JPH03246219A - ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート - Google Patents

ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート

Info

Publication number
JPH03246219A
JPH03246219A JP4256690A JP4256690A JPH03246219A JP H03246219 A JPH03246219 A JP H03246219A JP 4256690 A JP4256690 A JP 4256690A JP 4256690 A JP4256690 A JP 4256690A JP H03246219 A JPH03246219 A JP H03246219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitroglycerin
adhesive
rubber
tape
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4256690A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ito
俊男 伊藤
Hiroshi Ninomiya
宏 二宮
Kunio Yamagami
山上 邦夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Taiho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP3684880A external-priority patent/JPS56133381A/ja
Application filed by Nichiban Co Ltd, Nippon Kayaku Co Ltd, Taiho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Nichiban Co Ltd
Priority to JP4256690A priority Critical patent/JPH03246219A/ja
Publication of JPH03246219A publication Critical patent/JPH03246219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は医療用の粘着テープまたは粘着シートおよびそ
の製造方法に関するものである。さらに詳しくいえば、
本発明は粘着剤中にニトログリセリンを含有し、狭心症
2よび心筋梗塞発作の治療や予防用ならびに心不全の治
療用に使用さ九る粘着テープま之は粘眉シート2よびそ
の製造方法に関するものでおる。
(発明の技術的背景) 虚血性心疾患の内科治療の一つに血管拡張療法がおり、
ニトログリセリンは冠状血管拡張剤として血管拡張療法
に用いらnている。ニトログリセリンは、太い冠動脈を
拡張させ、冠動脈の輩alt−解除するほか、副面行路
や細い抵抗血管をも拡張することにより心筋虚血部の酸
素供給量を増加させる作用があり、また、全身の動脈系
血管を拡張して全身の血圧を低下させることにより心臓
への後負荷を軽減するとともに、静脈系の血管を拡張し
て静脈還流量を減少させることによシ心臓への前負荷を
減少させ、心筋の11!素需要量を低下させることが知
らnでいる。
上記のとンリであるから、ニトログリセリンは心不全性
心筋梗塞症や、狭心症等の心疾患に適用式nている。
(先行技術) ニトログリセリンの従来の投与法としては、静脈注射、
舌下錠、軟膏などの各製剤による投与が行なわれていて
、そnぞnの効果持続時間は数分間、20〜30分間2
よび3〜5時間である。
狭心症の発作など全治療するためには、通常は舌下錠が
投与ζ几るが、この療法の効果持続時間は短い。
作用効果を長く持続させる必要がろるとき、たとえば心
不全の治療や狭心症の発作予防には軟膏が使用さnてい
る。ニトログリセリンを軟膏として投与する場合には、
ラノリン−ワセリン基剤中に2%ニトログリセリン・乳
ll11を分散させた軟膏をチューブに入れたものが一
般に使用される。この軟膏の使用量を決定するに当って
は、目盛りを印刷した硫酸紙アプリケータ(6x9cj
)上に長さ約1.25cmの軟膏を押し出し、とnを前
胸部の皮膚に塗擦し、以後は便用量を約1.25mずつ
増量し、副作用である頭痛が出現すれば軟膏を減量し、
臨床所見の十分な改善が認めら九、かつ副作用である*
iが発生するよりもすこし少い量を最大許容量または至
適用量としている。ついで実際に軟膏を使用する時には
、上記によって定めた用量を超過しないように、硫酸紙
アブリケーメー上に軟11Ft−押し出して計量しく通
常は長さ2.5〜5菌、軟膏量は約0.7〜1.5I、
ニトログリセリン量は約14〜30 ll9)、これを
前胸部の皮膚に塗擦しくm擦面積は通常は200ci以
上が必要であるといわれている)、ニトログリセリンの
揮散および軟膏の衣服への付着を防止するためにms衣
表面プラスチック製フィルム(たとえば商品名丈ランラ
ップといわれるポリ塩化ビニリデン製フィルム〕などで
覆って、粘着テープで固定する。また軟膏を皮膚から除
去する時には、温石ケン水で洗浄するか、あるいはアル
コールを浸したガーゼで拭き取らなけれはならない。こ
のように軟膏の使用はめんどうであり、また用量の定量
性も十分てはない。
また別の網形として、ニトログリセリンをマイクロカプ
セルや特殊な貯留包に担持させ、これを粘着剤中に分散
したり或いはパップ剤等の薬剤や硬膏剤中に配合して使
用することも提案さnている。これらの提案にしても、
ニトログリセリンをカプセルに封入したり貯留包を形成
するなど製法が面倒であり、また常法によるパップ剤や
硬膏剤の製法では、ニトログリセリンの爆発の危険性が
砥めて大きいので、実用性がとぼしいという欠点かめる
さらに最近にいたって、ニトログリセリン含有する貼付
剤が提案された(特開昭55−2604号公報)。この
提案に2いては、粘着剤が改善されていないから、ニト
ログリセリンの保持性および放出性が満足なものではな
い。
(発明の目的〕 発明者らは、この技術分野に粘着テープの技術を改良し
て、ニトログリセリンの保持安定性がすぐれていて、し
かも持続的放出性を有する粘着剤の配合を見出したので
、ニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着シ
ートを提供しようとするのである。
ニトログリセリンを含有する粘着テープまたは粘着シー
トは疾病治!!!または予防のために、ニトログリセリ
ンを粘着剤から適度に放出する性能と、ニトログリセリ
ンを長時間にわたって保持する性能を有するものでなけ
ればならない。また、とnらの製品を工業的に安定して
供給するためには、安全な製造方法を開発しなければな
らない。
(発明の構成) 発明者らは、循環器疾患治探のためのニトログリセリン
の薬理作用と、ニトログリセリンを担持する之めの担持
体としての粘着剤との相互関係を検討した結果、下記の
成分を有する組成物を粘着剤の主成分とすることが適当
であることを発見した。すなわちそれらは、下記の2種
類である。
(1)■ 天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブチレン
系ゴム及びスチレンを共重合成分として含むジエン系ゴ
ムから選択されたゴム系粘着剤基剤と、 ■ 極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟
化剤からなる群から選択された少なくとも一種の極性物
質 を必須成分とする感圧性粘着剤であって、ニトログリセ
リンの放出性と保持性とを調節しt″特徴するニトログ
リセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート。
(2) ■ 天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブチレン系ゴム
及びスチレンを共重合成分として含むジエン系ゴムから
選択されたゴム系粘着剤基剤と、 ■ 極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する軟
化剤からなる群から選択さnた少なくとも一種の極性物
質と ■ 極性基を有しない粘着付与樹脂2よび極性基を有し
ない軟化剤からなる群から選択さnた少なくとも一種の
非極性物質 を必須成分とする感圧性粘着剤であって、ニトログリセ
リンの放出性と保持性とを調節しを特徴とするニトログ
リセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート。
上記(1)および(2)の本発明品には、上記の必須成
分のほかに、感圧性粘着テープまたはシート用の粘着剤
中に慣用的に配合されている各種の補助的物質をも使用
することができる。
本発明tm成する各種要素について、以下に詳細に説明
する。
(粘着剤基剤) 本発明において使用される粘着剤の基剤としては、感圧
性粘着剤として最も広く使用さnているゴム系粘着剤基
剤すなわち天然ゴムおよび合成ゴムを使用することがで
きる。
合成ゴムとしては、感圧性粘着剤の基剤として使用でき
、またニトログリセリン製剤代使用するに当って好まし
くない作用を及ぼさないものであることが必要であり、
イソプレン系ゴム、イソブチレン系ゴム及びスチレンを
共重合成分として含ムシエン系ゴムから選択される。
本発明に2いては、前記の粘着剤基剤に粘着付与樹脂を
配合し、さらに必賃に応じて充てん剤、軟化剤、老化防
止剤などをも配合することができる。
(粘着付与樹脂) 粘着付与樹脂としては、極性基を有するものでも、極性
基含有しないものでも使用することができるから、両種
のものを併用することもできる。
極性基を有するものとしては、アビエチン哉ヲ主成分と
する天然ロジンまたは水添ロジンのグリセリンエステル
やペンタエリスリトールエステル類などを例示すること
ができ、極性基を有しないものとしては、ポリ−β−ピ
ネン樹脂、石油クラッキング留分(主としてCIないし
C9留分)′f:重合して得らnるhわゆb石油系粘層
付与樹脂など全使用するととがで亀る。
エステル基を有する粘着付与樹脂はニトログリセリンと
の親和性を有し、親和性の乏しいゴム分とのブレンドに
よって得られる粘着剤は配合比率によって適度なニトロ
グリセリン放出性の調節が可能であシ、ゴム分100部
に対し、樹脂分約20〜200部、好ましくは約50〜
120部を使用することができる。
また、全く極性基を有さない脂環構造の石油系粘着付与
樹脂はニトログリセリンとの親和性に乏しく、この系の
樹脂とゴム分からなる粘着剤はニトログリセリンの保持
性が劣り、あたかも相溶性の劣る可塑剤を配合したポリ
塩化ビニルのように粘着剤表面にニトログリセリンが浸
出するから使用に適さない。しかし、石油系粘着付与樹
脂にロジンエステル系樹脂を混合することによって、ニ
トログリセリン放出性を調節することができる。
通常、石油系粘着付与樹脂100部に対してロジンエス
テル系樹脂約20部以上、好ましくは約50〜200部
を混合し、粘着剤基剤であるゴム分に対して総樹脂量で
約20〜200部、好ましくは約50〜120部を配合
することによって、粘着特性2よびニトログリセリン放
出性の調節ができる。
(軟化剤〕 本発明における粘着剤成分としての軟化剤としては、極
性基を有するものまたは極性基を有しないものを使用で
き、これを添加することによって初期接層性を改良する
ことができる。一般に使用される軟化剤としては、極性
基を有しないものとして、鉱油、ポリブテン、ワセリン
等、極性基を有するものとして長鎖脂肪酸エステル、油
脂類、水添油脂類、ラノリン類、低軟化点ロジンエステ
ル類などがあり、通常ゴム系粘着剤基剤100部に対し
てO〜約100部、好ましくは約5〜50部の割合で使
用される。粘着付与樹脂の極性基によるニトログリセリ
ン放出性を更に微p4整するために上記軟化剤の中で極
性基を有しない軟化剤として、例えばポリブテン、ワセ
リンなど、また、極性基を有する軟化剤として例えばイ
ソプロピルミリステート、ラノリン脂肪酸イソプロピル
などの長鎖脂肪酸エステル、精製ラノリン、水添ラノリ
ン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリンなどのラノリン
誘導体、グリセリンモノステアレートなどの脂肪酸モノ
グリセライド、水添ヒマシ油などの油脂、水添ロジンの
メチルエステルなどの低軟化点樹脂類を使用するのが適
している。また、ニトログリセリンを含有する軟化剤を
使用すること(充填剤〕 充填剤としては、カオリンクレー類などは弱酸性を示す
