間は短い。
は、静脈注射、舌下錠、軟膏などの各製剤による投与が
行なわれていて、それぞれの効果持続時間は数分間、2
0〜30分間および3〜5時間である。狭心症の発作な
どを治療するためには、通常は舌下錠が投与されるが、
この療法の効果持続時間は短い。
【0004】作用効果を長く持続させる必要があると
き、たとえば心不全の治療や狭心症の発作予防には軟膏
が使用されている。ニトログリセリンを軟膏として投与
する場合には、ラノリン−ワセリン基剤中に2%ニトロ
グリセリン・乳糖を分散させた軟膏をチューブに入れた
ものが一般に使用される。この軟膏の使用量を決定する
に当っては、目盛りを印刷した硫酸紙アプリケータ(6
×9cm2)上に長さ約1.25cmの軟膏を押し出
し、これを前胸部の皮膚に塗擦し、以後は使用量を約
1.25cmずつ増量し、副作用である頭痛が出現すれ
ば軟膏を減量し、臨床所見の十分な改善が認められ、か
つ副作用である頭痛が発生するよりもすこし少い量を最
大許容量または至適用量としている。ついで実際に軟膏
を使用する時には、上記によって定めた用量を超過しな
いように、硫酸紙アプリケーター上に軟膏を押し出して
計量し(通常は長さ2.5〜5cm、軟膏量は約0.7
〜1.5g、ニトログリセリン量は約14〜30m
g)、これを前胸部の皮膚に塗擦し(塗擦面積は通常は
200cm2以上が必要であるといわれている)、ニト
ログリセリンの揮散および軟膏の衣服への付着を防止す
るために塗擦表面をプラスチック製フィルム(たとえば
商品名サランラップといわれるポリ塩化ビニリデン製フ
ィルム)などで覆って、粘着テープで固定する。また軟
膏を皮膚から除去する時には、温石ケン水で洗浄する
か、あるいはアルコールを浸したガーゼで拭き取らなけ
ればならない。このように軟膏の使用はめんどうであ
り、また用量の定量性も十分ではない。
き、たとえば心不全の治療や狭心症の発作予防には軟膏
が使用されている。ニトログリセリンを軟膏として投与
する場合には、ラノリン−ワセリン基剤中に2%ニトロ
グリセリン・乳糖を分散させた軟膏をチューブに入れた
ものが一般に使用される。この軟膏の使用量を決定する
に当っては、目盛りを印刷した硫酸紙アプリケータ(6
×9cm2)上に長さ約1.25cmの軟膏を押し出
し、これを前胸部の皮膚に塗擦し、以後は使用量を約
1.25cmずつ増量し、副作用である頭痛が出現すれ
ば軟膏を減量し、臨床所見の十分な改善が認められ、か
つ副作用である頭痛が発生するよりもすこし少い量を最
大許容量または至適用量としている。ついで実際に軟膏
を使用する時には、上記によって定めた用量を超過しな
いように、硫酸紙アプリケーター上に軟膏を押し出して
計量し(通常は長さ2.5〜5cm、軟膏量は約0.7
〜1.5g、ニトログリセリン量は約14〜30m
g)、これを前胸部の皮膚に塗擦し(塗擦面積は通常は
200cm2以上が必要であるといわれている)、ニト
ログリセリンの揮散および軟膏の衣服への付着を防止す
るために塗擦表面をプラスチック製フィルム(たとえば
商品名サランラップといわれるポリ塩化ビニリデン製フ
ィルム)などで覆って、粘着テープで固定する。また軟
膏を皮膚から除去する時には、温石ケン水で洗浄する
か、あるいはアルコールを浸したガーゼで拭き取らなけ
ればならない。このように軟膏の使用はめんどうであ
り、また用量の定量性も十分ではない。
【0005】また別の剤形として、ニトログリセリンを
マイクロカプセルや特殊な貯留包に担持させ、これを粘
着剤中に分散したり或いはパップ剤等の薬剤や硬膏剤中
に配合して使用することも提案されている。これらの提
案にしても、ニトログリセリンをカプセルに封入したり
貯留包を形成するなど製法が面倒であり、また常法によ
るパップ剤や硬膏剤の製法では、ニトログリセリンの爆
発の危険性が極めて大きいので、実用性がとぼしいとい
う欠点がある。さらに最近にいたって、ニトログリセリ
ンを含有する貼付剤が提案された(特開昭55−260
4号公報)。この提案においては、粘着剤が改善されて
いないから、ニトログリセリンの保持性および放出性が
満足なものではない。
マイクロカプセルや特殊な貯留包に担持させ、これを粘
着剤中に分散したり或いはパップ剤等の薬剤や硬膏剤中
に配合して使用することも提案されている。これらの提
案にしても、ニトログリセリンをカプセルに封入したり
貯留包を形成するなど製法が面倒であり、また常法によ
るパップ剤や硬膏剤の製法では、ニトログリセリンの爆
発の危険性が極めて大きいので、実用性がとぼしいとい
う欠点がある。さらに最近にいたって、ニトログリセリ
ンを含有する貼付剤が提案された(特開昭55−260
4号公報)。この提案においては、粘着剤が改善されて
いないから、ニトログリセリンの保持性および放出性が
満足なものではない。
【0006】
【発明の目的】発明者らは、この技術分野において粘着
テープの技術を改良して、ニトログリセリンの保持安定
性がすぐれていて、しかも持続的放出性を有する粘着剤
の配合を見出したが、本発明の目的は、この知見に基づ
いてニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着
シートの安全で好適な製造方法を提供することにある。
ニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着シー
トは、疾病治療または予防のために、ニトログリセリン
を粘着剤から適度に放出する性能と、ニトログリセリン
を長時間にわたって保持する性能を有するものでなけれ
ばならない。また、これらの製品を工業的に安定して供
給するためには、安全な製造方法を開発しなければなら
ない。
テープの技術を改良して、ニトログリセリンの保持安定
性がすぐれていて、しかも持続的放出性を有する粘着剤
の配合を見出したが、本発明の目的は、この知見に基づ
いてニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着
シートの安全で好適な製造方法を提供することにある。
ニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着シー
トは、疾病治療または予防のために、ニトログリセリン
を粘着剤から適度に放出する性能と、ニトログリセリン
を長時間にわたって保持する性能を有するものでなけれ
ばならない。また、これらの製品を工業的に安定して供
給するためには、安全な製造方法を開発しなければなら
ない。
【0007】
【発明の構成】発明者らは、循環器疾患治療のためのニ
トログリセリンの薬理作用と、ニトログリセリンを担持
するための担持体としての粘着剤との相互関係を検討し
た結果、下記の成分を有する組成物を粘着剤の主成分と
することが適当であることを発見した。すなわちそれら
は、下記の2種類である。
トログリセリンの薬理作用と、ニトログリセリンを担持
するための担持体としての粘着剤との相互関係を検討し
た結果、下記の成分を有する組成物を粘着剤の主成分と
することが適当であることを発見した。すなわちそれら
は、下記の2種類である。
【0008】(1) 天然ゴム、イソプレン系ゴム、
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
を必須成分とする感圧性粘着剤であって、ニトログリセ
リンの放出性と保持性とを調節したものにニトログリセ
リンを含有させた感圧性粘着剤を、不透過性基材上に有
することを特徴とするニトログリセリンを含有する感圧
性粘着テープまたはシート。
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
を必須成分とする感圧性粘着剤であって、ニトログリセ
リンの放出性と保持性とを調節したものにニトログリセ
リンを含有させた感圧性粘着剤を、不透過性基材上に有
することを特徴とするニトログリセリンを含有する感圧
性粘着テープまたはシート。
【0009】(2) 天然ゴム、イソプレン系ゴム、
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
と 極性基を有しない粘着付与樹脂および極性基を有
しない軟化剤からなる群から選択された少なくとも一種
の非極性物質を必須成分とする感圧性粘着剤であって、
ニトログリセリンの放出性と保持性とを調節したものに
ニトログリセリンを含有させた感圧性粘着剤を、不透過
性基材上に有することを特徴とするニトログリセリンを
含有する感圧性粘着テープまたはシート。
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
と 極性基を有しない粘着付与樹脂および極性基を有
しない軟化剤からなる群から選択された少なくとも一種
の非極性物質を必須成分とする感圧性粘着剤であって、
ニトログリセリンの放出性と保持性とを調節したものに
ニトログリセリンを含有させた感圧性粘着剤を、不透過
性基材上に有することを特徴とするニトログリセリンを
含有する感圧性粘着テープまたはシート。
【0010】上記(1)および(2)の感圧性粘着テー
プまたはシートには、上記の必須成分のほかに、感圧性
粘着テープまたはシート用の粘着剤中に慣用的に配合さ
れている各種の補助的物質をも使用することができる。
さらに、感圧性粘着テープまたはシートの製造方法につ
いて研究した結果、次の方法が好適であることを見出し
た。
プまたはシートには、上記の必須成分のほかに、感圧性
粘着テープまたはシート用の粘着剤中に慣用的に配合さ
れている各種の補助的物質をも使用することができる。
さらに、感圧性粘着テープまたはシートの製造方法につ
いて研究した結果、次の方法が好適であることを見出し
た。
【0011】(1)基材または不透過性保護シートの面
上に、(A) 天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブ
チレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含むジエ
ン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、 極性
基を有する粘着付与樹脂を必須成分とし、所望により極
性基を有しない粘着付与樹脂を含有する感圧性粘着剤の
層、(B)該感圧性粘着剤層の面上に、ニトログリセリ
ンの所要量をゴム系粘着剤用の軟化剤中に均一に溶解し
た軟化剤層、(C)さらに、その軟化剤層の面上に、不
透過性保護シートまたは基材を有するように形成したテ
ープまたはシートを、ニトログリセリンが安定な温度に
保持熟成し、軟化剤と共にニトログリセリンを粘着剤層
に移行させることを特徴とするニトログリセリンを含有
する感圧性粘着テープまたはシートの製造方法。
上に、(A) 天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブ
チレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含むジエ
ン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、 極性
基を有する粘着付与樹脂を必須成分とし、所望により極
性基を有しない粘着付与樹脂を含有する感圧性粘着剤の
層、(B)該感圧性粘着剤層の面上に、ニトログリセリ
ンの所要量をゴム系粘着剤用の軟化剤中に均一に溶解し
た軟化剤層、(C)さらに、その軟化剤層の面上に、不
