JPH0589663U - 屋根の軒先シール構造 - Google Patents
屋根の軒先シール構造Info
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- JPH0589663U JPH0589663U JP652091U JP652091U JPH0589663U JP H0589663 U JPH0589663 U JP H0589663U JP 652091 U JP652091 U JP 652091U JP 652091 U JP652091 U JP 652091U JP H0589663 U JPH0589663 U JP H0589663U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋根の軒先において、外壁から張り出したル
ーフ材の開口下面と開口突端面との防水性能を確保し、
同時に軒先下面側の外観上の仕上がり状態を良好にす
る。 【構成】 軒先に形成されるルーフ材5の山状凸部10
の開口下面を塞ぐ軒先カバー13と、山状凸部10の開
口突端面を塞ぐ化粧キャップ14とからなる。
ーフ材の開口下面と開口突端面との防水性能を確保し、
同時に軒先下面側の外観上の仕上がり状態を良好にす
る。 【構成】 軒先に形成されるルーフ材5の山状凸部10
の開口下面を塞ぐ軒先カバー13と、山状凸部10の開
口突端面を塞ぐ化粧キャップ14とからなる。
Description
【0001】
本考案は、縦葺構造の屋根において、ルーフ材と外壁との間の軒先開口を塞ぐ シール構造に関する。
【0002】
断面波形のルーフ材で形成された折版屋根の軒先において、ルーフ材の開口端 面をシールすることは公知である。 図3に示すように山部と谷部が連続しないルーフ材を用いて屋根を形成する場 合には、隣接するルーフ材の接合部に生じる山状凸部の軒先端面を同じく化粧キ ャップで蓋することもある。
【0003】
しかし、従来の軒先構造では、ルーフ材の外壁より張り出す下面が開口してお り、この開口下面から雨水が屋内に侵入する。ルーフ材の軒先部分の下面の凹凸 形状がそのまま露出して見えるため体裁も悪い。
【0004】 そこで本考案の目的は、格別のコーキング材等を用いることなく軒先部の防水 性能を向上するにある。 本考案の他の目的は、外壁の外側に張り出るルーフ材の軒先下面側をも塞いで 、その仕上がり状態を端正にして見た目の施工品質を向上するにある。
【0005】
本考案に係る屋根の軒先シール構造は、外壁2から張り出したルーフ材5の山 状凸部10の開口下面を塞ぐ軒先カバー13と、山状凸部10の突端に装着され てその突端開口を塞ぐ化粧キャップ14とからなる。 これら軒先カバー13と化粧キャップ14とは必要に応じて一体に成形するこ とができる。 更に具体的には、隣接するルーフ材5・5の接合部に山状凸部10を有する屋 根においては、山状凸部10の内面左右に一対の段部5c・5cが対向状に設け られていること、軒先カバー13は上向きに開口する断面コ字形の主面板15と 、主面板15の前端から立ち上げた立壁16と、立壁16の上部左右に設けた一 対の掛止片17・17とを有し、前記掛止片17・17を段部5c・5cに掛け 止めて主面板15で山状凸部10の開口下面を塞いであること、外壁2の外面に 固定した軒先水切27と山状凸部10の内周面とで、主面板15をルーフ材5の 下面とほぼ面一状に挟み固定してあること、山状凸部10の突端に化粧キャップ 14が外嵌装着されていることを要件とする。
【0006】
軒先カバー13および化粧キャップ14は、外壁2より外側において山状凸部 10の下面と前端面とを塞いで、雨水が軒先開口11を介して屋内側へ入り込む のを防止する。つまり、軒先カバー13と化粧キャップ14とで軒先開口11を 塞ぐので、たとえ軒先カバー13や化粧キャップ14の周縁から雨水がしみ込ん でも、これが容易に流下して排出される。コーキング材などによる面倒な防水構 造も必要としない。 山状凸部10の開口下面を軒先カバー13で塞ぐので、ルーフ材5の凹凸や連 結部の構造等を遮って軒先を見上げたときの全体の印象を端正にする。
【0007】
本考案では、軒先シール12を構成し、外壁2より屋外側において軒先カバー 13と化粧キャップ14とで山状凸部10の開口下面と突端開口とをそれぞれ閉 塞し、屋内に通じる軒先開口11の封止を行う。従って、たとえ軒先カバー13 や化粧キャップ14の周縁から雨水がしみ込んだとしても、これを軒先カバー1 3沿いに流下させて容易に排出でき、防水性能を向上できる。コーキング材を用 いる必要がないので、施工に要する全体費用の増加を避けることができる。
【0008】 軒先カバー13で山状凸部10の開口下面を塞ぐので、軒先の下面側をほぼ面 一にして、その仕上がり状態を端正にでき、従来の軒先構造に比べて外観上の施 工品質を向上できる。別に軒天井を設ける場合に比べて部品点数の増加を防止し 、軒先の構築費用を低減化できる。
【0009】
(第1実施例) 図2ないし図6は本考案に係る軒先シール構造の第1実施例を示す。 図2において、符号1は胴縁、2は外壁、3は母屋、4は屋根である。屋根4 はルーフ材5を一定勾配で縦葺きし、その下端を外壁2より屋外側へ突き出して 軒先を設けてなる。
