JPH0591055U - 折りたたみ式電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本体カバー１０と副体１６が通話に適した所
定の角度θで、係止するとともに所定の角度θを越えて
開き方向にさらに外力が加わっても副体軸部１８を破損
することのない折りたたみ式電話機 【構成】 弾性を有するストッパー１４ａを本体カバー
１０の軸受部１４に、該ストッパー１４ａを案内する溝
１８ａを副体１６の副体軸部１８に、それぞれ一体成形
したことによって、部品点数が少なく組立が容易。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

受話部を有する本体と送話部を有する副体とを支軸を中心にして回転自在に組 み立てられた折りたたみ式電話機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、折りたたみ式電話機は種々提案されている。そして、本体と副体が 所定の回転角を越えて開き方向にさらに外力が加わったときに軸受部を破損しな い構造も種々提案されている。例えば、第３図に示すように受話部を有する本体 １と送話部を有する副体２を本体１及び副体２にそれぞれ一体に成形した軸受３ を重ね合わせるとともに、支軸４にて回転自在に支持する。５は副体２が所定の 開き角度にて軸受３に設けた山形のカム３ａに当接するストッパであり、弾性を 有する金属性の板バネ６に一体成形されている。７は上記板バネ６の他端を上記 本体１に固定するネジである。このように構成された折りたたみ式電話機におい て、支軸４を中心として副体２を開くと、カム３ａがストッパ５に当接して副体 ２は所定の角度θで係止する。そして、この状態からさらに矢印Ｆ方向に副体２ を開けようとすると、カム３ａは板バネ６をたわませながらストッパ５を押しの け、のりこえてしまい支軸４を破損することはない。

【０００３】

【考案が解決しょうとする問題点】

しかしながら、上述した従来の折りたたみ式電話機の構造では、部品点数が多 く複雑で、安価に提供することができないという問題点があった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

そのため、本考案は受話部を有する本体と送話部を有する副体とを支軸を中心 にして回転自在に組み立てられた折りたたみ式電話機において、弾性を有するス トッパーを本体の軸受部または副体のどちらか一方に、該ストッパーを案内する 溝を副体または本体の軸受部のどちらか一方に、それぞれ一体成形したものであ る。

【０００５】

【実施例】

第１図は、本考案による折りたたみ式電話機の分解斜視図で、１０は受話部１ １，表示部１２，キーボード部１３，軸受部１４を設けた本体カバー、１５は本 体ベース、１６は送話部１７，副体軸部１８を設けた副体、１９，２０は回転支 軸、２１バネである。 次に組立について説明する。まず、本体カバー１０に設けた軸受部１４に、副 体１６に一体形成した副体軸部１８を挿入した後、本体カバー１０の裏面から回 転支軸１９，２０のそれぞれを副体軸部１８に設けた貫通孔の両端１８ｂ，１８ ｃから挿入すると、回転支軸１９，２０に設けた爪部１９ａ，２０ａが副体軸部 １８の内壁に設けた凹部（図示せず）に嵌合し、副体１６は回転自在に支持され るとともに、副体軸部１８に設けた溝１８ａに軸受部１４に設けたストッパー１ ４ａが嵌まる。そして、バネ２１の先端２１ａを回転支軸１９に設けたスリット １９ｂに挿入するとともに、他端２１ｂを本体カバー１０に固定すると、バネ２ １は副体１６の開き方向に偏倚力を与えることになる。 次に、第２図（Ａ）〜（Ｃ）の要部の断面図を用いて動作について説明する。 まず、第２図（Ａ）に示す状態が通常状態であり、キーボード部１３が副体
１ ６で閉ざされている。次に、操作者が通話をするために、副体１６を保持してい る開閉釦（図示せず）を操作すると、副体１６はバネ２１のバネ力によって、第 ２図（Ｂ）に示すように軸受部１４に設けたストッパー１４ａの先端が副体軸部 １８に設けた溝１８ａの内壁に当接して、通話に適した所定の開き角度θで係止 する。そして、この状態からさらに矢印Ｆ方向に副体１６を開けようとすると、 副体軸部１８に設けた溝１８ａの内壁は軸受部１４に設けたストッパー１４ａの 先端をたわませながらストッパー１４ａを押しのけ、第２図（Ｃ）に示すように 、のりこえてしまい回転支軸１９，２０を破損することはない。

【０００６】

【発明の効果】 以上説明したように、本考案によれば、ストッパー１４ａを軸受部１４に一体 に成形したことによって、従来に比較して部品点数が少なく組立が容易でしかも 安価な、折りたたみ式電話機を提供することができる。また、ストッパーを副体 軸部１８に、溝を軸受部１４にそれぞれ一体に成形しても同様の効果を得ること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による折りたたみ式電話機の分解斜視図
である。

【図２】本考案による折りたたみ式電話機の要部の断面
図である。

【図３】従来の技術による折りたたみ式電話機の要部の
断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 副体 ３ 軸受 ４ 支軸 ５ ストッパー ６ 板バネ ７ ネジ １０ 本体カバー １１ 受話部 １２ 表示部 １３ キーボード部 １４ 軸受部 １５ 本体ベース １６ 副体 １７ 送話部 １８ 軸部 １９，２０ 回転支軸 ２１ バネ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 受話部を有する本体と送話部を有する副
   体とを支軸を中心にして回転自在に組み立てられた折り
   たたみ式電話機において、弾性を有するストッパーを本
   体の軸受部または副体のどちらか一方に、該ストッパー
   を案内する溝を副体または本体の軸受部のどちらか一方
   に、それぞれ一体成形したことを特徴とする折りたたみ
   式電話機