透過性保護シートまたは基材を有するように形成したテ
ープまたはシートを、ニトログリセリンが安定な温度に
保持熟成し、軟化剤と共にニトログリセリンを粘着剤層
に移行させることを特徴とするニトログリセリンを含有
する感圧性粘着テープまたはシートの製造方法。
【0012】(2) 天然ゴム、イソプレン系ゴム、
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
および ニトログリセリンを必須成分とし、 さら
に所望により、極性基を有しない粘着付与樹脂及び極性
基を有しない軟化剤からなる群から選択された少なくと
も1種の非極性物質を加えて調製した感圧性粘着剤を、
剥離紙に塗布し、その粘着剤層の面を基材で被覆するこ
とを特徴とするニトログリセリンを含有する感圧性粘着
テープまたはシートの製造方法。本発明を構成する各種
要素について、以下に詳細に説明する。
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、
極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟化
剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物質
および ニトログリセリンを必須成分とし、 さら
に所望により、極性基を有しない粘着付与樹脂及び極性
基を有しない軟化剤からなる群から選択された少なくと
も1種の非極性物質を加えて調製した感圧性粘着剤を、
剥離紙に塗布し、その粘着剤層の面を基材で被覆するこ
とを特徴とするニトログリセリンを含有する感圧性粘着
テープまたはシートの製造方法。本発明を構成する各種
要素について、以下に詳細に説明する。
【0013】(粘着剤基剤)本発明において使用される
粘着剤の基剤としては、感圧性粘着剤として最も広く使
用されているゴム系粘着剤基剤すなわち天然ゴムおよび
合成ゴムを使用することができる。合成ゴムとしては、
感圧性粘着剤の基剤として使用でき、またニトログリセ
リン製剤に使用するに当って好ましくない作用を及ぼさ
ないものであることが必要であり、イソプレン系ゴム、
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択される。本発明においては、前
記の粘着剤基剤に粘着付与樹脂を配合し、さらに必要に
応じて充てん剤、軟化剤、老化防止剤などをも配合する
ことができる。
粘着剤の基剤としては、感圧性粘着剤として最も広く使
用されているゴム系粘着剤基剤すなわち天然ゴムおよび
合成ゴムを使用することができる。合成ゴムとしては、
感圧性粘着剤の基剤として使用でき、またニトログリセ
リン製剤に使用するに当って好ましくない作用を及ぼさ
ないものであることが必要であり、イソプレン系ゴム、
イソブチレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含
むジエン系ゴムから選択される。本発明においては、前
記の粘着剤基剤に粘着付与樹脂を配合し、さらに必要に
応じて充てん剤、軟化剤、老化防止剤などをも配合する
ことができる。
【0014】(粘着付与樹脂)粘着付与樹脂としては、
極性基を有するものでも、極性基を有しないものでも使
用することができるから、両種のものを併用することも
できる。極性基を有するものとしては、アビエチン酸を
主成分とする天然ロジンまたは水添ロジンのグリセリン
エステルやペンタエリスリトールエステル類などを使用
することができ、極性基を有しないものとしては、ポリ
−β−ピネン樹脂、石油クラッキング留分(主としてC
5ないしC9留分)を重合して得られるいわゆる石油系
粘着付与樹脂などを使用することができる。
極性基を有するものでも、極性基を有しないものでも使
用することができるから、両種のものを併用することも
できる。極性基を有するものとしては、アビエチン酸を
主成分とする天然ロジンまたは水添ロジンのグリセリン
エステルやペンタエリスリトールエステル類などを使用
することができ、極性基を有しないものとしては、ポリ
−β−ピネン樹脂、石油クラッキング留分(主としてC
5ないしC9留分)を重合して得られるいわゆる石油系
粘着付与樹脂などを使用することができる。
【0015】エステル基を有する粘着付与樹脂はニトロ
グリセリンとの親和性を有し、親和性の乏しいゴム分と
のブレンドによって得られる粘着剤は、配合比率によっ
て適度なニトログリセリン放出性の調節が可能であり、
ゴム分100部に対し、樹脂分約20〜200部、好ま
しくは約50〜120部を使用することができる。
グリセリンとの親和性を有し、親和性の乏しいゴム分と
のブレンドによって得られる粘着剤は、配合比率によっ
て適度なニトログリセリン放出性の調節が可能であり、
ゴム分100部に対し、樹脂分約20〜200部、好ま
しくは約50〜120部を使用することができる。
【0016】また、全く極性基を有さない脂環構造の石
油系粘着付与樹脂はニトログリセリンとの親和性に乏し
く、この系の樹脂とゴム分からなる粘着剤はニトログリ
セリンの保持性が劣り、あたかも相溶性の劣る可塑剤を
配合したポリ塩化ビニルのように粘着剤表面にニトログ
リセリンが浸出するから使用に適さない。しかし、石油
系粘着付与樹脂にロジンエステル系樹脂を混合すること
によって、ニトログリセリン放出性を調節することがで
きる。通常、石油系粘着付与樹脂100部に対してロジ
ンエステル系樹脂約20部以上、好ましくは約50〜2
00部を混合し、粘着剤基剤であるゴム分に対して総樹
脂量で約20〜200部、好ましくは約50〜120部
を配合することによって、粘着特性およびニトログリセ
リン放出性の調節ができる。
油系粘着付与樹脂はニトログリセリンとの親和性に乏し
く、この系の樹脂とゴム分からなる粘着剤はニトログリ
セリンの保持性が劣り、あたかも相溶性の劣る可塑剤を
配合したポリ塩化ビニルのように粘着剤表面にニトログ
リセリンが浸出するから使用に適さない。しかし、石油
系粘着付与樹脂にロジンエステル系樹脂を混合すること
によって、ニトログリセリン放出性を調節することがで
きる。通常、石油系粘着付与樹脂100部に対してロジ
ンエステル系樹脂約20部以上、好ましくは約50〜2
00部を混合し、粘着剤基剤であるゴム分に対して総樹
脂量で約20〜200部、好ましくは約50〜120部
を配合することによって、粘着特性およびニトログリセ
リン放出性の調節ができる。
【0017】(軟化剤)本発明における粘着剤成分とし
ての軟化剤としては、極性基を有するものまたは極性基
を有しないものを使用でき、これを添加することによっ
て初期接着性を改良することができる。一般に使用され
る軟化剤としては、極性基を有しないものとして、鉱
油、ポリブテン、ワセリン等、極性基を有するものとし
て長鎖脂肪酸エステル、油脂類、水添油脂類、ラノリン
類、低軟化点ロジンエステル類などがあり、通常、ゴム
系粘着剤基剤100部に対して0〜約100部、好まし
くは約5〜50部の割合で使用される。
ての軟化剤としては、極性基を有するものまたは極性基
を有しないものを使用でき、これを添加することによっ
て初期接着性を改良することができる。一般に使用され
る軟化剤としては、極性基を有しないものとして、鉱
油、ポリブテン、ワセリン等、極性基を有するものとし
て長鎖脂肪酸エステル、油脂類、水添油脂類、ラノリン
類、低軟化点ロジンエステル類などがあり、通常、ゴム
系粘着剤基剤100部に対して0〜約100部、好まし
くは約5〜50部の割合で使用される。
【0018】粘着付与樹脂の極性基によるニトログリセ
リン放出性を更に微調整するために、上記軟化剤の中で
極性基を有しない軟化剤として、例えばポリブテン、ワ
セリンなど、また、極性基を有する軟化剤として例えば
イソプロピルミリステート、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ルなどの長鎖脂肪酸エステル、精製ラノリン、水添ラノ
リン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンなどのラノリ
ン誘導体、グリセリンモノスレアレートなどの脂肪酸モ
ノグリセライド、水添ヒマシ油などの油脂、水添ロジン
のメチルエステルなどの低軟化点樹脂類を使用するのが
適している。また、ニトログリセリンを含有する軟化剤
を使用することができる。
リン放出性を更に微調整するために、上記軟化剤の中で
極性基を有しない軟化剤として、例えばポリブテン、ワ
セリンなど、また、極性基を有する軟化剤として例えば
イソプロピルミリステート、ラノリン脂肪酸イソプロピ
ルなどの長鎖脂肪酸エステル、精製ラノリン、水添ラノ
リン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンなどのラノリ
ン誘導体、グリセリンモノスレアレートなどの脂肪酸モ
ノグリセライド、水添ヒマシ油などの油脂、水添ロジン
のメチルエステルなどの低軟化点樹脂類を使用するのが
適している。また、ニトログリセリンを含有する軟化剤
を使用することができる。
【0019】(充填剤)充填剤としては、カオリンクレ
ー類などは弱酸性を示す充填剤であるから、ニトログリ
セリンを吸着する作用が強く、ニトログリセリンの放出
性の調節が可能であって、ゴム系粘着剤基剤100部に
対して0〜約200部、好ましくは約120部までを添
加することができる。
ー類などは弱酸性を示す充填剤であるから、ニトログリ
セリンを吸着する作用が強く、ニトログリセリンの放出
性の調節が可能であって、ゴム系粘着剤基剤100部に
対して0〜約200部、好ましくは約120部までを添
加することができる。
【0020】(老化防止剤)粘着剤基剤として使用する
ゴム系粘着剤基剤の性質が経時的に劣化するのを防止す
るために、粘着剤に老化防止剤を配合することができ
る。使用される老化防止剤としては、フェノール類、た
とえばブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。老
化防止剤の使用量は、粘着剤全量に対して通常0〜2
%、好ましくは1%前後あれば十分である。
ゴム系粘着剤基剤の性質が経時的に劣化するのを防止す
るために、粘着剤に老化防止剤を配合することができ
る。使用される老化防止剤としては、フェノール類、た
とえばブチルヒドロキシトルエンなどが挙げられる。老
化防止剤の使用量は、粘着剤全量に対して通常0〜2
%、好ましくは1%前後あれば十分である。
【0021】(粘着剤の構成成分の配合例)本発明にお
ける粘着剤の好ましい配合例としては、極性基を有する
粘着付与樹脂を使用する場合には、ゴム系粘着剤基剤1
00部に対し、極性基を有する粘着付与樹脂約20〜1
20部、極性基を有しない粘着付与樹脂0〜約120
部、充填剤0〜約100部および、軟化剤0〜約50部
を配合したものに、必要に応じて老化防止剤を粘着剤全
量に対して約1%前後を添加したものに、主剤としてニ
トログリセリンを約1〜10%含んだものが挙げられ
る。
ける粘着剤の好ましい配合例としては、極性基を有する
粘着付与樹脂を使用する場合には、ゴム系粘着剤基剤1
00部に対し、極性基を有する粘着付与樹脂約20〜1
20部、極性基を有しない粘着付与樹脂0〜約120
部、充填剤0〜約100部および、軟化剤0〜約50部
を配合したものに、必要に応じて老化防止剤を粘着剤全
量に対して約1%前後を添加したものに、主剤としてニ
トログリセリンを約1〜10%含んだものが挙げられ
る。
【0022】また、別の配合例として、極性基を有しな
い粘着付与樹脂を使用する場合には、ゴム系粘着剤基剤
100部に対し、極性基を有しない粘着付与樹脂約20
〜120部、充填剤約20〜120部、極性基を有する
軟化剤約5〜50部、および必要に応じて老化防止剤を
粘着剤全量に対して約1%および主剤としてニトログリ
セリンを約1〜10%含んだものが挙げられる。
い粘着付与樹脂を使用する場合には、ゴム系粘着剤基剤
100部に対し、極性基を有しない粘着付与樹脂約20
〜120部、充填剤約20〜120部、極性基を有する
軟化剤約5〜50部、および必要に応じて老化防止剤を
粘着剤全量に対して約1%および主剤としてニトログリ
セリンを約1〜10%含んだものが挙げられる。
【0023】(粘着テープ基材と剥離セパレーター)不透過性基材 本発明におけるニトログリセリン含有粘着剤は、粘着テ
ープ基材に適当な厚みに、つまり、粘着テープの一定面
積に対し一定量のニトログリセリンが定量的に含有され
るように塗布などの手段で形成される。使用される粘着
テープ基材としては、通常の粘着テープの基材として使
用できるものであれば、ニトログリセリンを透過させる
性質がなく、また殊にニトログリセリンに作用してその
放出性を損うなど悪影響を及ぼさないものであれば何で
もよい。そのような不透過性基材の例としては、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、紙、布などが挙げられるが、
ニトログリセリンの経時的安定性の点からすればポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィル
ムが最適である。
ープ基材に適当な厚みに、つまり、粘着テープの一定面
積に対し一定量のニトログリセリンが定量的に含有され
るように塗布などの手段で形成される。使用される粘着
テープ基材としては、通常の粘着テープの基材として使
用できるものであれば、ニトログリセリンを透過させる
性質がなく、また殊にニトログリセリンに作用してその
放出性を損うなど悪影響を及ぼさないものであれば何で
もよい。そのような不透過性基材の例としては、ポリエ
ステル、ポリ塩化ビニル、紙、布などが挙げられるが、
ニトログリセリンの経時的安定性の点からすればポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系フィル
ムが最適である。
【0024】剥離セパレーター(剥離紙) ニトログリセリン含有テープを製品とする場合にはロー
ル状でもよいが、ニトログリセリンの揮散性による経時
安定性からシート状とし、その粘着面を剥離できるセパ
レーターで覆うのが好ましい。またシート状にするとき
には、一枚ずつアルミパックに密封保存するのが望まし
い。剥離セパレーター(剥離紙)としては、粘着剤中に
配合したニトログリセリンが経時的にセパレーター中に
移行することを妨害する性質を有するものが望ましく、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプ
ラスチックフィルムか適している。なかでもポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンのフィルムが
好ましく、これにシリコーン処理などの剥離処理を施し
てはじめて満足できる良好なセパレーターとして使用す
ることができる。なお、一時的に粘着面を保護するだけ
であれば、一般のラベル、シール用粘着製品や一部の医
療用テープに使用されているような表面をシリコーン処
理したポリエチレン積層紙も使用できるが、一定期間以
上保存する必要がある場合には、粘着剤に配合したニト
ログリセリンが経時によって紙の中に移行し、結果的に
ニトログリセリンの含量を低下させることになるから不
適当である。
ル状でもよいが、ニトログリセリンの揮散性による経時
安定性からシート状とし、その粘着面を剥離できるセパ
レーターで覆うのが好ましい。またシート状にするとき
には、一枚ずつアルミパックに密封保存するのが望まし
い。剥離セパレーター(剥離紙)としては、粘着剤中に
配合したニトログリセリンが経時的にセパレーター中に
移行することを妨害する性質を有するものが望ましく、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプ
ラスチックフィルムか適している。なかでもポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンのフィルムが
好ましく、これにシリコーン処理などの剥離処理を施し
てはじめて満足できる良好なセパレーターとして使用す
ることができる。なお、一時的に粘着面を保護するだけ
であれば、一般のラベル、シール用粘着製品や一部の医
療用テープに使用されているような表面をシリコーン処
理したポリエチレン積層紙も使用できるが、一定期間以
上保存する必要がある場合には、粘着剤に配合したニト
ログリセリンが経時によって紙の中に移行し、結果的に
ニトログリセリンの含量を低下させることになるから不
適当である。
【0025】(感圧性粘着テープまたはシートの製造
法)ニトログリセリンは火薬原料であり、かつ、爆発性
物質の中でも最も爆発しやすい危険なものであるから、
取扱いに当っては安全性に細心の注意を払う必要があ
る。したがって、爆薬として使用する場合でも、ニトロ
セルロースに吸着させたり(無煙火薬)、ケイソウ土に
吸着させたり(ダイナマイト)して使用されている。ま
た、ニトログリセリンは50℃以下では比較的安定して
いるが、衝撃や摩擦に対しては極めて敏感で爆発しやす
く、しかも揮散性であるため、そのままでの運搬や輸送
は禁止されている。したがって、ニトログリセリン含有
テープまたはシートを製造する場合には、安全性および
製造時のニトログリセリンの揮散による含量変化にも留
意する必要がある。
法)ニトログリセリンは火薬原料であり、かつ、爆発性
物質の中でも最も爆発しやすい危険なものであるから、
取扱いに当っては安全性に細心の注意を払う必要があ
る。したがって、爆薬として使用する場合でも、ニトロ
セルロースに吸着させたり(無煙火薬)、ケイソウ土に
吸着させたり(ダイナマイト)して使用されている。ま
た、ニトログリセリンは50℃以下では比較的安定して
いるが、衝撃や摩擦に対しては極めて敏感で爆発しやす
く、しかも揮散性であるため、そのままでの運搬や輸送
は禁止されている。したがって、ニトログリセリン含有
テープまたはシートを製造する場合には、安全性および
製造時のニトログリセリンの揮散による含量変化にも留
意する必要がある。
【0026】そこで、発明者らは粘着テープの製造方法
を改良することにより、安全性も高く、かつ、ニトログ
リセリンの揮散を抑えて有効に本発明のニトログリセリ
ン含有テープおよびシートを製造できることを見出し
た。粘着テープの製造方式には大別してカレンダー塗付
方式、ホットメルト塗付方式、溶液塗付方式およびエマ
ルジョン塗付方式がある。ところが、ニトログリセリン
が爆発性の高い物質であるから、カレンダー塗付方式、
ホットメルト塗付方式、エマルジョン塗付方式は本発明
の粘着テープ等の製法には適さないが、従来の溶液塗付
方式を改良すれば本発明の製造方法に応用できる。
を改良することにより、安全性も高く、かつ、ニトログ
リセリンの揮散を抑えて有効に本発明のニトログリセリ
ン含有テープおよびシートを製造できることを見出し
た。粘着テープの製造方式には大別してカレンダー塗付
方式、ホットメルト塗付方式、溶液塗付方式およびエマ
ルジョン塗付方式がある。ところが、ニトログリセリン
が爆発性の高い物質であるから、カレンダー塗付方式、
ホットメルト塗付方式、エマルジョン塗付方式は本発明
の粘着テープ等の製法には適さないが、従来の溶液塗付
方式を改良すれば本発明の製造方法に応用できる。
【0027】カレンダー塗付方式とホットメルト塗付方
式は、ともに粘着剤を高温で融解状態にして塗付する方
式である。カレンダー塗付方式では、粘着剤をこの方式
に適するように調製する必要があり、そのために、まず
ゴムを素練りし、これに粘着付与樹脂、充填剤、軟化剤
などを加えて均一に練り上げて粘着剤を調製する。この
場合に使用できる装置は、オープンロール、ニーダー、
インターナルミキサー等であって、いずれも高温(通常
90〜120℃)で、高せん断速度(たとえば1×10
3〜5×103/秒)下で高粘度(通常数千〜数万ポイ
ズ)の粘着剤を練合するものである。
式は、ともに粘着剤を高温で融解状態にして塗付する方
式である。カレンダー塗付方式では、粘着剤をこの方式
に適するように調製する必要があり、そのために、まず
ゴムを素練りし、これに粘着付与樹脂、充填剤、軟化剤
などを加えて均一に練り上げて粘着剤を調製する。この
場合に使用できる装置は、オープンロール、ニーダー、
インターナルミキサー等であって、いずれも高温(通常
90〜120℃)で、高せん断速度(たとえば1×10
3〜5×103/秒)下で高粘度(通常数千〜数万ポイ
ズ)の粘着剤を練合するものである。
【0028】また、カレンダー塗付方式においては、数
本の鋳鋼製熱ロールの間で粘着剤を加熱圧延し、ロール
の周速度による摩擦により粘着剤を基布に展延するもの
であるから、ニトログリセリンのような爆発性の物質を
取扱うには、粘着剤の調製および塗布の両工程において
爆発、揮散の可能性が大であって、ニトログリセリン含
有テープの製造方式としては採用できない。
本の鋳鋼製熱ロールの間で粘着剤を加熱圧延し、ロール
の周速度による摩擦により粘着剤を基布に展延するもの
であるから、ニトログリセリンのような爆発性の物質を
取扱うには、粘着剤の調製および塗布の両工程において
爆発、揮散の可能性が大であって、ニトログリセリン含
有テープの製造方式としては採用できない。
【0029】ホットメルト塗付方式の場合には、粘着剤
組成に熱可塑度の大きい物質を添加し、粘着剤粘度の低
い状態(通常数百〜数千ポイズ)で使用されるが、その
時の温度は高く、通常120〜180℃であって、ま
た、高速で処理されるから、せん断速度が速い(通常5
×104〜1×105/秒)ため、ニトログリセリンの
ような危険性の高い物質を含有するテープの製造法とし
てはとうてい採用することができない。
組成に熱可塑度の大きい物質を添加し、粘着剤粘度の低
い状態(通常数百〜数千ポイズ)で使用されるが、その
時の温度は高く、通常120〜180℃であって、ま
た、高速で処理されるから、せん断速度が速い(通常5
×104〜1×105/秒)ため、ニトログリセリンの
ような危険性の高い物質を含有するテープの製造法とし
てはとうてい採用することができない。
【0030】次に、エマルジョン塗付方式であるが、こ
の場合にも、ニトログリセリンを安定にエマルジョン化
しないとニトログリセリンの油滴が生成して危険なこ
と、また、ニトログリセリンがアルカリ性で不安定であ
るから、まず安定なニトログリセリン含有粘着剤エマル
ジョンを作成することがかなり困難であり、更に媒体で
ある水の乾燥に100℃以上の高温および高熱量を必要
とするため、ニトログリセリンが揮散し、定量的な塗付
が困難であり、かつ揮散ニトログリセリンの安定性に問
題を生じる。
の場合にも、ニトログリセリンを安定にエマルジョン化
しないとニトログリセリンの油滴が生成して危険なこ
と、また、ニトログリセリンがアルカリ性で不安定であ
るから、まず安定なニトログリセリン含有粘着剤エマル
ジョンを作成することがかなり困難であり、更に媒体で
ある水の乾燥に100℃以上の高温および高熱量を必要
とするため、ニトログリセリンが揮散し、定量的な塗付
が困難であり、かつ揮散ニトログリセリンの安定性に問
題を生じる。
【0031】溶液塗付方式では、粘着剤成分を溶剤に溶
解する際に、ニトログリセリンを通常低濃度の有機溶剤
溶液として取扱うことができるので、その配合が容易で
ある。またこの方式によれば、塗付物の乾燥時には通常
60〜100℃の高温を要するが、溶剤を用いる場合は
低温でも長時間をかけ、熱風を避けて伝熱による加熱方
式を採用することによって、若干のニトログリセリンは
揮散するけれども、ニトログリセリン含有テープの製造
は可能なことを見出した。しかしこの場合には、送風ダ
クト中への揮散ニトログリセリンの凝縮が起らないよう
に、定期的補修等に留意する必要がある。
解する際に、ニトログリセリンを通常低濃度の有機溶剤
溶液として取扱うことができるので、その配合が容易で
ある。またこの方式によれば、塗付物の乾燥時には通常
60〜100℃の高温を要するが、溶剤を用いる場合は
低温でも長時間をかけ、熱風を避けて伝熱による加熱方
式を採用することによって、若干のニトログリセリンは
揮散するけれども、ニトログリセリン含有テープの製造
は可能なことを見出した。しかしこの場合には、送風ダ
クト中への揮散ニトログリセリンの凝縮が起らないよう
に、定期的補修等に留意する必要がある。
【0032】ニトログリセリン熟成移行法 本発明では、以上のような製造方法のほかに、ニトログ
リセリンのような揮散性、爆発性の物質を粘着剤中に配
合する改良された方法として、予め粘着剤を塗付した不
透過性基材の粘着剤表面に粘着剤との相溶性のすぐれた
軟化剤(ニトログリセリン含有)の層を設け、表面を不
透過性保護シートで保護した後、適当な期間、通常5、
6日熟成して粘着剤中に均一に分散させる方法を採用す
ることができる。
リセリンのような揮散性、爆発性の物質を粘着剤中に配
合する改良された方法として、予め粘着剤を塗付した不
透過性基材の粘着剤表面に粘着剤との相溶性のすぐれた
軟化剤(ニトログリセリン含有)の層を設け、表面を不
透過性保護シートで保護した後、適当な期間、通常5、
6日熟成して粘着剤中に均一に分散させる方法を採用す
ることができる。
【0033】不透過性保護シートとしては、剥離セパレ
ーター(剥離紙)の中でニトログリセリン不透過性のも
のが好ましく使用することができる。したがって、本発
明において、保護シートとは、厳密にシート状のものに
限定されず、セパレーターフィルムなどをも包含する。
また、粘着剤の層を保護シート上に設けてもよく、この
場合には、粘着剤層の上にニトログリセリン含有軟化剤
の層を設けた後、軟化剤面上を不透過性基材で被覆す
る。本発明の方法における粘着剤としては、ニトログリ
セリンの保持性と放出性のバランスから、ゴム系粘着剤
基剤と極性基を有する粘着付与樹脂を必須成分とし、所
望により極性基を有しない粘着付与樹脂を含有する感圧
性粘着剤を使用する。
ーター(剥離紙)の中でニトログリセリン不透過性のも
のが好ましく使用することができる。したがって、本発
明において、保護シートとは、厳密にシート状のものに
限定されず、セパレーターフィルムなどをも包含する。
また、粘着剤の層を保護シート上に設けてもよく、この
場合には、粘着剤層の上にニトログリセリン含有軟化剤
の層を設けた後、軟化剤面上を不透過性基材で被覆す
る。本発明の方法における粘着剤としては、ニトログリ
セリンの保持性と放出性のバランスから、ゴム系粘着剤
基剤と極性基を有する粘着付与樹脂を必須成分とし、所
望により極性基を有しない粘着付与樹脂を含有する感圧
性粘着剤を使用する。
【0034】この粘着剤の層を不透過性基材または不透
過性保護シート(剥離セパレーター)面上に設け、その
粘着剤層の面に、感圧性粘着剤用の軟化剤中にニトログ
リセリンを均一に溶解した溶液、たとえば精製ラノリン
を主成分とする10%ニトログリセリン溶解物(軟膏を
包含する)などを一定量塗付し、次いで、不透過性保護
シートまたは不透過性基材で塗布面を被覆し、ニトログ
リセリンが安定な温度条件下で熟成して、軟化剤および
ニトログリセリンを粘着剤層中に拡散、溶解(移行)さ
せる。この場合ニトログリセリン溶解物(軟膏を含有す
る)をあらかじめ保護シートまたは基材に塗布したもの
を粘着剤層の面上に積層してもよい。この方式によれば
ニトログリセリン配合物を全く加熱することがなく、不
透過性保護シートあるいは不透過性基材などで粘着剤層
および軟化剤層の面を被覆し、積層した状態でニトログ
リセリンを軟化剤とともに粘着剤中に移行させるのでニ
トログリセリンの揮散を防止することができる。(ニト
ログリセリン熟成移行法については、実施例3および実
施例5参照)
過性保護シート(剥離セパレーター)面上に設け、その
粘着剤層の面に、感圧性粘着剤用の軟化剤中にニトログ
リセリンを均一に溶解した溶液、たとえば精製ラノリン
を主成分とする10%ニトログリセリン溶解物(軟膏を
包含する)などを一定量塗付し、次いで、不透過性保護
シートまたは不透過性基材で塗布面を被覆し、ニトログ
リセリンが安定な温度条件下で熟成して、軟化剤および
ニトログリセリンを粘着剤層中に拡散、溶解(移行)さ
せる。この場合ニトログリセリン溶解物(軟膏を含有す
る)をあらかじめ保護シートまたは基材に塗布したもの
を粘着剤層の面上に積層してもよい。この方式によれば
ニトログリセリン配合物を全く加熱することがなく、不
透過性保護シートあるいは不透過性基材などで粘着剤層
および軟化剤層の面を被覆し、積層した状態でニトログ
リセリンを軟化剤とともに粘着剤中に移行させるのでニ
トログリセリンの揮散を防止することができる。(ニト
ログリセリン熟成移行法については、実施例3および実
施例5参照)
【0035】ニトログリセリン含有粘着剤転写法 本発明の他の方法として、ニトログリセリンを含有する
粘着剤を溶液塗布方式により、シリコーン処理などの剥
離処理を施した剥離セパレーター(剥離紙)面上に塗布
し、溶剤を揮発させた後、粘着剤層を不透過性基材で被
覆する方法がある。この方法により、粘着剤が基材面に
転写された剥離紙付きの感圧性粘着テープまたはシート
を容易に得ることができる。(本法については、実施例
1、2、4、6、7、8および9参照)。
粘着剤を溶液塗布方式により、シリコーン処理などの剥
離処理を施した剥離セパレーター(剥離紙)面上に塗布
し、溶剤を揮発させた後、粘着剤層を不透過性基材で被
覆する方法がある。この方法により、粘着剤が基材面に
転写された剥離紙付きの感圧性粘着テープまたはシート
を容易に得ることができる。(本法については、実施例
1、2、4、6、7、8および9参照)。
【0036】
【発明の効果】このようにして得られたニトログリセリ
ン含有粘着テープまたはシートは、次のような効果を有
する。つまり、粘着剤として一般的なポリアクリル酸エ
ステル共重合体からなるアクリル系粘着剤を用いた場合
には、ニトログリセリンの放出性が不充分である。例え
ば、リン酸バッファー生理食塩水(pH6.0)に対す
る溶出試験を37℃で実施したところ、60分で18%
程度の溶出率であり、このテープ片5×7cm2(ニト
ログリセリン実測含量2.8mg)を健常人に貼付して
も全く反応を認められなかった。これに対し、本発明に
おいて、例えば、天然ゴム100部に極性基を有する粘
着付与樹脂である水添ロジンのグリセリンエステルを1
00部使用した粘着剤からのリン酸バッファー(pH
6.0)生理食塩水に対する溶出試験を実施したところ
60分で73%程度であり、このテープ片5×7cm2
(ニトログリセリン実測含量2.5mg)を健常人に貼
付したところ、貼付の1時間後にニトログリセリンの反
応、即ち軽度の頭痛が観察された。
ン含有粘着テープまたはシートは、次のような効果を有
する。つまり、粘着剤として一般的なポリアクリル酸エ
ステル共重合体からなるアクリル系粘着剤を用いた場合
には、ニトログリセリンの放出性が不充分である。例え
ば、リン酸バッファー生理食塩水(pH6.0)に対す
る溶出試験を37℃で実施したところ、60分で18%
程度の溶出率であり、このテープ片5×7cm2(ニト
ログリセリン実測含量2.8mg)を健常人に貼付して
も全く反応を認められなかった。これに対し、本発明に
おいて、例えば、天然ゴム100部に極性基を有する粘
着付与樹脂である水添ロジンのグリセリンエステルを1
00部使用した粘着剤からのリン酸バッファー(pH
6.0)生理食塩水に対する溶出試験を実施したところ
60分で73%程度であり、このテープ片5×7cm2
(ニトログリセリン実測含量2.5mg)を健常人に貼
付したところ、貼付の1時間後にニトログリセリンの反
応、即ち軽度の頭痛が観察された。
【0037】また、本発明によるニトログリセリン含有
粘着テープまたはシートは、保存による分解に対しても
安定性が高いので、粘着剤中におけるニトログリセリン
の量は均一でありかつ定量的である。したがって所要用
量が決定されれば貼付面積の決定が容易であり、使用が
きわめて簡単である。また、投与中に副作用などで中止
しなければならないときには、貼付したシート片をはが
すだけでよいから、便利である。
粘着テープまたはシートは、保存による分解に対しても
安定性が高いので、粘着剤中におけるニトログリセリン
の量は均一でありかつ定量的である。したがって所要用
量が決定されれば貼付面積の決定が容易であり、使用が
きわめて簡単である。また、投与中に副作用などで中止
しなければならないときには、貼付したシート片をはが
すだけでよいから、便利である。
【0038】本発明の特に大きな長所の一つとして、特
殊組成の粘着剤からのニトログリセリンの効果的な放出
ができることである。テープ基材にニトログリセリンの
透過性の小さなポリオレフィンフィルムなどを使用する
ことによって、軟膏の欠点であったニトログリセリンの
揮散をほぼ完全に防止することができる。更に、密封に
よる経皮吸収促進効果があるから、軟膏のときの軟膏塗
付面積100〜200cm2以上、ニトログリセリン量
14〜30mgに対して、本発明によるテープでは貼付
面積30〜60cm2、ニトログリセリン量2〜5mg
で充分な薬効が期待でき、かつ、貼付後8時間以上の薬
効を持続でき、また、ニトログリセリンの経時安定性も
良好で、かつ衝撃による爆発性がなく安定性が高いなど
の利点を有するものである。そして、本発明によれば、
ニトログリセリンを含有する感圧性テープまたはシート
を安全に、かつ効率よく、しかも上記優れた特性を発揮
しうるように製造することができる。
殊組成の粘着剤からのニトログリセリンの効果的な放出
ができることである。テープ基材にニトログリセリンの
透過性の小さなポリオレフィンフィルムなどを使用する
ことによって、軟膏の欠点であったニトログリセリンの
揮散をほぼ完全に防止することができる。更に、密封に
よる経皮吸収促進効果があるから、軟膏のときの軟膏塗
付面積100〜200cm2以上、ニトログリセリン量
14〜30mgに対して、本発明によるテープでは貼付
面積30〜60cm2、ニトログリセリン量2〜5mg
で充分な薬効が期待でき、かつ、貼付後8時間以上の薬
効を持続でき、また、ニトログリセリンの経時安定性も
良好で、かつ衝撃による爆発性がなく安定性が高いなど
の利点を有するものである。そして、本発明によれば、
ニトログリセリンを含有する感圧性テープまたはシート
を安全に、かつ効率よく、しかも上記優れた特性を発揮
しうるように製造することができる。
【0039】
【実施例】以上に本発明の実施態様を説明するが、本発
明は下記の実施例のみに制限されるものではない。 実施例 1 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を有する粘着付与樹脂として水添ロジンのグリセリンエ
ステル(ハーキュレス社製ステベライトエステルNo.
10)10g、極性基を含まない軟化剤としてポリブテ
ン(日本石油化学(株)製HV−300)2.5gおよ
び老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1g
を、n−ヘキサン85gとトルエン15gからなる混合
溶剤中に攪拌溶解する。ついで、ニトログリセリンの酢
酸エチル5%溶液を9.04g添加し、よく攪拌して厚
さ90μのシリコン処理済のポリプロピレンフィルムの
シリコン処理面に固型分が40g/m2の塗付量になる
ように塗付し、徐々に溶剤を揮散させた後、この上に片
面をマット加工し、その反対面をコロナ処理済の厚さ8
0μのポリエチレンフルムのコロナ処理面を貼り合せ、
粘着剤を転写することによってポリプロピレンフィルム
をセパレータとするポリエチレンフィルム基材ニトログ
リセリンテープが得られる。このテープを所定のサイズ
に裁断後、アルミニウム積層ポリエチレンフィルム製袋
の中に密封して保存する。
明は下記の実施例のみに制限されるものではない。 実施例 1 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を有する粘着付与樹脂として水添ロジンのグリセリンエ
ステル(ハーキュレス社製ステベライトエステルNo.
10)10g、極性基を含まない軟化剤としてポリブテ
ン(日本石油化学(株)製HV−300)2.5gおよ
び老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1g
を、n−ヘキサン85gとトルエン15gからなる混合
溶剤中に攪拌溶解する。ついで、ニトログリセリンの酢
酸エチル5%溶液を9.04g添加し、よく攪拌して厚
さ90μのシリコン処理済のポリプロピレンフィルムの
シリコン処理面に固型分が40g/m2の塗付量になる
ように塗付し、徐々に溶剤を揮散させた後、この上に片
面をマット加工し、その反対面をコロナ処理済の厚さ8
0μのポリエチレンフルムのコロナ処理面を貼り合せ、
粘着剤を転写することによってポリプロピレンフィルム
をセパレータとするポリエチレンフィルム基材ニトログ
リセリンテープが得られる。このテープを所定のサイズ
に裁断後、アルミニウム積層ポリエチレンフィルム製袋
の中に密封して保存する。
【0040】このニトログリセリン含有テープ中には約
8mg/100cm2のニトログリセリンが含有されて
いて、使用に際しては必要量を切り取って頭痛等の副作
用を生じない最大面積を胸部皮膚等に貼付して使用す
る。このテープを1cm2の面積に裁断したテープ片を
健常人3名に貼付し、一定時間貼付後にテープ片に残存
するニトログリセリン量を定量したところ、貼付1時間
後に初期含量に対し平均97%、2時間後で90%、4
時間後で76%、8時間後で61%のニトログリセリン
が残存することがわかった。初期値を100%とする
と、この差は経皮吸収率を示すことになる。また、本テ
ープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含量2.4
mg)を健常人被験者の左上腕部に貼付したところ、貼
付約1時間後にごく軽度の頭痛を訴えたが試験を中止す
るほどではなく、8時間貼付してもほぼ同程度の反応で
あった。
8mg/100cm2のニトログリセリンが含有されて
いて、使用に際しては必要量を切り取って頭痛等の副作
用を生じない最大面積を胸部皮膚等に貼付して使用す
る。このテープを1cm2の面積に裁断したテープ片を
健常人3名に貼付し、一定時間貼付後にテープ片に残存
するニトログリセリン量を定量したところ、貼付1時間
後に初期含量に対し平均97%、2時間後で90%、4
時間後で76%、8時間後で61%のニトログリセリン
が残存することがわかった。初期値を100%とする
と、この差は経皮吸収率を示すことになる。また、本テ
ープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含量2.4
mg)を健常人被験者の左上腕部に貼付したところ、貼
付約1時間後にごく軽度の頭痛を訴えたが試験を中止す
るほどではなく、8時間貼付してもほぼ同程度の反応で
あった。
【0041】実施例 2 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を有する粘着付与樹脂としてロジンのグリセリンエステ
ル(荒川化学工業(株)製エステルガムAAG)5g、
極性基を含まない石油系飽和脂環式粘着付与樹脂(荒川
化学工業(株)製アルコンP−100)7.5gおよび
老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1gを
n−ヘキサン80gとトルエン10gの混合溶剤に攪拌
溶解する。次いで、ニトログリセリンのトルエン5%溶
液9.04gを添加し、よく攪拌して厚さ65μのアル
ミニウム積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面
に固型分が40g/m2の塗付量になるように塗付し、
徐々に溶剤を揮散させた。その後、粘着面の上に厚さ8
0μの片面コロナ処理済のポリエチレンフィルムのコロ
ナ処理面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってア
ルミニウム積層ポリエチレンフィルムを剥離台紙とする
ポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン含有テープ
(ニトログリセリン含有量8mg/100cm2)が得
られた。このテープを所定サイズに裁断後、アルミニウ
ム積層ポリエチレン袋中に密封保存した。
を有する粘着付与樹脂としてロジンのグリセリンエステ
ル(荒川化学工業(株)製エステルガムAAG)5g、
極性基を含まない石油系飽和脂環式粘着付与樹脂(荒川
化学工業(株)製アルコンP−100)7.5gおよび
老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1gを
n−ヘキサン80gとトルエン10gの混合溶剤に攪拌
溶解する。次いで、ニトログリセリンのトルエン5%溶
液9.04gを添加し、よく攪拌して厚さ65μのアル
ミニウム積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面
に固型分が40g/m2の塗付量になるように塗付し、
徐々に溶剤を揮散させた。その後、粘着面の上に厚さ8
0μの片面コロナ処理済のポリエチレンフィルムのコロ
ナ処理面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってア
ルミニウム積層ポリエチレンフィルムを剥離台紙とする
ポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン含有テープ
(ニトログリセリン含有量8mg/100cm2)が得
られた。このテープを所定サイズに裁断後、アルミニウ
ム積層ポリエチレン袋中に密封保存した。
【0042】このテープを1cm2の面積に裁断したテ
ープ片を健常人3名に貼付し、一定時間貼付後にテープ
に残存するニトログリセリン量を定量したところ、平均
残存率は貼付1時間後で95%、2時間後で91%、4
時間後で72%、8時間後で43%であり、良好な経皮
吸収を示した。また、このテープ片5×7cm2(ニト
ログリセリン実測含量2.5mg)を健常人被験者の左
胸部に貼付したところ、貼付30分後から軽度の頭痛を
訴え、6時間後には頭痛、動悸が激しくなったので、テ
ープ片を除去した。これは、本テープにおけるニトログ
リセリン放出性が良好であるため、実際の治療に用いる
場合には、テープ片の面積は少なくしても充分な薬効を
期待できることを示している。
ープ片を健常人3名に貼付し、一定時間貼付後にテープ
に残存するニトログリセリン量を定量したところ、平均
残存率は貼付1時間後で95%、2時間後で91%、4
時間後で72%、8時間後で43%であり、良好な経皮
吸収を示した。また、このテープ片5×7cm2(ニト
ログリセリン実測含量2.5mg)を健常人被験者の左
胸部に貼付したところ、貼付30分後から軽度の頭痛を
訴え、6時間後には頭痛、動悸が激しくなったので、テ
ープ片を除去した。これは、本テープにおけるニトログ
リセリン放出性が良好であるため、実際の治療に用いる
場合には、テープ片の面積は少なくしても充分な薬効を
期待できることを示している。
【0043】実施例 3 軽く素練りした合成イソプレンゴム(クラレ株式会社
製:クラプレンIR−10)10g、極性基を有する粘
着付与樹脂として水添ロジンのグリセリンエステル(荒
川化学工業株式会社製エステルガムH)8gおよび老化
防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1gを、n
−ヘキサン90gとトルエン10gからなる混合溶剤中
に攪拌溶解した。この粘着剤を厚さ80μmのアルミニ
ウム積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面に固
型分が32g/m2の塗付量になるように塗付し乾燥さ
せた。次いで、この粘着剤表面に水添ラノリンを主成分
とする10%のニトログリセリン軟膏を8g/m2の割
合で塗布し、直ちにその上に、片面をマット加工し、そ
の反対面をコロナ処理した厚さ80μmのポリエチレン
フィルムのコロナ処理面を貼り合せて40℃で約5日間
熟成した。ラノリン軟膏は均一に粘着剤中に移行し、か
つ粘着剤層はポリエチレンフィルム側に移行した。こう
してアルミニウム積層剥離台紙付ポリエチレンフィルム
製ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有
量8mg/100cm2)を得た。このテープを所定の
大きさに裁断後アルミニウム積層ポリエチレンシート中
に密封保存した。
製:クラプレンIR−10)10g、極性基を有する粘
着付与樹脂として水添ロジンのグリセリンエステル(荒
川化学工業株式会社製エステルガムH)8gおよび老化
防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1gを、n
−ヘキサン90gとトルエン10gからなる混合溶剤中
に攪拌溶解した。この粘着剤を厚さ80μmのアルミニ
ウム積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面に固
型分が32g/m2の塗付量になるように塗付し乾燥さ
せた。次いで、この粘着剤表面に水添ラノリンを主成分
とする10%のニトログリセリン軟膏を8g/m2の割
合で塗布し、直ちにその上に、片面をマット加工し、そ
の反対面をコロナ処理した厚さ80μmのポリエチレン
フィルムのコロナ処理面を貼り合せて40℃で約5日間
熟成した。ラノリン軟膏は均一に粘着剤中に移行し、か
つ粘着剤層はポリエチレンフィルム側に移行した。こう
してアルミニウム積層剥離台紙付ポリエチレンフィルム
製ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有
量8mg/100cm2)を得た。このテープを所定の
大きさに裁断後アルミニウム積層ポリエチレンシート中
に密封保存した。
【0044】本テープ貼付試験による一定時間貼付後の
ニトログリセリンの残存率は、貼付1時間後で96%、
2時間後で89%、4時間後で85%、8時間後で64
%であった。また、本テープ片5×7cm2(ニトログ
リセリン実測含量2.7mg)を健常人被験者の左上腕
部に貼付したところ、貼付後約15時間でごく軽度の頭
痛を訴えたが試験を中断する程度ではなく、8時間貼付
してもほぼ同程度の症状であった。
ニトログリセリンの残存率は、貼付1時間後で96%、
2時間後で89%、4時間後で85%、8時間後で64
%であった。また、本テープ片5×7cm2(ニトログ
リセリン実測含量2.7mg)を健常人被験者の左上腕
部に貼付したところ、貼付後約15時間でごく軽度の頭
痛を訴えたが試験を中断する程度ではなく、8時間貼付
してもほぼ同程度の症状であった。
【0045】実施例 4 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)8gとポリイソ
ブチレンゴム(エッソ化学株式会社製ビスタネックスL
MMH)2gを混練し、これに極性基を有する粘着付与
樹脂として水添ロジンのグリセリンエステル(ハーキュ
レス社製ステベライトエステルNo.10)10g、弱
い極性基を有する軟化剤として精製ラノリン2.5gお
よび老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1
gを加えて攪拌した。これをn−ヘキサン85gとトル
エン15gからなる混合溶剤中に攪拌溶解した。ついで
ニトログリセリンの酢酸エチル5%溶液を9.04g添
加してよく攪拌し、厚さ60μmのシリコーン処理済ポ
リプロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分とし
て40g/m2の塗付量になるように塗付した。その
後、溶剤を徐々に揮散させて、この上に厚さ80μmの
片面コロナ処理済のポリエチレンフィルムのコロナ処理
面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってポリプロ
ピレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム
基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含
有量8mg/100cm2が得られた。このテープを所
定の大きさに裁断後、アルミニウム積層ポリエチレンフ
ィルム製の袋の中に封入し保存した。本テープの薬効試
験の成績は、前述の実施例3とほぼ同程度で良好であっ
た。
ブチレンゴム(エッソ化学株式会社製ビスタネックスL
MMH)2gを混練し、これに極性基を有する粘着付与
樹脂として水添ロジンのグリセリンエステル(ハーキュ
レス社製ステベライトエステルNo.10)10g、弱
い極性基を有する軟化剤として精製ラノリン2.5gお
よび老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1
gを加えて攪拌した。これをn−ヘキサン85gとトル
エン15gからなる混合溶剤中に攪拌溶解した。ついで
ニトログリセリンの酢酸エチル5%溶液を9.04g添
加してよく攪拌し、厚さ60μmのシリコーン処理済ポ
リプロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分とし
て40g/m2の塗付量になるように塗付した。その
後、溶剤を徐々に揮散させて、この上に厚さ80μmの
片面コロナ処理済のポリエチレンフィルムのコロナ処理
面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってポリプロ
ピレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム
基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含
有量8mg/100cm2が得られた。このテープを所
定の大きさに裁断後、アルミニウム積層ポリエチレンフ
ィルム製の袋の中に封入し保存した。本テープの薬効試
験の成績は、前述の実施例3とほぼ同程度で良好であっ
た。
【0046】実施例 5 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を有する粘着付与樹脂(荒川工業化学株式会社エステル
ガムH)4g、極性基を有しない粘着付与樹脂としての
飽和脂環式石油系樹脂(三井石油化学株式会社製:FT
R−6100)4gおよび老化防止剤としてブチルヒド
ロキシトルエン0.1gをn−ヘキサン90gとトルエ
ン10gからなる混合溶剤中に攪拌溶解した。この粘着
剤をシリコーン処理したポリエチレン積層剥離紙上のシ
リコーン処理面に固型分が32g/m2になるように塗
付して乾燥した。この粘着面上に、片面をマット加工
し、その反対面はコロナ処理をした厚さ80μmのポリ
エチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せて、剥離紙
付きポリエチレンテープを得た。次に、このポリエチレ
ンテープの剥離紙を除去しながら粘着面に水添ラノリン
を主成分とする10%のニトログリセリン軟膏を8g/
m2の割合で塗付し、ただちにその上を厚さ65μmの
シリコーン処理済アルミニウム積層ポリエチレンフィル
ムのシリコーン処理面で被覆し、40℃で約5日間熟成
することによって、アルミニウム積層ポリエチレンフィ
ルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム基材ニトロ
グリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有量8mg
/100cm2が得られた。このテープを所定の大きさ
に裁断後、アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保
存した。
を有する粘着付与樹脂(荒川工業化学株式会社エステル
ガムH)4g、極性基を有しない粘着付与樹脂としての
飽和脂環式石油系樹脂(三井石油化学株式会社製:FT
R−6100)4gおよび老化防止剤としてブチルヒド
ロキシトルエン0.1gをn−ヘキサン90gとトルエ
ン10gからなる混合溶剤中に攪拌溶解した。この粘着
剤をシリコーン処理したポリエチレン積層剥離紙上のシ
リコーン処理面に固型分が32g/m2になるように塗
付して乾燥した。この粘着面上に、片面をマット加工
し、その反対面はコロナ処理をした厚さ80μmのポリ
エチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せて、剥離紙
付きポリエチレンテープを得た。次に、このポリエチレ
ンテープの剥離紙を除去しながら粘着面に水添ラノリン
を主成分とする10%のニトログリセリン軟膏を8g/
m2の割合で塗付し、ただちにその上を厚さ65μmの
シリコーン処理済アルミニウム積層ポリエチレンフィル
ムのシリコーン処理面で被覆し、40℃で約5日間熟成
することによって、アルミニウム積層ポリエチレンフィ
ルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム基材ニトロ
グリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有量8mg
/100cm2が得られた。このテープを所定の大きさ
に裁断後、アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保
存した。
【0047】本テープの貼付試験によるニトログリセリ
ン残存率は、貼付1時間後で96%、2時間後で93
%、4時間後で88%、8時間後で65%であった。ま
た、本テープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含
量2.8mg)を健常人の左上腕部に貼付したところ、
貼付1時間で極く軽度の頭痛を訴えたが、試験継続には
支障なく、8時間後にテープ片を剥離した。
ン残存率は、貼付1時間後で96%、2時間後で93
%、4時間後で88%、8時間後で65%であった。ま
た、本テープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含
量2.8mg)を健常人の左上腕部に貼付したところ、
貼付1時間で極く軽度の頭痛を訴えたが、試験継続には
支障なく、8時間後にテープ片を剥離した。
【0048】実施例 6 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)8gとスチレン
−イソプレン熱可塑性ゴム(シェル化学社製クラトンT
R−1107)2gを混練し、これに極性基を有する粘
着付与樹脂として水添ロジンペンタエリスリトールエス
テル(ハーキュレス社製ペンタリン−H)4g、極性基
を有しない石油系脂環式粘着付与樹脂(日本ゼオン株式
会社製クイントンD−100)6g、軟化剤としてポリ
ブテン(日本石油化学株式会社製HV−300)2.5
gおよび老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン
0.1gを加えて攪拌した。これをn−ヘキサン90g
に攪拌しながら溶解した。次いでニトログリセリンのト
ルエン5%溶液9.04gを添加してよく攪拌し、厚さ
65μmのアルミニウム積層ポリエチレンフィルムのシ
リコーン処理面に固型分が40g/m2の塗付量となる
ように塗付した。ついで、この塗付フィルムを粘着面を
上にして温度約40℃の熱板上で徐々に溶剤を揮散させ
た後、粘着面の上に厚さ80μmの片面コロナ処理済ポ
リエチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤
を転写することによってアルミニウム積層ポリエチレン
フィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム基材ニ
トログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有量8
mg/100cm2)が得られた。このテープを所定の
サイズに裁断後、アルミニウム積層ポリエチレン袋に密
封保存した。本テープの薬効試験の結果は、前述の実施
例5とほぼ同程度で良好であった。
−イソプレン熱可塑性ゴム(シェル化学社製クラトンT
R−1107)2gを混練し、これに極性基を有する粘
着付与樹脂として水添ロジンペンタエリスリトールエス
テル(ハーキュレス社製ペンタリン−H)4g、極性基
を有しない石油系脂環式粘着付与樹脂(日本ゼオン株式
会社製クイントンD−100)6g、軟化剤としてポリ
ブテン(日本石油化学株式会社製HV−300)2.5
gおよび老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン
0.1gを加えて攪拌した。これをn−ヘキサン90g
に攪拌しながら溶解した。次いでニトログリセリンのト
ルエン5%溶液9.04gを添加してよく攪拌し、厚さ
65μmのアルミニウム積層ポリエチレンフィルムのシ
リコーン処理面に固型分が40g/m2の塗付量となる
ように塗付した。ついで、この塗付フィルムを粘着面を
上にして温度約40℃の熱板上で徐々に溶剤を揮散させ
た後、粘着面の上に厚さ80μmの片面コロナ処理済ポ
リエチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤
を転写することによってアルミニウム積層ポリエチレン
フィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム基材ニ
トログリセリン含有テープ(ニトログリセリン含有量8
mg/100cm2)が得られた。このテープを所定の
サイズに裁断後、アルミニウム積層ポリエチレン袋に密
封保存した。本テープの薬効試験の結果は、前述の実施
例5とほぼ同程度で良好であった。
【0049】実施例 7 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を含まない石油系脂環式粘着付与樹脂(エッソ化学株式
会社製:エスコレッツ1202U)10g、極性基とし
てエステル基を少量含有する軟化剤として精製ラノリン
2.5gおよび老化防止剤としてブチルヒドロキシトル
エン0.1gを、n−ヘキサン85gとトルエン15g
からなる混合溶剤に攪拌溶解した。次いで、ニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を9.04g添加して、よ
く攪拌して粘着液を調製した。次に、この粘着液を厚さ
90μmのシリコーン処理済のポリプロピレンフィルム
のシリコーン処理面に固型分が40g/m2の塗付量に
なるように塗付し、徐々に溶剤を揮散させたのち、粘着
面の上に、片面をマット加工し、その反対面はコロナ処
理した厚さ80μmのポリエチレンフィルムのコロナ処
理面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってポリプ
ロピレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィル
ム基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン
含有量8mg/100cm2)が得られた。このテープ
を所定の大きさに裁断した後、アルミニウム積層ポリエ
チレン袋中に密封保存した。
を含まない石油系脂環式粘着付与樹脂(エッソ化学株式
会社製:エスコレッツ1202U)10g、極性基とし
てエステル基を少量含有する軟化剤として精製ラノリン
2.5gおよび老化防止剤としてブチルヒドロキシトル
エン0.1gを、n−ヘキサン85gとトルエン15g
からなる混合溶剤に攪拌溶解した。次いで、ニトログリ
セリンの酢酸エチル5%溶液を9.04g添加して、よ
く攪拌して粘着液を調製した。次に、この粘着液を厚さ
90μmのシリコーン処理済のポリプロピレンフィルム
のシリコーン処理面に固型分が40g/m2の塗付量に
なるように塗付し、徐々に溶剤を揮散させたのち、粘着
面の上に、片面をマット加工し、その反対面はコロナ処
理した厚さ80μmのポリエチレンフィルムのコロナ処
理面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってポリプ
ロピレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィル
ム基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリン
含有量8mg/100cm2)が得られた。このテープ
を所定の大きさに裁断した後、アルミニウム積層ポリエ
チレン袋中に密封保存した。
【0050】本テープの貼付試験によるニトログリセリ
ン残存率は、貼付1時間後で93%、2時間後で88
%、4時間後で70%、8時間後で35%であり、経皮
吸収は良好であった。また、本テープ片5×7cm
2(ニトログリセリン実測含量2.5mg)を健常人の
左上腕部に貼付したところ、貼付20分後から頭痛を訴
え、3時間後では頭痛、動悸が激しくなったので試験を
中止した。しかし、本テープの場合でも、テープ片の面
積を小さくすることによって充分な薬効が期待できるこ
とがわかった。
ン残存率は、貼付1時間後で93%、2時間後で88
%、4時間後で70%、8時間後で35%であり、経皮
吸収は良好であった。また、本テープ片5×7cm
2(ニトログリセリン実測含量2.5mg)を健常人の
左上腕部に貼付したところ、貼付20分後から頭痛を訴
え、3時間後では頭痛、動悸が激しくなったので試験を
中止した。しかし、本テープの場合でも、テープ片の面
積を小さくすることによって充分な薬効が期待できるこ
とがわかった。
【0051】実施例 8 素練りしたイソプレンゴム(クラレ株式会社製クラプレ
ンIR−10)10gとカオリンクレー(土屋カオリン
株式会社製NNカオリン)10gの混練物に、極性基を
有しない粘着付与樹脂としてポリ−β−ピネン樹脂(エ
ッソ化学株式会社製ピコライトS−100)8g、弱い
極性基を有する軟化剤として精製ラノリン4.5gおよ
び老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1g
を、n−ヘキサン90gとトルエン10gからなる混合
溶剤中に攪拌溶解した。ついでニトログリセリンのトル
エン5%溶液を13.04g添加して、よく攪拌して粘
着液を調製し、厚さ90μmのシリコーン処理済のポリ
プロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が40
g/m2の塗付量となるように塗付した後、徐々に溶剤
を揮散させた。この粘着面の上に、更に、片面をマット
加工し、その反対面をコロナ処理した厚さ80μmのポ
リエチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤
を転写することによってポリプロピレンフィルムを剥離
台紙とするポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン
含有テープ(ニトログリセリン含有量8mg/100c
m2)が得られた。このテープを所定の大きさに裁断し
た後、アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存し
た。本テープの薬効試験の結果は実施例7とほぼ同程度
で良好であった。
ンIR−10)10gとカオリンクレー(土屋カオリン
株式会社製NNカオリン)10gの混練物に、極性基を
有しない粘着付与樹脂としてポリ−β−ピネン樹脂(エ
ッソ化学株式会社製ピコライトS−100)8g、弱い
極性基を有する軟化剤として精製ラノリン4.5gおよ
び老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1g
を、n−ヘキサン90gとトルエン10gからなる混合
溶剤中に攪拌溶解した。ついでニトログリセリンのトル
エン5%溶液を13.04g添加して、よく攪拌して粘
着液を調製し、厚さ90μmのシリコーン処理済のポリ
プロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が40
g/m2の塗付量となるように塗付した後、徐々に溶剤
を揮散させた。この粘着面の上に、更に、片面をマット
加工し、その反対面をコロナ処理した厚さ80μmのポ
リエチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤
を転写することによってポリプロピレンフィルムを剥離
台紙とするポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン
含有テープ(ニトログリセリン含有量8mg/100c
m2)が得られた。このテープを所定の大きさに裁断し
た後、アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存し
た。本テープの薬効試験の結果は実施例7とほぼ同程度
で良好であった。
【0052】実施例 9 素練りした天然ゴム(ペールクレープ)10g、極性基
を含有する粘着付与樹脂(荒川化学工業株式会社製エス
テルガムH)10g、少量の極性基を含有する軟化剤と
して精製ラノリン2g、極性基を有しない軟化剤として
白色ワセリン0.5gおよび老化防止剤としてブチルヒ
ドロキシトルエン0.1gを、n−ヘキサン90gとト
ルエン10gからなる混合溶剤中に溶解した。ついで、
ニトログリセリンの酢酸エチル5%溶液9.04gを添
加し、よく攪拌して厚さ90μmのアルミニウム積層ポ
リエチレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が40
g/m2の塗付量になるように塗付し、徐々に溶剤を揮
散させた。この粘着面上に、片面をマット加工し、その
反対面をコロナ処理済の厚さ80μmのポリエチレンフ
ィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤をポリエチレ
ンフィルムに転写することによってアルミニウム積層ポ
リエチレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィ
ルム基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリ
ン含有量8mg/100cm2)が得られた。このテー
プを所定の大きさに裁断後、アルミニウム積層ポリエチ
レン袋中に密封保存した。
を含有する粘着付与樹脂(荒川化学工業株式会社製エス
テルガムH)10g、少量の極性基を含有する軟化剤と
して精製ラノリン2g、極性基を有しない軟化剤として
白色ワセリン0.5gおよび老化防止剤としてブチルヒ
ドロキシトルエン0.1gを、n−ヘキサン90gとト
ルエン10gからなる混合溶剤中に溶解した。ついで、
ニトログリセリンの酢酸エチル5%溶液9.04gを添
加し、よく攪拌して厚さ90μmのアルミニウム積層ポ
リエチレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が40
g/m2の塗付量になるように塗付し、徐々に溶剤を揮
散させた。この粘着面上に、片面をマット加工し、その
反対面をコロナ処理済の厚さ80μmのポリエチレンフ
ィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤をポリエチレ
ンフィルムに転写することによってアルミニウム積層ポ
リエチレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィ
ルム基材ニトログリセリン含有テープ(ニトログリセリ
ン含有量8mg/100cm2)が得られた。このテー
プを所定の大きさに裁断後、アルミニウム積層ポリエチ
レン袋中に密封保存した。
【0053】本テープの貼付試験によるニトログリセリ
ン残存率は、貼付1時間後で94%、2時間後で88
%、4時間後で76%、8時間後で57%であった。ま
た、本テープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含