【0010】 図3に示すように、ルーフ材5は長尺の塗装鋼板を概略コ字状の断面形状に折 り曲げ、その下面側に断熱層5aを設けてなり、幅方向両端に接合壁5bが折り 起こしてある。母屋3の長手方向に沿って定間隔おきに装着した取付枠6・6間 にルーフ材5を嵌め込み、隣接するルーフ材5・5の接合壁5b・5bにクリッ プ7を外嵌して、両接合壁5b・5bを一定間隔おきに挟み固定することによっ り、隣接するルーフ材5・5を幅方向に接続する。クリップ7の外面はルーフ材 5と同じ長さの接合部キャップ8で覆われる。クリップ7および接合部キャップ 8を抜け止め保持するために、接合壁5b・5bの外面に掛止用の段部5c・5 cが張り出し形成してある。
【0011】 上記のように葺き上げた屋根4では、隣接するルーフ材5・5の接合部に山状 凸部10が形成され、この凸部10の内側空間を介して屋内外が連通する。凸部 空間を介して雨水や虫などが屋内へ入り込むのを防ぐために、図2に示すように ルーフ材5と外壁2の上端との間の軒先開口11が軒先シール12で封止されて いる。
【0012】 図の軒先シール12は、山状凸部10の開口下面を塞ぐ軒先カバー13と、山 状凸部10の突端開口を塞ぐ化粧キャップ14とからなる。 図5において軒先カバー13は、上向きに開口する断面コ字形の主面板15と 、主面板15の前端から直角に折り起こした立壁16と、立壁16の上端壁の左 右に張り出された左右一対の掛止片17・17とを一体に形成したプレス成形品 であり、主面板15の全長は軒先におけるルーフ材5の外壁2からの突出寸法よ り十分に大きく設定されている。
【0013】 主面板15の立壁16寄りの板面には、雨水を排出する流下口19が開口され ている。立壁16の起立部幅は主面板15の内法寸法より小さく設定して、主面 板15の前端両側にも水抜き用の切欠20を設ける。立壁16の上端前方には掛 止片17に連続するストッパー部21を設ける。このストッパー部21の機能は 後述する。 図6において化粧キャップ14は、山状凸部10の突端開口を塞ぐ概ね台形状 の縦面壁22を有し、縦面壁22の両側および上縁から周縁壁23を折り起こし 、さらに縦面壁22の下端に組付用のガイド壁24を折り曲げ形成してなる。
【0014】 次に、軒先シール12の山状凸部10に対する組付手順を説明する。母屋3に 屋根4を葺き上げた後、軒先カバー13の主面板15を山状凸部10にその下面 側から当てがい、図4に示すように断熱層5aを圧縮しながら掛止片17をルー フ材5の段部5cの内面壁に掛け止め、軒先カバー13の全体を仮組みする。こ のとき立壁16の前端のストッパー部21を山状凸部10の左右側壁、すなわち 接合壁5bの外端(前端)に接当させ、軒先カバー13の挿入限界を規定する。 仮組み状態において、軒先カバー13の主面板15は自重で下向きに傾動しよう とするので、例えば粘着テープで主面板15の後端側をルーフ材5の下面に貼り 付けて仮り止めしておく。
【0015】 次に、図2に示す断面U字形の長尺の化粧カバー25を屋根4の軒先に沿って 装着し、その上壁を各ルーフ材5にビス止めする。化粧カバー25の上壁には各 山状凸部10に対応させて切込み26を設ける。この切込み26を介して、化粧 キャップ14を山状凸部10の開口突端に被せ付け、その周縁壁23の左右を各 接合壁5bにビス止めする。
【0016】 上記のように軒先カバー13および化粧キャップ14を取り付けた後、外壁2 を胴縁1に組み付ける。最後に、上端の外壁パネルに逆L字形の軒先水切27を ビス止めし、主面板15の下面がルーフ材5の下面と面一状になるように、軒先 カバー13を軒先水切27で支持する。この組立終了状態において、主面板15 の側方起立壁15aは図4に示すように断熱層5a内に喰い込み、ルーフ材5と 軒先水切27との間に挟持固定されている。側方起立壁15aを断熱層5aに喰 い込ませるのは、軒先カバー13の固定を寸法のばらつきとは無関係に確実にす るとともに、断熱層5aが小さな接合隙間を塞ぐシール材の機能を果して雨水の 侵入を確実に防止するためである。
【0017】 以上のように構成した軒先シール構造でも、なお化粧キャップ14の取付部分 から雨水が侵入するおそれがあるが、仮に山状凸部10に雨水が入り込んでも、 これは立壁16や化粧キャップ14の内面に沿って流下し、主面板15に設けた 切欠20や流下口19から排出され、雨水が軒先開口11を介して屋内側へ入り 込むことはない。主面板15の側方起立壁15aの側から山状凸部10内へ雨水 がしみ込んでも、いずれは主面板15に沿って流下案内されて同じく流下口19 や切欠20から外部へ排出される。従って屋内側に雨水が入り込むことはない。
【0018】 組立状態において、主面板15の下面はルーフ材5の下面と面一状になってい る。そのため、軒先全体の下方からの外観をすっきりできる。隣接するルーフ材 5・5の接合部構造も軒先カバー13で全て遮閉されるので、全体の印象を端正 で高品質のものに仕上げることができる。
【0019】 (第2実施例) 図7は軒先カバー13を変更した本考案の第2実施例を示しており、立壁16 を逆L字形に折り起こし、その上端壁の左右両側に掛止片17・17を設けたも のであり、前述のストッパー部21は省略されている。
【0020】 (第3実施例) 図8は軒先カバー13を変更した本考案の第3実施例を示しており、立壁16 をT字形の縦面壁として形成し、その上部の左右両側に側面視三角形状の掛止片 17・17を一体に折曲形成したものである。