充填剤であるから、二)oグリセリンを吸着する作用が
強く、ニトログリセリンの放出性の調節が可能であって
、ゴム系粘着剤基剤100部に対してO〜約2001i
i’ll、好ましくは約120部までを添加することが
できる。
(老化防止剤〕 粘着剤基剤として使用するゴム系粘着剤基剤の性質が経
時的に劣化するのを防止するために、粘着剤に老化防止
剤を配合することができる。使用される老化防止剤とし
ては、フェノール類、たとエハフチルヒドロキシトルエ
ンなどが挙げられる。
老化防止剤の使用量は、粘着剤全量に対して通常0〜2
%好ましくは1チ前後あれば十分である。
(粘着剤の講成成分の配合例) 本発明における粘着剤の好ましい配合例としては、極性
基を有する粘着付与樹脂を使用する場合には、ゴム系粘
着剤基剤100部に対し、極性基を有する粘着付与樹脂
約20〜120部、極性基を有しない粘着付与樹脂0〜
約120部、充填剤θ〜約100部および、軟化剤O〜
約50部を配合したものに、必要に応じて老化防止剤を
粘着剤全量に対して約1チ前後を添加したものに、主剤
としてニトログリセリンを約1〜1〇−含んだものが挙
げらnる。
また、別の配合例として、極性基を有しない粘着付与樹
脂を使用する場合には、ゴム系粘着剤基剤100部に対
し、極性基を有しない粘着付与樹脂約20〜120部、
充填剤約20〜120部、極性基を有する軟化剤約5〜
50部、3よび必要に応じて老化防止剤を粘着剤全量に
対して約112よび主剤としてニトログリセリンを約1
〜10%を含んだものが挙げらnる。
(粘着テープ基材と剥離セパレーター)本発明における
ニトログリセリン含有粘着剤は、粘着テープ基材に適当
な厚みに、つまり、粘着テープの一定面積に対し一定量
のニトログリセリンが定量的に含有されるように塗付な
どの手段で形成さnる。使用される粘着テープ基材とし
ては。
通常の粘着テープの基材として使用できるものであれば
、ニトログリセリンを透過させる性質がなく、また殊に
ニトログリセリンに作用してその放出性を損9など悪影
響を及ぼさないものであれば何でもよく、その例として
は、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、紙、布なども使用
できるが、ニトログリセリンの経時的安定性の点からす
ればポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ンフィルムが最適である。
次に、ニトログリセリン含有テープを製品とする場合に
は、ロール状でもよいがニトログリセリンの揮散性によ
る経時安定性からシート状とし。
その粘着面を剥離できるセパレーターで覆りのが好まし
い。またシート状にするときには、−枚ずつアルミパッ
クに密封保存するのが望ましい。
剥離セパレーターとしては、粘着剤中に配合したニトロ
グリセリンが経時的にセ/くレータ−中に移行すること
を妨害する性質を有するものが望ましく、ポリエステル
、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックフ
ィルムが適している。
なかでもポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィンのフィルムが好ましく、これにシリコーン処理な
どの剥離処理t−施してはじめて満足できる良好なセパ
レーターとして使用することができる。なお、−時的に
粘着面を保護するだけであれば、一般のラベル、シール
用粘着製品や一部の医療用テープに使用されているよう
な表面をシリコン処理したポリエチレン積層紙も使用で
きるが、一定期間以上保存する必要がある場合には、粘
着剤に配合したニトログリセリンが経時によって紙の中
に移行し、結果的にニトログリセリンの含量を低下させ
ることになり不適轟である。
(粘着テープまたはシートの製造法) ニトログリセリンは火薬原料でおり、かつ、爆発性物質
の中でも最も爆発し易い危険なものであるから、取扱い
に当っては安全性に細心の注意を払う必要がある。した
がって、爆薬として使用する場合でも、ニトロセルロー
スに吸着させたり(無煙火薬)、ケインウ土に吸着させ
たり(ダイナマイト)シて使用されている。
また、ニトログリセリンは50℃以下では比較的安定し
ているが、衝撃+摩擦に対しては極めて敏感で爆発しや
すく、しかも揮散性であるため、七のままでの運搬や輸
送は禁止されている。
したがって、ニトログリセリン含有テープまたはシート
を製造する場合には、安全性および製造時のニトログリ
セリンの揮散による含量変化にも留意する必要がおる。
そこで、発明者らは粘着テープの製造方法を改良するこ
とにより、安全性も高くかつニトログリセリンの揮散を
抑えて有効に本発明のニトログリセリン含有テーブンよ
びシートを製造できることを見出した。
つまり粘着テープの製造方式には大別してカレンダー塗
付方式、ホットメルト塗付方式、溶液塗付方式ンよびエ
マルジョン塗付方式がある。ところが、ニトログリセリ
ンが爆発性の高い物質であるから、カレンダー塗付方式
、ホットメルト塗付方式、エマルジョン塗付方式は本発
明の粘着テープ等の製法には適さないが、従来の溶液塗
付方式を改良すれば本発明品の製造に応用できる。
カレンダー塗付方式とホットメルト塗付方式は、ともに
粘着剤を高温で融解状態にして塗付する方式である。カ
レンダー塗付方式では、粘着剤をこの方式に適するよう
に調製する必要がおり、そのために、まずゴムを素練り
し、こnに粘着付4樹脂、充填剤、軟化剤などを加えて
均一に練り上げて粘着剤tv14gする。この場合に使
用できる装置ハ、オープンーール、ニーター(フターナ
ルミキサー等であって、いずれも高温(通常90〜12
0’O)で、高せん断連f (1x 1 o”へsX 
10’/秒〕下で高粘度(通常数千〜数万ポイズノの粘
着剤を練合するものでおる。また、カレンダー塗付方式
に2いては、数本の鋳鋼製熱ロールの間で粘着剤を加熱
圧延し、ロールの周速差による摩擦により粘着剤を基布
に展延するものであるから、ニトログリセリンのような
爆発性の物質を取扱うには、粘着剤調製3よび塗布の両
工程に2いて爆発、揮散の可能性が大でろって、ニトロ
グリセリン含有テープの製造方式としては採用できない
ホットメルト塗付方式の場合には、粘着剤組成に熱可塑
度の大きい物質上添加し、粘着剤粘度の低い状IIC通
常数百〜数千ボイズ)で使用されるが、その時の温度は
高く1通常120−180℃であって、また、高速で処
理されるから、せん断速度が速い(通常5 x 10’
〜I X t o’/秒)ため、ニトログリセリンのよ
うな危険性の高い物質を含有するテープの製造法として
はとうてい採用することができない。
次に、エマルジョン塗付方式であるが、この場合にも、
ニトログリセリンを安定にエマルジョン化しないとニト
ログリセリンの油滴が生成して危険なこと、また、ニト
ログリセリンがアルカリ性で不安定でおるから、まず安
定なニトログリセリン含有粘着剤エマルジョンを作成す
ることがかなり困難であり、更に媒体である水の乾燥に
100℃以上の高温2よび高熱量を必要とするため、ニ
トログリセリンが揮散し、定量的な塗付が困難であり、
かつ揮散ニトログリセリンの安全性に問題を生じる。
溶液塗付方式では、粘着剤成分を溶剤に溶解する際にニ
トログリセリンを、通常低artの有機溶剤溶液として
取扱うことができるので、その配合が容易である。また
この方式によれば、j!!付物O乾燥時には通常60〜
100℃の高温を一要するが、溶剤を用いる場合は低温
でも長時間をかけ熱風を避けて伝熱による加熱方式を採
用することによって、若干のニトログリセリンは揮散す
るけれど本、ニトログリセリン含有テープの製造は可能
である。
しかしこの場合には、送風ダクト中への揮散ニトログリ
セリンの凝縮が起らないように、定期的補修等に留意す
る必要がある。
このほか、二)aグリセリンのような揮散性、爆発性の
物質全粘着剤中に配合する方法として、本発明では一例
として、予め粘着剤全塗付したテtセパレータなどで保
護し九後、適当な期間、通常5,6日間熟成して粘着剤
中に均一に分散させる方法も採用することができる。
この方法においては、まず粘着テープを通常の製造方式
で製造する。本発明におけるテープの粘着剤としては、
ニトログリセリン保持性、放出性のバランスからゴム系
粘着剤が望ましい。
この粘着面の上に、粘着剤に使われる軟化剤中にニトロ
グリセリンを均一に溶解した、たとえばn製ラノリンを
主成分とする10%ニトログリセリン溶解物(軟膏を包
含するンなどを一定量塗付し、熟成して、軟化剤および
ニトログリセリンを粘着剤中に拡散、溶解させる。この
場合、ニトログリでリン溶解物(軟膏を含有する)をあ
らかじめセパレータに塗布したものを粘着面上に積層し
てもよい。この方式によれば、ニトログリセリシ配合物
を全く加熱することがなく、塗布後ただちにセパレータ
あるいはポリエチレンフィルムなとで粘着面を被覆し、
積層するのでニトログリセリンの揮散を防止することが
できる。
(発明の効果) このようにして得られたニトログリセリン含有粘着テー
プまたはシートは、次のような効果を有する。つまシ、
粘着剤として一般的なポリアクリル酸エステル共重合体
からなるアクリル系粘着剤を用いた場合には、ニトログ
リセリンの放出性が不充分である。例えは、リン酸バッ
ファー生理食塩水(If16.0)に対する溶出試験を
37℃で実施したところ、60分で18チ程匿の溶出率
であり、このテープ片5X7CIl!にトログリセリン
実測含量2.8■)を健常人に貼付しても全く反応t−
iめられなかった。これに対し、本発明において、例え
ば、天然ゴム100部に極性基を有する粘着付与樹脂で
ある水添aジンのグリセリンエステルを100部使用し
た粘着剤からのリン酸バッファー(声6.0)生理食塩
水に対する溶出試験を実施したところ60分で73−程
度であり、このテープ片5 X 7cI!にトログリセ
リン実測含量2.5119)を健常人に貼付したところ
、貼付の1時間後にニトログリセリンの反応、即ち軽度
の頭痛が観察された。
また、本発明によるニトログリセリン含有粘着テープま
たはシートは、保存による分解に対しても安定性が高い
ので、粘着剤中に2けるニトログリセリンの量は均一で
ありかつ定量的でるる。したがって所要用量が決定さ九
れば貼付面積の決定が容易であり、使用がきわめて簡単
である。また、投与中に副作用などで中止しなければな
らないときには、貼付したシート片をはがすだけでよい
から、便利である。
本発明の特に大きな長所の一つとして、特殊組成の粘着
剤からのニトログリセリンの効果的な放出ができること
である。テープ基材にニトログリセリンの透過性の小さ
なポリオレフィンフィルムなどを使用することによって
、軟膏の欠点でめったニトログリセリンの揮散をほぼ完
全に防止することができる。更に、密封による経皮吸収
促進効果がろるから、軟膏のときの軟膏塗付面filo
O〜200i以上、ニトログリセリン量14〜30■に
対して、本発明によるテープでは貼付面積30〜60c
Ii、ニトログリセリン量2〜5mgで充分な薬効が期
待でき、かつ、貼付後8時間以上の薬効を持貌でき、ま
た、ニトログリセリンの経時安定性も良好で、かつ衝撃
による爆発性がなく安全性が高いなどの利点を有するも
のである。
(発明実施の態様) 以下に本発明の実#I態様を説明するが、本発明は下記
の実施例にもとづいて制限されるものではない。
実施例1 累練りした天然ゴム(ば−ルクレープ)10g、極性基
を有する粘着付与樹脂として水添ロジンのクリセリンエ
ステル(バーキュレス社製ステベライトエステル410
)1op、極性基を含まない軟化剤としてポリブテン(
日本石油化学@1)EV−300)2.5pyよび老化
防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1g’i、
n−ヘキサン85Iとトルエン15Fからなる混合溶剤
中に攪拌溶解する。ついで、ニトログリセリンの酢酸エ
チル5チ溶液i 9.04 、F添加し、よく攪拌して
厚さ90Aのシリコン処理済のポリプロピレンフィルム
のシリコン処理面に固型分が401! / tn’の塗
付量になるよりに塗付し、徐々に溶剤を揮散させた後、
この上に片面をマット加工し、その反対面をコロナ処理
済の厚さ80μのポリエチレンフィルムのコロナ処理面
を貼り合せ、粘着剤を転写することによってポリプロピ
レンフィルムをセパレータとするポリエチレンフィルム
基材二トクグリセリンテープが得ら九る。
このテープ全所定のサイズに裁断後、アルミニウムff
ff1ポリエチレンフイルム展袋の中に密封して保存す
る。このニトログリセリン含有テープ中には約8m9/
100dのニトログリセリンが含有されていて、使用に
際しては必要量を切り取ってg4藻等の副作用を生じな
い最大面積を胸部皮膚等に貼付して使用する。
このテープを1−の面積に裁断したテープ片を健常人3
名に貼付し、一定時間貼付後にテープ片に残存するニト
ログリセリン量を定量したところ、貼付1時間後に初期
含量に対し平均97チ、2時間後で90チ、4時間後で
76慢、8時間後で61−のニトログリセリンが残存す
ることがわかった。
初期値t−toosとすると、この差は経皮吸収率を示
すことになる。
また、本テープ片5X7cjにトログリセリン実測含量
2.414)を健常人被験者の左上腕部に貼付したとこ
ろ、貼付約1時間後にごく@度のgX痛を訴えたが試験
を中止するほどではなく、8時間貼付してもほぼ同程度
の反応でめった。
実施例2 素練りした天然ゴム(ベールクレープ)101、極性基
を有する粘着付与樹脂としてaジンのグリセリンエステ
ル(荒用化学工業■製エステルガム人人G )5 p、
極性基を含まない石油系飽和脂環式粘着付与樹脂(荒用
化学工業■製アルコンP−100)7.51および老化
防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.l fiを
n−ヘキプン801とトXエン101!の混合溶剤に攪
拌溶解する。次いで、ニトログリセリンのトルエン5チ
溶液9.o41t−g加し、良く攪拌して浮遊65μの
アルミニウム積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処
理面に固型分が401 / m’の塗付量になるように
塗付し、徐々に溶剤を揮散させた。その後、粘着面の上
に厚さ80声の片面コロナ処理済のポリエチレンフィル
ムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤を転写することに
よってアルミニウム積層ポリエチレンフィルムを剥離台
砥とするポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン含
有テープにトログリセリン含有量8η/100i)が得
ら几た。
このテープを所定のサイズに裁断後、アルミニウム積層
ポリエチレン袋中に密封保存した。
このテープ’1lciの面積に裁断し之テープ片を健常
人3名に貼付し、一定時間貼付後にテープに残存するニ
トログリセリン量を定量したところ、平均残存率は貼付
1時間後で95%、2時間後で91%、4時間後で72
チ、8時間後で43チでろり、良好な経皮吸収を示した
また、このテープ片5 x 7 cj (二)ログリセ
リン実測含量2.5〜)を健常人被験者の左胸部に貼付
したところ、貼付30分後から軽度の頭痛を訴え、6時
間後には頭痛、動悸が激しくなったので、テープ片を除
去した。こnは、本テープにおけるニトログリセリン放
出性が良好であるため、実際の治療に用いる場合には、
テープ片の面積は少なくしても充分な薬効を期待できる
ことを示している。
実施例3 軽く素練りした合成イノプレンゴム(クラレ■製:クラ
ブレンIR−10)101極性基を有する粘着付与樹脂
として水添ロジンのグリセリンエステル(荒用化学工業
■製エステルガムH)813よび老化防止剤としてブチ
ルヒトCI−?シトルエン0.1F1i、n−へキサン
90gとトルエン10yからなる混合溶剤中に攪拌溶解
した。この粘着剤を厚き80μのアルミニウム積層ポリ
エチレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が32/
i/扉1の塗付量になるように塗付し乾*gせた。
次いで、この粘着剤底面に水添ラノリンを主成分とする
10%の二) aり一すセリン軟責t−8iI/m’の
割合で均一に塗付し、直ちにその上に、片面をマット加
工し、その反対面をコロナ処理した厚さ80μのポリエ
チレンフィルムのコロナ石理面tJ1合せて40℃で約
5日間熟成した。
ラノリン軟膏は均一に粘着剤中に移行し、かつ粘着剤層
はポリエチレンフィルム側に移行した。
こうしてアルミニウム積層剥離台厭付ポリエチレンフィ
ルム製ニトログリセリン含有テーフにトログリセリン含
有量saz/1ooi)t−得た。このテープを所定の
大きさに裁断後アルミニウム積層ポリエチレンシート中
に密封保存した。
本テープ貼付試験による一定時間貼付後のニトログリセ
リンの残存率は、貼付1時間後で96!!、2時間後で
89チ、4時間後で85チ、8時間後で64%でめった
また、本テープ片5 x 7 ad にトログリセリン
実測含量2.7II9)t”億常人被験者の左上腕部に
貼付したところ、貼付後約1.5時間アごく@度の頭痛
を訴えたが試験を中断する程度ではなく、8時間貼付し
てもほぼ同程度の症状であった。
実施例4 素練りした天然ゴム(ベールクレープ)8gとホリイン
ブチレンゴム(二ツン化学■製ビスタネツクスLMMI
 2Nを混練し、とnに極性基を有する粘着付4樹脂と
して水添ロジンのグリセリンエステル(バーキュレス社
製ステベライトエステル410 ) 10 &、弱い極
性基を有する軟化剤として精製ラノリン2.512よび
老化防止剤としてブチルヒドロキシトルエン0.1!i
を加えて攪拌した。これをn−ヘキサン85gとトルエ
ン15.9からなる混合溶剤中に攪拌溶解した。ついで
ニトログリセリンの酢酸エチル5チ溶液を9.04N添
加してよく攪拌し、厚さ60μのシリコーン処理済ポリ
プロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分として
409/m’の塗付量になるように塗付した。その後、
溶剤を徐々に揮散させて、この上に浮石80μの片面コ
ロナ処理街のポリエチレンフィルムのコロナ処理面を貼
り介せ、粘着剤を転写することによってポリプロピレン
フィルムを剥離台紙とするポリエチレンフィルム基材ニ
ド9グリセリン含有テープにトログリセリン含有量8■
/100j)が得られた。このテープを所定の大きさに
裁断後、アルミニウム積層ポリエチレンフィルム側の袋
の中に封入し保存し念。
本テープの薬効試験の成績は、前述の実施例3とほぼ同
程度で良好であつ九。
実施例5 素練りした天然ゴム(は−ルクレープ)IO!I、極性
基を有する粘着付与樹脂(荒用化学工業■エステルガム
H)4g、極性基を有しない粘着付与樹脂として飽和脂
環式石油系樹脂(三井石油化学@製: FTR−610
0)4#2よび老化防止剤としてブチルヒドロキシトル
エン0.11’t n−ヘキサ790 、l: )kエ
ン101からなる混合浴剤中に攪拌溶解した。
この粘着剤をシリコーン処理したポリエチレン積層剥!
11紙上のシリコーン処理面に固型分が32g/m2に
なるように塗付して乾燥した。この粘着面上に、片面を
マット加工し、その反対面はコロナ処理をした淳さdo
μのポリエチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せて
、剥離紙付きポリエチレンテープを得た。
次に、このポリエチレンテープの剥離紙を除去しながら
粘着面に水添ラノリンを主成分とする10−のニトログ
リセリン軟膏t8ji/m’の割合で塗付し、ただちに
その上を厚さ65声のシリコーン処理済アルミニウム積
層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面で被覆し、
40℃で約5日間熟成することによって、アルミニウム
積層ポリエチレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレ
ンフィルム基材ニトログリセリン含有テープにトログリ
セリン含有量8!IV/100cIi)が得られた。
このテープを所定の大きさに裁断後、アルミニウム積層
ポリエチレン袋中に密封保存した。
本テープの貼付試験によるニトログリセリン残存率は、
貼付1時間後で96%、2時間後で93チ、4時間後で
88%、8時間後で65−であった。また、本テープ片
5X7j(ニ)ログリ七リン実測含量2.811I9)
を偉常人の左上腕部に貼付したところ、貼付1時間で極
く軽度の頭痛を訴えたが、試験継続には支障なく、8時
間後にテープ片を剥離・した。
実施例6 素線シした天然ゴム(は−ルクレープ)8.!irとス
チレン−インブレン熱可fi性=fム(シェル化学社製
クラトンTR−1107)2 gt−混練し、これに極
性基含有する粘着付与樹脂として水添ロジンはフタエリ
スリトールエステル()1−キュレス社製はフタリンー
H)4g、&性基を有しない石油系脂環式粘着付与樹脂
(日本ゼオン@製りイントンD−100)6Jil、軟
化剤としてポリブテン(日本石油化学@製HV−300
) 2.5 gおよび老化防止剤としてブチルヒトaキ
シトルエン0.1.9t−270えて攪拌した。こfl
、をn−ヘキサン9ONに攪拌しながら溶解した。次い
でニトログリセリンのトルエン5%溶液9.04.9を
添加してよく攪拌し、厚さ65μのアルミニウム積層ポ
リエチレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が40
fj/m’の塗付量となるように塗付した。ついで、こ
の塗付フィルムを粘着面を上にして温度約40°Cの熱
板上で徐々に溶剤を揮散させた後、粘着面の上に厚さ8
0μの片面コロナ処理済ポリエチレンフィルムのコロナ
処理面を貼り合せ、粘着剤を転写することによってアル
ミニウム積層ポリエチレンフィルムを剥離台紙とするポ
リエチレンフィルム基材ニトログリセリン含有テープに
トログリセリン含有量81g9/100clI〕が得ら
れた。このテープを所定のサイズに裁断後、アルミニウ
ム積層ポリエチレン袋に密封保存した。
本テープの薬効試験の結果は、前述の実施例5とほぼ同
程度で良好であった。
実施例7 素線シした天然ゴム(イールクレープ)10y、極性基
全含まない石油系脂環式粘着付与樹脂(エッソ化学@I
Rユニスコレツツ1202U )10p。
極性基としてエステル基を少量含有する軟化剤として精
製ラノリン2.51および老化防止剤としてブチルヒト
ミキシトルエンQ、1p’(、n−へ+−y−785g
とトルエン15gからなる混合溶剤に攪拌溶解した。次
いで、ニトログリセリンの酢酸エチル5チ溶液を9.0
4.SF添加して、よく攪拌して粘着液を調製した。
次に、この粘着液を厚さ90sのシリコーン処理済のポ
リプロピレンフィルムのシリコーン処理面に固型分が4
01 / trt’の塗付量になるように塗付し、徐々
に溶剤を揮散させたのち、粘着面の上に、片面をマット
加工し、その反対面はコロナ処理した厚さ80sのポリ
エチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤を
転写することによッテポリプロピレンフイルムを剥離台
紙とするポリエチレンフィルム基材ニトログリセリン含
有テープにトログリセリン含有量8′I9/100I−
Ill)が得らnた。このテープを所定の大きさに裁断
した後、アルミニウム積層ポリエチレン袋中に密封保存
した。
本テープの貼付試験によるニトログリセリン残存率は、
貼付1時間後で93チ、2時間後で88斧、4時間後で
70%、8時間後で35−でおり、経皮吸収は良好でろ
つ之。また、本テープ片5×7−にトログリセリン実測
含量2.5M9)を健常人の左上腕部に貼付したところ
、貼付20分後から頭痛を訴え、3時間後では頭痛、動
悸が激しくなったので試験を中止した。しかし、本テー
プの場合でも、テープ片の面積を小さくすることによっ
て充分な薬効が期待できることがわかった。
実施例8 合成インプレンゴム(クラレ■製クラプレンIR−10
)1 ONとカオリンクレー(上屋カオリン■fiNN
カオリン)IONO混線物に、極性基を有しない粘着付
与樹脂としてポリ−l−ピネン樹脂(エッソ化学■製ピ
コ2イト3−100)8y、弱い極性基を有する軟化剤
として精製ラノリン4.5.9>よび老化防止剤として
ブチルヒトCI−?シトルエン0.17t−5n−へキ
チン90!iとトルエンIOgからなる混合溶剤中に攪
拌溶解した。
ついでニトログリセリンのトルエン5%溶液を13.0
41!添加して、よく攪拌して粘着液を調製し、厚さ9
07Iのシリコーン処理済ポリプロピレンフィルムのシ
リコーン処理面に固型分が4011/xlの塗付量とな
るように塗付した後、徐々に溶剤を揮散させた。この粘
着面の上に、更に、片面をマット加工し、その反対面を
コロナ処理した厚さ80声のポリエチレンフィルムのコ
ロナ処理面を貼シ合せ、粘着剤を転写することによって
ポリプロピレンフィルムを剥離台紙とするポリエチレン
フィルム基材ニトログリセリン含有テープにトロクリセ
リン含有量81n9/100cj)が得られた。このテ
ープを所定の大きさVC裁断した後、アルミニウム積層
ポリエチレン袋中に密封保存した。
本テープの薬効試験の結果は実施例7とほぼ同程度で良
好であった。
実施例9 累練りした天然コム(R−ルクレープ) 10 /。
極性基を含有する粘着付与樹脂(荒用化学工業■製エス
テルガムH)IOF、少量の極性基を含有する軟化剤と
してrR製ラノリ72g、極性基を有しない軟化剤とし
て白色ワセリン0.5ppよび老化防止剤としてブチル
ヒドロキシトルエン0.1gt%n−ヘキサン90g、
!−)ルエン10yからなる混合溶剤中に溶解した。つ
いで、ニトログリセリンの酢酸エチル5%溶液9.04
 gk添加し、よく攪拌して厚さ90μのアルミニウム
積層ポリエチレンフィルムのシリコーン処理面に固製分
が4011 / m’の塗付量になるように塗付し、徐
々に溶剤を揮散させた。この粘着面上に、片面をiット
加工し、その反対面をコロナ処理済の厚さ80βのポリ
エチレンフィルムのコロナ処理面を貼り合せ、粘着剤を
ポリエチレンフィルムに&写することによってアルミニ
ウム積層ポリエチレンフィルムを剥離台紙とするポリエ
チレンフィルム基材ニトログリセリン含有テープにトロ
グリセリン含有量8〜/100cd)が得らnた。この
テープを所定の大きさに裁断後、アルミニウム積層ポリ
エチレン袋中に密封保存した。
本テープの貼付試験によるニトログリセリン残存率は、
貼付1時間後で94チ、2時間後で88%、4時間後で
76%、8時間後で57チであった。
ま念、本テープ片5 x 7 d にトaグリセリン実
測含量2.6m9)t−健常人の左胸部に貼付したとこ
ろ、貼付20分頃から軽度の頭痛を訴えたが試験を中止
する程ではなく、6時間後に頭痛が激しくなって試験を
中止するまで軽度の頭痛が継続した。
また本テープを健常人に貼付したときの血圧と心拍数の
変化を追跡した結果を第1図2よび第2図に示した。本
テープ片7x10mにトログリセリン含量5.4■)、
貼付時間60分で試験した。
第1図および第2圀に2いて、横軸は時間の経過を示し
、時間0分の時に試料全貼付し、時間60分の時に試料
を剥離した。貼付してから約10分後に被検者の動悸が
激しくなり、貼付してから約30分後には被検者が@度
の頭痛を訴えたが、剥離してから約20分後には動悸も
頭痛も正常に復した。また、ニトログリセリンの経皮吸
収によって収縮期血圧の降下2よび心拍数の増大が観察
された。
同時に、心電因(第■誘導)を記録したが、貼酊による
変化は殆んど認めら九なたった。
従って、本テープは、貼付面y11I:適当に選ぶこと
によって心臓疾患の治療、予防用テープとして適してい
ることが示さ九た。
参考例1: ニトログリセリン安定化試験上記実施例で
得たニトログリセリン含有テープをアルミニウムパック
中に密封保存したものの3トログリセリン安定性試験を
行った。その結果を第1ffに示すが、その安定性は極
めて良好でめった。なお、保存条件は第1表に示すとお
りであった。
第  1  表 参考例2: 薬効薬理試験 ベンドパルビタール麻酔したピーグル犬を用いて、前記
実施例9で得らnたニトログリセリン含有テープ(7X
 10ffl、ニトログリセリン含有量2.61n9)
貼付による血行動態の変化を調べた。
使用したピーグル犬は体重9.8に9で、実施例9のテ
ープをカミシリで剃毛したピーグル犬の左備胸部に90
分間貼付した。その結果を第2表に示す。
その結果によると、貼付15分後よシ収縮期血圧、左室
内圧2よび右心房圧を低下させ、冠動脈血流量は増加し
た。これらの変化はテープ剥離後60分でほぼ貼付前の
値に回復した。すなわち、本発明品の貼付は、心臓への
前負衡2よび後負荷を減少し、心臓の仕事量を軽減し、
冠血流量を増大することにより虚血性疾患に有効である
ことが示さnた。
参考例3: 臨床例−安静狭心症予防 45才男子で、4年前から夜間午前1時から午前5時の
間に胸骨下に5分間はど続くにぷい痛みをときどき経験
するようになって、1年前から発作が頻繁になシ、苦痛
は絞扼感を伴ない肩胛部、アゴ部などに拡散するように
なった。この患者にカルシウム拮抗剤に替えて実施例9
で得られたニトログリセリン含有テープの最大許容量(
この場合5X6cj、ニトログリセリン含有量2.2η
)を就寝時に左胸部に貼付したところ、発作をほぼ完全
に防止することができた。
参考例: 臨床例−労作性狭心症治療 一週間に5回はど狭心症発作を起こす58才の男子に、
実施例6で得られたニトログリセリン含有テープの最大
許容量(この場合、5X8csj、ニトログリセリン含
量3.0m9)を投与、左胸部に貼付した。この貼付前
後に運動負荷試験(GradedExerreIme 
Te5t ) (GET) を行ったところ、1貼付し
ない場合1.5−のST降下を伴なう胸痛が認められ、
GET持続時間が300秒でめったものが、ニトログリ
セリン含有テープ貼付後3時間には、ST降下は1.0
mでGET持続時間705秒、5時間でST降下は0.
8−1GET持続時間685秒と大巾なST降下の改善
ならびに運動機能増大を認めた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるニトログリセリン含有テープ貼
付時の血圧の変化を示すグラフであシ、第2図は本発明
によるニトログリセリン含有テープ貼付時の心拍数の変
化を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]¥イソプレン系ゴム、イソブ チレン系ゴム及びスチレンを共重合成分と して含むジエン系ゴムから選択されたゴム 系粘着剤基剤と¥、 [2]極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する
    軟化剤からなる群から選択され た少なくとも一種の極性物質 を必須成分とする感圧性粘着剤であって、 ニトログリセリンの放出性と保持性とを調 節したものにニトログリセリンを含有させ た感圧性粘着剤を、不透過性基材¥上に有する¥ことを
    特徴とするニトログリセリンを含有する感圧性粘着テー
    プまたシート。
  2. (2)[1]¥イソプレン系ゴム、イソブ チレン系ゴム及びスチレンを共重合成分と して含むジエン系ゴムから選択されたゴム 系粘着剤基剤と¥、 [2]極性基を有する粘着付与樹脂及び極性基を有する
    軟化剤からなる群から選択され た少なくとも一種の極性物質と [3]極性基を有しない粘着付与樹脂および極性基を有
    しない軟化剤からなる群から選 択された少なくとも一種の非極性物質 を必須成分とする感圧性粘着剤であって、 ニトログリセリンの放出性と保持性とを調 節したものにニトログリセリンを含有させ た感圧性粘着剤を、不透過性基材¥上に有する¥ことを
    特徴とするニトログリセリンを含有する感圧性粘着テー
    プまたはシート。
JP4256690A 1980-03-25 1990-02-26 ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート Pending JPH03246219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4256690A JPH03246219A (ja) 1980-03-25 1990-02-26 ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3684880A JPS56133381A (en) 1980-03-25 1980-03-25 Pressure-sensitive adhesive tape or sheet containing nitroglycerin
JP4256690A JPH03246219A (ja) 1980-03-25 1990-02-26 ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3684880A Division JPS56133381A (en) 1980-03-25 1980-03-25 Pressure-sensitive adhesive tape or sheet containing nitroglycerin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03246219A true JPH03246219A (ja) 1991-11-01

Family

ID=26375950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4256690A Pending JPH03246219A (ja) 1980-03-25 1990-02-26 ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03246219A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338276A1 (en) * 2000-11-29 2003-08-27 Teikoku Seiyaku Co., Ltd. Adhesive preparation for external use

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218812A (en) * 1975-07-30 1977-02-12 Hifumi Uchimura Method of preparing antiinflammatory and analgesic plasters
JPS552604A (en) * 1978-06-20 1980-01-10 Sanwa Kagaku Kenkyusho:Kk Patch agent consisting mainly of nitroglycerin
JPS5535633A (en) * 1978-09-01 1980-03-12 Hisamitsu Pharmaceutical Co New pasting medicine
JPS623811A (ja) * 1985-06-28 1987-01-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 圧延機のロ−ル組替装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218812A (en) * 1975-07-30 1977-02-12 Hifumi Uchimura Method of preparing antiinflammatory and analgesic plasters
JPS552604A (en) * 1978-06-20 1980-01-10 Sanwa Kagaku Kenkyusho:Kk Patch agent consisting mainly of nitroglycerin
JPS5535633A (en) * 1978-09-01 1980-03-12 Hisamitsu Pharmaceutical Co New pasting medicine
JPS623811A (ja) * 1985-06-28 1987-01-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 圧延機のロ−ル組替装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1338276A1 (en) * 2000-11-29 2003-08-27 Teikoku Seiyaku Co., Ltd. Adhesive preparation for external use
EP1338276A4 (en) * 2000-11-29 2006-05-17 Teikoku Seiyaku Kk ADHESIVE PREPARATION FOR EXTERNAL APPLICATION

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS623811B2 (ja)
EP0062682B1 (en) Adhesive preparation for heart disease and process for its preparation
US6149935A (en) Solid matrix system for transdermal drug delivery
JP4943657B2 (ja) カプサイシンを含むポリシロキサンマトリックスを有する治療パッチ
EP0416842A1 (en) Solid matrix system for transdermal drug delivery
WO2006090782A1 (ja) 含水系外用貼付剤用組成物及びこの組成物を用いた貼付剤
US5571530A (en) Percutaneous preparation of tulobuterol
JP3699527B2 (ja) テープ製剤
JP2572763B2 (ja) エトフェナマ−ト含有貼付薬
JP4466977B2 (ja) 経皮的治療システム
JPS63246325A (ja) ニトログリセリン貼付剤およびその製造方法
JP3542814B2 (ja) 消炎鎮痛貼付剤
CN104173322B (zh) 一种含吡罗昔康的经皮吸收制剂及其制备方法
JPS63246326A (ja) ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシートの製造方法
JPH03246219A (ja) ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまたはシート
JPS5927978A (ja) インドメタシン入り粘着テ−プ
JP2869167B2 (ja) 徐放性貼付製剤
JP3197039B2 (ja) テープ製剤
US10076502B2 (en) Transdermal therapeutic system for administering rivastigmine or derivatives thereof
JPH059115A (ja) ニトログリセリンを含有する感圧性粘着テープまた はシートの製造方法
JP7079015B2 (ja) リバスチグミン含有経皮吸収型製剤
JP3130350B2 (ja) 経皮吸収製剤
JP3224582B2 (ja) 経皮吸収製剤
JP3176400B2 (ja) 薬物の表皮細胞層透過促進剤および経皮吸収製剤
JP3277239B2 (ja) エペリゾンまたはトルペリゾン外用貼付剤