量2.6mg)を健常人の左胸部に貼付したところ、貼
付20分頃から頭痛を訴えたが試験を中止する程ではな
く、6時間後に頭痛が激しくなって試験を中止するまで
軽度の頭痛が継続した。また、本テープを健常人に貼付
したときの血圧と心拍数の変化を追跡した結果を第1図
および第2図に示した。本テープ片7×10cm2(ニ
トログリセリン含量5.4mg)、貼付時間60分で試
験した。図1および図2において、横軸は時間の経過を
示し、時間0分の時に試料を貼付し、時間60分の時に
試料を剥離した。貼付してから約10分後には被検者の
動悸が激しくなり、貼付してから約30分後には被検者
が軽度の頭痛を訴えたが、剥離してから約20分後には
動悸も頭痛も正常に復した。また、ニトログリセリンの
経皮吸収によって収縮期血圧の降下および心拍数の増大
が観察された。同時に、心電図(第二誘導)を記録した
が、貼付による変化はほとんど認められなかった。した
がって、本テープは、貼付面積を適当に選ぶことによっ
て心臓疾患の治療、予防用テープとして適していること
が示された。
ン残存率は、貼付1時間後で94%、2時間後で88
%、4時間後で76%、8時間後で57%であった。ま
た、本テープ片5×7cm2(ニトログリセリン実測含
量2.6mg)を健常人の左胸部に貼付したところ、貼
付20分頃から頭痛を訴えたが試験を中止する程ではな
く、6時間後に頭痛が激しくなって試験を中止するまで
軽度の頭痛が継続した。また、本テープを健常人に貼付
したときの血圧と心拍数の変化を追跡した結果を第1図
および第2図に示した。本テープ片7×10cm2(ニ
トログリセリン含量5.4mg)、貼付時間60分で試
験した。図1および図2において、横軸は時間の経過を
示し、時間0分の時に試料を貼付し、時間60分の時に
試料を剥離した。貼付してから約10分後には被検者の
動悸が激しくなり、貼付してから約30分後には被検者
が軽度の頭痛を訴えたが、剥離してから約20分後には
動悸も頭痛も正常に復した。また、ニトログリセリンの
経皮吸収によって収縮期血圧の降下および心拍数の増大
が観察された。同時に、心電図(第二誘導)を記録した
が、貼付による変化はほとんど認められなかった。した
がって、本テープは、貼付面積を適当に選ぶことによっ
て心臓疾患の治療、予防用テープとして適していること
が示された。
【0054】参考例 1 (ニトログリセリン安定化試
験) 上記実施例で得たニトログリセリン含有テープをアルミ
ニウムパック中に密封保存したもののニトログリセリン
安定性試験を行った。その結果を表1に示すが、その安
定性は極めて良好であった。なお、保存条件は表1示す
とおりであった。
験) 上記実施例で得たニトログリセリン含有テープをアルミ
ニウムパック中に密封保存したもののニトログリセリン
安定性試験を行った。その結果を表1に示すが、その安
定性は極めて良好であった。なお、保存条件は表1示す
とおりであった。
【0055】
【表1】
【0056】参考例 2 (薬効薬理試験) ペントバルビタール麻酔したビーグル犬を用いて、前記
実施例9で得られたニトログリセリン含有テープ(7×
10cm2、ニトログリセリン含有量2.6mg)貼付
による血行動態の変化を調べた。使用したビーグル犬は
体重9.8kgで、実施例9のテープをカミソリで剃毛
したビーグル犬の左側胸部に90分間貼付した。その結
果を表2示す。
実施例9で得られたニトログリセリン含有テープ(7×
10cm2、ニトログリセリン含有量2.6mg)貼付
による血行動態の変化を調べた。使用したビーグル犬は
体重9.8kgで、実施例9のテープをカミソリで剃毛
したビーグル犬の左側胸部に90分間貼付した。その結
果を表2示す。
【0057】
【表2】
【0058】その結果によると、貼付15分後より収縮
期血圧、左室内圧および右心房圧を低下させ、冠動脈血
流量は増加した。これらの変化はテープ剥離後60分で
ほぼ貼付前の値に回復した。すなわち、本発明品の貼付
は、心臓への前負荷および後負荷を減少し、心臓の仕事
量を軽減し、冠血流量を増大することにより虚血性疾患
に有効であることが示された。
期血圧、左室内圧および右心房圧を低下させ、冠動脈血
流量は増加した。これらの変化はテープ剥離後60分で
ほぼ貼付前の値に回復した。すなわち、本発明品の貼付
は、心臓への前負荷および後負荷を減少し、心臓の仕事
量を軽減し、冠血流量を増大することにより虚血性疾患
に有効であることが示された。
【0059】参考例 3 (臨床例−安静狭心症予防) 45才男子で、4年前から夜間午前1時から午前5時の
間に胸骨下に5分間ほど続くにぶい痛みをときどき経験
するようになって、1年前から発作が頻繁になり、苦痛
は絞扼感を伴ない肩胛部、アゴ部などに拡散するように
なった。この患者にカルシウム拮抗剤に替えて実施例9
で得られたニトログリセリン含有テープの最大許容量
(この場合5×6cm2、ニトログリセリン含有量2.
2mg)を就寝時に左胸部に貼付したところ、発作をほ
ぼ完全に防止することができた。
間に胸骨下に5分間ほど続くにぶい痛みをときどき経験
するようになって、1年前から発作が頻繁になり、苦痛
は絞扼感を伴ない肩胛部、アゴ部などに拡散するように
なった。この患者にカルシウム拮抗剤に替えて実施例9
で得られたニトログリセリン含有テープの最大許容量
(この場合5×6cm2、ニトログリセリン含有量2.
2mg)を就寝時に左胸部に貼付したところ、発作をほ
ぼ完全に防止することができた。
【0060】参考例 4 (臨床例−労作性狭心症治
療) 一週間に5回ほど狭心症発作を起こす58才の男子に、
実施例6で得られたニトログリセリン含有テープの最大
許容量(この場合、5×8cm2、ニトログリセリン含
量3.0mg)を投与、左胸部に貼付した。この貼付前
後に運動負荷試験(Graded Exercise
Test)(GET)を行ったところ、貼付しない場合
1.5mmのST降下を伴なう胸痛が認められ、GET
持続時間が300秒であったものが、ニトログリセリン
含有テープ貼付後3時間には、ST降下は1.0mmで
GET持続時間705秒、5時間でST降下は0.8m
m、GET持続時間685秒と大巾なST降下の改善な
らびに運動機能増大を認めた。
療) 一週間に5回ほど狭心症発作を起こす58才の男子に、
実施例6で得られたニトログリセリン含有テープの最大
許容量(この場合、5×8cm2、ニトログリセリン含
量3.0mg)を投与、左胸部に貼付した。この貼付前
後に運動負荷試験(Graded Exercise
Test)(GET)を行ったところ、貼付しない場合
1.5mmのST降下を伴なう胸痛が認められ、GET
持続時間が300秒であったものが、ニトログリセリン
含有テープ貼付後3時間には、ST降下は1.0mmで
GET持続時間705秒、5時間でST降下は0.8m
m、GET持続時間685秒と大巾なST降下の改善な
らびに運動機能増大を認めた。
図1は、本発明によるニトログリセリン含有テープ貼付
時の血圧の変化を示すグラフであり、図2は本発明のよ
るニトログリセリン含有テープ貼付時の心拍数の変化を
示すグラフである。
時の血圧の変化を示すグラフであり、図2は本発明のよ
るニトログリセリン含有テープ貼付時の心拍数の変化を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 宏 埼玉県狭山市水野791−31 (72)発明者 山上 邦夫 徳島県鳴門市大津町木津野字養父の内24− 10
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブ
チレン系ゴム及びスチレンを共重合成分として含むジエ
ン系ゴムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、 極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟
化剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物
質および ニトログリセリンを必須成分とし、 さらに所望により、極性基を有しない粘着付与樹脂
及び極性基を有しない軟化剤からなる群から選択された
少なくとも1種の非極性物質を加えて調製した感圧性粘
着剤を、 剥離紙に塗布し、その粘着剤層の面を基材で被覆するこ
とを特徴とするニトログリセリンを含有する感圧性粘着
テープまたはシートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29999991A JPH059115A (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29999991A JPH059115A (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62280292A Division JPS63246326A (ja) | 1987-11-07 | 1987-11-07 | ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059115A true JPH059115A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=17879518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29999991A Pending JPH059115A (ja) | 1991-08-31 | 1991-08-31 | ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059115A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002005790A1 (fr) * | 2000-07-13 | 2002-01-24 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Preparation d'adhesif |
WO2018139477A1 (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-02 | 学校法人 久留米大学 | NOおよびNO-pathway刺激によるエリスロポエチン受容体を標的とした腎性貧血に対する新規治療薬 |
-
1991
- 1991-08-31 JP JP29999991A patent/JPH059115A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002005790A1 (fr) * | 2000-07-13 | 2002-01-24 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Preparation d'adhesif |
WO2018139477A1 (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-02 | 学校法人 久留米大学 | NOおよびNO-pathway刺激によるエリスロポエチン受容体を標的とした腎性貧血に対する新規治療薬 |
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