【0021】 上記以外に本考案は、各種の屋根に広く適用できるので、ルーフ材5の断面形 状は一切限定しない。例えば山谷が連続するルーフ材を用いて折版屋根を形成す る場合には、その山状凸部10の全てに軒先シール12を設けてもよい。このよ うに軒先シール12の取付数が多い場合には、軒先カバー13と化粧キャップ1 4を一体に形成しておくと、施工の手間を簡略できる。 化粧キャップ14は周縁壁23を山状凸部10に内嵌して取り付けてもよい。 軒先水切27は省略することもでき、この場合は主面板15を取付枠6や母屋4 あるいは胴縁1に、取付金具を介して取り付けることができる。
【図1】本考案を概念的に示す縦断側面図である。
【図2】第1実施例の屋根の軒先構造を示す縦断側面図
である。
である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】軒先カバーの斜視図である。
【図6】化粧キャップの斜視図である。
【図7】軒先カバーの第2実施例を示す斜視図である。
【図8】軒先カバーの第3実施例を示す斜視図である。
5 ルーフ材 5c 段部 10 山状凸部 13 軒先カバー 14 化粧キャップ 15 主面板 16 立壁 17 掛止片 27 軒先水切
Claims (3)
- 【請求項1】 外壁2から張り出したルーフ材5の山状
凸部10の開口下面を塞ぐ軒先カバー13と、山状凸部
10の突端に装着されてその突端開口を塞ぐ化粧キャッ
プ14とからなる屋根の軒先シール構造。 - 【請求項2】 軒先カバー13と化粧キャップ14が一
体に形成されている請求項1記載の屋根の軒先シール構
造。 - 【請求項3】 隣接するルーフ材5・5の接合部に山状
凸部10を有する屋根において、 山状凸部10の内面左右には、一対の段部5c・5cが
対向状に設けられており、 軒先カバー13は、上向きに開口する断面コ字形の主面
板15と、主面板15の前端から立ち上げた立壁16
と、立壁16の上部左右に設けた一対の掛止片17・1
7とを有し、 前記掛止片17・17を段部5c・5cに掛け止めて主
面板15で山状凸部10の開口下面を塞いでおり、 外壁2の外面に固定した軒先水切27と山状凸部10の
内面とで、主面板15をルーフ材5の下面とほぼ面一状
に挟み固定してあり、 山状凸部10の突端に化粧キャップ14が外嵌装着され
ている屋根の軒先シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006520U JPH0738539Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 屋根の軒先シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991006520U JPH0738539Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 屋根の軒先シール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589663U true JPH0589663U (ja) | 1993-12-07 |
JPH0738539Y2 JPH0738539Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=11640670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991006520U Expired - Fee Related JPH0738539Y2 (ja) | 1991-01-22 | 1991-01-22 | 屋根の軒先シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738539Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018193723A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | スワロー工業株式会社 | 竪平屋根面における棧鼻材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50160483A (ja) * | 1974-06-19 | 1975-12-25 |
-
1991
- 1991-01-22 JP JP1991006520U patent/JPH0738539Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50160483A (ja) * | 1974-06-19 | 1975-12-25 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018193723A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | スワロー工業株式会社 | 竪平屋根面における棧鼻材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0738539Y2 (ja) | 1995-09-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |